JP2001227929A - 角度測定方法及び角度測定装置 - Google Patents

角度測定方法及び角度測定装置

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JP2001227929A
JP2001227929A JP2000036224A JP2000036224A JP2001227929A JP 2001227929 A JP2001227929 A JP 2001227929A JP 2000036224 A JP2000036224 A JP 2000036224A JP 2000036224 A JP2000036224 A JP 2000036224A JP 2001227929 A JP2001227929 A JP 2001227929A
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Masaaki Takai
雅明 高井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の角度の頂角を有する被検物に対する角
度の測定を高精度に行える汎用性の高い角度測定方法を
提供する。 【解決手段】 干渉光学系を利用するとともに被検物6
を回転機構により被検物6の頂角の角度α±εと同等の
所定の角度αだけ回転させ、その回転前後において測定
光軸φに相対する被検物6の各々の反射面A,Bから干
渉縞を取得し、その干渉縞の解析によりその測定光軸φ
に対する各々の反射面A,Bの傾斜角度εa,εbを測定
し、これらの各反射面A,Bの傾斜角度εa,εbと被検
物6の回転角度αとから、既知の回転角度αに対する増
減値εa+εbを演算するで、頂角Cの任意の角度をオー
トコリメータ等を利用する場合よりも高精度に測定でき
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリズム等の各種
光学素子、特に複数個の頂角を有するアレイ状素子など
の被検物の頂角の角度の検出、検査に適した角度測定方
法及び角度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリズム等の光学素子に関して
は、その屈折率測定や製品精度、検査などの各種目的で
その特性を測定する必要があり、その一つとして、頂角
の角度測定がある。このような頂角の角度測定に関して
は、例えば、特開平6−167325号公報によれば、
回転機構により回転させたプリズム等の試料の角度をオ
ートコリメータによる測定量で補正する手法を用いて被
検面の頂角の角度を測定しており、このようなオートコ
リメータ法が角度測定の基本的な方法と言える。
【0003】また、特開平11−183148号公報に
よれば、任意の角度面を持つ被検物の設置誤差を除去す
る目的で干渉光学系を用いているが、実際の頂角の角度
測定は対向して置かれたオートコリメータにより行うよ
うにしている。即ち、被検物の頂角を形成する2つの角
度面のうちの1つの面を基準面、他の面を測定面とし
て、回転機構により被検物を回転させた角度をオートコ
リメータによる測定量で補正する方法を用いている。
【0004】また、干渉計を用いた角度測定として、従
来よりV溝形状の直角度(内側角)の誤差測定がある。
その手法は、平行光を入射し、内側角の各側面で都合2
回反射した光により得られた干渉縞を解析するものであ
る。
【0005】測定対象とする角度を直角(90°)に限
定した場合には、外側角においても頂角測定として干渉
計やオートコリメータを用いた手法が広く知られてい
る。しかし、何れも反対面(プリズムを想定した場合の
底面)での反射若しくは透過を利用しており、例えばそ
の反対面がレンズ面を持つような複雑な光学素子には利
用できない不具合がある。もっとも、この点に関する対
処技術としては、特開平11−173825号公報に示
されるように、被検物と等しい屈折率のマッチング液を
用いて反対面の影響をキャンセルするようにしたものが
あるが、マッチング液を用いる点で汎用性に欠け、大掛
かりな対応策といえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術を
考えた場合、基本的には、直角度測定等に限られたもの
であり、任意の角度を測定するような汎用性に欠ける上
に、オートコリメータを単独で又は併用するものであ
り、測定精度の上でも必ずしも高精度であるとは言い難
い。特に、アレイ状プリズムのように複数個の頂角がア
レイ状に形成された光学素子についてその頂角の角度を
測定しようとする場合には、上述したような従来技術で
は測定不可能、若しくは、測定可能であっても極めて面
倒な手順を経なければならず実質的に不可能なものであ
る。
【0007】さらには、製品としての合否検査等のため
の頂角測定を行う上では、必ずしも頂角の角度自体の測
定が必要ではなく、合格条件を満たした所定の基準品
(原器ブロック)との対比で被検物の頂角のばらつきが
合格許容範囲内にあるか否かを比較検査できれば、量産
過程における検査として好都合であるが、上述したよう
な従来技術ではこのような検査は行えないものである。
アレイ状プリズムのように複数個の頂角がアレイ状に形
成された光学素子に関して各頂角の角度のばらつき検査
等についても同様である。
【0008】そこで、本発明は、任意の角度の頂角を有
する被検物に対する角度の測定を高精度に行える汎用性
の高い角度測定方法及び角度測定装置を提供することを
目的とする。
【0009】また、複数個の頂角をアレイ状に有するア
レイ状素子を被検物とする場合にも各頂角の角度の測定
を容易かつ高精度に行える汎用性の高い角度測定方法及
び角度測定装置を提供することを目的とする。
【0010】また、検査用途に適した比較検査、ばらつ
き検査を容易に行える角度測定方法及び角度測定装置を
提供することを目的とする。
【0011】さらには、各種要因により生ずる各種誤差
成分を適正に補正でき、より一層高精度化を図れる角度
測定方法及び角度測定装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の角
度測定方法は、隣り合う反射面により頂角が形成された
被検物について前記頂角を形成する前記反射面のうちの
一方の反射面を干渉光学系の測定光軸に相対させる第1
の工程と、この第1の工程により前記測定光軸に相対さ
せた前記一方の反射面の干渉縞を前記干渉光学系により
取得する第2の工程と、この第2の工程により取得され
た干渉縞を解析して前記測定光軸に対する前記被検物の
前記一方の反射面の傾斜角度を測定する第3の工程と、
この第3の工程後に、回転機構により前記被検物を前記
測定光軸に直交する方向に所定の角度だけ回転させる第
4の工程と、この第4の工程により回転させた前記被検
物の前記頂角を形成する前記反射面のうちの他方の反射
面を前記干渉光学系の測定光軸に相対させる第5の工程
と、この第5の工程により前記測定光軸に相対させた前
記他方の反射面の干渉縞を前記干渉光学系により取得す
る第6の工程と、この第6の工程により取得された干渉
縞を解析して前記測定光軸に対する前記被検物の前記他
方の反射面の傾斜角度を測定する第7の工程と、を有
し、これらの第1ないし第7の工程を経て測定された各
反射面の傾斜角度と前記被検物を回転させた回転角度と
に基づく演算処理により前記被検物の前記頂角の角度を
測定するようにした。
【0013】従って、干渉光学系を利用するとともに被
検物を回転機構により所定の角度だけ回転させ、その回
転前後において測定光軸に相対する被検物の各々の反射
面から干渉縞を取得しその干渉縞の解析によりその測定
光軸に対する各々の反射面の傾斜角度を測定すること
で、これらの各反射面の傾斜角度と被検物の回転角度と
から、回転角度に対する増減値を演算することにより、
被検物の隣り合う反射面により形成される頂角の角度を
オートコリメータ等を利用する場合よりも高精度に測定
できる。この際、被検物を回転させる回転角度を被検物
の頂角の角度と同等の角度として回転の前後で各々の反
射面により干渉縞を生じさせるようにすればよく、測定
すべき被検物の頂角の角度が任意であり、測定対象に対
する汎用性の高いものとなる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の角
度測定方法において、隣り合う反射面により形成された
頂角の角度が既知の原器ブロックを前記被検物として、
前記第1ないし第7の工程を経て測定された各反射面の
傾斜角度と前記原器ブロックを回転させた回転角度とに
基づく演算処理により前記原器ブロックの前記頂角の角
度を測定した後、その測定された前記原器ブロックの前
記頂角の角度と前記原器ブロックの既知の角度との対比
により、前記被検物を回転させる際の前記回転機構の回
転角度の誤差量を算出し、算出された回転角度の誤差量
に基づきその誤差分を補正するようにした。
【0015】従って、回転機構による被検物の回転角度
の精度が測定精度に大きく関与するが、この回転機構に
よる回転角度に誤差があったとしても頂角の角度が既知
の原器ブロックを用いて同一の方法によりその角度を測
定して既知の角度と比較することにより、回転角度の誤
差量を取得することができるので、その誤差分を補正す
ることにより、回転角度の精度が高い状態での測定と等
価的な高精度な測定結果を得ることができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の角
度測定方法において、算出された誤差量に基づき、測定
された前記被検物の頂角の角度を補正するようにした。
【0017】従って、測定された被検物の頂角の角度の
データ自体を補正することにより、補正処理が容易であ
る。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項2記載の角
度測定方法において、算出された誤差量に基づき、前記
被検物を回転させる前記回転機構の回転角度を補正する
ようにした。
【0019】従って、算出された誤差量分について回転
機構の回転角度を補正することにより、それ以後の補正
の必要性が減少する。
【0020】請求項5記載の発明の角度測定方法は、互
いに隣り合う反射面により頂角が形成された被検物と原
器ブロックとについて各々の前記頂角を形成する前記反
射面のうちの各々の一方の反射面を干渉光学系の測定光
軸に相対させる第1の工程と、この第1の工程により前
記測定光軸に相対させたこれらの一方の反射面の干渉縞
を前記干渉光学系により同一視野内で取得する第2の工
程と、この第2の工程により取得された各々の干渉縞を
解析して前記原器ブロックの前記一方の反射面に対する
前記被検物の前記一方の反射面の傾斜角度を測定する第
3の工程と、この第3の工程後に、回転機構により前記
被検物及び前記原器ブロックを前記測定光軸に直交する
方向に所定の角度だけ回転させる第4の工程と、この第
4の工程により回転された前記被検物及び前記原器ブロ
ックの各々の前記頂角を形成する前記反射面のうちの各
々の他方の反射面を前記干渉光学系の測定光軸に相対さ
せる第5の工程と、この第5の工程により前記測定光軸
に相対させたこれらの他方の反射面の干渉縞を前記干渉
光学系により同一視野内で取得する第6の工程と、この
第6の工程により取得された各々の干渉縞を解析して前
記原器ブロックの前記他方の反射面に対する前記被検物
の前記他方の反射面の傾斜角度を測定する第7の工程
と、を有し、これらの第1ないし第7の工程を経て測定
された前記被検物の各反射面の傾斜角度に基づく演算処
理により前記原器ブロックの前記頂角を基準とする相対
的な前記被検物の前記頂角の角度を測定するようにし
た。
【0021】従って、基本的には請求項1記載の発明の
場合と同様に干渉光学系を利用して被検物の頂角を形成
