JPH05249577A - 透過性放射線のパターンを記録および再生する方法 - Google Patents

透過性放射線のパターンを記録および再生する方法

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JPH05249577A
JPH05249577A JP4273672A JP27367292A JPH05249577A JP H05249577 A JPH05249577 A JP H05249577A JP 4273672 A JP4273672 A JP 4273672A JP 27367292 A JP27367292 A JP 27367292A JP H05249577 A JPH05249577 A JP H05249577A
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JP
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light
phosphor
filter
fluorescence
wavelength
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Application number
JP4273672A
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English (en)
Inventor
Paul Leblans
ポール・レブラン
Antoine Constant Celis
アントワヌ・コンスタン・スリ
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Original Assignee
Agfa Gevaert NV
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    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/2012Measuring radiation intensity with scintillation detectors using stimulable phosphors, e.g. stimulable phosphor sheets
    • G01T1/2014Reading out of stimulable sheets, e.g. latent image

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  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】光誘導性蛍光体を含有する記録部材に記憶され
た透過性放射線の撮像読取り方法で高い読取り速度で実
施しおよび/または蛍光体から蛍光を放出するのに高エ
ネルギーの誘導光ビームを用いても、高い信号対雑音比
で行われる方法を提供する。 【構成】光誘導性貯蔵蛍光体1に、被写体を通過したか
または被写体が放出した透過性放射線を吸収させ、放射
線のエネルギーを蛍光体1に貯蔵させ、次に蛍光体1を
ストライクする電磁放射線で蛍光体を誘導して、貯蔵さ
れたエネルギーを蛍光として放出させ、蛍光が、誘導光
の光源の、スペクトル線もしくは放出バンドの最も近い
バンドの端縁から80nmより小さい間隔を置いた波長で最
大強度の放出を行い、次にフィルタをストライクする誘
導光を少なくとも1/106 まで減衰させるホログラフィッ
クバンド除去フィルタ6を、検出手段の入口で用いるこ
とによって、反射された誘導光を実質的に減衰させた後
に蛍光を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は透過性放射線のパターンを記録お
よび再生する方法に関する。
【0002】放射線写真法では、被写体の内部が透過性
放射線によって再生されるが、その放射線は高エネルギ
ーの放射線であり、X線、γ線および高エネルギー素粒
子放射線(例えばβ線)の部類に属する電離放射線、電
子ビーム、または中性子放射線として知られている。透
過性放射線を可視光および/または紫外線に変換するた
めに、蛍光体と呼ばれる発光物質が使用される。
【0003】従来の放射線写真システムでは、X線写真
は、影像として被写体を透過していわゆる増感スクリー
