JPH0524827B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0524827B2 JPH0524827B2 JP62167435A JP16743587A JPH0524827B2 JP H0524827 B2 JPH0524827 B2 JP H0524827B2 JP 62167435 A JP62167435 A JP 62167435A JP 16743587 A JP16743587 A JP 16743587A JP H0524827 B2 JPH0524827 B2 JP H0524827B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cord
- tire
- band
- rubber
- organic fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 19
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 15
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 14
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 7
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 5
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 5
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 3
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 2
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 2
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 2
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/18—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
- B60C9/20—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel
- B60C9/22—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel the plies being arranged with all cords disposed along the circumference of the tyre
- B60C9/2204—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel the plies being arranged with all cords disposed along the circumference of the tyre obtained by circumferentially narrow strip winding
- B60C2009/2209—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel the plies being arranged with all cords disposed along the circumference of the tyre obtained by circumferentially narrow strip winding characterised by tension of the cord during winding
Landscapes
- Tyre Moulding (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
この発明は、ラジアルタイヤの製造方法に関す
るものであり、特に高速性能を重視した高性能乗
用車に装着されるラジアルタイヤの製造方法に関
するものである。 (従来の技術) 従来金属コードを配列したベルトをトレツド部
に配置したラジアルタイヤが高性能乗用車に装着
され、強力なベルトのタガ効果によつて高速耐久
性能、高速走行安定性、操縦性が引き出されてい
る。しかし、近年、従来の100〜200Km/hの速度
減からさらに高速化がはかられ、200Km/h以上、
時には300Km/h以上で走行する乗用車が出現し
てきた。このような速度域で従来の金属コードベ
ルトを有するラジアルタイヤを走行させると、遠
心力によりトレツド部が変形し、トレツド内部に
繰り返し歪みが生じる。これによるトレツド内部
での発熱のため、トレツド部の温度は、急上昇し
ベルトの金属コード表面とゴムとの接着が破壊さ
れ、セパレーシヨンが発生する。特に前述のよう
な高速域において使用されるタイヤは、路面との
グリツプを確保するための広い接地面積が必要と
されるため広い幅のトレツドを有する低扁平タイ
ヤが採用されるが、このような広幅トレツドを有
する低扁平タイヤは、タイヤ全体に対するトレツ
ド部の占める割合が大きくなるため、前述の変
形、発熱の現象が発生しやすい。 変形を防止するためには、ベルトのタガ効果を
増せばよいが、金属ベルト層を増加させるとタイ
ヤ重量が増し、車両全体の高速性に悪影響を与え
る。 特開昭47−14805号公報又は、特公昭55−45402
