JPH0524900Y2 - - Google Patents
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- JPH0524900Y2 JPH0524900Y2 JP1986119014U JP11901486U JPH0524900Y2 JP H0524900 Y2 JPH0524900 Y2 JP H0524900Y2 JP 1986119014 U JP1986119014 U JP 1986119014U JP 11901486 U JP11901486 U JP 11901486U JP H0524900 Y2 JPH0524900 Y2 JP H0524900Y2
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- shutter
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- shutter blade
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- Expired - Lifetime
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- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 3
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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Description
本考案は電磁アクチユエータによつて羽根を開
閉する様にしたフオーカルプレーンシヤツタに関
し、特に、外的な衝撃等によつてシヤツタ羽根の
初期ホールド状態が失われた場合にもフイルム面
が露出されない様にした新規なフオーカルプレー
ンシヤツタに関する。
閉する様にしたフオーカルプレーンシヤツタに関
し、特に、外的な衝撃等によつてシヤツタ羽根の
初期ホールド状態が失われた場合にもフイルム面
が露出されない様にした新規なフオーカルプレー
ンシヤツタに関する。
一般的に、電磁駆動式のフオーカルプレーンシ
ヤツタは、シヤツタ地板上に回動自在に支持され
た先羽根用マグネツトと後羽根用マグネツトに対
して順次磁界を与えることによつて上記両マグネ
ツトを順次回動せしめ、この両マグネツトの回動
によつて先羽根・後羽根を順次走行させている。 従つて、この種のフオーカルプレーンシヤツタ
では両マグネツトに磁界を与える時間差によつて
露出秒時を正確に制御することができる。 さて、この種のフオーカルプレーンシヤツタで
は先羽根及び後羽根を初期位置にホールドするた
めに、例えば上記各々のマグネツトの近傍に軟磁
鉄部材等により構成される吸着片を設けており、
この吸着片に対する前記マグネツトの吸着力によ
つて羽根を初期位置にホールドしている。
ヤツタは、シヤツタ地板上に回動自在に支持され
た先羽根用マグネツトと後羽根用マグネツトに対
して順次磁界を与えることによつて上記両マグネ
ツトを順次回動せしめ、この両マグネツトの回動
によつて先羽根・後羽根を順次走行させている。 従つて、この種のフオーカルプレーンシヤツタ
では両マグネツトに磁界を与える時間差によつて
露出秒時を正確に制御することができる。 さて、この種のフオーカルプレーンシヤツタで
は先羽根及び後羽根を初期位置にホールドするた
めに、例えば上記各々のマグネツトの近傍に軟磁
鉄部材等により構成される吸着片を設けており、
この吸着片に対する前記マグネツトの吸着力によ
つて羽根を初期位置にホールドしている。
さて、この種のフオーカルプレーンシヤツタの
場合、通常の使用状態ではシヤツタ羽根は初期位
置にホールドされるが、落下等のために予定外の
衝撃が加わつた場合には、必ずしも初期ホールド
状態を維持する保証はなく、最悪の場合にはフイ
ルムが被写界光に露呈されたままになる可能性も
ある。
場合、通常の使用状態ではシヤツタ羽根は初期位
置にホールドされるが、落下等のために予定外の
衝撃が加わつた場合には、必ずしも初期ホールド
状態を維持する保証はなく、最悪の場合にはフイ
ルムが被写界光に露呈されたままになる可能性も
ある。
本考案はこの様な問題点に鑑みてなされたもの
であり、落下等の原因で予定外の衝撃が加わつて
シヤツタ羽根の初期ホールド状態が維持されなく
なつた場合であつても、フイルムが被写界光に露
呈される最悪の事態だけは回避できる様になされ
た新規なフオーカルプレーンシヤツタを提供する
ことを目的とする。 要約すれば、本考案のフオーカルプレーンシヤ
ツタは;第1のマグネツトと電磁的に結合された
第1のコイルに駆動電流を供給した時に、該駆動
電流の向きに対応して前記第1のマグネツトと前
記第1のコイル間に作用する電磁力によつて第1
のシヤツタ羽根をアパーチユアを閉鎖する状態か
らアパーチユアを開口する状態に向けて又はアパ
ーチユアを開口する状態からアパーチユアを閉鎖
する状態に向けて走行せしめる第1のシヤツタ羽
根駆動機構と;第2のマグネツトと電磁的に結合
された第2のコイルに駆動電流を供給した時に、
該駆動電流の向きに対応して前記第2のマグネツ
トと前記第2のコイル間に作用する電磁力によつ
て第2のシャツタ羽根をアパーチユアを閉鎖する
状態からアパーチユアを開口する状態に向けて又
はアパーチユアを開口する状態からアパーチユア
を閉鎖する状態に向けて走行せしめる第2のシヤ
ツタ羽根駆動機構とを具備し;前記第1又は第2
のシヤツタ羽根の内の前回の露光終了時に前記ア
パーチユアを閉鎖する状態にあるシヤツタ羽根側
のコイルに当該シヤツタ羽根を前記アパーチユア
を閉鎖する状態から該アパーチユアを開口する状
態に向けて走行させる方向の駆動電流を供給し、
露出秒時に対応した時間差をおいて他方のシヤツ
タ羽根側のコイルに当該シヤツタ羽根を前記アパ
ーチユアを開口する状態から前記アパーチユアを
閉鎖する状態に向けて走行させる方向の駆動電流
を供給する様にしたフオーカルプレーンシヤツタ
を前提として;前記第1及び第2のシヤツタ羽根
駆動機構の各々に、各々のマグネツトとの間に生
じる磁力的吸引力によつて各々のシヤツタ羽根を
閉鎖状態でホールドする閉鎖ホールド部材と、
各々のマグネツトとの間に生じる磁力的吸引力に
よつて各々のシヤツタ羽根を開口状態でホールド
する開口ホールド部材とを各々設け、前記第1及
び第2のシヤツタ羽根駆動機構の各々における、
前記閉鎖ホールド部材の磁力的吸引力を前記開口
ホールド部材の磁力的吸引力よりも各々大ならし
めるとともに、前記第1及び第2のシヤツタ羽根
駆動機構の各々に、前記各々の閉鎖ホールド部材
の磁力的吸引力と前記各々の開口ホールド部材の
磁力的吸引力の差に対応して、前記各々のシヤツ
タ羽根を前記アパーチユアを閉鎖する状態から開
口する状態に向けて走行させる時の駆動電流の電
流値を前記アパーチユアを開口する状態から閉鎖
する状態に向けて走行させる時の駆動電流の電流
値よりも大ならしめる電流切り換え手段を設けた
ことを特徴とするものであり、何等かの衝撃によ
つてシヤツタ羽根の初期ホールド状態が解除され
た場合であつてもアパーチユアが被写界光に露呈
されない様になされている。
であり、落下等の原因で予定外の衝撃が加わつて
シヤツタ羽根の初期ホールド状態が維持されなく
なつた場合であつても、フイルムが被写界光に露
呈される最悪の事態だけは回避できる様になされ
た新規なフオーカルプレーンシヤツタを提供する
ことを目的とする。 要約すれば、本考案のフオーカルプレーンシヤ
ツタは;第1のマグネツトと電磁的に結合された
第1のコイルに駆動電流を供給した時に、該駆動
電流の向きに対応して前記第1のマグネツトと前
記第1のコイル間に作用する電磁力によつて第1
のシヤツタ羽根をアパーチユアを閉鎖する状態か
らアパーチユアを開口する状態に向けて又はアパ
ーチユアを開口する状態からアパーチユアを閉鎖
する状態に向けて走行せしめる第1のシヤツタ羽
根駆動機構と;第2のマグネツトと電磁的に結合
された第2のコイルに駆動電流を供給した時に、
該駆動電流の向きに対応して前記第2のマグネツ
トと前記第2のコイル間に作用する電磁力によつ
て第2のシャツタ羽根をアパーチユアを閉鎖する
状態からアパーチユアを開口する状態に向けて又
はアパーチユアを開口する状態からアパーチユア
を閉鎖する状態に向けて走行せしめる第2のシヤ
ツタ羽根駆動機構とを具備し;前記第1又は第2
のシヤツタ羽根の内の前回の露光終了時に前記ア
パーチユアを閉鎖する状態にあるシヤツタ羽根側
のコイルに当該シヤツタ羽根を前記アパーチユア
を閉鎖する状態から該アパーチユアを開口する状
態に向けて走行させる方向の駆動電流を供給し、
露出秒時に対応した時間差をおいて他方のシヤツ
タ羽根側のコイルに当該シヤツタ羽根を前記アパ
ーチユアを開口する状態から前記アパーチユアを
閉鎖する状態に向けて走行させる方向の駆動電流
を供給する様にしたフオーカルプレーンシヤツタ
を前提として;前記第1及び第2のシヤツタ羽根
駆動機構の各々に、各々のマグネツトとの間に生
じる磁力的吸引力によつて各々のシヤツタ羽根を
閉鎖状態でホールドする閉鎖ホールド部材と、
各々のマグネツトとの間に生じる磁力的吸引力に
よつて各々のシヤツタ羽根を開口状態でホールド
する開口ホールド部材とを各々設け、前記第1及
び第2のシヤツタ羽根駆動機構の各々における、
前記閉鎖ホールド部材の磁力的吸引力を前記開口
ホールド部材の磁力的吸引力よりも各々大ならし
めるとともに、前記第1及び第2のシヤツタ羽根
駆動機構の各々に、前記各々の閉鎖ホールド部材
の磁力的吸引力と前記各々の開口ホールド部材の
磁力的吸引力の差に対応して、前記各々のシヤツ
タ羽根を前記アパーチユアを閉鎖する状態から開
口する状態に向けて走行させる時の駆動電流の電
流値を前記アパーチユアを開口する状態から閉鎖
する状態に向けて走行させる時の駆動電流の電流
値よりも大ならしめる電流切り換え手段を設けた
ことを特徴とするものであり、何等かの衝撃によ
つてシヤツタ羽根の初期ホールド状態が解除され
た場合であつてもアパーチユアが被写界光に露呈
されない様になされている。
即ち、本考案のフオーカルプレーンシヤツタに
よれば、開口状態にあるシヤツタ羽根をホールド
する力よりも閉鎖状態にあるシヤツタ羽根をホー
ルドする力の方が大きいので、何等かの衝撃が加
えられても、閉鎖状態にあるシヤツタ羽根が開口
状態になる以前に開口状態にあるシヤツタ羽根が
閉鎖状態になるので、アパーチユアが被写界光に
