JPH05249157A - 測定プローブの接触検出装置 - Google Patents

測定プローブの接触検出装置

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JPH05249157A
JPH05249157A JP4050185A JP5018592A JPH05249157A JP H05249157 A JPH05249157 A JP H05249157A JP 4050185 A JP4050185 A JP 4050185A JP 5018592 A JP5018592 A JP 5018592A JP H05249157 A JPH05249157 A JP H05249157A
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Fumiaki Ihara
文明 伊原
Takashi Yokoyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定プローブが確実に試料に接触したか否か
を検出する。 【構成】 耐電圧測定や絶縁抵抗測定を行う測定装置5
に接続した測定プローブ1と、この測定プローブ1に高
周波信号を重畳する重畳手段2と、この重畳手段2によ
って重畳された高周波信号が、測定プローブ1を試料6
に接触させた時に試料6の浮遊容量CD を介して流れる
から、これを検出する高周波信号検出部3と、この高周
波信号検出部3の検出信号と基準値とを比較し、測定プ
ローブ1を試料6に接触させた時の検出信号レベルが大
きくなるから、検出信号が基準値より大きい時に接触し
たと判定する判定部4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定プローブが試料に
接触したか否かを検出する測定プローブの接触検出装置
に関する。耐電圧測定や絶縁抵抗測定に於いては、測定
プローブが確実に試料に接触していない状態で測定を行
うと、試料に高電圧が印加されないので、試料が不良の
場合でも良品と判定されることになる。従って、測定時
に測定プローブが試料に接触していることを検出するこ
とが必要となる。
【0002】
【従来の技術】各種の装置や電気部品等の試料の耐電圧
測定や絶縁抵抗測定を行う場合、測定装置に測定プロー
ブを接続し、その測定プローブの先端を試料に接触させ
た状態で、測定プローブを介して試料に高電圧を印加
し、試料に流れる微小電流が規定値以内であるか否かを
判定し、規定値以内であれば試料は良品とし、規定値を
超えた場合は不良品とするものである。又測定プローブ
は、中心導体の先端部分のみを露出させて試料に接触で
きるようにし、他の周辺部分を絶縁物を介してシールド
したガード付プローブが一般的である。
【0003】又測定装置にスキャナリレーを介して複数
の試料を接続し、このスキャナリレーにより切替接続さ
れた試料に、測定装置からスキャナリレーの接点を介し
て高電圧を印加し、試料に流れる微小電流を検出して、
試料が良品か否かを判定し、高電圧を遮断した後、スキ
ャナリレーによる次の試料への切替えを行う装置も知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】測定プローブと試料
とが確実に試料と接触していない状態に於いて試料に高
電圧を印加した場合、試料には高電圧による電流が流れ
ないので、耐電圧測定及び絶縁抵抗測定に於いて良品と
判定される。又スキャナリレーを用いた場合に、スキャ
ナリレーの接点の接触不良の場合に、測定装置から高電
圧を印加しても、試料に流れる電流が減少するから、こ
の場合も試料は良品と判定される。即ち、試料が実際に
は不良品であっても、良品と判定される問題がある。
【0005】そこで、高電圧印加時に流れる電流の判定
をウインドコンパレータにより行う構成が提案されてい
る。例えば、耐電圧測定に於いて、高電圧印加時の電流
の下限値と上限値とを設定し、下限値以下の電流の場合
