JP2000088128A - 冷凍サイクル装置用開閉弁 - Google Patents

冷凍サイクル装置用開閉弁

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JP2000088128A
JP2000088128A JP10264447A JP26444798A JP2000088128A JP 2000088128 A JP2000088128 A JP 2000088128A JP 10264447 A JP10264447 A JP 10264447A JP 26444798 A JP26444798 A JP 26444798A JP 2000088128 A JP2000088128 A JP 2000088128A
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main
valve chamber
chamber
sub
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Katsuhiko Hayashida
勝彦 林田
Tomohiko Kasai
智彦 河西
Akihiro Fujishiro
明弘 藤城
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉弁においてメインバルブを開閉駆動させ
るサブバルブ専用のスペース及び連通ポートが弁本体で
必要となるため、弁本体の体積が大きくなり、また加工
工程増大の要因となっていた。 【解決手段】 この冷凍サイクル装置用開閉弁は、弁本
体1における流入部2aの圧力P1とメイン弁室1aの
第1連通ポート寄り空間1cの圧力P2との圧力差によ
りメインバルブ4を駆動して弁座19の穴1gを開閉す
るものである。特に、メイン弁室1aの外部開口部21
に装着される蓋体9に、サブ弁室9dおよび第1連通ポ
ート9aを形成するとともに、第2連通ポート17を、
弁本体1に形成される本体ポート1dと蓋体9に形成さ
れて本体ポート1dに連通する蓋体ポート9bとから構
成し、蓋体9のサブ弁室9d内でサブバルブ5を摺動さ
せて蓋体ポート1dのパイロット穴9cを開閉するよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍装置、空調
装置に使用される電磁弁や逆止弁などの開閉弁におい
て、部品の一体化、加工の簡素化によりコンパクト化を
図った冷凍サイクル装置用開閉弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図12〜図14は従来の冷凍サイクル装
置用開閉弁を示し、図12は開閉弁の部品を示す分解斜
視図、図13はコイルに通電されていない状態での開閉
弁を示す断面図、図14はコイルに通電された状態での
開閉弁を示す断面図である。
【0003】各図に示した従来開閉弁の一例となる電磁
弁では、弁本体31に、流体を流入させる流入部2a
と、流体を流出させる流出部3aと、流入部2aから鉛
直方向に分岐して形成されたメイン弁室1aとが設けら
れ、これらの流入部2a,流出部3a,メイン弁室1a
は弁本体1内で三又状に分岐して連通している。流入部
2aと流出部3aの境には弁座19が設けられている。
そして、流入部2aと流出部3aには流入管2と流出管
3がロウ付けにより取り付けられている。メイン弁室1
a内と外部を遮断する蓋体39がメイン弁室1aの外部
開口部近傍の雌ねじ部にネジ固定されている。また、メ
インバルブ4はメイン弁室1a内で鉛直方向摺動可能に
適当なクリアランスを有して配備され、弁座19の穴1
gを開閉するようになっている。弁本体31におけるメ
イン弁室1aの横方には、傾め穴である第1連通ポート
1hを介してメイン弁室1aと連通するサブ弁室40が
形成されている。このサブ弁室40にはコイル10の電
磁力により駆動して第2連通ポート31dのパイロット
穴1jを開閉するサブバルブ5が配備されている。そし
て、サブバルブ5とバネ6を内蔵したケース7がサブ弁
室40の開口部に装着されてロウ付けされている。
【0004】次に動作について説明する。まずコイル1
0に通電されてない場合、図13のように、バネ6によ
り第2連通ポート31dのパイロット穴1jはサブバル
ブ5で塞がれた状態にある。流入部2aの空間1e,メ
イン弁室1aの空間1c,流出部3aの空間1fにおけ