露呈される最悪の事態は殆ど回避することが可能
になり、又、ホールド力の不均衡が各々のシヤツ
タ羽根の走行特性に及ぼす影響も駆動電流の電流
値の切り換えにより補償することができる。
よれば、開口状態にあるシヤツタ羽根をホールド
する力よりも閉鎖状態にあるシヤツタ羽根をホー
ルドする力の方が大きいので、何等かの衝撃が加
えられても、閉鎖状態にあるシヤツタ羽根が開口
状態になる以前に開口状態にあるシヤツタ羽根が
閉鎖状態になるので、アパーチユアが被写界光に
露呈される最悪の事態は殆ど回避することが可能
になり、又、ホールド力の不均衡が各々のシヤツ
タ羽根の走行特性に及ぼす影響も駆動電流の電流
値の切り換えにより補償することができる。
以下図面を参照して本考案の1実施例を詳細に
説明する。 先ず、第1図は本考案の1実施例に係るフオー
カルプレーンシヤツタの平面図であり、1はシヤ
ツタ地板、2a,2bは一対のシヤツタ羽根、3
a,3bも一対のシヤツタ羽根を各々示す。 又、4a,4bは軸5a,5bによつてシヤツ
タ地板1に回動自在に支持された羽根アームであ
り、シヤツタ羽根2aは羽根アーム4a上の軸6
a及び羽根アーム4b上の軸6bに回転かしめさ
れ、シヤツタ羽根2bは羽根アーム4a上の軸7
a及び羽根アーム4b上の軸7bに回転かしめさ
れている。 同様に、8a,8bは軸9a,9bによつてシ
ヤツタ地板1に回動自在に支持された羽根アーム
であり、シヤツタ羽根3aは羽根アーム8a上の
軸10a及び羽根アーム8b上の軸10bに回転
かしめされ、シヤツタ羽根3bは羽根アーム8a
上の軸11a及び羽根アーム8b上の軸11bに
回転かしめされている。 しかして、羽根アーム4aを軸5aを中心に左
旋させれば、羽根アーム4bも倣い回転してシヤ
ツタ羽根2a,2bは上方に走行して、アパーチ
ユア1aを開口する。 その後、露出秒時相当時間をおいて、羽根アー
ム8aを左旋させれば、羽根アーム8bも倣い回
転してシヤツタ3a,3bも上方に走行して、ア
パーチユア1aを閉鎖する。 羽根アーム4a,8aの駆動力はシヤツタ地板
1に設けられたモータ12,13によつて得る。 第2図はこのモータ12,13を中心に示して
おり、第1図と同一の要素に関しては第1図と同
一の符号を付している。 先ず、モータ12に関して説明すると、マグネ
ツト12aは、軸5aと同心的に支持された軸5
a′によつて回動自在に支持されており、コイル1
2bから与えられる磁界によつて回動する。 このマグネツト12aに固着された連動レバー
12cの先端のボス12dは第1図に示す羽根ア
ーム4aを貫通してシヤツタ地板1に形成された
円弧状の長溝1bに係合しているので、マグネツ
ト12aの回動に伴つて羽根アーム4aが回動
し、シヤツタ羽根2a,2bの走行範囲は長溝1
bによつて決定される。 同様に、モータ13に関して説明すると、マグ
ネツト13aは、軸9aと同心的に支持された軸
9a′によつて回動自在に支持されており、コイル
13bから与えられる磁界によつて回動する。 このマグネツト13aに固着された連動レバー
13cの先端のボス13dは羽根アーム8aを貫
通してシヤツタ地板1に形成された円弧状の長溝
1cに係合しているので、マグネツト13aの回
動に伴つて羽根アーム8aも回動し、シヤツタ羽
根3a,3bの走行範囲は長溝1cによつて決定
される。 本実施例においては、上記シヤツタ羽根を初期
位置でホールドするための機構として、例えば軟
磁鉄性部材によつて構成される吸着ピン12e,
12f,13e,13fを有する。 先ず、吸着ピン12eはシヤツタ羽根2a,2
bがアパーチユア1aを遮蔽した時にマグネツト
12aのN極が概ね正対する位置に設けられ、吸
着ピン12fはシヤツタ羽根2a,2bがアパー
チユア1aを開口した時にマグネツト12aのS
極が概ね正対する位置に設けられる。 従つて、シヤツタ羽根2a,2bの閉鎖状態に
おいてはマグネツト12aが吸着ピン12eを吸
着して閉鎖状態を維持し、シヤツタ羽根2a,2
bの開口状態においてはマグネツト12aが吸着
ピン12fを吸着して開口状態を維持する。 同様に、吸着ピン13eはシヤツタ羽根3a,
3bがアパーチユア1aを遮蔽した時にマグネツ
ト13aのN極が概ね正対する位置に設けられ、
吸着ピン13fはシヤツタ羽根3a,3bがアパ
ーチユア1aを開口した時にマグネツト13aの
S極が概ね正対する位置に設けられる。 従つて、シヤツタ羽根3a,3bの閉鎖状態に
おいてはマグネツト13aが吸着ピン13eを吸
着して閉鎖状態を維持し、シヤツタ羽根3a,3
bの開口状態においてはマグネツト13aが吸着
ピン13fを吸着して開口状態を維持する。 そして、本実施例における特徴的な点として、
シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖状態でホールドす
る吸着ピン12eの径がシヤツタ羽根3a,3b
を開口状態でホールドする吸着ピン13fの径よ
りも大きく形成され、同様に、シヤツタ羽根3
a,3bを閉鎖状態でホールドする吸着ピン13
eの径がシヤツタ羽根2a,2bを開口状態でホ
ールドする吸着ピン12fの径よりも大きく形成
されている。 従つて、本実施例においては、シヤツタ羽根2
a,2bの閉鎖ホールド用の吸着ピン12eに対
するマグネツト12aの吸着力は、シヤツタ羽根
3a,3bの開口ホールド用の吸着ピン13fに
対するマグネツト13aの吸着力よりも大となる
ので、シヤツタ羽根2a,2b閉鎖状態で且つシ
ヤツタ羽根3a,3bが開口状態にある時に、大
きな衝撃与えられて上記のホールド状態を維持で
きなくなつたとしても、先ず、シヤツタ羽根3
a,3bの開口状態を失つた後にシヤツタ羽根2
a,2bの閉鎖状態を失うことになるので、アパ
ーチユア1aが被写界光に露呈されるという最悪
の事態は回避することができる。 同様に、本実施例においては、シヤツタ羽根3
a,3bの閉鎖ホールド用の吸着ピン13eに対
するマグネツト13aの吸着力は、シヤツタ羽根
2a,2bの開口ホールド用の吸着ピン12fに
対するマグネツト12aの吸着力よりも大である
ので、シヤツタ羽根3a,3bが閉鎖状態で且つ
シヤツタ羽根2a,2bが開口状態にある時に、
大きな衝撃与えられて上記のホールド状態を維持
できなくなつたとしても、先ず、シヤツタ羽根2
a,2bの開口状態を失つた後にシヤツタ羽根3
a,3bの閉鎖状態を失うことになるので、アパ
ーチユア1aが被写界光に露呈されるという最悪
の事態は回避することができる。 尚、上記の第2図においては、閉鎖ホールド用
の吸着ピン12e,13eの径を開口ホールド用
の吸着ピン12f,13fの径よりも大きくする
様にした例を示したが、本考案において本質的な
点は、閉鎖ホールド用の吸着ピン12e,13e
に対するマグネツト12a,13aの吸着力を開
口ホールド用の吸着ピン12f,13fに対する
マグネツト12a,13aの作用する吸着力より
も大きくすることにあり、その具体的な手法は上
記に限定されない。 そのための上記以外の具体的な手法としては、
例えば、(1)閉鎖ホールド用の吸着ピンを開口ホー
ルド用の吸着ピンよりも長くする。(2)閉鎖ホール
ド用の吸着ピンを開口ホールド用の吸着ピンより
もマグネツトにより近接して設ける。(3)閉鎖ホー
ルド用の吸着ピンを強磁性体で形成する。等種々
の手法が考えられる。 又、第1図・第2図に示すフオーカルプレーン
シヤツタを駆動するための回路としては、(1)シヤ
ツタレリーズ動作に応答してコイル12bに通電
してシヤツタ羽根2a,2bを開口方向に走行さ
せ、露出秒時に対応する時間経過後にコイル13
bに通電してシヤツタ羽根3a,3bを閉鎖方向
に走行させることができ、更に、(2)シヤツタレリ
ーズ動作時にシヤツタ羽根2a,2b,3a,3
bが正常な状態にない時にこれを正常な状態に復
帰させることができる限り、その回路構成は特に
限定されるものではないが、具体的な回路例を第
3図に示す。 先ず、第3図において、12b,13bは既に
説明したコイルを示す。 コイル12bは、抵抗14とトランジスタ15
の並列回路−トランジスタ16−コイル12b−
トランジスタ17の経路で電流が流れた時にシヤ
ツタ羽根2a,2bを開口方向に走行させるとと
もに、抵抗14−トランジスタ18−コイル12
b−トランジスタ19の経路で電流が流れた時に
シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖方向に走行させ
る。 又、コイル13bは、抵抗20−トランジスタ
21−コイル13b−トランジスタ22の経路で
電流が流れた時にシヤツタ羽根3a,3bを閉鎖
方向に走行させるとともに、抵抗20とトランジ
スタ23の並列回路−トランジスタ24−コイル
13b−トランジスタ25の経路で電流が流れた
時にシヤツタ羽根3a,3bを開口方向に走行さ
せる。 そして、このコイル12b及び13bに対して
電流を供給するための各トランジスタはワンシヨ
ツト回路26,27,28,29,30,31が
発生するパルスによつてスイツチング動作をす
る。 本実施例のフオーカルプレーンシヤツタは、正
常な初期状態において、シヤツタ羽根2a,2b
又はシヤツタ3a,3bの内の何れか一方のみが
アパーチユア1aを閉鎖しており、アパーチユア
1aを閉鎖している方のシヤツタ羽根が先羽根と
して開口方向に走行し、アパーチユア1aを開口
している方のシヤツタ羽根が露出秒時後に後羽根
として閉鎖方向に走行する。 そこで第3図の実施例回路では、(1)シヤツタ羽
根2a,2bがアパーチユア1aを遮蔽している
場合には、シヤツタレリーズに連動してワンシヨ
ツト回路29をトリガして、そのパルスによつて
トランジスタ15,16,17を導通せしめるこ
とによりシヤツタ羽根2a,2bを開口方向に走
行させるとともに、露出秒時経過後にワンシヨツ
ト回路27をトリガして、そのパルスによつてト
ランジスタ21,22を導通せしめることにより
シヤツタ羽根3a,3bを閉鎖方向に走行させ、
(2)シヤツタ羽根3a,3bがアパーチユア1aを
遮蔽している場合には、シヤツタレリーズに連動
してワンシヨツト回路26をトリガして、そのパ
ルスによつてトランジスタ23,24,25を導
通せしめることによりシヤツタ羽根3a,3bを
開口方向に走行させるとともに、露出秒時経過後
にワンシヨツト回路28をトリガして、そのパル
スによつてトランジスタ18,19を導通せしめ
ることによりシヤツタ羽根2a,2bを閉鎖方向
に走行させる様にしている。 具体的には、第3図において、32はシヤツタ
羽根2a,2bのみがアパーチユア1aを閉鎖し