は、測定プローブが試料に接触していないと判断する。
又絶縁抵抗測定に於いても、絶縁抵抗の下限値と上限値
とを設定し、上限値以上の抵抗値の場合は、測定プロー
ブが試料に接触していないと判断する。しかし、このよ
うな構成に於いては、測定環境による影響、特に湿度に
よる影響を受けるものであるから、耐電圧測定に於ける
下限値及び絶縁抵抗測定に於ける上限値の最適設定は実
際上困難であり、測定プローブの接触検出を確実に行う
ことができなかった。本発明は、試料に対する測定プロ
ーブの接触を確実に検出することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の測定プローブの
接触検出装置は、図1を参照して説明すると、測定装置
5と接続して先端を試料6に接触させ、その試料6の耐
電圧や絶縁抵抗等を測定する為の測定プローブ1に、高
周波発振器からの高周波信号をコンデンサC0等を介し
て重畳する重畳手段2と、測定プローブ1から試料6の
浮遊容量CD を介して流れる高周波信号を検出する高周
波信号検出部3と、この高周波信号検出部3の検出信号
と基準値とを比較して測定プローブ1が試料6に接触し
たか否かを判定する判定部4とを備えている。
【0007】又試料6の浮遊容量CD を介して流れる高
周波信号以外の周波数のノイズ成分を検出するノイズ成
分検出部と、このノイズ成分検出部の検出信号と高周波
信号検出部3の検出信号との差を判定部4に加える差回
路とを設けたものである。
【0008】
【作用】測定プローブ1に、例えば、100kHz程度
の周波数の高周波信号を発振器からコンデンサC0 を介
して重畳する。この測定プローブ1を試料6に接触させ
ると、この試料6の浮遊容量CD を介して高周波電流が
流れるから、この高周波電流をトランス等を介して高周
波信号検出部3によって検出する。又C0 ≫CDの関係
に選定することにより、重畳手段2のコンデンサC0
インピーダンスを零と見做すことができる。又測定プロ
ーブ1の先端は尖っているから、試料6に近づけても試
料6との間の静電容量は、試料6の浮遊容量CD に比較
して無視できる程度の微小容量となる。従って、測定プ
ローブ1が試料6に確実に接触していない場合に流れる
高周波電流は極微小値となる。判定部4は、試料6の浮
遊容量CD を介して流れる高周波電流と、試料6と測定
プローブ1の非接触状態に於いて流れる高周波電流との
差が非常に大きいので、高周波信号検出部3の検出信号
を基に、測定プローブ1が試料6に接触したか否かを容
易に判定することができる。
【0009】又試料6の測定環境によっては、測定プロ
ーブ1にノイズ成分が誘導等により流れる場合がある。
このような場合、測定プローブ1に重畳した高周波信号
の周波数以外のノイズ成分をノイズ成分検出部により検
出し、高周波信号検出部3の検出信号との差を差回路に
よって求めると、重畳した高周波信号による検出信号の
みとなるから、ノイズの多い環境に於いても、判定部4
に於いて測定プローブ1が試料6に接触したか否かを確
実に検出することができる。
【0010】
【実施例】図2は本発明の一実施例の説明図であり、1
1は測定装置の耐電圧測定及び絶縁抵抗測定の為の高電
圧出力部、12は高周波発振器、13は試料、14はガ
ード付の測定プローブ、15はトランス、16はローパ
スフィルタ、17は検出測定部、18は整流回路、19
は比較器、20は電流電圧変換を行う為の演算増幅器、
21は整流回路、22は比較器、23はサンプリングク
ロック発生部、24は測定タイマーイネーブル信号発生
部、25はリセット部、26は良否判定処理部、TPは
接触判定信号、PFは良否判定信号、CD は浮遊容量、
0 は結合コンデンサ、C1 は共振用のコンデンサ、C
2 は時定数用のコンデンサ、RS は電流検出用の抵抗、
1 〜R5 は抵抗、D1 はダイオード、A1〜A4はア
ンド回路、F1〜F4はフリップフロップ、Rはリセッ
ト端子、Cはクロック端子、Dはデータ端子、Qは非反
転出力端子、*Qは反転出力端子、SWはリセットスイ
