JPH05247657A - 複合金属酸化物皮膜を有する基板の製造法 - Google Patents

複合金属酸化物皮膜を有する基板の製造法

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JPH05247657A
JPH05247657A JP4084662A JP8466292A JPH05247657A JP H05247657 A JPH05247657 A JP H05247657A JP 4084662 A JP4084662 A JP 4084662A JP 8466292 A JP8466292 A JP 8466292A JP H05247657 A JPH05247657 A JP H05247657A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 触媒作用、電磁波選択作用などを有し、染顔
料、薬剤、香料、金属化合物などを吸着し、また基板の
保護ができる複合金属酸化物皮膜を有する基板の製造法
を得る。 【構成】 テトラエチルオルトシリケートとエタノール
を混合した後、アセト酢酸エチルを加えて攪拌した後、
アルミニウムイソプロポキシドを塩酸水溶液に加えて反
応させて得た水性アルミナゾル中に加えて超音波混合し
て混成ゾルを得た。この混成ゾルをガラス板にコーティ
ングした後乾燥し、熱処理して、厚さが1μmで原子比
でケイ素とアルミニウムの比が、1:10の複合金属酸化
物皮膜を有するガラス板を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の複合金属酸化物皮膜を有
する基板は、その皮膜が、触媒作用、電磁波選択作用な
どを有するのみならず、その皮膜層に、染顔料、薬剤、
香料、金属化合物を吸着、収着、保持することができ、
また基板の保護、基板上の回路、図案などの保護ができ
るので、多くの産業部門に広い用途が期待されている。
【0002】
【従来の技術】従来、複合金属酸化物皮膜を有する基板
は、下記の方法で形成されていた。 1) 2種の金属のアルコキシドを混合し、アルコールに
溶解させた後、水あるいは酸を加えて加水分解したゾル
をガラス板に塗布し、乾燥、加熱して膜を形成させる
(窯業協会誌、90巻、328〜333、1982参照)。 2) 2種以上の金属アルコキシド中にキレート剤を加え
て作製した液をガラス板に塗布して、加熱して、最大厚
さ0.3μmの膜を形成させる(特公平3-46402参照)。 3) 有機溶剤可溶性のチタニウム化合物と有機溶剤可溶
性のケイ素またはスズなどからなる化合物と有機溶剤可
溶性のリン化合物などを加えて作製した液をガラス板に
塗布して、加熱して、厚さ0.1μmの膜を形成させる(特
開平3-164431参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から用いられてい
る1)の方法では、一回の塗布で、0.5μmの厚みの膜を得
るためには、ゾル中にヒドロキシプロピルセルロースな
どの高分子化合物を加える必要があり、また除去するた
めには、600℃以上の焙焼処理が必要であった。従来方
法1)、2)、3)共に、一回の塗布では、0.1〜0.3μmの厚
みの膜しか得られないので、これら以上の厚みを必要と
する場合は塗布、乾燥、加熱の工程をくり返し行なう必
要があり、作業が繁雑であるばかりでなく一回めの工程
で形成された膜と二回めの工程で形成された膜との界面
での密着性および膜間の組成などの均一性などに問題が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】金属のアルコキシ系化合
物は、水または酸、アルカリで容易に加水分解をおこな
うために、金属のアルコキシ系化合物と水性アルミナゾ
ルを混合すると、金属アルコキシ系化合物が急激に反応
して沈殿物になるという問題があり、本発明者らは、上
記の諸欠点を解決するために、多くの実験を行なってき
たが、今般遂に本発明を完成するに至った。すなわち、