ン(X線変換スクリーン)で対応する強度の光に変換さ
れたX線で得られるが、その増感スクリーンでは、蛍光
体の粒子が透過X線を吸収して、写真フィルムがX線の
直接の衝突に対してよりも敏感な可視光および/または
紫外線に変換する。
【0004】実際には、前記スクリーンによって影像と
して放出した光は、接触している写真のハロゲン化銀感
光乳剤層フィルムを照射して露光後、現像されて、X線
影像と一致する銀の影像がフィルムに形成される。
【0005】ごく最近では、例えば米国特許第3859527
号に記載されているように、次のようなX線記録システ
ムが、開発されている。すなわち、そのシステムでは、
光誘導性貯蔵蛍光体が用いられ、この蛍光体は、X線照
射に対して直ちに発光する特性(即発発光性)に加え
て、そのX線エネルギーの大部分を一時的に貯蔵する特
性をもっている。前記エネルギーは、光誘導に使用され
る光とは波長が異なる蛍光の形態で、光誘導によって放
出される。前記のX線記録システムでは、光誘導で放出
された光は光電子によって検出され、順次電気信号に変
換される。
【0006】光誘導性貯蔵蛍光体で作動するこのような
X線影像形成システムの基本的な構成要素は、通常プレ
ートもしくはパネル中に粒子形態で前記蛍光体(この蛍
光体はX線エネルギーのパターンを一時的に貯蔵する)
を含有する影像形成センサー、光誘導用の走査レーザー
ビーム、アナログ信号を与える光電子光検出器(このア
ナログ信号は次いでデジタル時系列信号に変換され
る)、一般的には、影像をデジタル式に操作するデジタ
ル影像プロセッサ、例えば磁気のディスクもしくはテー
プのような信号レコーダー、および写真フィルムの被変
調露光を行うための影像レコーダーもしくは例えば陰極
線管のごとき電子信号ディスプレイである。光誘導性蛍
光潜像の読取りに有用なレーザーの概説は、定期刊行物
Research Disclosure(1989年12月、 item 308117)に提示
されている。
【0007】前記の影像の記録・再生法の用途で特に興
味深いのは米国特許第4239968 号に記載されている特定
のフルオロハロゲン化バリウムの蛍光体である。
【0008】前記の米国特許には、下記の放射線影像を
記録・再生する方法が特許請求されている。すなわち、
(i) 可視光もしくは赤外線で誘導されうる蛍光体に、被
写体を通過する放射線を吸収させ、(ii)前記蛍光体を、
可視光および赤外線から選択される誘導光で誘導して、
蛍光体内に貯蔵された放射線のエネルギーを蛍光として
放出させるステップからなり、前記蛍光体が、式: (Ba
1-xMx II)FX:yA(式中、MIIはMg、 Ca、 Sr、 ZnおよびCd
のうちの一つ以上;XはBr、 ClおよびIのうちの一つ以
上;AはEu、 Tb、 Ce、 Tm、 Dy、 Pr、 Ho、 Nd、 YbおよびEr
からなる群の中の少なくとも一つ;およびxは0 x
0.6の範囲でyは0 y 0.2の範囲である)で表され
るアルカリ土類金属フルオロハロゲン化物の蛍光体の群
から選択される少なくとも一つの蛍光体であり、ならび
に前記誘導光の波長が少なくとも500nm であることを特
徴とする放射線影像の記録・再生方法である。
【0009】米国特許第4239968 号の図3に示すグラフ
が誘導光の波長と誘導された光の輝度の関係を示してい
る。すなわちそのグラフの誘導スペクトルによって、前
記の種類の蛍光体はHe-Ne レーザービームの誘導光(633
nm) に対して高い光誘導感度を有するが500nm より低い
波長上記誘導光に対しては光誘導感度が劣っていること
が分かる。誘導された光(蛍光)は、約390nm に極大を
有する350 〜 450nmの範囲の波長の光である(定期刊行
物のRadiology、 1983 年 9月834 頁参照)。
【0010】前記米国特許第4239968 号から、赤外線−
誘導性蛍光体よりも可視光−誘導性蛍光体を使う方が望
ましいことが分かる。というのは、赤外線−誘導性蛍光
体のトラップが可視光−誘導性蛍光体のトラップより浅
いので、赤外線−誘導性蛍光体からなる放射線影像貯蔵
パネルは比較的速い暗減衰(フェージング)を示すから
である。影像フェージングを考慮して、読取りは透過性
放射線に対する影像としての露出の後、比較的速やかに
始めなければならないので、前記読取時間(走査時間)
はかなり短く保持しなければならない。実際に、前記米
国特許で説明したように、赤外線−誘導性蛍光体からな
