JPH05249047A - パターン検査装置 - Google Patents

パターン検査装置

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JPH05249047A
JPH05249047A JP4047310A JP4731092A JPH05249047A JP H05249047 A JPH05249047 A JP H05249047A JP 4047310 A JP4047310 A JP 4047310A JP 4731092 A JP4731092 A JP 4731092A JP H05249047 A JPH05249047 A JP H05249047A
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JP4047310A
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Tetsuo Hizuka
哲男 肥塚
Shigeki Taniguchi
茂樹 谷口
Giichi Kakigi
義一 柿木
Moritoshi Ando
護俊 安藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パターンの検査装置に関し、特にプリント配線
板のパターン検査などに用いるパターン検査装置の改善
を目的とする。 【構成】被検査対象16に光Lを照射する光源10と、前記
被検査対象16上に前記光Lを走査させる光走査手段11
と、前記被検査対象16を移動させる移動手段12と、前記
被検査対象16からの反射光RLの位置を検出する光検出
手段13と、前記光検出手段13によって検出された反射光
RLの位置に基づいて前記被検査対象16の配線パターン
を認識し、かつ前記被検査パターンの検査に係る画像処
理をする画像処理手段14を具備するパターン検査装置に
おいて、前記移動手段12及び画像処理手段14に接続さ
れ、前記画像処理手段14の処理状態に基づいて前記被検
査対象16の移動速度を調整する移動速度調整手段15を設
けることを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パターン検査装置に関
し、更に詳しく言えばプリント配線板のパターン検査な
どに用いるパターン検査装置の改善に関する。
【0002】近年、電子機器の高密度化に伴い、内部の
プリント基板も高密度配線を目的とした多層薄膜パター
ンの開発が盛んになっている。この製造工程において
は、配線パターンの欠け、断線や短絡などを検査するパ
ターン検査が必須である。この検査は、配線パターンの
微細化に伴い、もはや作業者の目視では困難となってい
る。
【0003】そこで、被検査対象に対して非接触で、か
つ高速自動検査を行えるパターンの検査装置の開発が強
く求められており、さらに、検査装置として、被検査対
象のパターン形状や、密度に依存しない汎用性が要求さ
れる。
【0004】
【従来の技術】以下で、従来例に係るパターン検査装置
について図を参照しながら説明する。図9,図10は、従
来例に係るパターン検査装置の構成図(その1,その
2)である。
【0005】従来例に係る第1のパターン検査装置は、
図9に示すように、光走査手段1A,光走査レンズ1
B,移動ステージ2A,ステージコントローラ2B,結
像レンズ3A,光センサ3B,画像メモリ4A,認識C
PU4B,コントローラ7,光源8から成り、被検査対
象6の配線パターンの欠け、断線や短絡などを検査する
パターン検査をする装置である。
【0006】当該装置の機能は、まず光源8によってレ
ーザ光線laが、被検査対象6に向けて斜め上方から発
せられる。このレーザ光線laは光走査手段1A及び光
走査レンズ1Bによって被検査対象6上で一方向に結像
・走査される。
【0007】こうして結像・走査されたレーザ光線la
は、被検査対象6によって反射され、反射レーザ光線r
L として結像レンズ3Aによって光センサ3Bに結像さ
れる。
【0008】光センサ3Bによって配線パターンの二次
元画像情報の基になる反射レーザ光線rL が検出され、
配線パターンの二次元画像情報が画像メモリ4Aに向け
て出力される。画像メモリ4Aにこれらの二次元画像情
報が格納され、認識CPU4Bによって被検査対象6の
配線パターンが検査される。
【0009】光走査手段1A及び光走査レンズ1Bによ
るレーザ光線laの走査が1回終了すると、移動ステー
ジ2A及びステージコントローラ2Bによって被検査対
象6がレーザ光線laの走査方向と垂直な方向に移動す
る。こうしてその直前に検査した領域に隣接する領域の
検査をする。これを繰り返すことによって被検査対象6
全面の配線パターンのパターン検査をしていた。
【0010】なお、光走査手段1A及びステージコント
ローラ2Bにはコントローラ7が接続され、該コントロ
ーラ7によって光走査手段1A及びステージコントロー
ラ2Bの制御がなされる。
【0011】また、従来例に係る第2のパターン検査装
置は、図10に示すように、画像メモリ4A′,4
A′′,… 、認識CPU4B′,4B′′,…,ホス
トCPU4C及び並列化回路4Dが従来例に係る第1の
パターン検査装置に加えて設けられている。
【0012】従来例に係る第2のパターン検査装置が従
来例に係る第1のパターン検査装置と異なる点は、配線
パターンの二次元画像情報が格納される画像メモリと配
線パターンの検査をする認識CPUが複数設けられてお
り、それらによって二次元画像情報の格納処理や、配線
パターンの検査処理などの処理を並列化することによっ
て高速化を図っている点である。
【0013】以上のようなパターン検査装置を用いて被
検査対象の配線パターンの検査をしていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来例に係る
第1,第2のパターン検査装置によれば、被検査対象6
の配線パターン形状,密度と認識CPU4Bの処理能力
などに基づいて、移動ステージ2Aの移動速度が一定値
に設定されていた。
【0015】このため、例えば、配線パターン(以下被
検査パターンという)が高密度と低密度な領域が混在し
ているような被検査対象6のパターン検査をする場合に
おいて、当該移動ステージ2Aが、低密度な領域を検査
するのに適した移動速度(比較的高速な速度)に設定さ
れていると、高密度な領域において、まだ処理が終了し
ていないにも関わらず、移動ステージ2Aが次の処理領
域に移動し、移動ステージ2A(以下移動手段という)