ッチ、Vr1,Vr2は基準電圧、VCCは電源電圧であ
る。
【0011】高電圧出力部11は、例えば、耐電圧測定
時に50Hz又は60Hzの交流5kVを出力し、絶縁
抵抗測定時に直流1kVを出力する。又高周波発振器1
2は、例えば、100kHzの周波数の高周波信号を出
力し、コンデンサC0 を介して測定プローブ14に重畳
する。即ち、コンデンサC0 を含めて図1の重畳手段2
を構成している。又試料13は、例えば、スイッチング
トランスの場合、一次巻線と二次巻線との間,一次巻線
とコアとの間,又は二次巻線とコアとの間で、数pF〜
10数pFの浮遊容量CD を有し、又リレーの接点と接
点との間又は接点とコイルとの間は、0.5pF〜3p
F程度の浮遊容量CD を有するものである。これに対し
て、測定プローブ14の先端と試料13との間が接触し
ていない状態に於ける静電容量は、試料13の浮遊容量
D の数10分の1〜数100分の1或いはそれ以下と
なる。
【0012】前述のように、C0 ≫CD とし、高周波発
振器12より周波数100kHz、出力電圧1Vrms
(実効電圧)の高周波信号を出力すると、トランス15
の一次巻線に流れる電流ID は、CD =1pFとする
と、 ID ≒2πfCD =0.62〔μA〕 となる。トランス15の二次巻線のインダクタンスとコ
ンデンサC1 とにより、100kHzの並列共振周波数
となるように構成し、又一次巻線と二次巻線との巻数比
は、二次側に必要とする電流に従って選定することがで
きるが、例えば、1:0.62とすると、二次巻線には
1μA流れることになる。
【0013】演算増幅器20と抵抗R1 〜R3 とにより
電流電圧変換回路を構成しており、出力電圧Vout
は、トランス15の二次巻線に流れる電流をIinとし
て、 Vout=−Iin・R2 となるから、出力電圧Voutを0.1Vとする為に
は、Iin=1μAであるから、R2 =100kΩとす
れば良いことになる。なお、トランス15とコンデンサ
1 とによる共振回路のQを高くすることが容易である
から、耐電圧測定時に測定プローブ14を介して試料1
3に印加される50Hz又は60Hzの交流電流は、電
流電圧変換回路の演算増幅器20には入力されないこと
になる。即ち、測定プローブ14から試料13に流れる
高周波信号のみを検出する、図1の高周波信号検出部3
に相当する構成となる。
【0014】又整流回路21は、理想ダイオードにより
構成され、電流電圧変換回路の出力電圧Voutを整流
して正極性の直流電圧に変換するものであり、この直流
電圧と基準電圧Vr1とを比較器22により比較し、基
準電圧Vr1以上の場合に、測定プローブ14が試料1
3に接触したと判定する。この比較器22が図1の判定
部4に相当する。例えば、前述の場合に、測定プローブ
14が試料13に接触すると、高周波電流は0.62μ
A流れることになるが、非接触状態では、測定プローブ
14の先端と試料13との間の静電容量と試料13の浮
遊容量CD との直列回路に高周波信号が加えられるか
ら、接触時の高周波信号の数10分の1又は数100分
の1となる。従って、比較器22により測定プローブ1
4の接触,非接触を容易に判定することができる。
【0015】又耐電圧測定時又は絶縁抵抗測定時に於け
る高電圧印加により、試料13に流れるリーク電流は抵
抗RS により検出し、ローパスフィルタ16により高周
波信号成分を除去し、検出測定部17に於いて耐電圧測
定時のリーク電流を測定し、又絶縁抵抗測定時にリーク
電流を基に絶縁抵抗を測定する。耐電圧測定時の検出値
は交流となるから、理想ダイオードによる正極性の整流
回路18により整流し、比較器19により基準電圧Vr
2と比較する。この基準電圧Vr2は、耐電圧測定時の
リーク電流規格又は絶縁抵抗測定時の抵抗規格に従って
設定するものである。
【0016】良否判定処理部26のリセット部25のリ
セットスイッチSWをオンとすると、フリップフロップ
F1〜F4のリセット端子Rに“0”が加えられて、フ
