JPH06180485A - 放射線影像を記録および再生する方法 - Google Patents

放射線影像を記録および再生する方法

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JPH06180485A
JPH06180485A JP27371492A JP27371492A JPH06180485A JP H06180485 A JPH06180485 A JP H06180485A JP 27371492 A JP27371492 A JP 27371492A JP 27371492 A JP27371492 A JP 27371492A JP H06180485 A JPH06180485 A JP H06180485A
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barium
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light
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JP27371492A
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Paul Leblans
ポール・レブラン
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Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光誘導性蛍光体中に貯蔵されたエネルギーパ
ターンを、He-Ne レーザーより著しく短い波長で放出す
るレーザーを用いて、放射線影像を記録および再生する
方法を提供する。 【構成】 (i) 可視放射線誘導性蛍光体に、被写体を通
過したかまたは被写体が放出した透過性放射線を吸収さ
せて、前記透過性放射線のエネルギーを前記蛍光体に貯
蔵させ、その蛍光体は2価のユウロピウムで活性化され
たフルオロハロゲン化バリウムであって、臭素に対して
または塩素および/またはヨウ素を組合わせた臭素に対
して化学量論的に過剰なフッ素含有部分を有し、550nm
の誘導波長での相対放出強度が高い誘導スペクトルを有
するような組成物であり、(ii)前記蛍光体を、500nm 〜
410nm の波長範囲の可視放射線で誘導して、前記蛍光体
に貯蔵されていたエネルギーを、波長範囲が誘導光と異
なる蛍光として放出させ、次いで、(iii) 前記蛍光を検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は透過性放射線のパターンを記録お
よび再生する方法に関する。
【0002】放射線写真法では、被写体の内部が透過性
放射線によって再生されるが、その放射線は高エネルギ
ーの放射線であり、X線、γ線および高エネルギー素粒
子放射線(例えばβ線)の部類に属する電離放射線、電
子ビーム、または中性子放射線として知られている。透
過性放射線を可視光および/または紫外線に変換するた
めに、蛍光体と呼ばれる発光物質が使用される。
【0003】従来の放射線写真システムでは、X線写真
は、影像として被写体を透過していわゆる増感スクリー
ン(X線変換スクリーン)で対応する強度の光に変換さ
れたX線で得られるが、その増感スクリーンでは、蛍光
体の粒子が透過X線を吸収して、写真フィルムがX線の
直接の衝突に対してよりも敏感な可視光および/または
紫外線に変換する。
【0004】実際には、前記スクリーンによって影像と
して放出した光は、接触している写真のハロゲン化銀感
光乳剤層フィルムを照射して露光後、現像されて、X線
影像と一致する銀の影像がフィルムに形成される。
【0005】ごく最近では、例えば米国特許第3859527
号に記載されているように、次のようなX線記録システ
ムが開発されている。すなわち、そのシステムでは、光
誘導性貯蔵蛍光体が用いられ、この蛍光体は、X線照射
に対して直ちに発光する特性(即発発光性)に加えて、
そのX線エネルギーの大部分を一時的に貯蔵する特性を
もっている。前記エネルギーは、光誘導に使用される光
とは波長が異なる蛍光の形態で、光誘導によって放出さ
れる。前記のX線記録システムでは、光誘導で放出され
た光は光電子によって検出され、順次電気信号に変換さ
れる。
【0006】光誘導性貯蔵蛍光体で作動するこのような
X線影像形成システムの基本的な構成要素は、通常プレ
ートもしくはパネル中に粒子形態で前記蛍光体(この蛍
光体はX線エネルギーのパターンを一時的に貯蔵する)
を含有する影像形成センサー、光誘導用の走査レーザー
ビーム、アナログ信号を与える光電子光検出器(このア
ナログ信号は次いでデジタル時系列信号に変換され
る)、一般的には、影像をデジタル式に操作するデジタ
ル影像プロセッサ、例えば磁気のディスクもしくはテー
プのような信号レコーダー、および写真フィルムの被変
調露光を行うための影像レコーダーもしくは例えば陰極
線管のごとき電子信号ディスプレイである。光誘導性蛍
光潜像の読取りに有用なレーザーの概説は、定期刊行物
Research Disclosure(1989年12月、item 30811.7) に提
示されている。
【0007】前記の影像の記録・再生法の用途で特に興
味深いのは米国特許第4,239,968 号に記載されている特
定のフルオロハロゲン化バリウムの蛍光体である。これ
らの蛍光体がヘリウム−ネオンレーザービーム(633nm)
で誘導された場合の光出力は、米国特許第3859527 号に
記載されているSrS:0.0001 Eu、 0.0001 Smの光誘導性蛍
光体の誘導された光の出力に匹敵している。この米国特
許は、影像としてX線に暴露された貯蔵蛍光体が光誘導
されて、前記のX線暴露に一致する蛍光パターンを放出
することからなる、X線写真法の分野における基本的な
特許である。
【0008】前記の米国特許には、下記の放射線影像を
記録・再生する方法が特許請求されている。すなわち、
(i) 可視光もしくは赤外線で誘導されうる蛍光体に、被