ケイ素、インジウム、スズ、亜鉛、ゲルマニウム、ガリ
ウム、マグネシウム、チタニウム、ジルコニウム、ハフ
ニウム、スカンジウム、イットリウムおよび希土類元素
よりなる群から選ばれた少なくとも一つの金属のアルコ
キシ系化合物および活性メチレン化合物を含む有機溶剤
溶液と水性アルミナゾルとからなる混成ゾルを基板に塗
布し乾燥した後、熱処理または/および電磁波処理し
て、基板上に厚さが0.5〜15μmの透明な皮膜を形成させ
ることにより、複合金属酸化物皮膜を有する基板を製造
する方法である。
【0005】本発明をさらに詳細に説明する。ケイ素、
インジウム、スズ、亜鉛、ゲルマニウム、マグネシウ
ム、チタニウム、ジルコニウム、ハフニウム、スカンジ
ウム、イットリウムおよび希土類元素よりなる群から選
ばれた少なくとも一つの金属のアルコキシ系化合物とし
ては、そのアルコキシ基が、メトオキシ基、エトオキシ
基、イソプロポキシ基、プロポオキシ基、n-ブトオキシ
基、イソブトオキシ基、アミロオキシ基、カプロオキシ
基およびグリコキシ基などの化合物がある。特に、ケイ
素、インジウム、スズ、亜鉛、マグネシウム、チタニウ
ムおよびジルコニウムのアルコキシ系化合物を用いる
と、透明性、皮膜適性に優れている。
【0006】活性メチレン化合物としては、その主な化
合物名を示すと、アセチルアセトン、アセト酢酸および
そのエステル、マロン酸およびそのエステル、シアノ酢
酸およびそのエステル、ニトロ酢酸およびそのエステ
ル、シアン化ベンジル、フェニル酢酸およびそのエステ
ル、トリフルオロアセチルアセトン、トリフルオロアセ
ト酢酸およびそのエステルおよびヘキサフルオロアセチ
ルアセトンよりなる群から選ばれた少なくとも一つの化
合物が本発明に最適である。
【0007】有機溶剤としては、芳香族炭化水素系、エ
ステル系、ケトン系、塩素化炭化水素系、アルコール
系、アミド系などがあるが、特に極性有機溶剤、たとえ
ば、アルコール系溶剤、ジメチルホルムアミド系溶剤、
ジメチルスルホキシド系溶剤、ジメチルアセトアミド系
溶剤、エチレングリコール系溶剤、ジエチレングリコー
ル系溶剤、グリセリン系溶剤、テトラヒドロフラン系溶
剤が、水性アルミナゾルとの混合適性、前記の金属のア
ルコキシ系化合物、活性メチレン化合物およびこれらの
反応混合物との経時変化が少ないので適している。
【0008】金属のアルコキシ系化合物および活性メチ
レン化合物とを含む有機溶剤溶液とは、一般に均一な透
明あるいは、ほとんど透明な溶液であって、その主体と
なるものは金属アルコキシドをMet-OR(Metは金属原
子、ORはアルコキシ基)、活性メチレン化合物をA-CH2-
B(A、Bはメチレン基活性化原子団)とすれば次のごと
く表わされる(ただしMet-ORにおいて金属原子のORに結
合していない残余原子価は他のアルコキシ基、鉱酸アニ
オン、有機アニオンと結合している。)。すなわち、Me
t-ORとA-CH2-Bは溶液中で特定のモル比でキレート化合
物、錯化合体を形成していてもよいし、また溶液中で共
存していてもよい。そして、これらの有機溶剤溶液と
は、(イ)Met-ORとA-CH2-Bとを溶剤に溶解するか、
(ロ)Met-ORを含む溶液とA-CH2-Bを含む溶液とを混合
するといういずれかの方法もしくはこれら両者の併用法
によって作ることができる。
【0009】これらの方法に用いられる有機溶剤とは前
記したものであるが、特に極性の高い親水性のある有機
溶剤が便利である。勿論、活性メチレン化合物の中でも
アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エス
テル、ニトロメタンなどは本発明の有機溶剤としても優
れている。
【0010】水性アルミナゾル(アルミナ水和物の分散
液、ゾル状水酸化アルミニウム液などともいう)とは、
たとえば、アルミニウムトリメトキシド、アルミニウム
トリエトキシド、アルミニウムトリイソプロポキシド、
アルミニウムトリn-ブトキシドなどのアルミニウムアル
