JP6211488B2 - 液晶表示装置、および偏光板の製造方法 - Google Patents
液晶表示装置、および偏光板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6211488B2 JP6211488B2 JP2014171023A JP2014171023A JP6211488B2 JP 6211488 B2 JP6211488 B2 JP 6211488B2 JP 2014171023 A JP2014171023 A JP 2014171023A JP 2014171023 A JP2014171023 A JP 2014171023A JP 6211488 B2 JP6211488 B2 JP 6211488B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- polarizing plate
- compound
- layer
- polyvinyl alcohol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3025—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
- G02B5/3033—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid
- G02B5/3041—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid comprising multiple thin layers, e.g. multilayer stacks
- G02B5/305—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid comprising multiple thin layers, e.g. multilayer stacks including organic materials, e.g. polymeric layers
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3025—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
- G02B5/3033—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
- G02F1/133528—Polarisers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K2323/00—Functional layers of liquid crystal optical display excluding electroactive liquid crystal layer characterised by chemical composition
- C09K2323/03—Viewing layer characterised by chemical composition
- C09K2323/031—Polarizer or dye
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B1/00—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
- G02B1/10—Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
- G02B1/14—Protective coatings, e.g. hard coatings
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
Description
液晶表示装置の一般的な構成は液晶セルの両側に偏光板を設けたものである。偏光板は一定方向の偏波面の光だけを通す役割を担っており、偏光板の性能によって液晶表示装置の性能が大きく左右される。偏光板は、一般にヨウ素を吸着配向させたポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光子(以下において、偏光子層とも記載する。)を少なくとも含み、任意に、保護フィルム等の他の層を有する構成となっている(例えば特許文献1、2参照)。
ところで、画像品質は、黒表示における光漏れを低減することによって向上することができるが、黒表示における光漏れが少ないことと白表示の色味付きが少ないこととを両立することによっても向上することができる。黒表示における光漏れが少なく、かつ白表示の色味付きが少ないことにより、「最大輝度(白表示における輝度)/最小輝度(黒表示における輝度)」により算出されるコントラスト比を高めることが可能となり、また、色表現力を向上することもできるからである。特許文献1、2には、偏光板の耐久性を白表示の色味付きの観点から評価することについて何ら開示がないが、本発明者らは、以上の点に着目し、偏光板の耐久性を、黒表示における光漏れ(具体的には経時的な直交透過率変化)、白表示の色味付き(具体的には経時的な色相変化)、をそれぞれ低減するという新たな技術思想に基づき検討した。その結果、本発明者らは、以下の偏光板:
少なくとも、ヨウ素染色されたポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光子層を有する偏光板であって、
解離エネルギーE1が90.0kcal/mol以下であり、過酸化物ラジカル形成エネルギーE2が0.0kcal/mol以下であり、かつヨウ化化合物含有溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能(以下、単に「ポリヨウ化物イオンI5 −形成能」とも記載する。)が1.0以下である化合物を含む偏光板、
を新たに見出し、本発明を完成させた。上記化合物により偏光板の耐久性向上が可能になることに関する本発明者らによる推察は、後述する。
RH→R・+H・ (反応式1)
R・+O2→ROO・ (反応式2)
化合物RHについて、RH、ラジカルR・、RHから解離したH・、過酸化物ラジカルROO・の各構造の基底状態の最安定構造のエネルギーERH、ER・、EH・、EROO・を、密度汎関数法(DFT)、好ましくはB3LYP法に基づく量子計算化学ソフトウェアにより、基底関数(6-311++G(d,p))を用いて計算する。電子多重度は、RHの状態を一重項、ラジカルR・、過酸化物ラジカルR−OO・の状態を二重項と規定し、酸素については、三重項と規定した。同様に、O2の基底状態の最安定構造のエネルギーEO2も計算する。求められたエネルギーから、下記式1、式2により、E1、E2を求める。
E1=(ER・+EH・)−ERH (式1)
E2=EROO・−(ER・+EO2) (式2)
量子計算化学ソフトウェアとしては、Gaussian社製量子化学計算ソフトウェアGaussianシリーズ等の公知のソフトウェアを用いることができる。後述の実施例では、Gaussian社製量子計算ソフトGaussian09 (Revision D.01) を用い、基底状態の最安定構造のエネルギーをDFT (B3LYP/6-311++G(d,p)) レベルで計算した。
なお、上述した反応式1および反応式2の反応を経て過酸化物ラジカルROO・が形成される反応経路が、量子計算化学上、複数考えられる場合、E1、E2は、以下のように算出するものとする。
