JPH05248558A - 電磁駆動制御弁 - Google Patents

電磁駆動制御弁

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JPH05248558A
JPH05248558A JP4086242A JP8624292A JPH05248558A JP H05248558 A JPH05248558 A JP H05248558A JP 4086242 A JP4086242 A JP 4086242A JP 8624292 A JP8624292 A JP 8624292A JP H05248558 A JPH05248558 A JP H05248558A
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貫也 大平
Kazunori Sugihara
一憲 杉原
Noriyoshi Miyajima
則義 宮嶋
Takumi Miyaki
巧 宮木
Motohiko Hiramatsu
基彦 平松
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Tokai Riki Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁駆動制御弁のソレノイド部を大きくする
ことなく弁動作が円滑で、且つ、制御すべき流体からの
異物が侵入しない構造とすること。 【構成】 電磁駆動制御弁100のハウジング110内
で弁体141,142が固設されたシャフト140には
長手方向に貫通穴145が設けられている。そのシャフ
ト140の周囲とハウジング110との間をベロフラム
151,155にてシールしてハウジング110内の流
体が流路以外に侵入しないようにしている。シャフト1
40の貫通穴145の一方はソレノイド部120内に、
他方はカバー部材130内にそれぞれ開口し密封されて
いる。これにより、制御すべき流体からの異物がソレノ
イド部120内に侵入することはない。又、ソレノイド
部120の作動による容積変化が空気室121,131
にて相殺され、弁動作を極めて円滑に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流路を流れる流体の流
量を制御するための電磁駆動制御弁に関し、特に、温水
暖房を利用する車両用空調装置に適用できる。
【0002】
【従来技術】図3は、車両用空調装置の構成を示した構
造図である。ブロア11はダンパの開閉により内外気を
導入し、エバポレータ12に送る。このエバポレータ1
2にて冷却された空気流はヒータコア21に送風され所
定の温度に加熱され切換ドア70などを経て車室内に吹
き出される。又、エンジンの冷却装置は、冷却系流路4
2、エンジン22、ポンプ40及びラジエータ41とで
構成されている。ヒータ系流路43は、冷却系流路42
からの高温の冷却水をヒータコア21に導く往路44
と、ヒータコア21で冷却された低温の冷却水を冷却系
流路42へ帰還させる復路45とで構成されている。電
磁駆動制御弁25は上記ヒータ系流路43の途中にポン
プ26と共に配設され、その流路を流れる流体(冷却
水)の流量を制御している。
【0003】図4は図3の等価回路に相当する回路図で
ある。ヒ−タコア21は、図4に示す如く、冷却水のヒ
ータ系流路43に配設されている。即ち、エンジン22
で加熱された冷却水は、通常、A→B→ポンプ26→ヒ
−タコア21→C→D→エンジン22→・・・のよう
に、ヒータ系流路43を循環している。こうして、ヒ−
タコア21には高温の冷却水が供給され、ブロワ11に
よって送風される空気はヒータコア21により加熱され
る。
【0004】上記冷却水のヒータ系流路43には、電磁
駆動制御弁25が図4に示す如き位置に配設されてい
る。即ち、電磁駆動制御弁25への通電が停止され消勢
されると、弁体55,57は図5(a) に示したように上
方へ変位する。これにより、A→B→ポンプ26→ヒ−
タコア21→C→Dの回路内を冷却水が循環する。この
場合、ヒ−タコア21には、エンジン22で加熱された
冷却水が直接供給されるため、ヒ−タコア21の温度は
高い。
【0005】一方、電磁駆動制御弁25に通電され付勢
されると、弁体55,57は図5(b) に示したように下
方へ変位する。これにより、A→B間は遮断され、ヒ−
タコア21内の冷却水は、ヒ−タコア21→C→E→B
→ポンプ26→ヒ−タコア21→・・・のように、エン
ジン22に戻って加熱されることなく、そのまま、再
び、ヒ−タコア21へ戻される。このため、ヒ−タコア
