JPH05248833A - 回転面の測定方法及び測定装置 - Google Patents

回転面の測定方法及び測定装置

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JPH05248833A
JPH05248833A JP4049495A JP4949592A JPH05248833A JP H05248833 A JPH05248833 A JP H05248833A JP 4049495 A JP4049495 A JP 4049495A JP 4949592 A JP4949592 A JP 4949592A JP H05248833 A JPH05248833 A JP H05248833A
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scanning
interference fringe
rotation axis
measurement
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JP4049495A
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Susumu Tsuyusaki
晋 露崎
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トロイダル面等の回転面の測定において、被
検面の走査軌跡と回転軸との変位を正確に測定して、測
定データを補正することができる測定技術の提供を目的
としている。 【構成】 可干渉光を回転面7aと参照面6aとに照射
し、一測定断面について干渉縞を形成してこれを集束光
学系9によってエリアセンサ10上に結像させる。被検
面を回転軸12と平行に走査し、干渉縞像を連続的にエ
リアセンサ上に結像させ、各干渉縞データ記憶手段14
に取り出し記憶する。一方、支持台13の走査軌跡と回
転軸12との間の平行度のずれを変位測定手段18で測
定する。そして、このずれによって記憶した干渉縞像の
データを補正すれば、ずれが全くない状態の干渉縞のデ
ータを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロイダル面等の回転
面の測定に関し、被検面と参照面の双方に可干渉光を照
射して被検面の一部に対応した干渉縞を形成し、被検体
を走査して曲面全体の面精度や面形状を測定する際の、
測定精度を上げる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トロイダル面は、頂点で直交する主径線
の曲率半径が相違するものであるが、このうち一方の主
径線を母線(以後「G主径線」という)とし、これを他
方の主径線(以後「R主径線」という)に沿って回転し
て形成したものである。また、別の表現をすれば、G主
径線を回転軸回りに回転して形成したものとも言える。
かかるトロイダル面の面精度を波長以下の高精度に測定
できる技術として、本願の出願人は、特願平2−126
659号で、ドーナツ型又はノーマル型のトロイダル面
(以後「NTS」という)の測定方法を提案している。
【0003】また、同じ出願人による先願の特願平3−
050104号では、G主径線が長くR主径線の短い樽
型のトロイダル面(以後「BTS」という)または鞍型
のトロイダル面(以後「KTS」という)の測定方法を
提案している。図8(a) ,(b) によって、これを説明す
る。
【0004】同図において、1は光源で、可干渉性の高
いガスレーザ又は半導体レーザ等が使用される。2a,
2bはビームエクスパンダで、光源1からの狭い光束を
適当な大きさに拡げるためのものである。3は空間フィ
ルタで、ゴースト光や反射光等の不要な光をカットす
る。4は光アイソレータでビームスプリッタ4a、λ/
4板4b及び反射面4cを有する。
【0005】ビームエクスパンダ2a,2bで拡大され
た光束は、対物レンズ6を経て、被検体7の被検面とし
てのトロイダル面7aに達する。このトロイダル面7a
は、前述したように、頂点で直交するR主径線AB,G
主径線CDのうち、R主径線を回転軸12の回りに回転
することにより形成される。
【0006】対物レンズ6の最終面は、半透鏡としての
参照面6aとなっており、その曲率中心は、上記の回転
