JPH11106935A - 金属酸化物薄膜の製造方法及び金属酸化物薄膜 - Google Patents

金属酸化物薄膜の製造方法及び金属酸化物薄膜

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JPH11106935A
JPH11106935A JP9267027A JP26702797A JPH11106935A JP H11106935 A JPH11106935 A JP H11106935A JP 9267027 A JP9267027 A JP 9267027A JP 26702797 A JP26702797 A JP 26702797A JP H11106935 A JPH11106935 A JP H11106935A
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thin film
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film
alkoxide
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JP9267027A
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Yutaka Adegawa
豊 阿出川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/805Electrodes
    • H10K50/81Anodes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも低温で、低い抵抗値と高い可視光
透過率を有する金属酸化物系の透明導電膜を形成するこ
とができる方法を提供する。 【解決手段】 透明基板上に成膜された金属酸化物系薄
膜の製造法において,(a)金属アルコキシド及び/又
は金属塩を含有する塗布液を透明基板上に塗布する工
程,(b)塗布被膜を加熱することによって完全もしく
は不完全に乾燥する工程,及び、(c)乾燥被膜に紫外
光線もしくは可視光を照射する工程,を含むことを特徴
とする金属酸化物系薄膜の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,金属酸化物薄膜の
製法及び金属酸化物薄膜に関する。
【0002】
【従来の技術】透明導電膜は,可視光透過性が良く,導
電性も良好なため,LCD,タッチパネル,センサー,太
陽電池,無機エレクトロルミネッセンス(EL),及び有
機ELなどの電極や太陽熱利用のための選択透過膜などに
用いられている。
【0003】このような,透明導電膜の中でも,金属酸
化物系の透明導電膜(特に酸化スズ(SnO2)系や酸化イ
ンジウム(In2O3)系の透明導電膜)は他の材料系の透
明導電膜に比べその比抵抗が低く,可視光の透過率が高
く安定性もよいため,一般的に用いられている。更に,
エッチングのしやすさなどの点から,スズをドープした
酸化インジウム(In2O3),いわゆるITOが広く用いられ
ている。
【0004】ところで,これらの金属酸化物系の透明導
電膜は,従来から蒸着法,イオンプレーティング法,ス
パッタリング法などによって,基板上に結晶性もしく
は,非晶性の金属酸化物を付着させることにより形成さ
れている。これらの真空成膜法では,装置コスト及び製
造コストが高くなるため,ゾル−ゲル法のような湿式プ
ロセスへの期待が大きい。
【0005】独国特許3300589号には,ゾル−ゲル法に
よる低比抵抗,高透過率の成膜法が開示されている。し
かしながら,ゾル-ゲル法のような湿式プロセスにおい
ても,良好な性能の,すなわち,比抵抗が低く,可視光
の透過率がよい膜を得るためには,通常300℃から500℃
程度に基板が加熱される必要がある。このため用いるこ