21の温度は低くなる。
【0006】従って、図3において、電磁駆動制御弁2
5のソレノイド部60を所定のデュ−ティ比でオン/オ
フさせることにより、ヒ−タコア21の温度を、所望の
値付近に設定することができるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハウジング
50の流路の冷却水には鋳砂、ゴミ、不凍液とエンジン
内壁との化学反応によって生じるヘドロ状の燐酸鉄など
の異物が混入している。この異物は冷却水の循環する全
ての部位に存在することになる。このため、上述の電磁
駆動制御弁25の弁体55,57が固設されたシャフト
59にOリングなどのシール部材61を用いてシャフト
シール構造としている。これにより、上記異物がシャフ
ト59のシール部材61の部分からソレノイド部60内
へ侵入しないようにしている。一方、電磁駆動制御弁2
5のソレノイド部60内部はそのオン/オフ状態により
容積変化を生じる。この容積変化を吸収しソレノイド部
60内の圧力変化を少なくし弁動作を円滑にする目的か
ら、シャフト59には流路内からソレノイド部60内に
至る逃がし穴65を設けている。このため、上記逃がし
穴65から冷却水に混入している微細な異物がソレノイ
ド部60内に侵入し、ソレノイド部60の慴動部分など
に噛み混んだりすると作動不良となってしまうという問
題があった。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、ソレノイ
ド部を大きくすることなく弁動作が円滑であり、ソレノ
イド部内に制御すべき流体からの異物が侵入しない構造
とした電磁駆動制御弁を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、流体の流路を構成するハウジングと、
前記ハウジング内で前記流体の流路を変化させる弁体が
固設され、長手方向に貫通穴が設けられたシャフトと、
前記ハウジングに隣接して固設され、前記シャフトを所
定のストローク反復移動させると共に前記シャフトの一
方の端面を所定の間隙を有して密封状態とするソレノイ
ド部と、前記シャフトが前記ハウジング内の前記流路か
ら前記ソレノイド部に挿入される部分で、前記シャフト
の周囲と前記ハウジングとの間をシールする第1のシー
ル部材と、前記シャフトが前記ソレノイド部と反対側の
前記流路を外れた部分で、前記シャフトの周囲と前記ハ
ウジングとの間をシールする第2のシール部材と、前記
ハウジングに隣接して固設され、前記シャフトの前記ソ
レノイド部と反対側の他方の端面を所定の間隙を有して
密封状態とするカバー部材とを備えたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】上記の手段によれば、第1のシール部材のシー
ルによりハウジング内の流体がソレノイド部内に侵入す
ることが防止され、一方、第2のシール部材のシールに
よりハウジング内の流体がカバー部材内に侵入すること
が防止される。尚、ソレノイド部内とカバー部材内には
弁体を有するシャフトに設けられた貫通穴が開口してい
るので、ソレノイド部内でシャフトを所定のストローク
反復移動するときに生じる容積変化がこの貫通穴を介し
たカバー部材内の容積変化により相殺される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る電磁駆動制御弁100を示
した断面図である。又、図2は同実施例に係るシャフト
にシール用金具にて固定されたベロフラムを示した部分
斜視図である。以下、図1及び図2を参照して説明す
る。電磁駆動制御弁100は主として、流体(冷却水)
の流路を構成するハウジング110とそのハウジング1
10に固設されたソレノイド部120とカバー部材13
0とから成る。ソレノイド部120にはその中心からハ
ウジング110内を通ってカバー部材130内まで延び
るシャフト140が挿嵌されている。シャフト140に
はソレノイド部120のオン/オフにて流路を変更する
ための弁体141,142が固設されている。又、シャ
フト140の長手方向には貫通穴145が設けられてい
る。そして、シャフト140がハウジング110内の流
路からソレノイド部120へ挿入される部分は、第1の
シール部材であるベロフラム151にてシールされてい
る。ベロフラム151はシャフト140の周囲でシール
用金具152にて固定され、その周辺部をハウジング1
10の溝にカラー153にて押さえて固定される。
【0012】又、シャフト140がソレノイド部120
と反対側のハウジング110内の流路から外れた部分
