JPH05249615A - 再剥離可能なストリッピングフィルム - Google Patents
再剥離可能なストリッピングフィルムInfo
- Publication number
- JPH05249615A JPH05249615A JP4677792A JP4677792A JPH05249615A JP H05249615 A JPH05249615 A JP H05249615A JP 4677792 A JP4677792 A JP 4677792A JP 4677792 A JP4677792 A JP 4677792A JP H05249615 A JPH05249615 A JP H05249615A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- stripping film
- plastic substrate
- thickness
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現像処理によってペネトレーション、寸法の
狂い、ジャミングや蛇行等を生じず、且つ繰り返し貼り
付け修正が可能で、貼り合せによる凸凹により影の生じ
ないストリッピングフィルム。 【構成】 フィルム状プラスチック基体の一表面に再剥
離型粘着層と該粘着層を保護する剥離フィルムを設け、
該フィルム状プラスチック基体の反対側の面に少なくと
も一層から成る黒白ハロゲン化銀感光層を設けたことを
特徴とするストリッピングフィルム。
狂い、ジャミングや蛇行等を生じず、且つ繰り返し貼り
付け修正が可能で、貼り合せによる凸凹により影の生じ
ないストリッピングフィルム。 【構成】 フィルム状プラスチック基体の一表面に再剥
離型粘着層と該粘着層を保護する剥離フィルムを設け、
該フィルム状プラスチック基体の反対側の面に少なくと
も一層から成る黒白ハロゲン化銀感光層を設けたことを
特徴とするストリッピングフィルム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は再剥離、再貼り付けが可
能な写真感光材料に関するものである。更に詳しくは製
版時の修正用に用いられるストリッピングフィルムに関
するものである。
能な写真感光材料に関するものである。更に詳しくは製
版時の修正用に用いられるストリッピングフィルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】露光・現像処理した写真感光材料を他の
支持体上に貼り付け使用するような用途が知られてお
り、例えば印刷製版工程中に原版を修正する目的のスト
リッピングフィルムがこれにあたる。ストリッピングフ
ィルムの具体的な使用方法は、露光・現像処理して得ら
れた画像部を支持体よりピールアパートとし、別の現像
処理されたフィルム上に貼り合せ、原版の画像修正を行
う工程から成る。しかしながらこの工程中の貼り合せ作
業では、特開昭53−125823号公報及び同54−86322号公
報等に記載されるように、接着物若しくは被接着物のい
ずれかに接着剤を塗布したり、両面粘着テープを貼り付
けたり、ノンサポートストリッピングフィルム(接着シ
ートから接着剤を転写する)を用いたりする必要があっ
た。そのため、作業者が印刷の原版や手を汚したり、作
業が煩わしい、更には再修正が困難等の問題点があっ
た。これらの欠点を補うために米国特許第3135608 号明
細書、特公昭56−54629 号公報、特開昭56−72439 号公
報、同63−25647 号公報、同56−80042 号公報、同63−
141053号公報、同64−78251 号公報等では写真感光材料
の基体の裏側、即ち画像形成層を有さない側に感圧性接
着剤を前もって塗布し、その接着層の接着性を保持しか
つ塗布された写真感光材料が互いにまたは不用の面にく
っつき合う事を避け、更に、接着層が現像処理液等と直
接接触する事を回避するために、保護層として通常はポ
リマーフィルムを接着層の上に設けた材料が開示されて
いる。しかしながらこれ等の技術も、本発明の目的と異
なるために本質的に感光層の構成が異なっていたり、感
圧接着層が再剥離できない材質のために貼り合せの修正
が出来なかったり、又、支持体として紙もしくはレジン
コートされた紙(RCペーパー)を用いるために現像処
理後のペネトレーション(パルプに現像剤が浸透し酸化
され基体を汚染する)、寸度安定性等の問題があって、
満足できるストリッピングフィルムが開発されていなか
った。
支持体上に貼り付け使用するような用途が知られてお
り、例えば印刷製版工程中に原版を修正する目的のスト
リッピングフィルムがこれにあたる。ストリッピングフ
ィルムの具体的な使用方法は、露光・現像処理して得ら
れた画像部を支持体よりピールアパートとし、別の現像
処理されたフィルム上に貼り合せ、原版の画像修正を行
う工程から成る。しかしながらこの工程中の貼り合せ作
業では、特開昭53−125823号公報及び同54−86322号公
報等に記載されるように、接着物若しくは被接着物のい
ずれかに接着剤を塗布したり、両面粘着テープを貼り付
けたり、ノンサポートストリッピングフィルム(接着シ
ートから接着剤を転写する)を用いたりする必要があっ
た。そのため、作業者が印刷の原版や手を汚したり、作
業が煩わしい、更には再修正が困難等の問題点があっ
た。これらの欠点を補うために米国特許第3135608 号明
細書、特公昭56−54629 号公報、特開昭56−72439 号公
報、同63−25647 号公報、同56−80042 号公報、同63−
141053号公報、同64−78251 号公報等では写真感光材料
の基体の裏側、即ち画像形成層を有さない側に感圧性接
着剤を前もって塗布し、その接着層の接着性を保持しか
つ塗布された写真感光材料が互いにまたは不用の面にく
っつき合う事を避け、更に、接着層が現像処理液等と直
接接触する事を回避するために、保護層として通常はポ
リマーフィルムを接着層の上に設けた材料が開示されて
いる。しかしながらこれ等の技術も、本発明の目的と異
なるために本質的に感光層の構成が異なっていたり、感
圧接着層が再剥離できない材質のために貼り合せの修正
が出来なかったり、又、支持体として紙もしくはレジン
コートされた紙(RCペーパー)を用いるために現像処
理後のペネトレーション(パルプに現像剤が浸透し酸化
され基体を汚染する)、寸度安定性等の問題があって、
満足できるストリッピングフィルムが開発されていなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第一の