コラートを水あるいは水を含んだアルコールなどの溶剤
に加えて、溶解、分散または加水分解して、さらに塩
酸、硝酸、酢酸などの酸あるいは、アンモニア、トリエ
タノールアミン、トリエチルアミンなどの塩基を加えて
加水分解して作製するか、あるいは、水溶性アルミニウ
ム塩を温和な条件下で加水分解して作製したものであ
る。特に、アルミニウムアルコラートを用いたものは、
純度、品質安定性の点で優れている。また、水性ゾル作
製後に前記の有機溶剤溶液との混合適性を改善するため
に、前記の極性有機溶剤を加えてもよい。本発明でいう
透明とは、透明なガラス基板に皮膜を作製した際に、透
過率がガラス基板を基準にして400〜700nmの波長の中の
ある波長帯で40%以上あることをいう(当然のことであ
るが、皮膜に染顔料、無機顔料などが吸着、収着、混入
されていない状態での表現である)。
【0011】基板としては、ガラス、金属、セラミック
ス、耐熱性プラスチックスなどがある。また、本発明で
透明な皮膜を目的としている関係上、透光性を目的とす
る場合の基板は透明なものでなくてはなくてはならない
が、透明な皮膜だけが必要で透光性が必要でない場合に
は不透明基板、たとえば金属基板であっても差し支えな
い。
【0012】乾燥としては、たとえば、室温〜120℃、5
秒〜180分ぐらいで、溶剤蒸発による指触乾燥程度のこ
とから、200℃以下で完全に乾燥させた程度までを含め
て行なわれる。
【0013】熱処理としては、熱風、遠赤外線による加
熱(焼成を含む)があり、乾燥温度から、1100℃の温度
範囲で適した条件で行なう。特に透明性などを考えると
600℃までの温度範囲を選択するのがよい。勿論、乾燥
と熱処理が連続して行なわれても、別々におこなわれて
もよい。また、熱処理の際に、雰囲気を、オゾン、水蒸
気、窒素雰囲気にしておこなうと、皮膜の表面強度、触
媒活性などに優れたものが得られる。
【0014】電磁波処理としては、紫外線照射、レーザ
ー光照射、赤外線照射、マイクロ電磁波照射などによる
処理(焼成を含む)がある。この処理は高温で長時間使
用できない基板などを用いる際に効果がある。これらの
処理をする際の雰囲気を、オゾン、窒素雰囲気にしてお
こなうとより効果的である。また加熱を併用すると作業
時間の短縮、性能の向上などに効果的である。
【0015】紫外線照射に用いる紫外線としては、185n
m前後、254nm前後の波長のものが効果的である。レーザ
ー光照射は、炭酸ガスレーザー、YAGレーザーを用い
て、10〜200Wの出力でおこなう。マイクロ波照射に用い
られるマイクロ波は、2.45GHzが装置の入手しやすさお
よび安全性の点でよいが、特に限定はされない。
【0016】前記の金属アルコキシド系化合物と活性メ
チレン化合物を含む有機溶剤溶液と水性アルミナゾルと
から、混成ゾルを作製する方法としては、機械攪拌、振
とう混合、超音波混合、ホモジナイザー攪拌、ロールミ
ル混合などを用いて、室温〜100℃でおこなう。必要に
応じて、0〜80℃で保って熟成させてもよい。この混成
ゾルを作製する際または後に、染顔料、無機顔料、無機
球体、金属塩、樹脂、消泡剤、分散剤、レベリング剤、
シランカップリング剤、チタンカップリング剤などを加
えてもよい。この混成ゾルの金属原子中のアルミニウム
の比率が10%以上になるように調節すると、膜の強度、
造膜性などが特によい。
【0017】混成ゾルを基板に塗布する方法としては、
グラビアコーター、リバースコータ、ロールコータなど
のコーター法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法など
の印刷法、スプレー法、ディッピング法、電着法などの
塗布方法がある。透明な複合金属酸化物皮膜は、透明で
はあるが多孔質であるため、種々の物質を吸着、収着す
ることができる。この皮膜は無色であっても着色されて
いても、塗布、乾燥をあるいは塗布、乾燥、熱処理また
は/および電磁波処理を複数回繰り返して行っても勿論
構わない。
【0018】
【作用】金属のアルコキシ系化合物は、水性アルミナゾ