るパネルが赤外線で走査されて該蛍光体から放出される
蛍光が電気的に処理される場合、パネルの全面を走査す
るにはある程度の時間が必要である。したがって、パネ
ルの最初の部分と最後の部分が同量の放射線を予め吸収
しても、初期の出力と最後の出力の間に差が生じる可能
性がある。
【0011】上記の問題を解決するためには、フェージ
ングを回避するためできるだけ深いトラップを有する光
誘導性貯蔵蛍光体を用いることが望ましいが、それを実
施するには、前記トラップを空にするために、633nm の
通常のHe-Ne レーザービームよりかなり高い光子エネル
ギーを有する光線(より短い波長の光線)が必要であ
る。
【0012】通常用いられる633nm のHe-Ne レーザービ
ームと比べてより短い波長の光による光誘導の別の利点
は影像鮮明度の改善である。というのは、例えば500nm
以下の短波長の光は、回折格子として作動する分散され
た蛍光体粒子を結合剤中に含有する蛍光体パネル中では
回折されにくいからである。
【0013】しかし、光誘導に短波長光を用いると、誘
導光を、誘導によって得られた蛍光から分離することは
一層困難になる。なぜならば、検出時に優れた信号対雑
音比(S/N比)を得るためには、かなり弱い蛍光出力
信号に比較的近い波長を有する短波長の誘導光の著しく
高いエネルギーは蛍光の強度に影響することなく除去さ
れなければならないからである。
【0014】ヨーロッパ特許願公開第0007105 号に記載
されているように(米国特許第4258264 号も参照のこ
と)、高い信号対雑音比(S/N比)を得るためには、
蛍光体が放出する誘導された蛍光の検出手段に、誘導光
が入るのを防止しなければならない。その理由は誘発光
のエネルギー:光誘導によって放出される前記蛍光のエ
ネルギーの比率が104:1 〜 106:1で非常に高いので、検
出手段が誘導光(レーザー光)の圧倒的なパワーによっ
てブラインド(blind) になり、誘導光の雑音が蛍光の影
響を妨害するからである。
【0015】有効にS/N比を改善するために、蛍光体
の放出スペクトル以上の波長を有する光をカットするフ
ィルタを用いることが提案されている。この方法は、放
出蛍光スペクトルの最大波長と、誘発光のスペクトル線
もしくはバンドの波長とが波長で十分に分離される場合
(例えば少なくとも100nm で分離される場合)、当該技
術分野で公知のカットオフカラーフィルタもしくは帯域
カラーフィルタによって充分有効に実施できる。
【0016】影像フェージングを少なくする目的は550n
m より小さい波長光による光誘導を必要とする蛍光体の
深いトラップを用いることによって達成できることを考
慮すると、多くの光誘導性蛍光体の放出蛍光スペクトル
は誘導光のスペクトル線もしくはバンドに密接に近づく
ので、通常のカラーフィルタよりも一層厳格なフィルタ
レーションが必要である。
【0017】特に、X線写真法が医療の診断に用いられ
る場合、患者に加えられる放射線の線量を減らすため、
できるだけ高い感度を有する記録システムを作動させる
ことが望ましい。このことは、高い信号対雑音比を得る
ためには、雑音をできるだけ減らさねばならないことを
意味する。というのは高い信号対雑音比は高鮮明度の影
像を得るための前提条件だからである。
【0018】誘導光が検出手段に入るのを一層有効に防
止すればするほど、反射された誘導レーザー光から著し
く雑音を導入することなしに、蛍光体プレートを読取る
のに使用することができるレーザーパワーが高くなる。
【0019】より高いレーザーパワーを使用するという
ことは、読取り速度を一定にした場合に信号のパワーが
高いことを意味する。特にこれらの環境では、誘導光を
より有効に遮断することが光誘導性貯蔵蛍光体によっ
て、透過性放射線による影像を記録・再生する際に高い
信号対雑音比を得るのに有利である。
【0020】誘導光と、光誘導された蛍光体が放出する
蛍光とを同時に検出することを防止するより有効なシス
テムには、信号対雑音比に影響することなく、光誘導性
蛍光体に記録された影像を読取る速度を増大する可能性
がある。
【0021】高い信号対雑音比を得るには、雑音をでき
るだけ減らすことが必要であるだけでなく、信号ができ
るだけ高くなければならないが、このことは、光誘導段
階での光誘導性蛍光体の光出力ができるだけ高くなけれ
ばならないことを意味する。このことは次のことで実現
できる。すなわち、貯蔵蛍光体の最大誘導性(highest
