JP2903965B2 - 光ディスク記録再生装置のディスクモータ制御装置 - Google Patents

光ディスク記録再生装置のディスクモータ制御装置

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JP2903965B2
JP2903965B2 JP25814393A JP25814393A JP2903965B2 JP 2903965 B2 JP2903965 B2 JP 2903965B2 JP 25814393 A JP25814393 A JP 25814393A JP 25814393 A JP25814393 A JP 25814393A JP 2903965 B2 JP2903965 B2 JP 2903965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク記録再生装
置のディスクモータ制御装置に関し、特に垂直同期マー
クを有する光ディスク(光磁気ディスク、相変化型光デ
ィスクをも含む。)に対して1トラックに1フレームの
映像信号あるいは1フレームの映像信号および音声信号
を記録し、またはこれを再生する光ディスク記録再生装
置のディスクモータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに対して1トラックに1フレ
ームの映像信号を記録し、またはこれを再生する装置で
は、記録以前においてはディスクの盤面上には映像信号
が存在しないことから、再生専用のプレーヤのように、
再生水平同期信号を用いてディスクモータサーボをかけ
ることはできない。このため、例えばディスクの各トラ
ック毎にアドレス情報をプリフォーマットするととも
に、プリフォーマットされたアドレス部がディスクの1
回転につき1ケ所ディスク半径方向に整列するように設
けておき、この垂直同期マークを検出してこの検出タイ
ミングが映像信号の時間軸上の所定位置となるようにデ
ィスクモータサーボをかけるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、サーチやラ
ンダムアクセス時のようにトラッキングサーボをOFF
にした状態で光学ヘッドを移動させるときには、トラッ
キングサーボがかかっていないためピックアップで再生
される信号のS/NがトラッキングON時と比較すると
劣化し、よってディスクにプリフォーマットされた垂直
同期マークを再生信号から分離して検出する検出精度が
低下し、よって垂直同期マークが検出されるべきタイミ
ングで検出抜けが発生したり、あるいは逆に誤検出によ
り本来検出すべきでないタイミングで垂直同期マークの
検出が発生したりすることがある。このような検出抜け
や誤検出が発生した場合に、垂直同期マークによるディ
スクモータの位相制御を行うと、ディスクモータの回転
が不安定になり位相制御がはずれるという問題点があ
る。
【0004】更に、上記の課題に対して垂直同期マーク
を誤検出した場合には、ディスクモータの回転制御につ
いて位相制御を行わないで速度制御のみ行うようにした
場合には、ディスクモータのドライブ基準電圧のオフセ
ットやバラツキにより、定常速度偏差が発生し、所定の
回転速度よりも回転数が低くなったり、逆に高くなるこ
とが起こり、最悪の場合には、垂直同期マークが安定し
て復調できないような回転数で速度制御が安定してしま
うこともある。また速度制御に移行すると、回転位相基
準信号に対する垂直同期マークの位相関係がずれてしま
い、例えばランダムアクセス動作やサーチ動作が終了
し、ふたたびトラッキングサーボがオンとなり垂直同期
マークが安定して検出されるようになった後、位相制御
をオンしても、速度制御期間における位相ずれのため、
位相引き込みが遅いという問題点がある。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、垂直同期マークが安定して検出されない場合にも、
ディスクモータの回転を安定に保つことができ、また位
相制御の引き込み時間を短縮できる光ディスク記録再生
装置のディスクモータ制御装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光ディスク記録再生装置のディスクモータ
制御装置は、光ディスクを回転駆動するディスクモータ
と、前記光ディスクにプリフォーマットされている垂直
同期マークを検出して垂直同期マーク検出信号を発生す
る検出手段と、前記垂直同期マーク検出信号と時間軸基
準信号に対する位相差に応じて前記ディスクモータの位
相制御を行う第1の位相制御手段と、前記ディスクモー
タの1回転当りNパルスの第1の回転検出信号を発生す
る回転検出装置と、前記回転検出装置から出力される第
1の回転検出信号を入力として前記ディスクモータの回
転速度を制御する速度制御手段と、前記垂直同期マーク
検出信号及び前記第1の回転検出信号を入力として前記
第1の回転検出信号を1/N分周した回転検出信号であ
るとともに前記垂直同期マーク検出信号と所定の位相関
係を有する第2の回転検出信号を出力する分周手段と、
前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号との位相
差を検出する位相差検出手段と、前記第2の回転検出信
号と前記時間軸基準信号の所定の位相差に対応する基準
位相差データを出力する基準位相差出力手段と、前記位
相差検出手段から出力される位相差データと前記基準位
相差出力手段から出力される基準位相差データとの差に
対応した位相制御信号を出力する第2の位相制御手段
と、前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号との
位相差を検出し、その位相差が所定の範囲内にあること
を検出したときに位相ロック検出信号を出力する位相ロ
ック検出手段と、前記ディスクモータの回転数が所定の
範囲内にあるときに回転数判別信号を出力する回転数判
別手段と、前記垂直同期マーク信号が正常に出力されて
いるときに垂直同期マーク信号検出信号を出力する垂直
同期マーク信号判別手段と、前記回転数判別手段から出
力される回転数判別信号および前記垂直同期マーク信号
判別手段から出力される垂直同期マーク信号検出信号お
よび前記位相ロック検出手段から出力される位相ロック
検出信号により前記第1の位相制御手段から出力される
位相エラー信号あるいは前記第2の位相制御手段から出
力される位相エラー信号が選択されて、前記速度制御手
段から出力される速度エラー信号とミックスされて前記
ディスクモータを駆動制御するディスクモータ駆動手段
とを有する構成で成る。
【0007】また、本発明の光ディスク記録再生装置の
ディスクモータ制御装置は、光ディスクを回転駆動する
ディスクモータと、前記光ディスクにプリフォーマット
されている垂直同期マークを検出して垂直同期マーク検
出信号を発生する検出手段と、前記垂直同期マーク検出
信号と時間軸基準信号に対する位相差に応じて前記ディ
スクモータの位相制御を行う第1の位相制御手段と、前
記ディスクモータの1回転当りNパルスの第1の回転検
出信号を発生する回転検出装置と、前記回転検出装置か
ら出力される第1の回転検出信号を入力として前記ディ
スクモータの回転速度を制御する速度制御手段と、前記
垂直同期マーク検出信号及び前記第1の回転検出信号を
入力として前記第1の回転検出信号を1/N分周した回
転検出信号であるとともに前記垂直同期マーク検出信号
と所定の位相関係を有する第2の回転検出信号を出力す
る分周手段と、前記第2の回転検出信号と前記時間軸基
準信号との位相差を検出する位相差検出手段と、前記第
2の回転検出信号と前記時間軸基準信号の所定の位相差
に対応する基準位相差データを出力する基準位相差出力
手段と、前記位相差検出手段から出力される位相差デー
タと前記基準位相差出力手段から出力される基準位相差
データとの差に対応した位相制御信号を出力する第2の
位相制御手段と、前記垂直同期マーク検出信号と前記時
間軸基準信号との位相差を検出し、その位相差が所定の
範囲内にあることを検出したときに位相ロック検出信号
を出力する位相ロック検出手段と、前記ディスクモータ
の回転数が所定の範囲内にあるときに回転数判別信号を
出力する回転数判別手段と、前記垂直同期マーク信号が
正常に出力されているときに垂直同期マーク信号検出信
号を出力する垂直同期マーク信号判別手段と、前記回転
数判別手段から出力される回転数判別信号および前記垂
直同期マーク信号判別手段から出力される垂直同期マー
ク信号検出信号および前記位相ロック検出手段から出力
される位相ロック検出信号により前記第1の位相制御手
段から出力される位相エラー信号あるいは前記第2の位
相制御手段から出力される位相エラー信号が選択され
て、前記速度制御手段から出力される速度エラー信号と
ミックスされて前記ディスクモータを駆動制御するディ
スクモータ駆動手段とを有する構成で成る。
【0008】また、本発明の光ディスク記録再生装置の
