JPH05239977A - ワイヤーピアススクリーン装置 - Google Patents

ワイヤーピアススクリーン装置

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JPH05239977A
JPH05239977A JP9395592A JP9395592A JPH05239977A JP H05239977 A JPH05239977 A JP H05239977A JP 9395592 A JP9395592 A JP 9395592A JP 9395592 A JP9395592 A JP 9395592A JP H05239977 A JPH05239977 A JP H05239977A
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JP
Japan
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wire
pleated structure
closing
wires
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Shigeki Fukuchi
茂樹 福地
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Individual
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    • E06B9/24Screens or other constructions affording protection against light, especially against sunshine; Similar screens for privacy or appearance; Slat blinds
    • E06B9/26Lamellar or like blinds, e.g. venetian blinds
    • E06B9/28Lamellar or like blinds, e.g. venetian blinds with horizontal lamellae, e.g. non-liftable
    • E06B9/30Lamellar or like blinds, e.g. venetian blinds with horizontal lamellae, e.g. non-liftable liftable
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E06B2009/2627Cellular screens, e.g. box or honeycomb-like

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Blinds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮自在なプリーツ構造体を伸開、縮閉し、
開口部の開閉、間仕切り用として設置使用できるように
する。 【構成】 伸縮自在なプリーツ構造体1を開閉区域AB
CD内に配装し、このプリーツ構造体1における山折
り、谷折りの各折り目を跨いで貫挿し、開閉区域ABC
Dの両側縁部を経由し、また、プリーツ構造体1の開閉
端に連繋装着した平行バー2内に配線する対状のワイヤ
ー3,4を開閉区域ABCDの両端部相互間に張装す
る。平行バー2を移動するとき、平行バー2内の渡り部
長さを一定に維持して、また、貫挿部、固定部両者の合
計長さを一定にしながらこれらを相対的に変化させて平
行バー2を平行に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸縮自在なプリーツ状
のスクリーン等のプリーツ構造体を伸開、縮閉すること
で建築物における窓等の開口部の開閉、間仕切り用とし
て設置使用するのに好適なワイヤーピアススクリーン装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、山折りあるいは谷折りを呈す
る折り目であるプリーツを交互に配して断面でほぼ角波
形状を呈するスクリーン部材を引き伸ばすことで伸開
し、あるいは折り畳むことで縮閉することにより、例え
ば窓部に配装したこの種のスクリーン部材によって窓を
開口、閉塞させるプリーツスクリーン装置がある。例え
ば実開平2−99194号公報等にあるように、スクリ
ーン部材の開閉操作には、スクリーン部材に対しその開
閉方向に沿って貫挿すると共にスクリーン部材端部に接
続したベースバーに連繋挿通させたコードを、スクリー
ン部材の設置空間の上部から吊り下げるように配線して
おき、コードの牽引あるいは牽引の開放によってスクリ
ーン部材を開閉させるとするものである。
【0003】また、例えば米国特許第4733710号
明細書、米国特許第4842034号明細書、米国特許
第4825929号明細書、米国特許第4850414
号明細書、米国特許第4852627号明細書等にある
ように、プリーツ状のスクリーン部材に貫挿させたコー
ドを、スクリーン部材端部に連繋装着したスライドバー
内に挿通させ、開閉空間の両端部相互間でたすき掛け状
にして配線固定させておくものである。そして、そのコ
ード自体に生じている張力によって緊張させられた状態
でスクリーン部材の保持と、開閉度合いの自在な調整と
を可能にしているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうして従
来のプリーツスクリーン装置にあっては、プリーツスク
リーン部材を貫挿させ、ベースバーにコードを単に連繋
させた実開平2−99194号公報のものは、開閉空間
の任意位置での自在な停止は、外部の操作用のコードの
固定によってしか得られないから、そのための特別な停
止手段を必要とし、取扱いが面倒である。
【0005】また、プリーツスクリーン部材を貫挿さ
せ、たすき掛け状にコードを配線するものとした米国特
許第4733710号明細書等は、コードの配線形態が
複雑であり、これのコード構成は面倒なものである。そ
ればかりでなく、プリーツスクリーン部材を縮閉するこ
とで窓等の開閉空間を大きく開放した場合に、配線され
ているコードがそのまま露出されてしまい、開口部が完
全に開放されず、また、バーが確実に平行移動せず、操
作を繰り返す都度バーの傾きが増大するものである(米
国特許第4733710号明細書、米国特許第4842
034号明細書、米国特許第4825929号明細書参
照)。また、開閉させるための操作用のコードが外部に
配線されているために、操作が面倒であったり、体裁が
悪いものであり(米国特許第4842034号明細書参
照)、更には、開放側にコードがそのまま残置配線され
たままである故に邪魔で、体裁が悪いものであった(米
国特許第4850414号明細書、米国特許第4852
627号明細書参照)。
【0006】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、開閉区域における開
閉方向に沿う両端部相互間に張装配線した対状のワイヤ
ーを、開閉区域内に配装されたプリーツ構造体内に貫挿
させておき、このワイヤーの張装作用によって、プリー
ツ構造物を伸縮させることに伴なう伸開、縮閉で開閉区
域内におけるプリーツ構造体の開閉を可能にし、例えば
建築物の窓等を開閉するスクリーン、建築物内での部屋
の間仕切り等とすることができるようにしたものであ
る。
【0007】すなわち、本発明の目的は、そのプリーツ
構造体の伸開、縮閉に際し、プリーツ構造体の開閉方向
に沿って配線させるワイヤーを、開閉区域両側縁に沿う
固定部、プリーツ構造体内に貫挿する貫挿部、プリーツ
構造体内で開閉方向に対しほぼ直交または任意の角度で
交差している渡り部夫々を形成させるよう、転回させる
プーリーの如き転回部材の食い違い配置、張力バランス
による角度設定によってプリーツ構造体においてのプリ
ーツ形状を安定したままで開閉させることにある。
【0008】ワイヤーの転回部材位置におけるヒステリ
シス抵抗と摩擦抵抗、またはそれらの複合抗力によって
張力に対応したブレーキ力を装置内に設定し、プリーツ
構造体の伸開、縮閉における反力に対向させて形状の安
定、位置固定を図れるようにする。
【0009】ワイヤーの張装支持相互間においてのプリ
ーツ構造体の開閉端を挟んだワイヤーの非対称形態によ
って、開口部を完全に開放し、その開口部分にはワイヤ
ーを露出、分布させず、開口部を大きく開放させるよう
にする。
【0010】張装させたワイヤー自体が有している予め
の緊張状態によって、プリーツ構造体を確実に保持し、
プリーツ構造体自体の重心、中心線位置における支持の
必要性がなく、その偏り、傾きを許容し、自由な配置で
張設展開できる開口部における開閉手段の一般的なシス
テムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明にあっての基本的な構成要素として、伸
張、折り畳みにより伸縮可能で、開閉区域内に配装され
るプリーツ構造体と、このプリーツ構造体に折り畳み部
分を跨いで貫挿(ピアス)し、開閉区域の両側縁部を経
由、転回してプリーツ構造体内で交差しているか、交差
していないで開閉区域内の両端部相互間で対状に張装配
線されるワイヤーとを備えており、ワイヤーは、プリー
ツ構造体における開閉端に対してプリーツ構造体の閉塞
側、開口側で非対称配置の分布態様となっていることで
ある。
【0012】また、プリーツ構造体は、開閉区域を保持
区画する外郭構造体内に、あるいは開閉区域の両側縁に
配置されるガイドレール相互間に、あるいは開閉区域両
端部相互間に張装され、貫挿させたワイヤーのみによっ
て支持されるものとして構成でき、プリーツ構造体端部
に連繋装着した平行バーによって端部形状を保持するも
のとして構成できる。
【0013】ワイヤーは、開閉方向に沿って配線されて
いて、開閉方向の端部で固定し、開閉方向にほぼ直交ま
たは任意の角度で交差してプリーツ構造体内に適宜長さ
で渡る渡りの部分を配線のほぼ半ば位置に設定してある
ものとして構成できる。
【0014】そして、開閉区域内に配装されて開閉方向
に沿って伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域
の開閉方向両端部相互間で適宜なテンションが付与され
た状態で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される
閉塞側ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ
構造体が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配
線されるワイヤーとを備えており、ワイヤーは、開閉区
域における開口側端部からその側縁部を経由、転回し、
プリーツ構造体の開口端部に連繋装着した平行バー内に
挿通させ、平行バーから転回してプリーツ構造体を貫挿
させて開閉区域の閉塞側端部に至る対状に配線すると共
に、この対状のワイヤーは平行バー内で交差させるか、
または、交差させずに、更には、交差したもの、交差さ
せないもの夫々を適宜に組合せて配線構成するものであ
る。
【0015】また、同じくプリーツ構造体とワイヤーと
を備えており、ワイヤーは、開閉区域における開口側端
部から閉塞側端部を経由、転回し、プリーツ構造体内に
貫挿配線され、プリーツ構造体の開口端部に連繋装着し
た平行バーに至る対状に配線すると共に、この対状のワ
イヤーはプリーツ構造体の閉塞側端部位置で交差させる
か、または、交差させずに、更には、交差したもの、交
差させないもの夫々を適宜に組合せて配線構成するもの
である。
【0016】同じくプリーツ構造体とワイヤーとを備え
ており、プリーツ構造体両側縁に配置したガイドレール
相互間に、プリーツ構造体端部夫々に連繋装着した平行
バーを開閉区域内でスライド自在に配置し、ガイドレー
ル端部に固定したワイヤーを平行バー内に挿通し、ま
た、プリーツ構造体内を貫挿させて対状に配線構成する
ものである。
【0017】同じくプリーツ構造体とワイヤーとを備え
ており、プリーツ構造体の閉塞側端部を適宜に固定し、
プリーツ構造体の開口側端部を平行バーに連繋装着し、
開閉区域両端部相互間で、平行バーに挿通させ、プリー
ツ構造体内を貫挿するワイヤーを対状に配線構成するも
のである。
【0018】同じくプリーツ構造体とワイヤーとを備え
ており、プリーツ構造体を開閉させる開閉区域を外郭構
造体によって区画形成し、開閉区域両端部相互間で、プ
リーツ構造体側縁部を支持し、プリーツ構造体側縁部端
部で転回してプリーツ構造体両端部に貫挿するワイヤー
を対状に配線構成するものである。
【0019】同じくプリーツ構造体とワイヤーとを備え
ており、開閉区域両端部相互間で、プリーツ構造体両端
部に連繋装着した平行バー夫々に、開閉区域両側縁部を
経由したワイヤーを平行バー端部で転回し、平行バー内
に挿通させ、平行バーから転回してプリーツ構造体を貫
挿させて対状に配線構成するものである。
【0020】同じくプリーツ構造体とワイヤーとを備え
ており、プリーツ構造体両側縁に配置したガイドレール
両端部相互間で、プリーツ構造体側縁部を支持し、プリ
ーツ構造体側縁部端部で転回してプリーツ構造体両端部
に貫挿するワイヤーを対状に配線構成するものである。
【0021】また、プリーツ構造体は、山折り、谷折り
の折り目が交互に配設して形成された折り畳み片を連続
させて伸縮自在なプリーツ構造の膜体から成るものとし
たり、偏平縮小、膨脹拡大する中空材を連続配列して成
るものとしたり、開閉方向に沿った偏平状で、襞折り縮
小される中空状に形成したりして構成できる。
【0022】ワイヤーは、プリーツ構造体の開閉方向に
沿ってプリーツ構造体に貫挿される貫挿部、開閉方向に
ほぼ直交または任意の角度で交差する方向でプリーツ構
造体の端部に沿っている渡り部、開閉区域における開口
側の側縁部に沿い、開閉区域の開口側あるいは閉塞側の
端部に固定される固定部を有していて、プリーツ構造体
の伸開、縮閉に伴ない渡り部長さを一定にしたままで貫
挿部、固定部夫々が、これらの合計長さを一定にしなが
ら相対的に変化するようにしてある。
【0023】ワイヤーの固定部、渡り部、貫挿部夫々の
相互間は、回転自在なプーリーあるいは円弧面を有する
グライドの転回部材によって配線方向が転換され、この
転回部材は、外郭構造体、ガイドレール、平行バーのい
ずれかに配置させてある。
【0024】更には、対状に配線構成されたワイヤー相
互間で、プリーツ構造体内を開閉方向に沿った任意の位
置、具体的にはプリーツ構造体自体の側縁部以外の中間
部位置で貫挿し、プリーツ構造体の開口側端部の平行バ
ー内部で転回され、開閉区域の側縁部に沿って配線され