stimulability)の波長に近い波長のレーザー光;すな
わち蛍光体の誘導スペクトルの最大のものとできるだけ
一致するレーザー光で蛍光体を誘導することによって実
現することができる。そのことは別にして、蛍光体の放
出蛍光の可能な最高フラクションは、強力な信号を得る
ために検出器に到達しなければならない。
【0022】特に貯蔵蛍光体の放出波長が、蛍光体の最
大誘導性に近い波長に近い場合、同時に最高の信号対雑
音比に到達するために、これらのすべての必要条件を満
たすことは非常に困難である。
【0023】光誘導性貯蔵蛍光体で作動する現在市販中
のある放射線写真システムでは、誘導最大波長が600nm
に近く、かつ放出蛍光の最大波長が約390nm のEu2+でド
ープされたフルオロ臭化バリウムの蛍光体を用いて、光
誘導が633nm のHe-Ne レーザー誘導光で行なわれてい
る。この場合、誘導光が検出器に入るのを充分に防止す
るのになにも特別な問題は起こらない。古典的なカット
オフカラーフィルタもしくは帯域カラーフィルタ(ガラ
スフィルタ)が目的を満たしている。
【0024】他の有効な光誘導性貯蔵蛍光体は、最大蛍
光の波長と、最大光誘導性の波長との間にこのように大
きな波長のギャップがない。これらの蛍光体としてヨー
ロッパ特許願第0304121 号および同第0321804 号に記載
されたEu2+でドープされたアルカリ土類金属ハロケイ酸
塩があり、これらの蛍光体は、514.5nm のアルゴンイオ
ンレーザー光で有効に光誘導されることが可能で、約44
0nm において最大の放出蛍光スペクトル(誘導スペクト
ル)をもっている。
【0025】550nm より短い波長の光で有効に光誘導さ
れうるその他の蛍光体は、二価のユウロピウムで活性化
されたフルオロ臭化バリウム蛍光体であり、その臭素含
有部分はフッ素部分より化学量論的に過剰である。米国
特許第4535237 号に記載されているこのような蛍光体
は、500nm の誘導波長における放出強度が600nm の誘導
波長における放出強度より高い誘導スペクトルを示す。
【0026】放出蛍光の波長に近い波長の誘導光を選択
するということは、もともと弱い放出蛍光を検出器の入
口で減衰させることなしに、非常に高エネルギーの誘導
光を除去するために、古典的なカラーフィルタより高性
能で波長選択性に優れたフィルタを使用しなければなら
ないことを意味する。
【0027】本発明の目的は、光誘導性蛍光体を含有す
る記録部材に記憶された透過性放射線の影像を読取る方
法であって、高い読取り速度で実施しおよび/または前
記蛍光体から蛍光を放出するのに高エネルギーの誘導光
ビームを用いても、高い信号対雑音比で行われる読取り
方法を提供することである。
【0028】本発明の他の目的は、下記のステップ: (i) 可視放射線誘導性蛍光体に、被写体を通過したかま
たは被写体が放出した透過性放射線を吸収させて、前記
透過性放射線のエネルギーを前記蛍光体内に貯蔵し、(i
i)前記蛍光体を可視放射線で誘導して、前記蛍光体に貯
蔵されたエネルギーを蛍光として放出させ、前記蛍光
が、誘導光の光源のスペクトル線もしくは放出バンドの
最も近いバンド端縁から80nmより小さい間隔をおいた波
長で最大強度の放出を行い、次いで(iii) 前記蛍光を高
い信号対雑音比で検出する、ことからなる透過性放射線
のパターンを記録および再生する方法を提供することで
ある。
【0029】本発明のさらに他の目的は、光誘導性蛍光
体を含有する記録手段に記録された放射線影像を、高い
効率、高速度および高い信号対雑音比で読取る装置を提
供することである。
【0030】本発明によれば、下記ステップ: (i) 光誘導性貯蔵蛍光体に、被写体を通過したかまたは
被写体が放出した透過性放射線を吸収させて、前記透過
性放射線のエネルギーを前記蛍光体に貯蔵させ、次いで
(ii)前記蛍光体を電磁放射線で誘導して、前記蛍光体に
貯蔵されたエネルギーを蛍光として放出させ、その蛍光
が、誘導光の光源のスペクトル線もしくは放出バンドの
最も近いバンド端縁から、80nmより小さい間隔をおいた
波長で最大放出を行い、次いで(iii) フィルタをストラ
イクする誘導光を少なくとも1/106 まで減衰させるホロ
グラフィックバンド(holographic band)除去フィルタ
を検出手段の入口で用いることによって反射誘導光を実
質的に減衰させた後に前記蛍光を検出する、ことからな
る透過性放射線のパターンを記録および再生する方法が
提供される。
