JPH05246457A - 容器状構造体のシール方法 - Google Patents

容器状構造体のシール方法

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JPH05246457A
JPH05246457A JP4043462A JP4346292A JPH05246457A JP H05246457 A JPH05246457 A JP H05246457A JP 4043462 A JP4043462 A JP 4043462A JP 4346292 A JP4346292 A JP 4346292A JP H05246457 A JPH05246457 A JP H05246457A
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mating surfaces
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Yuichi Tsuji
裕一 辻
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克己 木原
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CIPG法でありながら、MIPG法と同等
以上の優れたシール効果並びにそのシール効果の耐久性
を有する容器状構造体のシール方法を提供する。 【構成】 少なくとも二つの部品に分割可能で、前記部
品間に互いに対向しあう合面4,4’を有する容器状構
造体1の前記合面4,4’間のシール方法において、前
記対向しあう合面4の少なくとも一方に長手方向に延び
る凹溝6を形成し、該凹溝6内に未硬化の熱硬化性シリ
コーンゴムSをビード状に流延させ、該熱硬化性シリコ
ーンゴムSの表面を、加熱された凹状の成形型5によっ
て平滑に成形すると共に硬化させ、次いで該硬化した熱
硬化性シリコーンゴムSの表面に他方の部品の合面4’
を密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器状構造体の合面間の
熱硬化性シリコーンゴムによるシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコーンゴムは耐熱性,耐寒
性,耐候性、電気絶縁性、耐水性、耐油性、耐薬品性等
の多くの優れた物性を有しているため、例えば高度の耐
熱、耐油性が要求される内燃機関のオイルパンとクラン
クケースとの間のシール材として広く使用されている。
【0003】このシリコーンゴムを使用したシール方法
は大別して二つある。一つは、予めシリコーンゴムを金
型を使用し、射出成形によってガスケットを成形するモ
ールド・インプレス・ガスケット(MIPG)法であ
り、他の一つは、シールを必要とするオイルパン等の合
面に室温硬化性のシリコーンゴムをビード状に塗布し、
そのまま空気中に放置しシール部を形成するキュアード
・インプレス・ガスケット(CIPG)法である。
【0004】前者のMIPG法は、シール効果に優れて
いる反面、高価な射出成形機を用いてガスケットを成形
しなければならないため生産性やコスト面で不利である
という欠点があった。これに対し、後者のCIPG法
は、時間や場所を制約されることなしにシール対象物の
組立て現場で作業が可能であるため、生産性を著しく向
上するというメリットがある。しかし、ビード状に塗布
したシリコーンゴムは、表面に凹凸又は皺を発生しシー
ル面を不均一にするため十分なシール効果が得ら
【0005】れないという欠点があった。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、CI
PG法でありながら、MIPG法と同等以上の優れたシ
ール効果並びにそのシール効果の耐久性を有する容器状
構造体のシール方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、少なくとも二つの部品に分割可能で、前記
部品間に互いに対向しあう合面を有する容器状構造体の
前記合面間のシール方法において、前記対向しあう合面
の少なくとも一方に長手方向に延びる凹溝を形成し、該
凹溝内に未硬化の熱硬化性シリコーンゴムをビード状に
流延させ、該熱硬化性シリコーンゴムの表面を、加熱さ
れた凹状の成形型によって平滑に成形すると共に硬化さ
せ、次いで該硬化した熱硬化性シリコーンゴムの表面に
他方の部品の合面を密着させることを特徴としている。
【0007】このように、合面の一方に凹溝を形成し、
この凹溝に熱硬化性シリコーンゴムをビード状に流延し
た後、その表面を加熱された凹状の成形型により平滑に
硬化させるため、その平滑化と共に合面に対してシール
材を正確に配置し、MIPG法と同等以上のシール効果
を発揮させ、しかも繰り返し使用によっても位置ずれが
ないため、高い耐久性を発揮することができる。