量子計算化学上、化合物RHからH・が解離する箇所として特定されるすべての箇所について、解離エネルギーE1を計算し、計算されたE1の中で、E1が最も低い値となる反応経路(反応経路a)の解離エネルギーE1a、および反応経路aにおいて反応式1の反応により生成されたR・(ラジカル)から反応式2により過酸化物ラジカルROO・が形成される反応の反応エネルギーE2aを算出する。
反応経路aの解離エネルギーE1aと解離エネルギーE1が最も近い値E1bを取る反応経路(反応経路b)における反応式2の反応エネルギーをE2bとする。
E1a<E1bかつE2a>E2bの場合を除き、反応経路aの解離エネルギーE1aおよび過酸化物ラジカル形成エネルギーE2aを、化合物RHのE1およびE2として採用する。
これに対し、E1a<E1bかつE2a>E2bであって、E1b−E1a≦15kcal/molを満たす場合には、反応経路bの解離エネルギーE1bおよび過酸化物ラジカル形成エネルギーE2bを、化合物RHのE1およびE2として採用する。
一方、E1a<E1bかつE2a>E2bであって、E1b−E1a≦15kcal/molを満たさない場合には、反応式1および反応式2の反応を経て過酸化物ラジカルROO・が形成される反応経路が、量子計算化学上、存在しないものとする。即ち、そのような化合物は、E1およびE2は存在しないものとして、上記化合物には該当しないものとする。
以下では、ヨウ化化合物としてヨウ化カリウムを用いる方法を例にとり説明する。ただし、ヨウ化化合物としては、ヨウ化カリウム以外のヨウ化化合物、例えば、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化亜鉛、ヨウ化アルミニウム、ヨウ化鉛、ヨウ化銅、ヨウ化バリウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化錫、ヨウ化チタン等を用いてもよい。ヨウ化化合物含有溶液には、ヨウ化化合物から電離したモノヨウ化物イオンI−が少なくとも含まれる。
(1)混合溶媒(水:メタノール=1:1(体積比))にヨウ化カリウム(KI)を添加し十分に撹拌して濃度0.05Mのヨウ化カリウム溶液を調製する。
調製したヨウ化カリウム溶液の一部を、以下の対象化合物溶液の調製に使用し、他の一部を以下の参照溶液として用いる。
(2)ヨウ化カリウム溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能を測定する対象化合物を、上記ヨウ化カリウム溶液5mLに0.025mmol添加し十分に撹拌し混合する。ここでの撹拌混合により、対象化合物は、ヨウ化カリウム溶液に完溶する場合と、微量(例えば添加した対象化合物全量に対して5質量%以下)が不溶物として存在している場合とがある。または、不溶物が多く吸光度測定において不溶物による散乱光等によって吸光度の正確な読み取りが難しい場合(即ち、対象化合物が水およびメタノールへの溶解性に乏しい場合)には、メタノールの半量を、対象化合物が高い溶解性を示す溶媒(以下、第三溶媒と記載する。)に置き換えて測定を行ってもよい。したがってこの場合、混合溶媒としては、水:メタノール:第三溶媒=1:0.5:0.5(体積比)の混合溶媒が使用される。第三溶媒としては、水との相溶性が高い点やヨウ化物イオンやヨウ素分子との反応性に乏しい点から、エタノール、ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル、アセトン等が好ましいが、これらに限定されるものではない。また第三溶媒として、二種以上の溶媒を混合して用いてもよい。
こうして調製された対象化合物溶液を含む耐圧試験管を、参照溶液を含む耐圧試験管とともに、液温60℃の湯浴に浸漬した状態で2時間放置する。
(3)その後、湯浴から取り出した耐圧試験管から対象化合物溶液の一部を採取し、幅(透過光の透過距離)1mmのセルを用いて分光光度計により波長355nmにおける吸光度を測定する。
(4)参照溶液についても、対象化合物溶液を含む耐圧試験管と同じ時間湯浴に浸漬した状態で放置した耐圧試験管から参照溶液の一部を採取し、対象化合物溶液と同様に吸光度測定を行う。
(5)こうして対象化合物溶液について測定される吸光度を、ヨウ化化合物含有溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能とする。
ただし、湯浴に浸漬する前の対象化合物溶液が、波長355nmに吸収を有する場合には、湯浴に浸漬する前の対象化合物溶液の波長355nmにおける吸光度を、上記測定で求めた吸光度から差し引いた値を、ポリヨウ化物イオンI5 −形成能とする。また、参照溶液の波長355nmにおける吸光度が0.0超である場合には、対象化合物溶液について得られた吸光度から、参照溶液について得られた吸光度を差し引いた値を、対象化合物のヨウ化カリウム溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能とする。
なお、分光光度計による吸光度測定は、測定対象溶液の測定結果とブランク溶液の測定結果との対比により行われる。ブランク溶液の測定(以下、ブランク試験という。)は、セルの影響を排除ないし低減するため、対象化合物溶液の吸光度測定に用いたセルと同じセルを用いて行うこととする。ブランク溶液としては、対象化合物溶液の調製に用いた混合溶媒(対象化合物およびヨウ化カリウム未含有)を用いる。
解離エネルギーE1が90.0kcal/mol以下であり、過酸化物ラジカル形成エネルギーE2が0.0kcal/mol以下であり、かつヨウ化化合物含有溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能が1.0以下である化合物を含む層を少なくとも一層形成する工程を含む、上記偏光板の製造方法、
に関する。
また、本明細書において、角度(例えば「90°」等の角度)、およびその関係(例えば「直交」、「平行」等)については、本発明が属する技術分野において許容される誤差の範囲を含むものとする。例えば、厳密な角度±10°未満の範囲内であることなどを意味し、厳密な角度との誤差は、5°以下であることが好ましく、3°以下であることがより好ましい。
本発明の一態様にかかる偏光板は、少なくとも、ヨウ素染色されたポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光子層を有し、解離エネルギーE1が90.0kcal/mol以下であり、過酸化物ラジカル形成エネルギーE2が0.0kcal/mol以下であり、かつヨウ化化合物含有溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能が1.0以下である化合物(以下、「耐久性改良剤」とも記載する。)を含むものである。
ヨウ素染色されたポリビニルアルコール系フィルムには、通常、少なくとも、ヨウ素染色溶液中に含まれていたモノヨウ化物イオンI−およびヨウ素分子I2が含まれている。加えて、通常、モノヨウ化物イオンとヨウ素分子とにより形成されたポリヨウ化物イオンI3 −、このポリヨウ化物イオンI3 −とヨウ素分子とにより形成されたポリヨウ化物イオンI5 −が含まれる。更に、より高次のポリヨウ化物イオンが含まれる可能性もある。加えて、いずれか1つ以上のポリヨウ化物イオンがポリビニルアルコール系樹脂(以下、単に「ポリビニルアルコール」または「PVA」とも記載する。)と形成した錯体も通常含まれると言われている。本発明者らは、上記錯体が直交透過率を低く抑え黒表示における光漏れを防ぐことに寄与すると考えている。したがって、上記錯体量が減少することは、直交透過率の増加をもたらすと考えられる。