【0031】本発明によれば、(1) 光誘導性貯蔵蛍光体
を含有する部材である貯蔵手段、(2) 光誘導性蛍光体に
透過性放射線のパターンのエネルギーを貯蔵させた後;
その蛍光体が暴露される誘導光を発生する誘導光の光
源、および(3) 前記誘導光を照射することによって光誘
導性蛍光体から放出させた光を検出する検出手段、から
なる放射線影像を読取る装置であって;前記検出手段の
入口に、フィルタをストライクする誘導光を少なくとと
も1/106 まで減衰させるホログラフィックバンド除去フ
ィルタを備えていることを特徴とする装置が提供され
る。
【0032】ホログラフィックバンド除去フィルタの重
要な特性は、単色レーザー光源によって生成されるごく
小さな波長のバンドの光を非常に選択的に減衰させるこ
とと、除去バンドの両側に広い透過バンドをもっている
ことであり、そのため、誘導されて放出される光の波長
に近い波長を有する誘導光を使用できることである。
【0033】一例して、514.5nm アルゴンイオンレーザ
ー光に対するホログラフィックバンド除去フィルタの透
過スペクトルは、M.J. PelletierおよびR.C. Reeder が
定期刊行物のApplied Spectroscopy、 45巻、5号、1991
年、766 頁に発表した論文"Characterization of Holog
raphic Band-Reject Filters Designed for Raman Spec
troscopy" の図2に記載されている。514.5nm の波長光
に対する直径2インチのホログラフィック除去フィルタ
は、米国、カリフォルニア90501 、トランス、スイート
103 、グラマーシー・プレース20600 所在のPhysical O
ptics Corporation 社から入手することができた。488n
m と532nm の波長の光に対する他のホログラフィックバ
ンド除去フィルタはそれぞれ、部品番号RHE488およびRH
E532で上記会社から市販されている。
【0034】ホログラフィックバンド除去フィルタは、
T. JannsonおよびJ. Jannson, "High-Efficiency Bragg
Holograms in the IR, Visible, UV and XUV Spectral
Region, in Holographic Optics: Design and Applica
tions, SPIE Vol.883 SPIE、米国、ワシントン州、ベリ
ンガム、1988年84頁に記載されている。
【0035】本発明によって使用するのに適した装置の
実施態様の概略図を図1に示す。
【0036】図1において、部材1は、ヨーロッパ特許
願公開第0304121 号の図1に示されている約30nmの1/2
帯域幅を有する、443nm の最大放出蛍光と、同特許願公
開の図2に示されている約480nm の最大誘導光とを有す
る光誘導性蛍光体を含有する可撓性蛍光体パネルを示
す。
【0037】前記蛍光体パネル1は、X線影像に影像に
したがって暴露された後、光偏光ミラー3を用いて、ア
ルゴンイオンレーザー2の488nm の光に走査暴露されて
いる。
【0038】漏斗状のファイバーオプティックス4は、
放出された蛍光と反射された誘導光を集める。前記ファ
イバーオプティックスの出力側において、コリメーター
のレンズシステム5、例えばファイバーオプティックス
の出力光を集めてコリメートするために取付けた+1と+2
のクローズアップレンズを具備する50mm焦点距離でf/1.
2 のカメラレンズ群が、充分に平行な光束(コリメート
された光)を生成する。このコリメートされた光は、選
択されたホログラフィックバンド除去フィルタ6を通じ
て送られる。前記フィルタを通過した光は、光電子増倍
管7の光電子放出面に集中され、該光電子増倍管は、影
像として変調された蛍光を受けてこの蛍光に対応する電
気信号を生成する。
【0039】放出光を光ファイバーでコリメートする代
わりに、ファイバーオプティックスの繊維の末端をレン
ズ形にするか、または屈折率が内部勾配を有する光ファ
イバー(いわゆる勾配屈折率レンズ)を例えばYasuji O
htsuka, Hirotaka Yamazaki,Yasuhiro Koike, Applied
Optics, 1981 年8月、20巻、15号、2726〜2730頁に記
載されているようにして使用してもよい。前記の光ファ
イバーは、SELFOCという商品名にて市場で入手できる。