号公報には、有機繊維コードを中央周線に平行に
配列したバンド層を有するタイヤが開示されてい
る。又、特公昭44−17801号公報、特公昭57−
61601号公報には、1本又は少数本のコードを螺
旋状に巻き付けてなるいわゆるジヨイントレスバ
ンド層が開示されている。 (発明が解決しようとする問題点) 中央周線に平行に配列された有機繊維コードか
らなるバンド層は、タイヤの高速性能を有効に向
上させうるが、コードをすだれ状にしてゴム付け
シート状にしたものを巻き付ける従来の方法で製
造したタイヤは、少なくとも1カ所のバンドのジ
ヨイントを有し、このジヨイント部では、周方向
剛性が減少し、大きな歪が生じて損傷の起点とな
りやすく、又、タイヤの均一性を損なう原因とな
り、前述の高速域での使用に対しては充分とはい
えない。 特公昭44−17801号公報、特公昭57−61601号公
報には、この問題を解決するための1本又は数本
の有機繊維コードをタイヤ中央周線に対して平行
にベルト上に螺旋状に巻付け形成したジヨイント
レスバンド、さらに、タイヤの性能を向上させる
ために、1本の螺旋巻コードのタイヤのクラウン
部とシヨルダー部におけるコード密度が異なるバ
ンドが開示されている。 しかしながら、このコード密度を変化させるに
あたつてはコード密度を密にし過ぎると、コード
表面が接触し、その部分から損傷が発生する可能
性が生じる。 本発明は、前述の速度域での使用に耐えうる構
造を有し、他の一般性能を損なうことのないタイ
ヤの製造方法を提供することを目的とするもので
ある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は有機繊維コードに予め0.1mm≦t≦0.2
mmの範囲にある厚みtのゴムを付着させ、このコ
ードの1本又は2〜3本をピツチPで連続して螺
旋状に巻きつけてバンドを形成することを特徴と
する成形方法を含むラジアルタイヤの製造方法で
あり、このときピツチpは、コード径dと前記ゴ
ム厚みtとの間に p=d+2t の関係を有するコード中心間距離である。 以下図面に従つて本発明を詳述する。 第1図は本発明の製造方法に基づいて製造され
たラジアルタイヤの1例の横断面を表す。タイヤ
1は、ラジアルカーカス4、環状トレツド2、サ
イドウオール3、金属コードからなるベルト層5
及び中央周縁にほぼ平行な有機繊維コードからな
るバンド6をベルト層5の半径方向外側に有す
る。 バンド6を構成するゴム付有機繊維コード6′
は、成型時において、第2図のように配列する。
第2図は、有機繊維コード方向に直角の断面内の
図を表す。有機繊維コード6′aは予めその周囲
にゴム層6′bを付着されている。ゴム層6′bの
厚みtは、0.1mm≦t≦0.2mmの範囲で設定され
る。有機繊維コード6′aは直径dを有し、各コ
ードの中心間距離であるピツチpは、 p=d+2t となるように設定される。有機繊維コード6′a
の直径dは、JIS規格L1017に規定される方法で
測定されるコードゲージで表される。 第3図に表されているベルトドラム7に先ず、
ベルト層を巻きつけ、次いでこのベルト層上にこ
のゴム付有機繊維コード6′を連続して螺旋状に
巻きつけてバンドを構成する。更に、このバンド
上にトレツドを巻つけて、ドラム7上においてベ
ルト層、バンド及びトレツドの環状体を成型して
おき、この環状体をタイヤ成形ドラムに位置づ
け、別に成形されたカーカスをシエーピングさせ
てこの環状体に圧着させる方法、及び成型され、
シエーピングされたカーカス上に直接ベルト層、
バンド及びトレツドを巻きつけていく方法の両方
に本発明は適用することができる。 さらに、第3図のゴム付有機繊維コード6′は
一本のコードであつても、2〜3本のコードをひ
き揃えて巻付けたものであつてもかまわない。ま
た、各コードは、単一フイラメントであつても、
2〜3本のフイラメントをより合わせたものであ
つてもよい。 従来の方法でコードをすだれ状にしてゴム付け
しシート状にしたものの断面を第4図に示す。こ
の場合の1ピツチに含まれるゴム量は、t′p−
πd2/4で表わされ、第2図に示す本発明の1ピ
ツチに含まれるゴム量は、π(p2−d2)/4とな
り、t′=pのとき、本発明のバンドは、(p2−
πd2/4)−π(p2−d2)/4=3πp2/4だけゴム
量が不足する。このゴム量の不足は仕上がりタイ
ヤにおいてバンド層ゴム表面の波打ち形状となつ
て現れ、これが大きいと、耐久性能に悪影響を与
える。しかしながら、本発明者らは、有機繊維コ
ードに付着させるゴム厚みを変量し、試験した結
果、ゴム厚みtが、0.1mm以上であれば、充分な
耐久性能が得られることを見出した。また、ゴム
厚みtが0.2mmを越えるときは、ピツチpが大き
くなり、有機繊維コードが不足して充分なトレツ
ド剛性を得ることができない。 ドラム7又はシエーピングされたタイヤのカー
カス(図示せず)にゴム付有機繊維コード6′を
巻きつけるとき、コード6′には、ドラム7の回
転方向Dと反対方向に巻付張力Tを加える。この
巻付張力Tをタイヤのクラウン部で最小とし、シ
ヨルダー部で最大となるように変化させて巻きつ
けることにより、仕上がつたタイヤの高速耐久性
を一層向上させることができる。 この方法によれば、従来のように、タイヤシヨ
ルダー部にエツジバンドを追加したり、コードの
密度を変化させたりすることなく、必要なトレツ
ド部の剛性を、タイヤ断面にわたつて必要な分布
を伴つて得ることができる。 巻付張力Tの値は、タイヤのサイズ、構造によ
つて任意に選択することができるが、有機繊維コ
ードに6,6ナイロン1260d/2を用いた場合、