リップフロップF1〜F4はリセットされる。なお、リ
セット部25の抵抗R4 とコンデンサC2 とによる時定
数回路は、フリップフロップF1〜F4のリセット端子
Rを電源電圧VCC投入時にイニシャルリセットし、フリ
ップフロップF1〜F4の電源電圧VCCが正常電圧に達
した後にリセット解除して、フリップフロップF1〜F
4の初期動作を確実にする為の遅延回路である。又測定
開始操作等により測定タイマーイネーブル信号発生部2
4からイネーブル信号(“1”)がアンド回路A2に加
えられる。
【0017】サンプリングクロック発生部23は常時サ
ンプリングクロック信号を出力しているもので、“1”
のイネーブル信号がアンド回路A2に加えられると、サ
ンプリングクロック信号は、アンド回路A2を介してア
ンド回路A3に加えられる。この時、フリップフロップ
F3,F4はリセット状態であるから、その反転出力端
子*Qは“1”となり、アンド回路A3,A4を介して
サンプリングクロック信号がフリップフロップF1,F
2のクロック端子Cに加えられる。
【0018】そして、測定プローブ14を試料13に接
触させると、前述のように、高周波信号が試料13の浮
遊容量CD を介して流れるから、比較器22の出力は
“1”となる。この比較器22の出力信号はフリップフ
ロップF1のデータ端子Dに加えられるから、クロック
端子Cにサンプリングクロック信号が加えられた時に反
転動作し、非反転出力端子Qからの接触判定信号TPは
“1”となる。又耐電圧測定又は絶縁抵抗測定に於い
て、試料13が良品の場合は、比較器19の出力信号が
“1”となるから、比較器22の出力が“1”の時、ア
ンド回路A1の出力信号が“1”となり、フリップフロ
ップF2のデータ端子Dに加えられるから、サンプリン
グクロック信号がクロック端子Cに加えられた時にフリ
ップフロップF2がセットされ、良否判定信号PFは良
品を示す“1”となる。
【0019】図3は本発明の一実施例の動作説明図であ
り、(a)は試験電圧、(b)は測定時間、(c)は高
周波電流ID 、(d)は比較器22への入力信号、
(e)は比較器22の出力信号、(f)はリーク電流I
M 、(g)は比較器19への入力信号、(h)は比較器
19の出力信号、(i)は測定タイマーイネーブル信
号、(j)はサンプリングクロック信号、(k)は接触
判定信号TP、(l)は良否判定信号PF、(m)はリ
セット信号、(n)は判定結果読み取りタイミング信号
の一例を示す。
【0020】試験電圧は、耐電圧測定時、例えば、50
Hz,5kVの交流電圧、絶縁抵抗測定時、例えば、直
流1000Vであり、それに、100kHz,1Vrm
sの高周波信号が重畳されるもので、(a)に於いては
高周波信号を誇張して表示している。又(b)に示す耐
電圧測定時間及び絶縁抵抗測定時間は、一般に数秒〜1
分間程度である。測定プローブ14を試料13に接触さ
せることにより、高周波電流ID は(c)に示すように
流れる。この場合、測定時間内のみに連続して流れるよ
うに構成した場合を示す。なお、測定時間以外に於いて
も測定プローブ14に高周波信号を重畳して試料13に
接触させた場合は、連続的に高周波電流ID が流れるこ
とになる。
【0021】このような高周波電流ID が流れることに
より、比較器22には、(d)に示すように基準電圧V
r1より大きいレベルの検出信号が入力され、比較器2
2の出力信号は(e)に示すように、測定プローブ14
が試料13に接触していることを示す“1”の信号とな
る。又リーク電流IM は、(f)に示すように、耐電圧
測定時は交流となり、絶縁抵抗測定時は直流となる。耐
電圧測定時及び絶縁抵抗測定時に比較器19に入力され
るリーク電流IM の検出信号が、(g)に示す場合、基
準電圧Vr2以下であるから、その比較器19の出力信
号は(h)に示すように“1”となる。
【0022】又測定タイマーイネーブル信号発生部24
から(i)に示す“1”の測定時間を決めるイネーブル
信号が出力されると、サンプリングクロック発生部23