が画像メモリ4Aや認識CPU4B(以下これらを総称
して画像処理手段という)の処理能力を越えて先行制御
されてしまい、当該検査処理に支障をきたすといった問
題が生じる。
【0016】なお、高密度な領域に合わせて移動速度を
低速に設定すると、低密度な領域において、検査処理に
要する時間が必要以上にかかるといった問題が生じる。
このようにして、従来の装置においては、パターン検査
において、安定な測定ができないといった問題が生じ
る。
【0017】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、移動手段の移動速度を被検査パタ
ーンの状態などによらずに一定に設定することなく、移
動手段の制御が画像処理手段の処理能力を越えて先行制
御されることを極力抑止し、パターン検査の信頼性の向
上を図ることが可能になるパターン検査装置の提供を目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1,図2は、本発明に
係るパターン検査装置の原理図(その1,その2)であ
る。本発明に係る第1のパターン検査装置は、図1
(a)に示すように、被検査対象16に光Lを照射する光
源10と、前記被検査対象16上に前記光Lを走査させる光
走査手段11と、前記被検査対象16を移動させる移動手段
12と、前記被検査対象16からの反射光RLの位置を検出
する光検出手段13と、前記光検出手段13によって検出さ
れた反射光RLの位置に基づいて前記被検査対象16の配
線パターンを認識し、かつ前記被検査パターンの検査に
係る画像処理をする画像処理手段14を具備するパターン
検査装置において、前記移動手段12及び画像処理手段14
に接続され、前記画像処理手段14の処理状態に基づいて
前記被検査対象16の移動速度を調整する移動速度調整手
段15を設けたことを特徴とする。
【0019】なお、本発明に係る第1のパターン検査装
置において、図1(b)に示すように、前記移動速度調
整手段15が検査パターン密度検出手段15Aから成り、前
記検査パターン密度検出手段15Aが、被検査対象16の被
検査パターンの形成密度を示す疎密情報DPを検出し、
前記被検査パターンの疎密情報DPに基づいて前記被検
査対象16の移動速度を調整することを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る第1のパターン検査装
置において、図1(c)に示すように、前記移動速度調
整手段15が、負荷分析手段15Bから成り、前記負荷分析
手段15Bが、前記画像処理手段14の画像処理制御に係る
負荷状態LCを検出し、前記負荷状態LCに基づいて前
記被検査対象16の移動速度を調整することを特徴とす
る。
【0021】さらに、本発明に係る第2,第3のパター
ン検査装置は、図2(d)に示すように、本発明に係る
第1のパターン検査装置において、前記画像処理手段14
が複数設けられ、前記移動速度調整手段15が前記検査パ
ターン密度検出手段15Aや負荷分析手段15Bから成るこ
とを特徴とする。
【0022】また、本発明に係る第4のパターン検査装
置は、図2(e)に示すように、本発明に係る第1のパ
ターン検査装置において、前記光源10,光走査手段11,
移動手段12及び光検出手段13から成る光学系OPが複数
設けられることを特徴とし、上記目的を達成する。
【0023】
【作 用】本発明に係る第1のパターン検査装置によれ
ば、図1(a)に示すように、移動速度調整手段15を設
けている。
【0024】例えば、移動速度調整手段15によって画像
処理手段14の処理状態に基づいて被検査対象16の移動速
度が調整される。このため、被検査対象16の配線パター
ンの状態に対応して被検査対象16の移動速度を調整する
ことにより、被検査対象16の移動速度が画像処理手段14
の処理能力を超えて先行することを抑止することができ
る。これにより、当該パターン検査の信頼性の向上を図
ることが可能になる。
【0025】なお、本発明に係る第1のパターン検査装
置において、図1(b)に示すように、移動速度調整手
段15は、配線パターン密度検出手段15Aから成るもので
ある。
【0026】例えば、配線パターン密度検出手段15Aに
よって、被検査対象16の配線パターンの疎密性DPが検
出され、配線パターンの疎密性DPに基づいて被検査対
象16の移動速度が調整される。
【0027】このため、被検査対象16の配線パターンが
疎な場合は被検査対象16の移動速度を高速にし、被検査
対象16の配線パターンが密であって検査処理に時間のか
かるような場合は、被検査対象16の移動速度を低速に抑
えることができる。
【0028】これにより、被検査対象16の移動速度が画
像処理手段14の画像処理速度を超えて先行することを抑
止することができる。よって、当該パターン検査の信頼
性の向上を図ることが可能になる。
【0029】また、本発明に係る第1のパターン検査装
置において、図1(c)に示すように、移動速度調整手
段15は、負荷分析手段15Bから成るものである。例え
ば、負荷分析手段15Bによって、画像処理手段14の画像
処理に係る負荷状態LCが検出され、負荷状態LCに基
づいて被検査対象16の移動速度が調整される。
【0030】このため、画像処理手段14の画像処理に係
る負荷状態LCがそれほど過大でなく、画像処理手段14
の処理能力を超えないときは被検査対象16の移動速度を
高速にし、また、負荷状態LCが過大になって画像処理
手段14の処理能力を超えるようなときは、被検査対象16
の移動速度を低速に抑えることができる。
【0031】これにより、被検査対象16の移動速度が画
像処理手段14の画像処理速度を超えて先行することを抑
止することができる。よって、当該パターン検査の信頼
性の向上を図ることが可能になる。
【0032】さらに、本発明に係る第2,第3のパター
ン検査装置によれば、図2(d)に示すように、本発明
に係る第1のパターン検査装置において、画像処理手段
14が複数設けられ、移動速度調整手段15が検査パターン
密度検出手段15Aや負荷分析手段15Bから成る。
【0033】例えば、移動速度調整手段15によって、被
検査対象16の移動速度が調整される。このため、複数の
画像処理手段14によって当該検査処理を並列化する装置
においても、被検査対象16の移動速度が画像処理手段14
の画像処理速度を超えて先行することを抑止することが
できる。よって、当該パターン検査の信頼性の向上を図
ることが可能になる。
【0034】また、本発明に係る第4のパターン検査装