以上の点に関し本発明者らは、上記化合物RHが過酸化物ROOHとなり、この過酸化物ROOHが下記スキームのようにモノヨウ化物イオンI−をヨウ素分子I2へと酸化することが、偏光子層における上記錯体の分解を抑制することに寄与しているのではいかと考えている。そして、解離エネルギーE1および過酸化物ラジカル形成エネルギーE2が低いほど多くのROOHが生成されるため、下記スキームの酸化を促進することができ、結果的に、上記錯体の分解を抑え経時的な直交透過率の低下を抑制することができるのではないかと、本発明者らは推察している。
上記偏光板は、少なくとも、ヨウ素染色されたポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光子層を有する。その他に任意の層として、一層以上の偏光板保護フィルム、接着剤層等を有することができる。任意に設けられる層については、後述する。
こうして得られる偏光子層の厚みは、例えば、0.1〜100μmの範囲であり、偏光性能の観点からは、好ましくは1〜25μmの範囲である。
上記偏光板は、一態様では、解離エネルギーE1が90.0kcal/mol以下であり、過酸化物ラジカル形成エネルギーE2が0.0kcal/mol以下であり、かつヨウ化化合物含有溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能が1.0以下である化合物(耐久性改良剤)を、偏光子層に含むことができる。また、他の一態様では、耐久性改良剤を、偏光子層以外に設けられる層の一層以上に含むことができる。また他の一態様では、耐久性改良剤を、偏光子層および偏光子層以外の一層以上に含むことができる。なお耐久性改良剤は、水和物、溶媒和物および塩のいずれかの形態であってもよい。
耐久性改良剤は、先に記載した方法により求められる解離エネルギーが90.0kcal/mol以下であり、過酸化物ラジカル形成エネルギーE2が0.0kcal/mol以下である。先に記載したように、本発明者らは、E1、E2が低い化合物は前述の錯体の分解を抑えることができると考えており、E1、E2がそれぞれ上記範囲である化合物によれば、前述の錯体の分解を抑えることにより偏光板の経時的な直交透過率の低下を抑制することができると推察している。以上の観点から、耐久性改良剤のE1は、好ましくは85.0kcal/mol以下であり、より好ましくは83.0kcal/mol以下であり、更に好ましくは82.0kcal/mol以下である。耐久性改良剤のE1は、例えば入手容易性の観点からは、50.0kcal/mol以上であるが、経時的な直交透過率の低下を抑制する観点からは、E1は低いほど好ましいため下限値は特に限定されるものではない。また、同様の観点から、耐久性改良剤のE2は、負の値を取ることが好ましく、−1.0kcal/mol以下であることがより好ましく、−5.0kcal/mol以下であることが更に好ましく、−6.0kcal/mol以下であることが一層好ましく、−7.0kcal/mol以下であることがより一層好ましい。耐久性改良剤のE2は、例えば入手容易性の観点からは、−50.0kcal/mol以上であるが、E1と同様に、低いほど好ましいため下限値は特に限定されるものではない。
先に記載した通り、耐久性改良剤のポリヨウ化物イオンI5 −形成能は、1.0以下である。好ましくは0.5以下であり、0.0であってもよい。なお前述の通り、ヨウ化化合物含有溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能が0.0の化合物が偏光子層におけるポリヨウ化物イオンの形成を妨げるものではない。
また、ポリビニルアルコール系樹脂(PVA)との反応性の高い化合物は、ポリヨウ化物イオンに優先してPVAと結合することによりポリヨウ化物イオンとPVAから形成される錯体量を低減する可能性が考えられるため、一態様では、耐久性改良剤として、PVAとの反応性の低い化合物が好ましい。同様の観点から、一態様では、ポリヨウ化物イオンとの反応性の低い化合物が、耐久性改良剤として好ましい。
上記の酸解離定数pKaは、化学便覧 基礎編II(改訂4版、日本化学会編、丸善株式会社発行)等の公知の文献に記載の酸解離定数(文献値)を利用することができる。または、例えば、アルカリ滴定法により測定した値を用いてもよい。
アルカリ滴定法による測定は、電位差自動滴定測定装置(京都電子工業(株)製AT−610)を用い、テトラヒドロフラン(THF)/H2O(水)=6/4(体積比)の混合溶媒中(液温25℃)で行うことができる。対象化合物の微量(例えば添加した対象化合物全量に対して5質量%以下)が不溶物として存在している場合、または、不溶物が多く正確な測定が難しい場合(即ち、対象化合物が上記混合溶媒への溶解性に乏しい場合)には、テトラヒドロフランの半量を、対象化合物が高い溶解性を示す溶媒(以下、第三溶媒と記載する。)に置き換えて測定を行ってもよい。第三溶媒としては、水との相溶性が高い点から、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、メタノール(MeOH)などを用いることもできるが、これらに限定されるものではなく、2種以上の溶媒を混合してもよい。
なお、本発明において、特記しない限り、記載されている基は置換基を有してもよく無置換であってもよい。ある基が置換基を有する場合、置換基としては、下記置換基Sを挙げることができる。また、置換基を有する基について「炭素数」とは、置換基を含まない部分の炭素数を意味するものとする。
〔置換基S〕
置換基Sとしては、アルキル基(好ましくは炭素数1〜20のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘプチル基、1−エチルペンチル基、2−エチルヘキシル基、ベンジル基、2−エトキシエチル基、1−カルボキシメチル基等)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜20のアルケニル基、例えば、ビニル基、アリル基、オレイル基等)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜20アルキニル基、例えば、エチニル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基、フェニルエチニル基等)、シクロアルキル基(好ましくは炭素数3〜20のシクロアルキル基、例えば、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基等)、アリール基(好ましくは炭素数6〜20のアリール基、例えば、フェニル基、1−ナフチル基、4−メトキシフェニル基、2−クロロフェニル基、3−メチルフェニル基等)、ヘテロ環基(好ましくは炭素数0〜20のヘテロ環基で、環を構成するヘテロ原子が酸素原子、窒素原子、硫黄原子であるものが好ましく、5員環または6員環でベンゼン環やヘテロ環で縮環していてもよく、飽和環、不飽和環、芳香環であってもよく、例えば、2−ピリジル基、4−ピリジル基、2−イミダゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基、2−チアゾリル基、2−オキサゾリル基等)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜20のアルコキシ基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、ベンジルオキシ基等)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜20のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