ディスクモータ制御装置は、光ディスクを回転駆動する
ディスクモータと、前記光ディスクにプリフォーマット
されている垂直同期マークを検出して垂直同期マーク検
出信号を発生する検出手段と、前記垂直同期マーク検出
信号と時間軸基準信号に対する位相差に応じて前記ディ
スクモータの位相制御を行う第1の位相制御手段と、前
記ディスクモータの1回転当りNパルスの第1の回転検
出信号を発生する回転検出装置と、前記回転検出装置か
ら出力される第1の回転検出信号を入力として前記ディ
スクモータの回転速度を制御する速度制御手段と、前記
垂直同期マーク検出信号及び前記第1の回転検出信号を
入力として前記第1の回転検出信号を1/N分周した回
転検出信号であるとともに前記垂直同期マーク検出信号
と所定の位相関係を有する第2の回転検出信号を出力す
る分周手段と、前記第2の回転検出信号と前記時間軸基
準信号との位相差を検出する位相差検出手段と、前記デ
ィスクモータの回転数が所定の範囲内にあり、かつ前記
垂直同期マーク検出信号が正常に出力されているときに
前記位相差検出手段の出力データを基準位相差データと
する基準位相差出力手段と、前記位相差検出手段から出
力される位相差データと前記基準位相差出力手段から出
力される基準位相差データとの差に対応した位相制御信
号を出力する第2の位相制御手段と、前記垂直同期マー
ク検出信号と前記時間軸基準信号との位相差を検出し、
その位相差が所定の範囲内にあることを検出したときに
位相ロック検出信号を出力する位相ロック検出手段と、
前記ディスクモータの回転数が所定の範囲内にあるとき
に回転数判別信号を出力する回転数判別手段と、前記垂
直同期マーク信号が正常に出力されているときに垂直同
期マーク信号検出信号を出力する垂直同期マーク信号判
別手段と、前記回転数判別手段から出力される回転数判
別信号および前記垂直同期マーク信号判別手段から出力
される垂直同期マーク信号検出信号および前記位相ロッ
ク検出手段から出力される位相ロック検出信号により前
記第1の位相制御手段から出力される位相エラー信号あ
るいは前記第2の位相制御手段から出力される位相エラ
ー信号が選択されて、前記速度制御手段から出力される
速度エラー信号とミックスされて前記ディスクモータを
駆動制御するディスクモータ駆動手段とを有する構成で
成る。
【0009】
【作用】上記の構成により本発明は、ディスクモータの
回転数が所定の範囲内にあり、かつ垂直同期マーク検出
信号が正常に出力されており、かつ前記第2の回転検出
信号と前記時間軸基準信号との位相差が所定の範囲内に
ある時に垂直同期マーク検出信号と時間軸基準信号を用
いてディスクモータの位相制御を行い、逆に上記条件が
成立しないときには、ディスクモータの1回転当りNパ
ルスの第1の回転検出信号を1/N分周するとともに垂
直同期マーク検出信号と位相同期した第2の回転検出信
号と時間軸基準信号を用いてディスクモータの位相制御
を行うことにより、垂直同期マーク検出信号の検出抜け
や誤検出が発生した場合にも安定したディスクモータ回
転制御を実現するとともに、垂直同期マーク検出信号を
用いた位相制御引き込み時間を大幅に短縮することがで
きる。
【0010】また、上記の構成により本発明は、ディス
クモータの回転数が所定の範囲内にあり、かつ垂直同期
マーク検出信号が正常に出力されており、かつ前記垂直
同期マーク検出信号と前記時間軸基準信号との位相差が
所定の範囲内にある時に垂直同期マーク検出信号と時間
軸基準信号を用いてディスクモータの位相制御を行い、
逆に上記条件が成立しないときには、ディスクモータの
1回転当りNパルスの第1の回転検出信号を1/N分周
するとともに垂直同期マーク検出信号と位相同期した第
2の回転検出信号と時間軸基準信号を用いてディスクモ
ータの位相制御を行うことにより、垂直同期マーク検出
信号の検出抜けや誤検出が発生した場合にも安定したデ
ィスクモータ回転制御を実現するとともに、垂直同期マ
ーク検出信号を用いた位相制御引き込み時間を大幅に短
縮することができる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図5を用いて本発明の第1の実
施例の説明を行う。
【0012】図1に本発明の第1の実施例の光ディスク
記録再生装置のディスクモータ制御装置の概略構成図を
示す。
【0013】図1において、101は光ディスクで、デ
ィスクモータ102により回転する。
【0014】103はピックアップで、光ディスク10
1の1回転につき1箇所にプリフォーマットされた垂直
同期マークを含む再生信号を出力する。ピックアップ1
03から出力される再生信号は復調回路104で2値信
号に復調される。復調信号はVマーク検出回路105に
入力され、Vマーク検出回路105は復調信号に含まれ
る同期マーク成分を検出して垂直同期マーク検出信号を
出力する。この垂直同期マーク検出信号は、垂直同期マ
ーク信号判別回路106に入力されるとともに、第1の
位相差検出回路107および分周回路120に入力され
る。
【0015】垂直同期マーク信号判別回路106は垂直
同期マーク検出信号を所定の周期で連続して複数回検出
すると垂直同期マーク検出信号が正常に出力されている
と判断し、ハイレベルの垂直同期マーク検出OK信号を
出力する。逆に、垂直同期マーク検出信号の周期が所定
の範囲外であれば垂直同期マーク検出信号が異常である
と判断し、垂直同期マーク検出OK信号はローレベルと
なる。この垂直同期マーク検出OK信号は3入力のAN
Dゲート114に入力される。
【0016】第1の位相差検出回路107には垂直同期
マーク検出信号と基準信号発生回路113から出力され
るフレーム信号が入力される。
【0017】基準信号発生回路113から出力されるフ
レーム信号は、映像信号のフレームの切り換わりを現す
とともに、ディスクモータ102の位相制御の基準信号
として第1の位相差検出回路107,第2の位相差検出
回路108に入力される。
【0018】第1の位相差検出回路107では、垂直同
期マーク検出信号とフレーム信号の位相差を求め、位相
差データを第1の位相比較回路109に出力する。第1
の位相比較回路109では、第1の位相差検出回路10
7から出力される位相差データと、第1の位相差基準値
111を比較し、これらの差に対応した位相エラー値を
D/A変換して位相エラー信号として出力する。
【0019】第1の位相比較回路109から出力された
位相エラー信号はスイッチ回路115に入力される。
【0020】光ディスク101を回転駆動するディスク
モータ102には、回転速度を検出するための周波数発
電機(FG)119が取り付けられている。この周波数
発電機119からはディスクモータ102の1回転当り
Nパルスの第1の回転検出信号が発生され、速度制御回
路117,回転数判別回路118,分周回路120に入
力される。
【0021】速度制御回路117では第1の回転検出信
号の周期を計測することにより、ディスクモータ102
の回転速度の基準速度に対する誤差を検出し、その誤差
を示す回転速度エラー信号を出力する。速度制御回路1
17から出力された回転速度エラー信号はディスクモー
タ駆動回路116に入力される。
【0022】回転数判別回路118は第1の回転検出信
号の周期を計測することにより、ディスクモータ102
の回転速度が所定の範囲内であるかどうかの判別を行
い、回転速度が所定の範囲内にあればハイレベルの回転
数判別信号を出力し、回転速度が所定の範囲内になけれ
ば回転数判別信号はローレベルとなる。回転数判別回路
118から出力される回転数判別信号は3入力のAND
ゲート114の第2の入力となる。
【0023】分周回路120は、Vマーク検出回路10
5の出力である垂直同期マーク検出信号をリセット入力
とし、周波数発電機119から出力される第1の回転検
出信号をクロック入力とするカウンタ回路で構成され、
垂直同期マーク検出信号が入力されるとカウント値がゼ
ロリセットされ、第1の回転検出信号が入力される毎に
カウント値が1ずつカウントアップし、カウント値がN
になれば再度カウント値がリセットされるように動作す
るリセット入力付きの1/N分周回路であり、垂直同期
マーク検出信号と位相同期したディスクモータ102の
1回転当り1パルスの第2の回転検出信号を出力する。
第2の回転検出信号は第2の位相差検出回路108に入
力される。
【0024】第2の位相差検出回路108には分周回路
120から出力される第2の回転検出信号と基準信号発
生回路113から出力されるフレーム信号が入力され
る。第2の位相差検出回路108では、第2の回転検出
信号とフレーム信号の位相差を求め、位相差データを第
2の位相比較回路110に出力する。第2の位相比較回
路110では、第2の位相差検出回路108から出力さ
れる位相差データと、第2の位相差基準値112を比較
し、これらの差に対応した位相エラー値をD/A変換し
て位相エラー信号として出力する。第2の位相比較回路
110から出力された位相エラー信号はスイッチ回路1
15に入力される。