ている状態においてシヤツタレリーズ信号が発生
した時にセツトされるフリツプフロツプ、33は
シヤツタ羽根3a,3bのみがアパーチユア1a
を閉鎖している状態においてシヤツタレリーズ信
号が発生した時にセツトされるフリツプフロツ
プ、34は公知の自動露出制御回路や露出秒時設
定回路を有する秒時タイマを各々示す。 そして、フリツプフロツプ32のQ出力はワン
シヨツト回路29及び秒時タイマ34のトリガ入
力に与えられ、秒時タイマ34のタイムアツプ出
力がアンドゲート35を介してワンシヨツト回路
27に与えられる。 又、フリツプフロツプ33のQ出力がワンシヨ
ツト回路26及び秒時タイマ34のトリガ入力に
与えられ、秒時タイマ34のタイムアツプ出力が
アンドゲート36を介してワンシヨツト回路28
に与えられる。 尚、ワンシヨツト回路30,31は何等かの衝
撃のためにシヤツタ羽根が初期位置を逸脱した場
合に初期位置に復帰させるためのものであり、そ
の詳細は後述する。又、これらのワンシヨツト回
路26〜31が発生するパルス幅はシヤツタ羽根
2a,2b,3a,3bの走行時間に相当する。 次に、37,38はシヤツタ羽根2a,2b及
びシヤツタ羽根3a,3bのステータスを検出す
る羽根位置検出スイツチを示し、羽根位置検出ス
イツチ37はシヤツタ羽根2a,2bがアパーチ
ユア1aを開口しているときにブレークし、羽根
位置検出スイツチ38はシヤツタ羽根3a,3b
がアパーチユア1aを開口しているときにブレー
クする様に各々シヤツタ地板1上に配置される。 又、39はレリーズスイツチであり、レリーズ
スイツチ39はノーマル状態では接点39aに接
続され、図示せぬシヤツタボタンの押下によつて
接点39b側に接続される。そして、フリツプフ
ロツプ40はレリーズスイツチ39がオンしたこ
とを記憶するためのものであり、フリツプフロツ
プ40のQ出力がワンシヨツト回路41のトリガ
入力に加えられている。 更に、エクスクルースイブオアゲート42は羽
根位置検出スイツチ37,38の端子レベルを比
較するためのものであり、エクスクルースイブオ
アゲート42の出力はアンドゲート43,44に
与えられている。そして、正常な初期状態におい
ては、羽根位置検出スイツチ37,38の何れか
一方の端子レベルがHレベルで、エクスクルース
イブオアゲート42の出力もHレベルになるの
で、シヤツタレリーズに応答してワンシヨツト回
路41が発生したパルスはアンドゲート44−オ
アゲート45−アンドゲート43を介してアンド
ゲート46及びアンドゲート47に与えられる。 そして、(1)シヤツタ羽根2a,2bがアパーチ
ユア1aを閉じている場合には、羽根位置検出ス
イツチ38の端子レベルがHレベルであるので、
アンドゲート43を通過したパルスはアンドゲー
ト46を通過してフリツプフロツプ32をセツト
し、逆に(2)シヤツタ羽根3a,3bがアパーチユ
ア1aを閉じている場合には、羽根位置検出スイ
ツチ37の端子レベルがHレベルであるので、ア
ンドゲート43を通過したパルスはアンドゲート
47を通過してフリツプフロツプ33をセツトす
る様になされている。 さて、以上で正常な初期状態の場合に必要な回
路構成を説明したが、第3図に示す回路ではシヤ
ツタレリーズ時にシヤツタ羽根が正常な初期状態
にない場合にシヤツタ羽根を正常な状態に復帰さ
せた後に露出動作を行うための構成要素を有し、
既述のワンシヨツト回路30,31及びその関連
回路がこれに相当する。 先ず、ワンシヨツト回路30はシヤツタレリー
ズ時にシヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根
3a,3bが共に閉鎖している場合に、実際の露
出動作に先立つて、シヤツタ羽根3a,3bを一
旦開口方向に走行させるためのものであり、ワン
シヨツト回路30にはエクスクルースイブオアゲ
ート42の出力を反転するインバータ48の出
力、羽根位置検出スイツチ37の端子レベルを反
転するインバータ49の出力、シヤツタレリーズ
がなされたことを記憶するフリツプフロツプ40
の出力がアンドゲート50を介して加えられてい
る。 そして、ワンシヨツト回路30が発生したパル
スは、シヤツタ羽根3a,3bを開口方向に走行
させるためのワンシヨツト回路26が発生するパ
ルスと等価のものとしてオアゲート53に与えら
れる。 又、ワンシヨツト回路31はシヤツタレリーズ
時にシヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根3
a,3bが共に開口している場合に、実際の露出
動作に先立つて、シヤツタ羽根2a,2bを一旦
閉鎖方向に走行させるためのものであり、ワンシ
ヨツト回路31にはエクスクルースイブオアゲー
ト42の出力を反転するインバータ48の出力、
羽根位置検出スイツチ37の端子レベル、シヤツ
タレリーズがなされたことを記憶するフリツプフ
ロツプ40の出力がアンドゲート52を介して加
えられている。 そして、ワンシヨツト回路31が発生したパル
スは、シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖方向に走行
させるためのワンシヨツト回路28が発生するパ
ルスと等価のものとしてオアゲート52に与えら
れる。 又、このワンシヨツト回路30,31の出力は
オアゲート54を介してフリツプフロツプ55の
セツト端子に加えられている。 このフリツプフロツプ55はタイマ回路の一部
をなしており、フリツプフロツプ55がセツトさ
れるとトランジスタ56が遮断されて、コンデン
サ57の充電が開始される様になされている。 そして、コンデンサ57のレベルが基準レベル
に達した時に立ち上がるコンパレータ58の出力
が、シヤツタレリーズ信号と等価の信号としてオ
アゲート45−アンドゲート43を介してアンド
ゲート46,47に与えられている。 尚、ワンシヨツト回路30をトリガするアンド
ゲート50及びワンシヨツト回路31をトリガす
るアンドゲート52に対してフリツプフロツプ3
2,33の出力が加えられているのは、正常な
露出動作の開始に伴つてエクスクルースイブオア
ゲート42の出力がLレベルになつた場合に、ワ
ンシヨツト回路30,31がトリガされるのを防
止するためである。 又、ワンシヨツト回路31によつてセツトされ
るフリツプフロツプ59及びフリツプフロツプ5
9によつて駆動される警告表示灯60は撮影が失
敗したことを警告表示するためのものである。 更に、61,62は逆流防止用のダイオード、
63はストロボ同調信号を送出するアンドゲート
である。 それでは次に上記事項を参照して本実施例の動
作を説明しよう。 先ず、本実施例のフオーカルプレーンシヤツタ
は正常な初期状態においては、シヤツタ羽根2
a,2b又はシヤツタ羽根3a,3bの何れか一
方のみがアパーチユア1aを遮蔽している。 そして、(1)シヤツタ羽根2a,2bのみがアパ
ーチユア1aを閉鎖している場合には、マグネツ
ト12aが吸着ピン12eを吸着してシヤツタ羽
根2a,2bを閉鎖位置でホールドし、マグネツ
ト13aが吸着ピン13fを吸着してシヤツタ羽
根3a,3bを開口位置でホールドしており、
又、(2)シヤツタ羽根3a,3bのみがアパーチユ
ア1aを閉鎖している場合には、マグネツト12
aが吸着ピン12fを吸着してシヤツタ羽根2
a,2bを開口位置でホールドし、マグネツト1
3aが吸着ピン13eを吸着してシヤツタ羽根3
a,3bを閉鎖位置でホールドしている。 又、第3図の回路系における全てのフリツプフ
ロツプはシヤツタレリーズの第1段階で発生する
図示せぬクリア信号によつてクリアされる。 先ず、第1図に示す様にシヤツタ羽根2a,2
bのみがアパーチユア1aを閉鎖している場合に
おいては、羽根位置検出スイツチ37がメークす
るとともに羽根位置検出スイツチ38がブレーク
しており、エクスクルースイブオアゲート42の
出力はHレベルになつて、アンドゲート43,4
4の一方の入力はHレベルになつている。 この状態において、図示せぬシヤツタボタンが
押されると、レリーズスイツチ39が接点39b
側に接続されて、フリツプフロツプ40はセツト
され、そのQ出力によつてワンシヨツト回路41
がトリガされてパルスを発生する。 そして、ワンシヨツト回路41が発生したパル
スはアンドゲート44−オアゲート45−アンド
ゲート43を通過してアンドゲート46,47に
与えられる。 そして、羽根位置検出スイツチ38がブレーク
している場合には羽根位置検出スイツチ38の端
子レベルがHレベルであるので、アンドゲート4
3を通過したパルスはアンドゲート46を通過し
てフリツプフロツプ32をセツトする。 このフリツプフロツプ32のセツトによりワン
シヨツト回路29はトリガされ、又、秒時タイマ
34はダイオード61を介して起動されて計時動
作を開始する。 そして、ワンシヨツト回路29が発生するパル
スによつてトランジスタ15,16,17が導通
するので、コイル12bには抵抗14とトランジ
スタ15の並列回路に流れる電流がトランジスタ
16−コイル12b−トランジスタ17経由で流
れ、コイル12bが発生する磁界によつてマグネ
ツト12aは第2図において左旋する。 そして、マグネツト12aの左旋に伴つて連動
レバー12cも羽根アーム4aを係止しながら左
旋し、羽根アーム4bも倣い回転して、シヤツタ
羽根2a,2bはアパーチユア1aを開口する。 そして、マグネツト12aが吸着ピン12fを
吸着して開口状態でホールドされる。 さて露出秒時が経過すると、秒時タイマ34の
出力が立ち上がるが、この時点ではフリツプフロ
ツプ33がリセツトされているので、秒時タイマ
34の出力の立ち上がりによつてアンドゲート3
5の出力が立ち上がつて、ワンシヨツト回路27
をトリガする。そして、ワンシヨツト回路27が
発生するパルスによつてトランジスタ21,22
が導通し、コイル13bには抵抗20に流れる電
流がトランジスタ21−コイル13b−トランジ
スタ22経由で流れ、コイル13bが発生する磁
界によつてマグネツト13aは第2図において左
旋する。 そして、マグネツト13aの左旋に伴つて連動
レバー13も羽根アーム8aを係止しながら左旋
し、羽根アーム8bも倣い回転して、シヤツタ羽
根3a,3bはアパーチユア1aを閉鎖する。 そして、マグネツト13aが吸着ピン13eを
吸着して閉鎖状態でホールドされる。 そして、この様にして1回の露出動作が終了し
た時点では、シヤツタ羽根2a,2bとシヤツタ
羽根3a,3bの状態が入れ換わり、羽根位置検
出スイツチ37,38の状態も入れ換わることは
いうまでもない。 尚、上記の様にシヤツタ羽根2a,2bを開口