軸12と一致している。また、この参照面6a又はトロ
イダル面7aは、x−z断面内で若干シフト及び/又は
チルト可能に配置される。そして、この参照面6aで対
物レンズ6に入射する光の一部が反射され、残りが透過
してトロイダル面7aを照射し、ここから反射される。
【0007】13は被検体7を固定する支持台で、図示
しないリニアモータやリニアエアスライダ等によって駆
動され、トロイダル面7aを回転軸12と平行に走査で
きるものである。
【0008】参照面6a及びトロイダル面7aで反射さ
れた可干渉光は、来た光路を戻り重畳され、参照面6a
の球面とトロイダル面7aとがほぼ平行と見なせるR主
径線に平行な一測定断面について干渉を起こし、集束レ
ンズ9によってエリアセンサ10上に図9に示すような
干渉縞像11を結像する。
【0009】支持台13を、回転軸12に沿って走査す
ると、トロイダル面7a全体について面形状及び面精度
の測定ができることになる。また、上記の装置によれ
ば、回転軸回りに回転してできるシリンドリカル面を含
む種々の回転面の測定ができることになる。回転軸が立
体的に曲がった回転面でも適用可能なことに留意された
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の装置に
よって回転面を測定する場合、支持台13を回転軸12
と高精度に平行を保って移動させる必要があるが、この
平行度の確保が困難である。たとえば、図10におい
て、縦軸は走査方向と直交する方向、即ち光軸(z軸)
あるいはx軸方向の距離を示し、横軸は(y軸方向へ
の)走査量を示している。中央の直線aは、回転軸12
乃至これと平行な線、曲線bは、実際の走査の軌跡を示
す。つまり、直線aと曲線bとの差δは走査の軌跡と回
転軸との平行度のずれ変位を示すもので、この変位量が
大きいと、面の測定が不正確になってしまう。
【0011】また、被検面の光軸方向の変位量は、干渉
縞像の特定点における明暗の反転となって表れ、これ
は、通常干渉縞の縞模様の流れとして観測される。した
がって、干渉縞像11上に一点を定め、ここを流れる縞
の数をカウントすれば、被検面の光軸方向の変位量を測
定できる。しかし、走査速度を一定に保っても、測定断
面が光軸方向に移動する速度は、被検面の母線の形状に
したがって変化する。たとえば、上記図8に示すBTS
の場合、被検面7aの中心部分では測定断面の光軸方向
の移動速度が緩やかなのに対し、両端近くでは急速にな
り、走査速度を一定にすると、縞本数のカウントが不能
になってしまうおそれがあった。
【0012】本発明は、この問題の解決を図ったもの
で、トロイダル面等の回転面の測定において、被検面の
走査軌跡と回転軸との平行度のずれ変位を正確に測定し
て、測定データを補正することができる測定技術の提供
を目的としている。さらに、被検面の光軸方向の移動速
度が、縞本数のカウントを不能としない程度の速度に抑
えることができる測定技術の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の測定方法は、同一光源からの可干渉光を、
被検面としての回転面と基準になる参照面とに照射し、
これら両面から反射される参照波と被検波とを重畳して
被検面の一測定断面について干渉縞を作る工程と、該干
渉縞をセンサ上に結像させる工程と、被検面を回転軸と
平行に走査して連続的に前記干渉縞を形成する工程と、
走査の軌跡と回転軸との平行度のずれ変位を測定する工
程と、該変位によって干渉縞像の測定データを補正する
工程とからなる構成を特徴としている。
【0014】又は同一光源からの可干渉光を、被検面と
しての回転面と基準になる参照面とに照射し、これら両
面から反射される参照波と被検波とを重畳して被検面の
一測定断面について干渉縞を作る工程と、該干渉縞をセ
ンサ上に結像させる工程と、被検面を回転軸と平行に走
査して連続的に前記干渉縞を形成する工程と、該走査に
伴いセンサ上を流れる干渉縞像の縞本数をカウントする
工程と、該カウント数から被検面の光軸方向のずれ変位
量を算出する工程と、該変位量から前記測定断面の光軸
方向の移動速度を算出する工程とからなり、該移動速度
が、縞本数のカウント不能になるほど速くならないよう
に、前記走査速度を制限する構成としている。
【0015】又は前記被検面がBTSであって、走査速