る適数本の中間ワイヤーを有して構成することができ
る。
【0025】ワイヤーの転回は、開閉区域を区画する外
郭構造体、ガイドレール内でスライドするプーリーユニ
ット、グライドユニットに、あるいは平行バー内に支承
されるプーリー、同じく平行バー内に配置される湾曲面
を有するグライドプーリーを介して行なわれるようにし
て構成することができる。
【0026】また、ワイヤーの転回位置において、ワイ
ヤー自体のヒステリシス抵抗と摩擦抵抗、またはそれら
の複合抗力によって張力に対応したブレーキ力が設定さ
れているものとして構成することができる。
【0027】開閉区域の両端相互間で張装支持されたワ
イヤー自体は、プリーツ構造体の端部に連繋してある平
行バー等の開閉端を境界として、プリーツ構造体側では
プリーツ構造体内に貫挿され、開口側では開閉区域の両
側縁部に配置される非対称形態として構成することがで
きる。
【0028】また、ここで、本発明に係るワイヤーピア
ススクリーン装置における基本的構造の概略を示した図
1によって、本発明の基本的な概念を説明する。
【0029】プリーツ構造体1が伸開、縮閉される平行
四辺形状の開閉区域ABCDは、剛体の平行バー2を境
界としてプリーツ構造体1が展開される閉塞領域D
(図においての不連続な斜線域として示してあり、以
下同じ。なお、図1に示す拡大詳細図において、代表的
な折り目構造のプリーツ構造体1にワイヤーwが貫通
されていることを表わしてある)と、展開されない開口
領域Dとに区画される。閉塞領域D内におけるプリ
ーツ構造体1内部には、開閉区域一端部AB側の固定点
13,P23に固定された対状のワイヤーw,w
を貫通させて、平行バー2内の転回点P12,P22
介して屈折、転回後に平行バー2内で交差させ、更に平
行バー2内の転回点P11,P21を介して屈折、転回
後に開口領域D縁部に沿って開閉区域他端部CD側の
固定点P10,P20夫々に固定する。
【0030】すなわち、固定点P10,P13相互間、
固定点P20,P23相互間に張設されたワイヤー
,wは、夫々張力S,Sで平行線L
、L,L上に沿って配線分布される。そして、
張力S,Sの組合せのとき、転回点P12
22、P11,P21群の中心線または平行バー2が
平行線L,L、L,L群に対して角度α,βを
保って安定し、平行線L,L、L,Lの長手方
向に沿って平行移動する。
【0031】このとき、ワイヤーw,wにおける平
行バー2内における挿通長さである渡りの長さ夫々をT
,Tとすれば、ワイヤーw,wの渡りの長さに
沿うモーメントM,Mは、 M=S=S である。ワイヤーw,wの屈折角をα,βとすれ
ば、ベクターV,Vは、 V=2SCOSα/2 V=2SCOSβ/2 V=V そこで、角度α,βと張力S,Sとの関係は、次式
で与えられる。ただし、α≦βである。
【数1】
【0032】屈折角または渡りの角度の半角のコサイン
比がワイヤーw,wに沿うモーメントM,M
逆比になっている。そのため、張力システムは、α→β
の方向に、すなわちα=β=π/2の角度に向かって安
定変化しやすい性質を有するものである。したがって、
この平行駆動システムは、張力S,Sの設定によっ
て任意の屈折角α,βを設定できるから、開閉区域AB
CDを任意の平行四辺形とすれば、変形に対して自由な
プリーツ構造体1を閉塞領域D側に貫通張設してこれ
を当該閉塞領域D内で自由に折り畳み、引き伸すこと
で、自由に伸開、縮閉できるものである。もとより、開
閉区域ABCDは、矩形状であるときにその張力システ
ムが安定するものである。
【0033】また、ワイヤーw,wのたわみ(伸び
率)が大きい場合、長いワイヤーw,wはそれだけ
たわみ量が大きく、緩みやすいから、ワイヤーw,w
の配置と形状とは、ワイヤーw,w長さが等し
く、渡りの線が等しい組合せであって、屈折角α,βが
直角に近いほど機能的に安定である。
【0034】同様にして、図2において示された開閉区
域ABCD内で伸開、縮閉されるプリーツ構造体1、平
行移動する平行バー2を備えた不等張力、等ベクターで
屈折角が定まるワイヤー駆動装置について、ワイヤーw
,w,w,w……w,…wの組を並列形態
で複合させる場合、等ベクターの式は次の(2)式のよ
うになる。なお、S,S,S,S……S,…
はワイヤーw,w,w,w……w,…w
夫々の張力、T,T,T,T……T,…T
はワイヤーw,w,w,w……w,…w
夫々の渡りの長さである。ただし、│i−j│>1であ
る。
【数2】
【0035】上式は一般的に、複数のワイヤーの組と、
渡りの長さの組を複合できることを表わしている。
【0036】更に、こうしたワイヤー、プリーツ構造体
の組合せから成るベクター・コーディネーション・ユニ
ット(VECTOR・COORDINATION・UN
IT)は直列形態で複合させることができる。すなわ
ち、複数の平行バーを平行線対の長さ方向に直列して配
置し、ベクター・コーディネーション・ユニットを直列
複合させるとき、平行バーの数がb≧2、開口部の領域
数D≧3であるような連続面で、開空間面とプリーツ構
造体が伸開、縮閉される面とが市松状(シェルピンスキ
ー・リボン)に並んでいる連続体は次の構造で与えられ
る。ここで、平行バー2の数をb、ベクター対ワイヤー
回路の作る張力面のねじれ数をn(なお、完全・単純ユ
ニットではn=1/2である)、プリーツ構造体1の数
をm、単純ユニットをU(またはU,U,U
…)、疑似回路ユニットをなすベクター対をU(また
はU ,U ,U ……)とする。
【0037】なお、疑似回路ユニットとは、対状のワイ
ヤーから成るベクター対偶回路が複数個の平行バーを直
列してぬって通り、そのワイヤー回路が形成する張力面
がねじれ数n=1であるようなホフ空間、あるいはn>
1+1/2であるようなザイフェルト空間を形成するも
のである。そして、一般に平行バーには、平行運動に関
して並進の自由度1、回転の自由度1(同方向と一つお
きに逆転の方向とがある)の二つの自由度があり、外力
を受けて運動するときに平行バーの姿勢は安定せず、傾
きが残留するのである。
【0038】図3(A)に示すように、D≧3、b≧2
であって、完全・単純ユニットUだけで構成される直列
複合はただ一つだけある。同図では、b=2、n=1/
2+1/2、m=2、U=(U+U)=2の場合を
示しており、単純ユニットUにおける平行バーb
はワイヤーw,wを挿通交差させ、単純ユニットU
における平行バーbではワイヤーw,wを挿通
交差させてある。
【0039】また、図3(B)に示すように、D≧3、
b≧2であるような疑似回路ユニットUを単純ユニッ
トUに分割する方法はただ一つの場合に限られ、同図で
は、b=2、(n=1)→(n=1/2+1/2)、m
=2、(D=3)→(D=4)、(U=U =1)
→(U=(U+U)=2)の場合を示している。平
行バーの回転の自由度を制限して、自由度1の並進・平
行運動だけを許容する分割の方法はただ一つあって、n
=1の場合の疑似回路ユニット、開空間内のワイヤー上
の少なくとも一点Pを外郭構造体上に固定する場合で
ある。両端に配した閉塞領域D,D相互間に開口領
域Dを配し、疑似回路ユニットU における平行バ
ーb,bにワイヤーw,wを挿通交差させてあ
る。
【0040】ここで、点Pを固定したとき、平行バー
の平行運動に着目すると、点Pを含む平行バーb
側の転回点群と固定点群とはひとつの不動点を構成す
るから、点Pの対称点P′を対向線上に設定したこ
とと同じ機能を有する。同様に、平行バーbの運動に
着目して同じく平行バーb側の転回点群と固定点群と
がひとつの不動点となるから、この疑似回路ユニットU
は、(P′)を運動境界として2個の単純ユ
ニットに分割される。
【0041】一般的に、D≧3、b≧2であるときの直
列複合は、少なくとも一対の疑似回路ユニットU
完全・単純ユニット(非ピアス型)U(またはU,U
,U……)との重ね合せで構成される。すなわち、
図4に示すように、D>3、b>2、m≧D/2の場合
であり、例えば疑似回路ユニットU におけるワイヤ
ーw,wが領域D1,D2…を区画する平行バーb
,b…夫々で挿通交差し、完全・単純ユニットU
におけるワイヤーw,wが平行バーbで挿通交差
し、完全・単純ユニットUにおけるワイヤーw,w
が平行バーbで挿通交差するように、順次複合して
組合せるのである。このとき、U=1に対して非ピア
ス型の完全・単純ユニット(ベクター対)Uを直列複合
させるとき、複合される単純ユニットU数は、U≧b/
2である。
【0042】疑似回路ユニットだけの重ね合せによる直
列複合は、平行バーの回転の自由度を制限する条件が特
殊であるため、平行運動が不安定化しやすく、一般的に
成り立たない。また、この疑似回路ユニットは、図5に
示すように、交差型(同図(A)参照)、非交差型(同
図(B)参照)、混合型(同図(C)参照)の3つのパ
ターンに分類され、疑似回路ユニットU におけるワ
イヤーw,wは、閉塞領域D,D,D…と開
口領域D,D,D…とを区画する長さBの平行バ
ーb,b…に挿通されている。
【0043】張力と渡りの長さに関するベクターのつり
合いが前記(2)式を満足していて、ワイヤーの伸び率
をe、径のヒステリシス抵抗をR、回路長さをLとして
平行バーの任意の一点に外力Pを加えて平行バーが角変
位(回転角)φ,φ,φ…をとるとき、転回・屈
折点が十分に潤滑されているとすれば、交差型、非交差
型ではφ=φ=φ…である。外力Pを取り去った
後、系内のヒステリシス・摩擦抗力Rとワイヤーの伸び
λに対応する張力が釣り合う位置で残留変位角τが安定
し固定化する(τ<φ).この二つのタイプでは、平行
バーの長さBが固定であるとき、変位角及び残留変位角
がかなり大きく、平行バーの平行姿勢は大きくずれる。
混合型では、一点に外力Pを加えると変位角は互いに反
転して(φ=φ=φ…)は、│φ=φ=φ
…│と等しいかいずれか一方が他方に比し大きくなるの
である。
【0044】したがって、張力分布について、厳密な配
置を行なえば、交差型・疑似回路ユニットと、混合型と
を、非交差型・疑似回路ユニットと混合型を、全領域に
わたって二重に重ね合せた回路を構成すると、回転の自
由度が互いに相殺して自由度(並進)1のベクターコー
ディネーションを設計できる。
【0045】また、このベクター・コーディネーション
・ユニットにおけるワイヤーの配線回路にあって、1ユ
ニット内のワイヤーの各固定端を重ね合せて空間内に環
を形成すると、平行バーの数N=1であるベクター対偶
は、その張力面がメビウス・リングを成し、その平行運
動が自由度1に制限されたシステムとなっているもので
ある。すなわち、ベクター対偶がn=1/2ひねりを有
するメビウス・リングの境界線に同相のワイヤー回路を
もつとき、自由度1の平行運動システムが成り立つので
ある。そして、その張力面がn=1回ひねりの2π(3
60°)のねじれをもつ平行バーの数N=2であるホフ
・バンド(hoff band)、n>1+1/2のザ
イフェルト曲面の境界線に同相のワイヤーの配線態様は
疑似回路ユニットを構成し、自由度2の平行運動を行な
い、平行バーの運動には回転の自由度1が加わって平行
バーの並進平行運動は不安定になるから、システムの複
合は、ベクター対偶の単純ユニットの単純な組合せまた
は連続であることが必要とされる。また、図6(A)に
示すように、メビウス・リングの境界線に沿うワイヤー
,wがメビウス・リングのねじれ部に位置する平
行バー2内で交差するように構成する場合には相対速度
運動型(RERATIVE MOTIONTYPE)と
称され、また、同図(B)に示すように、メビウス・リ
ングの境界線に沿うワイヤーw,wがメビウス・リ
ングの非ねじれ部に位置する平行バー2内で固定される
ように構成する場合には等速運動型(ABSOLUTE
MOTION TYPE)と称される。
【0046】相対速度運動型は、図7に示すように、開
閉区域ABCD内において、開閉方向に沿っている仮想
の平行線を考え、互いに平行な二対の平行線のうちの一
対の平行線L,LまたはL,Lの一方の線上の
一点に固定端点P20をもち、閉塞領域Dを形成する
プリーツ構造体1を貫挿して、その線上に配される転回
点P21,P22を通って、開口領域D側の対向線上
の他の一点に固定点P23をもつワイヤーwで結ば
れ、同様にして、他の一対の平行線L,LまたはL
,Lについて固定点P10、転回点P11
12、固定点P13をもつようにワイヤーwで結ば
れ、平行線を横断する線上に配置された転回点P21
22,P11,P12群が1本の剛性の平行バー2上
に配置固定されているとき、ワイヤーwの張力が
、ワイヤーwの張力がSであれば、平行線と横
断線とは張力S,Sによって定まるベクターが等し
くなる角度で釣り合うものとなっているものである。
【0047】このとき、転回点P11,P12
21,P22群を配置した平行バー2の一点に、平行
線に沿った外力を加えれば平行バー2は初期位置に対し
て常時平行に移動する。そして、平行バー2を境界とし
て一方の閉塞領域D内にあるワイヤーw,wがプ
リーツ構造体1内部を貫通して平行バー2の平行運動に
伴なって畳み込みと引き伸し展開とを交互に繰り返すと
き、プリーツ構造体1とワイヤーw,wとの間には
相対速度が存在するのである。
【0048】そして、同図(A)にあってはワイヤーw
,wが平行バー2内で交差している交差型が示さ
れ、同図(B)にあってはワイヤーw,wが平行バ
ー2内で交差していない非交差型が示され、同図(C)
にあっては適数の交差型を複合させた複合型が示されて
おり、このとき、平行線L,L、L,L
,L夫々が組になっていて、ワイヤーw
,w,wが配線されるのであり、もとより、こ
の複合型には、交差型と非交差型とを、適数の非交差型
相互を複合させるものもある。
【0049】なお、角度の安定性は渡りの長さT,T
,T,Tに依存するから、非交差型より交差型
が、交差型より複合型がより安定である。
【0050】一方、等速運動型は、図8に示すように、
開閉区域ABCD内に開閉方向に沿った仮想の平行線を
考え、互いに平行な二対一組の平行線を横断して交差す
る線分P1020と平行線L,LまたはL,L
との交点を一方の固定点P10とし、一対の平行線L
,LまたはL,L上の一方の線分と渡りの線
(横断線)との交点を固定点P14として、同一線上の
離れた位置を転回点P13とし、補助の転回点P12
通って平行線の他方の線上の転回点P13へ横断し、プ
リーツ構造体1を貫挿するようにして、他方の線と横断
線とが交わる点を他方の固定点P14とするようにワイ
ヤーwを配線する。他の一対の平行線L,Lまた
はL,Lについて同様に固定点P20から出て平行
線上の離れた3つの転回点P23,P22(少なくとも
2点以上の)を通って他の固定点P24へ至る経路を通
ってワイヤーwを配線する。横断線上の固定点
10,P14,P20,P24群が1本の剛性の平行
バー2の上に固定配置されているとき、ワイヤーw
の張力がS,Sであれば、平行線と横断線、す