する各々の反射面の干渉縞を解析する方法を採るが、こ
のとき、比較対象となる原器ブロックについても同時に
その被検物の頂角を形成する各々の反射面の干渉縞を解
析して、原器ブロックの各々の反射面に対する被検物の
各々の反射面の傾斜角度を測定し、被検物の各反射面の
傾斜角度に基づく演算処理により原器ブロックの頂角を
基準とする相対的な被検物の頂角の角度を測定すること
で、原器ブロックの頂角との比較検査が可能となり、原
器ブロックを基準とする被検物の合否判定等に活用でき
る。この場合、原器ブロックの頂角は被検物の頂角と同
等であればよく、特に原器ブロックの頂角の角度が既知
であれば、被検物の頂角の相対的な角度測定のみならず
絶対的な角度測定も併せて可能となる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一に記載の角度測定方法において、各々隣り合
う反射面により形成される頂角を同一平面内で複数個有
するアレイ状素子を前記被検物とし、前記第2の工程及
び前記第6の工程で複数個の前記頂角に関わる複数の前
記反射面の干渉縞を前記干渉光学系により同一視野内で
取得し、前記第3の工程及び前記第7の工程で前記同一
視野内で取得された各々の反射面の干渉縞を個別に解析
して各々の反射面の傾斜角度を個別に測定するようにし
た。
【0023】従って、干渉光学系による干渉縞を利用す
る測定方法によれば、参照平面板から被検物の測定面ま
での距離が影響しないため、干渉光学系の測定光軸に相
対する面に距離の異なる複数の反射面が存在することと
なる頂角を複数個有するアレイ状素子の場合にも同一視
野内としても特に支障なく各々の頂角の角度を並行して
同時的に測定することができ、アレイ状素子の頂角の角
度測定が容易となる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項6記載の角
度測定方法において、前記第2ないし前記第3の工程及
び前記第6ないし前記第7の工程について、前記被検物
を移動機構により前記干渉光学系の前記測定光軸に直交
するアレイ方向に移動させる第8の工程と、この第8の
工程による移動の際に前記同一視野内で順次測定される
複数個の前記反射面のうち少なくとも1つ以上の前記反
射面が次の視野内で重複して測定されるように移動させ
る第9の工程と、この第9の工程により重複して測定さ
れた前記反射面の測定結果同士を対比させてその測定結
果が同一となるように重複して測定された前記反射面を
繋ぎ合せる第10の工程と、を有し、前記被検物の複数
個の頂角の各角度を順次相対的に測定するようにした。
【0025】従って、アレイ状素子を被検物とする場合
において全ての頂角を形成する全ての反射面を干渉光学
系の同一視野内に一度に配設させることができない場合
においては、移動機構により被検物をそのアレイ方向に
移動させることにより順次視野内に配設させて測定する
こととなるが、この際、少なくとも1つの反射面が次の
視野内で重複して測定されるように送りを制御し、重複
して測定された反射面の結果同士を比較して同一の測定
結果となるように繋ぎ合せることにより、異なる視野間
についての被検物の移動に際して生ずる誤差分を相殺す
る形での異なる視野間の合成となり、かつ、各頂角の相
対的な角度測定であるので、長いアレイ状素子に関する
各頂角の角度のばらつき検査を容易に行える。アレイ状
素子の場合、個々の頂角の角度自体の測定よりも各頂角
間の角度のばらつきの大小の方が問題となることが多い
ので、ばらつき検査を行えるメリットは大きい。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項6記載の角
度測定方法において、前記第2ないし前記第3の工程及
び前記第6ないし前記第7の工程について、前記被検物
を移動機構により前記干渉光学系の前記測定光軸に直交
するアレイ方向に移動させる第8の工程と、この第8の
工程による移動の際に前記同一視野内で順次測定される
複数個の前記反射面のうち少なくとも1つ以上の前記反
射面が次の視野内で重複して測定されるように移動させ
る第9の工程と、この第9の工程により重複して測定さ
れた前記反射面の測定結果同士を対比させて両者間の測
定誤差を算出する第10の工程と、を有し、異なる視野
間の各頂角の角度の測定結果を前記測定誤差分だけ補正
するようにした。
【0027】従って、基本的には請求項7記載の発明の
場合と同様に干渉光学系を利用する測定方法をベースと
し、長いアレイ状素子で全ての頂角が一度に同一視野内
に入らない状況下に少なくとも1つの反射面が次の視野
内で重複するように送りを制御する方法とするが、本来
同一の測定結果となるべき重複して測定された反射面の
結果同士を比較することで両者間の誤差を算出し、その
誤差分を補正することにより、異なる視野間についての
被検物の移動に際して生ずる誤差分が補正される形で各
々の頂角の角度を測定できる。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項6記載の角
度測定方法において、前記第2ないし第3の工程及び前
記第6ないし前記第7の工程について、前記被検物を移
動機構により前記干渉光学系の前記測定光軸に直交する
アレイ方向に移動させる第8の工程と、この第8の工程
による移動の際に生ずる前記移動機構の姿勢変化量を検
出する第9の工程と、を有し、検出された前記姿勢変化
量を測定誤差としてその誤差分を補正するようにした。
【0029】従って、基本的には干渉光学系を利用する
測定方法をベースとするが、長いアレイ状素子で全ての
頂角が一度に同一視野内に入らない状況下において、被
検物をアレイ方向に移動させる移動機構自身の姿勢変化
量を検出し、これを測定誤差として補正させるようにす
ることで、必ずしも1つの反射面が次の視野内で重複す
るような送り制御としなくても、実質的に異なる視野間
の測定結果を連続させることができ、全体に亘って被検
物の移動に際して生ずる誤差の影響を受けない高精度な
頂角の角度の測定が可能となる。
【0030】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
角度測定方法において、検出された前記姿勢変化量を測
定誤差として異なる視野間の各頂角の角度の測定結果に
フィードバックさせてその測定結果を前記測定誤差分だ
け補正するようにした。
【0031】従って、測定された被検物の頂角の角度の
データ自体をフィードバック補正することにより、補正
処理が容易である。
【0032】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
角度測定方法において、検出された前記姿勢変化量を測
定誤差として前記移動機構にフィードバックさせてその
測定誤差分を補正するようにした。
【0033】従って、検出された姿勢変化量に相当する
測定誤差分を移動機構にフィードバックさせてその送り
を補正することにより、それ以後の補正の必要性が減少
する。
【0034】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
11の何れか一に記載の角度測定方法において、前記干
渉光学系が有する参照平面板の形状誤差分を算出してそ
の干渉縞の解析結果を補正するようにした。
【0035】従って、干渉光学系においては干渉縞を生
じさせるために参照平面板が用いられるが、参照平面板
自身も少なからず形状誤差を有しており、その形状誤差
が測定誤差の一因となるが、3面合わせ法などにより参
照平面板の形状誤差分を算出してその分を補正させるこ
とより、参照平面板の有する形状誤差の影響を受けない
高精度な測定が可能となる。
【0036】請求項13記載の発明は、請求項1ないし
12の何れか一に記載の角度測定方法において、測定雰
囲気の温湿度を検出しその温湿度に基づき干渉縞の解析
結果を補正するようにした。
【0037】従って、干渉光学系においては参照平面板
や被検物を照明するための光源としてレーザ光源などを
備えているが、このようなレーザ光源は測定雰囲気の温
湿度変化の影響を受けてそのレーザ光の波長が変動し、
発生する干渉縞等に影響し測定結果に影響を及ぼすが、
レーザ光源の波長−温湿度特性等に基づき検出された温
湿度により補正をすることにより、測定雰囲気の温湿度
変化の影響を受けない高精度な測定が可能となる。
【0038】請求項14記載の発明の角度測定装置は、
隣り合う反射面により頂角が形成された被検物を保持す
る保持機構と、参照平面板を有する干渉光学系と、前記
干渉光学系の前記測定光軸に直交する方向に回転軸を有
して前記保持機構により保持された前記被検物を回転さ
せる回転機構と、前記反射面が前記干渉光学系の測定光
軸に相対するように前記被検物を前記回転機構により所
定の角度だけ回転させる回転制御手段と、前記回転機構
の回転角度を検出する回転角度検出手段と、前記回転機
構による回転前後の前記測定光軸に相対した前記各反射
面から干渉縞を取得しその干渉縞の解析により前記測定
光軸に対する前記各反射面の傾斜角度を測定する解析手
段と、この解析手段により得られる各反射面の傾斜角度
と前記回転角度検出手段により検出された前記回転機構
の回転角度とに基づく演算処理により前記被検物の前記
頂角の角度を測定する演算手段と、を備える。
【0039】従って、干渉光学系を利用するとともに被
検物を回転機構により所定の角度だけ回転させ、その回
転前後において測定光軸に相対する被検物の各々の反射
面から干渉縞を取得しその干渉縞の解析によりその測定
光軸に対する各々の反射面の傾斜角度を測定すること
で、これらの各反射面の傾斜角度と被検物の回転角度と
から、回転角度に対する増減値を演算手段により演算す
ることにより、被検物の隣り合う反射面により形成され
る頂角の角度をオートコリメータ等を利用する場合より
も高精度に測定できる。この際、被検物を回転させる回
転角度を被検物の頂角の角度と同等の角度として回転の
前後で各々の反射面により干渉縞を生じさせるようにす
ればよく、測定すべき被検物の頂角の角度が任意であ
り、測定対象に対する汎用性の高いものとなる。
【0040】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の角度測定装置において、隣り合う反射面により形成さ
れた頂角の角度が既知の原器ブロックを前記被検物とし
て、前記演算手段により測定された前記原器ブロックの
前記頂角の角度と前記原器ブロックの既知の角度との対
比により、前記被検物を回転させる際の前記回転機構の
回転角度の誤差量を算出してその誤差分を補正する誤差
演算補正手段を備える。
【0041】従って、回転機構による被検物の回転角度
の精度が測定精度に大きく関与するが、この回転機構に
よる回転角度に誤差があったとしても頂角の角度が既知
の原器ブロックを用いて同一の方法によりその角度を測
定して既知の角度と比較することにより、回転角度の誤
差量を取得することができるので、その誤差分を誤差演
算補正手段により補正することにより、回転角度の精度
が高い状態での測定と等価的な高精度な測定結果を得る
ことができる。
【0042】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の角度測定装置において、前記誤差演算補正手段は、算
出した誤差量に基づき、測定された前記被検物の頂角の
角度を補正するようにしてなる。
【0043】従って、測定された被検物の頂角の角度の
データ自体を補正することにより、補正処理が容易であ
る。
【0044】請求項17記載の発明は、請求項15記載
の角度測定装置において、前記誤差演算補正手段は、算
出された誤差量に基づき、前記回転制御手段により前記
被検物を回転させる際の前記回転機構の回転角度を補正
するようにしてなる。
【0045】従って、算出された誤差量分について回転