度が次式、 V1=−V2√(r2 −y2 )/y ここに、 V1:被検面の回転軸方向の走査速
度 V2:測定断面の光軸方向の移動速度 r :G主径線の曲率半径 y :被検面の回転軸方向への走査量 により与えられる構成としてもよい。
【0016】測定装置としては、同一光源からの可干渉
光を、被検面としての回転面と基準になる参照面とに照
射し、これら両面から反射される参照波と被検波とを重
畳して被検面の一測定断面について干渉縞を作る装置
と、前記干渉縞を結像するセンサと、被検面を回転軸に
沿って走査する支持台と、該走査に伴いセンサ上を流れ
る干渉縞像の縞本数をカウントする手段と、該走査に伴
う測定断面の光軸方向の移動速度を算出する速度算出装
置と、該測定断面の移動速度を、前記カウント手段がカ
ウントできる範囲の速度になるように走査速度を制限す
る駆動制御装置と、前記縞本数と可干渉光の波長とから
被検面の光軸方向の変位量を算出する面形状算出手段と
を有する構成を特徴としている。
【0017】または、同一光源からの可干渉光を、被検
面としての回転面と基準になる参照面とに照射し、これ
ら両面から反射される参照波と被検波とを重畳して被検
面の一測定断面について干渉縞を作る装置と、被検面を
回転軸に沿って走査する支持台と、走査の軌跡と回転軸
との平行度のずれ変位量を測定する変位量算出装置と、
前記干渉縞を結像するセンサと、センサに結像された干
渉縞像のデータを記憶する干渉縞データ記憶手段と、前
記変位量算出装置で求めたずれ変位量を差し引いて、干
渉縞像のデータを補正する面精度データ補正装置とを有
する構成としてもよい。
【0018】または、同一光源からの可干渉光を、被検
面としてのBTSと基準になる参照面とに照射し、これ
ら両面から反射される参照波と被検波とを重畳して被検
面の一測定断面について干渉縞を作る装置と、被検面を
BTSの回転軸に沿って次式 V1=−V2√(r2 −y2 )/y ここに、 V1:被検面の回転軸方向の走査速度 V2:測定断面の光軸方向の移動速度 r :G主径線の曲率半径 y :被検面の回転軸方向への走査量 で算出される速度で走査する支持台と、前記干渉縞を結
像するセンサと、前記走査によりセンサ上を流れる干渉
縞の縞本数をカウントする手段と、該縞本数と可干渉光
の波長とから被検面の光軸方向の変位量を算出する面形
状算出手段とを有する構成としてもよい。
【0019】
【作用】可干渉光を回転面と参照面とに照射し、一測定
断面について干渉縞を形成してこれを集束光学系によっ
てエリアセンサ上に結像させる。被検面を回転軸と平行
に走査し、干渉縞像を連続的にエリアセンサ上に結像さ
せ、各干渉縞像のデータを取り出し記憶する。一方、支
持台の走査軌跡と回転軸との間の平行度のずれを変位測
定手段で測定する。そして、このずれによって記憶した
干渉縞像のデータを補正すれば、ずれが全くない状態の
干渉縞のデータを得ることができる。
【0020】また、被検面を回転軸と平行に移動する
と、それに連れて被検面上の測定断面と参照面との距離
が変化し、エリアセンサ上の干渉縞像の縞模様が流れ
る。エリアセンサの定点で干渉縞の流れる本数をカウン
トすれば、可干渉光の波長は既知であるから、各測定断
面の光軸方向の変位を算出できる。測定断面の光軸方向
の移動速度を測定し、この移動速度が速すぎて、カウン
トが不能にならないように、支持台の移動速度を制限し
てカウント可能な状態に保つ。
【0021】被検面がBTS面の場合、設計値から測定
断面の光軸方向の移動速度を、次式 V1=−V2√(r2 −y2 )/y ここに、 V1:被検面の回転軸方向の走査速度 V2:測定断面の光軸方向の移動速度 r :G主径線の曲率半径 y :被検面の回転軸方向への走査量 によって求め、この速度で支持台を走査するようにすれ
ば、移動速度が一定となり、測定時間のロスがなく、最
も効率的に回転面の測定ができる。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて以下に説明す
る。図1から図3は、本発明における測定装置の構成の
一実施例を示すものである。干渉計としては、フィゾー
型干渉計を使用しているが、他の干渉計でも可能であ
る。これらの図において、支持台13にはリニアエアス
ライドが使用され、これは、ボールねじ、あるいはステ
ッピングモータとタイミングベルト等によって駆動さ