基等)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜20のアルキルチオ基、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基、ベンジルチオ基等)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜20のアリールチオ基、例えば、フェニルチオ基、1−ナフチルチオ基、3−メチルフェニルチオ基、4−メトキシフェニルチオ基等)、アシル基(アシル基には、アルキルカルボニル基、アルケニルカルボニル基、アリールカルボニル基、ヘテロ環カルボニル基が包含され、炭素数は20以下であることが好ましく、例えば、アセチル基、ピバロイル基、アクリロイル基、メタクロリイル基、ベンゾイル基、ニコチノイル基等)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、例えば、エトキシカルボニル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基等)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェニルオキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基等)、アミノ基(アミノ基には、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基が包含され、好ましくは炭素数0〜20のアミノ基、例えば、アミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−エチルアミノ基、アニリノ基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、モルホニル基等)、アルキルスルホンアミド基もしくはアリールスルホンアミド基(好ましくは炭素数0〜20のアルキルスルホンアミド基もしくはアリールスルホンアミド基、例えば、N,N−ジメチルスルホンアミド基、N−フェニルスルホンアミド基等)、アルキルスルファモイル基もしくはアリールスルファモイル基(好ましくは炭素数0〜20のアルキルスルファモイル基もしくはアリールスルファモイル基、例えば、N,N−ジメチルスルファモイル基、N−フェニルスルファモイル基等)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数1〜20のアシルオキシ基、例えば、アセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等)、アルキルカルバモイル基もしくはアリールカルバモイル基(好ましくは炭素数1〜20のアルキルカルバモイル基もしくはアリールカルバモイル基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基等)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数1〜20のアシルアミノ基、例えば、アセチルアミノ基、アクリロイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、ニコチンアミド基等)、シアノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、スルホ基もしくはその塩、カルボキシ基もしくはその塩、リン酸基もしくはその塩、オニオ基(例えば、スルホニウム塩のスルホニオ基、アンモニウム塩のアンモニオ基、ヨードニウム塩のヨードニオ基、ホスホニウム塩のホスホニオ基)、チオアシル基、アルコキシチオカルボニル基、アリールオキシチオカルボニル基、アルキルチオカルバモイル基もしくはアリールチオカルバモイル基(これらの好ましい範囲および具体例は、対応するアシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルバモイル基もしくはアリールカルバモイル基のC(=O)部分を(C=S)に置き換えたのみ異なるものが挙げられる)、またはハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)が挙げられる。
R2、R31、R32およびR33の具体例および好ましい例は一般式Iと同じである。R11、R12およびR13の具体例および好ましい例はそれぞれR31、R32およびR33の具体例および好ましい例と同じである。
R1、R2の具体例および好ましい例は一般式Iと同じである。
R33、R4で表される置換基としては置換基Sが挙げられ、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子等が好ましい。また、R33、R4は、水素原子であることも好ましい。
R1、R2、R33およびR4からなる群から選択される2つ以上が連結して環構造を形成する場合、2つ以上が連結して形成する部分構造(以下、「連結部分」と記載する。)は、単結合または、−CRaRb−、アルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基、−O−、−S−、−NRc−、−(C=O)−、−(S=O)−、−(S=O)2−(RaおよびRbは水素原子または置換基を表し、Rcは水素原子または置換基を表す;置換基としては置換基Sを例示できる。)の単独またはこれらの2つ以上の組み合わせからなる二価の連結基であることが好ましい。
R2、R4、R5、R13およびR33からなる群から選択される2つ以上が連結して環構造を形成してもよい。連結部分の構造の具体例は一般式IIと同じである。
R2、R4、R5、R13およびR33からなる群から選択される2つ以上が連結して環構造を形成することも好ましい。特に、R13とR33が互いに連結して環構造を形成することが好ましい。この場合の連結部分の原子数は、0〜3つであることが好ましく、連結部分は単結合または、−CRaRb−、アルキレン、−O−、−S−、−NRc−、−(C=O)−の単独またはこれらの2つ以上の組み合わせからなる二価の連結基であることが好ましい。Ra、Rb、Rcは、上記と同義である。
以上説明した耐久性改良剤は、偏光板を構成する層のいずれか一層以上に含まれる。耐久性改良剤としては、一種の化合物のみ用いてもよく、異なる二種以上の化合物を併用してもよい。なお耐久性改良剤を二種以上併用する場合、耐久性改良剤の含有量とは、併用される化合物の合計量をいうものとする。
耐久性改良剤が偏光子層以外の層に含まれる場合には、耐久性改良剤は、かかる層から偏光子層へ経時的に移行することにより、偏光子層において耐久性向上に寄与しているのではないかと、本発明者らは推察している。
また、耐久性改良剤が偏光子層に含まれる場合、偏光子層全体に均一に含まれる態様であってもよく、偏光子層の一部領域に偏在している態様であってもよい。先に記載した通り、本発明者らによる推察によれば、耐久性改良剤は、酸素と反応し過酸化物となることにより、前述の錯体の分解抑制に寄与すると考えられる。空気中から偏光板へ取り込まれた酸素と耐久性改良剤との反応は、偏光子層の表面や表面から偏光子層の厚み方向に向かう一部領域(表層領域)において、他の領域よりも、より進行しやすいと考えられる。表面や表層領域は、偏光子層に隣接する層を通過して偏光子層に到達した酸素と耐久性改良剤との反応が起こりやすい部分だからである。したがって、偏光子層の表面または表面を含む表層領域に、耐久性改良剤が存在することも、好ましい。一例として、表層領域は、偏光子層の表面から、例えば偏光子層の厚みの1/10〜1/3程度の厚さの領域であることができる。ただし表層領域の厚みは特に限定されるものではない。また、偏光子層においては、耐久性改良剤の濃度が、例えば内部から表面に向かって連続的または段階的に変化する濃度勾配があってもよい。