ルに含まれている水、酸あるいはアルカリにより、容易
に急激に反応するので水性アルミナゾルと混成ゾルを形
成する前に、沈殿したり白濁してしまうが、金属のアル
コキシ系化合物および活性メチレン化合物を含む有機溶
剤溶液に、水性アルミナゾルに加えることにより、均一
な混成ゾルができるので、この問題が解決できる。
【0019】
【実施例】
実施例1 テトラエチルオルトシリケート100gとエタノール100gを
混合した後、アセト酢酸エチル250gを加えて30℃で攪拌
した後、アルミニウムイソプロポキシド980gを塩酸水溶
液4kgに加えて80℃で反応させて得た水性アルミナゾル
中に加えて超音波混合して混成ゾルを得た。さらに室温
で12時間放置した。この混成ゾルをガラス板にロールコ
ーターでコーティングした後、80℃で乾燥し、450℃4時
間熱処理して、厚さが1μmで原子比でケイ素とアルミニ
ウムの比が、1:10の複合金属酸化物皮膜を有するガラ
ス板を得た。この皮膜は、透過率が400〜700nmの波長範
囲で92%以上の透明性を有し、多孔質で、表面強度が硬
く、耐薬品性にも優れていた。
【0020】実施例2 アルミニウムsec-ブトオキシド110gを酢酸水溶液10kgに
加えて90℃で反応させた後、さらにイソプロピルアルコ
ール7kgを加えて作製した水性アルミナゾルとジ−n-ブ
トキシ・ビス(トリエタノールアミナト)チタンの50%
n-ブタノール溶液4.03kgとシリコン系消泡剤10gとを混
合し機械攪拌して混成ゾルを得た。さらに40℃3時間保
持した。次にこの混成ゾルをポリエチレンテレフタレー
トフィルムに、スプレー法で、コーティングした後、80
℃で乾燥し、150℃に加熱しながら185nmの波長を含む紫
外線を照射して、厚さが0.5μmの原子比でチタニウムと
アルミニウムの比が9:1の複合金属酸化物皮膜を有する
ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。この皮膜
は、透過率が400〜700nmの波長範囲で90%の透明性を有
し、耐摩擦性に優れ、光学特性に優れていた。
【0021】実施例3 マグネシウムアセチルアセトネート100gをアセトン2kg
に混合した後、硝酸アルミニウム3.1kgを硝酸水溶液に
溶解して50℃で反応させて得た水性アルミナゾルおよび
フッ素系レベリング剤10gと混合して攪拌して混成ゾル
を得た。その後室温で2時間放置した後、この混成ゾル
をアルミナ基板にディッピング法でコーティングした
後、60℃で乾燥し、500℃4時間熱処理して、厚さが15μ
mで原子比でマグネシウムとアルミニウムの比が、3:97
の複合金属酸化物皮膜を有するアルミナ板を得た。この
皮膜は、透過率が400〜700nmの波長範囲で95%以上の透
明性を有し、多孔質で、耐薬品性にも優れていた。
【0022】実施例4 ビスアセチルアセトナト亜鉛500gをアセチルアセトン3k
gに混合した後、アルミニウムエトオキサイド288gを硝
酸水溶液3kgに加えて80℃で反応させて得た水性アルミ
ナゾルにエタノール5kg加えたゾルと混合して攪拌して
混成ゾルを得た。有機顔料で図柄が設置されているガラ
ス板に、この混成ゾルをスプレー法でコーティングした
後、80℃で乾燥し、250℃2時間加熱処理して、厚さが2
μmで原子比で亜鉛とアルミニウムの比が、1:1の複合
金属酸化物皮膜を有する図柄のあるガラス板を得た。こ
の皮膜は、透過率が400〜700nmの波長範囲で60%以上の
透明性を有し、表面強度も硬く、紫外線を遮断する効果
を有していた。
【0023】実施例5 トリイソプロポキシインジウム100gとテトライソプロポ
キシスズ31gとをアセチルアセトン500gと混合し攪拌し
た後、アルミニウムイソプロポキシド87gを硝酸水溶液1
kgに加えて90℃で反応させて得た水性アルミナゾルにイ
ソプロピルアルコール1kg加えたゾルに、混合して攪拌
して混成ゾルを得た。この混成ゾルをディッピング法で
ガラス板にコーティングした後、マイクロウエーブ(2.
