JPH05242597A - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置

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Publication number
JPH05242597A
JPH05242597A JP7935492A JP7935492A JPH05242597A JP H05242597 A JPH05242597 A JP H05242597A JP 7935492 A JP7935492 A JP 7935492A JP 7935492 A JP7935492 A JP 7935492A JP H05242597 A JPH05242597 A JP H05242597A
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JP
Japan
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signal
circuit
output
time
rotation speed
Prior art date
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Withdrawn
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JP7935492A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Yamashita
紀之 山下
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源起動時におけるディスクからの画像の出
力に要する時間を短縮させることを目的とするものであ
る。 【構成】 光ピックアップ部21からの出力信号を同期検
出部12と映像信号処理部14に供給する。回転速度判別制
御回路部13は、同期検出部12からの出力信号に基づきス
ピンドルサーボ回路18にHサーボを切り換える制御信号
を供給する。スピンドルサーボ回路18は、基準水平同期
信号REF H と再生水平同期信号PB Hに基づくサーボ制御
信号をスピンドルモータ19に供給して制御している。映
像信号処理部14は出力信号をタイムコード読み取り回路
部26を介して回転速度判別制御回路部13に情報を供給す
ると共に、出力信号を出力端子24を介して出力してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクを静止状態か
ら所定の回転速度までスピンドルモータにより駆動し、
サーボ制御して検出されるスピンドルモータの回転速度
に応じて出力されるディスクからの再生信号の出力制御
に用いて好適なディスク駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、ビデオディスク装置は、ディスク
を載置してから装置内に収納しスピンドルモータを駆動
してモニタ等の画像表示装置に画像出力、いわゆる“画
出し”するために約14.3秒要している。この内訳は、動
作を図6に示して各動作に要する時間の一例を示すと、
トレイに載置したディスクを収納するための時間S1
1.5 秒、チャッキングしてスピンドルモータを動作開始
するまで時間S2 、S3がそれぞれ1.2 秒、1.5 秒であ
る。
【0003】上記スピンドルモータを強制的に加速させ
て正確にスピンドルモータの回転数が1800rpm に達する
までの時間S4 は、6.1 秒を要し、このスピンドルモー
タの回転数が1800rpm に達した瞬間(図6に示す矢印)
に水平同期信号に位相同期させるモード、いわゆるHサ
ーボモードに移行している。このHサーボモードに対応
すべく、スピンドルモータのサーボ駆動においてこのサ
ーボ駆動の位相をHサーボの位相にロックさせる必要が
ある。
【0004】この位相ロック待ち時間S5 は、2.1 秒か
かっている。さらに、ゼロサーチから基準垂直同期信号
REF V と再生信号の垂直同期信号PB Vの位相比較を行い
位相が一致した後に画像出力するまでの時間S6 は約1.
9 秒を要している。従って、これらを総合すると、上述
したようにトレイインから画像出力までの時間St は、
約14.3秒となる。
【0005】この時間St の内でスピンドルモータの回
転数1800rpm に達するまでの時間S4 が最も長い。この
スピンドルモータの回転数は、スピンドルモータに取り
付けられた周波数発電機(Frequency Generator:以下F
Gと略す) で検出している。上記FGは、スピンドルモ
ータの回転速度に比例したパルス信号を出力して基準値
と比較しながら上記スピンドルモータの回転速度を一定
にするようスピンドルモータを制御している。FGは例
えば、ディスクの1回転毎にパルスを生成するように設
計されている。
【0006】このようにスピンドルモータの回転数が18
00rpm に達した後に要する時間は、位相ロック待ち時間
5 と画像出力するまでの時間S6 を加算して約4秒を
要している。
【0007】また、電源起動時においてビデオディスク
装置は、動作開始しても直ぐに再生画像をモニタ画面に
出力することができない。このため、ビデオディスク装
置は、ビデオディスク装置の動作状態を示す表示を画面
に出力する。この画面表示は、黒画面を背景に動作状態
を示すキャラクタ文字を出力することもあるが、一般に
青を基調とする色信号が青レベルを示すラスタ信号に上
記キャラクタ文字を重畳して表示させていることが多
い。
【0008】実際のディスクからの再生信号を画面に表
示する手順を説明すると、ビデオディスク装置は、先
ず、電源起動と同時に青ラスタ信号をモニタに出力供給
して、いわゆるプレイ流しを行う。スピンドルモータが
1800rpm に達した後、スピンドルモータの位相ロック処
理を行う。次に、ビデオディスク装置は、情報を含んだ
先頭アドレスであるゼロ番地のサーチを開始するため内
蔵する光学ピックアップをゼロ番地の近傍の位置にトラ
ックジャンプさせている。
【0009】この光学ピックアップのトラックジャンプ
は、具体的に示すと、上記ゼロ番地の位置より約1秒以
上前の位置にトラックジャンプさせている。このとき、
再生される垂直同期信号と上記青レベルのラスタ信号と
の垂直同期信号が同期するまで後者の信号周波数を約1
%ずらしていわゆるV(垂直同期信号)合わせを行って
いる。
【0010】ゼロ番地に光学ピックアップが達したとき
に上記青画面表示とビデオディスクからの再生信号の出
力を切換制御しているが、両者の同期信号の位相が合っ