また、偏光子層等の各層を作製するための組成物に、耐久性改良剤を添加する方法、各層の作製工程において耐久性改良剤を添加する方法等を用いることにより、偏光子層等の偏光板を構成する層の少なくとも一層に、耐久性改良剤を含む偏光板を得ることもできる。
また、偏光子層の内部に耐久性改良剤を存在させるための手段としては、偏光子層および偏光子層以外の偏光板を構成する層のいずれか一層以上の作製工程において延伸操作を行う場合、延伸操作において耐久性改良剤を含有させた溶液を用いる方法等を挙げることができる。
以上の詳細については、後述する。
本発明の更なる態様は、上述の偏光板の製造方法に関する。
上記製造方法は、ヨウ化化合物含有溶液中で耐久性改良剤を含む層を少なくとも一層形成する工程を含む。
以下、上記製造方法の詳細について説明する。
ポリビニルアルコール系フィルムは、市販品を用いてもよく、公知の方法で製膜したものを用いてもよい。ポリビニルアルコール系フィルムの製膜方法としては、例えば、特開2007−86748号公報の段落0213〜0237に記載の方法を用いることができる。また、特許登録第3342516号明細書、特開平09−328593号公報、特開2001−302817号公報、特開2002−144401号公報等を参考にして、ポリビニルアルコール系フィルムを製膜することもできる。なおポリビニルアルコール系フィルムとは、フィルムを構成する樹脂としてポリビニルアルコール系樹脂を含むフィルムを意味する。フィルムを構成する樹脂の最も多くを、例えば80質量%以上を、ポリビニルアルコール系樹脂が占めることが好ましい。フィルムを構成する樹脂のすべてがポリビニルアルコール系樹脂であってもよい。ポリビニルアルコール系樹脂は、通常、ポリ酢酸ビニルをケン化したものであるが、例えば不飽和カルボン酸、不飽和スルホン酸、オレフィン類、ビニルエーテル類のように酢酸ビニルと共重合可能な成分を含んでいてもよい。また、アセトアセチル基、スルホン酸基、カルボキシル基、オキシアルキレン基等を含有する変性ポリビニルアルコール系樹脂であってもよい。
先に記載した偏光板は、耐久性改良剤を含む層を、少なくとも一層有する。耐久性改良剤を含む層は、一態様では、偏光子層であり、他の一態様では偏光板保護フィルムであり、また他の一態様では、接着剤層である。
耐久性改良剤を偏光子層に含めるための方法の一例としては、ポリビニルアルコール系フィルムを製膜するために用いる製膜用組成物に、耐久性改良剤を添加する方法を挙げることができる。
また他の一例としては、染色工程前、染色工程中、染色工程後の少なくともいずれかにおいて、耐久性改良剤をポリビニルアルコール系フィルムに適用する方法を挙げることができる。ここで適用とは、塗布、浸漬、噴霧等の任意の手段によりポリビニルアルコール系フィルムと耐久性改良剤を接触させ、好ましくは吸着ないし浸透させることをいう。そのためには、例えば、先に記載した延伸浴、染色浴、架橋浴、処理液、洗浄液等の液相に、耐久性改良剤を添加する方法を用いることができる。また、他の一例としては、ヨウ素染色後のポリビニルアルコール系フィルムの少なくとも一方の表面に、耐久性改良剤を含む溶液を塗布する方法を挙げることができる。なお上記のように塗布により適用することは、表面または表面を含む表層領域に耐久性改良剤が存在する偏光子層を得る方法として、好ましい。
以上の方法は、1つのみ実施してもよく、2つ以上を組み合わせて実施してもよい。上記いずれの方法を用いる場合にも、偏光子層に耐久性改良剤を所望量含めることができるように製造条件を設定することが好ましい。偏光子層における耐久性改良剤の含有量は、耐久性改良剤とポリビニルアルコール系樹脂との相溶性も考慮すると、ポリビニルアルコール系樹脂100質量部に対して、0.01〜30質量部の範囲とすることが好ましく、0.01〜10質量部の範囲とすることがより好ましく、1〜10質量部の範囲とすることが更に好ましい。
また、塗布液における耐久性改良剤濃度は、例えば、0.0005〜50mol/L程度とすることができる。塗布液の塗布量は、例えば、1〜60ml/m2程度とすることができる。
偏光板には、偏光子層と他の層との密着性、または偏光板と他の部材との密着性を高めるために、偏光子層に隣接する層として、接着剤層が設けられることがある。そのような場合、粘着剤層に、耐久性改良剤を含めることもできる。接着剤層における耐久性改良剤の含有量は、樹脂との相溶性も考慮すると、接着剤層を構成する樹脂100質量部に対して、0.01〜30質量部の範囲であることが好ましく、0.01〜10質量部の範囲であることがより好ましく、1〜10質量部の範囲であることが更に好ましい。
接着剤層は、通常、樹脂が最も多くを占める成分(主成分)として含む。樹脂は、通常は、接着剤層の30質量%以上、例えば90質量%以下、を占める。好ましくは接着剤層の70質量%以上を占める。樹脂は、複数の樹脂を混合させた混合物であってもよい。混合物としては、例えば、樹脂の一部を変性したポリマーの混合物、または異なるモノマーを反応させて合成した樹脂などのように、主骨格の構造がほぼ同一の成分の混合体などが挙げられる。なお樹脂が混合物の場合には、混合物の総量が上記範囲であることをいう。
耐久性改良剤を含む接着剤層においては、ホウ酸を配合する場合、その量は、耐久性改良剤100質量部に対し、0.1質量部以上10000質量部以下とすることが好ましく、1質量部以上1000質量部以下とすることがより好ましい。上記のような架橋剤と耐久性改良剤を含む接着剤層は、ヒドロキシル基を多数有する樹脂であるポリビニルアルコール系樹脂やセルロースエステル系樹脂から形成された層と隣接する層として設けることがいっそう好ましい。
偏光板は、任意に、一層以上の偏光板保護フィルムを有することもできる。耐久性改良剤は、偏光板保護フィルムに含まれていてもよい。
本発明の一態様にかかる偏光板は、ディスプレイの視認性や機械特性向上のために、位相差層、反射防止層、ハードコート層、前方散乱層、アンチグレア(防眩)層等の機能層を有することもできる。そのような機能層を、偏光板保護フィルムに積層する形態や、機能層を有するフィルムや光学補償フィルム、輝度向上フィルムなどの光学フィルムと複合した機能化偏光板であってもよい。機能化のための反射防止フィルム、輝度向上フィルム、他の機能性光学フィルム、ハードコート層、前方散乱層、アンチグレア層については、特開2007−86748号公報の段落0257〜0276を参照できる。
偏光板の形状としては、液晶表示装置にそのまま組み込むことが可能な大きさに切断されたフィルム片の態様の偏光板のみならず、連続生産により、長尺状に作製され、ロール状に巻き上げられた態様(例えば、ロール長2500m以上や3900m以上の態様)の偏光板も含まれる。大画面液晶表示装置用偏光板とするためには、偏光板の幅は1000mm以上とすることが好ましい。
偏光板が有することが好ましい光学特性等については特開2007−086748号公報の段落0238〜0255に記載されている。本発明の一態様にかかる偏光板は、これらの特性を満たすことが好ましい。
偏光板は、偏光子層等の各層を、必要に応じて接着剤層を介して、貼り合わせることにより製造することができる。
