JPH05247387A - 非水系塗料用垂れ防止剤 - Google Patents
非水系塗料用垂れ防止剤Info
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- JPH05247387A JPH05247387A JP4084497A JP8449792A JPH05247387A JP H05247387 A JPH05247387 A JP H05247387A JP 4084497 A JP4084497 A JP 4084497A JP 8449792 A JP8449792 A JP 8449792A JP H05247387 A JPH05247387 A JP H05247387A
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Abstract
生成物であるウレタン化物 【A】と、一価脂肪族酸とジアミンの反応生成物である
アミド化物 【B】との反応による尿素化物である。
Description
剤、特にタールエポキシ塗料、タールウレタン塗料、エ
ポキシ塗料、塩化ゴム塗料などの非水系重防食塗料に優
れた効果のある垂れ防止剤に関するものである。
知の垂れ防止剤にはモンモリロナイトの誘導体、水素添
加ヒマシ油ワックス、酸化ポリエチレンワックス、ポリ
アミドワックス、尿素ウレタン系垂れ防止剤などがある
が、これ等はいずれも種々の欠点を有している。
モリロナイト誘導体は重防食の領域で要求される高膜厚
を得る事は難しく、又高膜厚を得るために多量に混合し
た場合には耐水性の低下を招く。
方法により膨潤させると垂れ防止効果を発揮するが、分
散条件の一つである温度コントロールが非常に困難で、
低温での分散では効果不足を、また、高温での分散では
溶解し、その結果として顆粒を発生する場合がある。ま
た、塗料の貯蔵中に経時増粘や顆粒を生じ易い。
領域では垂れ防止効果は著しく弱い。
464号及び特公昭60−44352号等に記載されて
いるが、例えばN,N′−12−ヒドロキシステアリン
酸エチレンジアミド、N,N′−12−ヒドロキシステ
アリン酸ヘキサメチレンジアミド、N,N′−12−ヒ
ドロキシステアリン酸キシリレンジアミドは、通常の分
散温度(50〜60℃)では必要な膨潤が得られず十分
な垂れ防止効果が得られにくい。
60−223876号に記載されている硬化ヒマシ油脂
肪酸(12−ヒドロキシステアリン酸)及び炭素数6〜
12の直鎖飽和脂肪酸の混合物とエチレンジアミン、ブ
チレンジアミン、又はキシリレンジアミンと反応させて
得られる脂肪酸アミドは、ある程度の垂れ防止効果は得
られるものの、溶剤との高親和性のため塗膜形成過程で
脂肪酸アミドが表面にブリードし、後述する如き第一層
塗膜と第二層塗膜との間の層間剥離の原因となる危険性
がある。
昭60−228577号等に記載される尿素ウレタンを
基本とする垂れ防止剤は、その合成が困難であり塗料樹
脂中での合成が必要となるうえに、重防食の領域で要求
される高膜厚を得るにはその効果も十分ではない。
とは比例関係にあるため塗料業界の厚膜化への要求は強
いものがあり、それに伴い上述した如き従来の垂れ防止
剤では満足な垂れ防止効果は得られず、又塗膜の層間付
着性、貯蔵安定性などに問題を生じている。
意研究を行い、非水系塗料に優れた垂れ防止効果を発揮
する垂れ防止剤を提供する事にある。
々検討を重ねた結果、一価のアルコールとジイソシアネ
ートとを、そのモル比が1:1.5〜1:0.7の比率
(従って水酸基OHとイソシアネート基NCO の比率が
1:3〜1:1.4)で反応させたウレタン化物
が、1:1.5〜1:0.7(従ってカルボキシル基CO
OHとアミノ基NH2 の比率が1:3〜1:1.4)の比率
で反応させたアミド化物
との当量で反応させて得られた尿素化物が、高揺変性、
強増粘性、塗膜の層間付着性、貯蔵安定性に優れた垂れ
防止剤であることを見いだしたことにある。
化、及び尿素化の三段階の反応を経て得られる。
ジイソシアネートとして、トリレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート等の市販のジイソシ
アネートの一種又は二種以上の混合物を反応容器にと
り、一般式CnH2n+1OH (式中nは1〜18の整数を表
す)で表される脂肪族アルコール又は一般式CmH2m+1 (C
PH2PO)rH(式中mは1〜4、nは2〜4、rは1〜2の
整数を表す)で表されるセロソルブ類、カルビトール類
等のエーテル結合を含むアルコール類及びベンジルアル
コール等の芳香族系アルコール等の一価のアルコールの
一種又は二種以上の混合物を滴下する事により行なう。
く1:3〜1:1.4の比率で反応させ未反応のイソシ