れ、被検体7を回転軸12(y軸方向)に沿ってエアス
ライドテーブル13a上を走査させる。
【0023】14は干渉縞像11のデータをエリアセン
サ10から受けて記憶する干渉縞データ記憶手段で、た
とえばコンピュータのRAMやフロッピーディスク等が
利用される。15はカウント手段で、測定断面が光軸方
向に移動することによって、エリアセンサ上に結像され
た干渉縞像11の縞模様が流れると、流れた縞の本数を
干渉縞像11の特定点における出力の変化として捉える
もので、パルスカウンタが充当される。16は面形状算
出手段で、カウント手段15からの縞本数と、可干渉光
の波長とから測定断面の光軸上の微小な変位を算出す
る。この面形状算出手段16には、支持台13からy軸
座標が入力されて、走査量に対応した位置の変位量が算
出されるようになっている。面形状算出手段16の出力
は、干渉縞データ記憶手段14に入力され、干渉縞デー
タの一部となる。そして、ここに記憶された干渉縞デー
タをつなぎ合わせることによって、被検面7a全体の面
精度や面形状が測定できる。
【0024】支持台13による走査は、高精度で真直度
がよいものであるが、それでも、図10で説明したよう
に、走査軌跡と回転軸12との平行度が、鉛直方向(x
軸方向)や光軸方向(z軸方向)にずれる可能性があ
る。そこで、被検面の面形状や面精度を波長以下の高精
度で測定するためには、この変位を補正してやらなけれ
ばならない。
【0025】そのため、以下の構成により、先ず変位量
を測定する。符号17はガラスマスタで、支持台13の
移動範囲全体をカバーできるように支持台13に固設さ
れている。18は、変位計でレーザ光線をガラスマスタ
に照射すると共に、ガラスマスタで反射された光を受光
して、変位計18とガラスマスタ17との間の距離を精
密に測定する。こうして変位計18によって検知される
変位量は、波長の関数として表されるので、変位量算出
装置19によって、波長を加えて実際の変位量を算出す
る。
【0026】図1では、x軸方向の変位を測定すること
ができるように変位計18とガラスマスタ17を配置し
ており、図2では、z軸方向の変位を測定するようにガ
ラスマスタ17′と変位計18′を配置している。そし
て、本発明の装置では、図1と図2の2つの変位計を合
わせているので、走査軌跡と回転軸との平行度の全ての
ずれを測定できる。
【0027】図3(a) から(c) は、図2の装置を例にし
て、上記装置における支持台13以降の構成を示してい
る。変位量算出手段19の出力は変位記憶手段20に入
力される。そして、干渉縞データ記憶手段14からのデ
ータとともに面精度データ補正装置21に入力され、変
位量の補正がされることとなる。
【0028】図4(a) は、x軸方向のずれの補正を説明
する図である。エリアセンサ10上の干渉縞像111
測定開始位置における干渉縞像を、また11nは、測定
終了位置における干渉縞像を示しており、これらの各両
端をつなぐ点線は、x軸方向のずれが全くない場合に中
間の干渉縞像112 ,113 ……が結像される両端位置
を示している。支持台13を走査することにより、実際
の中間の干渉縞像11 2 ,113 ……の位置は、実線の
ごとくに結像されるので、その修正が必要となる。そこ
で、図1に示す変位計18とガラスマスタ17によっ
て、点線からのはみ出し長さを測定し、干渉縞データ記
憶手段14内のデータを修正をすると、図4(b) のよう
に正規の位置に移動したデータに補正できる。
【0029】これに対し、z軸方向の移動ずれは、光軸
方向の変位であるからカウント手段15の縞本数又は面
形状算出手段16の変位量として把握できるので、この
データを補正すればよい。以上により、各干渉縞像のデ
ータに対し、それぞれのx,z方向のずれを差し引い
て、ずれの無い状態にデータ上で処理することが可能と
なる。
【0030】すなわち、変位計18,18′で計測され
たx軸及びz軸方向のずれは、変位量算出手段19によ
って長さに換算され、一旦変位記憶手段20に記憶され
る。このとき、支持台13のy軸方向の移動量も同時に
記憶しておき、y座標に対応したx,z軸方向の変位量
として整理されている。また、干渉縞データ記憶手段1
4に記憶された各干渉縞像のデータも、同様にy座標に
対応したx,z座標の値として記憶装置に記憶される。