るそれぞれの圧力をP1,P2,P3とすると、圧力関
係はP1≒P2>P3となる。このとき、メインバルブ
4は弁座19の穴1gを塞いだままの状態であり、流路
は遮断されている。
【0005】一方、コイル10に通電されると、図14
のように、電磁力によりサブバルブ5がケース7内の上
部に吸引される。これにより、パイロット穴1jが開口
し、空間1cが第1連通ポート1h,サブ弁室40,第
2連通ポート31dを通して流出部3aの空間1fと連
通する。そこで、圧力関係がP1>P2≒P3となり、
圧力P1と圧力P2の圧力差によりメインバルブ4が上
部に引き上げられて流路が形成される。このようにメイ
ンバルブ4を開閉動作させるためには、弁本体31にお
いて流出管2と流入管3の間にメイン弁室1aおよびサ
ブ弁室40を配置し、それらの間を第1連通ポート1h
および第2連通ポート31dでつなぐ必要がある。
【0006】前記した従来の開閉弁において比較的流体
流量の多いタイプのものでは、流入管2および流出管3
を弁本体31へロウ付けして取り付ける際に、熱により
メイン弁室1aが変形するおそれがあるため、ロウ付け
後にメイン弁室1aの加工が施され、更にメイン弁室1
aの外部開口部に蓋体39螺合用の雌ねじ部が形成され
る。そして、メイン弁室1aからサブ弁室40へ向けて
第1連通ポート1hが形成されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来の
開閉弁内部構造では、メイン弁室1aとサブ弁室40が
弁本体31内で横並びに形成されている。そのため、メ
インバルブ4専用の蓋体39自体およびその取付けスペ
ースやサブバルブ5専用のケースを取り付けるスペース
を必要としたり、開閉弁内部と外部とを遮断するところ
が2箇所発生することにより、弁本体31の体積が大き
くなり加工工程も増加するという問題点がある。また、
外部への内部流体の漏洩防止に係る信頼性が低くなると
いう問題点がある。一方、メイン弁室1aとサブ弁室4
0間およびサブ弁室40と流出部3a間の2箇所に第1
連通ポート1hおよび第2連通ポート31dが必要とな
るのであるが、特に第1連通ポート1hに至っては斜め
穴の機械加工となるため、加工工程を一箇所追加せざる
を得ないといった問題点もある。
【0008】この発明は、上記した従来の問題点を解消
するためになされたもので、部品の小型化・加工工程削
減化を図ることにより製造コストを低減化し、内部流体
の漏洩防止に関する信頼性を高めることのできる冷凍サ
イクル装置用開閉弁を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る冷凍サイクル装置用開閉弁は、
弁本体に設けられて流体を流入させる流入部と、弁本体
に設けられて流体を流出させる流出部と、流入部と流出
部の境に設けられた弁座と、弁座の手前で流入部から分
岐して形成されたメイン弁室と、メイン弁室内で摺動し
て弁座を開閉するメインバルブと、メイン弁室の外部開
口部に装着されメイン弁室と外部とを遮断する蓋体と、
メイン弁室と第1連通ポートを介して連通するサブ弁室
と、サブ弁室と流出部とを連通する第2連通ポートと、
電磁駆動によりサブ弁室内で摺動して第2連通ポートを
開閉するサブバルブとを有して成り、流入部の圧力とメ
イン弁室の第1連通ポート寄り空間の圧力との圧力差に
よりメインバルブを駆動して弁座を開閉する冷凍サイク
ル装置用の開閉弁において、蓋体に、サブ弁室および第
1連通ポートを形成するとともに、第2連通ポートを、
弁本体に形成される本体ポートと蓋体に形成されて本体
ポートに連通する蓋体ポートとから構成して、蓋体のサ
ブ弁室内でサブバルブを摺動させて第2連通ポートの蓋
体ポートを開閉するようにしたものである。
【0010】また、第2の発明に係る冷凍サイクル装置
用開閉弁は、共通の塊状弁本体に設けられて流体を流入
させる流入部と、塊状弁本体に設けられて流体を流出さ
せる流出部と、流入部と流出部の境に設けられた弁座
と、弁座の手前で流入部から分岐して形成されたメイン
弁室と、メイン弁室内で摺動して弁座を開閉するメイン
バルブと、メイン弁室の外部開口部に装着されメイン弁
室と外部とを遮断する蓋体と、蓋体に形成されたサブ弁
室と、蓋体に形成されてメイン弁室とサブ弁室とを連通
する第1連通ポートと、塊状弁本体に形成される本体ポ
ートと蓋体に形成されて本体ポートに連通する蓋体ポー