アネート基を残し後述の尿素化反応を行なう。
となると、後述の尿素化反応の際にジウレア化合物が多
くなり反応に支障を来すので好ましくない。またNCO 基
の比率が1.4より小さくなると、ジウレタン化合物が
多くなり、期待する垂れ防止効果が得られない。
アミンとして一般式H2NCsH2sNH2 (式中sは2〜6を表
す)で表される脂肪族ジアミン、又はキシリレンジアミ
ン等の芳香族系ジアミンの一種又は二種以上の混合物
と、炭素数4〜22を有する飽和、もしくは不飽和脂肪
族酸、及びヒドロキシル基を有する飽和、もしくは不飽
和脂肪族酸の一種又は二種以上の混合物を脱水器付き反
応容器中で150〜200℃の温度下で5〜10時間反
応して行なう。
如く1:3〜1:1.4の比率で反応させ、未反応のア
ミノ基を残し後述の尿素化反応を行なう。
となると、後述の尿素化反応の際にジウレア化合物が多
くなり反応に支障を来す。また、NH2 基の比率が1.4
より小さくなると、ジアミド化物が多くなり期待する垂
れ防止効果が得られず、また、後述する如き第一層塗膜
と第二層塗膜との層間付着性に負の影響を与える可能性
が生じ好ましくない。
第一段反応で得られたウレタン化物と第二段反応で得ら
れたアミド化物との間で行なわれる。即ち第二段反応で
得られたアミド化物を、反応容器中でキシロールやミネ
ラルスピリット等イソシアネート基に不活性な溶媒を用
いて80〜120℃の温度下で溶解した溶液中に、第一
段反応で得られたウレタン化物を各々のNH2 残基とNCO
残基の比率が1:1となる量を滴下、撹拌する事により
容易に尿素化物が得られる。
重量%を含有する垂れ防止剤が得られる。
塗料の種類及び要求性能に応じて異なるが、通常固形分
換算で塗料に対し0.2〜4重量%の割合で添加すれば
良い。添加量が0.2重量%より少ないと目的とする塗
装時の垂れ防止効果が十分でなく好ましくない。また4
重量%を越えて大量に使用する事もできるが、この場
合、塗膜の光沢保持性を悪くする可能性があるので好ま
しくない。
料の顔料分散工程で添加する事が好ましく、分散機種と
してはボールミル、サンドグラインダー、カウレスディ
ゾルバー等の分散熱のかかる機種が好適であり、練合分
散温度は通常の分散温度(40〜50℃)から80℃と
いう高温度までの広範囲にわたって使用できる。
タールウレタン塗料、エポキシ塗料、ポリウレタン塗
料、塩化ゴム塗料等の重防食塗料及びアクリル塗料、ア
ルキッド(変性)塗料等の非水系塗料の垂れ防止剤とし
て適用できる。
を説明するが本発明はこれらに限定されるものではな
い。又、部および%は重量による。
ネートを計り取り、冷水にて冷却しながら滴下ロートを
用いて反応容器上部から1モル(32g)のメタノール
を撹拌下に滴下し、40℃で4時間撹拌する事によりウ
レタン化物を得る。反応の終点は、フーリエ変換赤外分
光分析にて、その波数2250cm- のピークから反応
率を計算し決定する。
ンジアミンを計り取り、滴下ロートを用いて反応容器上
部から1モル(88g)の酪酸(C3H7COOH)を撹拌下に
滴下する。この際、反応容器中の温度が80℃を越えな
いように徐々に滴下する。滴下終了後に昇温し180〜
185℃で7時間撹拌する事によりアミン価272を有
するアミド化物を得る。
ロールを反応容器中にに計り取り、100℃まで昇温し
溶解する。滴下ロートを用いて反応容器上部から上記A
−1で得られたウレタン化物206gを同量のキシロー
ルで希釈した希釈物を撹拌下に滴下する。滴下終了後1
00℃で5時間撹拌熟成する事により、50%の固形分
を有する軟固体を得る。反応の終点は、フーリエ変換赤
外分光分析にて、その波数2250cm-1のピークが消
失した時点とする。
す一価のアルコール及びジイソシアネートを用い、A−
2〜A−9のウレタン化物を合成する。
下記表2に示す一価の脂肪族酸及びジアミンを用い、B
−2〜B−12のアミド化物を合成する。
物A−2〜A−9と、表2に示す配合から合成した各ア
ミド化物B−2〜B−12とを、表3に示す配合割合で
使用し、実施例1と同様にして実施例2〜実施例27の
尿素化物を得る。
ドロキシステアリン酸と1モル(136g)のキシリレ
ンジアミンを計り取り、180〜185℃で7時間撹拌
する事によりアミン価3.5、酸価3.2、融点125
℃を有するアミド化物を得る。
ドロキシステアリン酸と1モル(144g)のカプリル
酸(C7H15COOH )および1モル(88g)の1,4−ジ
アミノブタンを計り取り、180〜185℃で7時間撹
拌する事によりアミン価3.5、酸価2.5、融点10
5℃を有する特公昭60−44352号に記載されるア
ミド化物を得る。
した。
2.0mm)400gの容器に計り取り、これに固形分