置によれば、図2(e)に示すように、本発明に係る第
1のパターン検査装置において、光源10,光走査手段1
1,移動手段12及び光検出手段13から成る光学系OPが
複数設けられている。
【0035】このため、複数の光学系OPを設けたこと
により2つの被検査対象16に対応する2種類の二次元画
像情報が検出され、検査処理のために必要なデータが膨
大になるような場合においても、画像処理手段14の処理
能力に応じて、被検査対象16の移動速度の調整ができ
る。
【0036】これにより、被検査対象16の移動速度が画
像処理手段14の画像処理速度を超えて先行することを抑
止することができる。よって、当該パターン検査の信頼
性の向上を図ることが可能になる。
【0037】
【実施例】次に図を参照しながら本発明の実施例につい
て説明をする。図3〜図8は、本発明の実施例に係るパ
ターン検査装置を説明する図である。以下で、本発明の
実施例に係るパターン検査装置について図3〜図8を参
照しながら説明する。
【0038】(1)第1の実施例 以下で、各実施例に係るパターンの検査装置について図
3を参照しながら説明する。図3は、本発明の第1の実
施例に係るパターンの検査装置の構成図である。
【0039】本発明の第1の実施例に係るパターンの検
査装置は、被検査対象26の配線パターンを検査する装置
であって、光源20,光走査手段21A,光走査レンズ21
B,移動ステージ22A,ステージコントローラ22B,結
像レンズ23A,光センサ23B,画像メモリ24A,認識C
PU24B,パターン密度計測回路25及びコントローラ27
から成る。
【0040】光源20は、光源10の一実施例であり、被検
査対象26の配線パターンの検出に係るレーザ光線Laを
発生するものである。なお、ここでレーザ光線Laは光
Lの一例であり、配線パターンは被検査パターンの一例
である。
【0041】光走査手段21A及び光走査レンズ21Bは、
光走査手段11の一実施例を構成するものであり、照射す
るレーザ光線Laを被検査対象26上で走査させるもので
ある。
【0042】移動ステージ22A及びステージコントロー
ラ22Bは移動手段12の一実施例を構成するものである。
ここで、移動ステージ22Aは、被検査対象26を支持し、
かつ二次元方向に移動することによって被検査対象26を
移動させるものである。
【0043】ステージコントローラ22Bは、移動速度制
御信号CVに基づいて移動ステージ22Aの移動制御をす
るものである。なお、移動速度制御信号CVとは移動ス
テージ22Aの移動速度を調整する信号である。例えば、
配線パターンの本数が多い領域では、移動速度を減速
し、本数が少ない領域では、移動速度を加速するなどと
いうようにして移動速度を調整する。
【0044】結像レンズ23A及び光センサ23Bは、光検
出手段13の一実施例を構成するものである。結像レンズ
23Aは、被検査対象26上に走査されたレーザ光線Laの
被検査対象26による反射レーザ光線LRを集光し、光セ
ンサ23Bに結像させるものである。
【0045】光センサ23Bは、反射レーザ光線LRの像
を自身に結像し、それに基づいて被検査対象26の配線パ
ターンの二次元画像情報TIを検出し、画像メモリ24A
に出力するものである。
【0046】画像メモリ24A及び認識CPU24Bは、画
像処理手段14の一実施例を構成するものである。画像メ
モリ24Aは、配線パターンの二次元画像情報TIを格納
し、認識CPU24B及びパターン密度計測回路25に出力
するものである。
【0047】認識CPU24Bは、配線パターンの二次元
情報に基づいて配線パターンの検査処理をし、外部にそ
の検査結果を認識結果データCDとして出力するもので
ある。
【0048】パターン密度計測回路25は、検査パターン
密度検出手段15Aの一実施例であり、被検査対象26の配
線パターンの二次元画像情報TIに基づいて移動速度制
御信号CVをステージコントローラ22Bに出力するもの
である。
【0049】コントローラ27は、光走査手段21Aの走査
制御をし、パターン密度計測回路25にライン終了信号L
Sを出力するものである。ライン終了信号LSについて
は図4で後述する。
【0050】以下で、本発明に係る第1の実施例のパタ
ーン検査装置の動作について説明する。まず、光源20に
よって被検査対象26の配線パターンの検出に係るレーザ
光線Laが発生される。
【0051】次に、レーザ光線Laが移動ステージ22A
によって支持された被検査対象26上で、コントローラ27
によって制御される光走査手段21A及び光走査レンズ21
Bによって走査されながら照射される。
【0052】次いで、被検査対象26によってレーザ光線
Laが反射され、反射レーザ光線LRとして結像レンズ
23Aに向けて進行する。さらに、結像レンズ23Aによっ
て反射レーザ光線LRが集光され、光センサ23Bにその
像が結像される。
【0053】次に、光センサ23Bによって結像された反
射レーザ光線LRの像に基づいて被検査対象26の配線パ
ターンの二次元画像情報TIが検出され、画像メモリ24
Aに出力される。
【0054】次いで、画像メモリ24Aによって配線パタ
ーンの二次元画像情報TIが保持され、認識CPU24B
及びパターン密度計測回路25に出力される。さらに、認
識CPU24Bによって被検査対象26の配線パターンの二
次元画像情報TIに基づいて配線パターンの検査処理が
される。
【0055】次いで、光走査手段21A及び光走査レンズ
21Bによるレーザ光線Laの走査が1ライン終了する
と、コントローラ27によって、パターン密度計測回路25
にライン終了信号LSが出力される。ライン終了信号L
Sについては図4で後述する。
【0056】1ライン終了後、次のラインの検査処理に
移行するため、ライン終了信号LSに基づいて移動ステ
ージ22Aがその移動速度をステージコントローラ22Bに
よる制御を受けながら移動する。
【0057】このとき、ステージコントローラ22Bによ
って、移動速度制御信号CVに基づいて移動ステージ22
Aの移動制御がされる。例えば、配線パターンの本数が
多い領域では、移動速度が減速され、配線パターンの本
数が少ない領域では、移動速度が維持されるか、加速さ
れる。
【0058】この移動制御は、パターン密度計測回路25
によってなされる。すなわち、被検査対象26の配線パタ
ーンの二次元画像情報TIに基づいて移動速度制御信号
CVがパターン密度計測回路25によってステージコント
ローラ22Bに出力される。この移動制御については図3
で詳述する。