【0040】前記の装置において、誘導光の遮断を強化
するために一つ以上のホログラフィックバンド除去フィ
ルタを直列に設けてもよい。前記のホログラフィックフ
ィルタは、例えば次のような他のフィルタ:ガラスフィ
ルタ(カラーカットオフフィルタもしくはカラー帯域フ
ィルタ)、ダイクロイックフィルタ、干渉フィルタ、短
波通過フィルタおよび短波帯域フィルタと任意に組合わ
せて利用してもよく、バンド除去フィルタは、整列させ
た干渉フィルタ、すなわち米国、バーモント州05301 、
ブラットルボロー私書箱573 、グローブストリート3所
在のOMEGA OPTICAL INC.社が販売しているいわゆるRama
n Notch (PN) Series フィルタで製造される。前記Rama
n Notch フィルタを適正に使用するには充分にコリメー
トされた光が必要である(前記会社のカタログ参照)。
【0041】本発明による、情報を記録・再生する方法
において、410nm 〜 550nmの波長範囲の誘導光を放出す
る好ましい光源は、その514.5nm もしくは488nm のライ
ンが用いられるアルゴンイオンレーザー、倍周波数のNd
-YAGレーザー(532nm) 442nm波長光を放出するHe-Cd レ
ーザー、または500nm より低い波長光を放出する固体
(半導体)レーザー、もしくは820 〜1000nmの波長範囲
の基本放出光をもっているが倍周波数で作動される固体
レーザーである。波長が500nm より小さい誘導光を作る
他の方法は、例えば定期刊行物"Lasers & Optronics"19
90年5月、65〜70頁に記載されているような、固体レー
ザー光の和周波混合もしくは2量子アップコンバージョ
ンによる方法である。
【0042】500nm より短い波長の誘導光をつくるのに
適切なレーザー光の光源は、"Lasers & Optronics"1990
年12月、 38頁に記載されている。
【0043】本発明によって用いられるホログラフィッ
クバンド除去フィルタの優れた性能は、前記ホログラフ
ィックフィルタの、放出光透過率:誘導光透過率の比率
を、従来のカラーフィルタ(ガラスフィルタ)の上記比
率を比較することによって例証する。この比較は、前記
蛍光体のレーザーによって誘導されたルミネセンスによ
る放射線写真に使用するのに適した、貯蔵蛍光体の誘導
光の波長と放出光の波長の二つの組合わせについて行っ
た。
【0044】米国特許第4535237 号に記載されている、
フッ素に対して過剰の臭素を含有している、二価のユウ
ロピウムで活性化されたフルオロ臭化バリウムの蛍光体
は、390nm の最大放出蛍光と、最大が500nm より小さい
誘導スペクトルをもっている。それ故に、これらの蛍光
体に対する、He-Cd レーザー(442nm) またはAr+ レーザ
ー(488nm) による誘導は、He-Ne レーザーの633nm 波長
光による光誘導より有効である。
【0045】ホログラフィックフィルタについて、390n
m の光の透過率は0.8 であり、442nm の光の透過率は10
-5より小さい。390nm 波長光の透過率が同様に0.8 であ
るような厚みを有するカラーフィルターのSCHOTT BG3フ
ィルタについて、442nm の光の透過率は0.08である。そ
れ故、放出光の透過率:誘導光の透過率の比率は、ホロ
グラフィックフィルタを一つだけ使用した場合8×104
であり、SCHOTT BG3カラーフィルタを使用した場合10で
ある。前記のホログラフィックフィルタを使用すると、
前記カラーフィルタと比べて、誘導光が一層良好に遮断
されることによって、一層良好な信号対雑音比が得られ
る。
【0046】ヨーロッパ特許願公開第0304121 号に、約
443nm に最大値を有し1/2 帯域幅が30nmである放出光ス
ペクトルを有する、二価のユウロピウムで活性化された
ハロケイ酸バリウムが記載されている(上記特許願公開
の図1参照)。500nm より小さい波長光に最大値を有す
る前記蛍光体の誘導スペクトルが図2に記載されてい
る。
【0047】それ故に、前記蛍光体のAr+ イオンレーザ
ー光(488nm) による誘導は、514.5nm の波長光による誘
導より有効である。
【0048】ホログラフィックフィルタRHE488の、443n
m 波長光の透過率は0.8 であり、488nm 波長光の透過率
は10-5より小さい。443nm の波長光の透過率が同様に0.