とのできる基板には制限が加えられる。従って,有機高
分子基板上に成膜するには,成膜温度を250℃以下最も
好ましくは,100℃以下にすることができるような成膜
法が望まれている。
【0006】一方,特開平3-188938号には,金属アルコ
キシド溶液に波長選択的に光照射することによって,金
属酸化物プレポリマーを合成でき,ゲルとする技術が開
示されている。これは,金属−アルコキシ基の結合を光
によって切断するものとされる。また,特開平6-136162
号には,プラスチック基板上で,金属アルコキシド溶液
を乾燥し,150℃で加熱しながら10分紫外光照射するこ
とによりITOを生成する技術が開示されている。更に,
特開平9-157855号では,金属アルコキシドあるいは金属
塩から得られた金属酸化物ゾルを基板上にのせ,360nm
以下の波長の紫外線を照射することによって低温で結晶
化させる技術が開示されている。しかしながら,これら
の技術では,それぞれ,得られた膜の抵抗値が十分に低
くない,なお必要とする温度が高い,光照射の時間が長
い,などの問題点がある。従って,さらに低温で低抵抗
の透明導電膜を成膜する方法が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,従来
の蒸着法,イオンプレーティング法,スパッタリング法
によった場合よりも低温かつ短時間で,低い抵抗値と高
い可視光透過率を有する金属酸化物系の透明導電膜を形
成することができる方法を提供することである。また,
本発明の目的は,上述したような低温かつ短時間で成膜
され,低い抵抗値と高い可視光透過率を有する金属酸化
物系の透明導電膜を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は,以下の
手段によって達成された。 (イ) 透明基板上に成膜された金属酸化物系薄膜の製
造法において,(a)金属アルコキシド及び/又は金属
塩を含有する塗布液を透明基板上に塗布する工程,
(b)塗布被膜を加熱することによって完全もしくは不
完全に乾燥する工程,及び(c)乾燥被膜に紫外光もし
くは可視光を照射する工程,を含有ことを特徴とする金
属酸化物系薄膜の製造法。 (ロ)(a)工程で用いられる金属アルコキシド及び/
又は金属塩を含有する塗布液に,目的とする金属酸化物
微粒子種結晶が添加されていることを特徴とする上記
(イ)の金属酸化物系薄膜の製造法。 (ハ)(a)工程で用いられる透明基板表面に酸化チタ
ンからなる薄膜が形成されていることを特徴とする上記
(イ)ないし(ロ)の金属酸化物系薄膜の製造法。 (ニ)(a)工程で用いられる金属アルコキシド及び/
又は金属塩を含有する塗布液中に,表面被覆されていな
い酸化チタン超微粒子が含まれていることを特徴とする
上記(イ)ないし(ハ)の金属酸化物系薄膜の製造法。 (ホ)(b)工程における塗布被膜の加熱が20℃〜100
℃であり,乾燥が完全でないことを特徴とする上記
(イ)ないし(ニ)の金属酸化物系薄膜の製造法。 (ヘ)(a)工程で用いられる金属アルコキシド及び/
又は金属塩を含有する塗布液が,インジウムアルコキシ
ド及び/又はインジウム塩,及び,スズアルコキシド及
び/又はスズ塩を含有する塗布液であることを特徴とす
る上記(イ)ないし(ホ)の金属酸化物系薄膜の製造
法。 (ト)上記(イ)ないし(ヘ)の製造法によって製造さ
れた金属酸化物系薄膜。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明の製造法においては,以下の3つのプロセス
を含むものである。 (a)金属アルコキシド及び/又は金属塩を含有する塗
布液を透明基板上に塗布する工程 (b)塗布被膜を加熱することによって完全もしくは不
完全に乾燥する工程 (c)乾燥被膜に紫外光もしくは可視光を照射する工程
【0010】本発明において,透明基板とは,ガラス,
有機ポリマー,ガラス繊維強化プラスチックス,セラミ