【0059】このようにして被検査対象26上の次のライ
ンのパターン検査に移行し、順次1ラインごとのパター
ン検査をすることにより、被検査対象26の全面の配線パ
ターンのパターン検査を行うことができる。
【0060】以下でステージコントローラ22Bの移動制
御をするパターン密度計測回路25の動作について図3を
参照しながら詳述する。図4は、本発明の第1,第2の
実施例に係るパターン検査装置の補足説明図である。
【0061】図4(a)は被検査対象26の配線パターン
の説明図であり、図4(b)は本発明の第1,第2の実
施例に係るパターン密度計測回路25の構成図である。図
4(a)でx軸方向はレーザ光線Laの光走査方向を示
し、y軸方向は移動ステージ22Aの移動方向を示す。
【0062】当該被検査対象26の配線パターンは図4
(a)に示すように、複数本の配線パターンWPが基板
上に形成されているものである。図4(a)に示すよう
に、レーザ光線Laはx軸方向に走査される。レーザ光
線Laのx軸方向の走査が1回終了すると、レーザ光線
Laの照射した領域の次に照射する領域を照射するため
に移動ステージ22Aがレーザ光線Laの照射する幅の分
だけy軸方向に移動する。この動作を繰り返すことによ
り、被検査対象26の配線パターン全面にレーザ光線を照
射することができる。
【0063】同図(b)は本発明の第1,第2の実施例
に係るパターン密度計測回路25の構成図である。当該パ
ターン密度計測回路25は、ノイズ除去フィルタ25A,D
型フリップフロップ25B,カウンタ25C及びラッチ25D
から成るものである。
【0064】ノイズ除去フィルタ25Aは画像メモリ24A
から出力される画像データIDのノイズを除去してD型
フリップフロップ25Bに出力するフィルタである。D型
フリップフロップ25Bはノイズ除去フィルタ25Aから出
力される画像データIDを画像クロックCKに基づいて
カウンタ25Cに出力するものである。
【0065】カウンタ25Cは画像データIDの中から配
線パターンの本数をカウントしたデータであるパターン
密度データPDD を、走査が1ライン終了した時点でラッ
チ25Dに出力するものである。なお、ここで「走査が1
ライン終了する」とは、レーザ光線Laのx軸方向の走
査が一回終了することを示し、移動ステージ22Aがy軸
方向に移動する直前の状態を示す。また、パターン密度
データPDD は、疎密情報DPの一例である。
【0066】ラッチ25Dは、パターン密度データPDD を
一時保持し、外部のステージコントローラ22Bにこのデ
ータを移動速度制御信号CVとして出力するものであ
る。この際、当該回路外部のコントローラ27から出力さ
れるライン終了信号LSが当該ラッチ25Dに入力される
と、移動速度制御信号CVを出力する。
【0067】当該回路の動作は、まず、画像メモリ24A
から、画像データID及び画像クロックCKが供給され
る。画像データIDはノイズ除去フィルタ25Aによって
ノイズを除去された後にD型フリップフロップ25Bのデ
ータ入力部に入力され、画像クロックCKはD型フリッ
プフロップ25Bのクロック入力部に入力される。
【0068】次に、D型フリップフロップ25Bによって
画像データIDが画像クロックCKに基づいてカウンタ
25Cに出力される。カウンタ25Cによって、画像データ
IDの中から配線パターンの本数がカウントされ、走査
が1ライン終了した時点でパターン密度データPDD とし
てラッチ25Dに出力される。
【0069】ラッチ25Dによってパターン密度データPD
D が一時保持され、ライン終了信号LSに基づいてこの
データが移動速度制御信号CVとして外部のステージコ
ントローラ22Bに出力される。
【0070】こうして出力された移動速度制御信号CV
に基づいて、ステージコントローラ22Bがその配線パタ
ーンの密度を検出して移動速度を制御する。以下で当該
移動速度の制御内容について詳述する。
【0071】予め設定されている認識CPU24Bの処理
能力をm(本/s:単位時間あたり、当該CPUが処理
可能な配線パターンの本数),レーザ光線の走査速度
(以下光走査速度という)をt(ライン/s:単位時間
あたりのレーザ光線の走査ライン数),そして移動速度
制御信号CVにある配線パターン密度をn(本/ライ
ン:レーザ光線の走査ライン1本あたりの配線パターン
の本数)とすると、もし、nt>mならば移動ステージ
22Aの移動速度を減速し、nt<mであれば、移動速度
を変化しないかあるいは加速する。このようにしてステ
ージコントローラ22Bは移動速度の制御をしている。
【0072】以上のようにして、本発明の第1の実施例
に係るパターン検査装置によれば、図3に示すように、
パターン密度計測回路25を設けている。例えば、パター
ン密度計測回路25によって、被検査対象26のレーザ光線
が走査する領域における配線パターンの密度が検出さ
れ、配線パターンの密度に基づいて被検査対象26の移動
速度が調整される。
【0073】このため、被検査対象26の配線パターンの
密度が低いときには被検査対象26の移動速度を高速に
し、被検査対象26の配線パターンの密度が高く、当該検
査処理に時間がかかるような場合は、被検査対象26の移
動速度を低速に抑えるなどして随時対処することができ
る。
【0074】これにより、被検査対象26を画像処理手段
24の画像処理能力の範囲内で移動制御することができ
る。よって、当該パターン検査の信頼性の向上を図るこ
とが可能になる。
【0075】(2)第2の実施例 以下で、本発明の第2の実施例に係るパターン検査装置
について図5を参照しながら説明する。図5は、本発明
の第2の実施例に係るパターン検査装置の構成図であ
る。なお、本実施例においては、第1の実施例と共通す
る点については重複するので説明を省略する。
【0076】本実施例に係るパターン検査装置は、図5
に示すように、被検査対象26の配線パターンを検査する
装置であって、光源20, 光走査手段21A,光走査レンズ
21B,移動ステージ22A,ステージコントローラ22B,
結像レンズ23A,光センサ23B,画像メモリ241A,242A
,…,認識CPU241B,242B ,…,ホストCPU24
C,並列化回路24D,パターン密度計測回路25及びコン
トローラ27から成る。
【0077】本実施例に係るパターン検査装置が第1の
実施例と異なる点は、図4に示すように、複数の画像メ
モリ241A,242A ,…,複数の認識CPU241B,242B ,
…,ホストCPU24C及び並列化回路24Dを設けてパタ
ーン検査の並列化処理を図っている点である。