【0025】同時に、第2の位相比較回路110では、
第2の位相差検出回路108から出力される位相差デー
タと第2の位相差基準値112との比較を行い、第2の
位相差検出回路108から出力される位相差データの値
が第2の位相差基準値112に対して所定の範囲内にあ
れば、ハイレベルのFG分周位相ロック信号を出力し、
所定の範囲になければローレベルのFG分周位相ロック
信号を出力する。FG分周位相ロック信号は3入力のA
NDゲート114の第3の入力となる。
【0026】スイッチ回路115の1つの入力端子には
第1の位相比較回路109から出力される位相エラー信
号が入力され、他の入力端子には第2の位相比較回路1
10から出力される位相エラー信号が入力され、これら
2つの位相エラー信号がANDゲート114の出力信号
のレベルに対応して切り換えられてディスクモータ駆動
回路116に入力される。スイッチ回路115におい
て、ANDゲート114の出力信号がハイレベルのとき
に第1の位相比較回路109の出力である位相エラー信
号が選択され、逆にANDゲート114の出力信号がロ
ーレベルのときには第2の位相比較回路110の出力で
ある位相エラー信号が選択される。すなわち、ディスク
モータ102の回転速度が所定の範囲内にあるとき、す
なわち回転数判別回路118からハイレベルの回転数判
別信号が出力されており、かつ垂直同期マーク検出信号
が正常に出力されているとき、すなわち垂直同期マーク
信号判別回路106からハイレベルの垂直同期マーク検
出OK信号が出力されており、かつ第2の回転検出信号
のフレーム信号に対する位相関係が所定の範囲内にある
とき、すなわち第2の位相比較回路110からハイレベ
ルのFG分周位相ロック信号が出力されているときに
は、垂直同期マーク検出信号とフレーム信号の位相比較
によりディスクモータ102の位相制御が行われる。
【0027】逆に、ディスクモータ102の回転速度が
所定の範囲内にないとき、すなわち回転数判別回路11
8からローレベルの回転数判別信号が出力していると
き、あるいは垂直同期マーク検出信号が所定の周期で検
出されないとき、すなわち垂直同期マーク信号判別回路
106から出力される垂直同期マーク検出OK信号がロ
ーレベルのとき、あるいは第2の回転検出信号がフレー
ム信号に対して所定の範囲内に位相制御が引き込んでい
ないとき、すなわち第2の位相比較回路110から出力
されるFG分周位相ロック信号がローレベルのときに
は、ディスクモータの回転検出信号を分周して得られ、
垂直同期マーク検出信号と位相同期した第2の回転検出
信号とフレーム信号の位相比較によりディスクモータ1
02の位相制御が行われる。
【0028】速度制御回路117から出力される速度エ
ラー信号と、スイッチ回路115によって選択された位
相エラー信号はディスクモータ駆動回路116に入力さ
れ、ディスクモータ駆動回路116では位相エラー信号
と速度エラー信号を所定のミックス比でミックスしてデ
ィスクモータ102を回転駆動するための駆動信号を発
生する。
【0029】次に図2を用いて、垂直同期マーク検出信
号とフレーム信号の位相比較によるディスクモータの位
相制御動作について説明する。
【0030】図2において、(a)は基準信号発生回路
113から出力されるフレーム信号2aで、フレーム信
号2aの1周期期間が映像信号の1フレームに対応す
る。(b)はVマーク検出回路105から出力される垂
直同期マーク検出信号2bで光ディスク101の1回転
に1パルスの信号である。
【0031】第1の位相差検出回路107ではフレーム
信号2aの立ち下がりエッジから垂直同期マーク検出信
号2bの立ち下がりエッジまでの位相差を計測し、位相
差データTref1+△t1,Tref1+△t2,Tref1+△t3,
・・・を出力する。第1の位相比較回路109では第1
の位相差検出回路107から出力される位相差データT
ref1+△t1,Tref1+△t2,Tref1+△t3,・・・と第
1の位相差基準値111(Tref1)との差△t1,△t2,
△t3,・・・に対応した電圧v1,v2,v3,・・・を位相
エラー信号2cとして出力する(同図の(c)を参
照)。
【0032】第1の位相比較回路109から出力される
位相エラー信号がスイッチ回路115により選択されて
ディスクモータ駆動回路116に入力されると、垂直同
期マーク検出信号とフレーム信号を位相比較する位相制
御ループが構成され、フレーム信号2aと垂直同期マー
ク検出信号2bが位相差Tref1となるような位相制御を
実現することができる。
【0033】次に図3を用いて、ディスクモータの回転
検出信号を分周して得られた回転検出信号とフレーム信
号の位相比較によるディスクモータの位相制御動作につ
いて説明する。
【0034】図3において、(a)は基準信号発生回路
113から出力されるフレーム信号3aで、フレーム信
号3aの1周期期間が映像信号の1フレームに対応す
る。(b)はディスクモータ102に取り付けられた周
波数発電機(FG)119から出力される第1の回転検
出信号3bで、ディスクモータ102の1回転当りNパ
ルスの信号である(図3においてN=15)。(c)は
垂直同期マーク検出信号3cを示す。垂直同期マーク検
出信号3cが分周回路120に入力されると、分周回路
120を構成するカウンタのカウント値はゼロリセット
されるとともに、周波数発電機(FG)119から出力
される第1の回転検出信号3bが入力される毎にカウン
ト値は1ずつインクリメントされ、カウント値が15に
なるとふたたびゼロリセットされる。分周回路120の
出力信号はカウント値がゼロでローレベルとなるような
信号である。このようにして垂直同期マーク検出信号3
cと位相同期して第1の回転検出信号3bを1/N分周
する分周回路120を実現し、同図の(d)に示すよう
な、デイスクモータ102の1回転あたり1パルスの第
2の回転検出信号3dを得る。
【0035】第2の位相差検出回路108ではフレーム
信号3aの立ち下がりエッジから第2の回転検出信号3
dの立ち下がりエッジまでの位相差を計測し、位相差デ
ータTref2+△t4,Tref2+△t5,Tref2+△t6,・・
・を出力する。第2の位相比較回路110では第2の位
相差検出回路108から出力される位相差データTref2
+△t4,Tref2+△t5,Tref2+△t6,・・・と第2の
位相差基準値112(Tref2)との差△t4,△t5,△t
6,・・・に対応した電圧v4,v5,v6,・・・を位相エ
ラー信号3eとして出力する(同図の(e)を参照)。
【0036】第2の位相比較回路110から出力される
位相エラー信号がスイッチ回路115により選択されて
ディスクモータ駆動回路116に入力されると、第2の
回転検出信号とフレーム信号を位相比較する位相制御ル
ープが構成され、フレーム信号3aと第2の回転検出信
号3dが位相差Tref2となるような位相制御を実現する
ことができる。
【0037】さらに、第2の回転検出信号3dは垂直同
期マーク検出信号3cと位相同期しており、このときに
フレーム信号3aと垂直同期マーク検出信号3cの位相
差はTref2〜Tref2+tFGの範囲となる。ここで、tFG
は第1の回転検出信号3bの周期に相当する。
【0038】次に図4,図5を用いて、図1に示すディ
スクモータ制御装置の動作について説明する。
【0039】図4はディスクモータ102の立ち上げ動
作を示すものである。図4において、(a)はディスク
モータON/OFF指令信号を示し、ディスクモータO
N/OFF指令信号がローレベルのときは(e)に示す
ようにディスクモータ102は停止モードD1に設定さ
れ、ディスクモータON/OFF指令信号がハイレベル
になるとディスクモータ102が回転を開始する。
(b)は回転数判別回路118から出力される回転数判
別信号4bで、ディスクモータ102の回転開始時には
ローレベルの信号であり、ディスクモータ102の回転
速度が所定の範囲内に達するとハイレベルになる。
【0040】ディスクモータ102の回転開始時にはA
NDゲート114の出力はローレベルであり、よって第
2の位相比較回路110の出力である位相エラー信号が
スイッチ回路115により選択されて、ディスクモータ
駆動回路116に入力される。すなわち、ディスクモー
タ制御モードは(e)に示すようにFG分周位相制御モ
ードD2となる。
【0041】ディスクモータ102の回転速度が所定の
範囲内に達すると、(b)に示す回転数判別信号はロー
レベルからハイレベルにかわるとともに、ピックアップ
103のフォーカスサーボ、トラッキングサーボがオン
となり(タイミングT1)、よって垂直同期マーク検出
信号が出力される。垂直同期マーク検出信号3cが出力
されると、分周回路120からは、ディスクモータ10
2に取り付けられた周波数発電機119から出力される
第1の回転検出信号3bを分周しかつ垂直同期マーク検
出信号3cと位相同期した第2の回転検出信号3dが出
力され、(e)に示すように、第2の回転検出信号とフ
レーム信号が位相ロックした状態D3となる。位相ロッ