写体を通過する放射線を吸収させ、(ii)前記蛍光体を、
可視光および赤外線から選択される誘導光で誘導して、
蛍光体内に貯蔵された放射線のエネルギーを蛍光として
放出させるステップからなり、 前記蛍光体が、式: (Ba1-xMx II)FX:yA (式中、MIIはMg、 Ca、 Sr、 ZnおよびCdのうちの一つ以
上;XはBr、 ClおよびIのうちの一つ以上;AはEu、 T
b、 Ce、 Tm、 Dy、 Pr、 Ho、 Nd、 YbおよびErからなる群の
中の少なくとも一つ;およびxは0 x 0.6の範囲で
yは0 y 0.2の範囲である)で表されるアルカリ土
類金属フルオロハロゲン化物の蛍光体の群から選択され
る少なくとも一つの蛍光体であり、ならびに前記誘導光
の波長が少なくとも500nm であることを特徴とする放射
線影像の記録・再生方法である。
【0009】米国特許第4239968 号の図3に示すグラフ
が誘導光の波長と誘導された光の輝度の関係を示してい
る。すなわちそのグラフの誘導スペクトルによって、前
記の種類の蛍光体はHe-Ne レーザービームの誘導先(633
nm) に対して高い光誘導感度を有するが500nm より低い
波長の上記誘導光に対しては光誘導感度が劣っているこ
とが分かる。誘導された光(蛍光)は、約390nm に極大
を有する350 〜 450nmの範囲の波長の光である(定期刊
行物のRadiology、 1983 年9月、834 頁参照)。
【0010】前記米国特許第4239968 号から、赤外線−
誘導性蛍光体よりも可視光−誘導性蛍光体を使う方が望
ましいことが分かる。というのは、赤外線−誘導性蛍光
体のトラップが可視光−誘導性蛍光体のトラップより浅
いので、赤外線−誘導性蛍光体からなる放射線影像貯蔵
パネルは比較的速い暗減衰(フェージング)を示すから
である。影像フェージングを考慮して、読取りは透過性
放射線に対する影像としての露出の後、比較的速やかに
始めなければならないので、前記読取り時間(走査時
間)はかなり短く保持しなければならない。実際に、前
記米国特許で説明したように、赤外線−誘導性蛍光体か
らなるパネルが赤外線で走査されて該蛍光体から放出さ
れる蛍光が電気的に処理される場合、パネルの全面を走
査するにはある程度の時間が必要である。したがって、
パネルの最初の部分と最後の部分が同量の放射線を予め
吸収しても、初期の出力と最後の出力の間に差が生じる
可能性がある。
【0011】その問題を解決するには、米国特許第4239
968 号(第6欄、10〜19行参照)に説明されているよう
に、フェージングを回避するためにできるだけ深いトラ
ップを有する光誘導性貯蔵蛍光体を用い、そのトラップ
を空にするために、かなり高い光子エネルギーを有する
光線(短波長の光線)を使うことが望ましい。
【0012】米国特許第4239968 号の主請求項によれ
ば、用いられる蛍光体[(Ba1-xMx II)FX:yA]はその誘導光
線の波長が少なくとも500nm であり、さらに詳しくいえ
ば500〜 700nmの範囲内にある。前記蛍光体が光誘導さ
れた際に放出する蛍光は、約400nm において最大強度の
放出を行うが、その400nm の波長は、誘導されて放出さ
れた光(誘導放出光)を、誘導する光(誘導光)から、
光フィルタ手段で良好に分離できるように、誘導光の前
記波長の範囲から充分離れている。このフィルタ手段
は、誘導光を吸収もしくは除去して、誘導放出光の波長
範囲と一致するように選択された光電子放出感度を有す
る光増倍管のような検出手段に、誘導光が入るのを防止
する。
【0013】米国特許第4710626 号の主請求項によれ
ば、誘導光としてガスイオンレーザービームが用いら
れ、少なくとも480nm で600nm より小さい波長を選択し
て、光誘導性蛍光体の読取り効率を改善している。上記
請求項の必要条件を満たす蛍光体の例は西独特許願公開
第2928245 号、米国特許第4236078 号と同第4239968 号
およびヨーロッパ特許第29963 号に記載されているが、
その多数の蛍光体中、希土類元素で活性化されたアルカ
リ土類金属のフルオロハロゲン化物が、放出光の強度が
高いことから最も好ましい。その例示されたアルカリ土
類金属フルオロハロゲン化物の蛍光体の誘導最大強度の
波長は約600nm の位置にあり、アルゴンイオンレーザー
線の488nm と514.5nm と一致していない。
【0014】500nm の誘導波長での放出強度が600nm の
誘導波長での放出強度より高い誘導スペクトルを示す蛍
光体組成物を配合する試みがなされた。上記の目的に適
合した蛍光体は、2価のユウロピウムで活性化されたフ
ルオロ臭化バリウム(その臭素含有部分はフッ素に対し
て化学量論的に過剰である)の形態で、米国特許第4535
237 号に記載されている。
【0015】前記米国特許第4535237 号の請求項1によ
れば、500nm で誘導するとその放出光の強度が高い蛍光
体の、その中に貯蔵されたエネルギーを放出させるため
に行う光誘導は、550nm 〜 800nmの波長範囲の光で行っ
ており、そのため、アルゴンイオンレーザーの488nm と
514.5nm の光線は除外されている。
【0016】結合剤中に分散された蛍光体粒子を含有す
る蛍光体パネルの光誘導に、より短い波長の光を用いる
ことは、影像の鮮明度にとって有利である。なぜならば
1種の格子として作用する、分散蛍光体粒子を含有する
蛍光体−結合剤層における、誘導光の回折は、波長が小
さくなるにつれて減少するからである。
【0017】本発明の目的は、結合剤中に分散された光
誘導性蛍光体中に貯蔵されたエネルギーパターンを改善
された鮮明度で再生し、He-Ne レーザー(633nm) より著
しく短い波長で放出するレーザーを用いて、影像のフェ
ージングの問題が少ない、放射線影像を記録および再生
する方法を提供することである。
【0018】本発明の別の目的は、貯蔵されたエネルギ
ーの暗減衰が遅く(フェージングが少ない)かつ500nm
より小さい波長の光によって良好に光誘導がなされる光
誘導性貯蔵蛍光体によって、透過性放射線のパターンを
