JPH05241022A - 着色偏光板 - Google Patents
着色偏光板Info
- Publication number
- JPH05241022A JPH05241022A JP4042734A JP4273492A JPH05241022A JP H05241022 A JPH05241022 A JP H05241022A JP 4042734 A JP4042734 A JP 4042734A JP 4273492 A JP4273492 A JP 4273492A JP H05241022 A JPH05241022 A JP H05241022A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- adhesive
- polarizing plate
- dyes
- polarizing film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Polarising Elements (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた偏光性能を有し、高い光線透過率を維
持して、染色作業を能率的になし得、少量多品種のタイ
プの製造にも容易に対応できる偏光板を提供する。 【構成】 偏光フィルムの両面に、染料を含有した接着
剤によって保護膜が接着されている着色偏光板である。
持して、染色作業を能率的になし得、少量多品種のタイ
プの製造にも容易に対応できる偏光板を提供する。 【構成】 偏光フィルムの両面に、染料を含有した接着
剤によって保護膜が接着されている着色偏光板である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時計、電卓、ワード
プロセッサその他において液晶表示板として用いられる
偏光板に関し、より詳細には青味や赤味の色調を帯びさ
せた着色偏光板に関するものである。
プロセッサその他において液晶表示板として用いられる
偏光板に関し、より詳細には青味や赤味の色調を帯びさ
せた着色偏光板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に偏光板は、ポリビニルアルコール
系フィルムを延伸した後、これを沃素で染色して偏光フ
ィルムを作製し、ついでその両面にアセチルセルロース
フィルムよりなる保護膜を接着したものであって、その
外観色調はニュートラルグレイを呈している。
系フィルムを延伸した後、これを沃素で染色して偏光フ
ィルムを作製し、ついでその両面にアセチルセルロース
フィルムよりなる保護膜を接着したものであって、その
外観色調はニュートラルグレイを呈している。
【0003】このニュートラルグレイの偏光板にさらに
青味や赤味の色調を帯びさせるには、従来、ポリビニル
アルコール系フィルムへの沃素の定着剤として用いられ
る沃化カリウムおよびホウ酸の濃度コントロール、ある
いは乾燥条件のコントロールにより調色を行っていた
が、この場合、得られる色調の幅が制限されるため、さ
らに広い色調を得るために所要濃度の染料を含む染色槽
に上記偏光フィルムを浸漬して所望の色調に染色してい
た。
青味や赤味の色調を帯びさせるには、従来、ポリビニル
アルコール系フィルムへの沃素の定着剤として用いられ
る沃化カリウムおよびホウ酸の濃度コントロール、ある
いは乾燥条件のコントロールにより調色を行っていた
が、この場合、得られる色調の幅が制限されるため、さ
らに広い色調を得るために所要濃度の染料を含む染色槽
に上記偏光フィルムを浸漬して所望の色調に染色してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、着色偏光板に
要求される性能の一つとして、光線透過率を高く維持す
ることが挙げられる。しかし、上記のように染色槽を用
いる方法では、得られた偏光板は光線透過率が低下し、
その結果として、優れたコントラストが要求されるディ
スプレイには使用し難いという問題があった。また、染
色液の取替えや槽の洗浄に多大な手間を要し、少量多品
種の偏光板の製造に迅速に対応することは甚だ困難であ
った。
要求される性能の一つとして、光線透過率を高く維持す
ることが挙げられる。しかし、上記のように染色槽を用
いる方法では、得られた偏光板は光線透過率が低下し、
その結果として、優れたコントラストが要求されるディ
スプレイには使用し難いという問題があった。また、染
色液の取替えや槽の洗浄に多大な手間を要し、少量多品
種の偏光板の製造に迅速に対応することは甚だ困難であ
った。
【0005】この発明は、上記のごとき実情に鑑み、優
れた偏光性能を有し、高い光線透過率を維持して、染色
作業を能率的になし得、少量多品種のタイプの製造にも
容易に対応できる偏光板を提供することを目的とする。
れた偏光性能を有し、高い光線透過率を維持して、染色
作業を能率的になし得、少量多品種のタイプの製造にも
容易に対応できる偏光板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による着色偏光
板は、上記目的を達成すべく工夫されたものであって、
偏光フィルムの両面に、染料を含有した接着剤によって
保護膜が接着されているものである。
板は、上記目的を達成すべく工夫されたものであって、
偏光フィルムの両面に、染料を含有した接着剤によって
保護膜が接着されているものである。
【0007】この発明の好ましい実施形態を添付の図面
に示す。
に示す。
【0008】図中、偏光フィルム(1) の両面に、染料を
含有した接着剤層(2) によって保護膜(3) が接着されて
いる。
含有した接着剤層(2) によって保護膜(3) が接着されて
いる。