目的は、現像処理によってペネトレーションを生じない
ストリッピングフィルムを提供する事にある。又、本発
明の第二の目的は、現像処理等により寸法の狂いを生じ
ないストリッピングフィルムを提供することにある。
又、本発明の第三の目的は、自動現像処理する際、ジャ
ミングや蛇行等のトラブルを生じないストリッピングフ
ィルムを提供することにある。又、本発明の第四の目的
は貼り付け修正が可能なストリッピングフィルムを提供
することにある。又、本発明の第五の目的は、貼り合せ
による凸凹により影の生じないストリッピングフィルム
を提供することにある。更に本発明の第六の目的は、製
造塗布が安定に行われるストリッピングフィルムを提供
することにある。
目的は、現像処理によってペネトレーションを生じない
ストリッピングフィルムを提供する事にある。又、本発
明の第二の目的は、現像処理等により寸法の狂いを生じ
ないストリッピングフィルムを提供することにある。
又、本発明の第三の目的は、自動現像処理する際、ジャ
ミングや蛇行等のトラブルを生じないストリッピングフ
ィルムを提供することにある。又、本発明の第四の目的
は貼り付け修正が可能なストリッピングフィルムを提供
することにある。又、本発明の第五の目的は、貼り合せ
による凸凹により影の生じないストリッピングフィルム
を提供することにある。更に本発明の第六の目的は、製
造塗布が安定に行われるストリッピングフィルムを提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑みて鋭意研究の結果、本発明の上記目的は、フィルム
状プラスチック基体の一表面に再剥離型粘着層と該粘着
層を保護する剥離フィルムを設け、該フィルム状プラス
チック基体の反対側の面に少なくとも一層の黒白ハロゲ
ン化銀写真感光層を設けたストリッピングフィルムによ
り達成されることを見いだした。
鑑みて鋭意研究の結果、本発明の上記目的は、フィルム
状プラスチック基体の一表面に再剥離型粘着層と該粘着
層を保護する剥離フィルムを設け、該フィルム状プラス
チック基体の反対側の面に少なくとも一層の黒白ハロゲ
ン化銀写真感光層を設けたストリッピングフィルムによ
り達成されることを見いだした。
【0005】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
ストリッピングフィルムの基本的構成は図1に示すよう
に、フィルム状プラスチック基体1と、その一表面上に
設けられる再剥離型粘着層2及び該粘着層を保護する剥
離フィルム3、及び該フィルム状基体1上の2,3とは
反対側の面に設けられる少なくとも1層から成る黒白ハ
ロゲン化銀感光層4及び保護層5から成っている。本発
明のフィルム状プラスチック基体1としては好ましくは
透明な基体であって、その具体例としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、アセチルセルロ
ース、セルロースエーテル、ポリビニルアセタール、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロ
ン、ポリエチレン等のフィルムが挙げられ、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリスチレン、トリアセテートフィ
ルムは特に好ましい。上記の基体1の厚さは20〜200 μ
m 好ましくは30〜100 μm とするのが良い。この範囲
外、即ち20μm 未満であると原版との貼り合せ時の取り
扱いが困難であり、一方、200 μm を越えると原稿に凸
凹を生じてカメラ取りの時に影を生じて好ましくない。
基体1の表面は又、再剥離型粘着層2及び黒白ハロゲン
化銀感光層4との接着性や、塗布性を向上させるために
予め表面を化学薬品、熱線、紫外線、放射線、電気的放
電処理等の化学的、物理的親水化処理をすることができ
る。又、水溶性樹脂と油溶性樹脂の混合物を予め塗布し
て、易接着親水化層を設けておくことができる。
ストリッピングフィルムの基本的構成は図1に示すよう
に、フィルム状プラスチック基体1と、その一表面上に
設けられる再剥離型粘着層2及び該粘着層を保護する剥
離フィルム3、及び該フィルム状基体1上の2,3とは
反対側の面に設けられる少なくとも1層から成る黒白ハ
ロゲン化銀感光層4及び保護層5から成っている。本発
明のフィルム状プラスチック基体1としては好ましくは
透明な基体であって、その具体例としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、アセチルセルロ
ース、セルロースエーテル、ポリビニルアセタール、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロ
ン、ポリエチレン等のフィルムが挙げられ、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリスチレン、トリアセテートフィ
ルムは特に好ましい。上記の基体1の厚さは20〜200 μ
m 好ましくは30〜100 μm とするのが良い。この範囲
外、即ち20μm 未満であると原版との貼り合せ時の取り
扱いが困難であり、一方、200 μm を越えると原稿に凸
凹を生じてカメラ取りの時に影を生じて好ましくない。
基体1の表面は又、再剥離型粘着層2及び黒白ハロゲン
化銀感光層4との接着性や、塗布性を向上させるために
予め表面を化学薬品、熱線、紫外線、放射線、電気的放
電処理等の化学的、物理的親水化処理をすることができ
る。又、水溶性樹脂と油溶性樹脂の混合物を予め塗布し
て、易接着親水化層を設けておくことができる。
【0006】本発明の再剥離型粘着層2は、弾性を有す
る合成ポリマーやエラストマーに粘着性を与える粘着付
与剤及び軟化剤等によって構成される。例えば、合成ポ
リマー、エラストマーとしては、ポリアクリレート、ア
クリルコポリマー、塩ビ−酢ピコポリマー、ポリビニー
ルブチラール、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリビ
ニールアルコール、天然ゴム、SBR、ブチルゴム、ポ
リイソプレンゴム、再生ゴム、クロロプレン、ポリイソ
ブチレン、シリコーンゴム、塩化ゴム、塩素化ブチルな
どが挙げられる。粘着付与剤としては、例えばロジン、
エステルガム、ポリオレフィン系石油樹脂、ポリテルペ
ン系ポリマー、クマロン、インデン系ポリマー、スチレ
ン系ポリマー、フェノール樹脂、キシレン系ポリマー、
アラビアゴム、デキストリン、ニカワなどがある。軟化
剤としては、例えば前記高分子物質の可塑剤、ポリブテ