記録および再生する方法を提供することである。
【0019】本発明の他の目的と利点は以下の説明から
明らかになるであろう。
【0020】本発明によれば、下記ステップ: (i) 可視放射線で誘導されうる蛍光体に、被写体を通過
したかまたは被写体が放出した透過性放射線を吸収させ
て、前記透過性放射線のエネルギーを前記蛍光体に貯蔵
させ、その蛍光体は、2価のユウロピウムで活性化され
たフルオロハロゲン化バリウムであって、臭素に対して
または塩素および/またはヨウ素を結合させた臭素に対
して化学量論的に過剰なフッ素含有部分を有し、その蛍
光体組成物が、550nm の誘導波長での相対放出強度が63
3nm の誘導波長での相対放出強度より高い誘導スペクト
ルを有するような組成物であり、(ii)前記蛍光体を、50
0nm 〜 410nmの波長範囲、好ましくは500nm 〜 440nmの
波長範囲の可視放射線で誘導して、前記蛍光体に貯蔵さ
れていたエネルギーを、波長範囲が誘導光と異なる蛍光
として放出させ、次いで(iii) 前記蛍光を検出する、ス
テップからなる、放射線影像を記録および再生する方法
が提供される。
【0021】前記方法に用いる好ましいフルオロ臭化バ
リウムの蛍光体は、ストロンチウムが混合したバリウム
を含有し、フッ素は、前記蛍光体中に、臭素単独または
塩素および/またはヨウ素を組合わせた臭素より化学量
論的に大きい原子百分率で存在し、塩素および/または
ヨウ素は臭素より少ない量(50原子%より少ない)で存
在している。このような蛍光体は、例えば、ヨーロッパ
特許願公開第0345904号(また米国特許願第07/426896
号および同07/426841 号参照)、ヨーロッパ特許願公開
第0345903 号(また米国特許願第07/426895 号参照)、
およびヨーロッパ特許願公開第0345905 号(また米国特
許願第07/426897 号参照)に記載されている。
【0022】本発明に用いるのに好ましい蛍光体は、臭
素単独または塩素および/またはヨウ素を組合わせた臭
素に対して過剰の3〜12原子%でフッ素が存在してい
る。
【0023】本発明で用いるのに適切な、2価のユウロ
ピウムで活性化されたフルオロ臭化バリウムの蛍光体
は、(1) バリウムの少部分(50原子%より少ない)が、
アルカリ金属、バリウム以外のアルカリ土類金属、Al、
Ga、 In、 T1、 Sb、 Bi、 Y からなる群から選択される3価
の金属、希土類金属のCe、 Pr、 Nd、 Gd、 Tb、 Dy、 Ho、 E
r、 Tm、 YbおよびLuからなる群から選択される少なくと
も一つの金属で任意に置換され;ならびに(2) 臭素の少
部分(50原子%より少ない)が塩素および/またはヨウ
素によって置換されている一つの実験式の適用範囲内に
入っている。
【0024】本発明に用いるのに特に適切な、2価のユ
ウロピウムで活性化されたフルオロ臭化バリウムの蛍光
体は、本願出願人と同じ出願人が1991年9月17日に出願
した“Photostimulable Phosphor”という標題のヨーロ
ッパ特許願第91202378.3号の実験式(I) に一致し、主な
ドーパントEu2+に加えて、少なくとも一つのアルカリ金
属、好ましくはナトリウムもしくはルビジウムをコドー
パント(codopant)として含有している。
【0025】本発明に用いるのに特に適切な他のフルオ
ロ臭化バリウム蛍光体は同じ出願人が1991年9月17日に
出願した“Photostimulable Phosphors ”という標題の
ヨーロッパ特許願第91202379.3号に記載されているよう
に、主ドーパントのEu2+に加えて、少なくともSmをコド
ーパントとして含有している。
【0026】本発明に用いるのに好ましい光誘導性蛍光
体は、バリウムに対して10-3〜10原子%の範囲でサマリ
ウムを含有している。
【0027】本発明に用いるのに好ましい光誘導性蛍光
体は、Li、 Na、 K、 Rb およびCsからなる群から選択され
るアルカリ金属を、バリウムに対して10-2〜1原子%の
範囲の原子百分率で含有している。
【0028】本発明に用いるのに好ましい光誘導性蛍光
体は、Sr、 MgおよびCaからなる群から選択されるアルカ
リ土類金属を、バリウムに対して10-1〜20原子%の原子
百分率で含有している。前記のアルカリ土類金属のなか
で、蛍光体のX線変換効率を増大させるにはSrが最も好
ましい。
【0029】本発明に用いるのに好ましい光誘導性蛍光
体は、Ce、 Pr、 Nd、 Gd、 Tb、 Dy、 Ho、 Er、 Tm、 Ybおよび
Luからなる群から選択される希土類金属を、バリウムに
対して10-2〜1原子%の範囲の原子百分率で含有してい
る。前記希土類金属のなかで、蛍光体の光誘導スペクト
ルの最大強度の波長をより短い波長にシフトさせるには
Gdが好ましい。
【0030】本発明に用いるのに好ましい光誘導性蛍光
体は、Al、 Ga、 In、 T1、 Sb、 BiおよびY からなる群から
選択される3価の金属を、バリウムに対して10-1〜10原
子%の範囲の原子百分率で含有している。前記3価の金
属のなかで、蛍光体の光誘導スペクトルの最大強度の波
長をより短い波長にシフトさせるにはBiが好ましい。
【0031】本発明に用いるのに適切な蛍光体の例は、
下記実験式(I) の適用範囲内にある。すなわち Ba1-x-y-p-3q-z-3mSrxMy IIM2p IM2q IIIF2-a-bBraXb:zA:2mSm (I) (式中:XはClとIからなる群から選択される少なくと
も一つのハロゲン;MIはLi、 Na、 K、 Rb およびCsからな
る群から選択される少なくとも一つのアルカリ金属;M
II はCaとMgからなる群から選択される少なくとも一つ
のアルカリ土類金属;MIIIはAl、 Ga、 In、 Tl、 Sb、 Bi、
Y または例えばLa、 Ce、 Pr、 Nd、 Gd、 Tb、 Dy、 Ho、 Er T
m、 Yb およびLuのごとき3価のランタニドからなる群か
ら選択される少なくとも一つの金属;aは、xが0.17
0.55のとき0.850.96でかつxが0.120.