【0078】画像メモリ241A,242A ,…,認識CPU24
1B,242B ,…,ホストCPU24C及び並列化回路24D
は、画像処理手段14の一実施例を構成するものである。
画像メモリ241B,242B ,…,は、被検査対象26の配線パ
ターンの二次元画像情報TIを格納し、認識CPU241
B,242B ,…,及びパターン密度計測回路25に出力する
ものである。
【0079】認識CPU241B,242B ,…,は、配線パタ
ーンの二次元画像情報TI(以下二次元画像情報TIと
いう)に基づいて配線パターンの検査処理をし、外部に
その検査結果を認識結果データCDとして出力するもの
である。
【0080】ホストCPU24Cは、並列化回路24Dと認
識CPU241B,242B ,…,に出力される。その機能は、
並列化回路24Dの駆動制御をし、かつ複数の認識CPU
241B,242B ,…,から出力される複数の認識結果データ
CDを整理して外部に出力する。
【0081】並列化回路24Dは、光センサ23Bからの配
線パターンの二次元画像情報TIを複数の画像メモリ24
1A,242A ,…,に分割して供給するものである。当該装
置の動作は、光センサ23Bによって反射レーザ光線LR
の像が自身に結像され、それに基づいてレーザ光線La
の照射領域1ライン分の被検査対象26の配線パターンの
二次元画像情報TIが検出されるところまでは第1の実
施例と同じであるので説明を省略する。
【0082】すなわち、二次元画像情報TIは光センサ
23Bによって検出され、その後、並列化回路24Dに出力
される。該並列化回路24Dによって二次元画像情報TI
が複数の画像メモリ241A,242A ,…,に分割して供給さ
れる。
【0083】次に、複数の画像メモリ241A,242A ,…,
に分割して供給された二次元画像情報TIが複数の認識
CPU241B,242B ,…,に出力され、該認識CPU241
B,242B ,…,によってパターンの検査処理がなされ
る。
【0084】これらのパターンの検査処理結果は認識結
果データCDとしてホストCPU24Cに出力され、該ホ
ストCPU24Cによって複数の認識結果データCDが整
理され、外部に出力される。
【0085】以上の過程で1ラインの検査が終了したの
ち、次のラインの検査処理に移行するため、ライン終了
信号LSに基づいて移動ステージ22Aがステージコント
ローラ22Bによって移動制御されながら移動する。
【0086】このとき、ステージコントローラ22Bによ
って、移動速度制御信号CVに基づく移動ステージ22A
の移動制御がされる。この移動制御は、パターン密度計
測回路25によってなされる。すなわち、被検査対象26の
配線パターンの二次元画像情報TIに基づいて移動速度
制御信号CVがパターン密度計測回路25によってステー
ジコントローラ22Bに出力される。この移動制御につい
ては図4で詳述したとおりである。
【0087】このようにして被検査対象26上の次のライ
ンのパターン検査に移行し、順次1ラインごとのパター
ン検査をすることにより、被検査対象26の全面の配線パ
ターンのパターン検査を行うことができる。
【0088】なお、このとき、図5に示すように、パタ
ーン密度計測回路25は、1つの画像メモリ241Aにのみ接
続されており、他の画像メモリ(例えば241B)には接続
されていない。
【0089】このことは、画像メモリ241Aの配線パター
ンの密度のみに基づいて移動ステージ22Aの移動速度が
調整されることを意味する。すなわち、該画像メモリ24
1Aを1つのサンプルとして移動速度制御の基準としてお
り、例えば他の画像メモリが過負荷になっていても移動
速度は低減されない。
【0090】なお、本実施例においてはパターン密度計
測回路25を1つの画像メモリ241Aのみに接続して配線パ
ターンの密度を検出していたが、各画像メモリに対応す
る数のパターン密度計測回路を各画像メモリに接続させ
て、各画像メモリに入力される配線パターンの密度を検
出することも可能である。
【0091】以上のようにして、本発明の第2の実施例
に係るパターン検査装置によれば、図5に示すように、
パターン密度計測回路25,複数の画像メモリ241A,242A
,…,複数の認識CPU241B,242B ,…,ホストCP
U24C及び並列化回路24Dを設けている。
【0092】例えば、パターン密度計測回路25によっ
て、被検査対象26のレーザ光線が走査する領域における
配線パターンの密度が検出され、配線パターンの密度に
基づいて被検査対象26の移動速度が調整される。
【0093】このため、被検査対象26の配線パターンの
密度が低いときには被検査対象26の移動速度を高速に
し、被検査対象26の配線パターンが密であって、当該検
査処理に時間がかかるような場合は、被検査対象26の移
動速度を低速に抑えるなどして随時対処することができ
る。
【0094】これにより、複数の画像メモリや、認識C
PUによって当該検査処理を並列化する装置において
も、被検査対象26を画像処理手段24の画像処理能力の範
囲内で移動制御することができる。よって、当該パター
ン検査の信頼性の向上を図ることが可能になる。
【0095】(3)第3の実施例 以下で、本発明の第3の実施例に係るパターン検査装置
について図6を参照しながら説明する。図6は、本発明
の第3の実施例に係るパターン検査装置の構成図であ
る。なお、本実施例においては、第1,第2の実施例と
共通する点については重複するので説明を省略する。
【0096】本発明の第3の実施例に係るパターン検査
装置は、図6に示すように、被検査対象26の配線パター
ンを検査する装置であって、光源20, 光走査手段21A,
光走査レンズ21B,移動ステージ22A,ステージコント
ローラ22B,結像レンズ23A,光センサ23B,画像メモ
リ241A,242A ,…,認識CPU241B,242B ,…,ホスト
CPU24C,並列化回路24D,コントローラ27及び負荷
分析回路28から成る。
【0097】本実施例に係るパターン検査装置が構成上
第2の実施例と異なる点は、図5に示すように、ホスト
CPU24C及び並列化回路24Dに接続される負荷分析回
路28を設けている点である。
【0098】負荷分析回路28は、並列に接続されている
複数の認識CPU241B,242B ,…,全部の負荷状態を監
視して、該認識CPUが過負荷になった場合に、移動ス
テージ22Aの速度を低減させるものである。
【0099】以下で、本発明の第3の実施例に係るパタ
ーン検査装置の動作について説明する。本実施例に係る