【0008】本発明において、容器状構造体とは、たが
いに対向しあう合面をもって2以上に分割可能な容器状
のものをいい、例えば、自動車等の内燃機関のオイルパ
ン、ロッカーカバー、タイミングベルトカバーや、セパ
ラブルフラスコ等の化学実験装置などの分割可能な少な
くとも二部品の組み合わせを挙げることができる。以下
図面を参照して本発明のシール方法について詳しく説明
する。
【0009】図1は本発明方法によりシールされた容器
状構造体の一例を示す。容器状構造体1は本体2と蓋部
2’との組み合わせからなり、本体2の合面4には、そ
の長手方向に沿って凹溝6が形成されている。この凹溝
6に熱硬化性シリコーンゴムからなるシール材3がビー
ド状に形成され、本体2と蓋部2’との両合面4,4’
間をシールしている。
【0010】このような構造にするシール方法は、図2
に示すように、本体2の合面4の長手方向に沿って凹溝
6を形成し、この凹溝6に未硬化の液状シリコーンゴム
Sをビード状に流延する。次いでこのシリコーンゴムS
の表面に、加熱された凹面を有する成形型5を、図3に
示すごとく被せて平滑に成形すると共に加熱硬化させ
る。この硬化は、少なくとも表面を行えば十分であり、
内部は必ずしも必要ではない。成形型5を取り除くと、
液状シリコーンゴムSは、表面全体が平滑な凸状のシー
ル材3に成形されているので、その上に蓋2’を被せれ
ば完全な密着が得られ、シールを行うことができる。ま
た、凹溝6を利用してシリコーンゴムを流入させるの
で、正確な位置への配置が可能で、シール精度を上げる
ばかりでなく、使用中や繰り返し蓋2’を開閉する場合
にも位置ずれを起こすことがないので、耐久性に優れて
いる。
【0011】本発明において、合面の凹溝に流延する未
硬化のシリコーンゴムの充填量は、図2に示すように、
合面4から上に盛り上げないで、合面2の下方に止まっ
ていてもよい。しかし、この場合は、蓋2’の合面4’
に、凹溝6に嵌合し、シール材3を圧縮する凸部を形成
させるようにする。また、シール材3の横断面形状は、
図示のように円弧に限らず、四角形断面或いは多角形断
面であってもよい。
【0012】本発明に使用するシリコーンゴムとして
は、熱硬化性を有するものであれば特に限定されるもの
ではない。例えば、ビニル基含有ジオルガノポリシロキ
サン、珪素原子結合水素原子含有オルガノポリシロキサ
ン及び白金触媒を主成分とする付加反応硬化型のシリコ
ーンゴム組成物、シラノール基含有オルガノポリシロキ
サン又はメトキシ基含有オルガノポリシロキサンと有機
錫化合物又は有機チタン化合物等の縮合型触媒を主成分
とする縮合反応硬化型シリコーンゴム組成物、ビニル基
含有ジオルガノポリシロキサンと有機過酸化物を主成分
とする有機過酸化物硬化型のシリコーンゴム組成物を挙
げることができる。これらの中でも、硬化速度が早く比
較的低温で硬化可能な付加反応硬化型のシリコーンゴム
組成物が好ましい。
【0013】これら未硬化のシリコーンゴム組成物は、
25℃において100ポイズから200,000ポイ
ズ、好ましくは2,000〜20,000ポイズの範囲
の粘度を有するものを使用するのがよい。本発明におい
て、未硬化のシリコーンゴム組成物をビード状に流延す
る手段としては、特に限定されるものではないが、例え
ば先端にノズルを有する容器からエアー等の加圧手段に
より押出す方法がある。
【0014】本発明において、未硬化のシリコーンゴム
の表面を成形するための成形型は、できるだけ熱容量の
大きい素材から構成することが望ましく、その素材とし
てはアルミニウム、SUS等の炭素鋼、鋳鉄、銅等が挙
げられる。加熱手段としては、ヒーターを内蔵させると
か、或いは電気、ガス、赤外線、高周波等を利用して外
部加熱することができる。
【0015】また、未硬化のシリコーンゴムの硬化の程
度は、少なくとも表面を平滑に硬化させればよく、内部
は硬化が未完了の状態で他部品の合面を合致させてもよ
いし、完全に硬化した後に合致させてもよい。シリコー
ンゴムの硬化温度は、硬化を開始する温度であればよく
特に限定されるものではない。通常、50〜200℃の
範囲がよい。
【0016】
【実施例】25℃(以下同じ)における粘度が100ポ
イズのジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロ
キサン100重量部、比表面積200m2/gのヒューム
ドシリカ35重量部、ヘキサメチルシラザン5重量部を
均一になるまで混合し、さらに真空下で加熱処理して液
状シリコーンゴムベースを作製した。次いで、この液状
シリコーンゴムベース100重量部にトリメチルシロキ
シ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(珪素原
子結合水素原子含有量1.5重量%)6重量部、塩化白
金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体0.