タイヤクラウン部で最低30gを与え、シヨルダー
部に向かつて漸増する事が望ましい。そして、そ
のときの巻付張力の増加分は、仕上がりタイヤの
バンドの各位置におけるクラウン部との外径差に
相当する伸びを与えるのに必要な値とすれば均一
な周方向剛性を得ることができる。 又、前記巻付張力Tを一定にし、コード各部の
径をタイヤのクラウン部からシヨルダー部に向か
つて漸減させることによつて同様の効果を得るこ
とができる。有機繊維コードに6、6ナイロン
1260d/2を用いた場合、巻付張力Tは、30gか
ら50gの範囲で一定とすることが望ましい。ま
た、成型時のバンドの断面内における曲率半径を
第1図における仕上がりタイヤのバンドの曲率半
径Rと一致するように巻つけることにより、仕上
がりタイヤのバンドの有機繊維コードの周方向剛
性を均一にすることができる。 (実施例) サイズ:255/40VR17の下記の基本構造を有す
るタイヤにおいて、本発明を適用したもの2種と
適用しないもの1種を製作し、室内耐久試験を行
つた。第一表にその仕様と耐久試験結果を示す。 また、バンドの各位置における周方向剛性の分
布は、各位置のコードの一定荷重伸び率で表すこ
とができる。一定荷重伸び率とはJIS規格L1017
に規定されるコードによつて定められる荷重値に
おける伸び率(%)であつて、この値が大きい
程、周方向剛性は小さく、一定荷重伸び率が小さ
い程、周方向剛性が大きいということができる。
第1表の3種のタイヤのバンドのコードの一定荷
重伸び率の分布を第5図a〜cに示す。
るものであり、特に高速性能を重視した高性能乗
用車に装着されるラジアルタイヤの製造方法に関
するものである。 (従来の技術) 従来金属コードを配列したベルトをトレツド部
に配置したラジアルタイヤが高性能乗用車に装着
され、強力なベルトのタガ効果によつて高速耐久
性能、高速走行安定性、操縦性が引き出されてい
る。しかし、近年、従来の100〜200Km/hの速度
減からさらに高速化がはかられ、200Km/h以上、
時には300Km/h以上で走行する乗用車が出現し
てきた。このような速度域で従来の金属コードベ
ルトを有するラジアルタイヤを走行させると、遠
心力によりトレツド部が変形し、トレツド内部に
繰り返し歪みが生じる。これによるトレツド内部
での発熱のため、トレツド部の温度は、急上昇し
ベルトの金属コード表面とゴムとの接着が破壊さ
れ、セパレーシヨンが発生する。特に前述のよう
な高速域において使用されるタイヤは、路面との
グリツプを確保するための広い接地面積が必要と
されるため広い幅のトレツドを有する低扁平タイ
ヤが採用されるが、このような広幅トレツドを有
する低扁平タイヤは、タイヤ全体に対するトレツ
ド部の占める割合が大きくなるため、前述の変
形、発熱の現象が発生しやすい。 変形を防止するためには、ベルトのタガ効果を
増せばよいが、金属ベルト層を増加させるとタイ
ヤ重量が増し、車両全体の高速性に悪影響を与え
る。 特開昭47−14805号公報又は、特公昭55−45402
号公報には、有機繊維コードを中央周線に平行に
配列したバンド層を有するタイヤが開示されてい
る。又、特公昭44−17801号公報、特公昭57−
61601号公報には、1本又は少数本のコードを螺
旋状に巻き付けてなるいわゆるジヨイントレスバ
ンド層が開示されている。 (発明が解決しようとする問題点) 中央周線に平行に配列された有機繊維コードか
らなるバンド層は、タイヤの高速性能を有効に向
上させうるが、コードをすだれ状にしてゴム付け
シート状にしたものを巻き付ける従来の方法で製
造したタイヤは、少なくとも1カ所のバンドのジ
ヨイントを有し、このジヨイント部では、周方向
剛性が減少し、大きな歪が生じて損傷の起点とな
りやすく、又、タイヤの均一性を損なう原因とな
り、前述の高速域での使用に対しては充分とはい
えない。 特公昭44−17801号公報、特公昭57−61601号公
報には、この問題を解決するための1本又は数本
の有機繊維コードをタイヤ中央周線に対して平行
にベルト上に螺旋状に巻付け形成したジヨイント
レスバンド、さらに、タイヤの性能を向上させる
ために、1本の螺旋巻コードのタイヤのクラウン
部とシヨルダー部におけるコード密度が異なるバ
ンドが開示されている。 しかしながら、このコード密度を変化させるに
あたつてはコード密度を密にし過ぎると、コード
表面が接触し、その部分から損傷が発生する可能
性が生じる。 本発明は、前述の速度域での使用に耐えうる構
造を有し、他の一般性能を損なうことのないタイ
ヤの製造方法を提供することを目的とするもので
ある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は有機繊維コードに予め0.1mm≦t≦0.2
mmの範囲にある厚みtのゴムを付着させ、このコ
ードの1本又は2〜3本をピツチPで連続して螺
旋状に巻きつけてバンドを形成することを特徴と
する成形方法を含むラジアルタイヤの製造方法で
あり、このときピツチpは、コード径dと前記ゴ
ム厚みtとの間に p=d+2t の関係を有するコード中心間距離である。 以下図面に従つて本発明を詳述する。 第1図は本発明の製造方法に基づいて製造され
たラジアルタイヤの1例の横断面を表す。タイヤ
1は、ラジアルカーカス4、環状トレツド2、サ
イドウオール3、金属コードからなるベルト層5
及び中央周縁にほぼ平行な有機繊維コードからな
るバンド6をベルト層5の半径方向外側に有す
る。 バンド6を構成するゴム付有機繊維コード6′
は、成型時において、第2図のように配列する。
第2図は、有機繊維コード方向に直角の断面内の