からアンド回路A2を介して出力されるサンプリングク
ロック信号は、(j)に示すものとなる。従って、フリ
ップフロップF1からの接触判定信号TPは、(k)に
示すように“1”となり、又フリップフロップF2から
の良否判定信号PFは、(l)に示すように“1”とな
る。又(m)に示すリセット信号がフリップフロップF
1〜F4に加えられることにより、フリップフロップF
1〜F4はリセットされるが、その直前のフリップフロ
ップF1,F2の出力の接触判定信号TPと良否判定信
号PFとを(n)のタイミング信号により読み取ること
によって、測定結果を出力することができる。
【0023】図4は本発明の一実施例の動作説明図であ
り、(a)〜(n)は、図3と同様である。耐電圧測定
時に、(d),(e)に示すように、測定プローブ14
は試料13に接触した状態を示したが、(f),(g)
に示すように、リーク電流が増加し、その検出信号が基
準電圧Vr2を超えると、比較器19の出力信号は、
(h)に示すように“0”となる。このように試料13
が不良品の場合、図示を省略した制御回路によって高電
圧出力部11の出力を停止させて、高電圧出力部11を
保護すると共に、測定タイマーイネーブル信号発生部2
4からのイネーブル信号を、(i)に示すように“0”
とする。なお、Tdは、比較器19の出力信号が“0”
となってから、イネーブル信号が測定中止を示す“0”
になるまでの遅延時間を示す。
【0024】又前述のように、試料13が不良品である
ことにより、比較器19の出力信号が“1”から“0”
となった時、アンド回路A4を介してフリップフロップ
F2のクロック端子Cにサンプリングクロック信号が加
えられ、フリップフロップF2の出力端子Qは“0”と
なる。そして、反転出力端子*Qは“1”となるから、
フリップフロップF4はセットされ、その反転出力端子
*Qは“0”となる。従って、フリップフロップF2の
クロック端子Cにはサンプリングクロック信号が加えら
れなくなり、フリップフロップF2の出力信号の良否判
定信号PFは不良品を示す“0”を継続する。そして、
(n)に示す読み取りタイミング信号に従ってフリップ
フロップF1,F2の出力信号の接触判定信号TPと良
否判定信号PFとを読み取ることにより、測定プローブ
14は試料13に接触しているが、試料13が不良品で
あることが判る。
【0025】又絶縁抵抗測定時に、測定プローブ14が
試料13からT0 の時間、離れた場合、(c)に示すよ
うに、高周波電流ID の中断が生じる。この高周波電流
Dの中断に対応して比較器22の出力信号も(e)に
示すように“1”から“0”になり、“0”になった時
に、フリップフロップF1,F2のクロック端子Cにサ
ンプリングクロック信号が加えられると、フリップフロ
ップF1,F2は反転動作し、それぞれの反転出力端子
*Qが“1”となる。それによって、フリップフロップ
F3,F4は反転動作し、反転出力端子*Qは“0”と
なるから、フリップフロップF1,F2のクロック端子
Cへのサンプリングクロック信号の供給は停止される。
そして、次の測定の為のリセット信号が加えられるま
で、その状態が継続するから、(n)に示す読み取りタ
イミング信号に従ってフリップフロップF1,F2の出
力信号の接触判定信号TPを読み取ると、測定プローブ
14が接触していない状態であることが判る。即ち、測
定時間中に継続して測定プローブ14が接触していない
場合は、接触無しと判定することになる。
【0026】図5は本発明の他の実施例の要部の説明図
であり、図2と同一符号は同一部分を示す。又30,3
2は演算増幅器、31は整流回路、33はトランス、3
4はノイズ源、R6 〜R12は抵抗、C3 はコンデンサで
あり、点線で囲った部分が図2の構成に対して追加した
構成となる。
【0027】前述のように、測定プローブ14を接触さ
せて試料13の耐電圧測定又は絶縁抵抗測定を行う場合
に、ノイズ源34からのノイズが接触判定の為の高周波
信号と共に試料13の浮遊容量CD を介して流れること