機構の回転角度を補正することにより、それ以後の補正
の必要性が減少する。
【0046】請求項18記載の発明の角度測定装置は、
互いに隣り合う反射面により頂角が形成された被検物と
原器ブロックとを保持する保持機構と、参照平面板を有
する干渉光学系と、前記干渉光学系の前記測定光軸に直
交する方向に回転軸を有して前記保持機構により保持さ
れた前記被検物と前記原器ブロックとを回転させる回転
機構と、前記反射面が前記干渉光学系の測定光軸に相対
するように前記被検物と原器ブロックとを前記回転機構
により所定の角度だけ回転させる回転制御手段と、前記
回転機構による回転前後の前記測定光軸に相対した前記
被検物と前記原器ブロックとの前記各反射面から干渉縞
を前記干渉光学系により同一視野内で取得しその干渉縞
の解析により前記原器ブロックの前記反射面に対する前
記被検物の対応する前記反射面の傾斜角度を測定する解
析手段と、この解析手段により得られる前記被検物の各
反射面の傾斜角度に基づく演算処理により前記原器ブロ
ックの頂角を基準とする相対的な前記被検物の前記頂角
の角度を測定する演算手段と、を備える。
【0047】従って、基本的には請求項14記載の発明
の場合と同様に干渉光学系を利用して被検物の頂角を形
成する各々の反射面の干渉縞を解析する構成を採るが、
このとき、比較対象となる原器ブロックについても同時
にその被検物の頂角を形成する各々の反射面の干渉縞を
解析して、原器ブロックの各々の反射面に対する被検物
の各々の反射面の傾斜角度を測定し、被検物の各反射面
の傾斜角度に基づく演算処理により原器ブロックの頂角
を基準とする相対的な被検物の頂角の角度を測定するこ
とで、原器ブロックの頂角との比較検査が可能となり、
原器ブロックを基準とする被検物の合否判定等に活用で
きる。この場合、原器ブロックの頂角は被検物の頂角と
同等であればよく、特に原器ブロックの頂角の角度が既
知であれば、被検物の頂角の相対的な角度測定のみなら
ず絶対的な角度測定も併せて可能となる。
【0048】請求項19記載の発明は、請求項14ない
し18の何れか一に記載の角度測定装置において、各々
隣り合う反射面により形成される頂角を同一平面内で複
数個有するアレイ状素子なる前記被検物に対し、前記解
析手段は、複数個の前記頂角に関わる複数の前記反射面
の干渉縞を前記干渉光学系により同一視野内で取得した
各々の反射面の干渉縞を個別に解析して各々の反射面の
傾斜角度を個別に測定するようにしてなる。
【0049】従って、干渉光学系による干渉縞を利用す
る測定方法によれば、参照平面板から被検物の測定面ま
での距離が影響しないため、干渉光学系の測定光軸に相
対する面に距離の異なる複数の反射面が存在することと
なる頂角を複数個有するアレイ状素子の場合にも同一視
野内としても特に支障なく各々の頂角の角度を並行して
同時的に測定することができ、アレイ状素子の頂角の角
度測定が容易となる。
【0050】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の角度測定装置において、アレイ状素子なる前記被検物
を前記干渉光学系の測定光軸に直交するアレイ方向に移
動させる移動機構と、前記同一視野内で順次測定される
複数個の前記反射面のうち少なくとも1つ以上の反射面
が次の視野内で重複して測定されるように前記被検物を
前記移動機構により所定の送り量だけ移動させる移動制
御手段と、前記演算手段により各視野毎に測定された前
記反射面の測定結果を記憶する記憶手段と、前記演算手
段により重複して測定されて前記記憶手段により記憶さ
れた前記反射面の測定結果同士を対比させてその測定結
果が同一となるように重複して測定された前記反射面を
繋ぎ合せて前記被検物の複数個の頂角の各角度を順次相
対的に測定する演算結果合成手段と、を備える。
【0051】従って、アレイ状素子を被検物とする場合
において全ての頂角を形成する全ての反射面を干渉光学
系の同一視野内に一度に配設させることができない場合
においては、移動機構により被検物をそのアレイ方向に
移動させることにより順次視野内に配設させて測定する
こととなるが、この際、少なくとも1つの反射面が次の
視野内で重複して測定されるように送りを制御し、重複
して測定された反射面の結果同士を比較して同一の測定
結果となるように繋ぎ合せることにより、異なる視野間
についての被検物の移動に際して生ずる誤差分を相殺す
る形での異なる視野間の合成となり、かつ、各頂角の相
対的な角度測定であるので、長いアレイ状素子に関する
各頂角の角度のばらつき検査を容易に行える。アレイ状
素子の場合、個々の頂角の角度自体の測定よりも各頂角
間の角度のばらつきの大小の方が問題となることが多い
ので、ばらつき検査を行えるメリットは大きい。
【0052】請求項21記載の発明は、請求項19記載
の角度測定装置において、アレイ状素子なる前記被検物
を前記干渉光学系の測定光軸に直交するアレイ方向に移
動させる移動機構と、前記同一視野内で順次測定される
複数個の前記反射面のうち少なくとも1つ以上の反射面
が次の視野内で重複して測定されるように前記被検物を
前記移動機構により所定の送り量だけ移動させる移動制
御手段と、前記演算手段により各視野毎に測定された前
記反射面の測定結果を記憶する記憶手段と、前記演算手
段により重複して測定されて前記記憶手段により記憶さ
れた前記反射面の測定結果同士を対比させて両者間の測
定誤差を算出して異なる視野間の各頂角の角度の測定結
果を前記測定誤差分だけ補正する誤差演算補正手段と、
を備える。
【0053】従って、基本的には請求項20記載の発明
の場合と同様に干渉光学系を利用する測定方法をベース
とし、長いアレイ状素子で全ての頂角が一度に同一視野
内に入らない状況下に少なくとも1つの反射面が次の視
野内で重複するように送りを制御する方法とするが、本
来同一の測定結果となるべき重複して測定された反射面
の結果同士を比較することで両者間の誤差を算出し、そ
の誤差分を補正することにより、異なる視野間について
の被検物の移動に際して生ずる誤差分が補正される形で
各々の頂角の角度を測定できる。
【0054】請求項22記載の発明は、請求項19記載
の角度測定装置において、アレイ状素子なる前記被検物
を前記干渉光学系の測定光軸に直交するアレイ方向に移
動させる移動機構と、複数個の前記反射面が前記同一視
野内で測定されるように前記被検物を前記移動機構によ
り所定の送り量だけ移動させる移動制御手段と、前記被
検物の所定の送り量の移動の際に生ずる前記移動機構の
姿勢変化量を検出し検出された前記姿勢変化量を測定誤
差としてその誤差分を補正する誤差演算補正手段と、を
備える。
【0055】従って、基本的には干渉光学系を利用する
測定方法をベースとするが、長いアレイ状素子で全ての
頂角が一度に同一視野内に入らない状況下において、被
検物をアレイ方向に移動させる移動機構自身の姿勢変化
量を検出し、これを測定誤差として補正させるようにす
ることで、必ずしも1つの反射面が次の視野内で順次重
複するような送り制御としなくても、実質的に異なる視
野間の測定結果を連続させることができ、全体に亘って
被検物の移動に際して生ずる誤差の影響を受けない高精
度な頂角の角度の測定が可能となる。
【0056】請求項23記載の発明は、請求項21記載
の角度測定装置において、前記誤差演算補正手段は、検
出された前記姿勢変化量を測定誤差として異なる視野間
の各頂角の角度の測定結果にフィードバックさせてその
測定結果を前記測定誤差分だけ補正するようにしてな
る。
【0057】従って、測定された被検物の頂角の角度の
データ自体をフィードバック補正することにより、補正
処理が容易である。
【0058】請求項24記載の発明は、請求項21記載
の角度測定装置において、前記誤差演算補正手段は、検
出された前記姿勢変化量を測定誤差として前記移動機構
にフィードバックさせてその測定誤差分を補正するよう
にしてなる。
【0059】従って、検出された姿勢変化量に相当する
測定誤差分を移動機構にフィードバックさせてその送り
を補正することにより、それ以後の補正の必要性が減少
する。
【0060】請求項25記載の発明は、請求項14ない
し24の何れか一に記載の角度測定装置において、前記
干渉光学系が有する参照平面板の形状誤差分を算出して
その干渉縞の解析結果を補正する形状誤差分補正手段を
備える。
【0061】従って、干渉光学系においては干渉縞を生
じさせるために参照平面板が用いられるが、参照平面板
自身も少なからず形状誤差を有しており、その形状誤差
が測定誤差の一因となるが、3面合わせ法などにより参
照平面板の形状誤差分を算出してその分を補正させるこ
とより、参照平面板の有する形状誤差の影響を受けない
高精度な測定が可能となる。
【0062】請求項26記載の発明は、請求項14ない
し25の何れか一に記載の角度測定装置において、測定
雰囲気の温湿度を検出する温湿度検出手段と、この温湿
度検出手段により検出された温湿度に基づき干渉縞の解
析結果を補正する温湿度分補正手段と、を備える。
【0063】従って、干渉光学系においては参照平面板
や被検物を照明するための光源としてレーザ光源などを
備えているが、このようなレーザ光源は測定雰囲気の温
湿度変化の影響を受けてそのレーザ光の波長が変動し、
発生する干渉縞等に影響し測定結果に影響を及ぼすが、
レーザ光源の波長−温湿度特性等に基づき検出された温
湿度により補正をすることにより、測定雰囲気の温湿度
変化の影響を受けない高精度な測定が可能となる。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。図1は本実施の形態の
角度測定装置の構成を示す概略平面図、図2はその概略
側面図である。
【0065】本実施の形態の角度測定装置では、干渉光
学系であるフィゾー型干渉計1を用いる点を特徴の一つ
とする。ここに、フィゾー型干渉計1自体は周知である
ので、詳細は省略するが、その概略構成及び基本的作用
について説明する。
【0066】まず、レーザ光源2により出射されたレー
ザ光は顕微鏡対物レンズ3を透過後、コリメータレンズ
4で平行光に変換される。その平行光は、透過型の参照
平面板5で反射された参照光と、被検物6への照射光と
に分岐される。さらに、被検物6に照射されその表面で
反射された反射光は、参照平面板5を再び透過して同光
路上を戻る。参照平面板5で直接反射された参照光と被
検物6の表面で反射された物体光とはコリメータレンズ
4で収束光となり、レンズ3,4間に配設された光路分
岐手段、例えばハーフミラー7により入射光と直交する
方向に分岐されて干渉縞検出手段8に入射する。CCD
カメラによる干渉縞検出手段8により検出された干渉縞
の情報は、コンピュータ構成の干渉縞解析装置9に出力
されて干渉縞の解析に供され、平面形状の測定結果が得
られることになる。
【0067】ここに、本実施の形態では、このような干
渉計1の測定光軸φに相対する位置(参照平面板5に対
向する位置)にて被検物6を保持する保持機構としての
保持台10が設けられている。この保持台10は被検物
6を測定光軸φに直交する水平面内で回転させるモータ
等による回転機構11上に搭載されている。即ち、回転
機構11の回転軸は測定光軸φに直交する方向に設定さ
れている。この回転機構11の駆動は干渉縞解析装置9
により制御されるように構成されている。即ち、コンピ
ュータ構成の干渉縞解析装置9は本来の干渉縞の各種解
析処理機能とともに、回転機構11に対する回転制御手
段等の各種手段の機能を発揮する。図4は干渉縞解析装
置9のこのような手段構成を示す機能的ブロック図であ
る。回転機構11の回転軸上には高精度で回転角度検出
手段となるエンコーダ(図示せず)が設けられている。
【0068】このような基本的な構成において、本実施
の形態では、例えば図3に示すように測定対象となり隣
り合う2つの側面A,Bにより角度α±εの頂角Cが形