なお先に記載した通り、平行、直交、45°については、本発明が属する技術分野において許容される誤差の範囲を含むものとする。例えば、平行、直交に関する厳密な角度から±10°未満の範囲内であることを意味し、厳密な角度との誤差は、5°以下であることが好ましく、3°以下であることがより好ましい。偏光子層の透過軸と偏光板保護フィルムの遅相軸についての平行とは、偏光板保護フィルムの主屈折率nxの方向と偏光板の透過軸の方向とのずれが5°以内であることが好ましく、より好ましくは1°以内、更に好ましくは0.5°以内である。ずれが1°以内であれば、偏光板クロスニコル下での偏光性能が低下しにくく、光漏れが特に生じにくく好ましい。
次に本発明の一態様にかかる液晶表示装置について説明する。
図1において、液晶表示装置10は、液晶層5とこの上下に配置された液晶セル上電極基板3および液晶セル下電極基板6とを有する液晶セル、液晶セルの両側に配置された上側偏光板1および下側偏光板8からなる。液晶セルの上側偏光板1の吸収軸2と下側偏光板8の吸収軸9は直交に積層する。液晶セルと各偏光板との間にカラーフィルターを配置してもよい。液晶表示装置10を透過型として使用する場合は、冷陰極もしくは熱陰極蛍光管、または発光ダイオード、フィールドエミッション素子、エレクトロルミネッセント素子を光源とするバックライトを背面に配置する。
液晶表示装置10は、画像直視型、画像投影型、光変調型であってもよい。液晶層5の駆動モードとしては、TNモード、VAモード、IPSモードを含む横電界モード、OCBモード、ECBモード等の既知のいかなるモードを用いることができる。
<1−A−1.偏光子(偏光子層)の作製>
原反フィルムとして、ポリビニルアルコールフィルム(クラレ製VF−PS7500;厚さ75μm)を用いた。このポリビニルアルコールフィルムに、下記の順番にて、下記各工程を施した。
膨潤浴の処理液としては、純水を用いた。上記ポリビニルアルコールフィルムを膨潤浴に搬送し、30℃に調整した純水中に1分間浸漬して膨潤させつつ、2.2倍に延伸し、膨潤させた。
染色浴の処理液としては、ヨウ素0.045質量%およびヨウ化カリウム0.315質量%を含む30℃のヨウ素染色溶液を用いた。上記膨潤処理されたポリビニルアルコールフィルムを染色浴に搬送し、30℃に調整したヨウ素染色溶液に、30秒間浸漬しながら、元長に対して延伸倍率3.3倍になるように延伸して染色した。
架橋浴の処理液としては、ホウ酸を3質量%、ヨウ化カリウムを3質量%含有する混合水溶液(1)を用いた。上記処理されたポリビニルアルコールフィルムを架橋浴に搬送し、30℃に調整した混合水溶液(1)に、30秒間浸漬しながら、元長に対して延伸倍率3.6倍になるように延伸した。
延伸浴の処理液としては、ホウ酸を4質量%、ヨウ化カリウムを5質量%含有する混合水溶液(2)を用いた。上記処理されたポリビニルアルコールフィルムを延伸浴に搬送し、60℃に調整した混合水溶液(2)に、60秒間浸漬しながら、元長に対して延伸倍率6.0倍になるように延伸した。
洗浄浴の処理液としては、ヨウ化カリウムを3質量%含有する水溶液を用いた。上記処理されたポリビニルアルコールフィルムを洗浄浴に搬送し、30℃に調整した上記水溶液に、10秒間浸漬した。
次いで、上記処理されたポリビニルアルコール系フィルムを水切りし、収縮を抑制するように保持した状態で60℃のオーブンで4分間乾燥して、偏光子を得た。
富士フイルム製セルロースアセテートフィルム(商品名フジタックTD80UF)を、2.3mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液に、55℃で3分間浸漬した。室温の水洗浴槽中で洗浄し、30℃で0.05mol/Lの硫酸を用いて中和した。再度、室温の水洗浴槽中で洗浄し、さらに100℃の温風で乾燥した。このようにして、偏光板保護フィルムについて表面の鹸化処理を行った。
鹸化処理した偏光板保護フィルムを、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、上記にて作製した偏光子層の片側の表面に貼り付けた。この際、偏光子の透過軸と偏光板保護フィルムの遅相軸とが平行になるように配置した。
偏光板1〜3、5〜9については、表1に示した各化合物を表1に記載の溶媒に溶解し、0.085mol/Lの溶液とした。この溶液を偏光子層の偏光板保護フィルムを貼付した面と反対側の表面に塗布量が表1に示す値となるようにバーコーター#30にて塗布し、80℃で90秒間乾燥させた。
こうして、少なくとも表面または表面を含む表層領域に各化化合物を含む偏光板を作製した。
偏光子層への化合物の適用を行わなかった点以外、上記と同様に偏光板を作製した。
偏光板1〜3、5〜9を、上記各化合物を適用した表面を粘着剤(綜研化学SK−2057)を介してガラス板と貼り付けることにより偏光板試料(約5cm×5cm)を作製した。
偏光板4については、偏光板保護フィルムと貼り合せた面と反対の表面を粘着剤を介してガラス板と貼り付けた点以外は、上記と同様として偏光板試料を作製した。
こうして準備した偏光板試料の透過率を、日本分光(株)製自動偏光フィルム測定装置VAP−7070を用いて380nm〜780nmの範囲で測定し、10回の測定の平均値として、波長410nmにおける透過率(直交透過率)を求めた。その他測定の詳細は、先に記載した通りとした。
その後、60℃、相対湿度95%RHの環境下で各偏光板試料を500時間経時保存した後に同様の方法で、10回の測定の平均値として、波長410nmにおける直交透過率を測定した。
経時前、経時後の直交透過率測定は、25℃相対湿度60%RHの環境下で行った。
上記で得られた値から、経時後の直交透過率変化量を求めた。
なお偏光板としては、波長410nmの直交透過率CTが、CT≦2.0であることが好ましく、より好ましい範囲としてはCT≦1.3であり、更に好ましくはCT≦0.6(単位はいずれも%)、いっそう好ましくはCT≦0.05である。波長410nmの直交透過率が低いほど、波長410nm付近での光漏れは少ない。これに対し、波長410nmの直交透過率が高いほど波長410nm付近での光漏れが多くディスプレイの黒表示が青みを呈するようになる。液晶表示装置におけるコントラスト比向上の観点からは、そのような光漏れを低減することが好ましく、経時後も光漏れが低減されていることが好ましい。
偏光板1〜9について、上述の方法で作製した各偏光板と同じものをそれぞれ10枚ずつ作製し、60℃、相対湿度95%RHの環境下(湿熱条件下)で各偏光板試料を500時間経時保存した後に、偏光板1枚の透過率(単板透過率)を測定器(日本分光社製自動偏光フィルム測定装置VAP−7070)によりそれぞれ測定した。測定された単板透過率から、CIE(国際照明委員会)による1976年L*a*b*色空間における下記式により算出される色差ΔE*abを求め、偏光板1〜9について、それぞれΔE*ab値の偏光板10枚の平均値(算術平均)を算出した。なお、単板透過率の測定は、25℃相対湿度60%RHの環境下で行った。
ΔE*ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2
下記式により、偏光板4(偏光子層への化合物添加なしのブランク試料)の色差ΔE*abに対する色相相対変化量として色相変化量を求めた。
色相相対変化量=各偏光板の色差ΔE*ab/偏光板4の色差ΔE*ab
表1に記載の各化合物のE1、E2を、先に記載した方法により、Gaussian社製量子計算ソフトGaussian09 (Revision D.01) を用い、基底状態の最安定構造のエネルギーをDFT (B3LYP/6-311++G(d,p)) レベルで計算して求めた。
表1に記載の各化合物について、先に記載した方法(湯浴中での耐圧試験管の放置時間:2時間)によりヨウ化化合物(ヨウ化カリウム)溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能を求めた。分光光度計としては、島津製作所社製、UV3100PCを用いた。