になる。前述の実施例と同様に、試料13の浮遊容量C
D を1pF、高周波信号の周波数を100kHz、電圧
を1Vrmsとすると、測定プローブ14から試料13
を介して流れる高周波電流ID は、約0.62μAとな
る。又トランス15のインピーダンスは約1kΩ、リー
ク電流検出用の抵抗RS は、RS ≪1kΩ、高電圧出力
部11の出力インピーダンスも1kΩに比較して無視で
きる程度であるから、ノイズ源34から0.62mVの
ノイズ電圧が加えられると、0.62μAの電流が流れ
ることになる。即ち、測定プローブ14が試料13に接
触したことによって流れる高周波電流ID と同じ電流が
流れることになり、接触判定が誤ることになる。
【0028】そこで、トランス33の一次巻線をトラン
ス15の一次巻線と直列に接続し、トランス33の二次
巻線にコンデンサC3 を接続して、例えば、200kH
zに同調させる。演算増幅器30と抵抗R6 〜R8 とに
より電流電圧変換回路を構成し、トランス33の二次巻
線に流れる電流を電圧に変換し、整流回路31により負
極性の直流電圧となるように整流し、整流回路21から
の正極性の直流電圧とを、演算増幅器32と抵抗R9
12とからなる加算回路により加算する。即ち、接触判
定の為の高周波信号の検出信号には、ノイズ成分も含ま
れているから、この検出信号から、ノイズ成分を示す検
出信号を減算して、接触判定を行うものである。
【0029】この場合、トランス15,コンデンサ
1 ,演算増幅器20による電流電圧変換回路,整流回
路21による100kHzの高周波電流の検出構成と、
トランス33,コンデンサC3 ,演算増幅器30による
電流電圧変換回路,整流回路31による200kHzの
高周波電流の検出構成とに於ける利得等は同一とするも
のである。
【0030】ノイズ源34からのノイズは、例えば、図
6に示すような周波数特性を有するものであり、100
kHzと200kHzとに於けるレベルはほぼ同一とな
る。そこで、測定プローブ14に高周波発振器12から
の100kHzの高周波信号を重畳した時に、この高周
波信号の周波数以外の200kHzの周波数のノイズ成
分を検出し、ノイズ成分による誤判定を防止するもので
ある。
【0031】図7は本発明の他の実施例の動作説明図で
あり、(a)は測定プローブ14に重畳した100kH
zの高周波信号によって流れる高周波電流、(b)はノ
イズ電流の中の200kHzのノイズ成分電流、(c)
は整流回路21の出力電圧、(d)は整流回路31の出
力電圧、(e)は演算増幅器32の出力電圧、(f)は
測定プローブ14が試料13に接触していない時の演算
増幅器32の出力電圧、(g)は、測定プローブ14が
試料13に接触していない時の整流回路21の出力電圧
を示す。
【0032】例えば、試料13の浮遊容量CD を1pF
として、測定プローブ14の接触判定を行うように、比
較器22の基準電圧Vr1を設定した時、実際の試料1
3の浮遊容量CD が1.6pFであったとすると、前述
の条件による高周波信号を測定プローブ14を介して試
料13に印加すると、トランス15,33の一次巻線に
は約1μAの高周波電流が流れる。又ノイズ源34から
のノイズレベルが、例えば、−60dBV(1mV)で
あり、トランス15,33の一次巻線のインピーダンス
の合計が約1kΩであると、その一次巻線には1μAの
ノイズ電流が流れる。従って、100kHzの高周波信
号による1μAと、ノイズ電流の1μAとが、演算増幅
器20による電流電圧変換回路に入力され、整流回路2
1の出力電圧は、(c)に示すように、+2V0 〔V〕
となる。
【0033】又ノイズ電流が演算増幅器30による電流
電圧変換回路に入力され、整流回路31の出力電圧は、
(d)に示すように、−V0 〔V〕となる。演算増幅器
32による加算回路に於いては、(+2V0 )+(−V
0 )=V0 の(e)に示す加算出力を比較器22に入力
することになる。基準電圧Vr1は浮遊容量CD を1p
Fとして設定したものであるから、V0 /1.6=0.