ク状態D3になれば、第2の位相比較回路110から出
力されるFG分周位相ロック信号4cはローレベルから
ハイレベルにかわる。
【0042】位相ロック状態D3においてはディスクモ
ータの回転は安定しており、よって安定して垂直同期マ
ーク検出信号3cが得られ、よって図4の(d)に示す
垂直同期マーク検出OK信号4dがハイレベルとなる。
【0043】ここで、ANDゲート114の3入力がす
べてハイレベルとなり、よってANDゲート114の出
力はハイレベルとなる。ANDゲート114の出力がハ
イレベルとなると、第1の位相比較回路109からの出
力信号がスイッチ回路115により選択されて、ディス
クモータ駆動回路116に入力される。すなわち、ディ
スクモータ制御モードは図4の(e)に示すように垂直
同期マーク位相制御モードD4となる。
【0044】ここで図2および図3より、FG分周位相
制御モードで位相ロック状態D3から垂直同期マーク位
相制御モードD4に移行した場合を考えると、垂直同期
マーク位相制御モードの位相差基準値Tref1とFG分周
位相制御モードの位相差基準値Tref2の関係がTref1=
Tref2であれば、モードD3からモードD4に切り替わ
った際のフレーム信号3aに対する垂直同期マーク検出
信号3cの位相差はTref1〜Tref1+tFGの範囲にあ
り、位相差基準値Tref1に対する位相ずれは0〜tFGの
範囲にあり、よってモードD3からモードD4に切り替
わって位相ロック状態D5となるまでの位相引き込み時
間はごく短時間である。
【0045】図5は、サーチモード(検索モード)時の
動作を示したものである。図5において、(a)はサー
チモードの開始及び終了を示す。(b)はトラッキング
サーボON/OFFを示す。図5の(a)に示すよう
に、サーチモードには、トラッキングサーボをOFFに
してトラックを横切る数をカウントして粗動モータを駆
動する粗アクセスモードと、トラッキングサーボをON
にして、アドレス情報をもとに目的アドレスを検索する
精細アクセスモードからなる。
【0046】粗アクセスモードにおいて、図5の(c)
に示すように、トラッキングサーボをOFFにすると垂
直同期マーク検出信号の出力が不安定になり、よって垂
直同期マーク検出OK信号がローレベルになる。よっ
て、この期間においてはANDゲート114の出力はロ
ーレベルとなり、第2の位相比較回路110の位相エラ
ー出力信号がスイッチ回路115により選択されてディ
スクモータ駆動回路116に入力され、ディスクモータ
制御モードはFG分周位相制御モードとなる(同図の
(e)を参照)。ここで、制御モードは速度制御だけで
なく、位相制御ループも構成されており、ディスクモー
タの回転速度は速度偏差ゼロで正確に所定回転速度をキ
ープするだけでなく、図3で説明したように、フレーム
信号3aに対する垂直同期マーク検出信号3cの位相関
係はTref2〜Tref2+tFGの範囲にあり、Tref1=Tre
f2と設定すると、FG分周位相制御モードにおいてもV
マーク位相制御モードにおけるフレーム信号に対する垂
直同期マーク検出信号の所定の位相関係から位相ずれは
0から+tFGの範囲にあるため、FG分周位相ロック信
号5dはハイレベルを保ったままである。
【0047】粗アクセスが終了し、精細アクセスに移行
するとトラッキングサーボがONとなり、よって同期マ
ーク検出信号が安定して出力される。垂直同期マーク信
号判別回路106において、垂直同期マーク検出信号が
所定の周期で連続して複数回検出されると、図5の
(c)に示すように、垂直同期マーク検出OK信号がハ
イレベルとなり、よってANDゲート114の出力はハ
イレベルとなり、第1の位相比較回路109の出力信号
がスイッチ回路115により選択されてディスクモータ
駆動回路116に入力され、ディスクモータ102の位
相制御モードは垂直同期マーク位相制御モードとなる。
【0048】ここで、FG分周位相制御モードにおいて
も垂直同期マーク位相制御モードにおけるフレーム信号
に対する垂直同期マーク検出信号の所定の位相関係から
のずれは0〜+tFGの範囲にあるため、FG分周位相制
御モードから垂直同期マーク位相制御モードに切り替わ
って、すぐに位相ロック状態になる。
【0049】以上説明したように、本発明の第1の実施
例によれば、ディスクモータ立ち上がり時には、FG信
号を分周して得られた回転検出信号により位相制御ルー
プを構成することにより、速度制御のみでディスクモー
タの回転制御を行った際におこる定常速度偏差をゼロと
することができ、正確に所定の回転速度を実現すること
ができる。この状態で光ピックアップのフォーカスサー
ボ、トラッキングサーボをかければ、安定した垂直同期
マーク検出信号が得られ、更にFG信号を分周して得ら
れた回転同期信号を垂直同期マーク検出信号に位相同期
させることで、FG分周位相制御モードにおいて、垂直
同期マーク検出信号とフレーム信号の位相関係をほぼ所
定の関係とすることができ、よってFG分周位相制御モ
ードから垂直同期マーク検出信号による位相制御モード
に切り換えた際に、垂直同期マーク検出信号による位相
制御がロックするまでの引き込み時間を大幅に短縮する
ことができ、安定したディスクモータ立ち上げ動作を実
現できるという効果がある。
【0050】また、サーチ動作時や検索動作時のよう
に、ピックアップのトラッキングサーボをOFFするこ
とにより垂直同期マーク検出信号の出力が不安定なとき
には、垂直同期マーク検出信号の出力状態に対応して位
相制御ループを切り換えることで、ディスクモータの回
転を安定に保つことができ、かつ垂直同期マーク検出信
号の出力が不安定なときにはFG分周位相制御モードと
し、FG分周位相制御モードにおいても、FG信号を分
周して得られる回転検出信号を垂直同期マーク検出信号
と所定の位相関係に保つことで、垂直同期マーク検出信
号のフレーム信号に対する位相誤差をFG周期内とする
ことができ、よってディスクモータの回転速度を正確に
所定の回転速度を保持することができるとともに、再度
FG分周位相制御モードから垂直同期マーク検出信号に
よる位相制御ループを構成したときの位相引き込みを安
定に、かつ引き込み時間を大幅に短縮することができる
という効果がある。
【0051】次に、図6を用いて本発明の第2の実施例
の説明を行う。図6に本発明の第2の実施例の光ディス
ク記録再生装置のディスクモータ制御装置の概略構成図
を示す。
【0052】図6において、図1に示した本発明の第1
の実施例の光ディスク記録再生装置のディスクモータ制
御装置と同じ動作を行う構成要素については、同じ符号
をつけて、説明は省略する。
【0053】図6に示す本発明の第2の実施例であるデ
ィスクモータ制御装置の概略構成図において、図1に示
す概略構成図と異なる構成について説明する。
【0054】垂直同期マーク信号判別回路106は、垂
直同期マーク検出信号を所定の周期で連続して複数回検
出すると垂直同期マーク検出信号が正常に出力されてい
ると判断し、ハイレベルの垂直同期マーク検出OK信号
を出力する。逆に、垂直同期マーク検出信号の周期が所
定の範囲外であれば垂直同期マーク検出信号が異常であ
ると判断し、垂直同期マーク検出OK信号はローレベル
となる。この垂直同期マーク検出OK信号は3入力のA
NDゲート603に入力される。
【0055】回転数判別回路118は、ディスクモータ
102に取り付けられた周波数発電機119から出力さ
れるディスクモータ102の1回転当りNパルスの第1
の回転検出信号の周期を計測することにより、ディスク
モータ102の回転速度が所定の範囲内であるかどうか
の判別を行い、回転速度が所定の範囲内にあればハイレ
ベルの回転数判別信号を出力し、回転速度が所定の範囲
内になければ回転数判別信号はローレベルとなる。回転
数判別回路118から出力される回転数判別信号は3入
力のANDゲート603の第2の入力となる。
【0056】第1の位相差検出回路107には垂直同期
マーク検出信号と基準信号発生回路113から出力され
るフレーム信号が入力される。
【0057】第1の位相差検出回路107では、Vマー
ク検出回路105から出力される垂直同期マーク検出信
号と基準信号発生回路113から出力されるフレーム信
号の位相差を求め、位相差データを第1の位相比較回路
601に出力する。第1の位相比較回路601では、第
1の位相差検出回路107から出力される位相差データ
と、第1の位相差基準値111を比較し、これらの差に
対応した位相エラー値をD/A変換して位相エラー信号
として出力する。
【0058】第1の位相比較回路601から出力された
位相エラー信号はスイッチ回路115に入力される。
【0059】同時に、第1の位相比較回路601では、
第1の位相差検出回路107から出力される位相差デー
タと第1の位相差基準値111との比較を行い、第1の
位相差検出回路107から出力される位相差データの値
が第1の位相差基準値111に対して所定の範囲内にあ
れば、ハイレベルのVマーク位相ロック信号を出力し、
