JPH05244915A - エタノール徐放剤およびそれを用いた食品保存用組成物 - Google Patents
エタノール徐放剤およびそれを用いた食品保存用組成物Info
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- JPH05244915A JPH05244915A JP23255491A JP23255491A JPH05244915A JP H05244915 A JPH05244915 A JP H05244915A JP 23255491 A JP23255491 A JP 23255491A JP 23255491 A JP23255491 A JP 23255491A JP H05244915 A JPH05244915 A JP H05244915A
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Abstract
用が長期間持続するエタノール徐放剤を提供すること、
悪臭の原因であるアセトアルデヒドの除去能に優れた物
質を提供すること、およびそれらの物質を利用して得ら
れる優れた食品保存用組成物を提供すること。 【構成】 アリルアミン系またはビニルアミン系単量体
を重合成分の少なくとも一つとして用いて得た重合体ま
たは共重合体の高分子架橋体に、エタノールを含浸させ
ることによって得られるエタノール徐放剤およびそれを
必須構成成分とする食品保存用組成物。 【効果】 本発明のエタノール徐放剤およびそれを用い
た食品保存用組成物は、エタノール徐放性が長期間持続
し食品保存作用に優れる。加えてアセトアルデヒドの除
去能力も高く、不快な臭気が食品に染み付かない。
Description
びそれを必須構成成分とする食品保存用組成物に関す
る。
物、畜産物、あるいはパンのようなベーキング食品に代
表される加工食品などの腐敗、変質防止のためにエタノ
ール徐放剤が以前から頻繁に用いられてきた。
より品質低下が起こる事を防止するため、脱酸素剤が広
く使用されていることもまた周知のことである。
ば組合わせて用いられてきたが、それらを併用した場
合、放出されたエタノール蒸気が脱酸素剤の触媒作用に
より酸化されてアセトアルデヒドを生成し、このアセト
アルデヒドが悪臭の原因となると言う欠点を有してい
る。
2−220178号公報、特開平1−196284号公
報には、ポリアリルアミン、またはポリビニルアミンを
用いて発生したアセトアルデヒドを吸収する食品保存用
組成物が記載されている。これらは単位質量当たりのア
ミノ基のモル数が大きい高分子化合物を用いているため
優れたアセトアルデヒド吸収能を有するが、エタノール
徐放剤とアセトアルデヒド吸収剤が別になっているため
その分体積がかさばる、アミノ基とアセトアルデヒドの
エタノールを介した化学反応が気相中で起こるためその
反応速度が小さく、それが悪臭除去能力の限界となって
いる、と言った欠点を有する。
カ、アルミナ多孔体及びポリアクリル酸ゲルなどは、エ
タノール保持力においていまだ改善の必要を残してお
り、長期間の徐放作用の持続と言う点で満足できるもの
ではない。
ノール保持力を有し、その徐放作用が長期間持続するエ
タノール徐放剤を提供する事、悪臭の原因であるアセト
アルデヒドの除去能に優れた物質を提供する事、および
それらの物質を利用して得られる優れた食品保存用組成
物を提供する事を目的とする。
解決に鋭意努力した結果、アリルアミン系およびビニル
アミン系の高分子架橋体がエタノール保持力とアセトア
ルデヒドの除去能のいずれにも優れていることを見出だ
し、本発明を完成させた。
ビニルアミン系単量体を重合成分の少なくとも一つとし
て用いて得た重合体または共重合体の高分子架橋体に、
エタノールを含浸させることによって得られるエタノー
ル徐放剤およびそれを必須構成成分とする食品保存用組
成物を要旨とするものである。
ミン系単量体の重合体または共重合体としては、モノア
リルアミン単独重合体(以下、ポリアリルアミンと称す