する場合には抵抗14とトランジスタ15の並列
回路に流れる電流をコイル12bに供給するのに
対して、シヤツタ羽根3a,3bを閉鎖する場合
には抵抗20に流れる電流のみをコイル13bに
供給するのは、シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖ホ
ールドするための吸着ピン12eとマグネツト1
2a間の吸着力がシヤツタ羽根3a,3bを開口
ホールドするため吸着ピン12fとマグネツト1
3a間の吸着力よりも大きいためである。 又、シヤツタ羽根2a,2bが開口状態でホー
ルドされた時点でシヤツタ羽根3a,3bが閉鎖
動作を開始していない場合には羽根位置検出スイ
ツチ37,38が共にブレークしてその出力が共
にHレベルになつてアンドゲート63の出力が立
ち上がり、シヤツタ羽根2a,2bが開口状態で
ホールドされた時点でシヤツタ羽根3a,3bが
閉鎖動作を開始している場合にはアンドゲート6
3の出力は立ち上がらない。そして、このアンド
ゲート63の出力がストロボ同調信号として機能
するので、ストロボ同調速度以上の高速シヤツタ
がセツトされている場合には、誤つてストロボの
スイツチが投入されていても無駄な発光を防止す
ることができる。 さて、その後次回のレリーズ動作においては羽
根位置検出スイツチ37,38の状態が上記とは
反転しているので、羽根位置検出スイツチ37の
端子レベルがHレベルになつている。 従つて、シヤツタレリーズに伴つてワンシヨツ
ト回路41が発生したパルスはアンドゲート47
を通過してフリツプフロツプ33をセツトする。 そして、フリツプフロツプ33のセツトに伴つ
てワンシヨツト回路26が発生するパルスによつ
てトランジスタ23,24,25が導通し、コイ
ル13bには抵抗20とトランジスタ23の並列
回路に流れる電流がトランジスタ24−コイル1
3b−トランジスタ25経由で流れ、シヤツタ羽
根3a,3bは開口方向に走行する。 その後、露出秒時経過後に秒時タイマ34の出
力が立ち上がると、アンドゲート36を介して、
ワンシヨツト回路28がトリガされる。そして、
ワンシヨツト回路28が発生するパルスによつて
トランジスタ18,19が導通し、コイル12b
には抵抗14に流れる電流がトランジスタ18−
コイル12b−トランジスタ19経由で流れ、シ
ヤツタ羽根2a,2bが閉鎖方向に走行して、露
出動作を終了する。 さて、本実施例の様にマグネツトによつてシヤ
ツタ羽根をホールドする場合には、マグネツトの
吸着力以上の衝撃が加わつた場合、シヤツタ羽根
のホールド状態が解除される場合がある。 今、第1図に示す様にシヤツタ羽根2a,2b
のみがアパーチユア1aを閉鎖している状態を定
常状態として衝撃の加わり方を分類すると、 (a) シヤツタ羽根3a,3bを開口ホールドする
ためのマグネツト13aと吸着ピン13f間の
吸引力よりも小さな衝撃が加わつた場合。 (b) シヤツタ羽根3a,3bを開口ホールドする
ためのマグネツト13aと吸着ピン13f間の
吸引力よりは大きく、シヤツタ羽根2a,2b
を閉鎖ホールドするマグネツト12aと吸着ピ
ン12e間の吸引力よりは小さな衝撃が加わつ
た場合。 (c) シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖ホールドする
マグネツト12aと吸着ピン12e間の吸引力
より大きな衝撃が加わつた場合。 に分類することができる。 先ず、(a)のシヤツタ羽根3a,3bを開口ホー
ルドするためのマグネツト13aと吸着ピン13
f間の吸引力よりも小さな衝撃が加わつた場合に
関しては、シヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ
羽根3a,3bは共に、ホールドされたままであ
り、全く異常は生じない。 又、(c)のシヤツタ羽根2a,2bを閉鎖ホール
ドするマグネツト13aと吸着ピン13e間の吸
引力より大きな衝撃が加わつた場合には、シヤツ
タ羽根2a,2bの閉鎖ホールド状態もシヤツタ
羽根3a,3bの閉鎖ホールド状態も共に解除さ
れるが、マグネツト13aと吸着ピン13f間の
吸引力よりもマグネツト12aと吸着ピン12e
間の吸引力の方が大きいので、シヤツタ羽根2
a,2bが開口方向に走行する以前にシヤツタ羽
根3a,3bが閉鎖方向に走行するので、アパー
チユア1aは被写界光には露呈されない。 そして、この場合には最終的にはシヤツタ羽根
2a,2bとシヤツタ羽根3a,3bの状態が反
転するので、レリーズスイツチ39が接点39b
側に接続されると、第3図の回路は既に説明した
シヤツタ羽根3a,3bのみがアパーチユア1a
を閉鎖している場合と同様に作動し、露出動作が
なされる。 次に、(b)のシヤツタ羽根3a,3bを開口ホー
ルドするためのマグネツト13aと吸着ピン13
f間の吸引力よりは大きく、シヤツタ羽根2a,
2bを閉鎖ホールドするマグネツト12aと吸着
ピン12e間の吸引力よりは小さな衝撃が加わつ
た場合には、シヤツタ羽根3a,3bの開口ホー
ルドのみが失われるので、アパーチユア1aはシ
ヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根3a,3
bの双方によつて閉鎖され、羽根位置検出スイツ
チ37,38はともにメークし、その端子レベル
は共にLレベルになる。 従つて、エクスクルースイブオアゲート42の
出力がLレベルになるので、シヤツタレリーズ動
作に伴つてワンシヨツト回路41が発生するパル
スはアンドゲート44を通過せず、フリツプフロ
ツプ32,33はリセツトされたままである。 一方、エクスクルースイブオアゲート42の出
力を反転するインバータ48及び羽根位置検出ス
イツチ37の出力を反転するインバータ49の出
力はHレベルであり、又、フリツプフロツプ3
2,33の出力は共にHレベルであるので、シ
ヤツタレリーズ動作に伴つてフリツプフロツプ4
0がリセツトされると、アンドゲート50の出力
は立ち上がり、ワンシヨツト回路30がトリガさ
れる。 そして、ワンシヨツト回路30が発生したパル
スはオアゲート53を介してトランジスタ23,
24,25を導通させるので、シヤツタ羽根3
a,3bは開口方向に走行する。 又、ワンシヨツト回路30が発生するパルスに
よつてフリツプフロツプ55がセツトされて、ト
ランジスタ56が遮断され、コンデンサ57の充
電が開始される。 そして、開口方向に走行したシヤツタ羽根3
a,3bの振動が終了するであろうタイミングで
コンパレータ58の出力がHレベルになつてオア
ゲート45の出力を立ち上げる。 又、シヤツタ羽根3a,3bの開口に伴つて羽
根位置検出スイツチ38がブレークするので、オ
アゲート45の出力が立ち上がるとアンドゲート
43,46の出力も立ち上がつてフリツプフロツ
プ32をセツトし、このフリツプフロツプ32の
セツトによつてワンシヨツト回路29及び秒時タ
イマ34が起動されて、以後は既に説明した様に
して露出動作が行われる。 以上説明した様に、本考案のフオーカルプレー
ンシヤツタの場合、閉鎖ホールド用の吸引力の方
が開口ホールド用の吸引力よりも大きいので、何
等かの衝撃によつてシヤツタ羽根のホールド状態
が解除された場合にも、アパーチユア1aが露呈
される事態は発生しないが、例えば、連続的な異
常振動等の予定外の衝撃によつてシヤツタ羽根2
a,2b及びシヤツタ3a,3bが共に、アパー
チユア1aを開口してしまう可能性を完全に否定
することはできない。 そして、本実施例ではアパーチユア1aが完全
に開口された場合にも、シヤツタ機構を初期復帰
させ、次の撮影に備えることができる様にしてい
る。 具体的には、シヤツタ羽根2a,2b及びシヤ
ツタ羽根3a,3bが共にアパーチユア1aを開
口している場合には羽根位置検出スイツチは共に
ブレークして、その端子レベルは共にHレベルに
なつており、エクスクルースイブオアゲート42
の出力はLレベルであるので、シヤツタレリーズ
に伴つてワンシヨツト回路41が発生するパルス
はアンドゲート44を通過せず、フリツプフロツ
プ32,33は共にセツトされない。 又、エクスクルースイブオアゲート42の出力
を反転するインバータ48の出力及び羽根位置検
出スイツチ37の出力は共にHレベルであるの
で、シヤツタレリーズに伴つてフリツプフロツプ
40がセツトされるとアンドゲート52の出力が
立ち上がつて、ワンシヨツト回路31はパルスを
発生する。 そして、ワンシヨツト回路31が発生したパル
スはオアゲート51を介してトランジスタ18,
19を導通させるので、シヤツタ羽根2a,2b
は閉鎖方向に走行する。 又、ワンシヨツト回路31が発生するパルスに
よつてフリツプフロツプ55がセツトされ、シヤ
ツタ羽根2a,2bの振動が終了するであろうタ
イミングでコンパレータ58の出力はHレベルに
なつてオアゲート45の出力を立ち上げる。 そして、シヤツタ羽根2a,2bの走行に伴つ
て羽根位置検出スイツチ37がメークするので、
オアゲート45の出力が立ち上がるとアンドゲー
ト43,46の出力も立ち上がつてフリツプフロ
ツプ32をセツトし、このフリツプフロツプ32
のセツトによつてワンシヨツト回路29及び秒時
タイマ34が起動されて、以後は既に説明した様
にして露出動作が行われる。 但し、この撮影駒に関しては、アパーチユア1
aが完全露出された状態であつたので、潜像核は
実質的には形成されない。そこで、ワンシヨツト
回路31が発生するパルスでフリツプフロツプ5
9をセツトして、警告表示灯60を点灯して撮影
の失敗をフアインダ内に表示する。 尚、上記においては、羽根位置検出スイツチ3
7,38としていわゆるメカ接点を使用した例を
示したが、羽根位置検出スイツチ37及び38は
各々シヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根3
a,3bが閉鎖状態にあるか開口状態にあるかを
検出できるものであればいかなる構成でも良く、
又、オン動作、オフ動作も上記と逆のものであつ
ても差し支えない。 例えば、第1図に示す様に、発光部、受光部か
らなる光電スイツチをシヤツタ地板1上の羽根ア
ーム4bにより開閉される箇所に羽根位置検出ス
イツチ37として配置するとともに、同じく発光
部、受光部からなる光電スイツチをシヤツタ地板
1上の羽根アーム8bにより開閉される箇所に羽
根位置検出スイツチ38として配置した場合、第
1図に示す様にシヤツタ羽根2a,2bのみがア
パーチユア1aを閉鎖している状態では、羽根位
置検出スイツチ37は発光部から受光部に光束が
照射されないのでオフし、一方、羽根位置検出ス