63V0 〔V〕に相当したものとなり、Vr1<V0
より、比較器22の出力信号は“1”となる。即ち、測
定プローブ14は試料13に接触していると判定するこ
とになる。
【0034】又測定プローブ14が試料13に接触して
いない場合は、試料13側の浮遊容量CD は零に近い値
となるから、100kHzの高周波信号による高周波電
流も零に近い値となり、無視できるものとなる。又ノイ
ズの中の100kHzの成分がトランス15を介して検
出され、200kHzの成分がトランス33を介して検
出されて、何れも前述のように、整流回路21の出力電
圧は+V0 、整流回路31の出力電圧は−V0 となるか
ら、(f)に示すように、演算増幅器32による加算回
路の出力電圧は0となる。従って、比較器22の基準電
圧Vr1以下となるから、非接触状態であると判定する
ことになる。
【0035】これに対して、ノイズ成分の打ち消しを行
わない場合、整流回路21の出力電圧をそのまま比較器
22に入力することになる。即ち、(g)に示すよう
に、比較器22の基準電圧Vr1以上の電圧V0 となる
から、実際には接触していないにも拘らず、測定プロー
ブ14は試料13に接触していると判定する。即ち、誤
判定が生じることになる。
【0036】本発明は、前述の各実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、接触判定の為の高周波信号の
周波数は、100kHz以外の他の周波数とすることも
可能であり、又ノイズ成分検出の為の周波数は200k
Hzの1周波数のみでなく、複数周波数帯のノイズ成分
検出を行って、ノイズによる誤判定を防止することも可
能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、測定プ
ローブ1に100kHz等の高周波信号を重畳し、測定
プローブ1を試料6に接触した時に、その試料6の浮遊
容量を介して流れる高周波電流を検出することにより、
測定プローブ1の接触判定を行うものであり、接触,非
接触時に於ける高周波電流の差が大きいので、容易に且
つ正確に測定プローブ1の試料6に対する接触の有無の
判定を行うことができる利点がある。
【0038】又ノイズの多い測定環境に於いては、測定
プローブ1に重畳する高周波信号の周波数以外のノイズ
成分を検出して、ノイズ成分を打ち消すことにより、正
確な測定プローブ1の接触判定が可能となる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例の説明図である。
【図3】本発明の一実施例の動作説明図である。
【図4】本発明の一実施例の動作説明図である。
【図5】本発明の他の実施例の要部の説明図である。
【図6】ノイズの周波数特性説明図である。
【図7】本発明の他の実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 測定プローブ 2 重畳手段 3 高周波信号検出部 4 判定部 5 測定装置 6 試料 CD 浮遊容量

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定装置(5)と接続して先端を試料
    (6)に接触させ、該試料(6)の測定を行う為の測定
    プローブ(1)に、高周波信号を重畳する重畳手段
    (2)と、 前記測定プローブ(1)から前記試料(6)の浮遊容量
    を介して流れる前記高周波信号を検出する高周波信号検
    出部(3)と、 該高周波信号検出部(3)の検出信号と基準値とを比較
    して前記測定プローブ(1)が前記試料(6)に接触し
    たか否かを判定する判定部(4)とを備えたことを特徴
    とする測定プローブの接触検出装置。
  2. 【請求項2】 前記試料(6)の浮遊容量を介して流れ
    る前記高周波信号以外の周波数のノイズ成分を検出する
    ノイズ成分検出部と、前記高周波信号検出部(3)の検
    出信号と前記ノイズ成分検出部の検出信号との差を前記
    判定部(4)に加える差回路とを設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の測定プローブの接触検出装置。
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