ン、ポリイソブチレン低重合体、ポリビニルイソブチル
エーテル低重合体、ロジン油、ゴム解重合体、ラノリ
ン、ワックス、植物油などがある。その他、酸化防止
剤、安定剤、防バイ剤等を添加することができる。上記
の再剥離可能な粘着物質は、適当な有機溶媒に溶解若し
くは分散混合して溶液とするか、好ましくは粘着物質を
水中に分散させエマルジョン化して前記基体1上に設け
る。好ましいエマルジョンラテックスとしては例えばTS
-881やTS-882(何れも日本カーバイト社製)などが挙げ
られる。
る合成ポリマーやエラストマーに粘着性を与える粘着付
与剤及び軟化剤等によって構成される。例えば、合成ポ
リマー、エラストマーとしては、ポリアクリレート、ア
クリルコポリマー、塩ビ−酢ピコポリマー、ポリビニー
ルブチラール、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリビ
ニールアルコール、天然ゴム、SBR、ブチルゴム、ポ
リイソプレンゴム、再生ゴム、クロロプレン、ポリイソ
ブチレン、シリコーンゴム、塩化ゴム、塩素化ブチルな
どが挙げられる。粘着付与剤としては、例えばロジン、
エステルガム、ポリオレフィン系石油樹脂、ポリテルペ
ン系ポリマー、クマロン、インデン系ポリマー、スチレ
ン系ポリマー、フェノール樹脂、キシレン系ポリマー、
アラビアゴム、デキストリン、ニカワなどがある。軟化
剤としては、例えば前記高分子物質の可塑剤、ポリブテ
ン、ポリイソブチレン低重合体、ポリビニルイソブチル
エーテル低重合体、ロジン油、ゴム解重合体、ラノリ
ン、ワックス、植物油などがある。その他、酸化防止
剤、安定剤、防バイ剤等を添加することができる。上記
の再剥離可能な粘着物質は、適当な有機溶媒に溶解若し
くは分散混合して溶液とするか、好ましくは粘着物質を
水中に分散させエマルジョン化して前記基体1上に設け
る。好ましいエマルジョンラテックスとしては例えばTS
-881やTS-882(何れも日本カーバイト社製)などが挙げ
られる。
【0007】設ける方法は、通常粘着テープ、粘着シー
ト、ラベル紙、フリーアルバム、シール・プリントなど
に用いている方法を選択して用いることができる。例え
ば特開昭60−41950 号公報、同61−23673 号公報、同61
−60771 号公報、同61−83276 号公報、同61−103975号
公報、同61−148279号公報、同61−148282号公報、同61
−174283号公報、同61−179559号公報などに記載の方法
が用いられる。再剥離型粘着層の塗布量は、1m2 当た
り0.1 〜30g 好ましくは0.5 〜20g 程度であり、フィル
ム状プラスチック基体1の厚みを1とした時0.01〜0.5
の範囲の厚みとすることが製造及び使用上から好まし
い。
ト、ラベル紙、フリーアルバム、シール・プリントなど
に用いている方法を選択して用いることができる。例え
ば特開昭60−41950 号公報、同61−23673 号公報、同61
−60771 号公報、同61−83276 号公報、同61−103975号
公報、同61−148279号公報、同61−148282号公報、同61
−174283号公報、同61−179559号公報などに記載の方法
が用いられる。再剥離型粘着層の塗布量は、1m2 当た
り0.1 〜30g 好ましくは0.5 〜20g 程度であり、フィル
ム状プラスチック基体1の厚みを1とした時0.01〜0.5
の範囲の厚みとすることが製造及び使用上から好まし
い。
【0008】本発明の剥離フィルム3は、貼り合せ使用
時まで、再剥離型粘着層を保護し、使用時に速やかに引
き剥す機能を有さなければならない。剥離フィルム3の
材質は、前記フィルム状プラスチック基体1と同様なプ
ラスチックフィルムに加えて、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル等の素材から成る合成紙、金属
泊、紙等が挙げられるが、製造を安定に行う点から基体
1と同質であることが好ましい。剥離フィルム3の再剥
離型粘着層2との接触面は剥離剤処理をしておくことが
できる。好ましい剥離剤としては、例えばメチルハイド
ロジェンポリシロキサン、水酸基末端ジメチルポリシロ
キサン、ジメチルポリシロキサンなどのシリコーンオイ
ル、シリコーンオイルエマルジョン、ナトリウムメチル
シリコネートなどのシリコーン系撥水剤、あるいはこれ
らシリコーン系撥水剤にチタン酸ブチル、またはアルミ
ニウム、スズ、鉛、亜鉛などの有機酸塩を助剤として添
加したもの、パラフィンワックス、ワックスエマルジョ
ン、ジルコニウム塩、ステアロイルメチルアミドおよび
メチレンピリジウム塩の如き第4級アンモニウム塩、N
−メチロールステアリン酸アミドの如きN−メチロール
脂肪酸アミド、パーフロロモノカルボン酸クロロ錯塩お
よびアクリル酸フッ化アルキルエステルの如きフロロカ
ーボン類、N,N −ジエタノールオレアミド、N,N −ジエ
タノールエルクアミドおよびN,N −ジエタノールステア
リルエルクアミドの如きアミド類を挙げることができ
る。さらにポリビニルカルバメート、アクリル酸エステ
ルコポリマー、ポリビニルアセテートコポリマー等も好
ましく使用し得る。剥離剤の使用量は、1の基体との接
着力および種々の条件により異なるが、1m2 当たり、
概して 0.1〜1.0gの量を目安にすることができる。剥離
フィルム3の厚みは特に限定はされないが、ストリッピ
ングフィルムの総厚が特に50〜150 μm であることが現
像処理工程において好ましく、一方、該フィルム状プラ
スチック支持体1及び再剥離型粘着層2は、より薄い方
が好ましいから、剥離フィルム3の使用厚によって総厚
を上記の膜厚にコントロールすることができる。これら
の操作によって製造工程、現像処理工程、修正作業のそ
れぞれに最適な厚さを保つことができる。
時まで、再剥離型粘着層を保護し、使用時に速やかに引
き剥す機能を有さなければならない。剥離フィルム3の
材質は、前記フィルム状プラスチック基体1と同様なプ
ラスチックフィルムに加えて、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル等の素材から成る合成紙、金属
泊、紙等が挙げられるが、製造を安定に行う点から基体
1と同質であることが好ましい。剥離フィルム3の再剥
離型粘着層2との接触面は剥離剤処理をしておくことが
できる。好ましい剥離剤としては、例えばメチルハイド
ロジェンポリシロキサン、水酸基末端ジメチルポリシロ
キサン、ジメチルポリシロキサンなどのシリコーンオイ
ル、シリコーンオイルエマルジョン、ナトリウムメチル