所定の範囲になければローレベルのVマーク位相ロック
信号を出力する。Vマーク位相ロック信号は3入力のA
NDゲート603の第3の入力となる。
【0060】第2の位相差検出回路108には分周回路
120から出力される第2の回転検出信号と基準信号発
生回路113から出力されるフレーム信号が入力され
る。第2の位相差検出回路108では、第2の回転検出
信号とフレーム信号の位相差を求め、位相差データを第
2の位相比較回路602に出力する。第2の位相比較回
路602では、第2の位相差検出回路108から出力さ
れる位相差データと、第2の位相差基準値112を比較
し、これらの差に対応した位相エラー値をD/A変換し
て位相エラー信号として出力する。第2の位相比較回路
602から出力された位相エラー信号はスイッチ回路1
15に入力される。
【0061】スイッチ回路115の1つの入力端子には
第1の位相比較回路601から出力される位相エラー信
号が入力され、他の入力端子には第2の位相比較回路6
02から出力される位相エラー信号が入力され、これら
2つの位相エラー信号がANDゲート603の出力信号
のレベルに対応して切り換えられてディスクモータ駆動
回路116に入力される。スイッチ回路115におい
て、ANDゲート603の出力信号がハイレベルのとき
に第1の位相比較回路601の出力である位相エラー信
号が選択され、逆にANDゲート603の出力信号がロ
ーレベルのときには第2の位相比較回路602の出力で
ある位相エラー信号が選択される。すなわち、ディスク
モータ102の回転速度が所定の範囲内にあるとき、す
なわち回転数判別回路118からハイレベルの回転数判
別信号が出力されており、かつ垂直同期マーク検出信号
が正常に出力されているとき、すなわち垂直同期マーク
信号判別回路106からハイレベルの垂直同期マーク検
出OK信号が出力されており、かつ垂直同期マーク検出
信号のフレーム信号に対する位相関係が所定の範囲内に
あるとき、すなわち第1の位相比較回路601からハイ
レベルのVマーク位相ロック信号が出力されているとき
には、垂直同期マーク検出信号とフレーム信号の位相比
較によりディスクモータ102の位相制御が行われる。
【0062】逆に、ディスクモータ102の回転速度が
所定の範囲内にないとき、すなわち回転数判別回路11
8からローレベルの回転数判別信号が出力していると
き、あるいは垂直同期マーク検出信号が所定の周期で検
出されないとき、すなわち垂直同期マーク信号判別回路
106から出力される垂直同期マーク検出OK信号がロ
ーレベルのとき、あるいは垂直同期マーク検出信号がフ
レーム信号に対して所定の範囲内に位相制御が引き込ん
でいないとき、すなわち第1の位相比較回路601から
出力されるVマーク位相ロック信号がローレベルのとき
には、周波数発電機119から出力される第1の回転検
出信号を分周して得られるとともに垂直同期マーク検出
信号と位相同期した第2の回転検出信号とフレーム信号
の位相比較によりディスクモータ102の位相制御が行
われる。
【0063】このように構成した本発明の第2の実施例
においても、本発明の第1の実施例と同様に、ディスク
モータ立ち上がり時には、モータの回転がFG信号を分
周して得られた回転検出信号により位相制御ループを構
成することにより、速度制御のみでディスクモータの回
転制御を行った際におこる定常速度偏差をゼロとし、正
確に所定の回転速度を実現することができ、この状態で
光ピックアップのフォーカスサーボ、トラッキングサー
ボをかければ、安定した垂直同期マーク検出信号が得ら
れ、更にFG信号を分周して得られた回転検出信号を垂
直同期マーク検出信号に位相同期させることで、FG分
周位相制御モードにおいても、垂直同期マーク検出信号
とフレーム信号の位相関係をほぼ所定の関係とすること
ができ、よってFG分周位相制御モードから垂直同期マ
ーク検出信号による位相制御モードに切り換えた際に、
垂直同期マーク検出信号による位相制御がロックするま
での引き込み時間を大幅に短縮することができ、安定し
たディスクモータ立ち上げ動作を実現できるという効果
がある。
【0064】次に、図7,図8を用いて本発明の第3の
実施例の説明を行う。図7に本発明の第3の実施例の光
ディスク記録再生装置のディスクモータ制御装置の概略
構成図を示す。
【0065】図7において、図1に示した本発明の第1
の実施例の光ディスク記録再生装置のディスクモータ制
御装置と同じ動作を行う構成要素については、同じ符号
をつけて、説明は省略する。
【0066】図7に示す本発明の第3の実施例であるデ
ィスクモータ制御装置の概略構成図において、図1に示
す概略構成図と異なる構成について説明する。
【0067】図7において、垂直同期マーク信号判別回
路106は垂直同期マーク検出信号を所定の周期で連続
して複数回検出すると垂直同期マーク検出信号が正常に
出力されていると判断し、ハイレベルの垂直同期マーク
検出OK信号を出力する。逆に、垂直同期マーク検出信
号の周期が所定の範囲外であれば垂直同期マーク検出信
号が異常であると判断し、垂直同期マーク検出OK信号
はローレベルとなる。この垂直同期マーク検出OK信号
は3入力のANDゲート114および3入力のANDゲ
ート702に入力される。
【0068】第1の位相差検出回路107では、垂直同
期マーク検出信号とフレーム信号の位相差を求め、位相
差データを第1の位相比較回路705に出力する。
【0069】第1の位相比較回路705では、第1の位
相差検出回路107から出力される位相差データと、第
1の位相差基準値111を比較し、これらの差に対応し
た位相エラー値をD/A変換して位相エラー信号として
出力する。第1の位相比較回路705から出力された位
相エラー信号はスイッチ回路115に入力される。
【0070】同時に、第1の位相比較回路705では、
第1の位相差検出回路107から出力される位相差デー
タと第1の位相差基準値111との比較を行い、第1の
位相差検出回路107から出力される位相差データの値
が第1の位相差基準値111に対して所定の範囲内にあ
ればハイレベルのVマーク位相ロック信号を出力し、所
定の範囲になければローレベルのVマーク位相ロック信
号を出力する。Vマーク位相ロック信号は3入力のAN
Dゲート702の第2の入力となる。
【0071】回転数判別回路118は、ディスクモータ
102に取り付けられた周波数発電機119から出力さ
れるディスクモータ102の1回転当りNパルスの第1
の回転検出信号の周期を計測することにより、ディスク
モータ102の回転速度が所定の範囲内であるかどうか
の判別を行い、回転速度が所定の範囲内にあればハイレ
ベルの回転数判別信号を出力し、回転速度が所定の範囲
内になければ回転数判別信号はローレベルとなる。回転
数判別回路118から出力される回転数判別信号は3入
力のANDゲート114の第2の入力信号となるととも
に、3入力のANDゲート702の第3の入力信号とな
る。
【0072】分周回路120は、Vマーク検出回路10
5の出力である垂直同期マーク検出信号をリセット入力
とし、周波数発電機119から出力される第1の回転検
出信号をクロック入力とするカウンタ回路で構成され、
垂直同期マーク検出信号が入力されるとカウント値がゼ
ロリセットされ、第1の回転検出信号が入力される毎に
カウント値が1ずつカウントアップし、カウント値がN
になれば再度カウント値がリセットされるように動作す
るリセット入力付きの1/N分周回路であり、垂直同期
マーク検出信号と位相同期したディスクモータ102の
1回転当り1パルスの第2の回転検出信号を出力する。
第2の回転検出信号は第2の位相差検出回路108に入
力されるとともにラッチパルス出力回路701に入力さ
れる。
【0073】第2の位相差検出回路108には分周回路
120から出力される第2の回転検出信号と基準信号発
生回路113から出力されるフレーム信号が入力され
る。第2の位相差検出回路108では、第2の回転検出
信号とフレーム信号の位相差を求め、位相差データを第
2の位相比較回路110および第2の位相差基準値出力
回路703に出力する。
【0074】第2の位相比較回路110では、第2の位
相差検出回路108から出力される位相差データと、第
2の位相差基準値出力回路703から出力される第2の
位相差基準値を比較し、これらの差に対応した位相エラ
ー値をD/A変換して位相エラー信号として出力する。
第2の位相比較回路110から出力された位相エラー信
号はスイッチ回路115に入力される。
【0075】同時に、第2の位相比較回路110では、
第2の位相差検出回路108から出力される位相差デー
タと第2の位相差基準値出力回路703から出力される
第2の位相差基準値との比較を行い、第2の位相差検出
回路108から出力される位相差データの値が第2の位
相差基準値に対して所定の範囲内にあれば、ハイレベル
のFG分周位相ロック信号を出力し、所定の範囲になけ
ればローレベルのFG分周位相ロック信号を出力する。
FG分周位相ロック信号は3入力のANDゲート114
の第3の入力となる。