【0009】偏光フィルム(1) は、厚さ50〜75μの
ポリビニルアルコール系フィルムを3〜5倍に延伸した
後、これを沃素で染色し、ついで定着、乾燥したもので
ある。ポリビニルアルコール系フィルムとしては、ポリ
ビニルアルコールフィルム、部分ホルマール化ポリビニ
ルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物フィルムなどが例示される。
ポリビニルアルコール系フィルムを3〜5倍に延伸した
後、これを沃素で染色し、ついで定着、乾燥したもので
ある。ポリビニルアルコール系フィルムとしては、ポリ
ビニルアルコールフィルム、部分ホルマール化ポリビニ
ルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物フィルムなどが例示される。
【0010】染料を含有した接着剤層(2) は、溶剤型接
着剤に染料を混入溶解させた着色接着剤よりなるもので
ある。同層(2) の色味の調整は、L、a、b表色系にお
けるa値によってコントロールされる。溶剤型接着剤と
しては、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系などのも
のが適宜使用される。また、用いられる染料は溶剤型接
着剤に混入溶解できるものであることを要し、その例と
しては、油溶性の染料たとえばカヤセットレッドB(日
本化薬製)、カヤセットグリーンAB(日本化薬製)、
カヤセットブルーACR(日本化薬製)、カヤセットイ
エローE−AR(日本化薬製)などが挙げられる。接着
剤中の染料の好ましい含有量は、接着剤100重量部に
対し染料0.01〜0.1重量部の範囲が好適である
が、これは用いられる染料の種類、および所望する色味
に応じて適宜変更してもよい。
着剤に染料を混入溶解させた着色接着剤よりなるもので
ある。同層(2) の色味の調整は、L、a、b表色系にお
けるa値によってコントロールされる。溶剤型接着剤と
しては、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系などのも
のが適宜使用される。また、用いられる染料は溶剤型接
着剤に混入溶解できるものであることを要し、その例と
しては、油溶性の染料たとえばカヤセットレッドB(日
本化薬製)、カヤセットグリーンAB(日本化薬製)、
カヤセットブルーACR(日本化薬製)、カヤセットイ
エローE−AR(日本化薬製)などが挙げられる。接着
剤中の染料の好ましい含有量は、接着剤100重量部に
対し染料0.01〜0.1重量部の範囲が好適である
が、これは用いられる染料の種類、および所望する色味
に応じて適宜変更してもよい。
【0011】保護膜(3) は、厚さ50〜350μの透明
膜である。保護膜はトリアセチルセルロースフィルム、
ポリカーボネートフィルム、メチルメタクリレートフィ
ルム、ポリエステルフィルムなどよりなる。
膜である。保護膜はトリアセチルセルロースフィルム、
ポリカーボネートフィルム、メチルメタクリレートフィ
ルム、ポリエステルフィルムなどよりなる。
【0012】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を示す。
【0013】実施例 厚さ75μのポリビニルアルコールフィルムを4倍に延
伸した後、沃素で染色し、ついで定着、乾燥させ、厚さ
25μの偏光フィルムを得た。
伸した後、沃素で染色し、ついで定着、乾燥させ、厚さ
25μの偏光フィルムを得た。
【0014】ウレタン系の溶剤型接着剤(武田薬品製、
商品名タケネート、品番A712B)100重量部に対
して染料(日本化薬製、商品名カヤセットレッドB)を
0.05重量部混入溶解した。
商品名タケネート、品番A712B)100重量部に対
して染料(日本化薬製、商品名カヤセットレッドB)を
0.05重量部混入溶解した。
【0015】そして、この染料を含む接着剤を介して、
上記偏光フィルムの両面に厚さ80μのトリアセチルセ
ルロースフィルムよりなる保護膜を接着し、偏光板を作
製した。
上記偏光フィルムの両面に厚さ80μのトリアセチルセ
ルロースフィルムよりなる保護膜を接着し、偏光板を作
製した。
【0016】こうして得られた偏光板について、その色
調、全光線透過率および偏光度を測定した。
調、全光線透過率および偏光度を測定した。
【0017】色調はL、a、b系の表色系で表し、全光
線透過率は分光光度計(日立U−3400)を用い、3
80〜780mmの範囲で測定し、偏光度は2枚のサン
プルを重ね合わせて直交および平行状態の透過率曲線を
分光光度計で測定し、次式に従って求めた。
線透過率は分光光度計(日立U−3400)を用い、3
80〜780mmの範囲で測定し、偏光度は2枚のサン
プルを重ね合わせて直交および平行状態の透過率曲線を
分光光度計で測定し、次式に従って求めた。
【0018】
【数1】 (式中、H0 は平行透過率、H90は直交透過率をそれぞ
れ意味する。)
れ意味する。)
【0019】この結果、得られた偏光板の色調は、L、
a、b表色系のa値が+1.0、b値が0をそれぞれ示
すものであり、偏光板の全光線透過率は42.7%であ
った。
a、b表色系のa値が+1.0、b値が0をそれぞれ示
すものであり、偏光板の全光線透過率は42.7%であ
った。
【0020】参考例 染料を含まない接着剤を用いる点を除いて、実施例と同
じ操作を行い、偏光板を作成した。この偏光板の色調
は、L、a、b表色系のa値が−1.0、b値が0をそ
れぞれ示すものであり、偏光板の全光線透過率は43%
であった。
じ操作を行い、偏光板を作成した。この偏光板の色調
は、L、a、b表色系のa値が−1.0、b値が0をそ
れぞれ示すものであり、偏光板の全光線透過率は43%
であった。
【0021】比較例 実施例のものと同じ偏光フィルムを、水100重量部に