8 であるような厚みのSCHOTT BG3カラーフィルタの、48
8nm 波長光の透過率は0.19である。それ故に、ホログラ
フィックフィルタを使用する場合、放出光の透過率:誘
導光の透過率の比率は8×104 であり、一方SCHOTT BG3
カラーフィルムを使用する場合、上記の比率は4.2 であ
る。前記ホログラフィックフィルタを使用すると、前記
カラーフィルタと比べて、誘導光をより良好に遮断して
著しく優れた信号対雑音比が得られる。
【0049】著しく改善された信号対雑音比を得るため
には、二つのホログラフィックフィルタを直列に使う方
が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明で用いるのに適した装置の概略図
である。
フロントページの続き (72)発明者 アントワヌ・コンスタン・スリ ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) 光誘導性貯蔵蛍光体に、被写体を通
    過したかまたは被写体が放出した透過性放射線を吸収さ
    せて、前記透過性放射線のエネルギーを前記蛍光体に貯
    蔵させ、次に(ii)上記蛍光体をストライクする電磁放射
    線で電気蛍光体を誘導して、前記蛍光体に貯蔵されたエ
    ネルギーを蛍光として放出させ、前記蛍光が、誘導光の
    光源の、スペクトル線もしくは放出バンドの最も近いバ
    ンドの端縁から80nmより小さい間隔を置いた波長で最大
    強度の放出を行い、次に(iii) フィルタをストライクす
    る誘導光を少なくとも1/105 まで減衰させる少なくとも
    一つのホログラフィックバンド除去フィルタを、前記検
    出手段の入口で用いることによって誘導光を実質的に減
    衰させた後に前記蛍光を検出する、ステップからなる、
    透過性放射線のパターンを記録および再生する方法。
  2. 【請求項2】 前記フィルタが、アルゴンイオンレーザ
    ーの、514.5nm もしくは488nm の誘導光を減衰させる請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記フィルタが、倍周波数のNd-YAGレー
    ザーの532nm の誘導光を減衰させる請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記フィルタが、He-Cd レーザーの442n
    m の誘導光を減衰させる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記フィルタが、500nm より小さい波長
    光の固有の放出を行うかまたは800 〜 1000nm の波長範
    囲の光の基本的放出を行うが倍周波数で作動される固体
    (半導体)から発する誘導光を減衰させる請求項1記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 前記フィルタが、固体レーザ光の和周波
    混合もしくは二つの光子のアップコンバージョンによっ
    て生成する500nm より小さい波長の誘導光を減衰させる
    請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 (1) 光誘導性貯蔵蛍光体を含有する部材
    である貯蔵手段、 (2) 光誘導性蛍光体に透過性放射線のパターンのエネル
    ギーを貯蔵させた後、その蛍光体が暴露される誘導光を
    発生する誘導光の光源、および(3) 前記誘導光を照射す
    ることによって光誘導性蛍光体から放出された光を検出
    する検出手段、からなる放射線影像を読取る装置であっ
    て;前記検出手段の入口に、フィルタをストライクする
    誘導光を少なくとも1/105まで減衰させるホログラフィ
    ックバンド除去フィルタを少なくとも一つ備えているこ
    とを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 誘導光の光源が、514.5 もしくは488nm
    で放出するアルゴンレーザーである請求項7記載の装
    置。
  9. 【請求項9】 誘導光の光源が、532nm で作動する倍周
    波数Nd-YAGレーザーである請求項7記載の装置。
  10. 【請求項10】 誘導光の光源が、442nm で放出するHe-C
    d レーザーである請求項7記載の装置。
  11. 【請求項11】 誘導光の光源が、500nm より小さい波長
    の光を放出するか、または820 〜 1000nm の波長範囲の
    光を基本的に放出する固体(半導体)レーザーであるが
    倍周波数で作動される請求項7記載の装置。
  12. 【請求項12】 誘導光の光源が、固体レーザー光の和周
    波混合もしくは二つの光子のアップコンバージョンによ
    って生成する500nm より小さい波長の光を放出する請求
    項7記載の装置。
JP4273672A 1991-09-17 1992-09-16 透過性放射線のパターンを記録および再生する方法 Pending JPH05249577A (ja)

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NL91202381.9 1991-09-17
EP19910202381 EP0532800B1 (en) 1991-09-17 1991-09-17 Method for recording and reproducing a pattern of penetrating radiation

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EP0532800B1 (en) 1995-08-16
DE69112212T2 (de) 1996-04-04
DE69112212D1 (de) 1995-09-21
EP0532800A1 (en) 1993-03-24

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