JPH0524572U - 液体注出容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器体の一部を取り替え可能に構成して、廃
棄部分を極力少なくしてた吸い上げポンプ付き液体注出
容器を提案する。 【構成】 容器体２を、相互に嵌脱可能に構成した下部
ケース体4a及び上部ケース体4bよりなるケース体４と、
上記上部ケース体4b内中央に第２口頚部13を螺合係止さ
せて該第２口頚部13を上記第１口頚部10と連通させると
ともに、第２口頚部13下端縁より上記ケース体４内に収
納させた薄肉可撓性の胴部12を延設してなる液体収納容
器体５とから構成し、上部ケース体4bの第１口頚部10上
端を吸い上げポンプ３のシリンダー14外周上端に回動自
在に嵌合させた。そして、液体収納容器体５を取り替え
可能に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、液体注出容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

液体注出容器として、胴部より口頚部を起立した容器体と、上記口頚部外周に 嵌合させた装着キャップにより下端のシリンダーを容器体内へ垂下させるととも に、上端の押下ヘッドを装着キャップ上方に上下動可能に突出させた吸上ポンプ とからなり、上記押下ヘッドの上下動により容器体内の液体を吸上げてヘッドの ノズル孔より注出する如く構成したものが知られている。 従来のこの種の容器では、内容液を使い切った際にはそのままポンプごと容器 体を廃棄したり、或いは容器体だけ取り外して、液の充填された取替用の容器体 と交換することが行われている。しかしながら、廃棄される容器体やポンプは嵩 張り、また重量も嵩むため、最近のゴミ処理事情を考慮すると好ましい状況では ない。 本考案は、上記の実情に鑑みなされたもので、容器の一部を取替え可能に構成 して、廃棄部分を極力少なくした液体注出容器を提案するものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案液体注出容器は上記課題を解決するため、口頚部を起立した容器体２と 、該容器体２内へ下端のシリンダー14を垂下させるとともに、上端の押し下げへ ッド15を口頚部上方に上下動可能に突出させて装着した吸い上げポンプ３とから なり、上記押し下げヘッド15の上下動により容器体２内の液体を吸い上げてヘッ ド15のノズル孔16より注出する如く構成した液体注出容器において、上記容器体 ２を、底壁６周縁より周壁７を立設してなる下部ケース体4a及び該ケース体4aの 周壁７上端に着脱自在に嵌合させた嵌合筒部８上端縁より肩部９を介して第１口 頚部10を起立した上部ケース体4bとからなるケース体４と、上記上部ケース体4b 内中央に第２口頚部13を着脱自在に嵌合係止させて該第２口頚部13を上記第１口 頚部10と連通させるとともに、第２口頚部13下端縁より上記ケース体４内に収納 させた薄肉可撓性の胴部12を延設してなる液体収納容器体５とから構成し、上記 上部ケース体4bの第１口頚部10上端を吸い上げポンプ３のシリンダー14外周上端 に回動自在に嵌合させて装着して構成している。

【０００４】

【作用】

収納液を使い切ったら、薄肉可撓性の胴部12を有する液体収納容器体５のみを 外して廃棄すれば良いため、従来品と比較して廃棄部分の容量、重量とも著しく 減少させることが出来る。又、液体収納容器体５の交換は、上部ケース体4bを下 部ケース体4aより外した後、空の液体収納容器体５を外し、次いで図４に示す如 き新たな液体収納容器体５のキャップ19を外して、上部ケース体4bに嵌合した後 、該容器体５を下部ケース体4a内に収納し、しかる後上部ケース体4bと下部ケー ス体4aとを嵌合するという簡単な操作で行える。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１は本考案の一実施例を示し、図中１は液体注出容器を示す。該容器１は、 容器体２と、吸い上げポンプ３とから構成している。容器体２は更にケース体１ と液体収納容器体２とから構成し、ケース体４は更に、下部ケース体4aと上部ケ ース体4bとから構成している。

【０００６】 下部ケース体4aは、剛性を有する合成樹脂により形成され、円板状の底壁６周 縁より周壁７を立設してなる上端面開口の円筒状をなしている。又、上部ケース 体4bは、同様に剛性を有する合成樹脂により形成され、上記下部ケース体周壁７ 外周上端に螺合させた嵌合筒部８上端縁より、下部ケース体4aの上端面開口上方 に延びる内向きフランジ状の肩部９を延設し、該肩部９中央より第１口頚部10を 立設し、更に、該口頚部10上端縁より内向きフランジ11を延設している。