イツチ38は発光部から照射された光束は羽根ア
ーム8bで反射されて受光部にいたるのでオンす
る。 又、上記ではシヤツタ羽根2a,2b及びシヤ
ツタ羽根3a,3bが撮影動作毎にいわゆる先幕
と後幕を交互に担当する様にした例を示したの
で、シヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根3
a,3bの各々に開口ホールド用の部材と閉鎖ホ
ールド用の部材を設けたが、一方のシヤツタ羽根
が常に先幕を担当し、他方のシヤツタ羽根が常に
後幕を担当する場合であれば、先幕を担当する方
のシヤツタ羽根に閉鎖ホールド用の部材を設ける
とともに、後幕を担当するシヤツタ羽根に開口ホ
ールド用の部材を設ければよい。 更に、上記では、固定式コイルと可動式マグネ
ツトを有する例を示したが、シヤツタ羽根の走行
部材にコイルを連結するとともに、マグネツトを
シヤツタ地板に固定した場合にも本考案を適用す
ることができ、この場合にはシヤツタ羽根の開口
ホールド用の部材及び閉鎖ホールド用の部材は例
えば、連動レバー12c,13cやコイル12
b,13b等のシヤツタ羽根の走行部材に対して
固定すればよい。
説明する。 先ず、第1図は本考案の1実施例に係るフオー
カルプレーンシヤツタの平面図であり、1はシヤ
ツタ地板、2a,2bは一対のシヤツタ羽根、3
a,3bも一対のシヤツタ羽根を各々示す。 又、4a,4bは軸5a,5bによつてシヤツ
タ地板1に回動自在に支持された羽根アームであ
り、シヤツタ羽根2aは羽根アーム4a上の軸6
a及び羽根アーム4b上の軸6bに回転かしめさ
れ、シヤツタ羽根2bは羽根アーム4a上の軸7
a及び羽根アーム4b上の軸7bに回転かしめさ
れている。 同様に、8a,8bは軸9a,9bによつてシ
ヤツタ地板1に回動自在に支持された羽根アーム
であり、シヤツタ羽根3aは羽根アーム8a上の
軸10a及び羽根アーム8b上の軸10bに回転
かしめされ、シヤツタ羽根3bは羽根アーム8a
上の軸11a及び羽根アーム8b上の軸11bに
回転かしめされている。 しかして、羽根アーム4aを軸5aを中心に左
旋させれば、羽根アーム4bも倣い回転してシヤ
ツタ羽根2a,2bは上方に走行して、アパーチ
ユア1aを開口する。 その後、露出秒時相当時間をおいて、羽根アー
ム8aを左旋させれば、羽根アーム8bも倣い回
転してシヤツタ3a,3bも上方に走行して、ア
パーチユア1aを閉鎖する。 羽根アーム4a,8aの駆動力はシヤツタ地板
1に設けられたモータ12,13によつて得る。 第2図はこのモータ12,13を中心に示して
おり、第1図と同一の要素に関しては第1図と同
一の符号を付している。 先ず、モータ12に関して説明すると、マグネ
ツト12aは、軸5aと同心的に支持された軸5
a′によつて回動自在に支持されており、コイル1
2bから与えられる磁界によつて回動する。 このマグネツト12aに固着された連動レバー
12cの先端のボス12dは第1図に示す羽根ア
ーム4aを貫通してシヤツタ地板1に形成された
円弧状の長溝1bに係合しているので、マグネツ
ト12aの回動に伴つて羽根アーム4aが回動
し、シヤツタ羽根2a,2bの走行範囲は長溝1
bによつて決定される。 同様に、モータ13に関して説明すると、マグ
ネツト13aは、軸9aと同心的に支持された軸
9a′によつて回動自在に支持されており、コイル
13bから与えられる磁界によつて回動する。 このマグネツト13aに固着された連動レバー
13cの先端のボス13dは羽根アーム8aを貫
通してシヤツタ地板1に形成された円弧状の長溝
1cに係合しているので、マグネツト13aの回
動に伴つて羽根アーム8aも回動し、シヤツタ羽
根3a,3bの走行範囲は長溝1cによつて決定
される。 本実施例においては、上記シヤツタ羽根を初期
位置でホールドするための機構として、例えば軟
磁鉄性部材によつて構成される吸着ピン12e,
12f,13e,13fを有する。 先ず、吸着ピン12eはシヤツタ羽根2a,2
bがアパーチユア1aを遮蔽した時にマグネツト
12aのN極が概ね正対する位置に設けられ、吸
着ピン12fはシヤツタ羽根2a,2bがアパー
チユア1aを開口した時にマグネツト12aのS
極が概ね正対する位置に設けられる。 従つて、シヤツタ羽根2a,2bの閉鎖状態に
おいてはマグネツト12aが吸着ピン12eを吸
着して閉鎖状態を維持し、シヤツタ羽根2a,2
bの開口状態においてはマグネツト12aが吸着
ピン12fを吸着して開口状態を維持する。 同様に、吸着ピン13eはシヤツタ羽根3a,
3bがアパーチユア1aを遮蔽した時にマグネツ
ト13aのN極が概ね正対する位置に設けられ、
吸着ピン13fはシヤツタ羽根3a,3bがアパ
ーチユア1aを開口した時にマグネツト13aの
S極が概ね正対する位置に設けられる。 従つて、シヤツタ羽根3a,3bの閉鎖状態に
おいてはマグネツト13aが吸着ピン13eを吸
着して閉鎖状態を維持し、シヤツタ羽根3a,3
bの開口状態においてはマグネツト13aが吸着
ピン13fを吸着して開口状態を維持する。 そして、本実施例における特徴的な点として、
シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖状態でホールドす
る吸着ピン12eの径がシヤツタ羽根3a,3b
を開口状態でホールドする吸着ピン13fの径よ
りも大きく形成され、同様に、シヤツタ羽根3
a,3bを閉鎖状態でホールドする吸着ピン13
eの径がシヤツタ羽根2a,2bを開口状態でホ
ールドする吸着ピン12fの径よりも大きく形成
されている。 従つて、本実施例においては、シヤツタ羽根2
a,2bの閉鎖ホールド用の吸着ピン12eに対
するマグネツト12aの吸着力は、シヤツタ羽根
3a,3bの開口ホールド用の吸着ピン13fに
対するマグネツト13aの吸着力よりも大となる
ので、シヤツタ羽根2a,2b閉鎖状態で且つシ
ヤツタ羽根3a,3bが開口状態にある時に、大
きな衝撃与えられて上記のホールド状態を維持で
きなくなつたとしても、先ず、シヤツタ羽根3
a,3bの開口状態を失つた後にシヤツタ羽根2
a,2bの閉鎖状態を失うことになるので、アパ
ーチユア1aが被写界光に露呈されるという最悪
の事態は回避することができる。 同様に、本実施例においては、シヤツタ羽根3
a,3bの閉鎖ホールド用の吸着ピン13eに対
するマグネツト13aの吸着力は、シヤツタ羽根
2a,2bの開口ホールド用の吸着ピン12fに
対するマグネツト12aの吸着力よりも大である
ので、シヤツタ羽根3a,3bが閉鎖状態で且つ
シヤツタ羽根2a,2bが開口状態にある時に、
大きな衝撃与えられて上記のホールド状態を維持
できなくなつたとしても、先ず、シヤツタ羽根2
a,2bの開口状態を失つた後にシヤツタ羽根3
a,3bの閉鎖状態を失うことになるので、アパ
ーチユア1aが被写界光に露呈されるという最悪
の事態は回避することができる。 尚、上記の第2図においては、閉鎖ホールド用
の吸着ピン12e,13eの径を開口ホールド用
の吸着ピン12f,13fの径よりも大きくする
様にした例を示したが、本考案において本質的な
点は、閉鎖ホールド用の吸着ピン12e,13e
に対するマグネツト12a,13aの吸着力を開
口ホールド用の吸着ピン12f,13fに対する
マグネツト12a,13aの作用する吸着力より
も大きくすることにあり、その具体的な手法は上
記に限定されない。 そのための上記以外の具体的な手法としては、
例えば、(1)閉鎖ホールド用の吸着ピンを開口ホー
ルド用の吸着ピンよりも長くする。(2)閉鎖ホール
ド用の吸着ピンを開口ホールド用の吸着ピンより
もマグネツトにより近接して設ける。(3)閉鎖ホー
ルド用の吸着ピンを強磁性体で形成する。等種々
の手法が考えられる。 又、第1図・第2図に示すフオーカルプレーン
シヤツタを駆動するための回路としては、(1)シヤ
ツタレリーズ動作に応答してコイル12bに通電
してシヤツタ羽根2a,2bを開口方向に走行さ
せ、露出秒時に対応する時間経過後にコイル13
bに通電してシヤツタ羽根3a,3bを閉鎖方向
に走行させることができ、更に、(2)シヤツタレリ
ーズ動作時にシヤツタ羽根2a,2b,3a,3
bが正常な状態にない時にこれを正常な状態に復
帰させることができる限り、その回路構成は特に
限定されるものではないが、具体的な回路例を第
3図に示す。 先ず、第3図において、12b,13bは既に
説明したコイルを示す。 コイル12bは、抵抗14とトランジスタ15
の並列回路−トランジスタ16−コイル12b−
トランジスタ17の経路で電流が流れた時にシヤ
ツタ羽根2a,2bを開口方向に走行させるとと
もに、抵抗14−トランジスタ18−コイル12
b−トランジスタ19の経路で電流が流れた時に
シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖方向に走行させ
る。 又、コイル13bは、抵抗20−トランジスタ
21−コイル13b−トランジスタ22の経路で
電流が流れた時にシヤツタ羽根3a,3bを閉鎖
方向に走行させるとともに、抵抗20とトランジ
スタ23の並列回路−トランジスタ24−コイル
13b−トランジスタ25の経路で電流が流れた
時にシヤツタ羽根3a,3bを開口方向に走行さ
せる。 そして、このコイル12b及び13bに対して
電流を供給するための各トランジスタはワンシヨ
ツト回路26,27,28,29,30,31が
発生するパルスによつてスイツチング動作をす
る。 本実施例のフオーカルプレーンシヤツタは、正
常な初期状態において、シヤツタ羽根2a,2b
又はシヤツタ3a,3bの内の何れか一方のみが
アパーチユア1aを閉鎖しており、アパーチユア
1aを閉鎖している方のシヤツタ羽根が先羽根と
して開口方向に走行し、アパーチユア1aを開口
している方のシヤツタ羽根が露出秒時後に後羽根
として閉鎖方向に走行する。 そこで第3図の実施例回路では、(1)シヤツタ羽
根2a,2bがアパーチユア1aを遮蔽している
場合には、シヤツタレリーズに連動してワンシヨ
ツト回路29をトリガして、そのパルスによつて
トランジスタ15,16,17を導通せしめるこ
とによりシヤツタ羽根2a,2bを開口方向に走
行させるとともに、露出秒時経過後にワンシヨツ
ト回路27をトリガして、そのパルスによつてト
ランジスタ21,22を導通せしめることにより
シヤツタ羽根3a,3bを閉鎖方向に走行させ、
(2)シヤツタ羽根3a,3bがアパーチユア1aを
遮蔽している場合には、シヤツタレリーズに連動
してワンシヨツト回路26をトリガして、そのパ
ルスによつてトランジスタ23,24,25を導