ックス等からなる,平板,立体物,フィルムをいう。な
かでも有機ポリマーのフィルムが好ましく,例として
は,セルローストリアセテート,セルロースジアセテー
ト,ニトロセルロース,ポリスチレン,ポリエチレンテ
レフタレート,ポリエチレンナフタレート,シンジオタ
クチックポリスチレン,ポリエチレン被覆紙,ポリエー
テルスルホン,ポリアリレート,ポリイミド,エポキシ
樹脂,フェノキシ樹脂,ポリカーボネート,ポリフッ化
ビニリデン,テフロンなどを用いることができる。ま
た,これらの支持体には温度や湿度の変化によって寸法
が変化する,いわゆる寸度安定性を向上する目的で,ポ
リ塩化ビニリデン系ポリマーを含む防水層を設けてもよ
い。さらに,ガスバリアーの目的で,有機及び/あるい
は無機化合物の薄膜を設けてもよい。有機薄膜の例とし
てはポリビニルアルコール,ポリ(エチレン-co-ビニル
アルコール)等があげられ,無機化合物の例としては,
シリカ,アルミナ,タルク,バーミキュライト,カオリ
ナイト,雲母,合成雲母等が挙げられる。また,その他
諸機能のため基板中に各種有機及び/あるいは無機添加
物が加えられていてもよい。
【0011】本発明において,金属アルコキシド及び/
又は金属塩の例としては,金属メトキシド,金属エトキ
シド,金属プロポキシド,金属イソプロポキシド,金属
ブトキシド等が挙げられる。金属塩の例としては,ギ酸
塩,酢酸塩,シュウ酸塩,硝酸塩,金属ハロゲン化物等
及び/又はこれらの水和物,及びこれらの化合物と,α
−またはβ−ジケトン類,α−又はβ−ケト酸類,前記
ケト酸類のエステル類,α−又はβ−アミノアルコール
類等とのキレート化合物,酸アミド類のようにキレート
より弱い配位を行う化合物との配位化合物,さらには,
前記化合物を中和及び/あるいは加水分解して得られる
水酸化金属等も含む。
【0012】本発明において,金属アルコキシド,及び
・あるいは金属塩を構成する金属の例としては,Li,B
e,B,Na,Mg,Al,Si,K,Ca,Sc,V,Cr,Mn,Fe,C
o,Ni,Cu,Zn,Ga,Rb,Sr,Y,Zr,Nb,Mo,Cd,In,
Sn,Sb,Cs,Ba,La,Hf,Ta,W,Tl,Pb,Bi,Ce,P
r,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,及
びLuなどが挙げられる。これらは単一で用いられてもよ
いし,2つ以上組み合わせて用いられてもよい。これら
のうち,好ましくは,B,Mg,Al,Si,Ca,V,Mn,Fe,
Cu,Zn,Ga,Sr,Y,Zr,Nb,Cd,In,Sn,Sb,Ba,L
a,Ta,W,Pb,Bi,及びCeから選ばれる。
【0013】本発明において,塗布液の溶媒としては,
メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロピル
アルコール,ブタノールなどのアルコール類,エチレン
グリコール,トリメチレングリコールなどのグリコール
類,アセトン,メチルエチルケトン,ジエチルケトン,
アセチルアセトン,イソホロンなどのケトン類,酢酸エ
チル,酢酸ブチル,酢酸ベンジルなどのエステル類,メ
トキシエタノール,エトキシエタノール等のエーテルア
ルコール類,ジオキサン,テトラヒドロフラン等のエー
テル類,N,N-ジメチルホルムアミド,N,N-ジメチルア
セトアミドなどの酸アミド類,トルエン,キシレン等の
芳香族炭化水素類などが挙げられる。またこれらの媒体
に水が含まれても良い。溶媒の種類及び組成において
は,使用する金属アルコキシド及び/あるいは金属塩に
従って選択する。例えば,使用する金属塩が塩化物であ
り,その他の添加物が水溶性である場合,水または,媒
体として水と有機溶媒の混合物を使用し,必要に応じて
金属塩を一部加水分解して金属水酸化物としておいても
良い。また,金属アルコキシドを使用し,その他の添加