シリコネートなどのシリコーン系撥水剤、あるいはこれ
らシリコーン系撥水剤にチタン酸ブチル、またはアルミ
ニウム、スズ、鉛、亜鉛などの有機酸塩を助剤として添
加したもの、パラフィンワックス、ワックスエマルジョ
ン、ジルコニウム塩、ステアロイルメチルアミドおよび
メチレンピリジウム塩の如き第4級アンモニウム塩、N
−メチロールステアリン酸アミドの如きN−メチロール
脂肪酸アミド、パーフロロモノカルボン酸クロロ錯塩お
よびアクリル酸フッ化アルキルエステルの如きフロロカ
ーボン類、N,N −ジエタノールオレアミド、N,N −ジエ
タノールエルクアミドおよびN,N −ジエタノールステア
リルエルクアミドの如きアミド類を挙げることができ
る。さらにポリビニルカルバメート、アクリル酸エステ
ルコポリマー、ポリビニルアセテートコポリマー等も好
ましく使用し得る。剥離剤の使用量は、1の基体との接
着力および種々の条件により異なるが、1m2 当たり、
概して 0.1〜1.0gの量を目安にすることができる。剥離
フィルム3の厚みは特に限定はされないが、ストリッピ
ングフィルムの総厚が特に50〜150 μm であることが現
像処理工程において好ましく、一方、該フィルム状プラ
スチック支持体1及び再剥離型粘着層2は、より薄い方
が好ましいから、剥離フィルム3の使用厚によって総厚
を上記の膜厚にコントロールすることができる。これら
の操作によって製造工程、現像処理工程、修正作業のそ
れぞれに最適な厚さを保つことができる。
【0009】本発明において黒白ハロゲン化銀感光層4
に含まれるハロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化銀も
しくは塩沃臭化銀が挙げられる。ハロゲン化銀粒子の平
均粒径は、0.05〜0.3 μm が好ましく、((粒径の標準
偏差)/(平均粒径))×100 で表される変動係数が15
%以下の粒径分布の狭いものがより好ましい。また、用
いられるハロゲン化銀は種々の化学増感剤によって増感
することができる。増感剤としては、例えば活性ゼラチ
ン、硫黄増感剤(チオ硫酸ナトリウム、アリルチオカル
バミド、チオ尿素、アリルイソチアシアネート等)、セ
レン増感剤(N,N −ジメチルセレノ尿素、セレノ尿素
等)、還元増感剤(トリエチレンテトラミン、塩化第1
スズ等)、例えばカリウムクロロオーライト、カリウム
オーリチオシアネート、カリウムクロロオーレート、2
−オースルホベンゾチアゾールメチルクロライド、アン
モニウムクロロパラテート、カリウムクロロプラチネー
ト、ナトリウムクロロパラダイト等で代表される各種貴
金属増感剤等をそれぞれ単独で、あるいは2種以上併用
して用いることができる。なお金増感剤を使用する場合
は助剤的にロダンアンモンを使用することもできる。も
ちろん化学増感を行わないハロゲン化銀乳剤に対しても
本発明は有利である。
に含まれるハロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化銀も
しくは塩沃臭化銀が挙げられる。ハロゲン化銀粒子の平
均粒径は、0.05〜0.3 μm が好ましく、((粒径の標準
偏差)/(平均粒径))×100 で表される変動係数が15
%以下の粒径分布の狭いものがより好ましい。また、用
いられるハロゲン化銀は種々の化学増感剤によって増感
することができる。増感剤としては、例えば活性ゼラチ
ン、硫黄増感剤(チオ硫酸ナトリウム、アリルチオカル
バミド、チオ尿素、アリルイソチアシアネート等)、セ
レン増感剤(N,N −ジメチルセレノ尿素、セレノ尿素
等)、還元増感剤(トリエチレンテトラミン、塩化第1
スズ等)、例えばカリウムクロロオーライト、カリウム
オーリチオシアネート、カリウムクロロオーレート、2
−オースルホベンゾチアゾールメチルクロライド、アン
モニウムクロロパラテート、カリウムクロロプラチネー
ト、ナトリウムクロロパラダイト等で代表される各種貴
金属増感剤等をそれぞれ単独で、あるいは2種以上併用
して用いることができる。なお金増感剤を使用する場合
は助剤的にロダンアンモンを使用することもできる。も
ちろん化学増感を行わないハロゲン化銀乳剤に対しても
本発明は有利である。
【0010】さらに本発明に用いられるハロゲン化銀乳
剤は、それぞれ所望の感光波長域に感光性を付与するた
めに、1種または2種以上の増感色素を用いて光学増感
してもよい。増感色素としては種々のものを用いること
ができるが、本発明において有利に使用しうる光学増感
色素としては、シアニン類、メロシアニン類、三核また
は四核メロシアニン類、三核または四核シアニン類、ス
チリル類、ホロポーラーシアニン類、ヘミシアニン類、
オキソノール類及びヘミオキソノール類等を挙げること
ができ、これらの光学増感色素は含窒素複素環核とし
て、その構造の一部にチアゾリン、チアゾール等の塩基
性基またはローダミン、チオヒダントイン、オキサゾリ
ジンジオン、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ピ
ラゾロン等の核を含むものが好ましく、かかる核はアル
キル、ヒドロキシアルキル、ハロゲン、フェニル、シア
ノ、アルコキシ置換することができ、また、これらの光
学増感色素は炭素環または複素環と縮合していてもよ
い。なお、上記光学増感色素、特にメロシアニン系増感
色素を用いた場合には、光学増感のみならず、現像ラチ
チュードを拡げるという効果が得られる。また本発明に
用いられるハロゲン化銀乳剤は、例えば米国特許第2,44
4,607 号明細書、同第2,716,062 号明細書、同第3,512,
982 号明細書、西独国出願公告第1,189,380 号公報、同
第2,058,626 号公報、同第2,118,411 号公報、特公昭43
−4133号公報、米国特許第3,342,596 号明細書、特公昭
47−4417号公報、西独国出願公告第2,149,789 号公報、
特公昭39−2825号公報、特公昭49−13566 号公報に記載
されている化合物、好ましくは、例えば5,6 −トリメチ
レン−7−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5 −a)ピ
リミジン、5,6 −テトラメチレン−7−ヒドロキシ−S
−トリアゾロ(1,5 −a)−ピリミジン、5−メチル−
7−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5 −a)ピリミジ
ン、7−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5 −a)ピリ
ミジン、5−メチル−6−ブロモ−7−ヒドロキシ−S