る)、ジアリルアミン単独重合体(以下、ポリジアリル
アミンと称する)、およびモノアリルアミンとジアリル
アミンの共重合体などが用いられる。
合体としては、ビニルアミン単独重合体(以下、ポリビ
ニルアミンと称する)、ビニルアミンとビニルホルムア
ミドとの共重合体、ビニルアミンとビニルアセトアミド
との共重合体、ビニルアミンとビニルアルコールとの共
重合体、ビニルアミンとスチレンとの共重合体、ビニル
アミンと塩化ビニルとの共重合体、ビニルアミンとアク
リルアミドとの共重合体、ビニルアミンとアクリル酸又
はメタクリル酸との共重合体、ビニルアミンとアクリル
酸エステルもしくはメタクリル酸エステルとの共重合体
又はその部分けん化物、ビニルアミンとアクリロニトリ
ルとの共重合体などが用いられる。ここでビニルアミン
の重合体または共重合体として称されているものは、ビ
ニルアミン誘導体を重合反応後に側鎖を分解または部分
分解させたものをも含む。これら共重合体においては、
架橋体とした場合のエタノール保持力を確保する意味か
ら、ビニルアミン含量が50モル%以上であることが望
ましい。また重合体のアミノ基が酸塩となっている場合
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ
を用いて中和し、アセトアルデヒドの吸着、除去に用い
ることができるようにする。
系の重合体または共重合体の分子量については特に限定
を必要としないが、約1,000〜1,000,000
のもの、通常は、1,000〜300,000のものが
扱いやすい。
る。例えば、ポリジアリルアミンの様にそれ自体が架橋
構造を有するものはそのままエタノール担持に用いるこ
とができるが、通常は、高分子と架橋剤とを反応させて
高分子架橋体を得る。架橋剤としては、アミノ基と反応
する官能基、例えばエポキシ基、アルデヒド基、ハロゲ
ン化アルキル基、イソシアネート基、カルボキシル基、
酸無水物基、酸ハライド基、エステル結合部分などを1
分子当たり2以上を有する、従来一般に用いられている
ものが使用可能である。すなわち化合物としては、ビス
エポキシ化合物、エピクロルヒドリン、ジブロムエチレ
ンなどのジハロゲン化物、ホルマリン、グリオキザール
のようなジアルデヒド化合物、(ポリ)エチレングリコ
ール類のジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレング
リコール類のジグリシジルエーテル、ネオペンチルアル
コールなどのジアルコールのグリシジルエーテル類、グ
リセロールのポリグリシジルエーテル類などがあげられ
るが、これらに限定されるものではない。架橋剤の種類
は、架橋体のエタノール吸収力、膨潤性、機械的性質な
どを考慮しつつ選択される。
ず、その官能基が高分子のアミンユニットに対して20
モル%以下で充分である。ただし、架橋度が1モル%を
下回ると架橋体強度も弱く、エタノール保持力も長期間
維持できないと言う欠点が現れる。一方、架橋度が50
モル%を超えるとエタノールを吸収、担持する能力が低
下する。
良く、乾燥粉末のほかにも、球状、平板状、棒状、シー
ト状などの各種の形状に容易に成形する事ができる。ま
た、高分子架橋体を機械的に成形するばかりでなく、編
織布、不織布、紙などにアリルアミン系またはビニルア
ミン系の高分子を含浸させ、それを架橋反応させれば、
二次成形の可能な高分子架橋体シートを得る事もでき
る。
せて、エタノール徐放剤を調製する。高分子架橋体をエ
タノールに浸漬し、エタノール吸収が平衡に達した後
は、濾別、遠心分離などの手段を用いてエタノール徐放
剤を得る事ができる。
含量が非常に高い。例えば、ポリアリルアミン(分子量
10,000)とエピクロルヒドリンからなる高分子架
橋体であれば、エピクロルヒドリンのエポキシ基とメチ
レンクロライド基がポリアリルアミンのアミンユニット
に対して合わせて10モル%になるように調製したもの
で、エタノールを自重の約4倍担持できる。
品保存用組成物として食品保存の用途に有効であるが、