ていない場合、滑らかな切換制御を行うことができな
い。このため、上記V合わせを行う必要がある。V合わ
せをに要する時間は、上記トラックジャンプの終了位置
から上記ゼロ番地に達するまでの期間を用いてモニタの
同期との位相合わせを行って安定させている。
【0011】このようにしてV合わせ等の処理を行って
安定な映像信号にして、上記映像信号に対するミュート
処理を解除してモニタに表示させている。ここで、少な
くとも上記V合わせ等に要する時間は最大約0.8 秒必要
なことから、ビデオディスク装置は、一般に、上記所要
時間である約0.8 秒以上をカバーするため、上記ゼロ番
地より約1秒以上前の位置にトラックジャンプさせてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユーザ側か
らの要望としてディスクをセットした後の上記画出しの
時間の短縮化を図りたいという強い要望が出されてい
る。この要望に答えるため、一つの方法としてフィール
ドメモリを用い、また、このフィールドメモリを時間軸
補正を行うタイムベースコレクタ(以下TBCと略す)
として用いることでスピンドルモータの応答はかなりラ
フであっても画像出力させることができた。しかしなが
ら、この方法は音声が早く出せない等の問題点があっ
た。
【0013】また、記録媒体であるディスクにおいて、
完全に理想的なディスクは存在しない。従って、ディス
クを回転させた際にディスクは少なからず偏心を起こ
す。この偏心による瞬時周波数の変化は、±0.09% であ
った。例えば、現行のNTSC方式のテレビジョンで用
いる水平同期周波数fH =15.7kHz に対して上記瞬間周
波数の変化は、±14Hzになってしまう。ところが、現在
のTBCの可変範囲は狭く、前記Hサーボモードへの引
渡し周波数の誤差は1 〜2Hz 以内に抑えなければならな
い。
【0014】さらに、出画に要する時間の短縮化を図る
ため、いわゆるV合わせに要する所要時間の短縮化を試
み、前述した約0.8 秒よりも短くすると、ビデオディス
ク装置は、ミュートを解除するとき、例えば垂直同期信
号の位相あわせが不完全なため、信号の切り換えに不連
続を生じてしまう。この不連続の影響を受けて画面上に
垂直帰線期間が現れていわゆる画面のめくれがみえてし
まう。
【0015】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
てなされたものであり、再生時にスピンドルモータの駆
動に伴って発生するパルス信号の周波数を用いてトレイ
インからいわゆる画出しまでに要する時間の短縮化を図
り、特にスピンドルモータの駆動回転数が所定の回転数
の100%に達した以降に要した処理時間の短縮化を図
り、再生信号の出力における切換時の異常が現れること
なく再生することができるディスク駆動装置の提供を目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク駆
動装置は、ディスクを静止状態から所定の回転速度に回
転駆動させるディスク駆動装置において、上記ディスク
に記録された同期信号を含む信号を読み取る信号読み取
り手段と、該信号読み取り手段からの出力信号に対して
信号処理を行う信号処理手段と、該信号読み取り手段か
らの出力信号中に含まれる同期信号を検出する同期検出
手段と、該同期検出手段からの出力信号によりディスク
の回転速度が所定の回転速度の達したことを判別する回
転速度判別手段と、上記信号処理手段からのアドレス情
報を検出するアドレスデータ検出手段と、上記同期検出
手段により検出された同期信号に応じて同期位相合わせ
サーボを行う同期位相合わせサーボ手段とを備え、上記
アドレスデータ検出手段は、スピンドルモータの加速中
に、上記ディスクに書き込まれている先頭アドレス位置
のアドレス情報を上記信号処理手段からの出力信号で読
み取ると共に、上記回転速度判別手段からの判別出力に
応じて上記同期位相合わせサーボ手段を制御してスピン
ドルモータの回転を制御することにより、上述の課題を
解決する。
【0017】また、本発明に係るディスク駆動装置は、
上記回転速度判別手段からの出力信号に応じて上記信号
読み取り手段を上記先頭アドレス位置への移動に所定時
間を要する先頭アドレス位置の手前の位置に移動させる
と共に、上記所定時間の期間上記信号処理手段からの出
力信号レベルを上記回転速度判別手段によって制御する
ことにより、上述の課題を解決する。
【0018】ここで、上記回転速度判別手段は、ディス
クからの同期信号を含んだ再生信号を上記同期検出手段
に供給して同期信号を分離した信号を基にフライホイー
ル位相調整を行い、分周して生成したパルス周期の測定
をしてこの信号のパルス周期からの加速停止する時刻を
算出している。この算出した時刻のパルス周期(カウン
ト値)と実際に供給される上記再生した同期信号のパル
ス周期(カウント値)が一致したとき、一致パルス信号
を同期位相合わせサーボ手段に供給してサーボ制御動作
を切り換えている。
【0019】また、上記回転速度判別手段は、スピンド
ルモータの加速中にスピンドルモータの回転速度が所定
の回転速度1800rpm の70%に達したとき、上記アドレ
スデータ検出手段を制御して所定の回転速度1800rpm の
100%に達する前に先頭アドレスであるゼロ番地に書
き込まれてるアドレス情報を予め検索しておく。この予
めの検索を行うため、上記回転速度判別手段は、例えば
信号読み取り手段を上記ゼロ番地の位置にトラックジャ
ンプするように制御信号を出力する。
【0020】上記先頭アドレス位置の所定時間の前のア
ドレス位置から上記先頭アドレス位置( ゼロ番地の位
置) までの期間は、回転速度判別手段からの制御信号で
の信号処理手段からの出力信号をゼロレベルにすること
により、モニタ画面を異常が目立たない黒画面にする。
この黒画面にする期間は、約0.2 〜0.3 秒の期間であ
る。スピンドルモータの回転速度が1800rpm に達したと
き、光ヘッド部は先頭アドレス位置から−Nトラック分
の位置にトラックジャンプさせられる。従って、−Nト
ラックの光ヘッドの移動に要する時間が、上記黒画面に
する期間に相当している。
【0021】上記同期位相合わせサーボ手段は、例えば
同期検出手段からの再生水平同期信号と基準水平同期信
号と供給される信号に基づいてスピンドルモータを制御
して同期位相合わせを行っている。
【0022】また、上記信号処理手段は、上記黒画面に
する期間内でスピンドル応答、タイムベースコレクタ
(以下TBCと略す)及びモニタとの同期関係を追従さ
せる操作等のすべての映像信号処理を行って上記同期位
相合わせサーボの切換時点でディスクからの画像及び音
声をモニタに出力する