トとから成りサブ弁室と流出部とを連通する第2連通ポ
ートと、電磁駆動によりサブ弁室内で摺動して第2連通
ポートの蓋体ポートを開閉するサブバルブとを有して成
り、流入部の圧力とメイン弁室の第1連通ポート寄り空
間の圧力との圧力差によりメインバルブを駆動して弁座
を開閉する開閉弁ユニットを、塊状弁本体に複数設け、
更に塊状弁本体における各開閉弁ユニットの各流入部の
上流側に、気液二相流体を衝突させたのち分流して各流
入部に供給する共通の分配空間を形成したものである。
【0011】そして、第3の発明に係る冷凍サイクル装
置用開閉弁は、前述の各構成において、メイン弁室と蓋
体の間に介装されてメイン弁室と外部とを遮断するシー
ル部材の材質は水素化ニトリルブタジエンラバーで構成
され、かつ、流体としてハイドロフルオロカーボンまた
はハイドロクロロフルオロカーボンのいずれかが用いら
れるものである。
【0012】更に、第4の発明に係る冷凍サイクル装置
用開閉弁は、弁本体に設けられて流体を流出させる流出
部と、弁本体に設けられて流体を流入させる流入部と、
流出部と流入部の境に設けられた弁座と、弁本体におけ
る弁座の下流側で流出部に対し分岐して形成されたメイ
ン弁室と、メイン弁室内で摺動して弁座を開閉するメイ
ンバルブと、メイン弁室の外部開口部に装着されメイン
弁室と外部とを遮断する蓋体と、メイン弁室の蓋体寄り
空間と流出部とを連通するように弁本体に形成された第
3連通ポートとを備えてなり、流入部から流出部への流
体流通のみを許容するように構成されているものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を用いて詳しく説明する。 発明の実施の形態1.図1〜図4はこの発明の実施の形
態の一例となる開閉弁を示す図であって、図1は開閉弁
の部品を示す分解斜視図、図2はサブバルブを内蔵した
蓋体を示す断面図、図3はコイルに通電されていない状
態での開閉弁を示す断面図、図4はコイルに通電された
状態での開閉弁を示す断面図である。尚、従来技術と同
様の部分は同一符号で示す(以降の実施の形態において
も同じ)。また、図3,図4,図7,図10,および図
11における矢印は流体の流れを示したものである。
【0014】各図に示した冷凍サイクル装置用開閉弁の
一例となる電磁弁においては、弁本体1に、流体を流入
させる流入部2aと、流体を流出させる流出部3aと、
流入部2aから鉛直方向に分岐して形成されたメイン弁
室1aとが設けられ、これらの流入部2a,流出部3
a,メイン弁室1aは弁本体1内で三又状に分岐して連
通している。流入部2aと流出部3aの境には弁座19
が設けられている。そして、流入部2aと流出部3aに
は流入管2と流出管3がロウ付けにより取り付けられ
る。メイン弁室1a内と外部を遮断する蓋体9がメイン
弁室1aの外部開口部21近傍の雌ねじ部でネジ固定さ
れる。
【0015】また、メインバルブ4はメイン弁室1a内
で鉛直方向に摺動可能に設けられ、弁座19の穴1gを
開閉するようになっている。蓋体9には、メイン弁室1
aと第1連通ポート9aを介して連通するサブ弁室9d
が形成され、サブ弁室9d内にコイル10の電磁力によ
り摺動して蓋体ポート9bのパイロット穴9cを開閉す
るサブバルブ5が配備されている。そして、サブ弁室9
dと流出部3aとを連通する第2連通ポート17は、弁
本体1に形成される本体ポート1dと、蓋体9に形成さ
れて本体ポート1dに連通する蓋体ポート9bとから構
成されている。尚、ネジ固定時に弁本体1と蓋体9の間
で円筒状の空間1bが形成されるため、蓋体ポート9b
は周方向いずれに位置しても構わない。
【0016】更に、蓋体9は、サブバルブ5とバネ6を
内蔵したケース7がサブ弁室9dの開口部に装着されて
ロウ付けされOリング8が取り付けられた形の部品(図
2参照)として構成されている。このサブバルブ5を吸
引するためのコイル10は、弁本体1とは分離独立に構
成されケース7に取り付けられる。また、Oリング8は
メインバルブ4と蓋体9間の空間1cと空間1b間を遮
断するために取り付けられている。尚、第1連通ポート
1dはメインバルブ4と平行に形成されている。メイン
弁室1aとメインバルブ4との間には摺動に必要なクリ
アランスが設けられている。
【0017】次に動作について説明する。まず、コイル
10に通電されていない場合、図3のように、バネ6に
より蓋体ポート9bのパイロット穴9cは塞がれた状態