成された直角プリズム状の光学部品を被検物6とする場
合を想定している。ここに、αがその被検物6に望まれ
る固有の角度(公称頂角)、εが頂角Cの角度誤差を示
す。固有の角度(公称頂角)αは任意であるが、説明を
簡単にするために、例えば、直角プリズムの場合であれ
ば、α=90°であり、εが直角度誤差を表すものとな
る。また、側面A,Bは鏡面状態の反射特性を有して干
渉計1による測定において干渉縞を生じさせ得る反射面
として機能する。
【0069】このような被検物6の頂角Cの角度の測定
方法について説明する。まず、保持台10上に保持され
た被検物6の姿勢を制御することにより、その一方の側
面Aを図3(a)に示すように干渉計1の測定光軸φに
相対させる(第1の工程)。ここに、相対させるとは、
測定光軸φに対して必ずしも直交するように正対する場
合のみを意味せず、干渉縞が発生し得る程度に傾いてい
る場合を含む意味である。この状態で、干渉計1によ
り、参照平面板5による参照光と被検物6の側面Aから
の反射光とを干渉させて干渉縞を生じさせ、この干渉縞
を干渉縞検出手段8で検出する(第2の工程)。このよ
うな検出処理により取得された干渉縞の情報を干渉縞解
析装置9において解析して側面Aの平面形状を求める
(第3の工程)。このとき得られる側面Aの平面形状
は、図3(a)の右側に示すように、側面Aの姿勢誤差
である測定光軸φとの直交軸に対する傾斜角度εa(従
って、測定光軸φに対する傾斜角度と同じ意味をなす)
を含むものであり、その傾斜角度εaは干渉縞解析装置
9においてZerunike多項式等の収差解析により分離し
て得ることが可能である。この第3の工程の処理が、干
渉縞解析装置9において解析手段の機能として実行され
る。
【0070】干渉縞の解析処理の手法に関して、例え
ば、干渉縞検出手段8のCCDカメラにより観察される
干渉縞は光量(光強度)分布のデータであり、一般的
に、縞走査法(フリンジスキャン法)によりそのデータ
を高精度な位相データ変換が可能である。得られた位相
データを収差毎に分離された関数に近似して被検面の傾
斜角度が得られる。即ち、 被検面の位相=α0+α1・X+α2・Y+α3・(X2
+Y2)+… α0:0次係数/シフト α1:1次係数/X方向の傾斜に相当 α2:1次係数/Y方向の傾斜に相当 α3:2次係数/デフォーカス(焦点誤差の相当) として得られる。
【0071】側面Aについての傾斜角度εaの測定が終
了すると、干渉縞解析装置9から回転機構11に対して
回転指令を出力し、図3(b)に示すように、保持台1
0上に保持された被検物6を所定の回転角度αだけ回転
させる(第4の工程)。この回転角度αは、被検物6の
公称頂角αに相当する角度であるが、厳密に一致してい
る必要はなく、同等であればよい。もっとも、その回転
角度α自体はその精度が高いほど好ましい。この第4の
工程の処理が、干渉縞解析装置9において回転制御手段
の機能として実行される。
【0072】この第4の工程の終了により、今度は、被
検物6の他方の側面Bを図3(c)に示すように干渉計
1の測定光軸φに相対させることとなる(第5の工
程)。この状態で、干渉計1により、参照平面板5によ
る参照光と被検物6の側面Bからの反射光とを干渉させ
て干渉縞を生じさせ、この干渉縞を干渉縞検出手段8で
検出する(第6の工程)。このような検出処理により取
得された干渉縞の情報を干渉縞解析装置9において解析
して側面Bの平面形状を求める(第7の工程)。このと
き得られる側面Bの平面形状は、図3(c)の右側に示
すように、側面Bの姿勢誤差である測定光軸φとの直交
軸に対する傾斜角度εb(従って、測定光軸φに対する
傾斜角度と同じ意味をなす)を含むものであり、その傾
斜角度εbも前述したように干渉縞解析装置9において
Zerunike多項式等の収差解析により分離して得ること
が可能である。この第7の工程の処理が、干渉縞解析装
置9において解析手段の機能として実行される。
【0073】このようにして、測定光軸φに対する各側
面A,Bの傾斜角度εa,εbが算出されると、干渉縞解
析装置9において、回転角度αを用いて被検物6の頂角
Cの角度が所定の演算処理により算出される。即ち、被
検物6の頂角Cの角度誤差εは、上述の測定工程によっ
て得られた各側面A,Bの測定光軸φの直交軸に対する
傾斜角度εa,εbの和であるため、測定すべき被検物6
の頂角Cの角度は、 頂角の角度α±ε=回転角度α+側面Aの傾斜角度εa
+側面Bの傾斜角度εb なる演算処理により求められる。この処理が、干渉縞解
析装置9における演算手段の機能として実行される。こ
の場合の角度の測定精度は、干渉計1による各側面A,
Bの傾斜角度εa,εbの測定精度とともに、回転機構1
1による回転角度αの回転精度が大きく関与する。よっ
て、より高精度な角度測定を実現するためには、エンコ
ーダ等の回転角度検出手段による高精度な回転角度αの
検出が必要となる。
【0074】従って、本実施の形態によれば、オートコ
リメータよりも測定精度の高い干渉計1を利用すること
を基本とし、被検物6を回転機構11によりその頂角C
の角度相当の所定の角度だけ回転させ、その回転前後に
おいて測定光軸φに相対する各々の側面A,Bから干渉
縞を取得しその干渉縞の解析によりその測定光軸φに対
する各々の側面A,Bの傾斜角度εa,εbを測定するこ
とで、これらの各側面A,Bの傾斜角度εa,εbと被検
物6の回転角度αとから、回転角度αに対する増減値ε
a+εbを演算することにより、被検物6の頂角Cの角度
を高精度に測定することができる。この際、被検物6を
回転させる回転角度αを被検物6の頂角Cの角度と同等
の角度としてその回転の前後で各々の側面A,Bにより
干渉縞を生じさせるようにすればよく、測定すべき被検
物6の頂角Cの角度としても任意であり、測定対象に対
する汎用性の高いものとなる。
【0075】ところで、本実施の形態において、回転機
構11による所定の回転角度αに回転誤差がある場合に
は、上述した測定処理に関して、被検物6に代えて、被
検物6と同等の構造であって頂角の角度がα0として既
知の原器ブロック(図示せず)を用いてその頂角の角度
測定を全く同様に行い、測定された原器ブロックの頂角
の角度と原器ブロックの既知の角度α0との対比によ
り、被検物6を回転させる際の回転機構11の回転角度
αの誤差量Δαを算出できるので、 頂角の角度α±ε=回転角度α+側面Aの傾斜角度εa
+側面Bの傾斜角度εb=既知の角度α0+誤差量Δα 算出された回転角度αの誤差量Δαに基づきその誤差分
を補正することができる。
【0076】このように、回転機構11による被検物6
の回転角度αの精度が測定精度に大きく関与するが、こ
の回転機構11による回転角度αに誤差があったとして
も頂角の角度α0が既知の原器ブロックを用いて同一の
方法によりその角度を測定して既知の角度α0と比較す
ることにより、回転角度αの誤差量Δαを取得すること
ができるので、その誤差分を補正することにより、回転
角度の精度が高い状態での測定と等価的な高精度な測定
結果を得ることができる。逆にいえば、回転機構11に
よる回転角度が未知若しくはその精度が劣る場合におい
ても、原器ブロックの各側面の測定結果から回転機構1
1による実際の回転角度を導き出すことができるため、
被検物6の頂角の絶対的な角度を測定することができ
る。このような処理は、干渉縞解析装置9における誤差
演算補正手段の機能として実行される。
【0077】この場合の誤差分の補正方法としては、原
器ブロックを用いて算出された誤差量Δαに基づき、測
定された被検物6の頂角Cの角度のデータ自体を補正す
るようにしてもよく、或いは、原器ブロックを用いて算
出された誤差量Δαに基づき、被検物6を回転させるた
めの回転機構11の回転角度が所定の角度となるように
補正してもよい。前者によれば、測定された被検物6の
頂角Cの角度のデータ自体の補正となり、補正処理が容
易であり、後者によれば、回転機構11の回転角度αを
補正することにより、それ以後の補正の必要性を減少さ
せることができる。
【0078】なお、本実施の形態では、干渉計1として
透過型の参照平面板5を用いた例で説明したが、図5に
示すように、コリメータレンズ4と被検物6との間の光
路上に光路分岐手段、例えば、ハーフミラー12を介在
させ、このハーフミラー12により反射分岐される側に
反射型の参照平面板13を配置させた構成の干渉計1で
あってもよい(以降の実施の形態でも同様である)。
【0079】また、測定対象となる被検物6に関して、
直角プリズム状の光学素子に限らず、後述するアレイ状
素子はもちろん、金型や同一円周上に複数個の頂角を有
するポリゴンミラー等であってもよい。要は、鏡面状態
の反射特性を有して隣り合う側面(反射面)により固有
の角度の頂角が形成されており、干渉計1において干渉
縞を生じさせ得るものであればよい。要は、本発明にい
う“反射面”とは、被検物の用途として必ずしも必要な
特性ではなく、干渉計1を用いて干渉縞を得るために必
要な特性を意味する。例えば、ポリゴンミラーの場合で
あれば、或る頂角に関して一方の側面と他方の側面との
測定結果によりその角度を測定した後、先の他方の側面
の測定結果が次の頂角に関しては一方の側面の測定結果
となる如く、順に二度ずつ利用すればよい。
【0080】本発明の第二の実施の形態を図6ないし図
9に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部分
と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する
(以降の各実施の形態でも順次同様とする)。本実施の
形態は、干渉計1を利用する点で第一の実施の形態の場
合と基本的に同様であるが、図7に示すように、被検物
6と同等の構造の原器ブロック14を利用することで被
検物6の頂角Cの角度を相対的な角度として測定する比
較測定とするようにした点で異なる。このため、本実施
の形態では、被検物6と原器ブロック14とをほぼ同一
の姿勢状態で干渉計1の同一視野内で同時に観察し得る
ようにこれらの被検物6と原器ブロック14とを一体的
に保持する2段構造の保持台15が保持機構として設け
られている。これらの被検物6と原器ブロック14とは
保持台15を介して回転機構11により一体に回転させ
得るように保持されている。
【0081】被検物6と同等の構造の原器ブロック14
は、例えば図7(b)に示すように測定対象となり隣り
合う2つの側面(反射面)A,Bにより角度α0の頂角
Cが形成された直角プリズム状の光学部品である。角度
α0は既知であっても既知でなくても何れでもよい。ま
た、原器ブロック14はメートル原器のような厳密な意
味はなく、要は、被検物6の頂角Cの測定の基準となり
得るものであればよく、例えば、多数の被検物6の中か
ら合格品として選定されたものであってもよい。
【0082】このような構成において、本実施の形態の
場合の測定方法について説明する。まず、保持台15上
に保持された被検物6及び原器ブロック14の姿勢を制
御することにより、これらの一方の側面Aを干渉計1の
測定光軸φに相対させる(第1の工程)。この状態で、
干渉計1により、参照平面板5による参照光と被検物
6、原器ブロック14各々の側面Aからの反射光とを干
渉させて、図8(a)に示すように同一視野内で各々
干渉縞を生じさせ、これらの干渉縞を干渉縞検出手段8
で検出する(第2の工程)。このような検出処理により
取得されたこれらの干渉縞の情報を干渉縞解析装置9に
おいて解析して側面Aの平面形状を求める(第3の工
程)。このとき、得られる被検物6、原器ブロック14
の各々の側面Aの平面形状は図3(a)の右側に示す場
合と同様に測定光軸φの直交軸に対する傾斜角度であ
り、両者の差分を取ることにより、図9(a)に示すよ
うに、原器ブロック14の側面Aに対する被検物6の側