通せしめることによりシヤツタ羽根3a,3bを
開口方向に走行させるとともに、露出秒時経過後
にワンシヨツト回路28をトリガして、そのパル
スによつてトランジスタ18,19を導通せしめ
ることによりシヤツタ羽根2a,2bを閉鎖方向
に走行させる様にしている。 具体的には、第3図において、32はシヤツタ
羽根2a,2bのみがアパーチユア1aを閉鎖し
ている状態においてシヤツタレリーズ信号が発生
した時にセツトされるフリツプフロツプ、33は
シヤツタ羽根3a,3bのみがアパーチユア1a
を閉鎖している状態においてシヤツタレリーズ信
号が発生した時にセツトされるフリツプフロツ
プ、34は公知の自動露出制御回路や露出秒時設
定回路を有する秒時タイマを各々示す。 そして、フリツプフロツプ32のQ出力はワン
シヨツト回路29及び秒時タイマ34のトリガ入
力に与えられ、秒時タイマ34のタイムアツプ出
力がアンドゲート35を介してワンシヨツト回路
27に与えられる。 又、フリツプフロツプ33のQ出力がワンシヨ
ツト回路26及び秒時タイマ34のトリガ入力に
与えられ、秒時タイマ34のタイムアツプ出力が
アンドゲート36を介してワンシヨツト回路28
に与えられる。 尚、ワンシヨツト回路30,31は何等かの衝
撃のためにシヤツタ羽根が初期位置を逸脱した場
合に初期位置に復帰させるためのものであり、そ
の詳細は後述する。又、これらのワンシヨツト回
路26〜31が発生するパルス幅はシヤツタ羽根
2a,2b,3a,3bの走行時間に相当する。 次に、37,38はシヤツタ羽根2a,2b及
びシヤツタ羽根3a,3bのステータスを検出す
る羽根位置検出スイツチを示し、羽根位置検出ス
イツチ37はシヤツタ羽根2a,2bがアパーチ
ユア1aを開口しているときにブレークし、羽根
位置検出スイツチ38はシヤツタ羽根3a,3b
がアパーチユア1aを開口しているときにブレー
クする様に各々シヤツタ地板1上に配置される。 又、39はレリーズスイツチであり、レリーズ
スイツチ39はノーマル状態では接点39aに接
続され、図示せぬシヤツタボタンの押下によつて
接点39b側に接続される。そして、フリツプフ
ロツプ40はレリーズスイツチ39がオンしたこ
とを記憶するためのものであり、フリツプフロツ
プ40のQ出力がワンシヨツト回路41のトリガ
入力に加えられている。 更に、エクスクルースイブオアゲート42は羽
根位置検出スイツチ37,38の端子レベルを比
較するためのものであり、エクスクルースイブオ
アゲート42の出力はアンドゲート43,44に
与えられている。そして、正常な初期状態におい
ては、羽根位置検出スイツチ37,38の何れか
一方の端子レベルがHレベルで、エクスクルース
イブオアゲート42の出力もHレベルになるの
で、シヤツタレリーズに応答してワンシヨツト回
路41が発生したパルスはアンドゲート44−オ
アゲート45−アンドゲート43を介してアンド
ゲート46及びアンドゲート47に与えられる。 そして、(1)シヤツタ羽根2a,2bがアパーチ
ユア1aを閉じている場合には、羽根位置検出ス
イツチ38の端子レベルがHレベルであるので、
アンドゲート43を通過したパルスはアンドゲー
ト46を通過してフリツプフロツプ32をセツト
し、逆に(2)シヤツタ羽根3a,3bがアパーチユ
ア1aを閉じている場合には、羽根位置検出スイ
ツチ37の端子レベルがHレベルであるので、ア
ンドゲート43を通過したパルスはアンドゲート
47を通過してフリツプフロツプ33をセツトす
る様になされている。 さて、以上で正常な初期状態の場合に必要な回
路構成を説明したが、第3図に示す回路ではシヤ
ツタレリーズ時にシヤツタ羽根が正常な初期状態
にない場合にシヤツタ羽根を正常な状態に復帰さ
せた後に露出動作を行うための構成要素を有し、
既述のワンシヨツト回路30,31及びその関連
回路がこれに相当する。 先ず、ワンシヨツト回路30はシヤツタレリー
ズ時にシヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根
3a,3bが共に閉鎖している場合に、実際の露
出動作に先立つて、シヤツタ羽根3a,3bを一
旦開口方向に走行させるためのものであり、ワン
シヨツト回路30にはエクスクルースイブオアゲ
ート42の出力を反転するインバータ48の出
力、羽根位置検出スイツチ37の端子レベルを反
転するインバータ49の出力、シヤツタレリーズ
がなされたことを記憶するフリツプフロツプ40
の出力がアンドゲート50を介して加えられてい
る。 そして、ワンシヨツト回路30が発生したパル
スは、シヤツタ羽根3a,3bを開口方向に走行
させるためのワンシヨツト回路26が発生するパ
ルスと等価のものとしてオアゲート53に与えら
れる。 又、ワンシヨツト回路31はシヤツタレリーズ
時にシヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根3
a,3bが共に開口している場合に、実際の露出
動作に先立つて、シヤツタ羽根2a,2bを一旦
閉鎖方向に走行させるためのものであり、ワンシ
ヨツト回路31にはエクスクルースイブオアゲー
ト42の出力を反転するインバータ48の出力、
羽根位置検出スイツチ37の端子レベル、シヤツ
タレリーズがなされたことを記憶するフリツプフ
ロツプ40の出力がアンドゲート52を介して加
えられている。 そして、ワンシヨツト回路31が発生したパル
スは、シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖方向に走行
させるためのワンシヨツト回路28が発生するパ
ルスと等価のものとしてオアゲート52に与えら
れる。 又、このワンシヨツト回路30,31の出力は
オアゲート54を介してフリツプフロツプ55の
セツト端子に加えられている。 このフリツプフロツプ55はタイマ回路の一部
をなしており、フリツプフロツプ55がセツトさ
れるとトランジスタ56が遮断されて、コンデン
サ57の充電が開始される様になされている。 そして、コンデンサ57のレベルが基準レベル
に達した時に立ち上がるコンパレータ58の出力
が、シヤツタレリーズ信号と等価の信号としてオ
アゲート45−アンドゲート43を介してアンド
ゲート46,47に与えられている。 尚、ワンシヨツト回路30をトリガするアンド
ゲート50及びワンシヨツト回路31をトリガす
るアンドゲート52に対してフリツプフロツプ3
2,33の出力が加えられているのは、正常な
露出動作の開始に伴つてエクスクルースイブオア
ゲート42の出力がLレベルになつた場合に、ワ
ンシヨツト回路30,31がトリガされるのを防
止するためである。 又、ワンシヨツト回路31によつてセツトされ
るフリツプフロツプ59及びフリツプフロツプ5
9によつて駆動される警告表示灯60は撮影が失
敗したことを警告表示するためのものである。 更に、61,62は逆流防止用のダイオード、
63はストロボ同調信号を送出するアンドゲート
である。 それでは次に上記事項を参照して本実施例の動
作を説明しよう。 先ず、本実施例のフオーカルプレーンシヤツタ
は正常な初期状態においては、シヤツタ羽根2
a,2b又はシヤツタ羽根3a,3bの何れか一
方のみがアパーチユア1aを遮蔽している。 そして、(1)シヤツタ羽根2a,2bのみがアパ
ーチユア1aを閉鎖している場合には、マグネツ
ト12aが吸着ピン12eを吸着してシヤツタ羽
根2a,2bを閉鎖位置でホールドし、マグネツ
ト13aが吸着ピン13fを吸着してシヤツタ羽
根3a,3bを開口位置でホールドしており、
又、(2)シヤツタ羽根3a,3bのみがアパーチユ
ア1aを閉鎖している場合には、マグネツト12
aが吸着ピン12fを吸着してシヤツタ羽根2
a,2bを開口位置でホールドし、マグネツト1
3aが吸着ピン13eを吸着してシヤツタ羽根3
a,3bを閉鎖位置でホールドしている。 又、第3図の回路系における全てのフリツプフ
ロツプはシヤツタレリーズの第1段階で発生する
図示せぬクリア信号によつてクリアされる。 先ず、第1図に示す様にシヤツタ羽根2a,2
bのみがアパーチユア1aを閉鎖している場合に
おいては、羽根位置検出スイツチ37がメークす
るとともに羽根位置検出スイツチ38がブレーク
しており、エクスクルースイブオアゲート42の
出力はHレベルになつて、アンドゲート43,4
4の一方の入力はHレベルになつている。 この状態において、図示せぬシヤツタボタンが
押されると、レリーズスイツチ39が接点39b
側に接続されて、フリツプフロツプ40はセツト
され、そのQ出力によつてワンシヨツト回路41
がトリガされてパルスを発生する。 そして、ワンシヨツト回路41が発生したパル
スはアンドゲート44−オアゲート45−アンド
ゲート43を通過してアンドゲート46,47に
与えられる。 そして、羽根位置検出スイツチ38がブレーク
している場合には羽根位置検出スイツチ38の端
子レベルがHレベルであるので、アンドゲート4
3を通過したパルスはアンドゲート46を通過し
てフリツプフロツプ32をセツトする。 このフリツプフロツプ32のセツトによりワン
シヨツト回路29はトリガされ、又、秒時タイマ
34はダイオード61を介して起動されて計時動
作を開始する。 そして、ワンシヨツト回路29が発生するパル
スによつてトランジスタ15,16,17が導通
するので、コイル12bには抵抗14とトランジ
スタ15の並列回路に流れる電流がトランジスタ
16−コイル12b−トランジスタ17経由で流
れ、コイル12bが発生する磁界によつてマグネ
ツト12aは第2図において左旋する。 そして、マグネツト12aの左旋に伴つて連動
レバー12cも羽根アーム4aを係止しながら左
旋し、羽根アーム4bも倣い回転して、シヤツタ
羽根2a,2bはアパーチユア1aを開口する。 そして、マグネツト12aが吸着ピン12fを
吸着して開口状態でホールドされる。 さて露出秒時が経過すると、秒時タイマ34の
出力が立ち上がるが、この時点ではフリツプフロ
ツプ33がリセツトされているので、秒時タイマ
34の出力の立ち上がりによつてアンドゲート3
5の出力が立ち上がつて、ワンシヨツト回路27
をトリガする。そして、ワンシヨツト回路27が
発生するパルスによつてトランジスタ21,22
が導通し、コイル13bには抵抗20に流れる電
流がトランジスタ21−コイル13b−トランジ
スタ22経由で流れ、コイル13bが発生する磁
界によつてマグネツト13aは第2図において左
旋する。 そして、マグネツト13aの左旋に伴つて連動
レバー13も羽根アーム8aを係止しながら左旋
し、羽根アーム8bも倣い回転して、シヤツタ羽
根3a,3bはアパーチユア1aを閉鎖する。 そして、マグネツト13aが吸着ピン13eを
吸着して閉鎖状態でホールドされる。 そして、この様にして1回の露出動作が終了し
た時点では、シヤツタ羽根2a,2bとシヤツタ
羽根3a,3bの状態が入れ換わり、羽根位置検
出スイツチ37,38の状態も入れ換わることは
いうまでもない。 尚、上記の様にシヤツタ羽根2a,2bを開口
する場合には抵抗14とトランジスタ15の並列
回路に流れる電流をコイル12bに供給するのに
対して、シヤツタ羽根3a,3bを閉鎖する場合
には抵抗20に流れる電流のみをコイル13bに
供給するのは、シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖ホ
ールドするための吸着ピン12eとマグネツト1
2a間の吸着力がシヤツタ羽根3a,3bを開口
ホールドするため吸着ピン12fとマグネツト1
3a間の吸着力よりも大きいためである。 又、シヤツタ羽根2a,2bが開口状態でホー
ルドされた時点でシヤツタ羽根3a,3bが閉鎖
動作を開始していない場合には羽根位置検出スイ
ツチ37,38が共にブレークしてその出力が共
にHレベルになつてアンドゲート63の出力が立
ち上がり、シヤツタ羽根2a,2bが開口状態で
ホールドされた時点でシヤツタ羽根3a,3bが
閉鎖動作を開始している場合にはアンドゲート6
3の出力は立ち上がらない。そして、このアンド
ゲート63の出力がストロボ同調信号として機能
するので、ストロボ同調速度以上の高速シヤツタ
がセツトされている場合には、誤つてストロボの
スイツチが投入されていても無駄な発光を防止す
ることができる。 さて、その後次回のレリーズ動作においては羽
根位置検出スイツチ37,38の状態が上記とは
反転しているので、羽根位置検出スイツチ37の
端子レベルがHレベルになつている。 従つて、シヤツタレリーズに伴つてワンシヨツ
ト回路41が発生したパルスはアンドゲート47
を通過してフリツプフロツプ33をセツトする。 そして、フリツプフロツプ33のセツトに伴つ
てワンシヨツト回路26が発生するパルスによつ
てトランジスタ23,24,25が導通し、コイ
ル13bには抵抗20とトランジスタ23の並列
回路に流れる電流がトランジスタ24−コイル1
3b−トランジスタ25経由で流れ、シヤツタ羽
根3a,3bは開口方向に走行する。 その後、露出秒時経過後に秒時タイマ34の出
力が立ち上がると、アンドゲート36を介して、
ワンシヨツト回路28がトリガされる。そして、
ワンシヨツト回路28が発生するパルスによつて
トランジスタ18,19が導通し、コイル12b
には抵抗14に流れる電流がトランジスタ18−
コイル12b−トランジスタ19経由で流れ、シ
ヤツタ羽根2a,2bが閉鎖方向に走行して、露
出動作を終了する。 さて、本実施例の様にマグネツトによつてシヤ
ツタ羽根をホールドする場合には、マグネツトの
吸着力以上の衝撃が加わつた場合、シヤツタ羽根
のホールド状態が解除される場合がある。 今、第1図に示す様にシヤツタ羽根2a,2b
のみがアパーチユア1aを閉鎖している状態を定
常状態として衝撃の加わり方を分類すると、 (a) シヤツタ羽根3a,3bを開口ホールドする
ためのマグネツト13aと吸着ピン13f間の
吸引力よりも小さな衝撃が加わつた場合。 (b) シヤツタ羽根3a,3bを開口ホールドする
ためのマグネツト13aと吸着ピン13f間の
吸引力よりは大きく、シヤツタ羽根2a,2b
を閉鎖ホールドするマグネツト12aと吸着ピ
ン12e間の吸引力よりは小さな衝撃が加わつ
た場合。 (c) シヤツタ羽根2a,2bを閉鎖ホールドする
マグネツト12aと吸着ピン12e間の吸引力
より大きな衝撃が加わつた場合。 に分類することができる。 先ず、(a)のシヤツタ羽根3a,3bを開口ホー
ルドするためのマグネツト13aと吸着ピン13
f間の吸引力よりも小さな衝撃が加わつた場合に
関しては、シヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ
羽根3a,3bは共に、ホールドされたままであ
り、全く異常は生じない。 又、(c)のシヤツタ羽根2a,2bを閉鎖ホール
ドするマグネツト13aと吸着ピン13e間の吸
引力より大きな衝撃が加わつた場合には、シヤツ
タ羽根2a,2bの閉鎖ホールド状態もシヤツタ
羽根3a,3bの閉鎖ホールド状態も共に解除さ
れるが、マグネツト13aと吸着ピン13f間の
吸引力よりもマグネツト12aと吸着ピン12e
間の吸引力の方が大きいので、シヤツタ羽根2
a,2bが開口方向に走行する以前にシヤツタ羽
根3a,3bが閉鎖方向に走行するので、アパー
チユア1aは被写界光には露呈されない。 そして、この場合には最終的にはシヤツタ羽根
2a,2bとシヤツタ羽根3a,3bの状態が反
転するので、レリーズスイツチ39が接点39b
側に接続されると、第3図の回路は既に説明した
シヤツタ羽根3a,3bのみがアパーチユア1a
を閉鎖している場合と同様に作動し、露出動作が
なされる。 次に、(b)のシヤツタ羽根3a,3bを開口ホー
ルドするためのマグネツト13aと吸着ピン13
f間の吸引力よりは大きく、シヤツタ羽根2a,
2bを閉鎖ホールドするマグネツト12aと吸着
ピン12e間の吸引力よりは小さな衝撃が加わつ
た場合には、シヤツタ羽根3a,3bの開口ホー
ルドのみが失われるので、アパーチユア1aはシ
ヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根3a,3
bの双方によつて閉鎖され、羽根位置検出スイツ
チ37,38はともにメークし、その端子レベル
は共にLレベルになる。 従つて、エクスクルースイブオアゲート42の
出力がLレベルになるので、シヤツタレリーズ動
作に伴つてワンシヨツト回路41が発生するパル
スはアンドゲート44を通過せず、フリツプフロ
ツプ32,33はリセツトされたままである。 一方、エクスクルースイブオアゲート42の出
力を反転するインバータ48及び羽根位置検出ス
イツチ37の出力を反転するインバータ49の出
力はHレベルであり、又、フリツプフロツプ3
2,33の出力は共にHレベルであるので、シ
ヤツタレリーズ動作に伴つてフリツプフロツプ4
0がリセツトされると、アンドゲート50の出力
は立ち上がり、ワンシヨツト回路30がトリガさ
れる。 そして、ワンシヨツト回路30が発生したパル
スはオアゲート53を介してトランジスタ23,
24,25を導通させるので、シヤツタ羽根3
a,3bは開口方向に走行する。 又、ワンシヨツト回路30が発生するパルスに
よつてフリツプフロツプ55がセツトされて、ト
ランジスタ56が遮断され、コンデンサ57の充
電が開始される。 そして、開口方向に走行したシヤツタ羽根3
a,3bの振動が終了するであろうタイミングで
コンパレータ58の出力がHレベルになつてオア
ゲート45の出力を立ち上げる。 又、シヤツタ羽根3a,3bの開口に伴つて羽
根位置検出スイツチ38がブレークするので、オ
アゲート45の出力が立ち上がるとアンドゲート
43,46の出力も立ち上がつてフリツプフロツ
プ32をセツトし、このフリツプフロツプ32の
セツトによつてワンシヨツト回路29及び秒時タ
イマ34が起動されて、以後は既に説明した様に
して露出動作が行われる。 以上説明した様に、本考案のフオーカルプレー
ンシヤツタの場合、閉鎖ホールド用の吸引力の方
が開口ホールド用の吸引力よりも大きいので、何
等かの衝撃によつてシヤツタ羽根のホールド状態
が解除された場合にも、アパーチユア1aが露呈
される事態は発生しないが、例えば、連続的な異
常振動等の予定外の衝撃によつてシヤツタ羽根2
a,2b及びシヤツタ3a,3bが共に、アパー
チユア1aを開口してしまう可能性を完全に否定
することはできない。 そして、本実施例ではアパーチユア1aが完全
に開口された場合にも、シヤツタ機構を初期復帰
させ、次の撮影に備えることができる様にしてい
る。 具体的には、シヤツタ羽根2a,2b及びシヤ
ツタ羽根3a,3bが共にアパーチユア1aを開
口している場合には羽根位置検出スイツチは共に
ブレークして、その端子レベルは共にHレベルに
なつており、エクスクルースイブオアゲート42
の出力はLレベルであるので、シヤツタレリーズ
に伴つてワンシヨツト回路41が発生するパルス
はアンドゲート44を通過せず、フリツプフロツ
プ32,33は共にセツトされない。 又、エクスクルースイブオアゲート42の出力
を反転するインバータ48の出力及び羽根位置検
出スイツチ37の出力は共にHレベルであるの
で、シヤツタレリーズに伴つてフリツプフロツプ
40がセツトされるとアンドゲート52の出力が
立ち上がつて、ワンシヨツト回路31はパルスを
発生する。 そして、ワンシヨツト回路31が発生したパル
スはオアゲート51を介してトランジスタ18,
19を導通させるので、シヤツタ羽根2a,2b
は閉鎖方向に走行する。 又、ワンシヨツト回路31が発生するパルスに
よつてフリツプフロツプ55がセツトされ、シヤ
ツタ羽根2a,2bの振動が終了するであろうタ
イミングでコンパレータ58の出力はHレベルに
なつてオアゲート45の出力を立ち上げる。 そして、シヤツタ羽根2a,2bの走行に伴つ
て羽根位置検出スイツチ37がメークするので、
オアゲート45の出力が立ち上がるとアンドゲー
ト43,46の出力も立ち上がつてフリツプフロ
ツプ32をセツトし、このフリツプフロツプ32
のセツトによつてワンシヨツト回路29及び秒時
タイマ34が起動されて、以後は既に説明した様
にして露出動作が行われる。 但し、この撮影駒に関しては、アパーチユア1
aが完全露出された状態であつたので、潜像核は
実質的には形成されない。そこで、ワンシヨツト
回路31が発生するパルスでフリツプフロツプ5
9をセツトして、警告表示灯60を点灯して撮影
の失敗をフアインダ内に表示する。 尚、上記においては、羽根位置検出スイツチ3
7,38としていわゆるメカ接点を使用した例を
示したが、羽根位置検出スイツチ37及び38は
各々シヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根3
a,3bが閉鎖状態にあるか開口状態にあるかを
検出できるものであればいかなる構成でも良く、
又、オン動作、オフ動作も上記と逆のものであつ
ても差し支えない。 例えば、第1図に示す様に、発光部、受光部か
らなる光電スイツチをシヤツタ地板1上の羽根ア
ーム4bにより開閉される箇所に羽根位置検出ス
イツチ37として配置するとともに、同じく発光
部、受光部からなる光電スイツチをシヤツタ地板
1上の羽根アーム8bにより開閉される箇所に羽
根位置検出スイツチ38として配置した場合、第
1図に示す様にシヤツタ羽根2a,2bのみがア
パーチユア1aを閉鎖している状態では、羽根位
置検出スイツチ37は発光部から受光部に光束が
照射されないのでオフし、一方、羽根位置検出ス
イツチ38は発光部から照射された光束は羽根ア
ーム8bで反射されて受光部にいたるのでオンす
る。 又、上記ではシヤツタ羽根2a,2b及びシヤ
ツタ羽根3a,3bが撮影動作毎にいわゆる先幕
と後幕を交互に担当する様にした例を示したの
で、シヤツタ羽根2a,2b及びシヤツタ羽根3
a,3bの各々に開口ホールド用の部材と閉鎖ホ
ールド用の部材を設けたが、一方のシヤツタ羽根
が常に先幕を担当し、他方のシヤツタ羽根が常に
後幕を担当する場合であれば、先幕を担当する方
のシヤツタ羽根に閉鎖ホールド用の部材を設ける
とともに、後幕を担当するシヤツタ羽根に開口ホ
ールド用の部材を設ければよい。 更に、上記では、固定式コイルと可動式マグネ
ツトを有する例を示したが、シヤツタ羽根の走行
部材にコイルを連結するとともに、マグネツトを
シヤツタ地板に固定した場合にも本考案を適用す
ることができ、この場合にはシヤツタ羽根の開口
ホールド用の部材及び閉鎖ホールド用の部材は例
えば、連動レバー12c,13cやコイル12
b,13b等のシヤツタ羽根の走行部材に対して
固定すればよい。
以上説明した様に、本考案によれば、開口状態
にあるシヤツタ羽根をホールドする力よりも閉鎖
状態でホールドする力の方が大きいので、何等か
の衝撃が加えられても、閉鎖状態にあるシヤツタ
羽根が開口状態になる以前に開口状態にあるシヤ
ツタ羽根が閉鎖状態になるので、アパーチユアが
被写界光に露呈される最悪の事態は殆ど回避する
ことが可能になる。 又、そのための制御回路も一般の電磁駆動式の
フオーカルプレーンシヤツタのための制御回路に
若干の論理ゲートと各々のシヤツタ羽根の状態を
検出するセンサを追加するのみで構成することが
できる。
にあるシヤツタ羽根をホールドする力よりも閉鎖
状態でホールドする力の方が大きいので、何等か
の衝撃が加えられても、閉鎖状態にあるシヤツタ
羽根が開口状態になる以前に開口状態にあるシヤ
ツタ羽根が閉鎖状態になるので、アパーチユアが
被写界光に露呈される最悪の事態は殆ど回避する
ことが可能になる。 又、そのための制御回路も一般の電磁駆動式の
フオーカルプレーンシヤツタのための制御回路に
若干の論理ゲートと各々のシヤツタ羽根の状態を
検出するセンサを追加するのみで構成することが
できる。
第1図は本考案の1実施例にかかるフオーカル
プレーンシヤツタの平面図、第2図は第1図に示
すフオーカルプレーンシヤツタの電磁駆動部分を
中心に示した平面図、第3図は第1図及び第2図
に示すフオーカルプレーンシヤツタの制御回路例
を示す回路図。 1……シヤツタ地板、1a……アパーチユア、
2a,2b,3a,3b……シヤツタ羽根、12
a,13b……マグネツト、12b,13b……
コイル、12e,13e……閉鎖ホールド用の吸
着ピン、12f,13f……開口ホールド用の吸
着ピン。
プレーンシヤツタの平面図、第2図は第1図に示
すフオーカルプレーンシヤツタの電磁駆動部分を
中心に示した平面図、第3図は第1図及び第2図
に示すフオーカルプレーンシヤツタの制御回路例
を示す回路図。 1……シヤツタ地板、1a……アパーチユア、
2a,2b,3a,3b……シヤツタ羽根、12
a,13b……マグネツト、12b,13b……
コイル、12e,13e……閉鎖ホールド用の吸
着ピン、12f,13f……開口ホールド用の吸
着ピン。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 第1のマグネツトと電磁的に結合された第1
のコイルに駆動電流を供給した時に、該駆動電
流の向きに対応して前記第1のマグネツトと前
記第1のコイル間に作用する電磁力によつて第
1のシヤツタ羽根をアパーチユアを閉鎖する状
態からアパーチユアを開口する状態に向けて又
はアパーチユアを開口する状態からアパーチユ
アを閉鎖する状態に向けて走行せしめる第1の
シヤツタ羽根駆動機構と、 第2のマグネツトと電磁的に結合された第2
のコイルに駆動電流を供給した時に、該駆動電
流の向きに対応して前記第2のマグネツトと前
記第2のコイル間に作用する電磁力によつて第
2のシャツタ羽根をアパーチユアを閉鎖する状
態からアパーチユアを開口する状態に向けて又
はアパーチユアを開口する状態からアパーチユ
アを閉鎖する状態に向けて走行せしめる第2の
シヤツタ羽根駆動機構とを具備し、 前記第1又は第2のシヤツタ羽根の内の前回
の露光終了時に前記アパーチユアを閉鎖する状
態にあるシヤツタ羽根側のコイルに当該シヤツ
タ羽根を前記アパーチユアを閉鎖する状態から
該アパーチユアを開口する状態に向けて走行さ
せる方向の駆動電流を供給し、露出秒時に対応
した時間差をおいて他方のシヤツタ羽根側のコ
イルに当該シヤツタ羽根を前記アパーチユアを
開口する状態から前記アパーチユアを閉鎖する
状態に向けて走行させる方向の駆動電流を供給
する様にしたフオーカルプレーンシヤツタにお
いて、 前記第1及び第2のシヤツタ羽根駆動機構の
各々に、各々のマグネツトとの間に生じる磁力
的吸引力によつて各々のシヤツタ羽根を閉鎖状
態でホールドする閉鎖ホールド部材と、各々の
マグネツトとの間に生じる磁力的吸引力によつ
て各々のシヤツタ羽根を開口状態でホールドす
る開口ホールド部材とを各々設け、 前記第1及び第2のシヤツタ羽根駆動機構の
各々における、前記閉鎖ホールド部材の磁力的
吸引力を前記開口ホールド部材の磁力的吸引力
よりも各々大ならしめるとともに、 前記第1及び第2のシヤツタ羽根駆動機構の
各々に、前記各々の閉鎖ホールド部材の磁力的
吸引力と前記各々の開口ホールド部材の磁力的
吸引力の差に対応して、前記各々のシヤツタ羽
根を前記アパーチユアを閉鎖する状態から開口
する状態に向けて走行させる時の駆動電流の電
流値を前記アパーチユアを開口する状態から閉
鎖する状態に向けて走行させる時の駆動電流の
電流値よりも大ならしめる電流切り換え手段を
設けたことを特徴とするフオーカルプレーンシ
ヤツタ。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項記載のフオー
カルプレーンシヤツタにおいて、 前記第1及び第2のマグネツトを各々対応す
る前記第1及び第2のシヤツタ羽根の走行部材
に対して固定し、 前記第1及び第2のコイルをシヤツタ地板に
対して固定するとともに、 前記第1及び第2のシヤツタ羽根駆動機構の
各々における、前記閉鎖ホールド部材及び前記
開口ホールド部材を前記各々のシヤツタ地板に
対して固定したことを特徴とするフオーカルプ
レーンシヤツタ。 (3) 実用新案登録請求の範囲第1項記載のフオー
カルプレーンシヤツタにおいて、 前記第1及び第2のコイルを各々対応する前
記第1及び第2のシヤツタ羽根の走行部材に対
して固定し、 前記第1及び第2のマグネツトをシヤツタ地
板に対して固定するとともに、 前記第1及び第2のシヤツタ羽根駆動機構の
各々における前記閉鎖ホールド部材及び前記開
口ホールド部材を前記各々のシヤツタ羽根の走
行部材に対して固定したことを特徴とするフオ
ーカルプレーンシヤツタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986119014U JPH0524900Y2 (ja) | 1986-08-02 | 1986-08-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986119014U JPH0524900Y2 (ja) | 1986-08-02 | 1986-08-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6326831U JPS6326831U (ja) | 1988-02-22 |
JPH0524900Y2 true JPH0524900Y2 (ja) | 1993-06-24 |
Family
ID=31005999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986119014U Expired - Lifetime JPH0524900Y2 (ja) | 1986-08-02 | 1986-08-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0524900Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10718993B2 (en) | 2014-12-19 | 2020-07-21 | Sony Corporation | Blade opening and closing device and image pickup device |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002182269A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5699330A (en) * | 1980-01-10 | 1981-08-10 | Canon Inc | Electromagnetically driven shutter |
-
1986
- 1986-08-02 JP JP1986119014U patent/JPH0524900Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5699330A (en) * | 1980-01-10 | 1981-08-10 | Canon Inc | Electromagnetically driven shutter |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10718993B2 (en) | 2014-12-19 | 2020-07-21 | Sony Corporation | Blade opening and closing device and image pickup device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6326831U (ja) | 1988-02-22 |
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