【0023】
【作用】本発明のディスク駆動装置は、ディスクの1回
転に要する時間を毎回測定して、これらの測定値から加
速停止を行う時刻を演算して求め、この算出した時刻で
加速を停止していわゆるHサーボモードに移行させる動
作を行う際に、予め上記ディスクに書き込まれている先
頭アドレスデータの読み込みを上記同期位相合わせサー
ボの切り換え時点までに終えておくことにより、同期位
相合わせサーボの切り換え以降に行っていた先頭アドレ
スデータの読み込みに要していた時間分を節約して短縮
化を図っている。
【0024】このディスク駆動装置は、検索する番地の
直前にトラックジャンプで移動させてこのトラックジャ
ンプの移動終了時点から上記信号処理手段に内蔵する各
種の信号処理を行って例えば位相合わせ等を行うことに
より、スピンドルモータのサーボをロックするために要
する時間とモニタの位相に合わせるために要する時間の
合計を約0.2 〜0.3 秒程度で済ませている。
【0025】また、スピンドルモータの回転速度が1800
rpm に達した後、ディスクからの再生信号が出力可能に
なるときまで出力信号をミュートを続けるように出力オ
フ制御を行うことにより、画面を黒画面にして画面上に
いわゆるVめくれ等の異常が表示されることなく再生映
像信号を切換表示する。
【0026】
【実施例】以下、本発明に係るディスク駆動装置の一実
施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明に係るディスク駆動装置の概略的なブロック回路
構成を示している。ここで、使用するディスクは、ビデ
オディスクを用いた場合を例にして説明する。
【0027】本発明に係るディスク駆動装置は、ディス
ク20を静止状態から所定の回転速度に回転駆動させる
ディスク駆動装置において、上記ディスク20に上記デ
ィスクに記録された同期信号を含む信号を読み取る信号
読み取り手段である光ピックアップ部21と、該光ピッ
クアップ部21からの出力信号に対して信号処理を行う
信号処理手段である映像信号処理部14と、該光ピック
アップ部21からの出力信号中に含まれる同期信号を検
出する同期検出手段である同期検出部12と、該同期検
出部12からの出力信号によりディスクの回転速度が所
定の回転速度の達したことを判別する回転速度判別手段
である回転速度判別制御回路部13と、上記映像信号処
理部14からのアドレス情報を検出するアドレスデータ
検出手段であるタイムコード読み取り回路部26と、上
記同期検出部12により検出された同期信号に応じて同
期位相合わせサーボを行う同期位相合わせサーボ手段で
あるスピンドルサーボ回路18とで構成している。
【0028】また、上記光ピックアップ部21は、上記
回転速度判別制御回路部13からの制御信号に応じて光
ピックアップ駆動部22の駆動制御により光ピックアッ
プ部21の位置を移動させている。
【0029】ディスク駆動装置は、上記タイムコード読
み取り回路部26をスピンドルモータ19の加速中に、
上記ディスク20に書き込まれている先頭アドレス位置
のアドレス情報を上記映像信号処理部14からの出力信
号で読み取ると共に、上記回転速度判別制御回路部13
からの判別出力、例えば上記所定の回転速度1800rpmに
達したとき出力される判別出力に応じて正確にいわゆる
Hサーボ制御に移行して上記スピンドルサーボ回路18
からの出力信号でスピンドルモータ19の回転を制御す
るという大きな特徴がある。
【0030】このように制御することによって、従来、
同期位相合わせサーボの切り換え以降に行っていた先頭
アドレスデータの読み込みに要していた時間分を節約し
て短縮化を図っている。上記同期位相合わせサーボ切り
換えの動作タイミングについては後段において説明す
る。
【0031】このディスク駆動装置内の上記回転速度判
別制御回路部13は、上記同期検出部12からの出力信
号の位相調整を行うフライホイール位相調整回路部13
aと、上記フライホイール位相調整回路部13aからの
出力信号をパルス周期を測定するパルス周期測定回路部
13bと、上記パルス周期測定回路部13bからの出力
信号を基に加速停止する時刻を算出するマイクロコンピ
ュータ13cで構成している。この回転速度判別制御回
路部13のさらに詳細な構成及び動作についての説明は
後述する。
【0032】また、ディスク駆動装置内の上記映像信号
処理部14は、映像信号処理回路14a、キャラクタ生
成回路15、切換スイッチ16及び出力映像信号タイミ
ング調整回路17で構成している。ディスク20からの
画像の出画に際して、先ず、上記映像信号処理回路14
aは、ディスク20からの再生された映像信号を信号処
理する回路を内蔵している。キャラクタ生成回路15
は、上記同期位相合わせサーボの切換タイミングの直前
まで画像信号を供給する画像供給する。切換スイッチ2
4は、それぞれ上記2つの回路14、15からの出力信
号を端子16a、16bに供給し、上記マイクロコンピ
ュータ13cからの制御信号V MUTEに基づいてで切り換
えている。出力映像信号タイミング調整回路17は、上
述したように映像信号処理回路部14からの出力信号を
上記マイクロコンピュータ15からのタイミング信号B
MUTEに応じて動作させ、オフにする制御をするため、上
記タイミング信号B MUTEがレベル“H”の期間だけ出力
映像信号レベルを抑えるように制御している。
【0033】ディスク駆動装置の回路構成と動作につい
て具体的に説明すると、ディスク駆動装置は、トレイイ
ンして載置台(図示せず)にディスク20をチャッキン
グする。装置内に収納されたディスク20は、この後ス
ピンドルモータ19の回転と共に、強制的に加速して高
速回転させている。このディスク20に対してレーザを
照射する光学ピックアップ部21は、このディスク20
の面のピットで反射してくる戻り光をデータとして分離
し、電気信号に変換して復調回路(DEMOD)23に
送っている。上記復調回路23は、供給された再生RF
信号を復調して再生映像信号を映像信号処理部14に供
給する。
【0034】映像信号処理部14内の映像信号処理回路
14aは、上記黒画面にする期間内でスピンドル応答、
タイムベースコレクタ(以下TBCと略す)及びモニタ
との同期関係を追従させる操作等のすべての映像信号処
理を行って切換スイッチ16の一端16a側に供給す
る。また、電源起動後のソフトウェアによりキャラクタ
生成部15から例えば青色のラスタ信号と内蔵するプロ
グラムに基づくキャラクタ文字を重畳させた出力信号が
上記切換スイッチ16の他端16b側に供給している。
【0035】この切換スイッチ16の切換制御は、マイ
クロコンピュータ13cからのミュート信号V MUTEで切