−トリアゾロ(1,5 −a)ピリミジン、没食子酸エステ
ル(例えば没食子酸イソアミル、没食子酸ドデシル、没
食子酸プロピル、没食子酸ナトリウム)、メルカプタン
類(1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、2−
メルカプトベンツチアゾール)、ベンゾトリアゾール類
(5−ブロムベンゾトリアゾール、5−メチルベンゾト
リアゾール)、ベンツイミダゾール類(6−ニトロベン
ツイミダゾール)等を用いて安定化することができる。
剤は、それぞれ所望の感光波長域に感光性を付与するた
めに、1種または2種以上の増感色素を用いて光学増感
してもよい。増感色素としては種々のものを用いること
ができるが、本発明において有利に使用しうる光学増感
色素としては、シアニン類、メロシアニン類、三核また
は四核メロシアニン類、三核または四核シアニン類、ス
チリル類、ホロポーラーシアニン類、ヘミシアニン類、
オキソノール類及びヘミオキソノール類等を挙げること
ができ、これらの光学増感色素は含窒素複素環核とし
て、その構造の一部にチアゾリン、チアゾール等の塩基
性基またはローダミン、チオヒダントイン、オキサゾリ
ジンジオン、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ピ
ラゾロン等の核を含むものが好ましく、かかる核はアル
キル、ヒドロキシアルキル、ハロゲン、フェニル、シア
ノ、アルコキシ置換することができ、また、これらの光
学増感色素は炭素環または複素環と縮合していてもよ
い。なお、上記光学増感色素、特にメロシアニン系増感
色素を用いた場合には、光学増感のみならず、現像ラチ
チュードを拡げるという効果が得られる。また本発明に
用いられるハロゲン化銀乳剤は、例えば米国特許第2,44
4,607 号明細書、同第2,716,062 号明細書、同第3,512,
982 号明細書、西独国出願公告第1,189,380 号公報、同
第2,058,626 号公報、同第2,118,411 号公報、特公昭43
−4133号公報、米国特許第3,342,596 号明細書、特公昭
47−4417号公報、西独国出願公告第2,149,789 号公報、
特公昭39−2825号公報、特公昭49−13566 号公報に記載
されている化合物、好ましくは、例えば5,6 −トリメチ
レン−7−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5 −a)ピ
リミジン、5,6 −テトラメチレン−7−ヒドロキシ−S
−トリアゾロ(1,5 −a)−ピリミジン、5−メチル−
7−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5 −a)ピリミジ
ン、7−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5 −a)ピリ
ミジン、5−メチル−6−ブロモ−7−ヒドロキシ−S
−トリアゾロ(1,5 −a)ピリミジン、没食子酸エステ
ル(例えば没食子酸イソアミル、没食子酸ドデシル、没
食子酸プロピル、没食子酸ナトリウム)、メルカプタン
類(1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、2−
メルカプトベンツチアゾール)、ベンゾトリアゾール類
(5−ブロムベンゾトリアゾール、5−メチルベンゾト
リアゾール)、ベンツイミダゾール類(6−ニトロベン
ツイミダゾール)等を用いて安定化することができる。
【0011】本発明の実施に際して特に有利に用いられ
る親水性コロイドはゼラチンであるが、ゼラチン以外の
親水性コロイドとしては、例えばコロイド状アルブミ
ン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸、加水分解された
セルロースアセテート、アクリルアミド、イミド化ポリ
アミド、ポリビニルアルコール、加水分解されたポリビ
ニルアセテート、ゼラチン誘導体、例えば米国特許第2,
614,928 号、同第2,525,753 号の各明細書に記載されて
いる如きフェニルカルバミルゼラチン、アシル化ゼラチ
ン、フタル化ゼラチン、あるいは米国特許第2,548,520
号、同第2,831,767 号の各明細書に記載されている如き
アクリル酸スチレン、アクリル酸エステル、メタクリル
酸、メタクリル酸エステル等のエチレン基を持つ重合可
能な単量体をゼラチンにグラフト重合したもの等を挙げ
ることができ、本発明に用いられるその他の各種写真用
添加剤としては、例えばゼラチン可塑剤、硬膜剤、界面
活性剤、画像安定剤、紫外線吸収剤、アンチステイン
剤、pH調整剤、酸化防止剤、帯電防止剤、増粘剤、粒
状性向上剤、染料、モルダント、増白剤、現像速度調整
剤、マット剤等を本発明の効果が損なわれない範囲内で
使用することができる。又、本発明の感光層4には、特
公昭63−89848 号公報に開示されるように着色されてい
ても良いし、又、必要であれば感光層以外の層、例えば
ハレーション防止層、保護層、中間層等を設けることが
できる。
る親水性コロイドはゼラチンであるが、ゼラチン以外の
親水性コロイドとしては、例えばコロイド状アルブミ
ン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸、加水分解された
セルロースアセテート、アクリルアミド、イミド化ポリ
アミド、ポリビニルアルコール、加水分解されたポリビ
ニルアセテート、ゼラチン誘導体、例えば米国特許第2,
614,928 号、同第2,525,753 号の各明細書に記載されて
いる如きフェニルカルバミルゼラチン、アシル化ゼラチ
ン、フタル化ゼラチン、あるいは米国特許第2,548,520
号、同第2,831,767 号の各明細書に記載されている如き
アクリル酸スチレン、アクリル酸エステル、メタクリル
酸、メタクリル酸エステル等のエチレン基を持つ重合可
能な単量体をゼラチンにグラフト重合したもの等を挙げ
ることができ、本発明に用いられるその他の各種写真用
添加剤としては、例えばゼラチン可塑剤、硬膜剤、界面
活性剤、画像安定剤、紫外線吸収剤、アンチステイン
剤、pH調整剤、酸化防止剤、帯電防止剤、増粘剤、粒
状性向上剤、染料、モルダント、増白剤、現像速度調整
剤、マット剤等を本発明の効果が損なわれない範囲内で
使用することができる。又、本発明の感光層4には、特
公昭63−89848 号公報に開示されるように着色されてい
ても良いし、又、必要であれば感光層以外の層、例えば
ハレーション防止層、保護層、中間層等を設けることが