は、第2のシール部材であるベロフラム155にてシー
ルされている。ベロフラム155はシャフト140の周
囲でシール用金具156にて固定され、その周辺部をハ
ウジング110の溝にカバー部材130にて押さえて固
定される。ベロフラム151,155の材質としては、
例えば、エンジン冷却水である不凍液中で高温水中に晒
されて作動されるため、信頼性の高いEPDM系のゴム
(エチレンプロピレンゴム)が使用される。
【0013】電磁駆動制御弁100は、図3に示した従
来の車両用空調装置における電磁駆動制御弁25に替え
て同様に配設できる。又、図4と同様の回路を構成する
と共に図5と同様にソレノイド部が消勢又は付勢されて
流路が変更される。即ち、本発明の電磁駆動制御弁10
0を用いた車両用空調装置に関する作動については、従
来と同様であり、その説明を省略する。
【0014】上述したように、ベロフラム151,15
5にてシールされた電磁駆動制御弁100は、ハウジン
グ110内の流路における冷却水がソレノイド部120
内やカバー部材130内に侵入することはない。そし
て、シャフト140の貫通穴145を介してソレノイド
部120内の空気室121とカバー部材130内の空気
室131とが連通される。つまり、ソレノイド部120
が作動され、ソレノイド部120内の空気室121が容
積変化してもカバー部材130内の空気室131の容積
変化にて相殺されることになる。即ち、各空気室12
1,131の圧力変化を瞬間的にも極めて少なくでき
る。従って、本発明の電磁駆動制御弁100はソレノイ
ド部120の大きさを従来のものと同等にできると共に
流路の冷却水に混入している微細な異物がソレノイド部
120内に侵入することが防止されるので作動不良をな
くすことができる。更に、上記各空気室121,131
及び貫通穴145の空隙に空気以外の例えば、非腐食性
液体などを充填して使用することも可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、ソレノイド部内への流体の侵入が防止さ
れ、それによって流体に混入している微細な異物の侵入
がなくなり、且つ、ソレノイド部はサイズを大きくする
ことなく弁動作が円滑に行われるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る電磁駆動制御
弁の構成を示した断面図である。
【図2】同実施例に係るシャフトにシール用金具にて固
定されたベロフラムを示した部分斜視図である。
【図3】従来の車両用空調装置の構成を示した構造図で
ある。
【図4】図3の等価回路に相当する回路図である。
【図5】電磁駆動制御弁の冷却水の流れを示した説明図
である。
【符号の説明】
100−電磁駆動制御弁 110−ハウジング 1
20−ソレノイド部 130−カバー部材 140−シャフト 141,
142−弁体 145−貫通穴 151−ベロフラム(第1のシール
部材) 155−ベロフラム(第2のシール部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮嶋 則義 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 宮木 巧 愛知県大府市長根町二丁目290番地 株式 会社東海理機製作所内 (72)発明者 平松 基彦 愛知県大府市長根町二丁目290番地 株式 会社東海理機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路を構成するハウジングと、 前記ハウジング内で前記流体の流路を変化させる弁体が
    固設され、長手方向に貫通穴が設けられたシャフトと、 前記ハウジングに隣接して固設され、前記シャフトを所
    定のストローク反復移動させると共に前記シャフトの一
    方の端面を所定の間隙を有して密封状態とするソレノイ
    ド部と、 前記シャフトが前記ハウジング内の前記流路から前記ソ
    レノイド部に挿入される部分で、前記シャフトの周囲と
    前記ハウジングとの間をシールする第1のシール部材
    と、 前記シャフトが前記ソレノイド部と反対側の前記流路を
    外れた部分で、前記シャフトの周囲と前記ハウジングと
    の間をシールする第2のシール部材と、 前記ハウジングに隣接して固設され、前記シャフトの前
    記ソレノイド部と反対側の他方の端面を所定の間隙を有
    して密封状態とするカバー部材とを備えたことを特徴と
    する電磁駆動制御弁。
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