図を表す。有機繊維コード6′aは予めその周囲
にゴム層6′bを付着されている。ゴム層6′bの
厚みtは、0.1mm≦t≦0.2mmの範囲で設定され
る。有機繊維コード6′aは直径dを有し、各コ
ードの中心間距離であるピツチpは、 p=d+2t となるように設定される。有機繊維コード6′a
の直径dは、JIS規格L1017に規定される方法で
測定されるコードゲージで表される。 第3図に表されているベルトドラム7に先ず、
ベルト層を巻きつけ、次いでこのベルト層上にこ
のゴム付有機繊維コード6′を連続して螺旋状に
巻きつけてバンドを構成する。更に、このバンド
上にトレツドを巻つけて、ドラム7上においてベ
ルト層、バンド及びトレツドの環状体を成型して
おき、この環状体をタイヤ成形ドラムに位置づ
け、別に成形されたカーカスをシエーピングさせ
てこの環状体に圧着させる方法、及び成型され、
シエーピングされたカーカス上に直接ベルト層、
バンド及びトレツドを巻きつけていく方法の両方
に本発明は適用することができる。 さらに、第3図のゴム付有機繊維コード6′は
一本のコードであつても、2〜3本のコードをひ
き揃えて巻付けたものであつてもかまわない。ま
た、各コードは、単一フイラメントであつても、
2〜3本のフイラメントをより合わせたものであ
つてもよい。 従来の方法でコードをすだれ状にしてゴム付け
しシート状にしたものの断面を第4図に示す。こ
の場合の1ピツチに含まれるゴム量は、t′p−
πd2/4で表わされ、第2図に示す本発明の1ピ
ツチに含まれるゴム量は、π(p2−d2)/4とな
り、t′=pのとき、本発明のバンドは、(p2−
πd2/4)−π(p2−d2)/4=3πp2/4だけゴム
量が不足する。このゴム量の不足は仕上がりタイ
ヤにおいてバンド層ゴム表面の波打ち形状となつ
て現れ、これが大きいと、耐久性能に悪影響を与
える。しかしながら、本発明者らは、有機繊維コ
ードに付着させるゴム厚みを変量し、試験した結
果、ゴム厚みtが、0.1mm以上であれば、充分な
耐久性能が得られることを見出した。また、ゴム
厚みtが0.2mmを越えるときは、ピツチpが大き
くなり、有機繊維コードが不足して充分なトレツ
ド剛性を得ることができない。 ドラム7又はシエーピングされたタイヤのカー
カス(図示せず)にゴム付有機繊維コード6′を
巻きつけるとき、コード6′には、ドラム7の回
転方向Dと反対方向に巻付張力Tを加える。この
巻付張力Tをタイヤのクラウン部で最小とし、シ
ヨルダー部で最大となるように変化させて巻きつ
けることにより、仕上がつたタイヤの高速耐久性
を一層向上させることができる。 この方法によれば、従来のように、タイヤシヨ
ルダー部にエツジバンドを追加したり、コードの
密度を変化させたりすることなく、必要なトレツ
ド部の剛性を、タイヤ断面にわたつて必要な分布
を伴つて得ることができる。 巻付張力Tの値は、タイヤのサイズ、構造によ
つて任意に選択することができるが、有機繊維コ
ードに6,6ナイロン1260d/2を用いた場合、
タイヤクラウン部で最低30gを与え、シヨルダー
部に向かつて漸増する事が望ましい。そして、そ
のときの巻付張力の増加分は、仕上がりタイヤの
バンドの各位置におけるクラウン部との外径差に
相当する伸びを与えるのに必要な値とすれば均一
な周方向剛性を得ることができる。 又、前記巻付張力Tを一定にし、コード各部の
径をタイヤのクラウン部からシヨルダー部に向か
つて漸減させることによつて同様の効果を得るこ
とができる。有機繊維コードに6、6ナイロン
1260d/2を用いた場合、巻付張力Tは、30gか
ら50gの範囲で一定とすることが望ましい。ま
た、成型時のバンドの断面内における曲率半径を
第1図における仕上がりタイヤのバンドの曲率半
径Rと一致するように巻つけることにより、仕上
がりタイヤのバンドの有機繊維コードの周方向剛
性を均一にすることができる。 (実施例) サイズ:255/40VR17の下記の基本構造を有す
るタイヤにおいて、本発明を適用したもの2種と
適用しないもの1種を製作し、室内耐久試験を行
つた。第一表にその仕様と耐久試験結果を示す。 また、バンドの各位置における周方向剛性の分
布は、各位置のコードの一定荷重伸び率で表すこ
とができる。一定荷重伸び率とはJIS規格L1017
に規定されるコードによつて定められる荷重値に
おける伸び率(%)であつて、この値が大きい
程、周方向剛性は小さく、一定荷重伸び率が小さ
い程、周方向剛性が大きいということができる。
第1表の3種のタイヤのバンドのコードの一定荷
重伸び率の分布を第5図a〜cに示す。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 有機繊維コードに0.1mmから0.2mmの厚みでゴ
ムを付着させ、このコードの1本又は2〜3本を
ゴム厚みの2倍とコード径の和にほぼ等しいピツ
チで、連続して螺旋状に巻きつけてバンドを形成
することを特徴とする成型方法を含むラジアルタ
イヤの製造方法。 2 前記コードに加える巻付張力をタイヤのクラ
ウン部で最少とし、シヨルダー部で最大となるよ
うに変化させて巻きつけることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載のラジアルタイヤの製造方
法。 3 前記コードに加える巻付張力を一定の値で巻
きつけ、この巻き付けたときの各部での径を、タ
イヤのクラウン部からシヨルダー部に向かつて漸
減させることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載のラジアルタイヤの製造方法。
Priority Applications (14)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62167435A JPS6411825A (en) | 1987-07-03 | 1987-07-03 | Manufacture of radial tire |
DE3854356T DE3854356T2 (de) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Gürtelreifen und Verfahren zur Herstellung. |
DE3855488T DE3855488T2 (de) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Einrichtung zur Herstellung eines Gürtels für Radial-Reifen |
EP92202998A EP0524703B1 (en) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Apparatus for forming a band of a radial tyre |
EP92202997A EP0524702B1 (en) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Pneumatic radial tyre |
EP88905450A EP0319588B2 (en) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Pneumatic radial tire and production thereof |
DE3850643T DE3850643T3 (de) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Radialreifen und dessen produktion. |
US07/315,786 US5032198A (en) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Method for manufacturing an assembly of a belt, a band, and a tread rubber |
EP92202996A EP0524701B1 (en) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Pneumatic radial tyre and method for manufacturing same |
PCT/JP1988/000609 WO1988010199A1 (en) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Pneumatic radial tire and production thereof |
DE3855332T DE3855332T2 (de) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Gürtelreifen und Verfahren zur Herstellung |
DE3854357T DE3854357T2 (de) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Radialer Luftreifen. |
EP92202999A EP0524704B1 (en) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | Pneumatic radial tyre and method for manufacturing same |
US08/827,458 US20010008158A1 (en) | 1987-06-18 | 1997-03-28 | Pneumatic radial tire and method for manufacturing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62167435A JPS6411825A (en) | 1987-07-03 | 1987-07-03 | Manufacture of radial tire |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6411825A JPS6411825A (en) | 1989-01-17 |
JPH0524827B2 true JPH0524827B2 (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=15849653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62167435A Granted JPS6411825A (en) | 1987-06-18 | 1987-07-03 | Manufacture of radial tire |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6411825A (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4513233B2 (ja) * | 2001-05-31 | 2010-07-28 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りラジアルタイヤ |