できる。
【0012】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこの例によって限定されない。 実施例1反射型複合支持体の作成 ロール状のポリエチレンテレフタレート(以下PET)
フィルム(厚さ36μm )を写真用親水化処理したベース
の両面に、特公昭57−53937 号の技術を用いてTiO2不透
明層を設け(片面の乾燥後の膜厚15μm)、この基材の裏
面に溶剤乾燥型塗布機でマイヤーバー25番を使用し固形
分含有量50%アクリル酸エステル系の水系再剥離型粘着
剤TS-882(日本カーバイト社製)を40%に希釈して、ウ
ェットで27g/m2塗布し(乾燥後の膜厚12μm)、乾燥終了
と同時に剥離フィルムを貼り合せた。尚、剥離フィルム
は厚さ50μm のPETフィルム上に溶剤乾燥型塗布機
で、剥離紙用剥離剤KS-774(信越化学工業社製:有効成
分30%)をトルエンで1%に希釈してフィルム上に3.5g
/m2 ウェット塗布(乾燥後の膜厚0.035 μm)乾燥して作
成した。同様にフィルム状基体と剥離フィルムの厚さを
変えた支持体を作成した。
するが、本発明はこの例によって限定されない。 実施例1反射型複合支持体の作成 ロール状のポリエチレンテレフタレート(以下PET)
フィルム(厚さ36μm )を写真用親水化処理したベース
の両面に、特公昭57−53937 号の技術を用いてTiO2不透
明層を設け(片面の乾燥後の膜厚15μm)、この基材の裏
面に溶剤乾燥型塗布機でマイヤーバー25番を使用し固形
分含有量50%アクリル酸エステル系の水系再剥離型粘着
剤TS-882(日本カーバイト社製)を40%に希釈して、ウ
ェットで27g/m2塗布し(乾燥後の膜厚12μm)、乾燥終了
と同時に剥離フィルムを貼り合せた。尚、剥離フィルム
は厚さ50μm のPETフィルム上に溶剤乾燥型塗布機
で、剥離紙用剥離剤KS-774(信越化学工業社製:有効成
分30%)をトルエンで1%に希釈してフィルム上に3.5g
/m2 ウェット塗布(乾燥後の膜厚0.035 μm)乾燥して作
成した。同様にフィルム状基体と剥離フィルムの厚さを
変えた支持体を作成した。
【0013】乳剤塗液の作成 硝酸銀120gを含む水溶液と銀に対するイリジウムのモル
比が 2.5×10-7モルとなる様に、ヘキサクロロイリジウ
ム(III) 酸塩を添加した臭化カリウム89gを含む水溶液
とを激しく攪拌された60℃の2%ゼラチン溶液2000ml中
にpAg =7.60になるようにコントロールしながら60分で
添加し、平均粒径 0.5μm の単分散立方体臭化銀乳剤を
得た。この乳剤を常法に従って脱塩後、pH=6.2 、pA
g =8.6 になるようにし、10×10-5mol のチオ硫酸ナト
リウムを加え、65℃で 120分間化学増感を行った。上記
乳剤を40℃にて下記増感色素Aのメタノール溶液(1/
2000)65mlを加え、酸化防止剤としてパイロカテコール
の1%MeOH溶液10mlを加え色素増感を行った。続いて、
この乳剤に安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデンの1%水溶液15ml、延展剤
として5%サポニン水溶液20ml、硬膜剤として5%ホル
マリン水溶液10mlを加え乳剤塗液とした。40℃に加温さ
れた5.7 %ゼラチン水溶液にマット剤としてサイロイド
79(富士ディヴィソン化学製)1.6g、硬膜剤として5%
ホルマリン水溶液3ml及びN,N'−エチレンビス−ビニル
スルホニルアセトアシド8%水溶液5ml、塗布助剤とし
てアトラスペレックスOTP(花王(株)製)、界面活
性剤として下記構造式Bで示されたフッ素系化合物の1
%水溶液10mlを加え、感光層の表面保護層用塗液とし
た。
比が 2.5×10-7モルとなる様に、ヘキサクロロイリジウ
ム(III) 酸塩を添加した臭化カリウム89gを含む水溶液
とを激しく攪拌された60℃の2%ゼラチン溶液2000ml中
にpAg =7.60になるようにコントロールしながら60分で
添加し、平均粒径 0.5μm の単分散立方体臭化銀乳剤を
得た。この乳剤を常法に従って脱塩後、pH=6.2 、pA
g =8.6 になるようにし、10×10-5mol のチオ硫酸ナト
リウムを加え、65℃で 120分間化学増感を行った。上記
乳剤を40℃にて下記増感色素Aのメタノール溶液(1/
2000)65mlを加え、酸化防止剤としてパイロカテコール
の1%MeOH溶液10mlを加え色素増感を行った。続いて、
この乳剤に安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデンの1%水溶液15ml、延展剤
として5%サポニン水溶液20ml、硬膜剤として5%ホル
マリン水溶液10mlを加え乳剤塗液とした。40℃に加温さ
れた5.7 %ゼラチン水溶液にマット剤としてサイロイド
79(富士ディヴィソン化学製)1.6g、硬膜剤として5%
ホルマリン水溶液3ml及びN,N'−エチレンビス−ビニル
スルホニルアセトアシド8%水溶液5ml、塗布助剤とし
てアトラスペレックスOTP(花王(株)製)、界面活
性剤として下記構造式Bで示されたフッ素系化合物の1
%水溶液10mlを加え、感光層の表面保護層用塗液とし
た。
【0014】ストリッピングフィルムの作成 これら、乳剤塗液と表面保護層塗液とを上記の複合支持
体の粘着層と反対の側にそれぞれ銀量が1.6g/m2 (乾燥
後の膜厚3.5 μm)、ゼラチン量2.5g/m2 (乾燥後の膜厚
1.0 μm) となるように同時塗布した。 No 1 2 3 4 5 6 フィルム状基体厚 (μm ) 20 20 15 36 50 60 剥離フィルム厚 (μm ) 80 50 15 50 50 40 ストリッピングフィルム厚(μm ) 146.5 116.5 76.5 132.5 146.5 146.5 反射型比較試料の作成 ロール状のレジンコーテッドペーパー(支持体)に、上
記本発明試料と同様の乳剤、保護層を同一条件にて塗布
した(感材厚110 μm 並びに215 μm)。
体の粘着層と反対の側にそれぞれ銀量が1.6g/m2 (乾燥
後の膜厚3.5 μm)、ゼラチン量2.5g/m2 (乾燥後の膜厚
1.0 μm) となるように同時塗布した。 No 1 2 3 4 5 6 フィルム状基体厚 (μm ) 20 20 15 36 50 60 剥離フィルム厚 (μm ) 80 50 15 50 50 40 ストリッピングフィルム厚(μm ) 146.5 116.5 76.5 132.5 146.5 146.5 反射型比較試料の作成 ロール状のレジンコーテッドペーパー(支持体)に、上