物が有機溶剤に可溶性の場合には,媒体としては有機溶
剤あるいは有機溶剤と水の混合物を使用し,必要に応じ
て金属アルコキシドを一部加水分解して金属水酸化物と
しておいても良い。
【0014】また,以後にのべる乾燥負荷を減らす溶媒
として低沸点化合物を用いることができるが,その揮発
性のため取り扱いには注意を要する。このような例とし
て,アセトンが挙げられる。一方,光照射によって分解
する高沸点低分子量溶媒を使用してもよい。このような
例としてイソホロン,酢酸ベンジルが挙げられる。
【0015】上記溶媒の使用量は使用する金属アルコキ
シド及び/又は金属塩及び他の添加物の種類によって変
化するが,一般的には,上記金属アルコキシド及び/又
は金属塩及び他の添加物の重量成分が1〜30重量%にす
ることが好ましい。より好ましくは,2〜25重量%であ
り,さらに好ましくは,3〜20重量%である。溶媒の量
が不足すると,塗布性が悪化する等,溶媒の量が多すぎ
ると,得られる金属酸化物系薄膜の膜厚が低下し,欠陥
が生じやすくなる等の問題が生じる。
【0016】本発明の,金属アルコキシド及び/又は金
属塩を含有する塗布液には他の添加物が含まれても良
い。他の添加物の例としては,得られる塗布物のバイン
ダーとして機能する樹脂などがある。この場合,光照射
によって崩壊する樹脂が適当であり,例えば,ポリメチ
ルビニルケトン,ポリビニルフェニルケトン,ポリスル
ホン,p-ジアゾジフェニルアミン・パラホルムアルデ
ヒド重縮合物等のジアゾニウム塩類,1,2-ナフトキノ
ン-2-ジアジド-5-スルホン酸イソブチルエステルなどの
キノンジアジド類,ポリメチルメタクリレート,ポリフ
ェニルメチルシラン,ポリメチルイソプロぺニルケトン
などが挙げられる。上記樹脂の場合,金属アルコキシド
もしくは金属塩の合計100重量部あたり0〜1000重量部の
割合で使用することが望ましい。上記樹脂の使用量が多
すぎると,得られる金属酸化物系の透明導電膜の膜質が
悪化し,望ましい抵抗値が得られない等の点で不十分で
ある。
【0017】また,他の添加物としては,金属アルコキ
シド及び/又は金属塩の加水分解を促進する酸触媒,あ
るいは塩基触媒が挙げられる。酸触媒の例としては,塩
酸,硝酸,ホウ酸,ホウフッ化水素酸等の鉱酸,及び/
あるいは,酢酸,トリフルオロ酢酸,p−トルエンスル
ホン酸,メタンスルホン−等の有機酸などが挙げられ
る。また,光照射によって酸を発生する光酸発生剤も用
いられる。例としては,ジフェニルヨードニウムヘキサ
フルオロホスフェートなどが挙げられる。また,塩基触
媒の例としては,トリエタールアミン,トリエチルアミ
ン,1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン,アン
モニア,ホスフィン等が挙げられる。
【0018】更に,他の添加物としては,照射光波長と
金属アルコキシド,金属塩及び/又はこれらのキレート
化合物の吸収波長が異なる場合に,光増感剤を加えると
よい。
【0019】更に,他の添加物としては,染料,有機顔
料,及び/又はカーボンブラックなどの無機含量を本発
明の目的を損なわない範囲の量加えてもよい。このよう
な着色剤を含むことにより着色された金属酸化物薄膜を
得ることもできる。
【0020】本発明における塗布方法は,スピンコート
法,ディップコート法,スプレーコート法,ロールコー
ト法,スクリーン印刷法等の公知の方法がいずれも使用
することができる。大量生産を安価に行うためには,ロ
ールコートが好ましい。特に,バーを用いる方法,ギー
サーを用いる方法は好ましい方法である。また,パター
ニングを塗布時にできるという点で,スクリーン印刷法
やオフセット印刷法も好ましい。塗布量は,得られる透
明導電膜の用途によって異なるが,一般的には,溶媒以
外の有効成分塗量として,0.1〜10 ml/m2である。より
好ましくは,0.2〜7 ml/m2であり,さらに好ましくは0.