【0076】ANDゲート702は3入力のANDゲー
トであり、垂直同期マーク検出信号が正常に出力されて
いるとき、すなわち垂直同期マーク信号判別回路106
からハイレベルの垂直同期マーク検出OK信号が出力さ
れており、かつディスクモータ102の回転速度が所定
の範囲内にあるとき、すなわち回転数判別回路118か
らハイレベルの回転数判別信号が出力されており、かつ
Vマーク位相制御がロックしているとき、すなわち第1
の位相比較回路705からハイレベルのVマーク位相ロ
ック信号が出力されるときに、ANDゲート702の出
力信号はハイレベルとなる。
【0077】ANDゲート702の出力信号は2入力の
ANDゲート704の第1の入力信号であり、ラッチパ
ルス出力回路701の出力信号はANDゲート704の
第2の入力信号となる。
【0078】ラッチパルス出力回路701には分周回路
120から出力された第2の回転検出信号が入力され、
ラッチパルス出力回路701からは第2の回転検出信号
と所定の時間差を有し、ディスクモータ102の1回転
につき1パルスのラッチパルスが出力される。
【0079】ANDゲート704からは、垂直同期マー
ク検出信号が正常に出力され、かつディスクモータ10
2の回転速度が所定の範囲内にあり、かつVマーク位相
制御がロックしているときに、ラッチパルス出力回路7
01から出力されたラッチパルスが、第2の位相差基準
値出力回路703に入力される。
【0080】第2の位相差基準値出力回路703は、A
NDゲート704からラッチパルスが出力されると、第
2の位相差検出回路108から出力される位相差データ
をラッチし、ラッチした値を位相差基準値として第2の
位相比較回路110に出力する。
【0081】図8を用いて、本発明の第2の実施例のデ
ィスクモータ制御装置の動作を説明する。
【0082】図8において、(a)は基準信号発生回路
113から出力されるフレーム信号8aで、1周期期間
が映像信号の1フレームに対応する。(b)はVマーク
検出回路105から出力される垂直同期マーク検出信号
8bで、光ディスク101の1回転に1パルスの信号で
ある。
【0083】第1の位相差検出回路107ではフレーム
信号8aの立ち下がりエッジから垂直同期マーク検出信
号8bの立ち下がりエッジまでの位相差を計測し、位相
差データTref1+△t1,・・・,Tref1+△t6,Tref1
+△t7,・・・を出力する。第1の位相比較回路705
では第1の位相差検出回路107から出力される位相差
データTref1+△t1,・・・,Tref1+△t6,Tref1+
△t7,・・・と第1の位相差基準値111(Tref1)と
の差△t1,・・・,△t6,△t7,・・・に対応した電圧
v1,・・・,v6,v7,・・・を位相エラー信号として出
力する。
【0084】同時に、第1の位相比較回路705では、
第1の位相差検出回路107から出力される位相差デー
タの値と第1の位相差基準値111との比較を行い、第
1の位相差検出回路107から出力される位相差データ
が第1の位相差基準値111に対して所定の範囲内にあ
ればハイレベルのVマーク位相ロック信号を出力し、所
定の範囲になければローレベルのVマーク位相ロック信
号を出力する。同図(b)に示す場合には位相差が所定
範囲内にあるため、同図(c)に示すようにVマーク位
相ロック信号8cはハイレベルとなる。
【0085】同図(d)は、ディスクモータ102に取
り付けられた周波数発電機(FG)119から出力され
るディスクモータ102の1回転当りNパルスの第1の
回転検出信号を分周回路120で1/N分周するととも
に、垂直同期マーク検出信号8bと位相同期して得られ
る1回転1パルスの第2の回転検出信号8dである。
【0086】第2の位相差検出回路108ではフレーム
信号8aの立ち下がりエッジから第2の回転検出信号8
dの立ち下がりエッジまでの位相差を計測し、位相差デ
ータT1,T2,T2+△t2,T2+△t3,T2+△t4,・
・・,T2+△t5,T3,T4,・・・を出力する。
【0087】同図(e)は垂直同期マーク信号判別回路
106の出力信号である垂直同期マーク検出OK信号8
eを示し、垂直同期マーク信号判別回路106において
垂直同期マーク検出信号が所定の周期で連続して複数回
検出されると、垂直同期マーク検出OK信号はハイレベ
ルとなり、逆に同図(b)のタイミングAに示すよう
に、垂直同期マーク検出信号が欠落すると、垂直同期マ
ーク検出信号の周期が所定の範囲外となり垂直同期マー
ク検出OK信号はローレベルとなる(タイミングB
1)。
【0088】その後、再び垂直同期マーク検出信号が所
定の周期で連続して複数回検出されると、垂直同期マー
ク信号判別回路106から出力される垂直同期マーク検
出OK信号はハイレベルとなる(タイミングB2)。
【0089】図8においては、ディスクモータ102の
回転速度は所定の範囲内であり、よって回転数判別回路
118の出力信号はハイレベルであり、さらに第2の位
相差検出回路108から出力される位相差データは第2
の位相差基準値出力回路703から出力される第2の位
相差基準データに対して所定の範囲内にあるので、第2
の位相比較回路110から出力されるFG分周位相ロッ
ク信号もハイレベルとなる。よって、ANDゲート11
4の出力信号は垂直同期マーク信号判別回路106の出
力信号である垂直同期マーク検出OK信号のロジックレ
ベルで決まり、同図(e)に示す信号と同じ波形とな
る。
【0090】同様に、ディスクモータ102の回転速度
は所定の範囲内であり、よって回転数判別回路118の
出力信号はハイレベルであり、さらに第1の位相差検出
回路107から出力される位相差データは第1の位相差
基準値111に対して所定の範囲内にあるので、第1の
位相比較回路705から出力されるVマーク位相ロック
信号もハイレベルとなる。よって、ANDゲート702
の出力信号は垂直同期マーク信号判別回路106の出力
信号である垂直同期マーク検出OK信号のロジックレベ
ルで決まり、同図(e)に示す信号と同じ波形となる。
【0091】同図(f)はラッチパルス出力回路701
から出力されるラッチパルス8fを示し、ラッチパルス
出力回路701は分周回路120から出力される第2の
回転検出信号8dの立ち上がりエッジから時間ta経過
した時点でパルス信号を発生する。
【0092】同図(g)はANDゲート704の出力信
号8gを示し、同図(e)に示す信号と、同図(f)に
示すラッチパルス8fのANDの信号となる。第2の位
相差基準値出力回路703はラッチ回路で構成され、A
NDゲート704の出力信号8gの立ち上がりパルスで
第2の位相差検出回路108の出力データをラッチして
出力する。すなわち、ラッチパルスR1でデータT1を
ラッチして、同図(h)に示す位相差基準データT1を
出力し、ラッチパルスR2でデータT2をラッチして、
同図(h)に示す位相差基準データT2を出力する。
【0093】スイッチ回路115では、ANDゲート1
14の出力レベルに対応して、第1の位相比較回路70
5の出力と第2の位相比較回路110の出力を選択して
ディスクモータ駆動回路116に位相エラー信号として
入力する。スイッチ回路115において、ANDゲート
114の出力信号がハイレベルのときに第1の位相比較
回路705の出力である位相エラー信号が選択され、逆
にANDゲート114の出力信号がローレベルのときに
は第2の位相比較回路110の出力である位相エラー信
号が選択される。すなわち、ディスクモータ102の回
転速度が所定の範囲内にあり、かつ垂直同期マーク検出
信号を所定の周期で連続して複数回検出し、垂直同期マ
ーク検出OK信号がハイレベルで、かつ第2の位相差検
出回路108から出力される位相差データが第2の位相
差基準値出力回路703から出力される位相差基準値に
対して所定の範囲内にあり、FG分周位相ロック信号が
ハイレベルのときには、垂直同期マーク検出信号とフレ
ーム信号の位相比較によりディスクモータ102の位相
制御が行われ、逆にディスクモータ102の回転速度が
所定の範囲内にないか、あるいは垂直同期マーク検出信
号が所定の周期で検出されないか、あるいは第2の位相
差検出回路108から出力される位相差データが第2の
位相差基準値出力回路703から出力される位相差基準
値に対して所定の範囲内にないときには、ディスクモー
タの回転検出信号を分周して得られた回転検出信号とフ
レーム信号の位相比較によりディスクモータ102の位
相制御が行われる。
【0094】第2の位相比較回路110の出力信号は、
同図(e)に示す信号のレベルがローレベルのときに、
ディスクモータ102の位相エラー信号としてスイッチ
回路115により選択されてディスクモータ駆動回路1
16に入力される。同図(e)に示す信号のレベルがロ
ーレベルのタイミングで、第2の位相差基準値出力回路
703には位相差データT2がラッチされており、値T2
がFG分周位相制御の基準値となり第2の位相比較回路
110に入力される。第2の位相比較回路110におい
て、第2の位相差検出回路108から出力される位相差
データT2+△t2,T2+△t3,T2+△t4,・・・,T2
+△t5と位相制御基準値T2との差△t2,△t3,△t4,
・・・,△t5に対応した電圧v2,v3,v4,・・・,v5
が位相エラー信号として出力される(同図(i)参
照)。
【0095】以上説明したように、本発明の第3の実施
例によれば、本発明の第1の実施例で説明した効果に加
えて、以下の効果が得られる。
【0096】すなわち、垂直同期マーク検出信号の出力
状況に応じて垂直同期マーク信号判別回路106から出
力される垂直同期マーク検出OK信号のレベルが切り換
わり、垂直同期マーク検出信号で位相制御を行っている
ときの光ディスクと基準信号の位相関係と、FG信号を
分周して得られる回転検出信号で位相制御を行っている
ときの光ディスクと基準信号の位相関係は、ディスクモ
ータと光ディスクとの間で滑り等が発生しない限り変化
せず、よって図8の(e)に示すB1,B2のタイミン
グにおいてもディスクモータの回転は安定しており、B
2のタイミングにおいても位相引き込みは非常に速い。
【0097】すなわち、図3,図4を用いて本発明の第
1の実施例で説明したように、本発明の第1の実施例の
構成ではモードD3からモードD4に切り替わった際に
フレーム信号に対する垂直同期マーク検出信号の位相差
はTref1〜Tref1+tFGとなり位相差基準値Tref1に対
して0〜+tFGの範囲内で位相ずれを起こすことがある
が、本発明の第3の実施例においては、位相ずれは発生
せず、よってモード切換時の位相制御引き込みは本発明
の第1の実施例よりも更に速いという効果がある。
【0098】次に、垂直同期マークの光ディスクにおけ
るプリフォーマットについて説明する。
【0099】図9は、本発明の光ディスク記録再生装置
に用いられる光ディスクの1例を示す構成図であり、
(a)は光ディスク全体、(b)は1セクタの構成を示
したものである。
【0100】図9の(a)に示すように、各トラック9
01はS0からSnの各セクタに分割されている。ま
た、同図(b)に示すように、各セクタはID部90
2、およびデータ記録部903から構成され、ID部9
02はID部902の先頭を示すアドレスマーク(A
M)904、トラックアドレス(TA)905、セクタ
アドレス(SA)906、およびトラックアドレス90
5,セクタアドレス906の再生時の誤り検出用のCR
C907がプリフォーマットされている。このように構
成された光ディスクを再生して垂直同期マーク信号を検
出する光ディスクの記録再生装置におけるVマーク検出
回路105は、再生されたセクタアドレスがS0である
ことを検出し、垂直同期マーク検出信号を出力するよう
に構成すればよい。
【0101】
【発明の効果】以上のように本発明は、サーチ動作時や
検索動作時のように、トラッキングサーボをOFFにし
た状態で光学ヘッドを移動させるなど、ピックアップで
再生される信号のS/NがトラッキングON時と比較す
ると劣化し、よってディスクにプリフォーマットされた
垂直同期マークを再生信号から分離して検出する検出精
度が低下し、よって垂直同期マークが検出されるべきタ
イミングで検出抜けが発生したり、あるいは逆に誤検出
により本来検出すべきでないタイミングで垂直同期マー
クの検出が発生するなど垂直同期マーク検出信号の出力
が不安定なときでも、ディスクモータの回転を安定に保
つことができるディスクモータ制御装置を実現できる効
果がある。
【0102】また、ディスクモータ立ち上げ時の位相制
御引き込み動作を安定にするとともに、位相制御引き込
み時間を短縮できるディスクモータ制御装置を実現でき
る効果がある。
【0103】さらに、位相制御モードを切り換えても、
垂直同期マーク信号で位相制御を行っているときのフレ
ーム信号と光ディスクの位相関係が、回転検出信号を分
周して位相制御を行う場合にも持続されるため、位相制
御モード切換時にも安定したディスクモータ回転を実現
できるとともに、位相引き込み時間の著しい短縮を実現
することができ、その実用的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光ディスク記録再生装
置のディスクモータ制御装置の概略構成を示すブロック
【図2】同第1の実施例において垂直同期マーク検出信
号によるディスクモータの位相制御動作を説明するため
の波形図
【図3】同第1の実施例において回転検出信号によるデ
イスクモータの位相制御動作を説明するための波形図
【図4】同第1の実施例におけるデイスクモータ立ち上
がり時のディスクモータの位相制御動作を説明するため
の波形図
【図5】同第1の実施例におけるサーチモードでのデイ
スクモータの位相制御動作を説明するための波形図
【図6】本発明の第2の実施例の光ディスク記録再生装
置のディスクモータ制御装置の概略構成を示すブロック
【図7】本発明の第3の実施例の光ディスク記録再生装
置のディスクモータ制御装置の概略構成を示すブロック
【図8】同第3の実施例におけるディスクモータの位相
制御動作を説明するための波形図
【図9】本発明における光ディスクのプリフォーマット
を説明するための光ディスクの平面図およびセクタの構
成を示す説明図
【符号の説明】
102 ディスクモータ 105 Vマーク検出回路 106 垂直同期マーク信号判別回路 107 第1の位相差検出回路 108 第2の位相差検出回路 109,601 第1の位相比較回路 110,602 第2の位相比較回路 113 基準信号発生回路 115 スイッチ回路 116 ディスクモータ駆動回路 117 速度制御回路 118 回転数判別回路 120 分周回路 701 ラッチパルス出力回路 703 第2の位相差基準値出力回路 901 トラック

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直同期マークがプリフォーマットされ
    ている光ディスクに対して1トラックに1フレームの映
    像信号を記録再生する光ディスク記録再生装置のディス
    クモータ制御装置であって、 前記光ディスクを回転駆動するディスクモータと、 前記光ディスクにプリフォーマットされている垂直同期
    マークを検出して垂直同期マーク検出信号を発生する検
    出手段と、 前記垂直同期マーク検出信号と時間軸基準信号に対する
    位相差に応じて前記ディスクモータの位相制御を行う第
    1の位相制御手段と、 前記ディスクモータの1回転当りNパルスの第1の回転
    検出信号を発生する回転検出手段と、 前記回転検出手段から出力される第1の回転検出信号を
    入力として前記ディスクモータの回転速度を制御する速
    度制御手段と、 前記垂直同期マーク検出信号及び前記第1の回転検出信
    号を入力として前記第1の回転検出信号を1/N分周し
    た回転検出信号であるとともに前記垂直同期マーク検出
    信号と所定の位相関係を有する第2の回転検出信号を出
    力する分周手段と、 前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号との位相
    差を検出する位相差検出手段と、 前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号の所定の
    位相差に対応する基準位相差データを出力する基準位相
    差出力手段と、 前記位相差検出手段から出力される位相差データと前記
    基準位相差出力手段から出力される基準位相差データと
    の差に対応した位相制御信号を出力する第2の位相制御
    手段と、 前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号との位相
    差を検出し、その位相差が所定の範囲内にあることを検
    出したときに位相ロック検出信号を出力する位相ロック
    検出手段と、 前記ディスクモータの回転数が所定の範囲内にあるとき
    に回転数判別信号を出力する回転数判別手段と、 前記垂直同期マーク信号が正常に出力されているときに
    垂直同期マーク信号検出信号を出力する垂直同期マーク
    信号判別手段と、 前記回転数判別手段から出力される回転数判別信号およ
    び前記垂直同期マーク信号判別手段から出力される垂直
    同期マーク信号検出信号および前記位相ロック検出手段
    から出力される位相ロック検出信号により前記第1の位
    相制御手段から出力される位相エラー信号あるいは前記
    第2の位相制御手段から出力される位相エラー信号が選
    択されて、前記速度制御手段から出力される速度エラー
    信号とミックスされて前記ディスクモータを駆動制御す
    るディスクモータ駆動手段とを備えて成り、 前記ディスクモータの回転数が所定の範囲内にあり、か
    つ前記垂直同期マーク信号が正常に出力されており、か
    つ前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号との位