パターン検査装置がその動作において第1,第2の実施
例と異なる点は、被検査対象26のレーザ光線が走査する
領域における配線パターンの密度を検出して、その密度
に基づいて被検査対象26の移動速度を調整するのではな
く、認識CPU241B,242B ,…,の負荷状態によって被
検査対象26の移動速度を調整している点である。
【0100】当該装置の動作において、複数の画像メモ
リ241A,242A ,…,に分割して供給された被検査対象26
の配線パターンの二次元画像情報TIが複数の認識CP
U241B,242B ,…,に出力され、該認識CPU241B,242
B ,…,によってパターンの検査処理がなされるところ
までは、第2の実施例と同様なので説明を省略する。
【0101】すなわち、この過程で、1ライン分の当該
検査処理が終了したのち、認識CPUの過負荷状態を防
止するために、移動ステージ22Aの移動速度が調整され
る。その際、第1,第2の実施例においては該調整は、
被検査対象26の配線パターン密度に基づいてなされてい
たが、本実施例においては、負荷分析回路28により、認
識CPUの負荷状態が検出されることによって、移動ス
テージ22Aの移動速度が調整される。
【0102】このとき、認識CPUの負荷状態がその処
理能力を超えて、過負荷状態になった場合には、移動ス
テージ22Aの移動速度を低減し、該認識CPUの処理能
力の範囲内であれば移動速度を維持するかあるいは加速
するというように、移動速度の調整がなされる。
【0103】この負荷分析回路28による移動ステージ22
Aの移動速度の調整について以下で図7を参照しながら
詳述する。図7は、本発明の第3,第4の実施例に係る
負荷分析回路の説明図である。
【0104】負荷分析回路28は、図7に示すように、第
1〜第nの減算用レジスタR11〜R1n,第1〜第nの被
減算用レジスタR21〜R2n,第1〜第nの減算回路281a
〜281n,第1〜第nの比較器282a〜282n及び論理積(O
R)回路283 から成るものである。
【0105】第1〜第nの減算用レジスタR11〜R1n
は、ホストCPU24Cから出力される第1〜第nの処理
中アドレスADD1〜ADDnを保持するものである。また、第
1〜第nの被減算用レジスタR21〜R2nは、並列化回路
24Dから出力される第1〜第nの入力中アドレスadd1〜
addnを保持するものである。
【0106】なお、ここで第1〜第nの処理中アドレス
ADD1〜ADDnとは、認識CPUが、二次元画像情報TIの
中でどのあたりの検査処理をしているかを示すアドレス
である。また、第1〜第nの入力中アドレスadd1〜addn
とは、画像メモリに二次元画像情報TIのどのあたりが
入力されているかを示すアドレスである。
【0107】第1〜第nの減算回路281a〜281nは、第1
〜第nの減算用レジスタR11〜R1nから出力される第1
〜第nの処理中アドレスADD1〜ADDn及び第1〜第nの被
減算用レジスタR21〜R2nから出力される第1〜第nの
入力中アドレスadd1〜addnを減算処理して第1〜第nの
CPU負荷データBD1〜BDnを第1〜第nの比較器
282a〜282nに出力するものである。なお、第1〜第nの
CPU負荷データBD1〜BDnについては後述する。
【0108】第1〜第nの比較器282a〜282nは、第1〜
第nのCPU負荷データBD1〜BDnと第1〜第nの
基準負荷データSBD1〜SBDnとを比較処理して、該第1〜
第nのCPU負荷データBD1〜BDnがそれぞれ対応
する基準負荷データSBD1〜SBDnを超えている場合に過負
荷信号OBをOR回路283 に出力するものである。
【0109】なお、過負荷信号OB,第1〜第nの基準
負荷データSBD1〜SBDnについては、後述する。OR回路
283 は、第1〜第nの比較器282a〜282nに接続され、該
第1〜第nの比較器282a〜282nから出力される過負荷信
号OBの論理積をとって移動速度制御信号CVとしてス
テージコントローラ22Bに出力するものである。
【0110】当該負荷分析回路28の動作を以下で説明す
る。図7に示すように、ホストCPU24Cからは第1〜
第nの処理中アドレスADD1〜ADDnが、並列化回路24Dか
らは第1〜第nの入力中アドレスadd1〜addnがそれぞれ
入力される。
【0111】例えば、第1の処理中アドレスADD1,第1
の入力中アドレスadd1は第1の減算回路281aに入力さ
れ、第2の処理中アドレスADD2,第2の入力中アドレス
add2は第2の減算回路281bに入力される。また、第nの
入力中アドレスaddn,第nの処理中アドレスADDnは第n
の減算回路281nに入力される。
【0112】ここでは第1の減算回路281aを例にとって
説明する。まず、第1の減算回路281aに、第1の処理中
アドレスADD1と第1の入力中アドレスadd1とが入力され
る。該第1の減算回路281aによって、第1の入力中アド
レスadd1から第1の処理中アドレスADD1を減ずる減算処
理が行われる。
【0113】次に、こうして得られた減算結果が、第1
のCPU負荷データBD1として第1の比較器282aに出
力される。該第1のCPU負荷データBD1は、第1の
認識CPU241Bの負荷状態、すなわち未処理のアドレス
の量を示すデータである。これが一定限度を超えて大き
い場合には認識CPUが過負荷状態になっているので、
移動ステージ22Aの移動速度を低減する必要がある。
【0114】次いで、第1の比較器282aによって、第1
のCPU負荷データBD1と第1の基準負荷データSBD1
とが比較処理される。ここで、第1の基準負荷データSB
D1は、第1の認識CPU241Bの負荷状態の基準となるデ
ータである。すなわち、該データが第1のCPU負荷デ
ータBD1よりも大きければ第1の認識CPU241Bの負
荷状態は該CPUの処理能力を超えていないが、該デー
タが第1のCPU負荷データBD1よりも小さい場合
は、第1の認識CPU241Bの負荷状態が該CPUの処理
能力を超え、過負荷状態になるということを示す。
【0115】第1の比較器282aによってなされた比較処
理の結果、第1の基準負荷データSBD1よりも第1のCP
U負荷データBD1の方が大きい場合は、過負荷信号O
BがOR回路283 に出力される。
【0116】第2〜第nの比較器についても同様にし
て、各認識CPUの負荷状態がその処理能力を超えてい
る場合には、過負荷信号OBがOR回路283 に出力され
る。OR回路283 によってこれら過負荷信号OBの論理
