JPH052423Y2 - - Google Patents

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JPH052423Y2
JPH052423Y2 JP1986129974U JP12997486U JPH052423Y2 JP H052423 Y2 JPH052423 Y2 JP H052423Y2 JP 1986129974 U JP1986129974 U JP 1986129974U JP 12997486 U JP12997486 U JP 12997486U JP H052423 Y2 JPH052423 Y2 JP H052423Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、壜体等を収納するための中仕切付
の包装箱に関するもので、特に、機械構造に適し
たものに係る。
(従来技術及び考案の背景) 近年、中仕切付の包装箱は、予め段ボール素材
を所定形状に且つ折り線を付して形成しておき、
これを機械によつて折り畳み、糊付けを行い更に
拡開して製作していた。
しかしながら、上記折り畳み時に包装箱の各構
成片が正確に重合していない場合は、後の拡開時
に各構成片が所定の位置取りを行い得ないで、不
良品となつてしまう。そして従来は、上述のよう
な不良品の発生率が極めて大きく、そのためある
程度人手による修正作業を余儀なくされていた。
以下に、6つの区画スペースを有する中仕切付
の包装箱を例によつて、従来の問題点を詳述す
る。
従来の中仕切付の包装箱は、図面(第1図)に
おける斜線部分を除いた形状の展開基板1を用い
て製造されていた。
すなわち展開基板1は、折り線によつて蓋形成
板2、側面形成板3,4,5,6、該側面形成板
に連接した底面形成板7,8,9,10、該底面
形成板に連設された二対の中仕切板11,12,
13,14、上記側面形成板3及び底面形成板
7,9に付設された糊付板15,16,17を有
する構成とされている。
そして上記展開基板1を、まず第1図のA−A
線部分で折り曲げて第2図に示す状態となし、A
−A線部分に折りぐせをつける。次に上記第2図
の状態から一旦元に戻し、今度は第1図のB−B
線部分を折り曲げて第3図に示す状態となし、更
に、底面形成板7,9に付設されている糊付板1
6,17を仮想線で示す如く折り返して、これら
糊付板16,17の折り返し表面、及び側面形成
板3に付設した糊付板15の裏面に糊付けを行
い、しかる後、第3図C−C線及びD−D線で示
す部分を折り曲げて上記糊付板16,17を底面
形成板8,10の裏面に貼着し、同時に、側面形
成板3に付設されている今一つの糊付板15を、
反対側から折り返された側面形成板6と中仕切板
14との間に挿入させ、上記側面形成板6に糊付
板15を貼着すると共に上記中仕切板14下に対
をなす中仕切板11が存するようになし、ここで
E−E線で示す部分を折り曲げると同時に拡開し
て第4図に示す如き係合状態の中仕切付の包装箱
を得る。
このような従来の展開基板1は、構成板2〜7
間に接触回避部が形成されており、つまり具体的
には第1図〜第3図に示す斜線部分が切除されて
いるので、C−C線及びD−D線部分を折り曲げ
た際、 糊付板15が、側面形成6と中仕切板14と
の間に入り難い。
中仕切板14と中仕切板11との間に間隙が
できて、後の拡開時に中仕切板11がしばしば
側面形成板6と中仕切板14との間に入つてし
まう。
中仕切板12と中仕切板13との間に間隙が
できて拡開時にどちらの中仕切板が上になるか
一定していない。
という状況を呈し、このために不良品が多出する
という事態を招いていた。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記問題点を解決するために、次の如
き手段を採用する。
すなわち本考案は、実施例で用いた符号を付し
て記すと、 横方向に連接された4片の側面形成板3,4,
5,6と、該側面形成板それぞれの下方に連接さ
れた4片の底面形成板7,8,9,10と、該底
面形成板の下方に連接された所定数の中仕切板1
1,12,13,14と、前記底面形成板の横方
向に延設された一対の糊付板16,17とを備え
てなる中仕切付の包装箱であつて、展開態様下に
おいて、内側と外側に存するそれぞれ一対の中仕
切板11,12,13,14のうち、他方の中仕
切板11,13を挿入させる縦孔18を有するそ
れぞれの中仕切板12,14の幅長さd,tを、
当該中仕切板12,14に連なる側面形成板4,
6の幅長さに等しく形成し、更に、前記外側に存
する挿入側の中仕切板11の、組立て時に側面形
成板6に対向する辺部を、当該中仕切板11に連
なる側面形成板3の側縁よりも外方に形成し、且
つ、前記内側に存する挿入側の中仕切板13の、
組立て時に側面形成板4に対向する辺部を、当該
中仕切板13に連なる側面形成板5の側縁と面一
に形成したものである。
なお中仕切板の数は、区画されるスペースによ
つて異なるものであり、例えば、スペースが4
(換言すれば収納許容壜数が4本)の場合、中仕
切板の数は2片となり、スペース数が6の場合、
中仕切板の数は4片となる。
(作用) 上述のように本考案の中仕切付の包装箱1は、
中仕切板11,12,13,14について従来の
接触回避部を再考して、内側に存する挿入側中仕
切板を除き全ての中仕切板の幅長さを従来よりも
0.5mm〜3mm程度長く形成するとともに、内側に
存する挿入側の中仕切板13の、組立て時に側面
形成板4に対向する辺部を、当該中仕切板13に
連なる側面形成板5の側縁と面一に形成したもの
であり、この結果、C−C線部分及びD−D線部
分を折り曲げた際、内外に存する各中仕切板が重
合状態を採り得ることとなり、従つて後の拡開時
に各中仕切板がスムーズ且つ適確に移動すること
になる。更に、挿入側の中仕切板11,13の先
端が側面形成板6と4に当接して、箱体の強度が
高まる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明す
る。
なお、本考案の展開基板は、従来の中仕切付の
包装箱の展開基板と比較した場合、従来の中仕切
付の包装箱の説明における切除部(図に示す斜線
部分)が実体として存在し他の構成は何等変わる
ところがないため、従来の中仕切付の包装箱の説
明に用いた図面及び符号をそのまま用いて説明す
る。
本考案の中仕切付の包装箱は、中仕切板11,
12,14の幅長さが従来のものと異なる。
すなわち、両側に存する一対の中仕切板11,
14については、中仕切板14の幅長さtを該中
仕切板14に連なる側面形成板6の幅長さと等し