記本発明試料と同様の乳剤、保護層を同一条件にて塗布
した(感材厚110 μm 並びに215 μm)。
【0015】
【化1】
【0016】上記作成試料、被修正試料及び比較として
の修正用試料にロボMC−102 (モリサワ製、Xeフラッシ
ュ光源)で画像露光を与えた後、自動現像機LD-220QT
(大日本スクリーン社製)で現像した。現像液及び定着
液の組成は次の通りである。 〈現像液〉 亜硫酸カリウム 65.0g 炭酸カリウム 15.0g 臭化カリウム 2.5g 水酸化ナトリウム 10.0g エチレンジアミン四酢酸4ナトリウム 1.2g ヒドロキノン 20.0g ジメゾンS 0.5g ジエチレングリコール 11.5g 5メチルベンゾトリアゾール 0.054g 水で1リットルにする。(pHは10.75 に調整する) 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 120.0g 亜硫酸ナトリウム 15.0g エチレンジアミン四酢酸4ナトリウム 0.0
25g 水酸化ナトリウム 3.0g 酒石酸 2.5g 酢酸(氷) 17.5ml 硫酸バンド 適量 水で1リットルにする(pHは5.10に調製する) 被修正感光材料に直接修正試料を貼り込んだ時(1) 、被
修正感光材料の修正部画像薄膜(又は支持体の一部ま
で)を剥離してから修正試料を貼り込んだ場合(2) 、被
修正感光材料の修正部位を切り抜いて修正試料を貼り込
んだ場合(3) についての適応性を比較した結果を表1に
示した。評価基準は自動現像機の搬送性、貼り付け修正
後の平面性について5段階評価したもので「5」が最も
良く、「1」が最も悪い状態を表わす。
の修正用試料にロボMC−102 (モリサワ製、Xeフラッシ
ュ光源)で画像露光を与えた後、自動現像機LD-220QT
(大日本スクリーン社製)で現像した。現像液及び定着
液の組成は次の通りである。 〈現像液〉 亜硫酸カリウム 65.0g 炭酸カリウム 15.0g 臭化カリウム 2.5g 水酸化ナトリウム 10.0g エチレンジアミン四酢酸4ナトリウム 1.2g ヒドロキノン 20.0g ジメゾンS 0.5g ジエチレングリコール 11.5g 5メチルベンゾトリアゾール 0.054g 水で1リットルにする。(pHは10.75 に調整する) 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 120.0g 亜硫酸ナトリウム 15.0g エチレンジアミン四酢酸4ナトリウム 0.0
25g 水酸化ナトリウム 3.0g 酒石酸 2.5g 酢酸(氷) 17.5ml 硫酸バンド 適量 水で1リットルにする(pHは5.10に調製する) 被修正感光材料に直接修正試料を貼り込んだ時(1) 、被
修正感光材料の修正部画像薄膜(又は支持体の一部ま
で)を剥離してから修正試料を貼り込んだ場合(2) 、被
修正感光材料の修正部位を切り抜いて修正試料を貼り込
んだ場合(3) についての適応性を比較した結果を表1に
示した。評価基準は自動現像機の搬送性、貼り付け修正
後の平面性について5段階評価したもので「5」が最も
良く、「1」が最も悪い状態を表わす。
【0017】
【表1】
【0018】以上の結果から明らかなように、本発明の
ストリッピングフィルムでは貼り付け品質は大きく改善
されており、粘着層があらかじめ設けられている為、の
り付け作業がいらず、再剥離、再貼り付けによる貼り込
み位置の修正が可能である事など作業性が格段に向上し
た。また現像処理によるペネトレーションの発生は起こ
らなかった。
ストリッピングフィルムでは貼り付け品質は大きく改善
されており、粘着層があらかじめ設けられている為、の
り付け作業がいらず、再剥離、再貼り付けによる貼り込
み位置の修正が可能である事など作業性が格段に向上し
た。また現像処理によるペネトレーションの発生は起こ
らなかった。
【0019】実施例2透明複合支持体の作成 ロール状のポリスチレンフィルム(厚さ50μm)にコロナ
放電処理を施した後、アルカリ不溶性のポリメチルメタ
アクリレートの高分子ラテックスを塗布し(乾燥後の膜
厚0.1 μm)、更にコロナ放電処理を施し親水化処理した
透明支持体を得た。この基材の裏面上に溶剤乾燥型塗布
機でマイヤーバー25番を使用し固形分含有量50%アクリ
ル酸エステル系の水系再剥離型粘着剤TS-882(日本カー
バイト社製)を40%に希釈して、ウェットで27g/m2塗布
し(乾燥後の膜厚12μm)、乾燥終了と同時に剥離フィル
ムを貼り合せた。尚、剥離フィルムは厚さ50μm のポリ
スチレンフィルム上に溶剤乾燥型塗布機で、紫外線硬化
用 KNS-500 2A.B (信越化学工業社製:有効成分100
%)を2%にヘキサンで希釈し、3.5g/m2 (ウェット)
で塗布乾燥し(乾燥後の膜厚0.035 μm)、UV光で硬化
させて作成した。同様にフィルム状基体と剥離フィルム
の厚さを変えた支持体を作成した。
放電処理を施した後、アルカリ不溶性のポリメチルメタ
アクリレートの高分子ラテックスを塗布し(乾燥後の膜
厚0.1 μm)、更にコロナ放電処理を施し親水化処理した
透明支持体を得た。この基材の裏面上に溶剤乾燥型塗布
機でマイヤーバー25番を使用し固形分含有量50%アクリ
ル酸エステル系の水系再剥離型粘着剤TS-882(日本カー
バイト社製)を40%に希釈して、ウェットで27g/m2塗布
し(乾燥後の膜厚12μm)、乾燥終了と同時に剥離フィル
ムを貼り合せた。尚、剥離フィルムは厚さ50μm のポリ
スチレンフィルム上に溶剤乾燥型塗布機で、紫外線硬化
用 KNS-500 2A.B (信越化学工業社製:有効成分100
%)を2%にヘキサンで希釈し、3.5g/m2 (ウェット)
で塗布乾燥し(乾燥後の膜厚0.035 μm)、UV光で硬化
させて作成した。同様にフィルム状基体と剥離フィルム
の厚さを変えた支持体を作成した。
【0020】ストリッピングフィルムの作成 実施例1の反射型複合支持体を透明複合支持体に変える
こと以外は実施例1と同様に乳剤を塗布し、試料を作成
した。 No 7 8 9 10 11 12 フィルム状基体厚 (μm ) 20 20 15 36 50 60 剥離フィルム厚 (μm ) 100 50 15 50 50 40 ストリッピングフィルム厚(μm ) 116.5 86.7 46.7 102.7 116.7 116.7 透過型比較試料の作成 ロール状のポリスチレンフィルム(厚さ100 μm)にコロ
ナ放電処理を施した後、アルカリ不溶性のポリメチルメ
タアクリレートの高分子ラテックスを塗布し、更にコロ
ナ放電処理を施し親水化処理した透明支持体に、上記本