積がとられ、もし各比較器から1つでも過負荷信号OB
が出力された場合は、ステージコントローラ22Bに移動
速度制御信号CVが出力される。
【0117】該移動速度制御信号CVがステージコント
ローラ22Bに出力されることにより移動ステージ22Aの
移動速度の低減がなされる。以上説明したように、本発
明の第3の実施例に係るパターン検査装置によれば、図
6に示すように、負荷分析回路28を設けている。
【0118】例えば、負荷分析回路28によって、認識C
PU241B,242B ,…の当該検査処理に係る負荷状態が求
められる。このため、認識CPU241B,242B ,…の負荷
状態がそれほど過大でなく、該認識CPUの処理能力を
超えないときは被検査対象26の移動速度を維持するかあ
るいは高速にし、該認識CPUの処理能力を超えるよう
なときは、被検査対象26の移動速度を低速に抑えるとい
うように移動速度の調整ができる。
【0119】これにより、被検査対象26を画像処理手段
24の画像処理能力の範囲内で移動制御することができ
る。よって、当該パターン検査の信頼性の向上を図るこ
とが可能になる。
【0120】(4)第4の実施例 以下で、本発明の第4の実施例に係るパターン検査装置
について図8を参照しながら説明する。図8は、本発明
の第4の実施例に係るパターン検査装置の構成図であ
る。なお、本実施例においては、第1〜第3の実施例と
共通する点については重複するので説明を省略する。
【0121】本発明の第4の実施例に係るパターン検査
装置は、図8に示すように、2つの光学検出系すなわち
第1,第2の光学検出系K1,K2を設けて、2つの被
検査対象26,36 を同時に検査処理する検査装置である。
【0122】すなわち、本実施例に係るパターン検査装
置は、第1の光学検出系K1、第2の光学検出系K2、
画像メモリ241A,242A,…、認識CPU241B,242B,…、ホ
ストCPU24C、並列化回路24D、負荷分析回路28から
成る。
【0123】ここで、第1の光学検出系K1は、被検査
対象26から反射される反射レーザ光線LRに基づいて該
被検査対象26の配線パターンの二次元画像情報TI1を
検出するものであって、光源20, 光走査手段21A,光走
査レンズ21B,移動ステージ22A,ステージコントロー
ラ22B,結像レンズ23A,光センサ23Bから成るもので
ある。
【0124】また、第2の光学検出系K2は、被検査対
象36から反射される反射レーザ光線LRに基づいて該被
検査対象36の配線パターンの二次元画像情報TI2を検
出するものであって、光源30, 光走査手段31A,光走査
レンズ31B,移動ステージ32A,ステージコントローラ
32B,結像レンズ33A,光センサ33Bから成るものであ
る。なお、ここで第1,第2の光学検出系K1,K2は
光学系OPの一実施例である。
【0125】これら第1,第2の光学検出系K1,K2
の個々の機能,動作などについては第1〜第3の実施例
と同様なので説明を省略する。図8に示すように、本実
施例における検査装置は、2つの光学検出系K1,K2
を設けている点が第1〜第3の実施例と異なる点であ
り、これにより同時に2つの被検査対象の検査を行うこ
とが出来る。
【0126】当該装置の動作は、まず被検査対象26,36
の配線パターンの二次元画像情報TI1,TI2が第1
〜第3の実施例と同様にして第1,第2の光学検出系K
1,K2によって検出され、並列化回路24Dに並列的に
入力される。
【0127】次に、これら2種類の二次元画像情報TI
1,TI2が、複数設けられた画像メモリ241A,242A
…, に並列化されて入力される。次いで、各々の画像メ
モリ241A,242A …, から複数の認識CPU241B,242B,…
にこれら2種類の二次元画像情報TI1,TI2が入力
され、該認識CPU241B,242B,…によって配線パターン
の検査処理がなされる。
【0128】この過程で、1ライン分の当該検査処理が
終了したのち、認識CPUの過負荷状態を防止するため
に、移動ステージ22Aの移動速度が調整される。本実施
例においては、第3の実施例と同様に、負荷分析回路28
によって認識CPUの負荷状態が検出されることによ
り、移動ステージ22Aの移動速度が調整される。
【0129】すなわち、認識CPUの負荷状態がその処
理能力を超えて、過負荷状態になった場合には、移動ス
テージ22Aの移動速度を低減し、該認識CPUの処理能
力の範囲内であれば移動速度を維持するかあるいは加速
するというように、移動速度の調整がなされる。このと
きの負荷分析回路28による移動ステージ22Aの移動速度
の調整については図7において詳述したとおりである。
【0130】なお、本実施例においては光学系を2つ設
けているが、3つ以上の光学系を用いてパターン検査を
することも可能である。以上説明したように、本発明の
第4の実施例に係るパターン検査装置によれば、図8に
示すように、2つの光学検出系K1,K2を設け、かつ
負荷分析回路28を設けている。
【0131】例えば、負荷分析回路28によって、認識C
PU241B,242B ,…の当該検査処理に係る負荷状態が求
められる。このため、2つの光学検出系K1,K2を設
けたことにより2種類の二次元画像情報TI1,TI2
が検出され、検査処理のために必要なデータが膨大にな
るような場合においても、認識CPU241B,242B ,…の
処理能力に係る負荷状態に応じて、被検査対象26の移動
速度の調整ができる。
【0132】これにより、被検査対象26を画像処理手段
24の画像処理能力の範囲内で移動制御することができ
る。よって、当該パターン検査の信頼性の向上を図るこ
とが可能になる。
【0133】
【発明の効果】本発明に係る第1のパターン検査装置に
よれば、検査パターン密度検出手段や負荷分析手段から
成る移動速度調整手段を設けている。
【0134】このため、検査パターン密度検出手段によ
れば被検査対象の被検査パターンの状態に基づいて移動
速度の調整がなされ、また、負荷分析手段によれば画像
処理手段の負荷状態に基づいて移動速度の調整がなされ
る。
【0135】これにより、被検査対象の配線パターンの
状態に対応して被検査対象の移動速度を調整することに
より、被検査対象を画像処理手段の処理能力の範囲内で
移動制御することができる。よって、当該パターン検査
の信頼性向上が可能になる。
【0136】さらに、本発明に係る第2,第3のパター
ン検査装置によれば、本発明に係る第1のパターン検査
装置において、画像処理手段が複数設けられ、移動速度
調整手段が検査パターン密度検出手段や負荷分析手段か