そして、面精度データ補正手段21で、各y軸の移動量
に対応する干渉縞像のデータにx,z軸の変位量だけ差
し引いて補正する。
【0031】さて、支持台13によって被検体7を回転
軸12に沿って走査すると、エリアセンサ10上には、
次々と干渉縞像11が結像される。そして、被検体7が
回転面であれば、被検面7aの測定位置は、母線上を走
査していくので、光軸上の距離が変化することになる。
この変化の状態は、エリアセンサ10の干渉縞像11に
おける縞模様の流れとして観察される。したがって、エ
リアセンサ10の一点において、流れる縞の数をカウン
トすれば、被検面7aの光軸上の変位量を知ることがで
きる。これは、該一点の出力の変動をパルスカウンタで
カウントすることで行われるのであるが、被検面7aの
光軸方向の移動速度が大きいと、縞の流れる速度も速く
なり、カウント不能になる場合が生じる。
【0032】図5により、これをもう少し詳細に説明す
る。同図に示すように、被検面7aは、一般に曲線z=
f(y)と表すことができる。干渉縞は、この曲線上の
任意の点からx軸方向(紙面と垂直な方向)に延びる測
定断面についてスリット状に形成されることになる。被
検面がBTSであれば、曲線は図1におけるG主径線A
Bである。
【0033】G主径線上に適当に測定点P1からP4を
とる。このうち、被検面の中心から離れたP1,P2間
のy軸方向の変化量をΔy1とし、これに対応するz軸
方向の変化量をΔz1とする。同様に、被検面の中心近
くの二点P3,P4間のy軸方向の変化量をΔy2と
し、これに対応するz軸方向の変化量をΔz2とする。
ここで、仮にΔy1=Δy2とすれば、図からも明らか
なようにΔz1>Δz2となる。
【0034】一般に、被検面上の測定断面とG主径線と
の交点がある点から次の点に移動したときの、傾きをm
とすれば、傾きmは次式で表すことができる。 m=dz/dy=f′(y) (1) また、回転軸12方向の走査速度V1は、 V1=dy/dt (2) 測定断面の光軸方向の移動速度V2は、 V2=dz/dt (3) =(dz/dy)×(dy/dt)=f′(y) ×V1 (4) で各々与えられる。したがって、もし走査速度V1=一
定とした場合、光軸方向の移動速度V2は、上記(4) 式
からf′(y) に依存することになる。そして、BTSの
場合f(y) は、 f(y) =z=√(r2 −y2 ) (5) ここに、 r :G主径線の曲率半径 y :被検面の回転軸方向への走査量 であるから、 ∴ f′(y) =z ′=−y /√(r2 −y2 ) (6) となる。すなわち、測定断面の移動速度V2は、f′
(y) に依存し、yの値、つまり回転軸12上の位置で変
化することになる。
【0035】カウント手段15がカウントできる最大の
移動速度をVmax とすれば、V2≦Vmax となるように
V1を小さく抑える必要があるが、(6) 式からV2=V
maxとなる位置が分かるので、この条件を満たすことが
できる。
【0036】BTSの場合に限らず、一般の回転面にお
いて、母線に対するf(y) の方程式が既知であれば、
f′(y) は容易に求めることができるので、V2≦Vma
x となるように回転軸に沿って移動させることは、同様
に簡単である。また、コンピュータに所定の各データ
(Vmax ,f(y) 等)を予めインプットしておき、上記
の作用を実行するソフトウェアで動かせば、任意の回転
面についてV2≦Vmax を維持しつつ面形状や面精度の
測定ができることとなる。
【0037】図6は、支持台13の走査量を測定する一
実施例としてリニアエンコーダを取りつけた例を示す。
同図において、23は読み取りリニアスケールヘッド
で、支持台13に取り付けられ、被検体7と一緒にy軸
と平行に移動する。24は固定されたリニアスケールで
ある。上記リニアスケールヘッド23とリニアスケール
24とで位置座標検出手段を構成する。これによって、
被検面7aのy軸方向の送り量又は走査量を知ることが
できる。
【0038】図7は、被検面7aを回転軸12に沿って
走査する際の速度制御を行うブロック図を示す。支持台
13の走査に伴う被検面のy軸上の位置は、リアルタイ
ムで前記の位置座標検出装置23,24によって測定さ
れ、速度演算装置25により移動速度が計算される。こ
こで算出された速度V1は速度制御装置26に入力さ