換制御している。切換スイッチ16からの出力信号は、
上記出力映像信号タイミング調整回路17を介して出力
端子24から映像信号としてモニタに供給している。
【0036】上記出力映像信号タイミング調整回路17
は、3つの抵抗R1〜R3と2個のトランジスタTR
1、TR2で構成している。
【0037】上記復調回路23からの再生映像信号は、
上記同期検出部12の同期分離回路121にも送ってい
る。
【0038】なお、出力端子24から出力する上記再生
映像信号は、後述するように図示していないが、同期位
相合わせサーボモードに切り換えるまで出力が禁止され
ている。
【0039】上記同期検出部12は、同期分離回路12
1及び半H(ハーフH)キラー回路122からなる。上
記同期検出部12において上記復調回路23からの再生
映像信号は、上記再生映像信号の同期部分を同期分離回
路121で再生水平同期信号PB H(あるいは再生垂直同
期信号PB V)を分離して半Hキラー回路122に供給す
る。半Hキラー回路122は、現行のNTSC方式のテ
レビジョンのフィールド走査で生じる半H(ハーフH)
をキャンセルする回路である。この半Hキラー回路12
2からの出力信号は、後述において詳述するスピンドル
サーボ回路18に供給すると共に、上記フライホイール
位相調整回路部13aに供給している。
【0040】上記フライホイール位相調整回路部13a
は、ドロップアウトガード回路131、位相検波回路1
32、ローパスフィルタ(以下LPFと略す)133、
電圧制御発振器(以下VCOと略す)134及び1/n
分周回路135で構成している。
【0041】上記再生水平同期信号PB Hは、先ず、上記
フライホイール位相調整回路部13内のドロップアウト
ガード回路131に供給する。このドロップアウトガー
ド回路131は、この回路に1/n分周回路135から
のウィンドウ信号Wを入力し、上記再生水平同期信号PB
Hのパルスが上記ウィンドウ信号Wのウィンドウ内にあ
る(OK)か、ウィンドウ外にある(NG)かの各出力
信号を位相検波回路132にそれぞれ供給している。
【0042】上記位相検波回路132は、位相のずれ量
をLPF133に送って平滑化した後、このLPF13
3が出力する電圧に応じた水平同期信号fH のn倍の周
波数nfH を電圧制御して上記1/n分周回路135に
送る。1/n分周回路135は、上記ウィンドウ信号W
を生成し上記ドロップアウトガード回路131に供給し
ている。また、1/n分周回路135は、フライホイー
ル効果を有するチャンネル信号CHを上記ドロップアウ
トガード回路131に供給すると共に、パルス周期測定
回路部13b内の1/525分周回路136に送ってい
る。上記ドロップアウトガード回路131は、フライホ
イール効果を有するチャンネル信号CHを帰還させて位
相ロックループを形成している。
【0043】上記パルス周期測定回路部13bは、上記
1/525分周回路136、NAND回路137、カウ
ンタ回路138、ラッチ回路139及び一致検出回路1
40で構成している。
【0044】パルス周期測定回路部13bの1/525
分周回路136に供給されたチャンネル信号CHは、5
25分周して1回転に1回パルス信号CFが生成され
る。上記パルス信号CFは、1フレームを示すパルス信
号としてNAND回路137の一端側に供給され、NA
ND回路137の他端側には後述するマイクロコンピュ
ータ13cからリセット禁止信号RIが供給されてい
る。この実施例においてこの両者の信号レベルが“H”
のとき、NAND回路137の出力信号の立ち下がりエ
ッジで上記カウンタ回路138にリセット信号が供給さ
れる。
【0045】上記カウンタ回路138は、上記パルス信
号CFの1周期中に何クロック入っているかを数えるバ
イナリー・カウンタである。本実施例では、上記クロッ
クを入力端子11を介して4倍のサブキャリア周波数4
SCが供給されている。現行のNTSC方式のサブキャ
リア周波数fSCは、水平同期周波数fH を用いて表す
と、455fH /2の関係にあることが知られている。
従って、ディスク20を正規の回転数で回転させている
とき、上記パルス信号CFの1周期は525/fH と表
され、一方、クロック4fSCの周期は1/4fSCであ
る。このカウンタ138は、パルス信号CFの1周期中
に、 (525/fH )/{1/(4×455fH /2)}=
455×525×2=477750個(すなわち19ビ
ット以上のカウンタで)カウントをする必要がある。
【0046】このように高精度の水平同期信号を生成し
て正規の回転速度に達する時間をクロック数で表すた
め、本実施例では、477750個以上カウントできる
ようにカウンタ回路138は、20ビットのカウンタを
用いている。
【0047】上記カウンタ回路138は、20ビットの
カウント出力データを一時的に保持する上記ラッチ回路
139に供給すると共に、上記20ビットのカウント出
力データの上位16ビットのカウント出力データを上記
一致検出回路140に供給している。上記ラッチ回路1
39は、カウント出力データをマイクロコンピュータ1
3cに送っている。
【0048】上記マイクロコンピュータ13cは、上記
カウント出力データと上記フレームパルス信号CFを用
いて演算する。この演算については後述において詳述す
る。上記マイクロコンピュータ13cは、倍精度の演
算、すなわち16ビットの演算結果を上記一致検出回路
140に送っている。また、上記マイクロコンピュータ
13cは、カウンタの値が演算結果に達するまでリセッ
トしないようにリセット禁止区間をレベル“L”にして
リセット禁止信号RIとして上記NAND回路137の
端子に供給している。マイクロコンピュータ13cは、
加速制御信号ACONをスピンドルサーボ回路18に供
給している。
【0049】上記一致検出回路140は、マイクロコン
ピュータ13cからの供給される倍精度データに合わせ
て上記カウンタ回路138から上位16ビットのカウン
ト出力データが供給され、これら両者のデータの一致を
検出している。上記一致検出回路140において上記両
データの一致が検出されたならば、スピンドルサーボ回
路18にスピンドルモータ19の加速動作を停止させる
加速停止制御信号として一致パルス信号ACOFを供給
する。
【0050】上記スピンドルサーボ回路18は、入力端
子10を介して再生時の初期位相合わせするための基準
水平信号REF H と同期検出部12内の半Hキラー回路1
22からの再生水平同期信号PB Hがそれぞれ供給されて
いる。このスピンドルサーボ回路18は、上述したよう
にマイクロコンピュータ13cから加速制御信号ACO
Nと一致検出回路140から加速停止制御用の一致パル