17のとき0.900.96の条件を満たす数値;yは0
10-1の範囲内にあり;bは0b<0.15の範囲内に
あり;pは00.3 の範囲内にあり;qは0
0.1 の範囲内にあり;zは10 -610-2の範囲内にあ
り;mは010-1の範囲内にあり;AはEu2+であ
り;ならびにただしp+mはゼロではない)の実験式で
ある。
【0032】前記実験式(I) の好ましい蛍光体は、
“a”が0.900.96の範囲内にある。
【0033】前記実験式(I) の好ましい蛍光体は、pが
10 -410-1の範囲内にあり、蛍光体の誘導スペクト
ルの最大強度の波長を、サマリウムと組合わせてより短
い波長にシフトするのに好ましいアルカリ金属はNaもし
くはRbである。
【0034】バリウムと組合わせてストロンチウムを含
有する前記実験式(I) の好ましい蛍光体は、“x”の値
は、0.900.96のとき0.120.17の範囲内にあ
るのが好ましく、0.850.96のとき0.550.17
の範囲内にあるのが好ましい。
【0035】前記実験式(I) の好ましい蛍光体は、MIII
がGdで“q”が10-5 10-3の範囲内にある。
【0036】前記実験式(I) の好ましい蛍光体は、
“z”が10-5 10-2の範囲内にある。
【0037】本発明の方法に用いるのに好ましい蛍光体
は、光誘導スペクトルの最大強度の波長が600nm より短
い波長であるが、前記スペクトルは600nm において500n
m におけるよりも高い光誘導性を示すことを特徴とす
る。
【0038】本発明に用いるのに適切な光誘導性蛍光体
は、好ましくは、下記の物質を出発物質として用いて焼
成することによって製造される。すなわち、 (1) フッ化バリウム; (2) 臭化アンモニウム; (3) 任意にハロゲン化バリウム(フッ化バリウムを除
く); (4) 任意にアルカリ金属化合物、例えばフッ化リチウ
ム、塩化リチウム、臭化リチウムもしくはヨウ化リチウ
ム、フッ化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウ
ム、フッ化カリウム、フッ化ルビジウム、フッ化セシウ
ム、水酸化リチウムもしくは酸化リチウムまたは炭酸リ
チウム、好ましいのは臭化ナトリウムもしくはフッ化ル
ビジウムまたはその混合物; (5) 任意にカルシウムおよび/またはマグネシウムのハ
ロゲン化物を混合したストロンチウムハロゲン化物; (6) 任意にMIII化合物、例えばハロゲン化物もしくは酸
化物(但しMIIIは前記定義と同じ)、好ましくはMIII
Gd; (7) ハロゲン化ユウロピウム、酸化ユウロピウム、硝酸
ユウロピウムおよび硫酸ユウロピウムからなる群から選
択される、少なくとも一つのAを含有する化合物、焼成
中に還元されてEu2+を生成するEuF3が好ましい; (8) サマリウム化合物、例えばハロゲン化物もしくは酸
化物;である。 焼成は、温度が700 〜 1000 ℃の範囲内で還元性雰囲気
で行うのが好ましい。
【0039】特定の実施例によれば、本発明の蛍光体の
製造は次のようにして行われる。すなわち、0.86モルの
BaF2、0.985 モルのNH4Br および0.001 モルのEuF3の原
混合物を作製する。その混合物に少量(全固形分に対し
て0.1 〜1重量%の範囲内)のSm2O3 を添加する。この
ようにして得られた原混合物を次に、700 〜 1000 ℃の
温度にて還元性雰囲気内で焼成する。この焼成は少なく
とも3時間続けるが10時間まで行ってもよい。
【0040】還元性雰囲気は、水素と例えばアルゴンも
しくは窒素のような不活性ガスとの混合物であるか、ま
たは本炭と水蒸気の反応で水素と一酸化炭素の混合物ま
たは水素と二酸化炭素の混合物を生成させることによっ
て、その場で作る。この還元性雰囲気において、存在す
る3価のユウロピウムの大部分もしくは全部が2価のユ
ウロピウムに還元される。
【0041】上記焼成を完了した後、得られた生成物を
粉末にする。粉末にした生成物をさらに焼成してもよ
い。多重焼成は、蛍光体の均一性と誘導特性を改善する
のに有利である。
【0042】本発明の情報を記録および再生する方法に
おいて、440nm 〜 500nmの波長範囲で誘導光を放出する
好ましい光源は、488nm の光線が用いられるアルゴンイ
オンレーザー、442nm で放出するHe-Cd レーザーおよび
500nm 以下で放出するかまたは880nm 〜 1000nm の波長
範囲で基本的放出するが倍周波数で作働する固体(半導
体)レーザーである。
【0043】妥当な信号対雑音比(S/N比)を得るた
めに、誘導光は、貯蔵蛍光体が光誘導される際に放出す
る蛍光とともに検出されないようにしなければならな
い。それ故、誘導光が、検出手段例えば光増倍管に入ら
ないように適切なフィルタ手段が用いられる。誘導光の
強度比が誘導放出光のそれより著しく高いから、すなわ
ち、104:1 〜 106:1の範囲で強度が異なるので(ヨーロ
ッパ特許願公開第0007105 号;5欄参照)、非常に選択
的なフィルタを用いなければならない。
【0044】適切なフィルタ手段もしくはフィルタの組
合わせは、カットオフフィルタ、透過帯域フィルタおよ
びバンド除去フィルタの群から選択することができる。
フィルタのタイプおよび分光透過の分類の概論は、SPSE
Handbook of Photografic Science and Engineering,
Woodlief Thomas, Jr.編集、A Wiley-Interscience Pub
lication, John Wiley & Sons,米国、ニューヨーク(19
73年)、264 〜326 頁に記載されている。
【0045】より短い波長の光を透過し、より長い波長
の光を除去する短波長パスフィルタが前記SPSE Handboo
k の表4.12に列挙されている。限られたバンドの波長だ
けを透過もしくは除く帯域フィルタがそれぞれ表4.13と
4.14に列挙されている。液体および固体の両者の、150n
m 〜3500nmの波長光についての多くの選択された長波長
フィルタ、短波長パスフィルタおよび帯域フィルタの表
が、W. Summer, Photo Sensitors, Chapman & Hall、 英
国、ロンドン、1957年、9章に記載されている。例えば
狭い帯域のフィルタSCHOTT BG3(商品名)が本発明の方
法に用いられる。
【0046】狭いレーザー線の光を遮断するために、ラ
マン分光法用に設計されたホログラフィックバンド除去
フィルタを使用することが好ましい。このようなフィル
タは、定期刊行物のApplied Spectroscopy、 45巻、5
号、1991年、765 〜770 頁に記載されている。このよう
なフィルタ類は、米国、カリフォルニア90501 、トラン
ス、スイート 103、グラマシー・プレイス20600 に所在
のPhysical Optics Corporation 社が、Raman Holograp
hic Edge (RHE) filter という名称で市販している。48
8nm のレーザー光を選択的に遮断するフィルタは、直径
が1もしくは2インチのものが部品番号RHE488で市販さ
れている。