れ、V2がVmax より大きくならないように、V1を指
定して支持台13を走査する。
【0039】以上の方法であれば、V2が速い部分では
遅くできるが、BTSの中心近く等のV2が遅い部分で
は、逆に余裕がありすぎて、測定時間に無駄が生じるこ
とになる。そのような無駄を無くすためには、V2を一
定にすればよい。つまり、(4) 式において、V2=f′
(y) ×V1=一定 にすればよい。V2は、Vmax との
関係から予め決めておくことができるので、 (4) 式から V1=V2/f′(y) ∴ V1=−V2√(r2 −y2 )/y (7) (7) 式にしたがってV1を制御すればよいことになる。
そして、この式を図7のVmax の代わりに駆動制御装置
26に入力し、支持台13に対し一定の速度の指示が出
るようにすることも可能となる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1,2又は5
に記載の本発明によれば、被検面を回転軸に沿って走査
する際に生じる走査軌跡と回転軸との平行度のずれを検
出し、面の測定データをずれの無い状態に修正すること
ができるので、高精度の測定が可能になる。
【0041】また、請求項3,4,6又は7に記載の発
明によれば、被検面を回転軸に沿って移動させる際に生
じる測定断面の光軸方向の移動速度を、干渉縞の流れを
カウントできる速さに制限して制御することができ、測
定時間を短縮して効率的な測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における回転面の測定装置の構成を示す
図で、y軸方向の変位計を設けた状態を示すy−z面図
である。
【図2】図1と同様であるが、z軸方向の変位計を設け
たx−z面図である。
【図3】変位計と支持台との関係を示す図で、(a) はy
−z面図、(b) はy−x面図、(c) はz−x面図であ
る。
【図4】回転軸に沿って支持台で被検面を走査した場合
にエリアセンサ上に結像する干渉縞像の図で、(a) はず
れ補正をしない状態、(b) はずれ補正をした状態を示す
図である。
【図5】被検面の回転軸方向への走査量と、測定断面の
光軸方向の移動量との関係を示す図である。
【図6】被検面の回転軸方向の走査量を測定する一実施
例として、リニアエンコーダを使用した実施例を示す図
で、(a) はy−z面図、(b) はx−z面図である。
【図7】本発明における被検面を回転軸に沿って走査す
る際の走査速度を制御する装置のブロックである。
【図8】先願の例で、BTSのトロイダル面の測定装置
を示す図で、(a) はy−z面図、(b) はx−z面図であ
る。
【図9】図8の装置によりエリアセンサ上に結像された
干渉縞像を示す図である。
【図10】走査軌跡と回転軸との平行度のずれを説明す
る図である。
【符号の説明】
1 光源 6a 参照面 7a 被検面(BTS) 9 集束光学系 12 回転軸 13 支持台 14 干渉縞データ記憶手段 15 カウント手段 16 面形状算出手段 17 ガラスマスタ 18 変位計 19 変位量算出手段 20 変位記憶手段 21 面精度データ補正手段 23,24 位置座標検出手段 25 速度演算手段 26 駆動制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一光源からの可干渉光を、被検面とし
    ての回転面と基準になる参照面とに照射し、これら両面
    から反射される参照波と被検波とを重畳して被検面の一
    測定断面について干渉縞を作る工程と、 該干渉縞をセンサ上に結像させる工程と、 被検面を回転軸と平行に走査して連続的に前記干渉縞を
    形成する工程と、 該走査の軌跡と回転軸との平行度のずれ変位量を測定す
    る工程と、 該変位によって干渉縞像の測定データを補正する工程と
    からなることを特徴とする回転面の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記該干渉縞をセンサ上に結像させる工
    程が、干渉縞像のデータを記憶する工程を含むことを特
    徴とする請求項1記載の回転面の測定方法。
  3. 【請求項3】 同一光源からの可干渉光を、被検面とし
    ての回転面と基準になる参照面とに照射し、これら両面
    から反射される参照波と被検波とを重畳して被検面の一