にある。そして、流入部2aの空間1e,メイン弁室1
a内の空間1c,流出部3aの空間1fの圧力をそれぞ
れP1,P2,P3とする。このときの圧力関係はP1
≒P2>P3であり、メインバルブ4は弁座19の穴1
gを塞いだままの状態であって、流路は遮断されてい
る。
【0018】一方、コイル10に通電されると、図4の
ように、電磁力によりサブバルブ5がサブ弁室9d内で
ケース7上部に吸引される。これにより、蓋体ポート9
bのパイロット穴9cが開口し、メイン弁室1aの第1
連通ポート9a寄りの空間1cが第1連通ポート9a,
サブ弁室9d,蓋体ポート9b,空間1b,本体ポート
1dを通して流出部3aの空間1fと連通する。そこ
で、圧力関係はP1>P2≒P3となり、流入部2aの
圧力P1と第1連通ポート9a寄りの空間1cの圧力P
2間で生じる圧力差によって、メインバルブ4が上部に
引き上げられて弁座19の穴1gが開口し、流路が形成
されるのである。
【0019】上記のように構成した開閉弁では、部品の
一体化によりサブバルブ5用の専用スペースを弁本体か
ら排除でき、連通ポートを形成するための特別な専用加
工を必要としない。従って、部品の小型化・加工工程削
減化により製造コストを低減化でき、また内部流体の漏
洩防止に係る信頼性を高めることが可能となる。
【0020】尚、この実施の形態では、空間1bと空間
1cの間を遮断するシール部材としてOリング8を使用
しているが、それに限らず、図5のように蓋体9の下面
に挿入したパッキン11をシール部材として使用するこ
とも可能である。また、この実施の形態では、メインバ
ルブ4を鉛直方向移動可能に配置しているが、空間1c
にばね乗数k,メインバルブ4の質量m,メインバルブ
4の摺動ストロークxとした場合に次の式1を満たすば
ねを挿入することにより、メインバルブ4を水平方向移
動可能に配置することも可能である。 k=mg/x…………(式1)
【0021】発明の実施の形態2.図6、図7はこの発
明の実施の形態の一例を示す図であって、図6は4個の
開閉弁ユニットと気液二相分配器を塊状弁本体に一体に
内蔵させた開閉弁を示す分解斜視図、図7はその開閉弁
ユニットを示す断面図である。
【0022】図6において、この実施の形態では、共通
の塊状弁本体12に、前述した実施の形態1の開閉弁と
ほぼ同じ構成の開閉弁ユニット18を4個並列に設けて
ある。また、塊状弁本体12における各開閉弁ユニット
18の各流入部2aの上流側に、気液二相流体を衝突さ
せたのち分流して各流入部2aに供給する共通の分配空
間20を有する気液二相分配器(符号付け省略)が配備
されている。この気液二相分配器は、気液二相流体を鉛
直方向に衝突させるための平面12aと、部分的に遮蔽
して分流させる遮蔽部12bを持つ分流生成部を有する
前記の分配空間20と、分配空間20内で液膜を形成さ
せるために流体を器内に流入させる流入部12cと、分
配空間20内面の液膜形成部分に設けられ流入時の流れ
方向と異なる流れ方向に変えて流体を流出させる4個の
流出部12dとを備えている。各流出部12dの流路断
面積はそれぞれに決められた液分配量に応じて異なって
いる。気液二相分配器は塊状弁本体12の側面に蓋体1
3がパッキン14を介してボルト15で固定されること
により一体に設けられている。また、図7のように、気
液二相分配器の流入部12cには流入管2がロウ付けさ
れており、4個の流出部12dは各開閉弁ユニット18
の流入部2aとしてそれぞれ兼用されている。
【0023】上記のように構成された開閉弁では、前述
した実施の形態1と同様の効果が得られるのは無論のこ
と、複数の開閉弁(開閉弁ユニット)と気液二相分配器
を内蔵したことにより部品の小型化が可能となる。すな
わち、複数の開閉弁を別々に構成した場合と比べ、接続
箇所が不要となりロウ付けの加工工程が省けるととも
に、ガス漏れに対する信頼性も向上する。ところで、気
液二相分配器を独立して設けると壁が半円板形状のた
め、耐圧強度の面で比較的厚い壁が2箇所必要となる。
しかしながら、気液二相分配器を塊状弁本体12と一体
化することで、片側の壁は開閉弁部とすることが可能な
ため、省資源化を図ることができる。
【0024】尚、この実施の形態における気液二相分配
器では、蓋体13がパッキン14を介してボルト15で
固定されているが、炉中で蓋体13をロウ付けにより固
定することも可能である。