【0047】OMEGA OPTICAL INC.社(米国、バーモント
05301 、ブラットルボロー、私書箱573 、グローブスト
リート3)のカタログ(1990年7月)には、干渉フィル
タとコーティングが記載されている。前記カタログか
ら、いくつものタイプの前記バンド除去フィルタが市販
されていることが分かる。前記カタログに、RAMAN NOTC
H (RN) SERIES filters という名称で記載されている一
つのタイプの、高性能除去バンドフィルタは、シェブロ
ン・バッフル式に配置された、四つの正確に一列に並べ
た干渉フィルタで構成され(主カタログの14頁参照)、
長方形のハウジング内に封入されている。
【0048】前記カタログに、OMEGA REJECTION BAND
(RB) series filtersという名称で記載されている他の
タイプの除去バンドフィルタは、スペクトル線もしくは
狭いスペクトルバンドの光を減衰させて、除去のバンド
の波長より長い波長と短い波長との両方の光を透過させ
る。RB series filters は、蛍光体がX線を照射されて
光誘導され蛍光を放出する場合のような弱い光学的信号
が、強度が比較的非常に高い誘導レーザー光によって弱
められるときに有用である。
【0049】本発明の方法において、光誘導性蛍光体は
結合剤の層の中に分散された状態で用いるのが好まし
く、その層は支持されているかもしくは自立形でスクリ
ーンもしくはパネルを形成し、X線影像貯蔵パネルと呼
称する。
【0050】前記蛍光体を分散させた形態で組込んでい
る結合剤層を形成するのに適した結合剤は、フィルム形
成性有機ポリマー類であり、例えば酢酸酪酸セルロー
ス、ポリアルキル(メタ)アクリレート類のポリ(メチ
ルメタクリレート)、例えば米国特許第3043710 号明細
書に記載されているポリビニル-n- ブチラール、(酢酸
ビニル/塩化ビニル)コポリマーおよび(アクリロニト
リル/ブタジエン/スチレン)コポリマーもしくは(塩
化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール)コポリマー
またはその混合物がある。
【0051】高いX線エネルギー吸収性を得るために少
量の結合剤を使うことが好ましい。しかし結合剤が非常
に少量であると層が著しく脆くなるので、妥協して製造
しなければならない。蛍光体のカバレージは約300 〜15
00g/m2の範囲が好ましい。蛍光体層の厚みは0.05〜0.5m
m の範囲が好ましい。
【0052】好ましい実施態様によれば、蛍光体層は支
持シート上の支持層として使用される。適切な支持材料
は、フィルム形成性有機樹脂、例えばポリエチレンテレ
フタレートで製造されるが、α−オレフィン樹脂層のよ
うな樹脂層で任意にコートされた紙および厚紙も特に有
用である。さらにガラスおよび金属の支持体がある種の
環境で使用され、例えば米国特許第3872309 号および同
第3389255 号に記載されているように、産業用放射線写
真法に用いる場合には(非破壊試験)、高原子量の金属
が好ましい。
【0053】産業用X線写真法に用いる特定の実施態様
によれば、蛍光体スクリーンの影像鮮明度は、蛍光体ス
クリーン中の、蛍光体含有層と支持体との間および/ま
たは支持体の背後に、非蛍光顔料(金属化合物、例えば
鉛の塩もしくは酸化物)を含有する顔料−結合剤層を、
Research Disclosure 1979年9月、item 18502に記載さ
れているように組込むことによって改善される。
【0054】光誘導性蛍光体スクリーンを製造するに
は、蛍光体の粒子を、有機溶媒、例えば2-メトキシ−プ
ロパノールもしくは酢酸エチルを用いて作った結合剤の
溶液に直接分散させ、次いでこれで支持体をコートして
乾燥させる。この蛍光体結合剤層のコーティングは、通
常の方法、例えばスプレー法、浸漬コーティング法もし
くはドクターブレードコーティング法によって行うこと
ができる。コーティングを終ってから、コーティング混
合物の溶媒は、蒸発によって、例えば熱風(60℃)流中
で乾燥することによって除去される。
【0055】溶媒なしのコーティングは、例えばResear
ch Disclosure, 1977 年12月、item16435に記載されて
いるようなUVもしくは電子ビーム(EB)で硬化する結合剤
組成物を用いることによって実施できる。
【0056】充填密度を改善し、蛍光体−結合剤混合物
の脱気を行うために、超音波処理を利用してもよい。任
意に保護コーティングを行う前に、蛍光体−結合体層は
カレンダーで処理して充填密度(すなわち乾燥コーティ
ング1cm3当りの蛍光体のグラム数)を改善することがで
きる。
【0057】光誘導によって放出される光の出力を増大
するために、蛍光体含有層とその支持体の間に光反射層
が任意に設けられる。このような光反射層は、結合剤中
に分散された白色顔料粒子例えば二酸化チタン粒子を含
有していてもよく、あるいは、蒸着金属層製例えばアル
ミニウム層製でもよく、または誘導放射線を吸収するが
放出光を反射する着色顔料層(例えば米国特許第438070
2 号に記載されている)でもよい。
【0058】支持体と蛍光体含有層の界面での光の反射
と散乱を回避して光誘導性蛍光体スクリーンの影像解像
度を増大するために、蛍光体含有層とその支持体の間ま
たは支持体自体の中に、任意に光吸収層が設けられる。
【0059】光誘導性放射線写真用スクリーンで作動す
る上記のX線記録システムでは、そのスクリーンは繰返
し使用されるので、蛍光体含有層が機械的および化学的
損傷を受けないように保護するため、適切な保護膜を設
けることが重要である。このことは、各スクリーンが通
常カセット内に入っていない場合、光誘導性放射線写真
法用スクリーンにとって特に大切である。
【0060】保護層は蛍光体含有層に次のようにしてコ
ートすることができる。すなわちニトロセルロース、エ
チルセルロースもしくは酢酸セルロースまたはポリ(メ
タ)アクリル酸樹脂のような、フィルム形成性でかつ有
機溶媒に可溶性のポリマーを含有するコーティング溶液
を蛍光体含有層に直接塗布し、次いで溶媒を蒸発させて
除去してコートが行われる。他の方法では、ヨーロッパ
特許願公開第00392474号に記載されているように、透明
で薄く強靱で可撓性の寸法が安定したポリアミドフィル
ムが蛍光体層に接着される。
【0061】別の公知の方法では、保護膜は放射線硬化
性組成物で製造される。X線変換スクリーンの保護膜と
して放射線硬化性コーティングを使うことは、例えばヨ
ーロッパ特許第209358号および日本特許願第86/176900
号および米国特許第4893021号に記載されている。例え
ば、その保護層には、光開始剤による遊離ラジカル重合
法によって重合するモノマーおよび/またプレポリマー
で形成された、UVで硬化される樹脂組成物が含まれてい
る。
【0062】好ましい実施態様によれば、X線に影像と
してもしくはパターンとして暴露された蛍光体−結合剤
層の光誘導は走査レーザービームで行われる。本発明の
方法では、前記蛍光体の光誘導は、倍周波のNd-YAGレー
ザーの532nm の光またはアルゴンイオンレーザーの514.