ス信号ACOFとによってスピンドルモータ19の加速
タイミング等を制御している。スピンドルサーボ回路1
8は、スピンドルモータ19の回転動作を制御する制御
信号をスピンドルモータ19に供給してディスク20の
回転を制御している。
【0051】このように構成して基準水平同期信号の周
波数15.734kHz に対して確実に再生水平同期信号の周波
数を後述する±2Hz以内の範囲で周波数を高精度に保
ち、偏心の影響を除き、加速停止のタイミングを検出す
るための測定間隔によるタイミングのずれによって生じ
る問題を解決してスピンドルサーボをかけてスピンドル
モータ19を制御している。
【0052】次に、このディスク駆動装置を用いてどの
ようにディスク20からの再生映像信号をモニタに出画
させるか図2に示すタイミングチャートと、必要に応じ
て図1のブロック図を参照しながら説明する。
【0053】図2に示す動作開始SD は、このディスク
駆動装置の電源起動後をしめしている。ディスク駆動装
置の一つであるマルチディスクプレーヤMDP は、前述し
たチャッキングが弱く、ゆっくりした回転で動作開始さ
せる必要がある。このため、図2(a)に示す加速制御
信号ACONは、動作開始SD と共にオン状態にしない
で徐々に回転数を上げるようにしている。このようにし
てスピンドルモータ19は、途中から加速制御信号AC
ONをオンにして回転数を1800rpm になるまでオン状態
にする。
【0054】スピンドルモータ19は、この加速制御信
号ACONの供給により回転数が1800rpm の70%に達
したならば、ディスク20内の先頭アドレスであるゼロ
番地を検索するいわゆるゼロサーチ動作を開始させる。
このゼロサーチ動作開始にあたり例えば図2(c)に示
すゼロサーチ動作開始パルス信号の立ち下がりに応じて
上記ゼロサーチを行う。
【0055】このゼロサーチを行ってゼロ番地に書き込
まれているタイムコードを読み出す。スピンドルモータ
19の回転数が1800rpm に達する前にこのタイムコード
の読み出しが完了することによって回転数が1800rpm に
達した以降に連続して行われていたタイムコードの読み
出し処理の時間を節約することができる。
【0056】このゼロサーチの終了した時点でマイクロ
コンピュータ13cは、一致検出回路140に対してゼ
ロサーチの終了を一致検出回路140に供給している。
一致検出回路140は、常に検出動作させている必要が
ないので、このゼロサーチの終了の信号の供給によっ
て、一致検出回路140の回路の動作を開始するように
上記回路をイネーブル状態にして動作させることが省電
力化することもできて好ましい。
【0057】一致検出回路140は、このゼロサーチ動
作終了後に回路の動作を開始してマイクロコンピュータ
13cからの供給される16ビットデータREF H と上記
カウンタ回路138から供給される16ビットのカウン
ト出力データPB Hが一致したとき、一致パルス信号AC
OFを出力する。図2(a)に示す加速制御信号ACO
Nは、図2(b)に示す上記一致パルス信号ACOFの
出力に応じて加速制御信号ACONをレベル“L”にす
る。このとき、スピンドルモータ19は、動作をいわゆ
るHサーボに切り換えている。
【0058】図2(g)に示す画面表示は、動作開始S
D からこの加速制御信号ACONをオフ状態にするまで
キャラクタ生成部15からの出力信号を表示している。
この画面表示は、例えば青画面、または黒画面に“PL
AY”の文字をそれぞれ黒色または白色で文字を点滅し
て表示している。
【0059】ここで、上記ゼロサーチ終了時からこの一
致パルス信号ACOFの立ち上がりまでの期間Zは、ト
ラックジャンプを行わないようにしている。この期間以
降において上記一致パルス信号ACOFの立ち上がりと
同時に−Nトラック分だけのトラックジャンプ−N TJを
行う。このトラックジャンプによって光学ピックアップ
部19は、ゼロ番地に約0.2 〜0.3 秒で達することので
きる位置にトラックジャンプする。
【0060】また、図2(e)に示すミュート信号B MU
TEが、一致パルス信号ACOFの出力に応じてレベル
“H”に立ち上げてマイクロコンピュータ13cから出
力映像信号タイミング調整回路17のトランジスタTR
2のベースに供給される。この供給によってトランジス
タTR2は、オン状態になり、カスケード接続している
抵抗R3を介してトランジスタTR1のベース電流が流
れてトランジスタTR1もオン状態になる。
【0061】このように動作することによって切換スイ
ッチ16からの出力信号は、抵抗R1を介してレベル
“L”になる。ミュート信号B MUTEは、ゼロ番地に達す
るまでレベル“H”の状態にある。図2(g)に示すこ
の一致パルス信号の立ち上がりからゼロ番地に達するま
でのレベル“H”の期間BLは、モニタの画面を黒画面
にしている。
【0062】一方、図2(f)に示すマイクロコンピュ
ータ13cからの出力信号であるミュート信号V MUTE
は、切換スイッチ16の切換制御信号として供給してい
る。このミュート信号V MUTEは、レベル“H”のときキ
ャラクタ生成部15からの出力信号を供給するように切
換制御し、レベル“L”のとき映像信号処理部23から
の出力信号を供給するように切換制御している。このミ
ュート信号V MUTEは、図2(f)に示すように上記一致
パルス信号ACOFの立ち上がりに応じてレベル“H”
からレベルL”に信号を切り換えている。従って、一致
パルス信号ACOFの出力と略々同時に再生映像信号が
出力されることになる。
【0063】ところが上記約0.2 〜0.3 秒の期間BL
は、モニタ側の同期信号に対してロックできず不安定な
状態の期間である。このため、モニタ画面上にいわゆる
Vめくれ等の異常が表示される。しかしながら、ミュー
ト信号B MUTEを供給してモニタ画面上の画面全体を黒で
表示していることから、上記異常現象は表示されない。
約0.2 〜0.3 秒の期間BLの間に再生した映像信号は、
映像信号処理回路14aにおいてTBC整定やモニタ側
の同期信号に再生した映像信号の同期信号を追従させる
等の各種信号処理を施して出力する。
【0064】このように各回路部を制御することによ
り、ミュート信号B MUTEがオフ状態にして図2(g)に
示すゼロ番地からの再生した映像信号を画面異常を起こ
すことなくモニタに表示することができる。
【0065】また、前述したようにスピンドルモータ1
9の回転数が1800rpm になってから行っていたゼロ番地
のサーチを回転数が1800rpm の70%(約1260rpm)程度
に達した時点で行うことにより、この回転数が1800rpm
以降に行っていたゼロサーチに要する時間をゼロにして