それ以外の物と組み合わせて用いることもできる。組み
合わせの相手としては、シリカゲルなどの除湿剤、活性
炭、有機酸、ポリカルボン酸系あるいはゼオライトなど
の脱臭剤、金属粉末を主成分とする脱酸素剤、二酸化炭
素発生剤、着香剤などがあげられる。併用に不都合が生
じなければ、以上の成分を3種以上組み合わせても良
い。
末を主成分とする脱酸素剤との組み合わせからなる食品
保存用組成物は、優れたものである。それは、該脱酸素
剤がその触媒作用によって徐放されたエタノールを酸化
させて悪臭源であるアセトアルデヒドを激しく発生させ
るのに対し、本発明のエタノール徐放剤は、優れたアセ
トアルデヒド吸収除去能をも有するためである。このた
め、この食品保存用組成物は、長期間のエタノール徐放
作用と脱酸素作用から食品の腐敗、劣化を強力に防止
し、かつ、エタノールが酸化されて発生するアセトアル
デヒドの臭気を全く感知させない。
過性の保存容器に充填して用いることが好ましい。その
場合、エタノール徐放剤とそのほかの要素とを同一の保
存容器にいれても別個の保存容器に入れてもよい。適当
な保存容器としては、紙製の小袋、およびそれに有効性
のポリエチレンなどをラミネートしたものがあげられ
る。
用組成物は、農産物、水産物、畜産物およびこれらの加
工食品を含む各種食品の腐敗、変質防止のために用いら
れるが、とくにパンなどのベーカリー食品、その他和洋
菓子、蒲鉾、竹輪などの練り物、ハム、ソーセージなど
の加工食肉、珍味類、または餅などに用いることが好ま
しい。
ールを含有させて得られるエタノール徐放剤であるが、
これがエタノールの吸収担持、吸収したエタノールの長
期間にわたる保持、さらにアセトアルデヒドの吸着除去
のいずれにも優れていることは驚くべきことである。そ
の正確な理由は不明であるが、本発明のエタノール徐放
剤が示す上記の優れた諸性質は、次のような理由に基づ
くものと推測される。
も、それが長期間にわたってエタノールを保持し、徐放
することができるのは、高分子架橋体の有するアミンユ
ニットとエタノールの水酸基との親和性によると思われ
る。また、徐放能が長期間持続するのは、高分子架橋体
が化学的に安定であるためエタノールとの間に不都合な
化学反応が起きたり、熱力学的な疲労が起きて架橋のコ
ンホメーションが変化して、劣化することがないことに
もよると思われる。
ヒドの吸着除去能において極めて優れている理由は、吸
着除去に際し外気中のアセトアルデヒドがエタノール中
に効率良く溶存し、これによりエタノール液相中でアミ
ノ基とアセトアルデヒドとの化学結合が進行するためで
あると思われる。アミノ基とアセトアルデヒドのエタノ
ールを介した結合反応が気相中におけるよりエタノール
液相中においてのほうがはるかに速いことは、化学反応
速度論的にも自明のことである。
発明の徐放剤を食品保存用組成物として用いるに際し
て、脱酸素剤を初め、様々な食品保存用化学製品との組
み合わせをも可能にしている。
をさらに詳細に説明する。なお、本発明が以下に示され
る実施例のみに限定されるものではないことはいうまで
もない。
及びエタノール徐放剤の調製を説明する。実施例6以下
で実施例1〜4で例示されたエタノール徐放剤及びそれ
と脱酸素剤との組み合わせによってなる食品保存用組成
物の効力を説明する。
L,分子量10000,日東紡績株式会社製)水溶液1
00gに48%水酸化ナトリウム水溶液44.5gを加
えて攪拌、冷却し、その後液温を45℃〜55℃に維持
しつつエピクロルヒドリンを5g加えて、添加終了後、
50℃で3時間攪拌を続けて架橋反応させた。
を以後aと称する。)を流水中で洗浄して塩と残留モノ
マーを十分除去した後、80℃で5時間真空乾燥させ
た。真空乾燥して得られたaの乾燥ゲルを、粉砕機(朋
来鉄工(株)社製)を用いて平均0.2mm角以下の微
粉に調製し、そのままエタノール500ml中につけ込
んだ。20時間エタノールを吸収させて得られたエタノ
ール徐放剤の体積は、a乾燥ゲルの約5.0倍であっ
た。
れに2,2´−アゾビスアミジノプロパン2塩酸塩0.