面Aの傾斜角度εaoを算出するものである。この第3の
工程の処理が、干渉縞解析装置9において解析手段の機
能として実行される。
【0083】これらの側面Aについての測定が終了する
と、干渉縞解析装置9から回転機構11に対して回転指
令を出力し、保持台15上に保持された被検物6及び原
器ブロック14を所定の回転角度α0だけ回転させる
(第4の工程)。この回転角度α0は、原器ブロック1
4の頂角の角度α0を想定した角度であるが、厳密に一
致している必要はなく、同等であればよい。この第4の
工程の処理が、干渉縞解析装置9において回転制御手段
の機能として実行される。
【0084】この第4の工程の終了により、今度は、被
検物6及び原器ブロック14の他方の側面Bを干渉計1
の測定光軸φに相対させることとなる(第5の工程)。
この状態で、干渉計1により、参照平面板5による参照
光と被検物6、原器ブロック14の各々の側面Bからの
反射光とを干渉させて干渉縞を生じさせ、この干渉縞を
干渉縞検出手段8で検出する(第6の工程)。このよう
な検出処理により取得された干渉縞の情報を干渉縞解析
装置9において解析して側面Bの平面形状を求める(第
7の工程)このとき、得られる被検物6、原器ブロック
14の各々の側面Bの平面形状は図3(c)の右側に示
す場合と同様に測定光軸φの直交軸に対する傾斜角度で
あり、両者の差分を取ることにより、図9(b)に示す
ように、原器ブロック14の側面Bに対する被検物6の
傾斜角度εboを算出するものである。この第7の工程の
処理が、干渉縞解析装置9において解析手段の機能とし
て実行される。
【0085】このようにして、原器ブロック14の各側
面A,Bに対する被検物6の各側面A,Bの傾斜角度ε
ao,εboが算出されると、干渉縞解析装置9において、
原器ブロック14の頂角Cを基準とする相対的な被検物
6の頂角Cの角度が所定の演算処理により算出される。
即ち、上述の測定工程によって得られた被検物6の各側
面A,Bの原器ブロック14の各側面A,Bに対する傾
斜角度εa,εbの和が、原器ブロック14の頂角に対す
る被検物6の頂角Cの角度差(ばらつき)を意味するも
のとなる。
【0086】よって、本実施の形態によれば、回転機構
11の回転角度が未知若しくは回転精度が劣る場合にお
いても、被検物6に関して原器ブロック14の頂角を基
準とした相対的な評価が可能であり、被検物6の頂角の
角度自体が正確に分からなくても原器ブロック14に対
する角度差が許容誤差の範囲内であれば合格品として認
定することができる。即ち、原器ブロック14の頂角と
の比較検査が可能となり、被検物6の量産ライン等にお
いて原器ブロック14を基準とする被検物6の合否判定
等に活用できる。この場合、原器ブロック14の頂角の
角度α0は被検物6の頂角と同等であればよく、特に原
器ブロック14の頂角の角度α0が既知であれば、被検
物6の頂角の相対的な角度測定のみならず絶対的な角度
測定も併せて可能となる。
【0087】本発明の第三の実施の形態を図10ないし
図13に基づいて説明する。基本的には、第一の実施の
形態の場合と同様であるが、本実施の形態では理想的に
は同一角度の複数個の頂角C1,C2,C3,…を同一
平面内でアレイ状に有するプリズムアレイのようなアレ
イ状素子を被検物16とする適用例である。即ち、この
被検物16は各頂角C1,C2,C3,…が各々隣り合
う側面(反射面)としてA1,B1、A2,B2、A
3,B3、…を有するものとする。
【0088】このような構成において、第一の実施の形
態の場合に準じて各頂角C1,C2,C3,…の角度測
定を行うが、例えば、被検物16の側面A側を干渉計1
の測定光軸φに相対させてその傾斜角度の測定をする際
に何れも相対する複数の側面A1,A2,A3,A4を
図12(a)に示すように干渉計1の同一視野内にお
いて同時に干渉縞を取得する点で異なる。これは、干渉
計1が参照平面板5から被検物16の測定面までの距離
が影響しない点を利用するものであり、オートコリメー
タ法による場合と大きく異なる。また、同一視野内で複
数個の干渉縞を同時に取得しても一般にはその分離が容
易であることを利用している。例えば、各側面A1,A
2,A3,A4毎が異なる傾斜を持っている場合(厳密
には、全く傾斜が同じという理想状態はあり得ない)、
その区切り部分において観察される干渉縞は不連続にな
るので、干渉縞解析装置9における画像処理によりその
不連続部分を認識することにより、各側面A1,A2,
A3,A4毎の干渉縞のデータを分離できる。また、参
照平面板5と被検物16との間に、各側面A1,A2,
A3,A4の有効領域に相当するサイズの矩形開口を有
するマスクを配設し、CCDカメラ上に各側面A1,A
2,A3,A4が最初から分離して観察されるようにし
てもよい。何れにしても、被検物16の各側面A1,A
2,A3,A4を同一視野内で検出し、各側面A1,
A2,A3,A4毎の干渉縞解析を行うことで、図13
(a)に示すように各側面A1,A2,A3,A4毎の
測定光軸φとの直交軸に対する傾斜角度εa1、εa2、ε
a3、εa4を同時に測定することができる。
【0089】側面A側の測定が終了したら、前述した第
4の工程に従い、被検物16を回転機構11より所定の
回転角度αだけ回転させる。そして、被検物16の側面
B側の測定を側面A側と同様に行う。即ち、被検物16
の側面B側を干渉計1の測定光軸φに相対させてその傾
斜角度の測定をする際に何れも相対する複数の側面B
1,B2,B3,B4を図12(b)に示すように干渉
計1の同一視野内において同時に干渉縞を取得する。
被検物16の各側面B1,B2,B3,B4を同一視野
内で検出し、各側面B1,B2,B3,B4毎の干渉
縞解析を行うことで、図13(b)に示すように各側面
B1,B2,B3,B4毎の測定光軸φとの直交軸に対
する傾斜角度εb1、εb2、εb3、εb4を同時に測定する
ことができる。
【0090】従って、後は干渉縞解析装置9における演
算手段による所定の演算処理により、各頂角C1,C
2,C3,C4毎の角度をこれらの傾斜角度εa1、εa
2、εa3、εa4、εb1、εb2、εb3、εb4と回転角度α
とより測定することができる。
【0091】従って、本実施の形態によれば、被検物1
6が頂角を複数個有するアレイ状素子の場合にも干渉計
1において同一視野内としても特に支障なく各々の頂角
の角度を並行して同時的に測定することができ、アレイ
状素子の頂角の角度測定が容易となる。
【0092】なお、特に図示しないが、本実施の形態の
場合も、前述した実施の形態の場合と同様に、頂角の角
度α0が既知の原器ブロックを用いてその頂角の角度を
測定することにより回転機構11の回転角度αの誤差分
を補正したり、被検物16と原器ブロックとを同一視野
内で同時に測定することにより、各頂角C1,C2,C
3,C4の角度に関して原器ブロック基準の相対的な評
価とすることも可能である。
【0093】本発明の第四の実施の形態を図14ないし
図17に基づいて説明する。基本的には、第三の実施の
形態の場合と同様にアレイ状素子を被検物とするが、全
ての側面が干渉計1の同一視野内に収まらないような長
めのアレイ状素子を被検物17とする場合の適用例であ
る。このため、本実施の形態にあっては、測定すべき側
面が順次干渉計1の視野内に入るように被検物17を干
渉計1の測定光軸φに直交するアレイ方向に移動させる
移動機構18が設けられている。具体的には、リニアモ
ータ等によるもので、被検物17を保持した保持台10
を移動させる構成であり、回転機構11上に搭載されて
いる。即ち、回転に関しては移動機構18も被検物17
等と同時に回転させる構成である。
【0094】従って、本実施の形態の場合、基本的には
第三の実施の形態の場合と同様に同一視野内で複数の側
面分についての処理を同時に行うが、第三の実施の形態
の場合に比して、側面A側や側面B側についての干渉縞
の検出、傾斜角度の測定に際して、被検物17を移動機
構18によりアレイ方向に移動させる工程(第8及び第
9の工程)を必要とする点で異なる。
【0095】ここに、本実施の形態のような被検物17
の各頂角C1,C2,C3,…に関して隣接比較評価を
行うためには、その頂角C1,C2,C3,…を形成す
る各側面A1,A2,A3,…、B1,B2,B3、…
についての隣接比較評価が必要であり、移動機構18に
より被検物17の送りを行う際の姿勢誤差(真直度)が
測定誤差として測定精度に大きく影響する。本実施の形
態では、このような移動機構18に起因する測定誤差分
を補正により低減させながら、被検物17の各頂角C
1,C2,C3,…の角度を順次相対的に評価するよう
にしたものである。
【0096】ここでは、被検物17の側面A側の測定処
理を例に採り説明する。まず、図12(a)、図13
(a)の場合と同様に被検物17の側面A1,A2,A
3,A4に関して干渉計1の同一視野内に配設させて
それらの干渉縞の解析により各側面A1,A2,A3,
A4毎の測定光軸φとの直交軸に対する傾斜角度εa1、
εa2、εa3、εa4を同時に測定する(図15(a)、図
16(a))。
【0097】これらの側面A1,A2,A3,A4に関
する測定終了後、移動機構18により被検物17をアレ
イ方向に送り、図15(b)に示すように次の視野に
位置させる。このように移動機構18により被検物17
を視野から視野に送ったとき、視野は視野に対
して移動機構18の姿勢誤差が含まれており、干渉縞の
解析結果にも当然その影響が現れる。この点、本実施の
形態では、図15(b)に示すように、視野で測定済
みの複数の側面A1〜A4の内の少なくとも1面(ここ
では、後続側面A5に隣り合う側面A4)を次の視野
でも重複して測定するように被検物17の送りを制御す
ることで、移動機構18の姿勢誤差量を把握できるよう
にし、結果として、その誤差分を補正するようにしてい
る。
【0098】図15(b)に示す測定状況では、被検物
17の側面A4,A5,A6,A7に関して干渉計1の
同一視野内に配設させてそれらの干渉縞の解析により
各側面A4,A5,A6,A7毎の測定光軸φとの直交
軸に対する傾斜角度εa4′,εa5′,εa6′,εa7′を
同時に測定する(図16(b))。
【0099】この場合、重複して測定された側面A4に
関する測定結果(傾斜角度)は、本来同じになるべきは
ずであるが(εa4=εa4′)、図16(a)(b)に図
示の如くずれている場合が多いので、側面A4に関する
測定結果εa4,εa4′を対比させて両者が一致するよう
に(εa4=εa4′)、今回の視野での測定結果を補正
することで、両視野の即規定結果を図16(c)に
示すように側面A4部分で繋ぎ合わせて合成する(第1
0の工程)。即ち、図16に示す模式図において、重複
して測定された側面A4の傾斜角度εa4とεa4'との差
異は移動機構18の姿勢誤差(測定誤差)に起因するた
め、その差異を除去するよう視野における解析結果ε
a5'からεa7a'を補正する。このような補正処理のた
め、測定済みの傾斜角度データは一旦メモリ(記憶手
段)内に記憶保持される。このような補正によって、図
16(c)に示すような傾斜角度εa1からεa7なる測定
結果が移動誤差の影響のない状態で得られる。このよう
な第10の工程の処理が、干渉縞解析装置9において演
算結果合成手段の機能として実行される。
【0100】残りの側面A8、他方の側面B1,B2,
…,B8,…についても同様に処理される。また、傾斜
角度の測定後の処理は前述したように被検物17の各頂
角C1,C2,C3,…の角度を順次相対的に評価する
こととなる。
【0101】なお、本実施の形態において、例えば、図
15(a)に示すように複数の側面A1,A2,A3,
A4に関する干渉縞を同一視野内で観察する場合の各
側面毎の干渉縞の分離は、前述したような干渉縞の不連
続性による画像処理法や、マスクによる分離法による