【0025】発明の実施の形態3.図8はこの発明の実
施の形態の一例となるシール部材としてのOリング付近
を示す要部詳細図である。この実施の形態では、Oリン
グ(シール部材)8の材質が、水素化ニトリルブタジエ
ンラバー(H−NBR)で構成されている。Oリング8
はメイン弁室1aの外部開口部21と蓋体9の間に介装
されてメイン弁室1aと外部とを遮断するものである。
この場合、流体としては、例えば冷媒のR407CやR
22などのような、HCFCまたはハイドロフルオロカ
ーボン(HFC)のいずれかが用いられる。
【0026】通常、冷媒としてハイドロクロロフルオロ
カーボン(HCFC)を使用する場合に、H−NBR製
のシール部材は膨潤により使用できないとされている。
しかしながら、この実施の形態の開閉弁に関しては、冷
媒と大気間の遮断でなく、シール部分における冷媒との
接触面積も小さくて膨潤による影響がほとんどないこと
から、H−NBRを使用できるのである。
【0027】上記のように構成された開閉弁では、冷媒
の種類によってOリングを区別する必要が無いため、部
品の共通化が可能となる。
【0028】発明の実施の形態4.図9〜11はこの発
明の実施の形態の一例を示す図であって、図9は開閉弁
を逆止弁として使用した場合を示す分解斜視図、図10
は開閉弁を逆止弁として使用した場合で流出部からの流
れの状態を示す断面図、図11は開閉弁を逆止弁として
使用した場合で流入部からの流れの状態を示す断面図で
ある。
【0029】図9において、弁本体1Aは先述した実施
の形態1に係る弁本体1の原材料を用いて形成される。
流出管2A(実施の形態1〜3における流入管2に相当
する)は弁本体1Aの流出部2b(実施の形態1〜3に
おける流入部2aに相当する)に、流入管3A(実施の
形態1〜3における流出管3に相当する)は流入部3b
(実施の形態1〜3における流出部3aに相当する)に
それぞれロウ付けにより取り付けられている。メイン弁
室1aは弁本体1Aにおける弁座19の上方位置(流れ
方向下流側)に流出部2bに対し分岐して形成されてい
る。メイン弁室1aには当該室内を摺動するメインバル
ブ4が鉛直方向に挿入され、メイン弁室1aと外部とを
遮断する蓋体9Aがネジ固定されている。また、メイン
弁室1aの蓋体9A寄りの空間1cおよび円筒状の空間
1bと流出部2bとを連通する第3連通ポート1kがメ
イン弁室1aと平行に配置されている。
【0030】次に動作について説明する。図10のよう
に、流出管2Aから流体が流れてきた場合、流出部2b
の空間1e,メイン弁室1aの空間1c,流入部3bの
空間1fの圧力をそれぞれP1,P2,P3とする。こ
のとき、圧力関係はP1≒P2>P3となって、メイン
バルブ4は弁座19の穴1gを塞いだままの状態であ
り、流路は遮断される。
【0031】一方、流出管3から流体が流れてきた場
合、図11のように、空間1cの圧力P2は第3連通ポ
ート1kを通して流出部2bの空間1eの圧力P1とほ
ぼ等しくなる。これにより、圧力関係はP1≒P2<P
3となってメインバルブ4が上部に引き上げられ、流路
が形成される。すなわち、この開閉弁は流入部3bから
流出部2bへの流体流通のみを許容するように構成され
ている。
【0032】上記のように構成したものでは、前述した
弁本体1と比べ連通ポートの位置を第3連通ポート1k
に変更して弁本体1Aを形成したことにより、取出し配
管が水平でコンパクトな逆止弁として機能させることが
可能となる。
【0033】尚、この実施の形態ではメインバルブ4を
鉛直方向に配置しているが、空間1cにばね乗数k,メ
インバルブ4の質量m,メインバルブ4の摺動ストロー
クxとした場合に、上述した式1を満たすばねを挿入す
ることにより、メインバルブ4を水平方向配置とするこ
とも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り、第1の発明に係る冷
凍サイクル装置用開閉弁によれば、サブ弁室、サブバル
ブ、および第2連通ポートの一部をメイン弁室遮断用の
蓋体に一体化した弁構造とすることによって、従来のよ
うな弁本体におけるサブ弁室専用スペースを省略するこ
とができる。これにより、開閉弁の小型化が可能となる
とともに、組み立て工程における部品点数や加工工程を
低減化することができる。また、サブ弁室用ケースの弁
本体への取付けが不要になったことから、開閉弁内部と