1gを加えて60℃で5時間重合させ、更に35%の塩
酸25gを加えて80℃で3時間鹸化した。鹸化反応物
をメタノール中で沈殿させ、ゾル状の部分中和ポリビニ
ルアミンを得た。鹸化度は、85%であった。
NaOH10mlで脱塩後、熱風乾燥機(ヤマト科学
(株)社製)で乾燥し、乾燥粉末を得る。その乾燥粉末
7gを水100mlに溶かし、エチレングリコールジグ
リシジルエーテル0.1gを加えて50℃で3時間加熱
攪拌し、高分子架橋体を得た(この高分子架橋体を以後
bと称する。)。流水中で洗浄して後、熱風乾燥機(ヤ
マト科学(株)社製)で乾燥し、粉砕機(朋来鉄工
(株)社製)を用いて平均1mm角以下の微粉に調製
し、そのままエタノール200ml中につけ込んだ。2
0時間攪拌しながらエタノールを吸収させて得られたエ
タノール徐放剤の体積は、bの乾燥微粉の約5.5倍で
あった。
アンモニウム2.4gを加えて60℃で48時間重合さ
せて得たポリマーに、1NNaOH1リットルを加えて
攪拌後、濾別、水洗してポリマーのゲルを再び濾別し
た。引き続き、熱風乾燥機(ヤマト科学(株)社製)で
乾燥し、粉砕機(朋来鉄工(株)社製)を用いて平均1
mm角以下の微粉に調製し、そのままエタノール500
ml中につけ込んだ。15時間攪拌しながらエタノール
を吸収させて得られたエタノール徐放剤の体積は、高分
子架橋体(この高分子架橋体を以後cと称する。)乾燥
微粉の約2.2倍であった。
S,分子量10000,日東紡績株式会社製)200g
を25%水酸化ナトリウム水溶液160gに溶解した。
それとは別に、1リットル丸底フラスコにクロロベンゼ
ン200ml、o−ジクロロベンゼン100ml、ソル
ビタンセスキオレート2gを混合し、均一溶液を調製す
る。
トリウムの混合液にエピクロルヒドリン1.58gを加
えて約2分間攪拌し、それを丸底フラスコの有機溶媒混
合液に注ぎ込み、スターラーを約500r.p.mで更
に30分回転攪拌させる。次にそのポリアリルアミンが
分散した有機溶媒混合液を50℃で3時間加熱攪拌し、
架橋反応をさせて、高分子架橋体の微小粒体を調製した
(この高分子架橋体を以後dと称する。)。dの微小粒
体は、濾別後エタノール、水、1NNaOH水溶液、水
の順で洗浄した。洗浄した微小粒体は、50℃で減圧乾
燥した(ヤマト科学(株)社製減圧乾燥器を使用)。乾
燥後の微小粒体は、粒径が20〜500μmであり、収
量が約16gであった。
込んだ。15時間攪拌しながらエタノールを吸収させて
得られたエタノール徐放剤の体積は、d微小粒体の約
4.5倍であった。
L,分子量10000,日東紡績株式会社製)水溶液1
00gに48%水酸化ナトリウム水溶液44.5gを加
え、更に水200gを加えて全体を希釈するその中に1
6cm×33cmの木綿布を浸し、マングルで含浸液を
絞り、室温で風乾した。乾燥後のポリアリルアミン付着
率は、19.5%であった。そのポリアリルアミン付着
木綿布をエピクロルヒドリンの1%水溶液500gにい
れ、55〜60℃で5時間加熱して架橋反応させた。
流水中で洗浄して塩と残留モノマーを十分除去した後、
60℃で5時間真空乾燥させた。真空乾燥して得られた
乾燥ゲルを、そのままエタノール5リットル中につけ込
んだ。20時間エタノールを吸収させて得られたエタノ
ール徐放剤の体積は、高分子架橋体シートの約8.0倍
であった。
粉体をそれぞれ20gずつ秤量し、20gのエタノール
を含有させて徐放性、及び消臭性試験に用いるためのエ
タノール徐放剤を調製した。それらをそれぞれA〜Dと
する。
で、または脱酸素作用を有する鉄粉及び塩化ナトリウム
と均一に混合して、有孔ポリエチレンでラミネートされ
たレーヨン和紙性の小袋に封B入した。試料食品として
カステラ50gを用い、これを食品保存用組成物を封入
した小袋と共にナイロン・ポリエチレン積層フィルム製
の容積500mlの袋にいれて密封し、かびや腐敗の発
生状況を観察し、アセトアルデヒド臭気の有無を確認し
た。試料の保存温度は、25℃に設定した。
結果を表2に示す。実施例6〜9では、A〜Dと鉄粉及
び塩化ナトリウムの混合組成物を、実施例10では、A
のみを用いて測定を行った。
ル)粉末20gに吸収させて、これをエタノール徐放剤
とした。
HCl−3L,分子量10000,日東紡績株式会社
製)を水酸化ナトリウムで中和して得たポリアリルアミ
ンとN−ビニルホルムアミド重合体を85モル%鹸化し
て得た部分中和ポリビニルアミンのそれぞれ15重量%
水溶液を調製した。それら水溶液それぞれ100重量部
とシリカゲル粒100重量部を混合し、それを75℃で
8時間減圧乾燥してポリアリルアミンまたは部分中和ポ
リビニルアミンがシリカゲル粒表面を被覆したアセトア
ルデヒド吸着剤を調製した。以後、ポリアリルアミンに
よるものをE、部分中和ポリビニルアミンによるものを
Fと称する。
カゲルアルデヒド吸着剤を、実施例6〜9と同様、鉄粉
及び塩化ナトリウムとの混合組成物とした。実施例6〜
10同様、試料食品としてカステラ50gを用い、これ
を食品保存用組成物を封入した小袋と共にナイロン・ポ
リエチレン積層フィルム製の容積500mlの袋にいれ
て密封し、カビや腐敗の発生状況を観察し、アセトアル
デヒド臭気の有無を確認した。試料の保存温度は、25
℃に設定した。
物の成分組成を表1、測定結果を表2に示す。
徐放剤による食品保存用組成物を用いた実施例は、食品
を長期保存する性能、臭気を除去する性能共に、シリカ
ゲルをエタノール徐放剤に用いた比較例より優れてい
る。これは、本発明のエタノール徐放剤による食品保存
用組成物が、エタノールの長期保持能と空気中のアセト
アルデヒド気体の吸着能において極めて優れていること
を意味する。
ル徐放剤およびそれを用いた食品保存用組成物は、エタ
ノール徐放性が長期間持続し食品保存作用に優れる。加
えてアセトアルデヒドの除去能力も高く、不快な臭気が
食品に染み付かない。
ヒド除去剤が一体となっているので従来の両者併用型に
較べ少量で効果を発揮し、かつ製造上の工程を減らせる
ため経済性に優れる、また素材がポリマーであるため成
形が簡単で成形可能な形状も豊富であると言った効果も
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 アリルアミン系またはビニルアミン系単
量体を重合成分の少なくとも一つとして用いて得た重合
体または共重合体の高分子架橋体に、エタノールを含浸
させることによって得られるエタノール徐放剤。 - 【請求項2】 請求項1のエタノール徐放剤を必須構成
成分とする食品保存用組成物。
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JP2785529B2 (ja) | 1998-08-13 |
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