他、例えば、干渉計1の光学系倍率から測定面(側面)
の観察サイズ(測定面がCCDカメラの縦横各々何画素
に相当するか)を算出しておき、被検物17を移動させ
たときに毎回同じ位置に来るように移動機構18の移動
量を設定する。即ち、図15(a)に示す視野の側面
A1と図15(b)に示す視野の側面A4とがCCD
カメラ上で等倍位置に来るように制御する方法であって
もよい。
【0102】このように、本実施の形態によれば、アレ
イ状素子を被検物17とする場合において全ての頂角を
形成する全ての側面を干渉計1の同一視野内に一度に配
設させることができない場合においては、移動機構18
により被検物17をそのアレイ方向に移動させることに
より順次視野内に配設させて測定することとなるが、こ
の際、少なくとも1つの反射面が次の視野内で重複し
て測定されるように送りを制御し、重複して測定された
反射面の結果同士を比較して同一の測定結果となるよう
に繋ぎ合せることにより、異なる視野間についての
被検物17の移動に際して生ずる誤差分を相殺する形で
の異なる視野間の合成となり、かつ、各頂角の相対
的な角度測定であるので、長いアレイ状素子なる被検物
17に関する各頂角の角度のばらつき検査を容易に行え
る。このような長いアレイ状素子の場合、個々の頂角の
角度自体の測定よりも各頂角間の角度のばらつきの大小
の方が問題となることが多いので、ばらつき検査を簡単
に行えるメリットは大きい。
【0103】なお、本実施の形態において、被検物17
の各頂角C1,C2,C3,…の角度を個別に測定する
場合であれば、異なる視野で重複して測定される側面の
測定結果同士の対比により移動機構18に起因する測定
誤差分を算出し(第10の工程)、異なる視野間の各頂
角の測定結果自体をその測定誤差分だけ補正するように
してもよい。
【0104】また、移動機構18自身の姿勢誤差(真直
度)を直接的に検出する検出手段(図示せず)を備える
場合には、この検出手段により検出される姿勢誤差(真
直度)を測定誤差として用いて補正すればよく、同一の
側面に関して異なる視野で重複して測定するように送り
を制御する必要はなく、順次新規な側面が次の視野内に
配設されるように送ればよい。
【0105】本発明の第五の実施の形態について図18
及び図19に基づいて説明する。本実施の形態は、干渉
計1中に含まれる参照平面板5の有する形状誤差に着目
したものであり、前述した何れの実施の形態にも適用し
得る。
【0106】前述したような干渉計1を用いた測定にお
いて、参照平面板5は実際には形状誤差を持っているた
めその誤差がそのまま測定誤差となる。即ち、図18に
示すような干渉計1の視野で検出した干渉縞の解析結
果は図19(a)に示すように参照平面板5の形状誤差
を含んでいるが(図19(a)中に破線で示す曲線が参
照平面板5の形状誤差を誇張して示すものである)、そ
の形状誤差分を算出して測定結果を図19(b)に示す
ように補正することで、正確な各側面A1,A2,A
3,A4の測定結果を得ることができる。参照平面板5
の形状誤差の算出には、周知の技術、例えば参照平面板
の形状誤差の高精度な把握方法として知られている3面
合わせ法などを用いればよい。本実施の形態における処
理は、干渉縞解析装置9において形状誤差分補正手段の
機能として実行される。これにより、より一層高精度な
頂角の測定が可能となる。
【0107】また、特に図示しないが、干渉計1中のレ
ーザ光源2は測定雰囲気の温湿度の変化によって発する
レーザ光の波長が変動する特性を有し、発生する干渉縞
等に影響し測定結果に影響を及ぼす。そこで、測定雰囲
気の温湿度を検出する温湿度検出手段(図示せず)を備
え、この温湿度検出手段により検出された温湿度の変動
に応じて干渉縞の解析結果を補正するようにすれば、測
定雰囲気の温湿度変化の影響を受けないより一層高精度
な測定が可能となる。この処理は、干渉縞解析装置9に
おいて温湿度分補正手段の機能として実行される。
【0108】
【発明の効果】請求項1記載の発明の角度測定方法によ
れば、干渉光学系を利用するとともに被検物を回転機構
により所定の角度だけ回転させ、その回転前後において
測定光軸に相対する被検物の各々の反射面から干渉縞を
取得しその干渉縞の解析によりその測定光軸に対する各
々の反射面の傾斜角度を測定することで、これらの各反
射面の傾斜角度と被検物の回転角度とから、回転角度に
対する増減値を演算することにより、被検物の隣り合う
反射面により形成される頂角の角度をオートコリメータ
等を利用する場合よりも高精度に測定することができ、
この際、被検物を回転させる回転角度を被検物の頂角の
角度と同等の角度として回転の前後で各々の反射面によ
り干渉縞を生じさせるようにすればよく、測定すべき被
検物の頂角の角度が任意であり、測定対象に対する汎用
性の高いものとなる。
【0109】請求項2記載の発明よれば、請求項1記載
の角度測定方法において、回転機構による被検物の回転
角度の精度が測定精度に大きく関与するが、この回転機
構による回転角度に誤差があったとしても頂角の角度が
既知の原器ブロックを用いて同一の方法によりその角度
を測定して既知の角度と比較することにより、回転角度
の誤差量を取得することができるので、その誤差分を補
正することにより、回転角度の精度が高い状態での測定
と等価的な高精度な測定結果を得ることができる。
【0110】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の角度測定方法において、測定された被検物の頂角の
角度のデータ自体を補正するようにしたので、補正処理
が容易となる。
【0111】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の角度測定方法において、算出された誤差量分につい
て回転機構の回転角度を補正するようにしたので、それ
以後の補正の必要性を減少させることができる。
【0112】請求項5記載の発明の角度測定方法によれ
ば、基本的には請求項1記載の発明の場合と同様に干渉
光学系を利用して被検物の頂角を形成する各々の反射面
の干渉縞を解析する方法を採るが、このとき、比較対象
となる原器ブロックについても同時にその被検物の頂角
を形成する各々の反射面の干渉縞を解析することで、原
器ブロックの各々の反射面に対する被検物の各々の反射
面の傾斜角度を測定し、被検物の各反射面の傾斜角度に
基づく演算処理により原器ブロックの頂角を基準とする
相対的な被検物の頂角の角度を測定するようにしたの
で、原器ブロックの頂角との比較検査が可能となり、原
器ブロックを基準とする被検物の合否判定等に活用で
き、この場合、原器ブロックの頂角は被検物の頂角と同
等であればよく、特に原器ブロックの頂角の角度が既知
であれば、被検物の頂角の相対的な角度測定のみならず
絶対的な角度測定も併せて可能となる。
【0113】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし5の何れか一に記載の角度測定方法において、干渉
光学系による干渉縞を利用する測定方法によれば、参照
平面板から被検物の測定面までの距離が影響しないた
め、干渉光学系の測定光軸に相対する面に距離の異なる
複数の反射面が存在することとなる頂角を複数個有する
アレイ状素子の場合にも同一視野内としても特に支障な
く各々の頂角の角度を並行して同時的に測定することが
でき、アレイ状素子の頂角の角度測定が容易となる。
【0114】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の角度測定方法において、アレイ状素子を被検物とす
る場合において全ての頂角を形成する全ての反射面を干
渉光学系の同一視野内に一度に配設させることができな
い場合においては、移動機構により被検物をそのアレイ
方向に移動させることにより順次視野内に配設させて測
定することとなるが、この際、少なくとも1つの反射面
が次の視野内で重複して測定されるように送りを制御
し、重複して測定された反射面の結果同士を比較して同
一の測定結果となるように繋ぎ合せることにより、異な
る視野間についての被検物の移動に際して生ずる誤差分
を相殺する形での異なる視野間の合成となり、かつ、各
頂角の相対的な角度測定であるので、長いアレイ状素子
に関する各頂角の角度のばらつき検査を容易に行える。
アレイ状素子の場合、個々の頂角の角度自体の測定より
も各頂角間の角度のばらつきの大小の方が問題となるこ
とが多いので、ばらつき検査を行えるメリットは大き
い。
【0115】請求項8記載の発明によれば、請求項6記
載の角度測定方法において、基本的には請求項7記載の
発明の場合と同様に干渉光学系を利用する測定方法をベ
ースとし、長いアレイ状素子で全ての頂角が一度に同一
視野内に入らない状況下に少なくとも1つの反射面が次
の視野内で重複するように送りを制御する方法とする
が、本来同一の測定結果となるべき重複して測定された
反射面の結果同士を比較することで両者間の誤差を算出
し、その誤差分を補正することにより、異なる視野間に
ついての被検物の移動に際して生ずる誤差分が補正され
る形で各々の頂角の角度を測定できる。
【0116】請求項9記載の発明によれば、請求項6記
載の角度測定方法において、基本的には干渉光学系を利
用する測定方法をベースとするが、長いアレイ状素子で
全ての頂角が一度に同一視野内に入らない状況下におい
て、被検物をアレイ方向に移動させる移動機構自身の姿
勢変化量を検出し、これを測定誤差として補正させるよ
うにすることで、必ずしも1つの反射面が次の視野内で
重複するような送り制御としなくても、実質的に異なる
視野間の測定結果を連続させることができ、全体に亘っ
て被検物の移動に際して生ずる誤差の影響を受けない高
精度な頂角の角度の測定が可能となる。
【0117】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の角度測定方法において、測定された被検物の頂角
の角度のデータ自体をフィードバック補正するようにし
たので、補正処理が容易となる。
【0118】請求項11記載の発明によれば、請求項9
記載の角度測定方法において、検出された姿勢変化量に
相当する測定誤差分を移動機構にフィードバックさせて
その送りを補正することにより、それ以後の補正の必要
性を減少させることができる。
【0119】請求項12記載の発明によれば、請求項1
ないし11の何れか一に記載の角度測定方法において、
干渉光学系においては干渉縞を生じさせるために参照平
面板が用いられるが、参照平面板自身も少なからず形状
誤差を有しており、その形状誤差が測定誤差の一因とな
るが、3面合わせ法などにより参照平面板の形状誤差分
を算出してその分を補正させることより、参照平面板の
有する形状誤差の影響を受けない高精度な測定が可能と
なる。
【0120】請求項13記載の発明によれば、請求項1
ないし12の何れか一に記載の角度測定方法において、
干渉光学系においては参照平面板や被検物を照明するた
めの光源としてレーザ光源などを備えているが、このよ
うなレーザ光源は測定雰囲気の温湿度変化の影響を受け
てそのレーザ光の波長が変動し、発生する干渉縞等に影
響し測定結果に影響を及ぼすが、レーザ光源の波長−温
湿度特性等に基づき検出された温湿度により補正をする
ことにより、測定雰囲気の温湿度変化の影響を受けない
高精度な測定が可能となる。
【0121】請求項14記載の発明の角度測定装置によ
れば、干渉光学系を利用するとともに被検物を回転機構
により所定の角度だけ回転させ、その回転前後において
測定光軸に相対する被検物の各々の反射面から干渉縞を
取得しその干渉縞の解析によりその測定光軸に対する各
々の反射面の傾斜角度を測定することで、これらの各反
射面の傾斜角度と被検物の回転角度とから、回転角度に
対する増減値を演算手段により演算することにより、被