    相差が所定の範囲内にある時に前記第1の位相制御手段
    から出力される位相エラー信号により前記ディスクモー
    タの位相制御が行われ、前記条件が成立しない場合には
    前記第2の位相制御手段から出力される位相エラー信号
    により前記ディスクモータの位相制御が行われることを
    特徴とする光ディスク記録再生装置のディスクモータ制
    御装置。
  2. 【請求項2】 垂直同期マークがプリフォーマットされ
    ている光ディスクに対して1トラックに1フレームの映
    像信号を記録再生する光ディスク記録再生装置のディス
    クモータ制御装置であって、 前記光ディスクを回転駆動するディスクモータと、 前記光ディスクにプリフォーマットされている垂直同期
    マークを検出して垂直同期マーク検出信号を発生する検
    出手段と、 前記垂直同期マーク検出信号と時間軸基準信号に対する
    位相差に応じて前記ディスクモータの位相制御を行う第
    1の位相制御手段と、 前記ディスクモータの1回転当りNパルスの第1の回転
    検出信号を発生する回転検出手段と、 前記回転検出手段から出力される第1の回転検出信号を
    入力として前記ディスクモータの回転速度を制御する速
    度制御手段と、 前記垂直同期マーク検出信号及び前記第1の回転検出信
    号を入力として前記第1の回転検出信号を1/N分周し
    た回転検出信号であるとともに前記垂直同期マーク検出
    信号と所定の位相関係を有する第2の回転検出信号を出
    力する分周手段と、 前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号との位相
    差を検出する位相差検出手段と、 前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号の所定の
    位相差に対応する基準位相差データを出力する基準位相
    差出力手段と、 前記位相差検出手段から出力される位相差データと前記
    基準位相差出力手段から出力される基準位相差データと
    の差に対応した位相制御信号を出力する第2の位相制御
    手段と、 前記垂直同期マーク検出信号と前記時間軸基準信号との
    位相差を検出し、その位相差が所定の範囲内にあること
    を検出したときに位相ロック検出信号を出力する位相ロ
    ック検出手段と、 前記ディスクモータの回転数が所定の範囲内にあるとき
    に回転数判別信号を出力する回転数判別手段と、 前記垂直同期マーク信号が正常に出力されているときに
    垂直同期マーク信号検出信号を出力する垂直同期マーク
    信号判別手段と、 前記回転数判別手段から出力される回転数判別信号およ
    び前記垂直同期マーク信号判別手段から出力される垂直
    同期マーク信号検出信号および前記位相ロック検出手段
    から出力される位相ロック検出信号により前記第1の位
    相制御手段から出力される位相エラー信号あるいは前記
    第2の位相制御手段から出力される位相エラー信号が選
    択されて、前記速度制御手段から出力される速度エラー
    信号とミックスされて前記ディスクモータを駆動制御す
    るディスクモータ駆動手段とを備えて成り、 前記ディスクモータの回転数が所定の範囲内にあり、か
    つ前記垂直同期マーク信号が正常に出力されており、か
    つ前記垂直同期マーク検出信号と前記時間軸基準信号と
    の位相差が所定の範囲内にある時に前記第1の位相制御
    手段から出力される位相エラー信号により前記ディスク
    モータの位相制御が行われ、前記条件が成立しない場合
    には前記第2の位相制御手段から出力される位相エラー
    信号により前記ディスクモータの位相制御が行われるこ
    とを特徴とする光ディスク記録再生装置のディスクモー
    タ制御装置。
  3. 【請求項3】 垂直同期マークがプリフォーマットされ
    ている光ディスクに対して1トラックに1フレームの映
    像信号を記録再生する光ディスク記録再生装置のディス
    クモータ制御装置であって、 前記光ディスクを回転駆動するディスクモータと、 前記光ディスクにプリフォーマットされている垂直同期
    マークを検出して垂直同期マーク検出信号を発生する検
    出手段と、 前記垂直同期マーク検出信号と時間軸基準信号に対する
    位相差に応じて前記ディスクモータの位相制御を行う第
    1の位相制御手段と、 前記ディスクモータの1回転当りNパルスの第1の回転
    検出信号を発生する回転検出手段と、 前記回転検出手段から出力される第1の回転検出信号を
    入力として前記ディスクモータの回転速度を制御する速
    度制御手段と、 前記垂直同期マーク検出信号及び前記第1の回転検出信
    号を入力として前記第1の回転検出信号を1/N分周し
    た回転検出信号であるとともに前記垂直同期マーク検出
    信号と所定の位相関係を有する第2の回転検出信号を出
    力する分周手段と、 前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号との位相
    差を検出する位相差検出手段と、 前記ディスクモータの回転数が所定の範囲内にあり、か
    つ前記垂直同期マーク検出信号が正常に出力されている
    ときに前記位相差検出手段の出力データを基準位相差デ
    ータとする基準位相差出力手段と、 前記位相差検出手段から出力される位相差データと前記
    基準位相差出力手段から出力される基準位相差データと
    の差に対応した位相制御信号を出力する第2の位相制御
    手段と、 前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号との位相
    差を検出し、その位相差が所定の範囲内にあることを検
    出したときに位相ロック検出信号を出力する位相ロック
    検出手段と、 前記ディスクモータの回転数が所定の範囲内にあるとき
    に回転数判別信号を出力する回転数判別手段と、 前記垂直同期マーク信号が正常に出力されているときに
    垂直同期マーク信号検出信号を出力する垂直同期マーク
    信号判別手段と、 前記回転数判別手段から出力される回転数判別信号およ
    び前記垂直同期マーク信号判別手段から出力される垂直
    同期マーク信号検出信号および前記位相ロック検出手段
    から出力される位相ロック検出信号により前記第1の位
    相制御手段から出力される位相エラー信号あるいは前記
    第2の位相制御手段から出力される位相エラー信号が選
    択されて、前記速度制御手段から出力される速度エラー
    信号とミックスされて前記ディスクモータを駆動制御す
    るディスクモータ駆動手段とを備えて成り、 前記ディスクモータの回転数が所定の範囲内にあり、か
    つ前記垂直同期マーク信号が正常に出力されており、か
    つ前記第2の回転検出信号と前記時間軸基準信号との位
    相差が所定の範囲内にある時に前記第1の位相制御手段
    から出力される位相エラー信号により前記ディスクモー
    タの位相制御が行われ、前記条件が成立しない場合には
    前記第2の位相制御手段から出力される位相エラー信号
    により前記ディスクモータの位相制御が行われることを
    特徴とする光ディスク記録再生装置のディスクモータ制
    御装置。
  4. 【請求項4】 複数のセクタに分割されたスパイラルあ
    るいは同心円上のトラックを有し、各セクタの先頭には
    トラックアドレスおよびセクタアドレスからなるアドレ
    ス情報、および前記アドレス情報に対するCRCがプリ
    フォーマットされている光ディスクに映像データを記録
    再生する光ディスク記録再生装置のディスクモータ制御
    装置であって、 所定のセクタアドレスを検出して垂直同期マーク検出信
    号を出力することを特徴とする請求項1,2または3記
    載の光ディスク記録再生装置のディスクモータ制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007086377A1 (ja) * 2006-01-24 2007-08-02 Pioneer Corporation 回転制御装置、回転制御方法及び回転制御用プログラム

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WO2007086377A1 (ja) * 2006-01-24 2007-08-02 Pioneer Corporation 回転制御装置、回転制御方法及び回転制御用プログラム

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