5nm もしくは488nm の光で行なうのが好ましい。
【0063】光誘導によって放出された光(誘導放出光
と呼ぶ)は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する
変換器、例えばデジタル化して記憶させることができる
順編成電気信号を与える光電管(光増倍管)で光電子的
に検出するのが好ましい。記憶された後、これらの信号
はデジタル処理を受けることができる。デジタル処理に
は、例えば影像コントラストの強化、空間周波数の増
大、影像の削減、影像の付加および特定の影像部分の形
態の定義が含まれる。
【0064】記録されたX線影像を再生するひとつの実
施態様によれば、任意に処理されたデジタル信号は、例
えば音響光学変調器によって、書込みレーザービームを
変調するのに使用されるアナログ信号に変換される。変
調されたレーザービームは次に、写真材料、例えばハロ
ゲン化銀乳剤フィルムを走査するのに用いられ、そのフ
ィルム上に、任意に影像が処理された状態のX線影像が
再生される。
【0065】別の実施態様によれば、光誘導によって得
られた光に対応する電気信号をアナログ−デジタル変換
して得られたデジタル信号が陰極線管にディスプレイさ
れる。ディスプレイする前に、上記信号はコンピュータ
で処理してもよい。従来の影像処理方法は、影像の信号
対雑音比を小さくし、かつ放射線写真の粗もしくは精密
な影像の特徴の影像品質を高めるのに利用できる。
【0066】本発明の方法に有用な蛍光体について、そ
の光物理特性を決定するために測定を行った。ひとつの
測定において、所定のX線線量に暴露された際に貯蔵さ
れた、光誘導性エネルギー全体(光で誘導されて放出さ
れうるエネルギー全体)が測定された。X線励起の前
に、蛍光体スクリーンにまだ存在する残留エネルギーは
照射によって除去される。イレイジュア中の光励起を避
けるために、カットオフSchott GG435フィルタ(435nmよ
り小さい波長の光をすべて除去する)が、光誘導光を放
出するランプと蛍光体スクリーンとの間に配置される。
次に蛍光体スクリーンは、85KVp および20mAで作動する
X線光源で励起される。その目的のために、西独のSiem
ens AG社のMONODOR X線源を用いることができる。低エ
ネルギーX線は、21mm厚のアルミニウムプレートでフィ
ルタして除去し、X線スペクトルを強化する。X線励起
を行った後、蛍光体スクリーンを暗所で測定セットアッ
プに移した。このセットアップでは、X線を照射された
蛍光体スクリーンを光誘導するのに、レーザー光線が用
いられる。これらの測定に用いられる光誘導光は、He-N
e レーザー光(633nm) または488nm のアルゴンイオンレ
ーザー光であった。
【0067】レーザーオプティックスは、電子シャッ
タ、ビームエクスパンダおよび二つのフィルタで構成さ
れている。光増倍管(Hamamatsu R 1398)が光誘導によっ
て放出された光を集めて対応する電流を与える。その測
定は、Hewlett Packard HP 9826 コンピュータによって
制御されるが、このコンピュータはHP 6944 マルチプロ
グラマーに接続されている。電圧コンバータへの電流で
増幅した後、TEKTRONIX7D20デジタルオシロスコープ
が、得られた光電流を視覚化する。電子シャッタが開か
れると、レーザービームが蛍光体スクリーンを誘導し始
めてデジタルオシロスコープがトリガされる。該スクリ
ーンに接触して配置されたピンホールを用いて、7mm2
面積だけが暴露される。レーザーパワーの1/2 だけがス
クリーンの表面に到達する。この場合、誘導ビームの強
度は一層均一である。He-Ne レーザーの直前に置かれた
レッドフィルタ(3mm SCHOTT OG 590) が該レーザー放出
線中の弱い紫外成分を除く。488nm のアルゴンイオンレ
ーザー光を光誘導に用いた場合、SCHOTT GG 455 とBG39
フィルタを組合わせてレーザーの前に配置して、レーザ
ー放出光の弱い紫外と赤外の成分の両方を除去した。光
増倍管からの信号の振幅は、光誘導光の強度および放出
された光誘導性エネルギーに比例する。信号は指数関数
的に減少する。信号カーブが入力されると、オシロスコ
ープは2回目のトリガがなされ、一定で入力とは無関係
のエラーの成分として定義されるオフセットを測定す
る。このオフセットを差引いた後、信号が最大値の1/e
に到達する点が計算される。次に上記カーブの下方の積
分値が出発点からこの1/e の点まで計算される。その関
数は数学的に下記式:
【数1】 (式中Aは振幅、τは時定数、tは誘導時間、およびe
は自然対数の底数)で表される。
【0068】貯蔵されたエネルギーの63%はt=τで放
出された。前記の結果を得るために、コンピュータは、
該積分値をシステムの感度と掛け算する。それ故、光増
倍管と増幅器の感度は、光増倍管の陽極−陰極電圧の関
数として計算しなければならず、かつ蛍光体の放出光ス
ペクトルと分離フィルタの透過光スペクトルのコンボル
ーションを計算しなければならない。
【0069】放出光はすべての方向に散乱されるので、
放出された光のごく一部分を光増倍管によって検出す
る。パネルと光増倍管の位置は全放出光の10%が光増倍
管によって検出されるような位置である。
【0070】これらの修正がすべてなされてから、変換
効率(C.E1.) の値が得られる(pJ/mm2/mRで示す)。X線
を照射された蛍光体の全量について修正するため、この
値はスクリーンの厚みで割算してpJ/mm3/mR で示す変換
効率(C.E.)が得られる。この値はスクリーンの厚みによ
って変化するので、比較できる測定を行うためには、測
定を一定の蛍光体カバレージで実施しなければならな
い。
【0071】他の測定では、誘導スペクトルが測定され
る。タングステン(石英−ヨウ素)電球の光を、モノク
ロメータ(Bausch and Lomb、西独)に供給し、次いで単
一孔を有する回転ホイールで機械的にチョップする。こ
の電球は、近紫外線から可視光スペクトルを通じて赤外
線に至るまで伸びる連続スペクトルを提供する。Bausch
and Lomb 社の33-86-02格子は、350nm 〜800nm の可視
範囲をファーストオーダー(first order) でカバーする
1350線/mm の格子であり、500nm でブレーズされてい
る。誘導光の波長は、モノクロメータに接続されたステ
ップモータを通じ、コンピュータの制御に基づいて設定
することができる。モノクロメータの第2調波は、蛍光
体スクリーンの前に、4mmのSchott GG 435 フィルタを
配置することによって除去される。誘導光(デューティ
サイクル1/200)をチョップすることによって、蛍光体に
吸収されたエネルギーの少量だけが放出される。例えば
光増倍管の暗電流で起こるオフセットを除くためにAC
信号だけが測定される。良好な信号対雑音比はいくつも
のパルスを平均することによって得られる。測定を完了
したとき、コンピュータは、タングステン電球の強度波
長依存状態について前記カーブを修正する。測定を繰返
して、誘導スペクトルの放出を15時間にわたって追跡す
ることができる。
【0072】さらに他の測定では、蛍光体の熱で誘導さ
れたルミネッサンス(TSL) を測定する。その目的のため
には、蛍光体試料は第一にX線が照射され、次に暗所で
TSL装置のオーブンに移される。蛍光体の試料は圧縮
されたディスクであり、各々0.5gの蛍光体を含有してい
る。オーブンの底部はアルミニウム板で中空のアルミニ