換算で1%相当量の実施例1〜27で作った垂れ防止剤
をそれぞれ添加し、試験用バッチ型サンドグラインダー
(アイメックス製)を使用して分散する。分散条件は、
ディスク回転数1800rpm、分散時間30分間、分
散温度50℃で行う。分散終了後ガラスビーズを除去
し、試験用主剤を得る。
料)について下記の試験を行った。
0℃にて測定した。粘度の値はKU値を示す。
下の垂れ防止試験及び層間付着性試験に供する。
製)を用い、80KUに調整した各試験塗料をガラス板
上に塗布する。塗布後直ちにガラス板を垂直に保持し、
塗料の流れの状態を観察する。垂れ防止性は、各厚さの
帯間の空白部のほぼ半分に流れが生ずる膜厚(μ)で示
す。
タを用い鋼板上に、乾燥時300μの厚さになる様に塗
布し、密閉容器中に入れた後、50℃の恒温槽内に保持
する。24時間後に取りだし再度同様に塗料を重ね塗り
し、再び50℃で24時間密閉容器内に保存した後に取
り出し、塗膜を45°の角度でナイフカットし、第一層
と第二層の境界の状態を観察する。
封して50℃にて一か月間放置した後、上記の粘度測
定、垂れ防止試験、層間付着性試験を行った。又顆粒の
有無も観察した。
0mm)400gを容器に計り取り、これに固形分換算
で1%相当量の実施例1〜27で作った垂れ防止剤を添
加し、試験用バッチ型サンドグラインダー(アイメック
ス製)を使用して分散する。分散条件は、ディスク回転
数1800rpm、分散時間30分間、分散温度50℃
で行う。分散終了後ガラスビーズを除去し、試験用塗料
を得る。
定、垂れ防止性(キシロールにて20℃における粘度が
70KUに希釈した塗料を使用)、60°光沢(70K
U希釈塗料)について試験を行った。粘度測定、垂れ防
止性に関しては、試験例1に準じて測定した。
た。70KU希釈塗料を150μアプリケーターを用い
てガラス板上に塗布し、24時間乾燥後、光沢計(村上
色彩技研製)にて60°光沢を測定する。
封して50℃にて一か月間放置した後、上記の粘度測
定、垂れ防止試験を行った。又顆粒の有無も観察した。
く、本発明による垂れ防止剤は非水系塗料に対して優れ
た増粘性、層間付着性、光沢保持性、貯蔵安定性を発揮
する垂れ防止剤である事がわかる。
Claims (1)
- 【請求項1】 一価のアルコールとジイソシアネートと
を、そのモル比が1:1.5〜1:0.7の比率で反応
させたウレタン化物 【A】と、一価の脂肪族酸とジアミンとを、そのモル比
が、1:1.5〜1:0.7の比率で反応させたアミド
化物 【B】とを、各々のイソシアネート残基とアミン残基と
の当量で反応させて得られた尿素化物を特徴とする非水
系塗料用垂れ防止剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4084497A JP2974491B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 非水系塗料用垂れ防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4084497A JP2974491B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 非水系塗料用垂れ防止剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05247387A true JPH05247387A (ja) | 1993-09-24 |
JP2974491B2 JP2974491B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=13832284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4084497A Expired - Lifetime JP2974491B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 非水系塗料用垂れ防止剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2974491B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1992
- 1992-03-05 JP JP4084497A patent/JP2974491B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2974491B2 (ja) | 1999-11-10 |
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