発明試料と同様の乳剤、保護層を同一条件にて塗布した
(感材厚115 μm)。
こと以外は実施例1と同様に乳剤を塗布し、試料を作成
した。 No 7 8 9 10 11 12 フィルム状基体厚 (μm ) 20 20 15 36 50 60 剥離フィルム厚 (μm ) 100 50 15 50 50 40 ストリッピングフィルム厚(μm ) 116.5 86.7 46.7 102.7 116.7 116.7 透過型比較試料の作成 ロール状のポリスチレンフィルム(厚さ100 μm)にコロ
ナ放電処理を施した後、アルカリ不溶性のポリメチルメ
タアクリレートの高分子ラテックスを塗布し、更にコロ
ナ放電処理を施し親水化処理した透明支持体に、上記本
発明試料と同様の乳剤、保護層を同一条件にて塗布した
(感材厚115 μm)。
【0021】これらの試料について実施例1と同様に露
光、現像を行った後に、被修正感光材料に貼り込んだ場
合の適応性を調べた。結果を表2に示した。
光、現像を行った後に、被修正感光材料に貼り込んだ場
合の適応性を調べた。結果を表2に示した。
【0022】
【表2】
【0023】表2の結果より、本発明の試料は比較の試
料に比べ優れていることが分かる。
料に比べ優れていることが分かる。
【図1】本発明のストリッピングフィルムの基本的構成
を示す図である。
を示す図である。
【符号の説明】 1 フィルム状プラスチック基体 2 耐剥離型粘着層 3 剥離フィルム 4 黒白ハロゲン化銀感光層 5 保護層
Claims (3)
- 【請求項1】 フィルム状プラスチック基体の一表面に
再剥離型粘着層と該粘着層を保護する剥離フィルムを設
け、該フィルム状プラスチック基体の反対側の面に少な
くとも一層から成る黒白ハロゲン化銀感光層を設けたこ
とを特徴とするストリッピングフィルム。 - 【請求項2】 ストリッピングフィルムの全体の厚さが
50〜150 μm であることを特徴とする請求項1記載のス
トリッピングフィルム。 - 【請求項3】 再剥離型粘着層の厚さが、フィルム状基
体を1とした時、0.01〜0.5 の範囲であることを特徴と
する請求項1又は2記載のストリッピングフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4677792A JPH05249615A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 再剥離可能なストリッピングフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4677792A JPH05249615A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 再剥離可能なストリッピングフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05249615A true JPH05249615A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12756765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4677792A Pending JPH05249615A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 再剥離可能なストリッピングフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05249615A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1003075A3 (en) * | 1998-11-20 | 2000-05-31 | Eastman Kodak Company | Strippable repositionable back sheet for photographic element |
EP1089127A1 (en) * | 1999-09-30 | 2001-04-04 | Eastman Kodak Company | Silver halide formed image packaging label |
EP1267205A1 (en) * | 2001-06-11 | 2002-12-18 | Eastman Kodak Company | Tack free cauterized edge for pressure sensitive adhesive web |
JP2008224916A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | ハロゲン化銀感光材料及びハロゲン化銀感光材料の処理方法 |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP4677792A patent/JPH05249615A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1003075A3 (en) * | 1998-11-20 | 2000-05-31 | Eastman Kodak Company | Strippable repositionable back sheet for photographic element |
EP1089127A1 (en) * | 1999-09-30 | 2001-04-04 | Eastman Kodak Company | Silver halide formed image packaging label |
US6521308B1 (en) | 1999-09-30 | 2003-02-18 | Eastman Kodak Company | Silver halide formed image packaging label |
EP1267205A1 (en) * | 2001-06-11 | 2002-12-18 | Eastman Kodak Company | Tack free cauterized edge for pressure sensitive adhesive web |
JP2008224916A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | ハロゲン化銀感光材料及びハロゲン化銀感光材料の処理方法 |
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