くなすべく、従来2mm程度採つていた接触回避部
を無くすと共に、対応する中仕切板11の挿入先
端部11aを約2mm伸ばして幅長くなし、以て、
第3図の状態からC−C線部分及びD−D線部分
を折り曲げた際に、両中仕切板11,14に重合
部分が形成されるようになしてある。
また内側に存する一対の中仕切板12,13に
ついては、被挿入側の中仕切板すなわち縦孔18
を有する中仕切板12の幅長さdを、外側寄り縁
部を伸ばすことにより従来よりも0.5mm程度長く
して、該中仕切板12に連なる側面形成板4と同
一幅長さとなるように形成してある。
また、中仕切板13は、組立て時に側面形成板
4に対向する辺部を、当該中仕切板13に連なる
側面形成板5の側縁と面一に形成している。
そしてD−D線部分の折り曲げ時に、上記D−
D線に沿う中仕切板12の端縁12aが側面形成
板3及び蓋形成板2の折り曲げ基部に押圧されて
第5図に示すように中仕切板12が撓み、同中仕
切板12の他方端縁12bが対をなす中仕切板1
3下に潜り込んで両中仕切板12,13間に重合
部分が形成されることになる。
このようにして、それぞれ対をなす中仕切板1
2,13,11,14どうしに重合部分が形成さ
れ、後の拡開時において各中仕切板11,12,
13,14の適正な移動がもたらされることにな
る。
(考案の効果) 本考案は以上説明したように構成されるので、 C−C線部分及びD−D線部分の折り曲げ時
に対をなす中仕切板それぞれの間に重合部分が
形成されて、後の拡開時における各中仕切板の
移動がスムーズ且つ適確なものとなり、従来生
じていた不良品の発生率が著しく低下する。
さらに、本考案によれば、構成板間に接触回
避部が形成されずに中仕切板等が他の構成板に
近接するので、箱組立後において各構成板が相
互に当接することとなり、これにより一の構成
板が他の構成板の支えとなるので、箱組立の強
度と安定性を向上させることができる。したが
つて、本考案を実施する場合は、従来の段ボー
ル素材のみならず、紙厚をおとして例えば安価
な板紙(厚紙)をも用いることができるため、
製造費用の低廉化をもたらすことも可能とな
る。
また、本考案は実施例の6本入り包装箱のほ
か、4本入りその他の包装箱にも適用できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は展開
基板の正面図、第2図は第1図におけるA−A線
部分を折り曲げた状態図、第3図は同上のB−B
線部分を折り曲げた状態図、第4図は一部破断し
て示す組立状態図、第5図は作用説明図たる一部
破断折り曲げ状態図である。 1……展開基板、3,4,5,6……側面形成
板、7,8,9,10……底面形成板、11,1
2,13,14……中仕切板、15,16,17
……糊付板、18……縦孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 横方向に連接された4片の側面形成板3,4,
    5,6と、該側面形成板それぞれの下方に連接さ
    れた4片の底面形成板7,8,9,10と、該底
    面形成板の下方に連接された所定数の中仕切板1
    1,12,13,14と、前記底面形成板の横方
    向に延設された一対の糊付板16,17とを備え
    てなる中仕切付の包装箱であつて、展開態様下に
    おいて、内側と外側に存するそれぞれ一対の中仕
    切板11,12,13,14のうち、他方の中仕
    切板11,13を挿入させる縦孔18を有するそ
    れぞれの中仕切板12,14の幅長さd,tを、
    当該中仕切板12,14に連なる側面形成板4,
    6の幅長さに等しく形成し、更に、前記外側に存
    する挿入側の中仕切板11の、組立て時に側面形
    成板6に対向する辺部を、当該中仕切板11に連
    なる側面形成板3の側縁よりも外方に形成し、且
    つ、前記内側に存する挿入側の中仕切板13の、
    組立て時に側面形成板4に対向する辺部を、当該
    中仕切板13に連なる側面形成板5の側縁と面一
    に形成したことを特徴とする中仕切付の包装箱。
JP1986129974U 1986-08-26 1986-08-26 Expired - Lifetime JPH052423Y2 (ja)

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JP1986129974U JPH052423Y2 (ja) 1986-08-26 1986-08-26

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JP1986129974U JPH052423Y2 (ja) 1986-08-26 1986-08-26

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Publication Number Publication Date
JPS6337527U JPS6337527U (ja) 1988-03-10
JPH052423Y2 true JPH052423Y2 (ja) 1993-01-21

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ID=31027036

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JP1986129974U Expired - Lifetime JPH052423Y2 (ja) 1986-08-26 1986-08-26

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4317431Y1 (ja) * 1966-03-08 1968-07-19

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51153029U (ja) * 1975-05-30 1976-12-07
JPS60182319U (ja) * 1984-04-24 1985-12-03 村岡 耕一 中仕切付の包装箱

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4317431Y1 (ja) * 1966-03-08 1968-07-19

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JPS6337527U (ja) 1988-03-10

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