JP2003191713A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-09 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
JP4043245B2 (ja) * | 2002-01-31 | 2008-02-06 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤおよびその製造方法 |
JP4635634B2 (ja) * | 2005-02-07 | 2011-02-23 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
JP4826169B2 (ja) * | 2005-08-11 | 2011-11-30 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
JP2007137199A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
JP6092061B2 (ja) * | 2013-09-20 | 2017-03-08 | 東洋ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP6538520B2 (ja) * | 2015-10-27 | 2019-07-03 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP7421962B2 (ja) * | 2020-03-11 | 2024-01-25 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
-
1987
- 1987-07-03 JP JP62167435A patent/JPS6411825A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6411825A (en) | 1989-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002154304A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4572116B2 (ja) | 周方向螺旋巻きベルト層を有するラジアルタイヤ | |
JPH02185802A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP6848319B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US5242002A (en) | Pneumatic radial tire with belt cords having at least one shape-memory alloy filament | |
JPH0524827B2 (ja) | ||
JP3083862B2 (ja) | 二輪車用空気入りタイヤ | |
JP2003237315A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ及びその製造方法 | |
EP1648720A1 (en) | Pneumatic tyre having a reinforced bead structure | |
JPH07112763B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JPS6213203B2 (ja) | ||
JP2971880B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2001328406A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP3903351B2 (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
JP3142920B2 (ja) | 二輪車用空気入りラジアルタイヤ | |
JPH06192979A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3151035B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
US11535059B2 (en) | Motorcycle tyre | |
JP3038049B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH05178004A (ja) | 自動二輪車用ラジアルタイヤ | |
JP3372347B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JPH09240214A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP3026743B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPS63180506A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4471242B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409 Year of fee payment: 15 |