    測定断面について干渉縞を作る工程と、 該干渉縞をセンサ上に結像させる工程と、 被検面を回転軸と平行に走査して連続的に前記干渉縞を
    形成する工程と、 該走査に伴いセンサ上を流れる干渉縞像の縞本数をカウ
    ントする工程と、 該カウント数から被検面の光軸方向のずれ変位量を算出
    する工程と、 該変位量から前記測定断面の光軸方向の移動速度を算出
    する工程とからなり、 該移動速度が、縞本数のカウント不能になるほど速くな
    らないように、前記走査速度を制限することを特徴とす
    る回転面の測定方法。
  4. 【請求項4】 前記被検面がBTSであって、走査速度
    が次式、 V1=−V2√(r2 −y2 )/y ここに、 V1:被検面の回転軸方向の走査速
    度 V2:測定断面の光軸方向の移動速度 r :G主径線の曲率半径 y :被検面の回転軸方向への走査量 により与えられることを特徴とする請求項3記載の回転
    面の測定方法。
  5. 【請求項5】 同一光源からの可干渉光を、被検面とし
    ての回転面と基準になる参照面とに照射し、これら両面
    から反射される参照波と被検波とを重畳して被検面の一
    測定断面について干渉縞を作る装置と、 被検面を回転軸に沿って走査する支持台と、 走査の軌跡と回転軸との平行度のずれ変位量を測定する
    変位量算出装置と、 前記干渉縞を結像するセンサと、 センサに結像された干渉縞像のデータを記憶する干渉縞
    データ記憶手段と、 前記変位量算出装置で求めたずれ変位量を差し引いて、
    干渉縞像のデータを補正する面精度データ補正装置とを
    有することを特徴とする回転面の測定装置。
  6. 【請求項6】 同一光源からの可干渉光を、被検面とし
    ての回転面と基準になる参照面とに照射し、これら両面
    から反射される参照波と被検波とを重畳して被検面の一
    測定断面について干渉縞を作る装置と、 前記干渉縞を結像するセンサと、 被検面を回転軸に沿って走査する支持台と、 該走査に伴いセンサ上を流れる干渉縞像の縞本数をカウ
    ントする手段と、 該走査に伴う測定断面の光軸方向の移動速度を算出する
    速度算出装置と、 該測定断面の移動速度を、前記カウント手段がカウント
    できる範囲の速度になるように走査速度を制限する駆動
    制御装置と、 前記縞本数と可干渉光の波長とから被検面の光軸方向の
    変位量を算出する面形状算出手段とを有することを特徴
    とする回転面の測定装置。
  7. 【請求項7】 同一光源からの可干渉光を、被検面とし
    てのBTSと基準になる参照面とに照射し、これら両面
    から反射される参照波と被検波とを重畳して被検面の一
    測定断面について干渉縞を作る装置と、 被検面をBTSの回転軸に沿って次式 V1=−V2√(r2 −y2 )/y ここに、 V1:被検面の回転軸方向の走査速度 V2:測定断面の光軸方向の移動速度 r :G主径線の曲率半径 y :被検面の回転軸方向への走査量 で算出される速度で走査する支持台と、 前記干渉縞を結像するセンサと、 前記走査によりセンサ上を流れる干渉縞の縞本数をカウ
    ントする手段と、 該縞本数と可干渉光の波長とから被検面の光軸方向の変
    位量を算出する面形状算出手段とを有することを特徴と
    する回転面の測定装置。
JP4049495A 1992-03-06 1992-03-06 回転面の測定方法及び測定装置 Withdrawn JPH05248833A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111412861A (zh) * 2020-03-31 2020-07-14 天津大学 一种线白光表面轮廓测量方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111412861A (zh) * 2020-03-31 2020-07-14 天津大学 一种线白光表面轮廓测量方法
CN111412861B (zh) * 2020-03-31 2022-02-11 天津大学 一种线白光表面轮廓测量方法

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