外部との遮断箇所を少なくできるため、外部への流体漏
洩防止の信頼性も高くなる。
【0035】また、第2の発明に係る冷凍サイクル装置
用開閉弁では、共通の塊状弁本体に複数の開閉弁ユニッ
トを一体に備え、更にこれらの開閉弁ユニットと分配空
間とを塊状弁本体に一体化することによって、複数の開
閉弁を別々に構成した場合と比べ、部品の軽量化・小型
化を図ることができる。
【0036】そして、第3の発明に係る冷凍サイクル装
置用開閉弁によれば、シール部材の材質として水素化ニ
トリルブタジエンラバーを使用してあるので。流体とし
てハイドロフルオロカーボンまたはハイドロクロロフル
オロカーボンのいずれかを使用することができる。その
場合はこれらの流体の種類によって材質を区別する必要
が無い。従って、部品の共通化を図ることができる。
【0037】更に、第4の発明に係る冷凍サイクル装置
用開閉弁では、第1の発明における弁本体の流入部を流
出部とし、流出部を流入部としてそれぞれ逆に用い、メ
イン弁室内と流出部を連通する第3連通ポートを弁本体
に形成し、更にサブ弁室およびサブバルブの構造を持た
ない蓋体を使用することによって、取出し配管が水平で
コンパクトな「逆止弁」として機能する開閉弁を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る開閉弁の部品
を示す分解斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る開閉弁のサブ
バルブを内蔵した蓋体を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る開閉弁のコイ
ルに通電されていない状態を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る開閉弁のコイ
ルに通電された状態を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る開閉弁のシー
ル部材としてパッキンを使用した場合を示す断面図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態2に係り、4個の開閉
弁ユニットと気液二相分配器を塊状弁本体に内蔵させた
開閉弁を示す分解斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る開閉弁の開閉
弁ユニットを示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る開閉弁のOリ
ング付近を示す要部詳細図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る開閉弁を逆止
弁として使用した場合を示す分解斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に係る開閉弁を逆
止弁として使用した場合で流出部側からの流れの状態を
示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態4に係る開閉弁を逆
止弁として使用した場合で流入部からの流れの状態を示
す断面図である。
【図12】 従来の開閉弁の部品を示す分解斜視図であ
る。
【図13】 従来の開閉弁のコイルに通電されていない
状態を示す断面図である。
【図14】 従来の開閉弁のコイルに通電された状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 弁本体、1A 弁本体、1a メイン弁室、1c
空間、1d 本体ポート、2a 流入部、2b 流出
部、3a 流出部、3b 流入部、4 メインバルブ、
5 サブバルブ、8 Oリング(シール部材)、9 蓋
体、9A 蓋体、9a 第1連通ポート、9b 蓋体ポ
ート、9d サブ弁室、11 パッキン(シール部
材)、12 塊状弁本体、17 第2連通ポート、18
開閉弁ユニット、19 弁座、20 分配空間、21
外部開口部、P1 圧力、P2 圧力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤城 明弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3H106 DA07 DA35 DB23 DB32 DC04 DC17 DD03 EE34 EE35 KK23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体に設けられて流体を流入させる流