ウムシリンダに取付けられており、そのシリンダは電気
で加熱される。
【0073】その温度は底部のアルミニウム板に設けら
れた熱電対で記録される。前記プレートの上に第2のア
ルミニウムシリンダが配設され、このシリンダ内には三
つの石英ディスクが、断熱を保証するために5mmの間隔
をおいて取付けられている。
【0074】オーブンは、SiO2製の断熱性ブロック(Gla
ss Rock Foam) 内に内蔵され、蛍光体の放出光を入れる
円形開口を頂部に備えている。
【0075】測定中、試料は一定速度で加熱され、蛍光
体によるルミネッセンスの強度は温度の関数として測定
される。光の強度は光増倍管で測定されるが、この光増
倍管は断熱ブロックの円形開口の上部に取付けられてい
る。その開口と光増倍管の入口との間に、BG3 とHOYA B
390 フィルタを組合わせたものを配置して480nm より長
い波長の光を遮断させる。このようにして、黒体放射信
号を強力に減少させる。TSL装置を校正するために、
LiF-TLD-100 の試料にX線を照射し、次に10k/分の速度
で加熱した。ピークの位置をこの物質の文献データと比
較する。測定はすべて10k/分の加熱速度で行う。
【0076】光が放出される温度は、蛍光体の電子トラ
ッピング中心(F中心)の安定性に関連している。定義
されているようにMIIIカチオンと任意に組合わせてMI
チオンが存在しているので、前記カチオンを含有してい
ないフルオロ臭化バリウムの蛍光体よりも一層安定なF
中心に電子が捕獲されると本発明の発明者らは考えてい
る。前記F中心の電子は、より高い温度でF中心から放
出される。TSLスペクトルのピークの温度は、電子捕
獲の安定性の尺度であり暗減退に関連し、ピーク温度が
高ければ高い程、暗減退時間が長くなる。下記の実施例
は本発明を例示するものであるが本発明を限定するもの
ではない。
【0077】実施例 BaF2、 SrF2、 NH4Br およびEuF3から出発して、原混合物
を下記実験組成で製造した。 Ba0.858Sr0.141Eu0.001F1.0147Br0.9853 この原混合物1kgを作製しV形ブレンダでブレンドし
た。この原混合物から30gずつの三つの試料を採取し
た。
【0078】比較実施例1を作るために、上記原混合物
の蛍光材料30g をそのまま焼成した。その比較蛍光体の
誘導スペクトルを図1に示す。本発明に用いる蛍光体を
作るために、焼成する前に、少量のSm化合物を原混合物
に添加した。
【0079】試料はすべて次のようにして焼成した。最
初の焼成は箱形炉内で 850℃にて 160分間行った。各試
料が入ったるつぼを各々、還元雰囲気を作るために炭素
と水が入った大きなるつぼの中に入れた。粉砕した後、
試料を、99.8容量%のN2と0.2 容量%のH2からなる雰囲
気内で、830℃で3時間、管形炉内で2回目の焼成を行
った。冷却後、蛍光体試料を再粉砕した。
【0080】本発明の実施例2の蛍光体の製造時には、
最初の焼成を行う前に、1重量%のSm2O3 を原混合物と
充分混合した。この蛍光体の誘導スペクトルを図2に示
す。
【0081】本発明の実施例3の蛍光体の製造時には、
最初の焼成を行う前に、0.3 重量%のSm2O3 を原混合物
と充分混合した。
【0082】本発明の実施例4の蛍光体の製造時には、
最初の焼成を行う前に、1重量%のNaBrを原混合物と充
分混合した。この蛍光体の誘導スペクトルを図3に示
す。
【0083】本発明の実施例5の蛍光体の製造時には、
最初の焼成を行う前に、0.3 重量%のLiF を原混合物と
充分混合した。この蛍光体の誘導スペクトルを図4に示
す。
【0084】焼成して冷却した後、生成した蛍光体の粉
末を粉砕し、次いでメチルエチルケトンに溶解した酢酸
酪酸セルロースを含有する結合剤溶液中に分散させた。
得られた分散液を、ポリエチレンテレフタレートの10μ
m 厚の透明シートに別個にコートして、約1000g/m2の乾
燥コーティング重量を得た。得られた乾燥スクリーンを
次に蛍光体の誘導スペクトルを測定するのに用いた。
【0085】本発明の実施例2,4および5で製造した
蛍光体の誘導スペクトルから、前記の各スペクトルの最
大強度の波長は、比較実施例1の蛍光体の光誘導スペク
トル(図1参照)と比較して、短波長側に明らかにシフ
トしていることが分かる。
【0086】比較実施例1による蛍光体と本発明の実施
例2による蛍光体のTSLスペクトルを上記のようにし
て測定した。
【0087】図5は比較実施例1で製造した比較蛍光体
のTSLスペクトルを示す。図6は本発明の実施例2で
製造した蛍光体のTSLスペクトルを示す。
【0088】前記蛍光体のTSLスペクトルに三つのバ
ンド(ピーク)が存在することは三つの異なる電子トラ
ップが存在することを示す。高温度に対応する強度バン
ドは、サマリウムなしの蛍光体よりも、サマリウムをコ
ドープされた蛍光体の方がはるかに大きい。
【0089】実施例2の物質の変換効率(C.E.)を、光誘
導を行うときに、488nm のアルゴンイオンレーザー光と
633nm のHe-Ne レーザー光をそれぞれ使って測定した。
【0090】C.E. (488nm)/C.E. (633nm) の比率は1.95
であり、このことは、実施例2の蛍光体を、488nm のア
ルゴンイオンレーザー光で光誘導した方が633nm のHe-N
e レーザー光で光誘導したときより効率的であることを
証明している。実施例4の蛍光体の前記C.E. (488nm)/
C.E. (633nm) 比は4.2 であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は比較実施例1の蛍光体の誘導スペクトル
を示す。
【図2】図2は本発明の実施例2の蛍光体の誘導スペク
トルを示す。
【図3】図3は本発明の実施例4の蛍光体の誘導スペク
トルを示す。
【図4】図4は本発明の実施例5の蛍光体の誘導スペク
トルを示す。
【図5】図5は比較実施例1の蛍光体のTSLスペクト
ルを示す。
【図6】図6は本発明の実施例2の蛍光体のTSLスペ
クトルを示す。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) 可視放射線誘導性蛍光体に、被写体
    を通過したかまたは被写体が放出した透過性放射線を吸
    収させて、前記透過性放射線のエネルギーを前記蛍光体
    に貯蔵させ、その蛍光体は2価のユウロピウムで活性化
    されたフルオロハロゲン化バリウムであって、臭素に対
    してまたは塩素および/またはヨウ素を組合わせた臭素
    に対して化学量論的に過剰なフッ素含有部分を有し、そ
    の蛍光体組成物が、550nm の誘導波長での相対放出強度
    が633nm の誘導波長での相対放出強度より高い誘導スペ
    クトルを有するような組成物であり、 (ii)前記蛍光体を、500nm 〜410nm の波長範囲の可視放
    射線で誘導して、前記蛍光体に貯蔵されていたエネルギ
    ーを、波長範囲が誘導光と異なる蛍光として放出させ、
    次いで (iii) 前記蛍光を検出する、 ステップからなる、放射線影像を記録および再生する方
    法。
  2. 【請求項2】 前記蛍光体が、600nm より短い波長で最
    大の強度を示す光誘導スペクトルを有するが、前記スペ
    クトルが600nm において500nm におけるよりも高い光誘
    導性を示すことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 誘導が、アルゴンイオンレーザーの514.
    5nm または488nm の光で行われる請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 誘導が倍周波のNd-YAGレーザーの532nm
    の光で行われる請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記蛍光体中に、臭素単独に対してまた
    は塩素および/またはヨウ素を組合わせた臭素に対して
    過剰に、フッ素が3〜12原子%存在している請求項1〜
    4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記の2価のユウロピウムで活性化され
    たフルオロ臭化バリウムの蛍光体が、(1) バリウムの少
    部分(50原子%より少ない)が、1価のアルカリ金属、
    バリウム以外の2価のアルカリ土類金属、Al、 Ga、 In、
    T1、 Sb、 Bi、Y からなる群から選択される3価の金属、
    希土類金属のCe、 Pr、 Nd、 Gd、 Tb、 Dy、 Ho、 Er、 Tm、 Yb
    およびLuからなる群から選択される少なくとも一つの金
    属で任意に置換され;ならびに(2) 臭素の少部分(50原
    子%より少ない)が塩素および/またはヨウ素によって
    置換されている一つの実験式の適用範囲内に入っている
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記蛍光体が、コドーパントとしてサマ
    リウムを含有する、2価のユウロピウムで活性化された
    フルオロ臭化バリウムであり、フルオロ臭化バリウムと
    いう用語が、(1) バリウムの少部分(50原子%より少な
    い)が、1価のアルカリ金属、バリウム以外の2価のア
    ルカリ土類金属、Al、 Ga、 In、 T1、 Sb、 Bi、 Y からなる
    群から選択される3価の金属、希土類金属のCe、 Pr、 N
    d、 Gd、Tb、 Dy、 Ho、 Er、 Tm、 YbおよびLuからなる群から
    選択される少なくとも一つの金属で任意に置換され;な
    らびに(2) 臭素の少部分(50原子%より少ない)が塩素
    および/またはヨウ素によって置換されている一つの実
    験式の適用範囲内に入っている請求項1〜6のいずれか
    一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記蛍光体に、サマリウムがバリウムに
    対して、10-3〜10原子%の範囲内の原子百分率で存在し
    ている請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記蛍光体に、Li、 Na、 K、 Rb およびCs
    からなる群から選択されるアルカリ金属が、バリウムに
    対して、10-2〜1原子%の範囲内の原子百分率で存在し
    ている請求項1〜8のいずれか一つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記蛍光体に、Sr、 MgおよびCaからなる
    群から選択されるアルカリ土類金属が、バリウムに対し
    て、10-1〜20原子%の範囲内の原子百分率で存在してい
    る請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記蛍光体に、Ce、 Pr、 Nd、 Gd、 Tb、 D
    y、 Ho、 Er、 Tm、 YbおよびLuからなる群から選択される
    希土類金属が、バリウムに対して、10-2〜1原子%の範
    囲内の原子百分率で存在している請求項1〜10のいずれ
    か一つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記蛍光体に、Al、 Ga、 In、 Tl、 Sb、 Bi
    およびY からなる群から選択される3価の金属が、バリ
    ウムに対して、10-1〜10原子%の範囲内の原子百分率で
    存在している請求項1〜11のいずれか一つに記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記蛍光体に、ストロンチウムがバリウ
    ムと組合わせて存在している請求項1〜12のいずれか一
    つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記蛍光体が、下記実験式(I) Ba1-x-y-p-3q-z-3mSrxMy IIM2p IM2q IIIF2-a-bBraXb:zA:2mSm (I) (式中:XはClとIからなる群から選択される少なくと
    も一つのハロゲン;MIはLi、 Na、 K、 Rb およびCsからな
    る群から選択される少なくとも一つのアルカリ金属;M
    II はCaとMgからなる群から選択される少なくとも一つ
    のアルカリ土類金属;MIIIはAl、 Ga、 In、 T1、 Sb、 Bi、
    Y からなる群から選択される一つの金属、またはLa、 C
    e、 Pr、 Nd、 Gd、 Tb、 Dy、 Ho、 Er、 Tm、 YbおよびLuから
    なる群から選択される3価のランタニド;aは、xが0.
    170.55のとき0.850.96でかつxが0.12
    0.17のとき0.900.96の条件を満たす数値;yは
    10-1の範囲内にあり;bは00.15の範囲
    内にあり;pは00.3 の範囲内にあり;qは0
    0.1 の範囲内にあり;zは10 -610-2の範囲内
    にあり;mは10 -510-1の範囲内にあり;AはEu2+
    であり;ならびにただしp+mはゼロではない)の適用
    範囲内にある請求項1〜13のいずれか一つに記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記実験式においてpが10 -410-1
    の範囲内にありかつMIがRbである請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記実験式において、MIIIがGdで、qが
    10 -510-3の範囲内にある請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記実験式において、zが10 -510
    -2の範囲内にある請求項14記載の方法。
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