いる。この他のスピンドルモータ19のロック及び垂直
同期の位相合わせ等も回転数が1800rpm に達する前に上
記各動作に対するロックや位相合わせ処理を行わせてい
ることから、回転数が1800rpm に達した以降に行う動作
に必要な時間は、約0.2 〜0.3 秒で済ませることができ
る。
【0066】このようにして従来のスピンドルモータ1
9の回転数が1800rpm に達した後で順次に行っていた各
処理に要した3秒〜4秒の時間を省いて短縮化すること
ができる。
【0067】次に、ディスク駆動装置の動作原理につい
て図3及び図4に示した模式的な図を参照しながら説明
する。上述したようにディスク駆動装置は、強制加速し
て再生水平同期信号PB Hの周波数が上記基準水平同期信
号REF H に一致した瞬間に加速を停止させ、同時に上記
基準水平同期信号REF H によるいわゆるHモードに移行
して位相ロック動作を行うことによって直ちにいわゆる
出画を行わせるため、加速停止の瞬間を知る必要があ
る。
【0068】スピンドルサーボ回路18を制御するため
の上記基準水平同期信号REF H に対して再生水平同期信
号の周波数fH が、どの位必要かを求めてみる。すなわ
ち再生水平同期信号の周波数fH が図3(a)に示すよ
うにΔf=1Hzずれているとき、位相のずれθは、 θ=2πΔft ・・・・(1) の関係にあるから、Δfが1Hzずれることによって1
秒に2π(63.5μs)の速さでずれていく。従っ
て、基準水平同期信号REF H の周波数15.734kHz に対し
て測定される再生水平同期信号PB Hの周波数を±2Hz
以内の範囲に入れなければならない。
【0069】上記周波数の精度を確保しながら、強制加
速して再生水平同期信号PB Hの周波数が加速を停止させ
る上記基準水平同期信号REF H に達する瞬間を求める。
同期分離された再生水平同期信号PB Hは、図1に示した
フライホイール位相調整回路部13aからのチャンネル
信号CHをパルス周期測定回路部13bの1/525分
周回路に供給して525分周したフレームパルス信号C
Fにする。上記フレームパルス信号CFの周期は、ディ
スク20の回転周期に同じで1回転毎にパルスが得られ
る。この周期は、偏心の周期にも等しいことから、この
周期で測定すれば、前記した偏心の影響を除去すること
ができる。
【0070】また、このフレームパルス信号CFの周期
から目標速度に達する瞬間を求めるとき、図4(a)に
示す時刻tn-2 と時刻tn-1 との間の時間であるフレー
ムパルス信号CFの周期Tn-1 は、図4(b)に示す周
波数fの時刻tn-2 と時刻tn-1 の区間の平均周波数f
n-1 の逆数である。同様に、周波数fの時刻tn-1 と時
刻tn の区間の平均周波数fn の逆数である。これらの
平均周波数fn-1 、fn は、時刻tn-2 〜時刻tn
間、スピンドルモータ19が等加速度運動しているとす
ると、それぞれtA =(tn-2 −tn-1 )/2とtB
(tn-1 −tn )/2における瞬時周波数を表す。そこ
で、上記瞬時周波数fが所望の周波数f0に達する時刻
X は、この時刻tX までの区間も等加速度運動してい
るとして比例配分 (f0 −fn )/(tX −tB )=(fn −fn-1 )/(tB −tA ) (2) によって tX =(f0 −fn )(tB −tA )/(fn −fn-1 )+tB (3) と求められる。
【0071】ここで、時間tB −tA や時刻tB は、そ
れぞれ tB −tA =(Tn-1 +Tn )/2 ・・・・(4) tB =tn −Tn /2 ・・・・(5) で得られる。これらの値を式(3)に代入すると、時刻
X は、
【0072】
【数1】
【0073】で表される。目標の周期をTC として式
(6)をすべて周期で表すと、
【0074】
【数2】
【0075】と周期Tn が得られた時刻tn までに求め
られた測定値で瞬時周波数に達する時刻tX までの時間
X (=tX −tn )が算出される。この時刻tn から
X 秒経過後にスピンドルモータ19の加速を停止させ
れば得られる。また、式の表示を簡略的に表示させるた
め、目標周期TC をC、n−1番目の周期Tn-1 をA及
びn番目の周期Tn をBとおくと、上記時間TX は、
【0076】
【数3】
【0077】と表される。
【0078】上記設定したA、B及びCの値が、A≒B
≒C、かつ3つの各値が3バイトとすれば、 TX =((((A*(B−C))/(A−B))*(A+B)) /C−B)/2 ・・・・(9) は、(A*(B−C)が6バイトの演算結果を(A−
B)という3バイトで割ることによって3バイトにし、
(A+B)の3バイトをかけることにより6バイト、3
バイトのCで割って3バイトの演算に、さらに設定値B
を加算して最終的に3バイトの演算結果という具合に演
算の簡略も行うことができる。
【0079】さらに、加速停止のタイミングを検出する
ための測定間隔によるタイミングのずれの許容範囲を算
出してみる。一定のトルクを与えた場合、例えば再生水
平同期信号の周波数fH が、静止状態から基準水平同期
信号REF H の周波数である所望の回転数1800rpm まで4
秒で立ち上がるとき、再生水平同期信号PB Hの周波数f
H と再生水平同期信号PB Hの周期TH は、それぞれ、 fH =f0 t/4 ・・・・(10) TH =4T0 /t ・・・・(11) と表される。
【0080】また、上記周波数fH と周期TH の変化率
は、それぞれ、 dfH /dt=f0 /4 ・・・・(12) dTH /dt=−4T0 -2 ・・・・(13) となる。上記周波数fH の周波数15.734kHz 付近での周
期TH の変化率は、式(12)から明らかなように1秒
当り略々16μsで1回転毎に1nsずつ周期を短くし
ていく。上記式(13)によって、周波数fH の変化率
は、は基準水平同期信号の周波数15.734kHz を代入する
と、約1秒当り4kHz、すなわち0.25msで1Hz変
化する。換言すれば、一定のトルクを与えて回転させた
とき、回転周期が上記0.25msの変化、0.25ms/63.5
56μs≒4Hずれただけで1Hzずれてしまうことを意
味している。従って、いわゆるHサーボへの引渡しタイ
ミングは、4H以内で行う必要がある。
【0081】上述したこれらの条件を満足するように考
慮した構成が、図1に示したブロック回路である。図1
に示したブロック回路の中でパルス周期測定回路部14
及びマイクロコンピュータ13cの動作について図4に
示す実際の出力波形を参照しながら説明する。
【0082】図5(a)は、ディスク20の高速回転に
伴って徐々にパルス間隔が短くなるフレームパルス信号
CFを示している。また、図5(b)はパルス周期測定
回路部13b内の20ビットのカウンタ回路138の出
力値を示すと共に、上述した方法に基づいてマイクロコ
ンピュータ13cの演算した結果も示している。図5
(c)は、マイクロコンピュータ13cの演算状態を示
す波形である。マイクロコンピュータ13cは、上記カ
ウンタ回路138から時刻tn-1 における周期Tn-1
時刻tn における周期Tn のカウンタ値を演算データと
してラッチ回路139を介してデータを取り込んでい
る。上記時刻tn における周期Tn のカウンタ値をマイ
クロコンピュータ13cに取り込んだ瞬間からマイクロ
コンピュータ13cで演算を上述した算法に従って時刻
X までの所要時間TX を算出する。これに要する時間
が図5(c)における演算時間OPD である。
【0083】図5(d)は、リセット禁止信号RIを示
し、上記時刻tn のデータを取り込んだと同時にリセッ
ト禁止信号RIをマイクロコンピュータ13cが出力し
た演算結果にカウント出力値が達するまでレベルを
“L”にして上記カウンタ回路138がリセットされな
いようにしている。このカウンタ回路138のリセット
禁止信号RIは、常に発生させるものでなく、真のモー
ド切換時を示す演算結果の出力値が、予め予想されるマ
イクロコンピュータ13cにカウント出力値を取り込む
時間と、上記カウント出力値に基づいて演算終了までの
時間OPD と、ディスク20の回転周期分の時間(例え
ば33ms)とを加算した時間TM 以内にあると判断し
たとき、マイクロコンピュータ13cにカウント出力値
を取り込むと同時にレベルを“L”にセットしてリセッ
ト禁止する。また、カウンタ回路138でのカウントが
この上記演算時間OPD と1周期分の時間(例えば33
ms)を越えても一致しない場合、リセットして上述し
た演算及び一致検出を繰り返す。
【0084】上記演算結果は、マイクロコンピュータ1
3cから16ビットからなる倍精度データが一致検出回
路140に供給され、カウンタ回路138からの上位1
6ビットのカウント出力値と比較している。この一致す
るまでの比較期間は、上記リセット禁止信号RIによっ
てカウンタ回路138は、リセットされず、カウントを
続ける。上記一致検出回路140で両者のデータが一致
した瞬間を時刻tX として図5(e)に示すように一致
パルスACOFを出力する。この一致パルスACOFに
応じて図5(f)に示すモード切換信号は、最初のモー
ドである周波数発生(FG)モードから再生水平同期信
号で制御するいわゆるHモードに切り換える。この切換
によって実際に加速を停止させた瞬間を示している。
【0085】図5(g)は、ホールドパルスを示し、上
記ホールドパルスで実際にディスク駆動装置をHモード
に移行させる。スピンドルモータ19の駆動エラーを示
す図5(h)における上記時刻tX からスピンドルモー
タ19の駆動エラーのレベル範囲に収束する時刻までの
区間Sは、本実施例の場合、約7msである。この区間
Sを経た後、図示していないがTBCエラーの過渡応答
が何度立ち上げ動作を繰り返しても同じ動作を行わせる
ことができ、ディスク駆動装置の初期動作を安定に動作
させることができるようになる。
【0086】このようにしてディスク駆動装置は、上記
Hモードに引渡した直後から色が付いた映像をいわゆる
出画を行わせることができ、図5(h)に示したスピン
ドルモータ17のサーボ制御で生じるスピンドル駆動エ
ラーを小さく安定に動作させるができるようになる。
【0087】前述した等加速度のスピンドルモータの駆
動による立ち上げ理論に基づくより具体的な例を参照し
ながら説明する。ここで、いわゆるスピンドルモータ1
9の風切りの影響(風損)やスピンドルモータの非直線
性については無視することにする。このディスク駆動装
置は、オーディオ搬送波周波数fA を4.5MHz、基準とな
る水平同期信号の周波数fH =fA /286 、すなわちf
H =15.734kHz 、基準となるフレーム同期信号の周波数
F =fH /525 、すなわちfF =29.97Hz を用いてい
る。上記フレーム同期信号の周波数fF を瞬時値F
(t)(いわゆる加速度)とすれば、ある時刻から正規
の回転数1800rpm に達するまでの時間TA を用いて、 F(t)=fF t/TA ・・・・(14) と表される。
【0088】また、回転数を示すnは、式(14)を時
間tについて積分することによって、 n=fF 2 /(2TA ) ・・・・(15) となり、正規の回転数1800rpm に達するまで何回転する
かは、要する時間がTAであるから、 n(t=TA)=fF A /2 ・・・・(16) で得られる。例えば、TA =4秒のとき、n=59.94 回
正規の回転数1800rpm に達するまで回ることになる。
【0089】逆に、n(t=TA)に要する時間TX は、ここ
で、K=(2TA /fF 1/2 とすると、n=59.94 と
して TX =K・n1/2 ・・・・(17) 得られる。1つ前の(n−1)回転目からこのn回転目
までの時間Tn は、 Tn =K{n1/2 −(n−1)1/2 } ・・・・(18) であり、これが実際の測定値である。さらに、このn回
転目から次の(n+1)回転目までの時間Tn-1 は、 Tn+1 =K{(n+1)1/2 −n1/2 } ・・・・(19) である。
【0090】上記した関係式を用いてTA =4秒とした
場合の各数値を表1に示す。
【0091】
【表1】
【0092】従って、時刻tn に所要時間TX を加算さ
せた値は、必ずTA に一致する。例えば、n=59の時
刻tn に演算結果の値TX を加算すると、倍精度演算の
ためtn +TX =3.99999999999998905 秒と表され、略
々4秒になる。このように時刻tn 、時間Tn 及び時間
n+1 から回転回数nに応じて正規の回転数1800rpmに
達する時間TX が求められる。
【0093】このマイクロコンピュータ13cの演算結
果に一致するまでカウントさせて一致した瞬間に前述し
た許容されたタイミング範囲内でモードの移行を行うこ
とによって、スピンドルモータの位相ロックを行いなが
ら、いわゆるHサーボモードへの引渡しに要する時間の
短縮化を図っている。同時に、スピンドルモータの強制
的な加速期間中にディスク20のゼロ番地サーチを合わ
せて行うと、図5に示した強制的な加速期間S4 の終了
と共に、いわゆる出画させることができる。
【0094】このように構成及び動作させることによっ
て、本発明のディスク駆動装置は、従来の出画の立ち上
がりに要した時間より、図6に示した期間S5 及びS6
の時間が不要になり、約4秒程度の出画時間の改善を図
っている。
【0095】この改善は、具体的にスピンドルモータ1
9の回転数が1800rpm になってから行っていたゼロ番地
のサーチを回転数が1800rpm の70%(約1260rpm)程度
に達した時点で行うことにより、この回転数が1800rpm
以降に行っていたゼロサーチに要する時間をゼロにして
いる。また、スピンドルモータ19の位相ロック及び垂
直同期の位相合わせ等も回転数が1800rpm に達する前に
上記各動作に対するロック処理や位相合わせ処理を行わ
せていることから、回転数が1800rpm に達した以降に行
う動作に必要な時間は、約0.2 〜0.3 秒で済ませること
ができる。
【0096】このようにして従来のスピンドルモータ1
9の回転数が1800rpm に達した後で順次に行っていた各
処理に要した3秒〜4秒の時間を省いて短縮化すること
ができる。さらに、ミュート信号B MUTEがオン状態の期
間の出力信号レベルを落とす制御により、この出力信号
の異常が表示されることなく、特に、再生映像信号を供
給する場合に現れるいわゆるVめくれ等の異常を目立た
せずに安定な画像の出力供給を行うことができる。
【0097】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のディスク駆動装置によれば、ディスクを静止状態か
ら所定の回転速度に回転駆動させるディスク駆動装置に
おいて、上記ディスクに記録された同期信号を含む信号
を読み取る信号読み取り手段と、該信号読み取り手段か
らの出力信号に対して信号処理を行う信号処理手段と、
該信号読み取り手段からの出力信号中に含まれる同期信
号を検出する同期検出手段と、該同期検出手段からの出
力信号によりディスクの回転速度が所定の回転速度の達
したことを判別する回転速度判別手段と、上記信号処理
手段からのアドレス情報を検出するアドレスデータ検出
手段と、上記同期検出手段により検出された同期信号に
応じて同期位相合わせサーボを行う同期位相合わせサー
ボ手段とを備え、上記アドレスデータ検出手段は、スピ
ンドルモータの加速中に、上記ディスクに書き込まれて
いる先頭アドレス位置のアドレス情報を上記信号処理手
段からの出力信号で読み取ると共に、上記回転速度判別
手段からの判別出力に応じて上記同期位相合わせサーボ
手段を制御してスピンドルモータの回転を制御すること
により、ゼロ番地のサーチを回転数が1800rpm の70%
(約1260rpm)程度に達した時点でゼロサーチを行い、一
致パルス信号の出力に応じてゼロ番地に約0.2秒〜0.3
秒で達することのできる位置にトラックジャンプさせて
この時間の後に直ちに画像を出力させることができる。
このことから、画像の出力に要する時間を例えば3秒〜
4秒程度もの短縮化を図ることができる。
【0098】また、本発明に係るディスク駆動装置は、
上記回転速度判別手段からの出力信号に応じて上記信号
読み取り手段を上記先頭アドレス位置への移動に所定時
間を要する先頭アドレス位置の手前の位置に移動させる
と共に、上記所定時間の期間上記信号処理手段からの出
力信号レベルを上記回転速度判別手段によって制御する
ことにより、この出力信号の異常が表示されることな
く、特に、再生映像信号を供給する場合に現れるいわゆ
るVめくれ等の異常を目立たせずに安定な画像の出力供
給を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク駆動装置における一実施
例の概略的なブロック構成を示す図である。
【図2】上記実施例の動作関係を説明するタイミングチ
ャートである。
【図3】動作周波数のずれとこれに伴う位相のずれの関
係を説明する図である。
【図4】ディスク駆動装置の動作原理を説明する図であ
る。
【図5】図1に示した回路構成における出力信号のタイ
ミングチャートを示す図である。
【図6】従来のディスク駆動装置における立ち上げに要
する各プロセス及び所要時間を説明する図である。
【符号の説明】
10、11・・・・・・・・・入力端子 12・・・・・・・・・・・・同期検出部 13・・・・・・・・・・・・回転速度判別制御回路部 14・・・・・・・・・・・・映像信号処理部 14a・・・・・・・・・・・映像信号処理回路 15・・・・・・・・・・・・キャラクタ生成回路 16・・・・・・・・・・・・切換スイッチ 17・・・・・・・・・・・・出力映像信号タイミング
調整回路 18・・・・・・・・・・・・スピンドルサーボ回路 19・・・・・・・・・・・・スピンドルモータ 20・・・・・・・・・・・・ディスク 21・・・・・・・・・・・・光学ピックアップ部 23・・・・・・・・・・・・復調回路 24・・・・・・・・・・・・出力端子 26・・・・・・・・・・・・タイムコード読み取り回
路部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを静止状態から所定の回転速度
    に回転駆動させるディスク駆動装置において、 上記ディスクに記録された同期信号を含む信号を読み取
    る信号読み取り手段と、 該信号読み取り手段からの出力信号に対して信号処理を
    行う信号処理手段と、 該信号読み取り手段からの出力信号中に含まれる同期信
    号を検出する同期検出手段と、 該同期検出手段からの出力信号によりディスクの回転速
    度が所定の回転速度の達したことを判別する回転速度判
    別手段と、 上記信号処理手段からのアドレス情報を検出するアドレ
    スデータ検出手段と、 上記同期検出手段により検出された同期信号に応じて同
    期位相合わせサーボを行う同期位相合わせサーボ手段と
    を備え、 上記アドレスデータ検出手段は、スピンドルモータの加
    速中に、上記ディスクに書き込まれている先頭アドレス
    位置のアドレス情報を上記信号処理手段からの出力信号
    で読み取ると共に、上記回転速度判別手段からの判別出
    力に応じて上記同期位相合わせサーボ手段を制御してス
    ピンドルモータの回転を制御することを特徴とするディ
    スク駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記回転速度判別手段からの出力信号に
    応じて上記信号読み取り手段を上記先頭アドレス位置へ
    の移動に所定時間を要する先頭アドレス位置の手前の位
    置に移動させると共に、上記所定時間の期間上記信号処
    理手段からの出力信号レベルを上記回転速度判別手段に
    よって制御することを特徴とする請求項1記載のディス
    ク駆動装置。
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