なわち平行バー2は張力S,Sの釣り合いによって
定まるベクターが等しくなる角度を保持して安定する。
【0051】このとき、固定端点P10,P14,P
20,P24群をのせた平行バー2上の任意の一点に平
行線に沿った外力を加えれば、平行バー2は初期位置に
対して常時平行に移動する。そして、平行バー2を境界
として一方の閉塞領域D内にあるワイヤーw,w
がプリーツ構造体1内部を貫通して平行バー2の平行運
動に伴なって畳み込みと引き伸し展開とを交互に繰り返
すとき、プリーツ構造体1とワイヤーw,wとは、
常時、等速・等方向に運動するから、ワイヤーw,w
とプリーツ構造体1との接点は、摩擦力を受けない。
【0052】そして、同図(A)にあってはワイヤーw
,wが交差している交差型が示され、同図(B)に
あってはワイヤーw,wが交差していない非交差型
が示され、同図(C)にあっては適数の交差型を複合さ
せた複合型が示されており、このとき、平行線L,L
、L,L、L,L夫々が組になっていて、ワ
イヤーw,w,w,wが配線されるのであり、
もとより、この複合型には、交差型と非交差型とを、適
数の非交差型相互を複合させるものもある。
【0053】なお、横断線と平行線とのなす角度の安定
性は、同じく渡りの長さT,Tに依存するから、こ
の等速運動型のものにおいても相対速度運動型のものと
同様に、非交差型より交差型が、交差型より複合型がよ
り安定である。
【0054】また、これらのワイヤーw…の張設形態
は、適宜な設置場所で、垂直方向、水平方向、横方向、
傾斜方向に沿った設置使用が可能であり、その張装方向
に沿って曲面となっている二次曲面を形成したり、ひね
りが与えられた二次屈折面を形成したりすることもでき
る。
【0055】ここで、図9(A)に示したプーリーの転
回部材位置におけるワイヤーに生じるヒステリシス抵
抗、摩擦抵抗を考察すると、十分に潤滑された軸受を有
するプーリーrに、線径dのワイヤーwを掛回し、
その両端に等しい張力Sを付与する。ワイヤーwの曲率
半径rが線径dに対してさほど大きくないとき、ワイ
ヤーwの一方端に追加の張力を加え、次第に増加すると
き、一方の張力がS+Siとなったときにワイヤーwが
動き出すものとする。
【0056】変形点P,Pにおけるワイヤーwの曲
げモーメントと回復モーメントを次式で書く。ただし、
r=r+d/2
【数3】
【0057】点Pではワイヤーwは曲げ応力を受け、
点Pでは回復する。ワイヤーwが完全弾性体であれ
ば、点P,Pでの変形は等しく、方向が逆向きであ
るから、張力Siは、Si>0の条件が満足されさえす
ればワイヤーwをプーリー表面に沿って抵抗なしに移動
させることができるはずである。
【0058】しかし、実際の材料は、内部摩擦に伴なう
熱的損失(HYSTERESISLOSS ヒステリシ
ス損失)をもち、小さな曲率に沿ってワイヤーを変形さ
せるときに、このヒステリシスに基づく抵抗(HYST
ERESIS RESISTANCE)が顕著に表われ
る。このヒステリシス抵抗Rは、次式で表わされる。
【数4】 ここで、2ρは、ヒステリシス損失率、Eはプリテン
ションSの下でのワイヤーのみかけのヤング率であっ
て、次式で定義するものとする。
【数5】
【0059】厳密には、履歴曲線の往路曲線をf
(ε)、回復曲線をf(ε)、完全弾性曲線をf
(ε)とすると、次式で定義される。
【数6】
【0060】そして、みかけのヤング率については、張
力S、ワイヤーの有効断面積をA、破断応力をσβとす
れば、次式で表わされる。
【数7】
【0061】なお、ワイヤーは、材質、素線径、芯材、
撚り組織、撚り数、充填材等の組合せによって性能が多
様に変化するので理論的にはE及びIの値を求めること
は困難であるが、実験的には可能である。
【0062】また、プーリー軸受部が単純なジャーナル
であるときには、次式で表わされる。
【数8】
【0063】一方、同じく図9(B)に示した固定され
た円柱表面またはグライドの円弧面に沿って曲げ強さを
無視できるワイヤーまたはロープを掛回し、その両端に
等しい張力Sをかけて一方端に追加の張力を次第に加え
てΔSに達したときにワイヤーが滑り出すものとすると
き、ワイヤーの各部分の張力分布は次式で表わされる。
中心角θと、θ+Δθの間のワイヤーの釣り合いにおい
て単位長さ当りの円柱面の抗力をF、摩擦力をFfとす
れば、ワイヤーに働く力の半径方向の成分は、
【数9】 両式の両辺をΔθで除して極限を求めると
【数10】 であり、円柱とワイヤーとの静止摩擦係数をμとすれ
ば、
【数11】 θ=0に対してS=S、C=0であるから、
【数12】 である。
【0064】したがって、曲げ剛さをもつワイヤーがグ
ライドの表面を滑りながら変形移動するときの抗力R
は、加重する力をΔSiとするとき、次式で表わされ
る。
【数13】
【0065】また、ワイヤー端部を固定するよう、食い
違い配置された挿通間隙(ラビリンス RABYRIN
TH)内を通るワイヤーは、摩擦抵抗とヒステリシス抵
抗とを受けるものである。ここで、食い違いの段数を
n、ワイヤーが変形した場合の曲率半径をr(r=r
+d/2)、接触部分の中心角をθ、物質間の静止摩
擦係数をμとすれば、ヒステリシス抵抗部分について
は、第1段目の引き抜き力をS1、第n段目のそれをS
nとしたとき、非連続的な作用点が直列することからこ
れは、次式で表わされる。
【数14】 ただし、
【数15】
【0066】同じく、摩擦部分は中心角に連続してい
て、一方の張力はヒステリシス抵抗、第1段目の抗力に
よって次式によって与えられる。
【数16】
【0067】したがって、ヒステリシス抵抗部分と摩擦
抵抗部分とから、n段目の引き抜き抗力Snは、Sn=
Sn′+Sn′′であり、次式によって表わされる。
【数17】
【0068】なお、圧縮力を受ける屈折点の数がnであ
るような可変数な固定手段であれば、圧縮力Pが加わる
ことで、次式で示される。
【数18】
【0069】そしてまた、図10に示すように、対状に
配線構成されたワイヤーw,w相互間で、プリーツ
構造体1内の開閉方向に沿った任意の位置で貫挿し、プ
リーツ構造体1の開口側端部の平行バー2内部で転回さ
れるようにした適数本の中間ワイヤーw′を開閉区域A
BCDの側縁部に沿って配線構成するものとしてある。
このとき、ワイヤーw,w、中間ワイヤーw′夫々
の張力をS,S,S′、渡りの長さをT,T
T′とするとき、次式が成り立つ。
【数19】
【0070】また、本発明装置は、プリーツ構造体が平
面的に展開されることで、その平面内における伸開、縮
閉のみならず、立体的な円筒空間、多角柱空間その他の
平面で多角形を呈する立体的な空間内で展開設置できる
ものであり、プリーツ構造体自体を立体的な空間を囲む
領域を形成するように構成する。すなわち、相対速度運
動型の型式にあってはその転回点群を含む平行バーを、
等速運動型の型式にあってはその固定点群を含む平行バ
ーを、夫々XYZ空間内のZX面上に押し開いて、円
環、円板、多角環、多角形板、または球、多角形に位相
変形することで三次元空間内に立体的に構成するもので
ある。このとき、平行バーは、円盤、ドーナツ盤等を呈
する平行板となるもので、その外周縁に沿って形成され
た平面で円形のワイヤー配線路を有し、プリーツ構造体
自体は、あたかも蛇腹状を呈する。
【0071】これは、相対速度運動型の型式の本発明装
置の概略が表わされた図11(A)において示される平
面型のものを、同図(B)に示されるように、最小不完
全単位ではあっても円筒表面型に押し開いた形態で位相
転換されたものとなるのであり、S,Sはワイヤー
,wの張力、L,L,L,Lは、ワイヤ
ーw,wが配線される平行線である。
【0072】そして、円筒表面型において、その左右端
の平行線の組L,Lは、円筒表面を一周して重なっ
ているから、平面型のものと円筒表面型のものとは位相
的に等値であり、同一の機能を有する。そのため、円筒
の断面円または楕円上にある転回点群または固定点群
は、その初期位置に対して平行運動する。
【0073】図12においては、円筒表面型のものを円
筒表面上に表現したもので、同図(A)では円板状の平
行板B1が、同図(B)では円環状の平行板B2が平行
運動する。すなわち、平行板B1,B2の移動は、平行
線L,L,L,L…に沿って配線されているワ
イヤーw,w,w…が貫挿されている部分である
円筒状を呈するプリーツ構造体1を伸開、縮閉させるの
であり、このときのプリーツ構造体1はあたかも蛇腹状
に形成されている。
【0074】更に、円筒表面上あるいは多角型表面上の
ワイヤーの配線形態は、その単位を複合させて平面型と
同様に拡張でき、固定端と転回・屈折点との間にあるワ
イヤーの可動部分はプリーツ構造体を貫挿していること
で、平行運動に伴ない伸開、縮閉できるものである。こ
れは、図13(A)に示すように、円筒表面における最
小完全単位である配線形態とするときは、3対一組で成
り立つものとなり、同図(B)に示すように、多数の組
で形成することができる。これらの複合された、平行線
,L,L,L…に沿って配線されているワイ
ヤーw,w,w…の配線形態は、プリーツ構造体
が展開されることで縮閉される閉塞側における固定、転
回の端点群が偏りなく分散していれば、平行板を挟んだ
開口側におけるワイヤーw,w,w…群を少なく
とも1乃至2本に収束できるものである。
【0075】また、ワイヤーの配線形態におけるライン
の方向に連続させたものは、連続数がnであるとき、n
個の平行板を有する。
【0076】一方、等速運動型の型式にあって、これを
円筒表面に押し開げるとき、そのワイヤーの配線形態の
概念は、図14(A)、(B)に示されており、同図に
おいて、平行線L,L,Lが円筒表面上で一致し
ていて、3本のワイヤーw,w,wから成る一単
位の配線構造が最も安定した円筒表面上でのベクター対
偶(3対のベクター対偶が円環上に並んで1組のベクタ
ー対偶を形成している)となっている。また、2本一対
のワイヤーw,wによる対偶も成り立ち、プリーツ
構造体へのワイヤーw,w…の貫挿が同時に存在し
なければ安定は不完全である。
【0077】図15において、等速運動型の型式にあっ
ての円筒表面への位相転換の形態を示している。すなわ
ち、複数本のワイヤーw,w,w,w…によっ
て円筒面上に形成したベクター対偶の配線構造となした
もので、同図(A)では円盤状を呈する平行板B1が上
下方向にアジャストされていて、加重に対するカウンタ
ーとシステム内における抗力とが等式関係をなしてお
り、この場合の平行板B1は、例えば椅子の座板であ
り、レシプロエンジンにおける無慣性量ピストンであ
る。また、同図(B)ではドーナツ状を呈する平行板B
2は、同様に例えば円柱の外側で昇降するエレベーター
であり、この平行板B2を収縮性の高い、ひだえり(r
uff)構造体のものとするとき、円柱を球に位相変形
することも可能である。
【0078】しかも、これらの円筒表面形態は、ワイヤ
ーを貫挿させたプリーツ構造体が幅方向の収縮性を有す
るとき、その表面は回転双曲面に収斂し、例えば鼓形、
太鼓型、円錘型、ドーナツ形等への立体的な形状展開を
可能にする。
【0079】更に、本発明に係るワイヤーピアススクリ
ーン装置は、図16乃至図20に示すように、開閉区域
内において、ワイヤー3,4が固定、転回され、また、
プリーツ構造体1の開閉方向に沿う端縁が開閉方向に対
したほぼ直交または任意の角度で交差する状態を維持し
たままで平行移動すれば足りるものである。そのため、
その配装形態によっては、開閉区域を区画する外郭構造
体(スタイル)5、プリーツ構造体1側縁を案内するガ
イドレール6、プリーツ構造体1の端縁を規制する平行
バー2等が省略されるミニマムデザインの型式とするこ
ともある。また、このミニマムデザインの型式において
は、外郭構造体5、ガイドレール6、平行バー2のいず
れか一つがない第一のグループと、外郭構造体5、ガイ
ドレール6両者あるいは外郭構造体5、平行バー2両者
がない第二のグループとに分けられる。
【0080】すなわち、図16において、第一のグルー
プの外郭構造体5が省略された場合であり、開閉方向に
沿った両側に対状に配装固定されたガイドレール6両端
部にワイヤー3,4の固定端を設定し、プリーツ構造体
1端縁に連繋した平行バー2にワイヤー3,4を交差挿
通し、また、プリーツ構造体1内にワイヤー3,4を貫
挿させるものである。
【0081】図17において、第一のグループのガイド
レール6が省略された場合であり、これは例えばプリー
ツ構造体1を垂直状態で昇降させるものとし、開閉方向
の上下端に固定した外郭構造体5の上下枠部分にワイヤ
ー3,4の固定端を設定し、このワイヤー3,4をプリ
ーツ構造体1内に貫挿させ、平行バー2に挿通させるも
のである。
【0082】図18において、第一のグループの平行バ
ー2が省略された場合であり、開閉区域全体を区画設定
する外郭構造体5における張装方向端部にワイヤー3,
4の固定端を設定し、同じく張装方向に沿う側縁部に対
応するガイドレール6内のワイヤー3,4にプリーツ構
造体1側縁をピアスリング7等で支持(貫挿)する一
方、プリーツ構造体1の端縁部に位置してガイドレール
6内で走行する転回点となる転回部材8を介してワイヤ
ー3,4を配線させるものである。
【0083】また、図19において、第二のグループの
外郭構造体5、ガイドレール6が省略された場合であ
り、開閉区域端部夫々に2組のワイヤー3,3′,4,
4′の固定端を設定し、開閉方向の前後に対応するプリ
ーツ構造体1の前後端に連繋した平行バー2に挿通した
ワイヤー3,3′,4,4′をプリーツ構造体1内に貫
挿させるものである。この配線形態において、前記した
疑似回路ユニットUと単純ユニットUとが複合されて
おり、疑似回路ユニットUにおけるワイヤー3,4
は、プリーツ構造体1両端に連繋装着した平行バー2夫
々に挿通交差され、単純ユニットUにおけるワイヤー
3′,4′は、一方の平行バー2のみに挿通交差され
る。
【0084】図20において、第二のグループの外郭構
造体5、平行バー2が省略された場合であり、開閉区域
の両側縁に沿って対状に配装固定されたガイドレール6
両端部にワイヤー3,4(または2組のワイヤー3,
3′,4,4′)の固定端を設定し、同じく開閉方向に
沿う側縁部に対応するガイドレール6内のワイヤー3,
4(またはワイヤー3,3′,4,4′)にプリーツ構
造体1側縁をピアスリング7等で支持(貫挿)する一
方、プリーツ構造体1の端縁部に位置してガイドレール
6内で走行する転回部材8を介してワイヤー3,4(ま
たはワイヤー3,3′,4,4′)を配線させるもので
ある。
【0085】しかして、ワイヤー3,4(またはワイヤ
ー3,3′,4,4′)自体は、開閉区域における両端
部相互間で、プリーツ構造体1を貫挿し、また、このプ
リーツ構造体1の端縁部に沿う渡り部を有して張装され
ていることで、プリーツ構造体1を適当なテンションに
よって支持すれば足り、例えば金属線を素線として縒り
を与えて複合したもの、中心にプラスチックスまたは金
属の芯材を有するもの、表面をプラスチックス材で被覆
したもの、全体を高圧イクストルーダ機を通して素線を
プラスチックス内にフロートしたもの、プラスチックス
・モノフィラメントまたはプラスチックス・ロッドのも
の等を包含するものである。
【0086】
【作用】本発明に係るワイヤーピアススクリーン装置に
あって、開閉区域両端部相互間で張装したワイヤーは、
これ自体に適宜なテンションが付与されていて、プリー
ツ構造体内に貫挿(ピアス)され、また、これ自体のほ
ぼ半ば位置に設定した渡り部によって、開閉区域内に配
装されたプリーツ構造体を保持し、このプリーツ構造体
を開閉方向で伸開、縮閉させる。
【0087】プリーツ構造体が伸縮するとき、このプリ
ーツ構造体におけるワイヤーの渡り部長さは一定のまま
であり、しかも、貫挿部、固定部の合計長さが一定のま
まで両者夫々が相対的に変化するから、プリーツ構造体
自体は、その開閉方向の端部を開閉方向に沿ってほぼ平
行状態にしてスライドさせる。プリーツ構造体の開閉端
に連繋装着した平行バーは、この平行バー自体の端部位
置あるいは半ば位置で転回されているワイヤーにおける
平行バー内部の渡り部、プリーツ構造体内に貫挿してい
る貫挿部、開閉区域端部への固定部夫々相互間で一定の
テンション状態を維持し、転回位置に生じるブレーキ作
用で平行バー自体を開口部の任意位置で停止させる。
【0088】対状に配線構成されたワイヤーは、プリー
ツ構造体を開閉方向に沿った両側縁相互間でこのワイヤ
ー自体に付与された張力によってバランスされることに
なり、プリーツ構造体の開閉作動を安定させ、また、伸
開させたときは閉塞領域を完全に覆い、縮閉させたとき
は開閉区域の開口領域を大きく開放させる。
【0089】開閉区域を区画形成する外郭構造体は、プ
リーツ構造体が伸開されるときの外郭を保持し、また、
開閉区域両側縁に配置したガイドレールは、プリーツ構
造体における開閉方向にほぼ直交または任意角で交差す
る方向での形態を維持させ、更には、プリーツ構造体を
貫挿して開閉区域両端部相互間で張装するワイヤー自体
によっても、プリーツ構造体を支持させる。
【0090】ワイヤーにおいて、開閉区域における開口
側端部からその側縁部を経由、転回し、プリーツ構造体
の開口端部に連繋装着した平行バー内に挿通させ、平行
バーから転回してプリーツ構造体を貫挿させて開閉区域
の閉塞側端部に至る対状の配線態様は、平行バー自体が
スライドするとき、プリーツ構造体とワイヤーとの間に
は、相対的な速度を生じさせる。
【0091】ワイヤーにおいて、開閉区域における開口
側端部から閉塞側端部を経由、転回し、プリーツ構造体
内に貫挿配線され、プリーツ構造体の開口端部に連繋装
着した平行バーに至る対状の配線態様は、平行バー自体
がスライドするとき、プリーツ構造体とワイヤーとは常
時等速、等方向に移動し、それらの接点は摩擦力を受け
ない。
【0092】適宜なテンションが付与されているワイヤ
ーがプリーツ構造体を保持することで、プリーツ構造体
は、その開閉方向が重力方向に沿う垂直状態、重力方向
にほぼ直交する水平状態、斜めの傾斜状態その他の設置
の多様性を可能にし、設置態様に制約を与えない。
【0093】プリーツ構造体自体の側縁部以外の中間部
位置で貫挿配線した適数本の中間ワイヤーは、プリーツ
構造体が伸開、縮閉されるときに、プリーツ構造体自体
に発生しやすいたわみを防止させる。
【0094】
【実施例】以下、図21乃至図58を参照して本発明の
具体的な実施例を説明する。
【0095】図21及び図22においては、プリーツ網
戸として構成した実施例が示されている。すなわち、ほ
ぼ矩形状の外郭構造体を成す開口部フレーム31の上下
枠部相互間に、開口部フレーム31の左右方向に沿って
スライド自在にした平行バー2を配置し、この平行バー
2と開口部フレーム31の左右枠部のいずれか一方との
間に、山折り、谷折りの折り目を交互に配設して形成さ
れた折り畳み片を連続させて成る伸縮自在なプリーツ状
の網戸体30を配装する。平行バー2内部には、網戸体
30側では平行バー2の上下部近傍で、また、網戸体3
0の反対側では平行バー2の上下端夫々に位置させたエ
ンドプーリー32、平行バー2の上下端部近傍に位置さ
せたピアスプーリー33夫々を回転自在に支承してお
く。左右枠部の一方である網戸体30側に一端が固定手
段36を介して固定された一対のワイヤー3,4夫々ま
たは複数対のワイヤー夫々を網戸体30の各折り畳み片
夫々に貫通させてピアスプーリー33を介して転回した
後平行バー2内部で相互に交差させ、エンドプーリー3
2を介して転回した後開口部フレーム31の上下枠内側
面に沿って左右枠部の他方に他端を固定手段34を介し
て固定する。また、図中9は中間ワイヤー、37は中間
ワイヤー9を平行バー2内で転回させるミッドウエイプ
ーリーである。
【0096】網戸体30の上縁部は、図22に示すよう
に、開口部フレーム31の上枠部内に設けた係合レール
35に係合して自由落下するシーリングパネル36下端
縁が常時当接しており、網戸体30上縁部と上枠部との
間隙を閉塞している。
【0097】なお、ワイヤー3,4は、網戸体30に形
成されている網目内に貫挿されるものとすることで、特
別な貫挿孔の穿設形成を省略できる。
【0098】図23及び図24においては、エアバック
壁として構成した実施例が示されている。すなわち、開
口部フレーム41の上下枠部相互間に、開口部フレーム
41の左右方向に沿ってスライド自在にした平行バー2
を配置し、この平行バー2と開口部フレーム41の左右
枠部のいずれか一方との間に、開閉方向に沿った偏平状
で、襞折り縮小される中空状の収縮自在なエアバック体
40を配装する。平行バー2と、開口部フレーム41の
左右枠部との間には、前記の実施例におけると同様なワ
イヤー3,4または複数対のワイヤーをエンドプーリー
42、ピアスプーリー43を介して配線してあり、この
ワイヤー3,4は、エアバック体40の表裏側面相互の
間隔を規制するよう、表裏側面相互を所定幅員に規制連
繋しているジョイント紐体44を貫通している(図24
参照)。なお、このジョイント紐体44は、エアバック
体40の表裏側面を密封貫挿する貫挿部材45、中央部
分でワイヤー3,4を挿通させる連繋部材46、この連
繋部材46両側に配される連結脚47夫々を、矢印型の
雄部を強制係合させるものとした係合手段48を介して
順次に係合連結される組立式のものとしてある。そし
て、平行バー2内部には、平行バー2自体がスライド走
行してエアバック体40を伸脹させるときにエアバック
体40内部に膨脹用空気を供給する送気ファン51を設
け、開口部フレーム41におけるエアバック体40側の
一方の左右枠部内部には、エアバック体40を縮小させ
るときにエアバック体40内部から膨脹用空気を排出す
る排気ファン52、エアクリーナー53、消臭・パフュ
ームディスペンサー54夫々をを設ける。
【0099】図25においては、フォールディング・ド
ア、パーティションとして構成した実施例が示されてお
り、偏平縮小、膨脹拡大する中空材55を連続配列し
て、開閉方向にほぼ直交する中空部56を多数配列し、
表裏面を波形に形成して伸縮自在にしたチューブ構造体
57としたものであり、例えば高発泡レジンフォーム成
型法によって得られる。このチューブ構造体57の両端
部には、剛性の保形枠58を連結し、また、上述の実施
例と同様にワイヤー3,4が貫挿される。
【0100】図26においては、プリーツ構造体1内に
おいてのワイヤー3,4の並行配線構造を示しており、
同図(A)にあってはレイジートン(LAZYTON
G)を有しないフォールディングドアの場合であり、平
行バー2内に配装された転回部材8によって転回挿通さ
れるワイヤー3,4が、波形を呈する可撓性のシート材
61の表裏面材裏面に配装した挿通リング60内に貫挿
されている。この挿通リング60によって、表裏面材に
おけるフォールディング、ドレーパリーはその間隔が規
制され、必要以上の拡開を阻止する。なお、プリーツ構
造体1においての波形プリーツを均質化する場合には、
挿通リング60夫々を二重化し、噛合せた部分を貫挿さ
せるものとする。同図(B)にあっては、六角ハニカム
構造と同一の外観を呈する断面V字形の山形シート材6
2を組合せて形成したものであり、他に部分のシート部
位は相互に貼り合わされている。また、同図(C)にあ
っては、断面U字形の山形シート材62を組合せ、その
谷部分に挿通リング60を配装してワイヤー3,4を貫
挿したものであり、谷部分における弾撥性によって、こ
のプリーツ構造体1は、縮閉の容易性を有する。
【0101】図27において示された実施例は、連続し
た山形波状を呈するプリーツシート材63を表裏に配
し、その表裏のプリーツシート材63における山形部分
相互(同図(A)参照)あるいは谷部分相互(同図
(B)参照)の裏面同志を帯状の連繋片64によって連
繋することでプリーツ構造体1とし、連繋片64にワイ
ヤー3,4を貫挿したものである。
【0102】図28及び図29において示された実施例
は、平面で多角型を呈するように複数の中継柱65を介
して張装構成するものであり、中継柱65は、天井と
床、上框と下框等の間にピボット、テーパープーリー、
圧縮バネ等を介して回転可能にして、それらの屈折位置
等に配列する一方、ワイヤー3,4は、プリーツ構造体
1において、その平面から見た屈折側の山折り部の頂部
に位置させて貫挿し、中継柱65の外郭線に沿って配線
したものである。他は、前記の実施例におけると同様
に、ワイヤー3,4をエンドプーリー66、ピアスプー
リー67を介して転回させ、プリーツ構造体1に貫挿さ
せてある。図中68は、平行バー2上端に連繋した操作
紐である。
【0103】また、図示を省略したが、伸開、縮閉する
プリーツ構造体1には、ワイヤー3,4を貫挿する貫挿
間隔を不均一にしたり、複数のワイヤー3,4を貫挿さ
せるときに互いに非平行状態で貫挿したりすると共に、
伸縮性ある素材としたプリーツ構造体1の採用によっ
て、ゆらぎのあるものとすることができる。
【0104】更に、開閉方向に沿って分割された複数の
ピース片における夫々の接合縁をモンロー曲線に形成
し、それらのピース片に一連のワイヤー3,4を貫挿さ
せることで、接合縁夫々に大きな歪みを加え、シート面
にフレアー、皺、折れすじを形成したモンローカーテン
とすることができる。
【0105】プリーツ構造体1として、ランダムなつま
み(タック)をよせたり、切り込み(フォンタナ)をい
れたりすることもできる。
【0106】また、図示を省略したが、平行バー2を垂
直方向、水平方向に波形に形成する一方、同位相のヘリ
カル曲線を有するプリーツ構造体1に形成して構成する
こともできる。
【0107】しかして、プリーツ構造体1は、山折り、
谷折りの折り目を交互に配設することで形成された折り
畳み片を連続させた連続体状のものに限らず、線材、紐
材、板材等の分布や集合のように離散的な構造体のもの
も包含する。また、連続体自体は、気体分子のランダム
・ウォーク・トレース、ペアノ曲線や渦線のように無限
の折り畳み構造をなすもの、パーコレーション(相転
位)パターンやフラクタル図形の境界をもつ空間的特性
と同一の空間的内部構造をもつものと同等と考えられ
る。こうした連続体としてのプリーツ構造のうちで、ギ
ャザー、コルゲート、リップル、フレアー、ドレーパリ
ー、ハニカム、ウエーブ、プリーツ等の名称で呼ばれる
構造は最も単純なものである。また、プリーツ構造体1
には、ラス網を使用することもでき、緩く結合した網目
結合部位によって伸縮させる。
【0108】また、図30、図31には、プリーツ構造
体1としての可撓性あるシート、布等の平面状のスクリ
ーン部材71に対してワイヤー3,4を貫挿させると
き、その貫挿部位に装着されて、スクリーン部材71に
対してワイヤー3,4をほぼ直交させるような軸長の深
い鳩目シール部材70が示されている。
【0109】すなわち、図30に示された鳩目シール部
材70は、スクリーン部材71に穿設した貫挿孔72の
周縁に当接固定されるドーナツ状のデイスク73に、貫
挿孔72に貫通配置される貫挿筒部74を連設し、この
貫挿筒部74の開口両端に形成した係合フランジ75内
側面に沿わせて、ワイヤー3,4を貫挿した貫挿筒部7
4外周にトーラス状スプリング76を嵌め込ませるよう
にしたものである。同図(A)においては、シングルタ
イプのものを表わし、同図(B)においては、デイスク
73と共にドーナツ状のシールワッシャー77にてスク
リーン部材71を挟むようにしたダブルタイプのものを
表わす。
【0110】一方、図31に示された鳩目シール部材7
0は、スクリーン部材71に穿設した貫挿孔72の周縁
に当接固定されるデイスク81に、ワイヤー3,4外周
に当接するリング状貫挿部82を形成したものであり、
この貫挿部82は、同図(A)に表わすように、シング
ルタイプにしてスクリーン部材71表裏から当接された
り、同図(B)に表わすように、ダブルタイプにしてド
ーナツ状のシールワッシャー77と共にスクリーン部材
71表裏から挟むようにされたりする。
【0111】いずれにあっても、鳩目シール部材70自
体は、プラスチックゴム製で、デイスク73裏面には低
融点の接着手段が形成されていて、スクリーン部材71
に対し熱溶着される。
【0112】この鳩目シール部材70が適当な軸長を有
するとき、デイスク73面と貫挿筒部82、貫挿部82
の軸線との曲げ剛さの設定によってスクリーン部材71
に対する貫挿角度を適当な大きな角度に設定でき、プリ
ーツ構造体1が、水もれ、空気もれ等を起こさないため
の必要なシール機能が得られると同時にプリーツの構造
化をも可能にする。
【0113】プリーツ構造体1の幅員が大きい場合に、
これを伸開、縮閉させる平行バー2は、ワイヤー3,4
による転回点(8)群、固定点群によって曲げが生じる
ことがあるため、その曲げに対向する反対方向の曲げを
予め付加して形成するプリテンションバーとすることも
ある。
【0114】プリーツ構造体1は、それ自体がほぼ垂直
で横方向に張装されるとき、その上端縁と開閉区域上部
内側面との間において、シール性が要求されることがあ
る。そのため、図32に示すように、プリーツ構造体1
自体を開閉方向にほぼ直交する方向で複数に分割形成
し、その分割されたピース体の縁部夫々に穿設形成さ
せ、相互に合致させた長孔85に貫挿するワイヤー3に
よって重ね合せて接合する一方、最上部位及び下部位の
ピース体の上縁端あるいは下端縁を外郭構造体5上端部
及び下端部内側面に当接させるものとして、例えば外郭
構造体5に近接して貫挿位置決めさせた別のワイヤー4
によって支持することで、シール性を保持することがで
きる。なお、図中86は平行バー2支承したエンドプー
リー、87は同じくピアスプーリーである。このシール
性の担保により、例えば放射線、可視光線の遮蔽体とし
て、エアフィルター、防虫網としてのシャットアウトや
ブラックアウトの機能を有するものとすることができ
る。
【0115】図33において、開閉方向で、相互に平行
にしてスライド自在に配置された一対の平行バー2相互
間にプリーツ構造体1が配装されているとき(ダブル平
行バー構造)、その平行バー2相互間の最大伸張幅を規
制し、プリーツ構造体1自体の必要とするたわみ代を有
したプリーツ形状を維持するためのリミッター手段90
を設けてある。このリミッター手段90は、それらの平
行バー2相互間にプリーツの伸開長さを設定するよう、
繰り出し長さを調整できるワイヤーリール91を一方の
平行バー2に固定し、これから繰り出されたリミッター
ワイヤー92を他方の平行バー2に固定する一方、平行
バー2相互間には、プリーツ構造体10を一定長さで貫
通するワイヤーまたはリボンから成る固定ワイヤー93
を連繋したものである。
【0116】図34において、ワイヤー3,4の貫挿ラ
インを稜線とする多角柱、部分多角面等の構造とする場
合が示されており、多数のプリーツ構造体1を所定の角
度θで連繋するよう、それらの端縁部において重ね合
せ、その重ね合せ部位に共通してワイヤー3,4を貫挿
させたものである。この多数のプリーツ構造体1の連繋
は、多角柱、部分多角面等の構造とする場合に限らず、
平行するワイヤー3,4の貫挿間隔、プリーツの幅、ワ
イヤー3,4の張力等によってプリーツ構造体1自体に
生じる座屈等を防止するため、分割された夫々の分割ピ
ース体相互間の重ね合せ部にも共通したワイヤー3,4
を貫挿することで、連繋構造化することができる。すな
わち、この貫挿ラインを接合中心として分割ピース体を
連接して、ポリゴン・ボールトあるいは直角または鋭角
コーナーに沿って屈折した連続のプリーツ構造体1と成
し、これを伸開、縮閉することが自由にできるのであ
る。この場合、これらの重なり線または重なりのシルエ
ットが視覚に及ぼすエキサイティングな効果と合せて、
重ね合せ接合部のリズミカルな形状を、半円形、山状カ
ット形、斜めカット形、波状カット形その他の適宜なも
のとすることができる。
【0117】このときのワイヤー3,4のプリーツ構造
体1に対する貫挿位置は、山折り、谷折りの折り目が交
互に配列された波形状のプリーツ構造体1における夫々
の折り畳み片の重ね合せの断面中心部である場合、折り
目の頂部である場合夫々によってこれらに適応する端部
のカッティング形状が与えられるもので、例えば円弧
状、V字状、W字状、斜めの一文字状その他である。ま
た、プリーツ構造体1自体が並列チューブ形状、ハニカ
ム形状等である場合にも、同様に適当な端部のカッティ
ング形状が与えられる。
【0118】図35において、カウンターバランス手段
100が示されており、垂直方向に沿った開閉方向でプ
リーツ構造体1が設置されるとき、装置全体は、重力方
向に沿う下方に向かって力を受けるから、それらが滑り
落ちないためには、装置内に設定されるワイヤー3,4
のヒステリシス抵抗値が自重に等しいか、それを上回る
大きさを有しなければならない。そのため、平行バー2
のいずれか一端から接続したバランサーワイヤー101
に、設置部位の上部に支承したプーリー102を介して
適当なウエイト103を連繋するものであり、同図
(A)は、シングル平行バー構造の場合であり、同図
(B)は、ダブル平行バー構造の場合である。
【0119】図36において、平行バー2に支承する転
回点機能を有するエンドプーリー111が、開閉区域を
区画するガイドレール6内側面に当接するとき、同時に
車輪として機能することを示す。すなわち、平行バー2
の両端外方に突出するよう支承され、ワイヤー3,4が
巻回された溝付きのエンドプーリー111がガイドレー
ル6に沿って転動するとき、平行バー2の走行方向と当
該エンドプーリー111の回転方向とは一致し、エンド
プーリー111は車輪として機能する。そのため、平行
バー2のスライド走行性を安定化させ、更に、エンドプ
ーリー111外周面とガイドレール6内側面との凹凸噛
み合い構造としたり、同図(A)、(B)に示すよう
に、ガイドレール6に設けた案内溝112内にエンドプ
ーリー111部分を嵌め入れて走行させるようにしたり
することで一層の走行安定性を向上させることを可能に
する。なお、これは、プリーツ構造体1に貫挿させるべ
くワイヤー3,4を転回させるピアスプーリー113に
ついても同様であり、これを平行バー2両端位置にまで
移動支承することもできる。図中符号114は補助輪で
ある。
【0120】図37において、平行バー2内に挿通させ
る2本乃至3本以上の複数のワイヤー3,4の互いの絡
まりを防止するワイヤーセパレーター115が示されて
いる。このワイヤーセパレーター115は、筒状体11
6の内部を適数の区画壁117にて複数の挿通室118
を区画形成して成り、両端を平行バー2内で適宜に固定
する等して平行バー2内にワイヤーセパレーター115
自体を配置するものとしてある。
【0121】なお、平行バー2自体は、直接の手動操作
によってスライド走行させることも、ギャードモータ、
リバーシブルモータ等のモータ駆動によって強制的にス
ライド走行させることも可能である。また、リニアモー
タをガイドレール6内に配置したり、手動クランク、ギ
ャードクランク、ウォームギア等によって遠隔的に操作
したりすることもでき、いずれにしても、手動、自動を
問わず、また、直接、間接を問わずにスライド走行させ
得るものである。
【0122】図38及び図39において、ワイヤー3,
4末端を固定するための固定手段120の幾つかの具体
例が示されている。図38に示された固定手段120
は、矩形状の固定盤121に、前後に挿通間隙を配した
打ち出し膨出状の圧潰可能な溝状の挿通部122を適宜
間隔毎に配設したものである。そして、挿通部122内
にワイヤー3,4を挿通した後、挿通部122をプレス
圧潰することにより小さな曲率で曲げることでヒステリ
シス抵抗を生じさせ、この抵抗が存在するときに設定し
た圧力がワイヤー3,4に付加されるものとして、二次
的な変形点の数にしたがった摩擦抵抗によってワイヤー
3,4を固定できる。このため、大きな外力を付与する
ことなく、ワイヤー3,4の部分損傷を最小にして大き
な耐引き抜き力を得ることができる。なお、図中123
はネジ止め孔、124は膨出状の転回案内部である。
【0123】また、図39に示された固定手段120
は、放射状に配列した係止突条126を有する固定盤1
25と、この係止突条126とは位相のづれがあるよう
にして同じく放射状に配列した係合突条128を有する
円盤状の押圧盤127と、固定盤125に押圧盤127
をネジ止めさせる固定ネジ129とを備えて成る。そし
て、係止突条126と係合突条128とが向かい合うよ
うにして配置した固定盤125と押圧盤127との間に
ワイヤー3,4を巻き込むようにして挟み込み、固定ネ
ジ129にて押圧ネジ止めすることで、複数本のワイヤ
ー3,4でも強力に固定できる。
【0124】なお、図示を省略したが、内側面に波形の
突起部がある対状の押圧部材を圧潰したり、ネジ止めし
たりすることで、その押圧部材相互間に挿通させたワイ
ヤー3,4を同様に固定できるものである。
【0125】図40に示すように、張設されるワイヤー
3,4には、スプリングを直列に挿入してたわみ調節手
段130とし、装置の変形、歪みに対する応答性を高
め、機能性を拡張することができる。例えば図示のスプ
リング製のたわみ調節手段130は、レモン形の縮閉線
を有するものとしたものであり、これが引き伸ばされる
小さな限界たわみ幅の範囲内で機能させることができ
る。また、素線延長が長いコイルスプリング等のたわみ
量が極めて大きいものの場合には、オーバーロードのと
きに伸び切ってワイヤー3,4のプリテンションが消失
するのを防止するようリミッター用のロッド、スリーブ
を併用する。
【0126】更には、図示を省略したが、対と成るワイ
ヤー3,4の一端相互をスプリングを有するテンション
アジャスターにて連繋することができ、このとき、夫々
のワイヤー3,4の張力は互いに等しくなって安定し、
平行バー2が平行状態となるよう張力調整を可能にす
る。
【0127】図41乃至図43において、ワイヤー3,
4を転回させるべく、平行バー2内に支承されるプーリ
ー、グライド等の転回部材8のコンパクトな構造例が示
されている。
【0128】図41に示すコンパクトなプーリーユニッ
ト140は、一端側がプリーツ構造体1の閉塞側に位置
して平行バー2内に配線され、他端側が平行バー2をス
ライド走行させるガイドフレーム6内側面に沿って配線
されている一方のワイヤー3を掛回しているように、平
行バー2端部に支承されたエンドプーリー141と、一
端側が開口側に位置して平行バー2内に配線され、他端
側がプリーツ構造体1に貫挿配線されている他方のワイ
ヤー4を掛回しているように、平行バー2端部近傍に支
承されたピアスプーリー142とを備えている。そし
て、平行バー2自体がスライド走行するとき、それらの
ワイヤー3,4の牽引方向、プーリー141,142夫
々の回転方向は共に同一であるため、エンドプーリー1
41、ピアスプーリー142夫々は、平行バー2内で配
線されるワイヤー3,4の転回挿通方向に沿った同軸上
に配置構成して成るものである。これによって、このプ
ーリーユニット140が装着される平行バー2自体を張
装方向で狭幅に構成できる。
【0129】図42に示すコンパクトなグライドユニッ
ト150は、一端側がプリーツ構造体1の閉塞側に位置
して平行バー2内に配線され、他端側が平行バー2をス
ライド走行させるガイドフレーム6内側面に沿って配線
されている一方のワイヤー3を掛回しているように、円
弧状滑動部をプリーツ構造体1の閉塞側に位置させて平
行バー2の端部に配置された四半円形状のエンドグライ
ド151と、一端側が開口側に位置して平行バー2内に
配線され、他端側がプリーツ構造体1に貫挿配線されて
いる他方のワイヤー4を掛回しているように、円弧状滑
動部を開口側に位置させて平行バー2端部近傍に配置さ
れた四半円形状のピアスグライド152とを備える。そ
して、ピアスグライド152の直線部分は、エンドグラ
イド151に掛回滑動させるワイヤー3を単に挿通させ
るにすぎないため、平行バー2内で配線されるワイヤー
3,4の方向に沿って、エンドグライド151の円弧状
滑動部の末端と、ピアスグライド152の直線部分とが
同一線上に配置構成して成るものである。これによっ
て、このグライドユニット150が装着される平行バー
2自体を張装方向で狭幅に構成できる。
【0130】図43において、同一点を共有するワイヤ
ー3,4による他のコンパクトなグライドユニット15
5の構造例が示されている。すなわち、ガイドフレーム
6に沿って走行する平行バー2の端部に、円弧状滑動部
を閉塞側に位置させて配置された半円形状のエンドグラ
イド156と、円弧状滑動部を開口側に位置させて平行
バー2端部近傍に配置された半円形状のピアスグライド
157とを、平行バー2内で配線されるワイヤー3,4
の方向に沿って食い違い状に配置し、ピアスグライド1
57には、エンドグライド156に滑動させたワイヤー
3を挿通させる孔あるいは溝状の挿通部158を備えて
成る。
【0131】図44において、開閉区域の下部ガイド1
61上面に形成された浅底状の案内溝162に沿ってス
ライド走行する平行バー2の外れ防止手段160が示さ
れている。すなわち、平行バー2下端の両側面に、上下
方向ではスライド自在にさせた噛み合せ状態、例えば断
面で蟻溝形を呈する係合部163(同図(B)参照)を
介して自重落下する係合盤164を装着して構成したも
のである。そして、この係合盤164の内側面に突設し
た規制突起165を、平行バー2外側面に凹設した規制
凹部166に係止させ、係合盤164自体の自重落下に
よるスライド幅を規制し、不必要な下方への突出を防止
する(同図(C)参照)。
【0132】図45において、プリーツ構造体1側縁と
開閉区域内側面との間隙を閉塞するシーリング部材17
0が示されている。このシーリング部材170は、開閉
区域を区画するよう構枠された外郭構造体5内側面に設
けた係合レール171内側面に離反自在に係合する係合
片172を開口端縁に有し、底部外側面がプリーツ構造
体1側縁に当接するようにした断面で、末広がり開口状
のほぼ溝形に形成されたものである。そして、このシー
リング部材170の幅員は、プリーツ構造体1における
各開閉片の幅員に比し小さくはないものとなっている。
同図(A)にあっては、プリーツ構造体1自体がほぼ垂
直状態で横方向に展開開閉されるときに、その上方と開
閉区域上部内側面との間に生じる間隙を閉塞する場合を
表わす。同図(B)にあっては、プリーツ構造体1自体
がほぼ垂直状態で上下方向に昇降開閉されるときに、そ
の左右側方と開閉区域左右部内側面との間に生じる間隙
を閉塞する場合を表わすもので、開閉区域の外郭構造体
5内側面に貼付配装した高発泡樹脂製のラバースプリン
グ部材173によってシーリング部材170自体を内方
へ弾撥的に付勢させ、滑動部材174を介してプリーツ
構造体1側縁に当接させてある。
【0133】図46において、プリーツ構造体1におけ
る平行バー2と開閉区域のガイドレール6との連繋構造
を示している。同図(A)、(B)にあっては、プリー
ツ構造体1がコーナー外接型等である場合に、プリーツ
構造体1の山折り部の頂部あるいは谷折り部の底部に位
置させてワイヤー3,4を貫挿させたもので、平行バー
2あるいはガイドレール6における係止溝181のリブ
の一部を切り欠いて形成した引出口182を介して、係
止溝内181で固定させるワイヤー3,4を引き出せる
ようにしてある。
【0134】同図(C)にあっては、平行バー2あるい
はガイドレール6における係止溝181の後方に形成し
た溝形状の配装部183内に、前述したワイヤー3,4
の固定手段120、たわみ調節手段130等を配装する
ようにしたものである。
【0135】また、同図(D)にあっては、前記した等
速運動型の装置の場合における平行バー2の構造が示さ
れており、この等速運動型の装置においてのワイヤー
3,4の固定端が平行バー2上に配置固定されるとき、
ワイヤー3,4の最終の張力設定はプーリーあるいはグ
ライド等の転回部材8が組み込まれている開閉区域のガ
イドレール6の取付け後に行なわれることに対処できる
ようにしたものである。そのため、別に用意されたマウ
ント用のジョイントブラケット184が、平行バー2に
固定されるように形成されている。
【0136】図47乃至図49において、ミニマムデザ
インの型式、特にその第二のグループにおいて適用され
るプーリーブロック190、プリーツ構造体1の端縁筒
部198、平行バー2用のグライドブロック195等が
示されており、このミニマムデザインの型式(図16乃
至図20参照)にあっては、外郭構造体5、ガイドレー
ル6、平行バー2のいずれかが省略されているものであ
る。
【0137】平行バー2がなく、ガイドレール6がある
場合に、ガイドレール6内で走行するものとされるプー
リーブロック190は、図47、図16に示すように、
ガイドレール6端に固定あるいはプリーツ構造体1を貫
挿するワイヤー3,4と、プリーツ構造体1の端縁に挿
通するワイヤー3,4とをガイドレール6位置のプリー
ツ構造体1端縁部で転回させるよう、ガイドレール6内
で走行する断面でほぼ溝形のスライド体191内に、ガ
イドレール6内側面上で転動走行する一対のプーリー1
92を回転可能にして前後に支承させたものである。そ
して、前後のプーリー192相互間のスライド体191
の底部内側面に位置させて、プーリー192外郭に沿う
曲面を有するガイド突部193を突設することで、ワイ
ヤー3,4の挿通容易性とその外れを困難なものとさせ
るようにする。
【0138】また、同様に、図48に示すように、ガイ
ドレール6内、また、平行バー2内でスライド走行する
よう、前後方向から挿通させるワイヤー3,4夫々を転
回させ、滑動させる湾曲面を備え、平行バー2における
挿通方向に連通させた挿通溝196を互いに向かい合わ
せたグライドブロック195を形成してある。
【0139】更に、このミニマムデザインにおけるワイ
ヤー3,4は、図49に示すように、プリーツ構造体1
端部に、この端部自体を折り返して形成した筒状の端縁
筒部(パイピング)198内に挿通されるもので、同図
(A)は折り目があるプリーツ構造体1に形成した場
合、同図(B)は可撓性ある折り目がないプリーツ構造
体1に形成した場合である。
【0140】したがって、前記の図18に示すように、
例えば開閉区域における外郭構造体5の開閉方向に沿う
側縁部の両端にワイヤー3,4を固定し、側縁部内のワ
イヤー3,4部分にプリーツ構造体1側縁をピアスリン
グ7等で支持(貫挿)する一方、プリーツ構造体1の端
縁部に位置して側縁部内で走行する転回点となるプーリ
ーブロック190あるいはグライドブロック195を介
して、プリーツ構造体1の端縁に形成した端縁筒部19
8内に挿通されるワイヤー3,4を配線し、それらに適
当な張力を付与させるものである。これによると、仮想
の平行バー2位置となるプリーツ構造体1の端縁をスラ
イドさせると、外部からは観察されない端縁筒部198
内でワイヤー3,4同志がすれ違いに反対方向に滑るも
のとなり、プリーツ構造体1を前後にスライドできるも
のである。
【0141】図50に示された平行バー2用のグライド
ブロック200は、例えば前記ワイヤーセパレーター1
15端、筒状の平行バー2本体等に連結可能に形成され
ていて、これらと共に平行バー2を構成するものとなっ
ており、導入されるワイヤー3,4夫々を前後方向から
挿通させて転回させ、滑動させる前後一対の湾曲面を備
え、ワイヤーセパレーター115における挿通方向に連
通させた挿通溝201を互いに向かい合わせた、基本的
には筒状に形成してある。そして、平行バー2本体端部
内に嵌め入れられるものとしたり(同図(A)参照)、
ワイヤーセパレーター115端部外に嵌め込まれるもの
としたり(同図(B)参照)、ワイヤー3,4の挿通面
が端部に形成され、ワイヤー3,4の挿通口202がほ
ぼ半ば位置に開口形成された左右対称構造の半割り状
の、基本的には断面でほぼ溝形状の半割ブロック体20
3を突き合わせ接合し、接合後に筒体204を嵌め込
み、形成されるものとしたり(同図(C)参照)する。
【0142】また、図51においては、プリーツ構造体
1内にワイヤー3,4、更には中間ワイヤー9を貫挿さ
せる位置に適用するに好適な中間グライド205が示さ
れており、この中間グライド205は、ワイヤーの挿通
口206がほぼ半ば位置に開口形成された左右対称構造
の半割り状の、基本的には断面でほぼ溝形状の半割ブロ
ック体207を突き合わせ接合して形成する。
【0143】更に、図52乃至図54において、第一、
第二のいずれのグループにおけるミニマムデザインの型
式においても適用されるターミナルブラケット210が
示されている。このターミナルブラケット210は、図
52に示すように、例えば窓の框に設置するよう、外郭
構造体5を省略して、開閉区域内に配装されるプリーツ
構造体1を貫挿させたワイヤー3,4を、プリーツ構造
体1端部に連繋した平行バー2内に挿通させて構成する
場合に、開閉区域端部にワイヤー3,4端を固定するも
のである。なお、平行バー2には、これの端部夫々にボ
ール状の飾り体211が付設されている。
【0144】このミニマムデザイン型式のスクリーン装
置にあっては、図53に示すように、前記した疑似回路
ユニットUにおけるワイヤーw,wと、単純ユニ
ットUにおけるワイヤーw,wとが複合的に配線構
成されており、固定端であるターミナルブラケット21
0に連繋して、平行バー2両端で、また、プリーツ構造
体1を貫挿するよう平行バー2中程で夫々転回されてい
る。
【0145】図52、図54(A)に示されたターミナ
ルブラケット210は、上面中央部に挿入穴212が穿
設されていて、所定の固定位置に固定されるスタンド状
の固定ベース213と、球状のグリップ214に、挿入
穴212内に強制的に挿入される割り状の挿入ピン21
5を突設したワイヤージョイント216と、自身の内部
に挿通させたワイヤー3,4と共に挿入ピン215内に
挿入される筒状のワイヤークランパー217とから成
る。また、固定ベース213は、固定位置にネジ止め、
接着等によって固着されるベースプレート218に、ス
タンド部分をネジ止めするようにして形成したり(図5
4(A)参照)、それ自身で固定位置に直接に固定でき
るように、例えば吸着盤構造にしたりしてある(図54
(B)参照)。
【0146】図54(C)に示すターミナルブラケット
210は、プレート状に形成されたもので、天井付け、
壁付けの兼用を可能にするよう、水平部分、立脚部分夫
々にネジ止め孔221を開穿して側面でほぼL字形のベ
ース本体222を形成し、このベース本体222の上部
にワイヤー3,4を挿通させる挿通孔223を穿設し、
ベース本体222の下部に、前後に挿通間隙を配した打
ち出し膨出状の圧潰可能な溝状の適数の挿通部224を
配設したものである。
【0147】図54(D)に示すターミナルブラケット
210は、例えばガイドレール6端部に装着されるもの
で、ガイドレール6端面に当接されるプレート状のベー
ス本体225に、ガイドレール6内部に形成した補強片
226の筒部にネジ止めさせるネジ止め孔227を穿設
し、ベース本体225に連設したターミナル片228
に、前後に挿通間隙を配した打ち出し膨出状の圧潰可能
な溝状の適数の挿通部229を配設したものである。
【0148】また、図55及び図56においては、開閉
区域が比較的小さな、例えば小さい窓等に設置するのに
好適な小型、簡易なものが示されている。すなわち、プ
リーツ構造体1における開閉方向の端縁部を表裏から挟
着する帯状の蝶板形状の平行バー片231と、開閉区域
端部の所定位置の固定端に固定され、プリーツ構造体1
に貫挿されることでたすき掛けの対偶関係を保持してい
て、平行バー片231の端部近傍に位置させて開穿され
たワイヤー挿通孔232に挿通されるワイヤー3,4
と、ワイヤー3,4端部を固定するターミナルブラケッ
ト233とから成る。そして、ワイヤー挿通孔232に
は、これの周縁を補強し、ワイヤー3,4の滑動を円滑
にすると同時に、表裏の平行バー片231相互を結合す
る鳩目状の滑りガイド234が装着されており、ターミ
ナルブラケット233は、裏面に剥離自在な粘着テープ
等が貼着されている円盤状で、前後に挿通間隙を配した
打ち出し膨出状の圧潰可能な溝状の適数の挿通部235
を配設したものであり、このターミナルブラケット23
3は、必要があればカバー236によって覆われる。
【0149】この小型、簡易なスクリーン装置にあって
は、図56(A)に示すように、前記した疑似回路ユニ
ットUにおけるワイヤーw,wと、単純ユニット
Uにおけるワイヤーw,wとが複合的に配線構成さ
れている。また、同図(B)に示すように、前記した単
純ユニットUにおけるワイヤーw,wと、単純ユ
ニットUにおけるワイヤーw,wとが複合的に配
線構成されている。そして、これらの各ワイヤーw
,w,wは、固定端であるターミナルブラケッ
ト233に連繋し、プリーツ構造体1を貫挿するように
平行バー片231のワイヤー挿通孔232で夫々転回さ
れている。
【0150】このものにおいては、プリーツ構造体1を
十分に伸張させた状態で窓枠等に当接するようにすれ
ば、網戸としての使用を可能にし、このとき、プリーツ
構造体1に貫挿させるワイヤー3,4は、窓面側の折り
部分に位置させることが望ましい。
【0151】図57においては、プリーツ構造体1内に
別のプリーツ構造体11を併置したものであり、プリー
ツ構造体1における平行バー2の移動範囲内においての
プリーツ構造体10の伸開、縮閉を可能なものとしたの
である。すなわち、開閉区域内の両端部相互間に、プリ
ーツ構造体1を貫挿し、平行バー2内でエンド及びピア
スの転回部材8を介して転回されることで渡り部を配し
たワイヤー3,4を開閉方向に沿って張装する。一方、
プリーツ構造体1内に位置させて配装した別のプリーツ
構造体11における平行バー12内にエンド及びピアス
の転回部材18を介して転回されることで渡り部を配
し、プリーツ構造体11を貫挿するワイヤー13,14
を、平行バー2内で転回部材18を介して転回させるこ
とで、開閉区域内の両端部相互間に張装する。そして、
平行バー12の一端には、開閉区域両端部夫々に支承し
た操作プーリー15相互間で、平行バー2内で支承して
ある操作転回プーリー16を介して転回される操作ワイ
ヤー17を掛巡してあるものである。なお、必要があれ
ば、平行バー12を移動させるワイヤー13,14の張
力は、対向側のそれに張力を与えることでバランスさせ
ることができる。
【0152】このプリーツ構造体1,11の併置態様の
ものにあっては、プリーツ構造体1内部であると外部で
あるとを問わずに、別のプリーツ構造体11を設置で
き、また、プリーツ構造体1と別のプリーツ構造体11
とは、各別に操作でき、夫々を別個に伸開、縮閉できる
ものである。
【0153】図58においては、天窓(スカイライト)
240に、例えば白、黒等の色彩が異なる複数のプリー
ツ構造体1を併置し、これらが重なり状で開閉された
り、各別に開閉されたりする複合的に組合せを種々に実
現できるようにしてある。
【0154】同図(A)にあっては、複数のプリーツ構
造体1,11夫々を天窓240の上下で所定間隔を隔て
て各別に操作できるようにして並列配置したものであ
る。第1のプリーツ構造体1は、これの平行バー2に連
繋し、天窓240の前後に亙っている操作ワイヤー24
1を天窓240側部に支承した操作プーリー242を介
して天窓240外部から牽引操作させるものとする。同
じく、この第1のプリーツ構造体1の下方に配置した他
の第2のプリーツ構造体11は、これの平行バー12に
連繋し、天窓240の前後に亙っている操作ワイヤー2
43を天窓240側部に支承した操作プーリー244を
介して天窓240外部から牽引操作させるものとしたの
である。
【0155】同図(B)にあっては、複数のプリーツ構
造体1,11夫々を天窓240の水平方向で各別に操作
できるようにして直列配置したものである。第1のプリ
ーツ構造体1の第1の平行バー2に他の第2のプリーツ
構造体10を連繋し、これの第2の平行バー12には第
2のプリーツ構造体10を開閉させる第2の操作ワイヤ
ー243を天窓240の前後に亙って配線する一方、第
1の平行バー2には第1のプリーツ構造体1を開閉させ
る第1の操作ワイヤー241を天窓240外部一側に配
線したものである。これによると、少ない操作ワイヤー
241,243夫々の牽引操作によって、プリーツ構造
体1,11夫々を別個に開閉できる。
【0156】なお、これらの併置組合せ態様は、モータ
ー駆動によって開閉させることもでき、2本のループ、
2系列のラック、ピニオン等を使用し、また、電磁クラ
ッチの切換手段を設けて1台のモーターによっても駆動
開閉でき、マイクロスイッチ等で開閉位置を検出し、制
御する。
【0157】また、プリーツ構造体1は、開閉区域内に
おいて、その前後方向で重なるように複数のものを重ね
て配置する複装形態とすることもでき、この場合には、
夫々を単独、別個に操作して伸開、縮閉させることで、
開閉区域内に多様なディスプレーを表現し、例えば色
彩、素材その他の組合せを種々に可能にする。
【0158】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
これがため、平行バー内に配される転回部材食い違い配
置、開閉区域両端部相互間で張装されるワイヤーにおけ
る張力バランスによる角度設定によってプリーツ構造体
においてのプリーツ形状を安定したままで開閉区域内で
伸開、縮閉させることができる。
【0159】また、外郭構造体、ガイドレール、平行バ
ー内夫々に配置した転回部材位置においては、ワイヤー
自体のヒステリシス抵抗と摩擦抵抗、またはそれらの複
合抗力によって張力に対応したブレーキ力が装置内に設
定されているから、プリーツ構造体の伸開、縮閉におけ
る反力に対向させて形状の安定、位置固定が図られ、平
行バーを任意な位置で停止でき、開閉区域における開口
大きさを自由に設定することができる。
【0160】このとき、ワイヤーの張装支持相互間のプ
リーツ構造体の端部に連繋してある平行バー等の開閉端
を境界として、ワイヤー自体は、プリーツ構造体側では
プリーツ構造体内に貫挿され、開口側では開閉区域の両
側縁部に配置される非対称形態となっているから、開口
部を完全に開放でき、その開口部分にはワイヤーを露
出、分布させず、開口部を大きく開放させるものであ
る。
【0161】そればかりでなく、張装させたワイヤー自
体に適宜なテンションが予め付与されている緊張状態に
よってプリーツ構造体を確実に保持しており、プリーツ
構造体自体の重心、中心線位置における支持の必要性が
ないから、その偏り、傾きを許容し、重力方向、水平方
向、斜め方向等の自由な配置態様で張設展開でき、開口
部における開閉手段として汎用性があり、その用途は極
めて広範囲にわたるものである。
【0162】しかも、開閉区域両端部相互間で張装した
ワイヤー自体に適宜なテンションが付与されてプリーツ
構造体内に貫挿されているから、ワイヤー自体のほぼ半
ば位置に設定した渡り部とも相俟ち、プリーツ構造体を
開閉区域内で確実に保持し、開閉方向に沿って容易に伸
開、縮閉させることができる。
【0163】すなわち、プリーツ構造体が伸縮すると
き、このプリーツ構造体におけるワイヤーの渡り部長さ
は一定のままである一方、貫挿部、固定部夫々は、これ
らの合計長さを一定にして相対的に変化するから、プリ
ーツ構造体の開閉端部は開閉方向に沿ってほぼ平行状態
でスライドさせられるのである。また、対状に配線構成
されたワイヤーは、その張力によってプリーツ構造体を
開閉方向に沿ってバランスさせており、プリーツ構造体
の開閉作動を安定化させているのである。
【0164】外郭構造体は、プリーツ構造体が伸開され
るときの開閉区域を区画形成してその外郭を保持してお
り、また、ガイドレールは、開閉区域両側縁に配置され
ることでプリーツ構造体の開閉方向にほぼ直交または任
意の角度で交差する方向での形態を維持させるものであ
る。
【0165】また、ワイヤーにおいて、開閉区域におけ
る開口側端部からその側縁部を経由、転回して平行バー
内に挿通させ、更に平行バーから転回してプリーツ構造
体を貫挿させる対状の配線態様となる相対速度運動型の
型式にあっては、平行バー自体がスライドするとき、プ
リーツ構造体とワイヤーとの間に相対的な速度を生じさ
せ、適当なブレーキ作用の下で平行バーの停止を確実に
する。
【0166】一方、ワイヤーにおいて、開閉区域におけ
る開口側端部から閉塞側端部を経由、転回してプリーツ
構造体内に貫挿配線され、平行バーに至る対状の配線態
様となる等速運動型の型式にあっては、平行バー自体が
スライドするとき、プリーツ構造体とワイヤーとは常時
等速、等方向に移動し、それらの接点は摩擦力を受けな
いことで、円滑な開閉動作を実現する。
【0167】更に、プリーツ構造の膜体から成るプリー
ツ構造体は、遮蔽膜、遮蔽・装飾用のカーテン、簡単な
間仕切りその他として、また、中空状のプリーツ構造体
は、ドア等の建具、壁等の建築構造躯体その他としての
使用を可能にさせる。
【0168】そして、対状に配線構成されたワイヤー相
互間で、プリーツ構造体自体に、その側縁部以外の中間
部位置で適数本の中間ワイヤーを貫挿配線しておくと、
プリーツ構造体が伸開、縮閉されるときに、その貫挿位
置であるプリーツ構造体自体の中間部を保持し、プリー
ツ構造体自体に発生しやすいたわみを防止することがで
きる。
【0169】また、本発明装置は、その適用として、例
えばベネシャンブラインド、プリーツスクリーン、フォ
ールディングドア、フォールディングスクリーン、デュ
エット、フレンチカーテン、ギャザーカーテン、ローマ
ンシェード、オーストリアンカーテン、ドレーパリー、
テント、オーニング、障子、襖、空気膜構造・膜構造体
の開閉システム、グリーンハウス、パーティション、可
動壁体、可動シーリング、可動ルーフ、フェンス、可動
ネット構造物、緞帳、外壁構造(カーボンファイバー、
セラミックファイバー)、ポスター絵ハンガー、棚の構
造、エアフィルターその他に構成できる。
【0170】更には、エアクリーナー、エアバッグ、ラ
イティングシステム、ソフトシャッター、開閉型窓ガラ
ス構造、開閉型グラスルーフ、ソーラーセル発電ルー
フ、水門、広告塔、広告パネル、広告壁体、対人センサ
ー付の広告窓、プリンター、高速シャッター、イマジネ
ーションネット、防煙シャッター、クレーン、ジャッキ
システム、引出しシステム、紙供給システム、テレスコ
ープシステム、軸流弁システム、ピストンシステム、メ
タルプリーツ、メタルシートプリーツ、メタルルーフと
しての適用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的概念を説明するための概略図
で、一部を拡大してその詳細を表わしてある。
【図2】ワイヤーを複数対で張装した場合の一例の概略
図である。
【図3】(A)、(B)夫々は、ベクター・コーディネ
ーション・ユニットの直列複合形態を示す概略図であ
る。
【図4】直列複合形態の一般的な配置形態を示す概略図
である。
【図5】疑似回路ユニットにおける配置形態を表わす概
略図で、その(A)は交差型、(B)は非交差型、
(C)は混合型を示す。
【図6】ワイヤーと平行バーとの関係がメビウス・リン
グを形成することを示す。
【図7】相対速度運動型の型式を示す概略図で、その
(A)は交差型、(B)は非交差型、(C)は複合型夫
々を表わす。
【図8】等速運動型の型式を示す概略図で、その(A)
は交差型、(B)は非交差型、(C)は複合型夫々を表
わす。
【図9】ワイヤーと転回部材との間に発生する抵抗を説
明するもので、その(A)はヒステリシス抵抗、(B)
は摩擦抵抗夫々を考察するものである。
【図10】中間ワイヤーを配線構成した場合の概略図で
ある。
【図11】相対速度運動型の本発明装置を立体的に構成
する場合に、ワイヤーの配線態様を平面上に押し開げた
状態で説明するもので、その(A)は平面型である場
合、(B)は円筒表面型である場合夫々を示す。
【図12】同じく、立体的に構成する場合の基本的概念
を説明する概略図で、その(A)は円盤状の平行板によ
る移動形態、(B)はドーナツ状の平行板による移動形
態夫々を示す。
【図13】同じく、複合させた場合を説明するもので、
その(A)は最小完全単位においてのもの、(B)は任
意数に組合せたもの夫々を示す。
【図14】等速運動型の本発明装置を立体的に構成する
場合に、ワイヤーの配線態様を平面上に押し開げた状態
で説明するもので、その(A)は開閉区域両端でワイヤ
ーを直接に張装する場合、(B)は同じく渡り部を形成
して張装する場合夫々を示す。
【図15】同じく、立体的に構成する場合の基本的概念
を説明する概略図で、その(A)は円盤状の平行板によ
る移動形態、(B)はドーナツ状の平行板による移動形
態夫々を示す。
【図16】外郭構造体を省略したミニマムデザインの型
式を示す概略図である。
【図17】ガイドレールを省略したミニマムデザインの
型式を示す概略図である。
【図18】平行バーを省略したミニマムデザインの型式
を示す概略図である。
【図19】外郭構造体、ガイドレールを省略したミニマ
ムデザインの型式を示す概略図である。
【図20】外郭構造体、平行バーを省略したミニマムデ
ザインの型式を示す概略図である。
【図21】プリーツ網戸として構成した場合の実施例に
おける一部省略正面図である。
【図22】同じく一部省略側面図である。
【図23】エアバック壁として構成した場合の実施例に
おける正面図である。
【図24】同じく一部省略の要部断面図である。
【図25】チューブ構造のプリーツ構造体の断面図であ
る。
【図26】プリーツ構造体内にワイヤーを並行配線した
場合の要部断面図であり、その(A)は可撓性のシート
材によって形成した場合、(B)は断面V字形の山形シ
ート材によって形成した場合、(C)は断面U字形の山
形シート材によって形成した場合夫々を示す。
【図27】(A)、(B)夫々は、プリーツシート材に
よるプリーツ構造体の断面図である。
【図28】中継柱によって平面で多角型を呈するように
構成した場合の概略平面図である。
【図29】同じく概略正面図である。
【図30】可撓性あるスクリーン部材にワイヤーを貫挿
させる場合の鳩目シール部材を示すもので、その(A)
は筒体構造のシングルタイプ、(B)は同じくダブルタ
イプ夫々おける使用状態の断面図である。
【図31】同じく別の実施例における鳩目シール部材を
示すもので、その(A)はリング構造のシングルタイ
プ、(B)は同じくダブルタイプ夫々おける使用状態の
断面図である。
【図32】外郭構造体とプリーツ構造体との間隙を閉塞
する構造の一例を示す要部正面図である。
【図33】リミッター手段を付設した場合の正面図であ
る。
【図34】平面で多角形を呈するプリーツ構造体の接合
状態を示す平面図である。
【図35】カウンターバランス手段を示し、その(A)
はシングル平行バー構造、(B)はダブル平行バー構造
夫々における正面図である。
【図36】エンドプーリーを車輪化した場合を示し、そ
の(A)は正断面図、(B)は側断面図である。
【図37】ワイヤーセパレーターの断面図である。
【図38】ワイヤー端部における固定手段を示し、その
(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側断面図で
ある。
【図39】同じく他の固定手段を示し、その(A)は正
面図、(C)は側断面図である。
【図40】たわみ調節手段を組み入れた場合の概略正面
図である。
【図41】転回部材におけるプーリーブロックの正断面
図である。
【図42】転回部材におけるグライドブロックの正断面
図である。
【図43】転回部材における他のグライドブロックの正
断面図である。
【図44】外れ防止手段を示すもので、その(A)は側
面図、(B)は要部横断面図、(C)は要部縦断面図で
ある。
【図45】シーリング部材を示し、その(A)は外郭構
造体の上部枠内側面との間隙を閉塞する場合の一部省略
側断面図、(B)は外郭構造体の左右部枠内側面との間
隙を閉塞する場合の一部省略横断面図である。
【図46】外郭構造体、平行バー夫々とワイヤーとの連
繋構造の一例を示すもので、その(A)は一部省略平面
図、(B)は外郭構造体あるいは平行バーの要部斜視
図、(C)は外郭構造体の他例におけるワイヤーとの連
繋状態における断面図、(D)は平行バーの他例におい
て、ジョイントブラケットを取り付けるときの断面図で
ある。
【図47】簡素な構造のプーリーブロックを示し、その
(A)は正断面図、(B)は側面図である。
【図48】簡素な構造のグライドブロックを示し、その
(A)は正断面図、(B)は側面図である。
【図49】プリーツ構造体の端縁筒部を示し、その
(A)は折り目構造のプリーツ構造体の場合、(B)は
可撓性あるプリーツ構造体の場合夫々の要部断面図であ
る。
【図50】グライドブロックの他の構造例を示し、その
(A)は平行バー内部に嵌め入れる場合、(B)はワイ
ヤーセパレーター端部外に嵌め込む場合、(C)は分割
構造として平行バー内部に嵌め入れる場合夫々の断面図
である。
【図51】中間グライドを示す断面図である。
【図52】ミニマムデザインの型式における使用設置例
を示し、その(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図53】同じくワイヤーの配線例を表わす概略図であ
る。
【図54】ワイヤー端部におけるターミナルブラケット
夫々を示し、その(A)はスタンド構造の一例における
断面図、(B)は同じく他例における断面図、(C)は
プレート形状における一例の正面図、(D)は同じく他
例における正面図である。
【図55】ミニマムデザインの型式における他の構造の
使用設置例を示し、その(A)は正面図、(B)は平面
図である。
【図56】(A)、(B)夫々は、同じくワイヤーの配
線例を表わす概略図である。
【図57】プリーツ構造体内に他のプリーツ構造体を複
合して併置した場合の正面概略図である。
【図58】天窓にプリーツ構造体を併置した場合を示
し、その(A)は並列配置、(B)は直列配置夫々の側
面図である。
【符号の説明】
ABCD 開閉区域 B1,B2 平行板 D,D,D 閉塞領域 D,D,D
開口領域 P10,P13,P20,P23 固定点
11,P12,P21,P22 転回点 S,S,S,S 張力 T,T,T
,T 渡りの長さ L,L,L,L,L,L 平行線 V,V ベクター w,w,w,w,w,w,w ワイヤー U,U,U 単純ユニット U,U ,U 疑似回路ユニット 1 プリーツ構造体 2 平行バー 3,4 ワイヤー 5 外郭構造体 6 ガイドレール 7 ピアスリン
グ 8 転回部材 9 中間ワイヤ
ー 11 プリーツ構造体 12 平行バー 13,14 ワイヤー 15 操作プー
リー 16 操作転回プーリー 17 操作ワイ
ヤー 18 転回部材 30 網戸体 31 開口部フ
レーム 32 エンドプーリー 33 ピアスプ
ーリー 34 固定手段 35 係合レー
ル 36 シーリングパネル 37 ミッドウ
エイプーリー 40 エアバック体 41 開口部フ
レーム 42 エンドプーリー 43 ピアスプ
ーリー 44 ジョイント手段 45 貫挿部材 46 連繋部材 47 連結脚 48 係合手段 51 送気ファ
ン 52 排気ファン 53 エアクリ
ーナー 54 消臭・パフュームディスペンサー 55 中空材 56 中空部 57 チューブ構造体 58 保形枠 60 挿通リング 61 シート材 62 山形シート材 63 プリーツ
シート材 64 連繋片 65 中継柱 66 エンドプ
ーリー 69 ピアスプーリー 68 操作紐 70 鳩目シール手段 71 スクリー
ン部材 72 貫挿孔 73 ディスク 74 貫挿筒部 75 係合フラ
ンジ 76 スプリング 77 シールワ
ッシャー 81 ディスク 82 貫挿部 85 長孔 86 エンドプ
ーリー 87 ピアスプーリー 90 リミッター手段 91 ワイヤー
リール 92 リミッターワイヤー 93 固定ワイ
ヤー 100 カウンターバランス手段 101 バラン
サーワイヤー 102 プーリー 103 ウエイ
ト 111 エンドプーリー 112 案内溝 113 ピアスプーリー 114 補助輪 115 ワイヤーセパレーター 116 筒状体 117 区画壁 118 挿通室 120 固定手段 121 固定盤 122 挿通部 123 ネジ止
め孔 124 転回案内部 125 固定盤 126 係止突条 127 押圧盤 128 係合突条 129 固定ネ
ジ 130 たわみ調節手段 140 プーリーユニット 141 エンド
プーリー 142 ピアスプーリー 150 グライドユニット 151 エンド
グライド 152 ピアスグライド 155 グライドユニット 156 エンド
グライド 157 ピアスグライド 158 挿通部 160 外れ防止手段 161 下部ガ
イド 162 案内溝 163 係合部 164 係合盤 165 規制突
起 166 規制凹部 171 シーリング部材 172 係合片 173 ラバースプリング部材 174 滑動部
材 181 係止溝 182 引出口 183 配装部 184 ジョイ
ントブラケット 190 プーリーブロック 191 スライ
ド体 192 プーリー 193 ガイド
突部 195 グライドブロック 196 挿通部 198 端縁筒部 200 グライドブロック 201 挿通溝 202 挿通口 203 半割ブ
ロック体 204 筒体 205 中間グライド 206 挿通口 207 半割ブロック体 210 ターミナルブラケット 211 飾り体 212 挿入穴 213 固定ベ
ース 214 グリップ 215 挿入ピ
ン 216 ワイヤージョイント 217 ワイヤ
ーグライド 218 ベースプレート 221 ネジ止め孔 222 ベース
本体 223 挿通孔 224 挿通部 225 ベース本体 226 補強片 227 ネジ止め孔 228 ターミ
ナル片 229 挿通部 231 平行バー片 232 ワイヤ
ー挿通孔 233 ターミナルブラケット 234 滑りガ
イド 235 挿通部 236 カバー 240 天窓 241 操作ワ
イヤー 242 操作プーリー 243 操作ワ
イヤー 244 操作プーリー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図39
【補正方法】変更
【補正内容】
【図39】同じく他の固定手段を示し、その(A)は正
面図、(B)は側断面図である。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉区域内に配装されて開閉方向に沿っ
    て伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域の開閉
    方向両端部相互間で適宜なテンションが付与された状態
    で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される閉塞側
    ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ構造体
    が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配線され
    るワイヤーとを備えているワイヤーピアススクリーン装
    置であって、ワイヤーは、開閉区域における開口側端部
    からその側縁部を経由、転回し、プリーツ構造体の開口
    端部に連繋装着した平行バー内に挿通させ、平行バーか
    ら転回してプリーツ構造体を貫挿させて開閉区域の閉塞
    側端部に至る対状に配線すると共に、この対状のワイヤ
    ーは平行バー内で交差させてあることを特徴とするワイ
    ヤーピアススクリーン装置。
  2. 【請求項2】 開閉区域内に配装されて開閉方向に沿っ
    て伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域の開閉
    方向両端部相互間で適宜なテンションが付与された状態
    で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される閉塞側
    ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ構造体
    が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配線され
    るワイヤーとを備えているワイヤーピアススクリーン装
    置であって、ワイヤーは、開閉区域における開口側端部
    からその側縁部を経由、転回し、プリーツ構造体の開口
    端部に連繋装着した平行バー内に挿通させ、平行バーか
    ら転回してプリーツ構造体を貫挿させて開閉区域の閉塞
    側端部に至る対状に配線すると共に、この対状のワイヤ
    ーは平行バー内では交差していないことを特徴とするワ
    イヤーピアススクリーン装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のワイヤー
    ピアススクリーン装置を適宜に組合せたことを特徴とす
    るワイヤーピアススクリーン装置。
  4. 【請求項4】 開閉区域内に配装されて開閉方向に沿っ
    て伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域の開閉
    方向両端部相互間で適宜なテンションが付与された状態
    で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される閉塞側
    ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ構造体
    が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配線され
    るワイヤーとを備えているワイヤーピアススクリーン装
    置であって、ワイヤーは、開閉区域における開口側端部
    から閉塞側端部を経由、転回し、プリーツ構造体内に貫
    挿配線され、プリーツ構造体の開口端部に連繋装着した
    平行バーに至る対状に配線すると共に、この対状のワイ
    ヤーはプリーツ構造体の閉塞側端部位置で交差させてあ
    ることを特徴とするワイヤーピアススクリーン装置。
  5. 【請求項5】 開閉区域内に配装されて開閉方向に沿っ
    て伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域の開閉
    方向両端部相互間で適宜なテンションが付与された状態
    で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される閉塞側
    ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ構造体
    が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配線され
    るワイヤーとを備えているワイヤーピアススクリーン装
    置であって、ワイヤーは、開閉区域における開口側端部
    から閉塞側端部を経由、転回し、プリーツ構造体内に貫
    挿配線され、プリーツ構造体の開口端部に連繋装着した
    平行バーに至る対状に配線すると共に、この対状のワイ
    ヤーはプリーツ構造体の閉塞側端部位置で交差していな
    いことを特徴とするワイヤーピアススクリーン装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5記載のワイヤー
    ピアススクリーン装置を適宜に組合せたことを特徴とす
    るワイヤーピアススクリーン装置。
  7. 【請求項7】 開閉区域内に配装されて開閉方向に沿っ
    て伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域の開閉
    方向両端部相互間で適宜なテンションが付与された状態
    で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される閉塞側
    ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ構造体
    が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配線され
    るワイヤーとを備えているワイヤーピアススクリーン装
    置であって、プリーツ構造体両側縁に配置したガイドレ
    ール相互間に、プリーツ構造体端部夫々に連繋装着した
    平行バーを開閉区域内でスライド自在に配置し、ガイド
    レール端部に固定したワイヤーを平行バー内に挿通し、
    また、プリーツ構造体内を貫挿させて対状に配線構成し
    たことを特徴とするワイヤーピアススクリーン装置。
  8. 【請求項8】 開閉区域内に配装されて開閉方向に沿っ
    て伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域の開閉
    方向両端部相互間で適宜なテンションが付与された状態
    で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される閉塞側
    ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ構造体
    が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配線され
    るワイヤーとを備えているワイヤーピアススクリーン装
    置であって、プリーツ構造体の閉塞側端部を適宜に固定
    し、プリーツ構造体の開口側端部を平行バーに連繋装着
    し、開閉区域両端部相互間で、平行バーに挿通させ、プ
    リーツ構造体内を貫挿するワイヤーを対状に配線構成し
    たことを特徴とするワイヤーピアススクリーン装置。
  9. 【請求項9】 開閉区域内に配装されて開閉方向に沿っ
    て伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域の開閉
    方向両端部相互間で適宜なテンションが付与された状態
    で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される閉塞側
    ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ構造体
    が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配線され
    るワイヤーとを備えているワイヤーピアススクリーン装
    置であって、プリーツ構造体を開閉させる開閉区域を外
    郭構造体によって区画形成し、開閉区域両端部相互間
    で、プリーツ構造体側縁部を支持し、プリーツ構造体側
    縁部端部で転回してプリーツ構造体両端部に貫挿するワ
    イヤーを対状に配線構成したことを特徴とするワイヤー
    ピアススクリーン装置。
  10. 【請求項10】 開閉区域内に配装されて開閉方向に沿
    って伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域の開
    閉方向両端部相互間で適宜なテンションが付与された状
    態で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される閉塞
    側ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ構造
    体が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配線さ
    れるワイヤーとを備えているワイヤーピアススクリーン
    装置であって、開閉区域両端部相互間で、プリーツ構造
    体両端部に連繋装着した平行バー夫々に、開閉区域両側
    縁部を経由したワイヤーを平行バー端部で転回し、平行
    バー内に挿通させ、平行バーから転回してプリーツ構造
    体を貫挿させて対状に配線構成したことを特徴とするワ
    イヤーピアススクリーン装置。
  11. 【請求項11】 開閉区域内に配装されて開閉方向に沿
    って伸開、縮閉されるプリーツ構造体と、開閉区域の開
    閉方向両端部相互間で適宜なテンションが付与された状
    態で張装されていて、プリーツ構造体が伸開される閉塞
    側ではプリーツ構造体内に貫挿配線され、プリーツ構造
    体が開放される開口側では開閉区域の両側縁部に配線さ
    れるワイヤーとを備えているワイヤーピアススクリーン
    装置であって、プリーツ構造体両側縁に配置したガイド
    レール両端部相互間で、プリーツ構造体側縁部を支持
    し、プリーツ構造体側縁部端部で転回してプリーツ構造
    体両端部に貫挿するワイヤーを対状に配線構成したこと
    を特徴とするワイヤーピアススクリーン装置。
  12. 【請求項12】 プリーツ構造体は、山折り、谷折りの
    折り目が交互に配設して形成された折り畳み片を連続さ
    せて伸縮自在なプリーツ構造の膜体から成るものとした
    請求項1乃至11のいずれか記載のワイヤーピアススク
    リーン装置。
  13. 【請求項13】 プリーツ構造体は、偏平縮小、膨脹拡
    大する中空材を連続配列して成るものとした請求項1乃
    至11のいずれか記載のワイヤーピアススクリーン装
    置。
  14. 【請求項14】 プリーツ構造体は、開閉方向に沿った
    偏平状で、襞折り縮小される中空状に形成した請求項1
    乃至11のいずれか記載のワイヤーピアススクリーン装
    置。
  15. 【請求項15】 ワイヤーは、プリーツ構造体の開閉方
    向に沿ってプリーツ構造体に貫挿される貫挿部、開閉方
    向にほぼ直交または任意の角度で交差する方向でプリー
    ツ構造体の端部に沿っている渡り部、開閉区域における
    開口側の側縁部に沿い、開閉区域の開口側あるいは閉塞
    側の端部に固定される固定部を有していて、プリーツ構
    造体の伸開、縮閉に伴ない渡り部長さを一定にしたまま
    で貫挿部、固定部夫々が、これらの合計長さを一定にし
    ながら相対的に変化するようにしてある請求項1乃至1
    4のいずれか記載のワイヤーピアススクリーン装置。
  16. 【請求項16】 ワイヤーの固定部、渡り部、貫挿部夫
    々の相互間は、回転自在なプーリーあるいは円弧面を有
    するグライドの転回部材によって配線方向が転換され、
    この転回部材は、外郭構造体、ガイドレール、平行バー
    のいずれかに配置させてある請求項1乃至15のいずれ
    か記載のワイヤーピアススクリーン装置。
  17. 【請求項17】 対状に配線構成されたワイヤー相互間
    で、プリーツ構造体内の開閉方向に沿った任意の位置で
    貫挿し、プリーツ構造体の開口側端部の平行バー内部で
    転回され、開閉区域の側縁部に沿って配線される適数本
    の中間ワイヤーを有している請求項1乃至16のいずれ
    か記載のワイヤーピアススクリーン装置。
  18. 【請求項18】 ワイヤーの転回は、開閉区域を区画す
    る外郭構造体、ガイドレール内でスライドするプーリー
    ユニットに、あるいは平行バー内に支承されるプーリー
    を介して行なわれるようにしてある請求項1乃至16の
    いずれか記載のワイヤーピアススクリーン装置。
  19. 【請求項19】 ワイヤーの転回は、開閉区域を区画す
    る外郭構造体、ガイドレール内でスライドするグライド
    ユニットに、あるいは平行バー内に配置される湾曲面を
    有するグライドプーリーを介して行なわれるようにして
    ある請求項1乃至16のいずれか記載のワイヤーピアス
    スクリーン装置。
  20. 【請求項20】 ワイヤーの転回位置において、ワイヤ
    ー自体のヒステリシス抵抗と摩擦抵抗、またはそれらの
    複合抗力によって張力に対応したブレーキ力が設定され
    ている請求項1乃至19のいずれか記載のワイヤーピア
    ススクリーン装置。
  21. 【請求項21】 開閉区域の両端相互間で張装支持され
    たワイヤー自体は、プリーツ構造体の端部に連繋してあ
    る平行バー等の開閉端を境界として、プリーツ構造体側
    ではプリーツ構造体内に貫挿され、開口側では開閉区域
    の両側縁部に配置される非対称形態としてある請求項1
    乃至20のいずれか記載のワイヤーピアススクリーン装
    置。
JP9395592A 1992-02-28 1992-02-28 ワイヤーピアススクリーン装置 Pending JPH05239977A (ja)

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