    入部と、前記弁本体に設けられて流体を流出させる流出
    部と、前記流入部と前記流出部の境に設けられた弁座
    と、前記弁座の手前で前記流入部から分岐して形成され
    たメイン弁室と、前記メイン弁室内で摺動して前記弁座
    を開閉するメインバルブと、前記メイン弁室の外部開口
    部に装着され前記メイン弁室と外部とを遮断する蓋体
    と、前記メイン弁室と第1連通ポートを介して連通する
    サブ弁室と、前記サブ弁室と前記流出部とを連通する第
    2連通ポートと、電磁駆動により前記サブ弁室内で摺動
    して前記第2連通ポートを開閉するサブバルブとを有し
    て成り、前記流入部の圧力と前記メイン弁室の第1連通
    ポート寄り空間の圧力との圧力差によりメインバルブを
    駆動して前記弁座を開閉する冷凍サイクル装置用の開閉
    弁において、前記蓋体に、前記サブ弁室および前記第1
    連通ポートを形成するとともに、前記第2連通ポート
    を、前記弁本体に形成される本体ポートと前記蓋体に形
    成されて前記本体ポートに連通する蓋体ポートとから構
    成して、前記蓋体のサブ弁室内で前記サブバルブを摺動
    させて前記第2連通ポートの蓋体ポートを開閉するよう
    にしたことを特徴とする冷凍サイクル装置用開閉弁。
  2. 【請求項2】 共通の塊状弁本体に設けられて流体を流
    入させる流入部と、前記塊状弁本体に設けられて流体を
    流出させる流出部と、前記流入部と前記流出部の境に設
    けられた弁座と、前記弁座の手前で前記流入部から分岐
    して形成されたメイン弁室と、前記メイン弁室内で摺動
    して前記弁座を開閉するメインバルブと、前記メイン弁
    室の外部開口部に装着され前記メイン弁室と外部とを遮
    断する蓋体と、前記蓋体に形成されたサブ弁室と、前記
    蓋体に形成されて前記メイン弁室と前記サブ弁室とを連
    通する第1連通ポートと、前記塊状弁本体に形成される
    本体ポートと前記蓋体に形成されて前記本体ポートに連
    通する蓋体ポートとから成り前記サブ弁室と前記流出部
    とを連通する第2連通ポートと、電磁駆動により前記サ
    ブ弁室内で摺動して前記第2連通ポートの蓋体ポートを
    開閉するサブバルブとを有して成り、前記流入部の圧力
    と前記メイン弁室の第1連通ポート寄り空間の圧力との
    圧力差によりメインバルブを駆動して前記弁座を開閉す
    る開閉弁ユニットを、前記塊状弁本体に複数設け、更に
    前記塊状弁本体における各開閉弁ユニットの各流入部の
    上流側に、気液二相流体を衝突させたのち分流して前記
    各流入部に供給する共通の分配空間を形成したことを特
    徴とする冷凍サイクル装置用開閉弁。
  3. 【請求項3】 メイン弁室と蓋体の間に介装されて前記
    メイン弁室と外部とを遮断するシール部材の材質は水素
    化ニトリルブタジエンラバーで構成され、かつ、流体と
    してハイドロフルオロカーボンまたはハイドロクロロフ
    ルオロカーボンのいずれかが用いられることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の冷凍サイクル装置用
    開閉弁。
  4. 【請求項4】 弁本体に設けられて流体を流出させる流
    出部と、前記弁本体に設けられて流体を流入させる流入
    部と、前記流出部と前記流入部の境に設けられた弁座
    と、前記弁本体における前記弁座の下流側で前記流出部
    に対し分岐して形成されたメイン弁室と、前記メイン弁
    室内で摺動して前記弁座を開閉するメインバルブと、前
    記メイン弁室の外部開口部に装着され前記メイン弁室と
    外部とを遮断する蓋体と、前記メイン弁室の蓋体寄り空
    間と前記流出部とを連通するように前記弁本体に形成さ
    れた第3連通ポートとを備えてなり、流入部から流出部
    への流体流通のみを許容するように構成されていること
    を特徴とする冷凍サイクル装置用開閉弁。
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