検物の隣り合う反射面により形成される頂角の角度をオ
ートコリメータ等を利用する場合よりも高精度に測定で
き、この際、被検物を回転させる回転角度を被検物の頂
角の角度と同等の角度として回転の前後で各々の反射面
により干渉縞を生じさせるようにすればよく、測定すべ
き被検物の頂角の角度が任意であり、測定対象に対する
汎用性の高いものとなる。
【0122】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の角度測定装置において、回転機構による被検物
の回転角度の精度が測定精度に大きく関与するが、この
回転機構による回転角度に誤差があったとしても頂角の
角度が既知の原器ブロックを用いて同一の方法によりそ
の角度を測定して既知の角度と比較することにより、回
転角度の誤差量を取得することができるので、その誤差
分を誤差演算補正手段により補正することにより、回転
角度の精度が高い状態での測定と等価的な高精度な測定
結果を得ることができる。
【0123】請求項16記載の発明によれば、請求項1
5記載の角度測定装置において、測定された被検物の頂
角の角度のデータ自体を補正するので、補正処理が容易
となる。
【0124】請求項17記載の発明によれば、請求項1
5記載の角度測定装置において、算出された誤差量分に
ついて回転機構の回転角度を補正するので、それ以後の
補正の必要性を減少させることができる。
【0125】請求項18記載の発明の角度測定装置によ
れば、基本的には請求項14記載の発明の場合と同様に
干渉光学系を利用して被検物の頂角を形成する各々の反
射面の干渉縞を解析する構成を採るが、このとき、比較
対象となる原器ブロックについても同時にその被検物の
頂角を形成する各々の反射面の干渉縞を解析すること
で、原器ブロックの各々の反射面に対する被検物の各々
の反射面の傾斜角度を測定し、被検物の各反射面の傾斜
角度に基づく演算処理により原器ブロックの頂角を基準
とする相対的な被検物の頂角の角度を測定することで、
原器ブロックの頂角との比較検査が可能となり、原器ブ
ロックを基準とする被検物の合否判定等に活用でき、こ
の場合、原器ブロックの頂角は被検物の頂角と同等であ
ればよく、特に原器ブロックの頂角の角度が既知であれ
ば、被検物の頂角の相対的な角度測定のみならず絶対的
な角度測定も併せて可能となる。
【0126】請求項19記載の発明によれば、請求項1
4ないし18の何れか一に記載の角度測定装置におい
て、干渉光学系による干渉縞を利用する測定方法によれ
ば、参照平面板から被検物の測定面までの距離が影響し
ないため、と干渉光学系の測定光軸に相対する面に距離
の異なる複数の反射面が存在することとなる頂角を複数
個有するアレイ状素子の場合にも同一視野内としても特
に支障なく各々の頂角の角度を並行して同時的に測定す
ることができ、アレイ状素子の頂角の角度測定が容易と
なる。
【0127】請求項20記載の発明によれば、請求項1
9記載の角度測定装置において、アレイ状素子を被検物
とする場合において全ての頂角を形成する全ての反射面
を干渉光学系の同一視野内に一度に配設させることがで
きない場合においては、移動機構により被検物をそのア
レイ方向に移動させることにより順次視野内に配設させ
て測定することとなるが、この際、少なくとも1つの反
射面が次の視野内で重複して測定されるように送りを制
御し、重複して測定された反射面の結果同士を比較して
同一の測定結果となるように繋ぎ合せることにより、異
なる視野間についての被検物の移動に際して生ずる誤差
分を相殺する形での異なる視野間の合成となり、かつ、
各頂角の相対的な角度測定であるので、長いアレイ状素
子に関する各頂角の角度のばらつき検査を容易に行え、
また、アレイ状素子の場合、個々の頂角の角度自体の測
定よりも各頂角間の角度のばらつきの大小の方が問題と
なることが多いので、ばらつき検査を行えるメリットは
大きい。
【0128】請求項21記載の発明によれば、請求項1
9記載の角度測定装置において、基本的には請求項20
記載の発明の場合と同様に干渉光学系を利用する測定方
法をベースとし、長いアレイ状素子で全ての頂角が一度
に同一視野内に入らない状況下に少なくとも1つの反射
面が次の視野内で重複するように送りを制御する方法と
するが、本来同一の測定結果となるべき重複して測定さ
れた反射面の結果同士を比較することで両者間の誤差を
算出し、その誤差分を補正するようにしたので、異なる
視野間についての被検物の移動に際して生ずる誤差分が
補正される形で各々の頂角の角度を測定できる。
【0129】請求項22記載の発明によれば、請求項1
9記載の角度測定装置において、基本的には干渉光学系
を利用する測定方法をベースとするが、長いアレイ状素
子で全ての頂角が一度に同一視野内に入らない状況下に
おいて、被検物をアレイ方向に移動させる移動機構自身
の姿勢変化量を検出し、これを測定誤差として補正させ
るようにすることで、必ずしも1つの反射面が次の視野
内で順次重複するような送り制御としなくても、実質的
に異なる視野間の測定結果を連続させることができ、全
体に亘って被検物の移動に際して生ずる誤差の影響を受
けない高精度な頂角の角度の測定が可能となる。
【0130】請求項23記載の発明によれば、請求項2
1記載の角度測定装置において、測定された被検物の頂
角の角度のデータ自体をフィードバック補正するように
したので、補正処理が容易となる。
【0131】請求項24記載の発明によれば、請求項2
1記載の角度測定装置において、検出された姿勢変化量
に相当する測定誤差分を移動機構にフィードバックさせ
てその送りを補正するようにしたので、それ以後の補正
の必要性を減少させることができる。
【0132】請求項25記載の発明によれば、請求項1
4ないし24の何れか一に記載の角度測定装置におい
て、干渉光学系においては干渉縞を生じさせるために参
照平面板が用いられるが、参照平面板自身も少なからず
形状誤差を有しており、その形状誤差が測定誤差の一因
となるが、3面合わせ法などにより参照平面板の形状誤
差分を算出してその分を補正させることより、参照平面
板の有する形状誤差の影響を受けない高精度な測定が可
能となる。
【0133】請求項26記載の発明によれば、請求項1
4ないし25の何れか一に記載の角度測定装置におい
て、干渉光学系においては参照平面板や被検物を照明す
るための光源としてレーザ光源などを備えているが、こ
のようなレーザ光源は測定雰囲気の温湿度変化の影響を
受けてそのレーザ光の波長が変動し、発生する干渉縞等
に影響し測定結果に影響を及ぼすが、レーザ光源の波長
−温湿度特性等に基づき検出された温湿度により補正を
するようにしたので、測定雰囲気の温湿度変化の影響を
受けない高精度な測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の角度測定装置の構
成を示す概略平面図である。
【図2】その概略側面図である。
【図3】測定工程を説明するための概念図である。
【図4】干渉縞解析装置の構成例を示す機能的ブロック
図である。
【図5】干渉計の変形例を示す概略平面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態の角度測定装置の構
成を示す概略側面図である。
【図7】その測定対象例を示す平面図である。
【図8】回転前後の測定視野の様子を示す正面図であ
る。
【図9】回転前後の干渉縞解析結果を示す模式図であ
る。
【図10】本発明の第三の実施の形態の角度測定装置の
構成を示す概略平面図である。
【図11】その概略側面図である。
【図12】回転前後の測定視野の様子を示す正面図であ
る。
【図13】回転前後の干渉縞解析結果を示す模式図であ
る。
【図14】本発明の第四の実施の形態の角度測定装置の
構成を示す概略平面図である。
【図15】移動前後の測定視野の様子を示す正面図であ
る。
【図16】移動前後及び合成後の干渉縞解析結果を示す
模式図である。
【図17】干渉縞解析装置の構成例を示す機能的ブロッ
ク図である。
【図18】本発明の第五の実施の形態の測定視野の様子
を示す正面図である。
【図19】参照平面板の形状誤差補正前後の干渉縞解析
結果を示す模式図である。
【符号の説明】
1 干渉光学系 5 参照平面板 6 被検物 10 保持機構 11 回転機構 13 参照平面板 14 原器ブロック 15 保持機構 16,17 アレイ状素子による被検物 18 移動機構 A,B 反射面 C 頂角 φ 測定光軸

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣り合う反射面により頂角が形成された
    被検物について前記頂角を形成する前記反射面のうちの
    一方の反射面を干渉光学系の測定光軸に相対させる第1
    の工程と、 この第1の工程により前記測定光軸に相対させた前記一
    方の反射面の干渉縞を前記干渉光学系により取得する第
    2の工程と、 この第2の工程により取得された干渉縞を解析して前記
    測定光軸に対する前記被検物の前記一方の反射面の傾斜
    角度を測定する第3の工程と、 この第3の工程後に、回転機構により前記被検物を前記
    測定光軸に直交する方向に所定の角度だけ回転させる第
    4の工程と、 この第4の工程により回転させた前記被検物の前記頂角
    を形成する前記反射面のうちの他方の反射面を前記干渉
    光学系の測定光軸に相対させる第5の工程と、 この第5の工程により前記測定光軸に相対させた前記他
    方の反射面の干渉縞を前記干渉光学系により取得する第
    6の工程と、 この第6の工程により取得された干渉縞を解析して前記
    測定光軸に対する前記被検物の前記他方の反射面の傾斜
    角度を測定する第7の工程と、を有し、これらの第1な
    いし第7の工程を経て測定された各反射面の傾斜角度と
    前記被検物を回転させた回転角度とに基づく演算処理に
    より前記被検物の前記頂角の角度を測定するようにした
    角度測定方法。
  2. 【請求項2】 隣り合う反射面により形成された頂角の
    角度が既知の原器ブロックを前記被検物として、前記第
    1ないし第7の工程を経て測定された各反射面の傾斜角
    度と前記原器ブロックを回転させた回転角度とに基づく
    演算処理により前記原器ブロックの前記頂角の角度を測
    定した後、 その測定された前記原器ブロックの前記頂角の角度と前
    記原器ブロックの既知の角度との対比により、前記被検
    物を回転させる際の前記回転機構の回転角度の誤差量を
    算出し、 算出された回転角度の誤差量に基づきその誤差分を補正
    するようにした請求項1記載の角度測定方法。
  3. 【請求項3】 算出された誤差量に基づき、測定された
    前記被検物の頂角の角度を補正するようにした請求項2
    記載の角度測定方法。
  4. 【請求項4】 算出された誤差量に基づき、前記被検物
    を回転させる前記回転機構の回転角度を補正するように
    した請求項2記載の角度測定方法。
  5. 【請求項5】 互いに隣り合う反射面により頂角が形成
    された被検物と原器ブロックとについて各々の前記頂角
    を形成する前記反射面のうちの各々の一方の反射面を干
    渉光学系の測定光軸に相対させる第1の工程と、 この第1の工程により前記測定光軸に相対させたこれら
    の一方の反射面の干渉縞を前記干渉光学系により同一視
    野内で取得する第2の工程と、 この第2の工程により取得された各々の干渉縞を解析し
    て前記原器ブロックの前記一方の反射面に対する前記被
    検物の前記一方の反射面の傾斜角度を測定する第3の工
    程と、 この第3の工程後に、回転機構により前記被検物及び前
    記原器ブロックを前記測定光軸に直交する方向に所定の