5重量部(白金濃度0.4重量%)と硬化抑制剤として
3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール0.2重
量部を加えて均一に混合し、粘度15,000ポイズの
液状シリコーンゴム組成物を調製した。
【0017】上記のごとくして調製した液状シリコーン
ゴム組成物Sを使用して、図1に示す本体2と蓋部2’
とからなる密閉用容器1をシールするため、その本体2
の合面4に形成した幅3.0mm,深さ3.0mmの凹
溝6に、カートリッジの先端に取り付けた直径2mmφ
のノズルから、6kgG/cm2 の空気圧でビード状に
押出し流延し、合面4から約3.5mmの高さに盛り上
がるようにした。
【0018】他方、図3に示した最大深さ3.0mm、
直径3.5mmφの半球状断面を有する成形型5を予め
150℃のオーブン中で30分間加熱しておき、これを
前記液状シリコーンゴム組成物Sの表面に被せて10分
間加熱硬化させた後除去し、表面が平滑なシール材3を
成形した。このシール材3の上に蓋2’の合面4’を重
ね合わせ、ボルトで締め付けてシールした後、容器1の
内部を加圧してゆき、シール部からエアーが漏れはじめ
るときの空気圧を測定した。その結果、空気圧が7kg
G/cm2 に達したとき空気漏れを生ずることが判っ
た。
【0019】次いで、上記容器1のボルトをゆるめてシ
ール状態を解除した後、再度、上記と同様にしてシール
して加圧してゆき、シール部からエアーが漏れはじめる
ときの空気圧を測定したところ、7kgG/cm2 で空
気漏れを生じ、実質的にシール効果に差異がないことが
判った。一方、比較のため、上記本体2の合面4に凹溝
を有していない容器1を使用し、その合面4に液状シリ
コーンゴム組成物を流延し、そのまま100℃のオーブ
ン中で10分間加熱硬化させた以外は、上記実施例と同
様にしてシールし、その容器内部を加圧して行ったとき
のシール部からエアーが漏れはじめる空気圧を測定した
結果、2.5kgG/cm2 であった。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、合面の一方に凹溝を形
成し、この凹溝に熱硬化性シリコーンゴムをビード状に
流延した後、その表面を加熱された凹状の成形型により
平滑に硬化させるため、CIPG法でありながらMIP
G法と同等以上のシール効果を得ることができる。ま
た、凹溝を利用してシリコーンゴムを充填するようにし
たため、正確な位置へ配置することができて、精度を向
上させ、、しかも繰り返し使用によってもシール効果が
代わらない耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によりシールされた容器状構造体の
1例を示す断面図である。
【図2】本発明方法において、一方の合面に形成された
凹溝に流延した未硬化の液状シリコーンゴムの表面を成
形型で加熱する前の要部を示す斜視図である。
【図3】本発明方法において、図2の工程の後、シリコ
ーンゴムを成形型で加熱硬化させている状態を示す要部
斜視図である。
【図4】本発明方法において、図3の工程の後に成形型
を取り除いた状態を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 容器状構造体 2 本体 2’蓋 3 シール材 4,4’合面 5 成形型 6 凹溝 S 液状シリコー
ンゴム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二つの部品に分割可能で、前
    記部品間に互いに対向しあう合面を有する容器状構造体
    の前記合面間のシール方法において、前記対向しあう合
    面の少なくとも一方に長手方向に延びる凹溝を形成し、
    該凹溝内に未硬化の熱硬化性シリコーンゴムをビード状
    に流延させ、該熱硬化性シリコーンゴムの表面を、加熱
    された凹状の成形型によって平滑に成形すると共に硬化
    させ、次いで該硬化した熱硬化性シリコーンゴムの表面
    に他方の部品の合面を密着させる容器状構造体のシール
    方法。
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