ら成る。
【0137】このため、複数の画像処理手段によって当
該検査処理を並列化する装置においても、被検査対象を
画像処理手段の画像処理能力の範囲内で移動制御するこ
とができる。よって、当該パターン検査の信頼性の向上
を図ることが可能になる。
【0138】また、本発明に係る第4のパターン検査装
置は、本発明に係る第1のパターン検査装置において、
光源,光走査手段,移動手段及び光検出手段から成る光
学系が複数設けられている。
【0139】このため、複数の光学系を設けたことによ
り検査処理のために必要なデータが膨大になるような場
合においても、画像処理手段の処理能力に応じて、被検
査対象の移動速度の調整ができる。
【0140】これにより、被検査対象を画像処理手段の
画像処理能力の範囲内で移動制御することができる。よ
って、当該パターン検査の信頼性向上が可能になる。よ
って、パターン検査の安定性の向上に寄与するところ大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパターン検査装置の原理図(その
1)である。
【図2】本発明に係るパターン検査装置の原理図(その
2)である。
【図3】本発明の第1の実施例に係るパターン検査装置
の構成図である。
【図4】本発明の第1,第2の実施例に係るパターン検
査装置の補足説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るパターン検査装置
の構成図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係るパターン検査装置
の構成図である。
【図7】本発明の第3,第4の実施例に係る負荷分析回
路の説明図である。
【図8】本発明の第4の実施例に係るパターン検査装置
の構成図である。
【図9】従来例に係るパターン検査装置の構成図(その
1)である。
【図10】従来例に係るパターン検査装置の構成図(その
2)である。
【符号の説明】
10…光源、 11…光走査手段、 12…移動手段、 13…光検出手段、 14…画像処理手段、 15…移動速度調整手段、 15A…検査パターン密度検出手段、 15B…負荷分析手段、 16…被検査対象、 DP…疎密情報、 LC…負荷状態、 OP…光学系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/00 Q 6921−4E (72)発明者 安藤 護俊 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査対象(16)に光(L)を照射する
    光源(10)と、前記被検査対象(16)上に前記光(L)
    を走査させる光走査手段(11)と、前記被検査対象(1
    6)を移動させる移動手段(12)と、前記被検査対象(1
    6)からの反射光(RL)の位置を検出する光検出手段
    (13)と、前記光検出手段(13)によって検出された反
    射光(RL)の位置に基づいて前記被検査対象(16)の
    被検査パターンを認識し、かつ前記被検査パターンの検
    査に係る画像処理をする画像処理手段(14)を具備する
    パターン検査装置において、 前記移動手段(12)及び画像処理手段(14)に接続さ
    れ、前記画像処理手段(14)の処理状態に基づいて前記
    被検査対象(16)の移動速度を調整する移動速度調整手
    段(15)を設けたことを特徴とするパターン検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパターン検査装置におい
    て、前記移動速度調整手段(15)が検査パターン密度検
    出手段(15A)から成り、前記検査パターン密度検出手
    段(15A)が、被検査対象(16)の被検査パターンの形
    成密度を示す疎密情報(DP)を検出し、前記被検査パ
    ターンの疎密情報(DP)に基づいて前記被検査対象
    (16)の移動速度を調整することを特徴とするパターン
    検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のパターン検査装置におい
    て、前記移動速度調整手段(15)が、負荷分析手段(15
    B)から成り、前記負荷分析手段(15B)が、前記画像
    処理手段(14)の画像処理制御に係る負荷状態(LC)
    を検出し、前記負荷状態(LC)に基づいて前記被検査
    対象(16)の移動速度を調整することを特徴とするパタ
    ーン検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のパターン検査装置におい
    て、前記画像処理手段(14)が複数設けられ、前記移動
    速度調整手段(15)が前記検査パターン密度検出手段
    (15A)や負荷分析手段(15B)から成ることを特徴と
    するパターン検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のパターン検査装置におい
    て、前記光源(10),光走査手段(11),移動手段(1
    2)及び光検出手段(13)から成る光学系(OP)が複
    数設けられることを特徴とするパターン検査装置。
JP4047310A 1992-03-04 1992-03-04 パターン検査装置 Withdrawn JPH05249047A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6831998B1 (en) 2000-06-22 2004-12-14 Hitachi, Ltd. Inspection system for circuit patterns and a method thereof
JP2007134658A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Nitto Denko Corp 配線回路基板および配線回路基板を製造し電子部品を実装する方法
JP2007205828A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Advanced Mask Inspection Technology Kk 光学画像取得装置、パターン検査装置、光学画像取得方法、及び、パターン検査方法

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