染料(住友化学製、商品名スミライトレッド4B)0.
01重量部を混入溶解して調製した染色液に浸漬して染
色した。
染料(住友化学製、商品名スミライトレッド4B)0.
01重量部を混入溶解して調製した染色液に浸漬して染
色した。
【0022】この偏光フィルムの両面に、染料を含まな
い接着剤を介して、実施例のものと同じ保護膜を接着し
て偏光板を作製した。
い接着剤を介して、実施例のものと同じ保護膜を接着し
て偏光板を作製した。
【0023】こうして得られた偏光板の色調は、L、
a、b表色系のa値が+0.5、b値が0をそれぞれ示
すものであり、偏光板の全光線透過率は39.8%であ
った。
a、b表色系のa値が+0.5、b値が0をそれぞれ示
すものであり、偏光板の全光線透過率は39.8%であ
った。
【0024】
【発明の効果】この発明による着色偏光板は、偏光フィ
ルムの両面に、染料を含有した接着剤によって保護膜が
接着されているものであるので、染色槽を用いて得られ
た偏光板に比べ、優れた偏光性能を有し、高い光線透過
率を維持して、染色作業を能率的になし得、少量多品種
のタイプの製造にも容易に対応できる偏光板が提供でき
る。
ルムの両面に、染料を含有した接着剤によって保護膜が
接着されているものであるので、染色槽を用いて得られ
た偏光板に比べ、優れた偏光性能を有し、高い光線透過
率を維持して、染色作業を能率的になし得、少量多品種
のタイプの製造にも容易に対応できる偏光板が提供でき
る。
【図1】偏光板の構造を示す断面図である。
1 偏光フィルム 2 接着剤層 3 保護膜
Claims (1)
- 【請求項1】 偏光フィルムの両面に、染料を含有した
接着剤によって保護膜が接着されている着色偏光板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4042734A JPH05241022A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 着色偏光板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4042734A JPH05241022A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 着色偏光板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05241022A true JPH05241022A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12644268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4042734A Pending JPH05241022A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 着色偏光板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05241022A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005049698A (ja) * | 2003-07-30 | 2005-02-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | 偏光板 |
US7136225B2 (en) * | 2001-05-10 | 2006-11-14 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Polarizing plate and method for producing the same |
CN110268292A (zh) * | 2017-03-06 | 2019-09-20 | 日东电工株式会社 | 带光学功能层的偏振膜及液晶显示装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60230103A (ja) * | 1984-04-27 | 1985-11-15 | Sekisui Chem Co Ltd | カラ−偏光板及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4042734A patent/JPH05241022A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60230103A (ja) * | 1984-04-27 | 1985-11-15 | Sekisui Chem Co Ltd | カラ−偏光板及びその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7136225B2 (en) * | 2001-05-10 | 2006-11-14 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Polarizing plate and method for producing the same |
JP2005049698A (ja) * | 2003-07-30 | 2005-02-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | 偏光板 |
CN110268292A (zh) * | 2017-03-06 | 2019-09-20 | 日东电工株式会社 | 带光学功能层的偏振膜及液晶显示装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960917 |