各測定において、参照溶液の波長355nmにおける吸光度は0.0であったため、対象化合物溶液の波長355nmにおける吸光度をヨウ化化合物(ヨウ化カリウム)溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能とした。
これに対し、偏光板5〜8は、E1またはE2が先に記載した範囲外の化合物を偏光子層に適用して作製された偏光板である。表1に示すように、偏光板5〜8では、偏光板4(ブランク試料)に対して、経時後の直交透過率変化、色相変化とも大きな変化は確認されなかった。
一方、偏光板9は、ヨウ化化合物含有溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能が先に記載した範囲外の化合物を偏光子層に適用して作製された偏光板である。表1に示すように、偏光板9は、偏光板4(ブランク試料)に対して、経時後の色相変化に大きな違いは見られないが、経時後の直交透過率変化について大きな改善が確認された。液晶表示装置において、長期にわたり優れた画像品質を維持するための一手段としては、偏光板9のように経時的な黒表示における光漏れを大きく低減する手段と、偏光板1〜3のように経時的な黒表示における光漏れ、白表示の色味付きをバランスよく低減する手段とが考えられる。いずれの手段によっても、液晶表示装置において長期にわたり優れた画像品質を維持することが実現することができる。本発明の一態様にかかる偏光板によれば、後者の手段によって長期にわたり優れた画像品質を維持することができることが、以上の結果により実証された。
2 上側偏光板吸収軸の方向
3 液晶セル上電極基板
5 液晶層
6 液晶セル下電極基板
8 下側偏光板
9 下側偏光板吸収軸の方向
10 液晶表示装置
Claims (5)
- 偏光板を含む液晶表示装置であって、
前記偏光板は、少なくとも、ヨウ素染色されたポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光子層を有し、
前記偏光子層は、解離エネルギーE1が90.0kcal/mol以下であり、過酸化物ラジカル形成エネルギーE2が0.0kcal/mol以下であり、かつヨウ化化合物含有溶液中でのポリヨウ化物イオンI5 −形成能が1.0以下である化合物を含む液晶表示装置。 - 前記化合物が、少なくとも、前記偏光子層の表面または表面を含む表層領域に存在している請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記偏光子層の一方または両方の表面上に保護フィルムを含む請求項1または2に記載の液晶表示装置。
- 少なくとも、ヨウ素染色されたポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光子層を有する偏光板の製造方法であって、
ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素染色する染色工程を少なくとも含み、
前記染色工程の前、染色工程中、および染色工程後の少なくともいずれかにおいて、解離エネルギーE1が90.0kcal/mol以下であり、過酸化物ラジカル形成エネルギーE2が0.0kcal/mol以下であり、かつヨウ化化合物含有溶液中でのポリヨウ化物イオンI 5 − 形成能が1.0以下である化合物を、ポリビニルアルコール系フィルムに適用することにより、前記化合物を含む偏光子層を形成する工程を含む、前記製造方法。 - 前記適用することは、前記化合物を含む溶液を、ヨウ素染色されたポリビニルアルコール系フィルムの少なくとも一方の表面に塗布することである請求項4に記載の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014171023A JP6211488B2 (ja) | 2014-08-25 | 2014-08-25 | 液晶表示装置、および偏光板の製造方法 |
KR1020150118598A KR102419944B1 (ko) | 2014-08-25 | 2015-08-24 | 편광판, 이것을 포함하는 액정 표시 장치, 및 편광판의 제조 방법 |
US14/833,685 US10564338B2 (en) | 2014-08-25 | 2015-08-24 | Polarizing plate, liquid crystal display device having the same, and method of manufacturing polarizing plate |
CN201510524879.4A CN105388552B (zh) | 2014-08-25 | 2015-08-25 | 偏振片、包含其的液晶显示装置及偏振片的制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014171023A JP6211488B2 (ja) | 2014-08-25 | 2014-08-25 | 液晶表示装置、および偏光板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016045434A JP2016045434A (ja) | 2016-04-04 |
JP6211488B2 true JP6211488B2 (ja) | 2017-10-11 |
Family
ID=55348172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014171023A Active JP6211488B2 (ja) | 2014-08-25 | 2014-08-25 | 液晶表示装置、および偏光板の製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10564338B2 (ja) |
JP (1) | JP6211488B2 (ja) |
KR (1) | KR102419944B1 (ja) |
CN (1) | CN105388552B (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110462467B (zh) * | 2017-04-03 | 2022-08-02 | 日东电工株式会社 | 起偏镜的制造方法 |
TWI749242B (zh) * | 2017-09-13 | 2021-12-11 | 日商日東電工股份有限公司 | 偏光膜、偏光板、及偏光膜之製造方法 |
KR102158872B1 (ko) * | 2017-12-05 | 2020-09-22 | 삼성에스디아이 주식회사 | 편광판 및 이를 포함하는 광학표시장치 |
CN110728078B (zh) * | 2019-11-14 | 2022-11-25 | 吉林大学 | 一种基于胶粘剂化学特性的粘接结构在全服役温度区间下的力学性能的预测方法 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20080055879A (ko) * | 2005-10-07 | 2008-06-19 | 코니카 미놀타 옵토 인코포레이티드 | 셀룰로오스 에스테르 필름의 제조 방법, 셀룰로오스에스테르 필름, 편광판 및 액정 표시 장치 |
EP1945625B1 (de) * | 2005-11-10 | 2010-03-03 | Rodenstock GmbH | Photochrome spirodihydrophenanthropyrane |