4〜5 ml/m2である。
【0021】塗布被膜の乾燥は主に,溶媒の除去のため
に行われる。塗布後の乾燥条件は任意であるが,基板に
ダメージをあたえないために,低温で行われることが好
ましい。好ましくは,20℃〜100℃,より好ましくは30
℃〜80℃,更に好ましくは50℃〜80℃で行われる。この
場合,用いた金属アルコキシド及び/又は金属塩が除去
されない範囲で,乾燥は完全であっても,不完全であっ
てもよい。溶媒が照射する光を吸収しない場合は,金属
アルコキシド及び/又は金属塩が反応しやすいように乾
燥が不完全とすることが好ましい。この場合,後の光照
射の過程で完全に乾燥される。一方,溶媒が照射する光
を吸収する場合は乾燥が完全に行われ,溶媒の除去がな
されるとよい。乾燥時間は、特に限定されるものではな
いが、一般に1分〜120時間の間で適宜実施される。
【0022】本発明において,形成された薄膜の機械的
強度が要求される時には,この薄膜の上に保護膜を形成
すればよい。この保護膜を形成する際には,通常の保護
膜形成用塗布液,例えばアルコキシシラン加水分解物を
含むシリカ系被膜形成用塗布液が用いられる。
【0023】本発明において,乾燥被膜に紫外光もしく
は可視光を照射する光源は,150nm〜700nmの波長の光を
発生する限りにおいてどんなものを用いてもよい。例え
ば,超高圧水銀ランプ,高圧水銀ランプ,低圧水銀ラン
プ,キセノンランプ,ハロゲンランプ,ナトリウムラン
プなどが挙げられる。好ましくは,超高圧水銀ランプ,
高圧水銀ランプ,低圧水銀ランプ,キセノンランプであ
る。また,フォトマスクを併用することによって透明導
電性パターンが形成できる。また,レーザー発振装置を
使用することもできる。レーザー発振装置としては,エ
キシマレーザー,アルゴンレーザー,ヘリウムネオンレ
ーザー,半導体レーザー,YAGレーザー,炭酸ガスレー
ザー,色素レーザー等が挙げられる。レーザー光を用い
た場合,照射部分以外は金属酸化物と成らないので,塗
布時にスクリーン印刷等を用いることなくパターン形成
ができる。また,シンクロトロン放射光を利用すること
もできる。これらの装置は,照射したい波長を考慮して
選ぶ事ができる。金属アルコキシド及び/又は金属塩を
含む塗布液の反応を行った場合,金属酸化物の生成とも
に,金属水酸化物も残るが,この金属-OH結合の吸収を
考慮して,400nm以下の紫外光含む光を発生する装置を
用いるとよい。更に,脱水反応が進行して,メタロキサ
ンネットワークが形成した場合,金属- O-金属結合の吸
収は,金属-OH結合より短波長であるが,金属- O-金属
結合を活性化することができる波長の光照射によって,
金属酸化物の結晶化が促進する。照射時間は、特に限定
されるものではないが、一般に1分〜120時間の間で
適宜行われる。
【0024】本発明において,光照射プロセスでの雰囲
気は自由であるが,ある程度の還元雰囲気で行うことは
好ましい。ある程度の還元雰囲気下では酸素欠陥の増大
によるキャリアー密度の増大及び/又は粒界への酸素分
子の吸着が抑制されたものと考えられる。
【0025】本発明において,金属アルコキシド及び/
又は金属塩を含有する塗布液に,目的とする金属酸化物
微粒子種結晶が添加されていることは好ましい。金属酸
化物微粒子種結晶の添加割合は,好ましくは,金属アル
コキシド及び/又は金属塩からゾルが生成した場合のゾ
ル重量の10wt%〜90wt%であり,特に好ましくは,10wt%
〜80wt%である。本発明においては,光照射により金属
酸化物が結晶化する場合があるが,この場合は,種結晶
が添加されていることにより,金属酸化物の結晶化がさ
らに促進する。金属アルコキシド及び/又は金属塩の10
wt%〜90wt%の金属酸化物微粒子種結晶を添加すれば,結
晶化の促進に実効がある。ホモエピタキシャル成長が関
与していると思われる。
【0026】種結晶の大きさは任意であるが,透過率の
観点から球換算で0.005μm〜10μmが好ましく,より好
ましくは,0.01μm〜1μmであり,さらに好ましくは0.0
1〜0.1μmである。
【0027】加える種結晶は目的とする金属酸化物その
ものでなくても,結晶形が同じ,及び/又は格子定数が
近い値をとるものなど,ヘテロエピタキシャルに都合の
良いものを使用することもできる。例えば,ITO薄膜を
作成する場合,酸化インジウムを種結晶として用いるこ
とができある。
【0028】上述の種結晶は,市販品を用いても,合成
したものを用いてもよい。金属酸化物薄膜がITOの場
合,市販品では三菱マテリアル製,住友金属鉱山製のも
のなどを用いることができる。合成法については,ゾル
−ゲル法,水熱合成の他通常の焼結などが挙げられる。
ゾル−ゲル法については,「ゾル−ゲル法の科学,作花
済夫,アグネ承風社,1988」,「ゾル−ゲル法による薄
膜コーティング技術,技術情報協会編,1994」や「ゾ−
-ゲル法の現状と展望,山根正之監修,技術情報サービ
ス懇談会[ATIS]ゾル−ゲル法リポート刊行会,1992」な
どに詳しく記述されている。
【0029】本発明において,(a)工程で用いられる
透明基板表面に酸化チタンからなる薄膜が形成されてい
ることは好ましい。酸化チタン層の膜厚は本発明の目的
を損なわないかぎりにおいて自由に設定されるが,0.1
〜5μm程度が好ましい。より好ましくは,0.1〜3μm,
さらに好ましくは,0.1〜1μmである。酸化チタン層の
形成法は,蒸着法,スパッタ法,イオンプレーティング
法,ゾル−ゲル法,微粒子分散物塗布法などから自由に
選ぶことができる。基板の制限が少なく,目的の金属薄
膜と同様な製法,すなわち安価な装置で成膜できるとい
う点で,ゾル−ゲル法,あるいは微粒子分散物塗布法で
形成されることが好ましい。酸化チタン微粒子に関して
は,市販品(住友化学,石原産業,日本曹達など)を用
いてもよいし,合成品を用いてもよい。これら酸化チタ
ンの条件として,酸化チタン薄膜表面あるいは酸化チタ
ン微粒子表面が他の金属酸化物薄層で被覆されていない
ことが望ましい。ゾル−ゲル法による薄膜形成,あるい
は微粒子合成法については,上述の文献などに記述され
ている。
【0030】酸化チタン薄膜上で本発明のプロセスの一
つである光照射が行われた場合,著しくゾル−ゲル反応
が促進する。これは,酸化チタンの光触媒作用によるも
のと考えられる。従って,酸化チタンの表面積が大きく
なるような薄膜を用いることは,さらに好ましい。ま
た,光照射の波長(すなわち光源)が適切に選ばれる必
要がある。好ましくは,200〜400nmである。
【0031】また,本発明において(a)工程で用いら
れる金属アルコキシド及び/又は金属塩を含有する塗布
液中に,表面被覆されていない酸化チタン超微粒子が含
まれていることは好ましい。酸化チタン超微粒子は粒径
0.1nm〜100nm のものが好ましく,より好ましくは1nm〜
50nmであり,特に好ましくは粒径1nm〜20nmのものであ
る。酸化チタン超微粒子の添加量は,金属アルコキシド
及び/又は金属塩からゾルが生成した場合のゾル重量の
10wt%以下であることが好ましい。酸化チタン超微粒子
の場合も,上述の酸化チタン薄膜の場合と同様,表面が
他の金属酸化物博層で被覆されていないことが望まし
い。この酸化チタン超微粒子も市販品でも合成したもの
を用いてもよい。合成法については,上述のゾル−ゲル
方法以外に,水熱合成,焼結による合成が挙げられる
が,例えば特開平9-124364号に記述されている。
【0032】酸化チタン超微粒子存在下で本発明のプロ
セスの一つである光照射が行われた場合,著しくゾル−
ゲル反応が促進する。これもまた,酸化チタンの光触媒
作用によるものと考えられる。また,光照射の波長(す
なわち光源)が適切に選ばれる必要がある。好ましく
は,200〜400nmである。
【0033】本発明においては,金属アルコキシド及び
/又は金属塩を含有する塗布液が,インジウムアルコキ
シド及び/又はインジウム塩,及び/又は,スズアルコ
キシド及びスズ塩を含有する塗布液であることが好まし
い。インジウムアルコキシドの例としては,インジウム
メトキシド,インジウムエトキシド,インジウムプロポ
キシド,インジウムイソプロポキシド,インジウムブト
キシド等が挙げられる。インジウム塩の例としては,ギ
酸インジウム,酢酸インジウム,シュウ酸インジウム,
硝酸インジウム,塩化インジウム等及び/あるいはこれ
らの水和物,及びこれらの化合物と,α−またはβ−ジ
ケトン類,α−又はβ−ケト酸類,前記ケト酸類のエス
テル類,α−又はβ−アミノアルコール等とのキレート
化合物,酸アミド類のようにキレートより弱い配位を行
う化合物との配位化合物,さらには,前記化合物を中和
及び/あるいは加水分解して得られる水酸化インジウム
等も含む。スズアルコキシドの例としては,スズメトキ
シド,スズエトキシド,スズプロポキシド,スズイソプ
ロポキシド,スズブトキシド等が挙げられる。スズ塩の
例としては,ギ酸スズ,酢酸スズ,シュウ酸スズ,硝酸
スズ,塩化スズ等及び/又はこれらの水和物,及びこれ
らの化合物と,α−またはβ−ジケトン類,α−又はβ
−ケト酸類,前記ケト酸類のエステル類,α−又はβ−
アミノアルコール等とのキレート化合物,酸アミド類の
ようにキレートより弱い配位を行う化合物との配位化合
物,さらには,前記化合物を中和及び/又は加水分解し
て得られる水酸化スズ等も含む。
【0034】上記,インジウム化合物とスズ化合物が用
いられた場合の比率は,インジウムとスズの原子比にお
いて,インジウム/スズ=99/1〜80/20であることが好ま
しい。さらに好ましくは,インジウム/スズ=97/3〜85/
15である。スズの量が減ると,キャリアー密度が低くな
り,導電性が悪化する等の点で不十分であり,一方,ス
ズの量が増えるとキャリアーの散乱が起こるため,キャ
リアー移動度が低下して導電性が悪化する等の点で不十
分である。
【0035】本発明の金属酸化物薄膜は,例えば液晶パ
ネル,タッチパネル,太陽電池,さらには有機あるいは
無機ELの材料として用いることができる。
【0036】次に,本発明の金属酸化物薄膜の製造法の
例を具体的に示すが,本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0037】(表面抵抗及び比抵抗値の測定)表面抵抗
は,三菱化学(株)製 LORESTA-FPを用いて四探針法に
よって測定した。 (膜厚の測定)膜厚は,王水エッチングしたサンプルを
用いて表面形状顕微鏡(キーエンス社)測定するか,も
しくは,SEM〔JEOL JSM-5400;加速電圧:20kV〕断面を
測定することにより求めた。 (透過率の測定)550nmの透過率を,自記分光光度計UV2
400-PC(島津製)用いて測定した。 (X線回折測定)粉末X線回折装置(理学電気(株)
製)を用いて測定した(広角ゴニオメータ使用,CuKα
線,2θ/θスキャン)。
【0038】実施例−1 ITO薄膜の合成 インジウムイソプロポキシド(In(OC3H73)とスズイ
ソプロポキシド(Sn(OC3H74)をインジウムとスズの
原子比においてIn/Sn=0.93/0.07となるように混合し,
イソプロピルアルコールに加え,酢酸を添加してホウケ
イ酸ガラス(1mm厚)およびポリエチレンテレフタレー
ト(PET;175μm厚)にワイアーバーにより塗布し,90
℃で15分、不完全に乾燥した。この後,低圧水銀灯を
用いて光照射を24時間行った。
【0039】実施例−2 塗布液に,ITO微粒子(住友金属製)を,インジウム及
びスズのイソプロポキシドからゾルが生成した場合のゾ
ル重量の10wt%加えたこと,及び光照射時間を10分とし
たこと以外は,実施例−1と同様な操作を行った。
【0040】実施例−3 透明基板上に酸化チタンの薄膜(0.2μm)を設けたこ
と,及び光照射時間を10分としたこと以外は,実施例−
1と同様な操作を行った。
【0041】実施例−4 塗布液中に,酸化チタン超微粒子(粒径8nm)を,イン
ジウム及びスズのイソプロポキシドからゾルが生成した
場合のゾル重量の10wt%加えたこと,及び光照射時間を1
0分としたこと以外は,実施例−1と同様な操作を行っ
た。
【0042】実施例−5 塗布液膜の乾燥速度が40℃であり,乾燥が不完全である
こと,及び光照射時間を10分としたこと以外は,実施例
−1と同様な操作を行った。
【0043】比較例−1 光照射を行わないこと以外は,実施例−1と同様な操作
を行った。
【0044】比較例−2 光照射を行わないこと,及び,最後に基板を500℃に加
熱すること以外は,実施例−1と同様な操作を行った。
【0045】結果を表1にまとめた。また,試料31のX
線回折図を図1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】表1から明らかな様に本発明の試料は,低
温加熱で成膜され,抵抗値も低く,透過率も高いことが
分かる。
【0048】実施例−6 本発明の実施例2〜5の金属酸化物系透明導電膜(試料
21〜52)を,Appl. Phys. Lett., 51, 913 (1987)記載
の素子構成を有する有機EL材料に適用したところ,いず
れも文献と同じ駆動電圧で同程度の輝度の発光をした。
一方,比較例2の試料201を上記の素子構成に適用した
ところ,文献と同じ駆動電圧で60%の輝度の発光をし
た。
【0049】
【発明の効果】本願発明の製造法を使用することによ
り,金属酸化物系の透明導電膜を低温かつ短時間で形成
することができ,得られた透明導電膜の比抵抗が低く,
可視光透過率が高いことが分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】試料31のX線回折図を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】加える種結晶は目的とする金属酸化物その
ものでなくても,結晶形が同じ,及び/又は格子定数が
近い値をとるものなど,ヘテロエピタキシャルに都合の
良いものを使用することもできる。例えば,ITO薄膜を
作成する場合,酸化インジウムを種結晶として用いるこ
とができる

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に成膜された金属酸化物系薄
    膜の製造法において,(a)金属アルコキシド及び/又
    は金属塩を含有する塗布液を透明基板上に塗布する工
    程,(b)塗布被膜を加熱することによって完全もしく
    は不完全に乾燥する工程,及び(c)乾燥被膜に紫外光
    線もしくは可視光を照射する工程,を含むことを特徴と
    する金属酸化物系薄膜の製造法。
  2. 【請求項2】 (a)工程で用いられる金属アルコキシ
    ド及び/又は金属塩を含有する塗布液に,目的とする金
    属酸化物微粒子種結晶が添加されていることを特徴とす
    る請求項1記載の金属酸化物系薄膜の製造法。
  3. 【請求項3】 (a)工程で用いられる透明基板表面に
    酸化チタンからなる薄膜が形成されていることを特徴と
    する請求項1ないし2記載の金属酸化物系薄膜の製造
    法。
  4. 【請求項4】 (a)工程で用いられる金属アルコキシ
    ド及び/又は金属塩を含有する塗布液中に,表面被覆さ
    れていない酸化チタン超微粒子が含まれていることを特
    徴とする請求項1ないし3記載の金属酸化物系薄膜の製
    造法。
  5. 【請求項5】 (b)工程における塗布被膜の加熱が20
    ℃〜100℃であり,乾燥が完全でないことを特徴とする
    請求項1ないし4記載の金属酸化物系薄膜の製造法。
  6. 【請求項6】(a)工程で用いられる金属アルコキシド
    及び/又は金属塩を含有する塗布液が,インジウムアル
    コキシド及び/又はインジウム塩,及び,スズアルコキ
    シド及び/又はスズ塩を含有する塗布液であることを特
    徴とする請求項1ないし5記載の金属酸化物系薄膜の製
    造法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載の製造法によって
    製造された金属酸化物系薄膜。
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