45GHzのマイクロ波使用)法で処理して、厚さが0.7μm
で原子比でインジウムとスズとアルミニウムの比が、
8:2:10の複合金属酸化物皮膜を有するガラス板を得
た。この皮膜は、透過率が550〜700nmの波長範囲で65%
以上の透明性を有し、帯電防止効果を有し、表面強度に
も優れていた。
【0024】実施例6 アルミニウムイソプロポキシド500gを硝酸水溶液6kgに
加えて90℃で反応させて得た水性アルミナゾルに、イソ
プロピルアルコール4kg加えた後、ジイソプロポキシ・
ビス(アセチルアセトナト)チタンの75%イソプロピル
アルコール溶液を2.38kg加えて攪拌して混成ゾルを得
た。次に赤色顔料1kgを加えてロールミル混合して赤色
インキを作製した。このインキを用いてガラス板にスク
リーン印刷で花柄を印刷した後、乾燥して、250℃1時間
加熱処理して赤色花柄複合金属酸化物皮膜を有するガラ
ス板を得た。この皮膜は、美麗で、表面強度にも優れて
いた。
【0025】
【発明の効果】従来、塗布、乾燥、加熱などの処理を多
数回おこなわないと0.5μm以上の膜厚が得られないため
に皮膜の組成状態が不均一で不安定であったが、本発明
は、一回で厚さが0.5〜15μmの透明な皮膜が得られるの
で、皮膜の組成状態が均一になり、要望した物性が安定
して発現する複合金属酸化物皮膜を有する基板が得られ
る。また処理回数が少数回でよいので、非常に経済的
で、作業スペースの省スペース化および省エネルギー化
が計れ、作業環境汚染も少ない。またさらに特長を挙げ
るならば、このような混成ゾルにすることにより、皮膜
にするために必要とされる加熱などの条件を、水性アル
ミナゾルの場合に比べ大幅に低くすることができ、処理
操作も容易であるので、種々の用途に展開できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 1/00 PCJ 6770−4J 183/04 PMS 8319−4J 185/00 PML 7167−4J // C01F 7/16 9040−4G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ素、インジウム、スズ、亜鉛、ゲル
    マニウム、ガリウム、マグネシウム、チタニウム、ジル
    コニウム、ハフニウム、スカンジウム、イットリウムお
    よび希土類元素よりなる群から選ばれた少なくとも一つ
    の金属のアルコキシ系化合物および活性メチレン化合物
    を含む有機溶剤溶液と水性アルミナゾルとからなる混成
    ゾルを基板に塗布し乾燥した後、熱処理または/および
    電磁波処理して、基板上に厚さが0.5〜15μmの透明な皮
    膜を形成させることを特徴とする複合金属酸化物皮膜を
    有する基板の製造法。
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