【０００７】 又、液体収納容器体５は、上記ケース体４内に収納した薄肉可撓性の胴部12上 端縁より剛性有る第２口頚部13を立設して構成しており、この第２口頚部13上端 外周を上記上部ケース体4bの第１口頚部10内周に着脱自在に螺着させて第１口頚 部10内と第２口頚部13内が連通する如く装着している。尚、本実施例では、上下 端面を開口した円筒状をなすとともに、外周下端より肉厚の外向きフランジを周 設してなる口頚部構成部材と、二枚の薄肉可撓性の合成樹脂シートを重ねてその 周囲相互を融着させるとともに、上端中央部分を上記外向きフランジ外周に融着 させて袋状胴部12を形成することにより液体収納容器体５を構成している。

【０００８】 又、上記吸い上げポンプ３は、合成樹脂により形成された公知機構のものが使 用され、上部ケース体4bの内向きフランジ11内周縁をシリンダー14の外周上端に 回動自在に嵌着させており、シリンダー14下端を液体収納容器体５の第２口頚部 13より胴部12内に垂下させ、上端の押し下げヘッド15を第１口頚部10上方に上下 動可能に突出させて構成しており、上記押し下げヘッド15を上下動することによ り、シリンダー14内に内装した公知のポンプ機構により容器体２内の液を吸い上 げ、ヘッド15のノズル孔16より注出する如く構成している。尚、図中17はシリン ダー14下端に連結した吸い上げパイプを示す。

【０００９】 図２及び図３は本考案の他の実施例を示し、本実施例においては、上部ケース 体4bを更に二部材にて構成しており、又、液体収納容器体５を薄肉可撓性の胴部 12より肉厚に形成して剛性を付与した第２口頚部13を一体に立設して構成してい る。更に、この第２口頚部13の螺合場所を、上部ケース体4bの肩部９下面より垂 設した嵌合筒18内周としている。又、上部ケース体4bと下部ケース体4aの嵌合を スナップフィット式の押圧嵌合形態としている。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案液体注出容器は既述構成としたことにより、内容液を 使い切った後、薄肉可撓性の胴部を有する液体収納容器体だけを廃棄すれば良く 、従って、廃棄物の嵩も、重量も従来品と比較して著しく減少させることができ る。又、液体収納容器体の交換も容易で、取り扱い上も極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案液体注出容器の一実施例を示す要部縦断
面図である。

【図２】本考案の他の実施例を示す要部縦断面図であ
る。

【図３】同実施例の底面図である。

【図４】交換用の液体収納容器体の一例を示す要部縦断
面図である。

【符号の説明】

２ 容器体 ３ 吸い上げポンプ ４ ケース体 4a 下部ケース体 4b 上部ケース体 ５ 液体収納容器体 ６ 下部ケース体底壁 ７ 下部ケース体周壁 ８ 嵌合筒部 ９ 肩部 10 第１口頚部 12 液体収納容器体胴部 13 第２口頚部 14 シリンダー 15 押し下げヘッド 16 ノズル孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】口頚部を起立した容器体２と、該容器体２
   内へ下端のシリンダー14を垂下させるとともに、上端の
   押し下げへッド15を口頚部上方に上下動可能に突出させ
   て装着した吸い上げポンプ３とからなり、上記押し下げ
   ヘッド15の上下動により容器体２内の液体を吸い上げて
   ヘッド15のノズル孔16より注出する如く構成した液体注
   出容器において、上記容器体２を、底壁６周縁より周壁
   ７を立設してなる下部ケース体4a及び該ケース体4aの周
   壁７上端に着脱自在に嵌合させた嵌合筒部８上端縁より
   肩部９を介して第１口頚部10を起立した上部ケース体4b
   とからなるケース体４と、上記上部ケース体4b内中央に
   第２口頚部13を着脱自在に嵌合係止させて該第２口頚部
   13を上記第１口頚部10と連通させるとともに、第２口頚
   部13下端縁より上記ケース体４内に収納させた薄肉可撓
   性の胴部12を延設してなる液体収納容器体５とから構成
   し、上記上部ケース体4bの第１口頚部10上端を吸い上げ
   ポンプ３のシリンダー14外周上端に回動自在に嵌合させ
   て装着してなることを特徴とする液体注出容器。