    角度だけ回転させる第4の工程と、 この第4の工程により回転された前記被検物及び前記原
    器ブロックの各々の前記頂角を形成する前記反射面のう
    ちの各々の他方の反射面を前記干渉光学系の測定光軸に
    相対させる第5の工程と、 この第5の工程により前記測定光軸に相対させたこれら
    の他方の反射面の干渉縞を前記干渉光学系により同一視
    野内で取得する第6の工程と、 この第6の工程により取得された各々の干渉縞を解析し
    て前記原器ブロックの前記他方の反射面に対する前記被
    検物の前記他方の反射面の傾斜角度を測定する第7の工
    程と、を有し、これらの第1ないし第7の工程を経て測
    定された前記被検物の各反射面の傾斜角度に基づく演算
    処理により前記原器ブロックの前記頂角を基準とする相
    対的な前記被検物の前記頂角の角度を測定するようにし
    た角度測定方法。
  6. 【請求項6】 各々隣り合う反射面により形成される頂
    角を同一平面内で複数個有するアレイ状素子を前記被検
    物とし、 前記第2の工程及び前記第6の工程で複数個の前記頂角
    に関わる複数の前記反射面の干渉縞を前記干渉光学系に
    より同一視野内で取得し、 前記第3の工程及び前記第7の工程で前記同一視野内で
    取得された各々の反射面の干渉縞を個別に解析して各々
    の反射面の傾斜角度を個別に測定するようにした請求項
    1ないし5の何れか一に記載の角度測定方法。
  7. 【請求項7】 前記第2ないし前記第3の工程及び前記
    第6ないし前記第7の工程について、 前記被検物を移動機構により前記干渉光学系の前記測定
    光軸に直交するアレイ方向に移動させる第8の工程と、 この第8の工程による移動の際に前記同一視野内で順次
    測定される複数個の前記反射面のうち少なくとも1つ以
    上の前記反射面が次の視野内で重複して測定されるよう
    に移動させる第9の工程と、 この第9の工程により重複して測定された前記反射面の
    測定結果同士を対比させてその測定結果が同一となるよ
    うに重複して測定された前記反射面を繋ぎ合せる第10
    の工程と、を有し、前記被検物の複数個の頂角の各角度
    を順次相対的に測定するようにした請求項6記載の角度
    測定方法。
  8. 【請求項8】 前記第2ないし前記第3の工程及び前記
    第6ないし前記第7の工程について、 前記被検物を移動機構により前記干渉光学系の前記測定
    光軸に直交するアレイ方向に移動させる第8の工程と、 この第8の工程による移動の際に前記同一視野内で順次
    測定される複数個の前記反射面のうち少なくとも1つ以
    上の前記反射面が次の視野内で重複して測定されるよう
    に移動させる第9の工程と、 この第9の工程により重複して測定された前記反射面の
    測定結果同士を対比させて両者間の測定誤差を算出する
    第10の工程と、を有し、異なる視野間の各頂角の角度
    の測定結果を前記測定誤差分だけ補正するようにした請
    求項6記載の角度測定方法。
  9. 【請求項9】 前記第2ないし第3の工程及び前記第6
    ないし前記第7の工程について、 前記被検物を移動機構により前記干渉光学系の前記測定
    光軸に直交するアレイ方向に移動させる第8の工程と、 この第8の工程による移動の際に生ずる前記移動機構の
    姿勢変化量を検出する第9の工程と、を有し、検出され
    た前記姿勢変化量を測定誤差としてその誤差分を補正す
    るようにした請求項6記載の角度測定方法。
  10. 【請求項10】 検出された前記姿勢変化量を測定誤差
    として異なる視野間の各頂角の角度の測定結果にフィー
    ドバックさせてその測定結果を前記測定誤差分だけ補正
    するようにした請求項9記載の角度測定方法。
  11. 【請求項11】 検出された前記姿勢変化量を測定誤差
    として前記移動機構にフィードバックさせてその測定誤
    差分を補正するようにした請求項9記載の角度測定方
    法。
  12. 【請求項12】 前記干渉光学系が有する参照平面板の
    形状誤差分を算出してその干渉縞の解析結果を補正する
    ようにした請求項1ないし11の何れか一に記載の角度
    測定方法。
  13. 【請求項13】 測定雰囲気の温湿度を検出しその温湿
    度に基づき干渉縞の解析結果を補正するようにした請求
    項1ないし12の何れか一に記載の角度測定方法。
  14. 【請求項14】 隣り合う反射面により頂角が形成され
    た被検物を保持する保持機構と、 参照平面板を有する干渉光学系と、 前記干渉光学系の前記測定光軸に直交する方向に回転軸
    を有して前記保持機構により保持された前記被検物を回
    転させる回転機構と、 前記反射面が前記干渉光学系の測定光軸に相対するよう
    に前記被検物を前記回転機構により所定の角度だけ回転
    させる回転制御手段と、 前記回転機構の回転角度を検出する回転角度検出手段
    と、 前記回転機構による回転前後の前記測定光軸に相対した
    前記各反射面から干渉縞を前記干渉光学系により取得し
    その干渉縞の解析により前記測定光軸に対する前記各反
    射面の傾斜角度を測定する解析手段と、 この解析手段により得られる各反射面の傾斜角度と前記
    回転角度検出手段により検出された前記回転機構の回転
    角度とに基づく演算処理により前記被検物の前記頂角の
    角度を測定する演算手段と、を備える角度測定装置。
  15. 【請求項15】 隣り合う反射面により形成された頂角
    の角度が既知の原器ブロックを前記被検物として、前記
    演算手段により測定された前記原器ブロックの前記頂角
    の角度と前記原器ブロックの既知の角度との対比によ
    り、前記被検物を回転させる際の前記回転機構の回転角
    度の誤差量を算出してその誤差分を補正する誤差演算補
    正手段を備える請求項14記載の角度測定装置。
  16. 【請求項16】 前記誤差演算補正手段は、算出した誤
    差量に基づき、測定された前記被検物の頂角の角度を補
    正するようにしてなる請求項15記載の角度測定装置。
  17. 【請求項17】 前記誤差演算補正手段は、算出された
    誤差量に基づき、前記回転制御手段により前記被検物を
    回転させる際の前記回転機構の回転角度を補正するよう
    にしてなる請求項15記載の角度測定装置。
  18. 【請求項18】 互いに隣り合う反射面により頂角が形
    成された被検物と原器ブロックとを保持する保持機構
    と、 参照平面板を有する干渉光学系と、 前記干渉光学系の前記測定光軸に直交する方向に回転軸
    を有して前記保持機構により保持された前記被検物と前
    記原器ブロックとを回転させる回転機構と、 前記反射面が前記干渉光学系の測定光軸に相対するよう
    に前記被検物と原器ブロックとを前記回転機構により所
    定の角度だけ回転させる回転制御手段と、 前記回転機構による回転前後の前記測定光軸に相対した
    前記被検物と前記原器ブロックとの前記各反射面から干
    渉縞を前記干渉光学系により同一視野内で取得しその干
    渉縞の解析により前記原器ブロックの前記反射面に対す
    る前記被検物の対応する前記反射面の傾斜角度を測定す
    る解析手段と、 この解析手段により得られる前記被検物の各反射面の傾
    斜角度に基づく演算処理により前記原器ブロックの頂角
    を基準とする相対的な前記被検物の前記頂角の角度を測
    定する演算手段と、を備える角度測定装置。
  19. 【請求項19】 各々隣り合う反射面により形成される
    頂角を同一平面内で複数個有するアレイ状素子なる前記
    被検物に対し、前記解析手段は、複数個の前記頂角に関
    わる複数の前記反射面の干渉縞を前記干渉光学系により
    同一視野内で取得した各々の反射面の干渉縞を個別に解
    析して各々の反射面の傾斜角度を個別に測定するように
    してなる請求項14ないし18の何れか一に記載の角度
    測定装置。
  20. 【請求項20】 アレイ状素子なる前記被検物を前記干
    渉光学系の測定光軸に直交するアレイ方向に移動させる
    移動機構と、 前記同一視野内で順次測定される複数個の前記反射面の
    うち少なくとも1つ以上の反射面が次の視野内で重複し
    て測定されるように前記被検物を前記移動機構により所
    定の送り量だけ移動させる移動制御手段と、 前記演算手段により各視野毎に測定された前記反射面の
    測定結果を記憶する記憶手段と、 前記演算手段により重複して測定されて前記記憶手段に
    より記憶された前記反射面の測定結果同士を対比させて
    その測定結果が同一となるように重複して測定された前
    記反射面を繋ぎ合せて前記被検物の複数個の頂角の各角
    度を順次相対的に測定する演算結果合成手段と、を備え
    る請求項19記載の角度測定装置。
  21. 【請求項21】 アレイ状素子なる前記被検物を前記干
    渉光学系の測定光軸に直交するアレイ方向に移動させる
    移動機構と、 前記同一視野内で順次測定される複数個の前記反射面の
    うち少なくとも1つ以上の反射面が次の視野内で重複し
    て測定されるように前記被検物を前記移動機構により所
    定の送り量だけ移動させる移動制御手段と、 前記演算手段により各視野毎に測定された前記反射面の
    測定結果を記憶する記憶手段と、 前記演算手段により重複して測定されて前記記憶手段に
    より記憶された前記反射面の測定結果同士を対比させて
    両者間の測定誤差を算出して異なる視野間の各頂角の角
    度の測定結果を前記測定誤差分だけ補正する誤差演算補
    正手段と、を備える請求項19記載の角度測定装置。
  22. 【請求項22】 アレイ状素子なる前記被検物を前記干
    渉光学系の測定光軸に直交するアレイ方向に移動させる
    移動機構と、 複数個の前記反射面が前記同一視野内で測定されるよう
    に前記被検物を前記移動機構により所定の送り量だけ移
    動させる移動制御手段と、 前記被検物の所定の送り量の移動の際に生ずる前記移動
    機構の姿勢変化量を検出し検出された前記姿勢変化量を
    測定誤差としてその誤差分を補正する誤差演算補正手段
    と、を備える請求項19記載の角度測定装置。
  23. 【請求項23】 前記誤差演算補正手段は、検出された
    前記姿勢変化量を測定誤差として異なる視野間の各頂角
    の角度の測定結果にフィードバックさせてその測定結果
    を前記測定誤差分だけ補正するようにしてなる請求項2
    1記載の角度測定装置。
  24. 【請求項24】 前記誤差演算補正手段は、検出された
    前記姿勢変化量を測定誤差として前記移動機構にフィー
    ドバックさせてその測定誤差分を補正するようにしてな
    る請求項21記載の角度測定装置。
  25. 【請求項25】 前記干渉光学系が有する参照平面板の
    形状誤差分を算出してその干渉縞の解析結果を補正する
    形状誤差分補正手段を備える請求項14ないし24の何
    れか一に記載の角度測定装置。
  26. 【請求項26】 測定雰囲気の温湿度を検出する温湿度
    検出手段と、 この温湿度検出手段により検出された温湿度に基づき干
    渉縞の解析結果を補正する温湿度分補正手段と、を備え
    る請求項14ないし25の何れか一に記載の角度測定装
    置。
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