KR100840049B1 (ko) * | 2006-04-27 | 2008-06-19 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 편광막의 제조 방법 및 액정 표시 장치 |
JP5553468B2 (ja) * | 2006-10-05 | 2014-07-16 | 日東電工株式会社 | 偏光板および液晶表示装置 |
JP2009098653A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-05-07 | Nitto Denko Corp | 偏光板、光学フィルムおよび画像表示装置 |
JP2010026498A (ja) * | 2008-06-17 | 2010-02-04 | Nitto Denko Corp | 偏光板及びその製造方法 |
KR100961381B1 (ko) * | 2008-08-25 | 2010-06-07 | 주식회사 에이스 디지텍 | 편광판 결함 검출용 마킹 잉크 조성물 |
JP5437780B2 (ja) | 2009-12-03 | 2014-03-12 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板保護フィルム、偏光板および液晶表示装置 |
KR101127586B1 (ko) | 2010-02-24 | 2012-03-22 | 삼성모바일디스플레이주식회사 | 고투과 편광판 및 이를 구비하는 유기 발광 장치 |
JP5827204B2 (ja) | 2012-01-25 | 2015-12-02 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板およびその製造方法、並びに液晶表示装置 |
US9030740B2 (en) * | 2012-09-14 | 2015-05-12 | Transitions Optical, Inc. | Photochromic article having at least partially crossed polarized photochromic-dichroic and fixed-polarized layers |
JP2013144798A (ja) * | 2012-10-10 | 2013-07-25 | Nippon Shokubai Co Ltd | 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物 |
-
2014
- 2014-08-25 JP JP2014171023A patent/JP6211488B2/ja active Active
-
2015
- 2015-08-24 KR KR1020150118598A patent/KR102419944B1/ko active IP Right Grant
- 2015-08-24 US US14/833,685 patent/US10564338B2/en active Active
- 2015-08-25 CN CN201510524879.4A patent/CN105388552B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016045434A (ja) | 2016-04-04 |
KR20160024793A (ko) | 2016-03-07 |
KR102419944B1 (ko) | 2022-07-11 |
CN105388552A (zh) | 2016-03-09 |
US20160054493A1 (en) | 2016-02-25 |
US10564338B2 (en) | 2020-02-18 |
CN105388552B (zh) | 2019-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6404036B2 (ja) | 偏光板の製造方法 | |
US9507067B2 (en) | Polarizing plate and liquid crystal display device including the same | |
KR101076253B1 (ko) | 염료계 편광 필름 및 염료계 편광자 | |
JP5805231B2 (ja) | 積層体、偏光板、液晶表示装置、および偏光板の製造方法 | |
JP6211488B2 (ja) | 液晶表示装置、および偏光板の製造方法 | |
WO2006057214A1 (ja) | アゾ化合物およびそれらを含有する染料系偏光膜または偏光板 | |
EP2983020A1 (en) | Achromatic dye-based highly-transmissive polarization element, and polarization plate | |
TWI621883B (zh) | 設有具有偏光機能基材之顯示裝置 | |
WO2007145210A1 (ja) | アゾ化合物及びそれらを含有する染料系偏光膜 | |
JP5786016B2 (ja) | 偏光板保護フィルム、偏光板、並びに液晶表示装置 | |
TWI825047B (zh) | 偶氮化合物或其鹽、以及含有該化合物之偏光元件、偏光板及顯示裝置 | |
TW200925213A (en) | Crosslinked body, color compensating filter, optical member, image display device and liquid crystal display device | |
TWI665265B (zh) | 偶氮化合物及含有該化合物之染料系偏光膜,以及偏光板 | |
US9256099B2 (en) | Polarizer, polarizing plate using the same, liquid crystal display device, and method of manufacturing polarizing plate | |
TW201522548A (zh) | 用於偏光板之聚乙烯醇系黏著劑、偏光板、以及包含其之顯示裝置 | |
WO2018066677A1 (ja) | 偏光板及び液晶表示装置 | |
JP4360100B2 (ja) | 染料系偏光フィルム | |
TWI703190B (zh) | 偶氮化合物及含有此等之染料系偏光膜以及偏光板 | |
JP2022078095A (ja) | 偏光素子、円偏光板および画像表示装置 | |
JP4360101B2 (ja) | 染料系偏光板 | |
TW201801924A (zh) | 偏光板 | |
TW200914150A (en) | Process for producing laminate | |
JP6340339B2 (ja) | 偏光板保護フィルム、偏光板および表示装置 | |
WO2024043261A1 (ja) | アゾ化合物又はその塩、並びにそれらを含有する偏光膜、偏光板及び液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170530 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170721 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170913 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6211488 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |