JPH05239830A - 機械式アースアンカー工法およびアンカー体 - Google Patents

機械式アースアンカー工法およびアンカー体

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JPH05239830A
JPH05239830A JP4109192A JP4109192A JPH05239830A JP H05239830 A JPH05239830 A JP H05239830A JP 4109192 A JP4109192 A JP 4109192A JP 4109192 A JP4109192 A JP 4109192A JP H05239830 A JPH05239830 A JP H05239830A
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JP
Japan
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steel pipe
blade
anchor
anchor body
umbrella shape
Prior art date
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Pending
Application number
JP4109192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Araki
新木良幸
Norio Kamata
鎌田則夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンカー長を短くし、しかも従来のアンカー
と同等程度の定着力を得ることができ、隣地や支障物へ
の影響を少なくすることを可能にする。 【構成】 PC鋼線が挿通された鋼管の先端部にトグル
ジョイント機構により屈曲する羽根をネジ嵌合させ、こ
の鋼管をボーリング等により掘削した穴に入れて締め金
具で回転させることにより、羽根と掘削穴周囲との抵抗
を利用してネジ嵌合部分における鋼管と羽根部分を相対
回転させてトグルジョイント機構を駆動して羽根を開
き、さらに穴の空隙部にグラウトを注入して定着体とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は仮土留工、地下連続壁、
構造物の浮き上がり防止工など構築の際、構造物の安定
を図るための機械式アースアンカー工法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、アースアンカーもしくは地山定着
材として用いられるアースアンカーは、引き抜き抵抗を
もった棒状体を硬い地盤まで10〜20m程度打ち込
み、グラウトを注入して固めて棒状の定着体として使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、比較的弱い
地盤(N値(サンプラーを土層中に30cm貫入するの
に要する打撃回数)≦5)が連続する場合、従来のよう
な棒状の定着体をアースアンカーとして定着させるため
には、硬い地盤に到達するまで棒状体を打ち込まなけれ
ばならないためアンカー長が非常に長くなり、不経済な
ものとなっていた。また、アンカー長が長いために現場
用地内だけでの定着ができないような場合には、借地条
件が生じたり、支障物件等にも制約を受ける等の問題が
あった。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、アンカー長を短くし、しかも従来のアンカーと同等
程度の定着力を得ることができ、隣地や支障物への影響
を少なくすることができる機械式アースアンカー工法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の機械式アースア
ンカー工法は、鋼線が挿通された鋼管先端部に屈曲可能
な羽根を設け、掘削穴に前記鋼管を挿入後、鋼管に連結
された締め金具を通して鋼管を回転させることにより羽
根を傘状に開かせて定着体とし、定着後空隙にグラウト
を注入するようにしたことを特徴とする。また、本発明
のアースアンカー体は、締め金具により回転可能であり
一部にネジ切り部が設けられた鋼管と、鋼管先端部に一
端が固定され前記ネジ切り部に他端がネジ嵌合したトグ
ル機構を有する羽根とからなり、鋼管の回転によりトグ
ル機構の屈曲部が開いて傘状になるようにしたことを特
徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、PC鋼線が挿通された鋼管の先端部
にトグルジョイント機構により屈曲する羽根をネジ嵌合
させ、この鋼管をボーリング等により掘削した穴に入れ
て締め金具で回動させることにより、羽根と掘削穴周囲
との抵抗を利用してネジ嵌合部分における鋼管と羽根部
分を相対回転させてトグルジョイント機構を駆動して羽
根を開き、さらに穴の空隙部にグラウトを注入して定着
体とすることにより、羽根によって鋼管先端部が傘状に
なり、その結果、周囲の土との剪断抵抗力が増し、同等
の長さであればより緊張力の増大が図られ、所定の緊張
力を得るのに従来よりアンカー長の短縮を図ることが可
能となる。
【0007】
【実施例】図1は本発明のアースアンカー工法を説明す
るための図、図2は本発明に使用されるアンカー体を説
明する図である。図中、1は地山、2は土留工、3はH
鋼、4は掘削穴、5は1次掘削底、6は最終掘削底、1
0はアンカー体、11は鋼管、12は羽根、12a,1
2bは羽根のアーム、12cは屈曲部、13はネジ嵌合
部材、14は固定部材、15は締め金具、16はPC鋼
線、17は取り付け金具である。
【0008】まず、図2により本発明で使用するアンカ
ー体について説明する。図2(a)に示すように、鋼管
11にはネジ部11aが設けられており、これにネジ嵌
合部材13がネジ嵌合し、一方鋼管先端部には固定部材
14が固定され、嵌合部材13と固定部材14には鋼材
等からなる羽根12が連結されている。また、鋼管内に
はPC鋼線12が挿通され、鋼線の先端は鋼管11の先
端で固定されている。羽根12はトグルジョイント機構
になっており、羽根のアーム12a,12bは屈曲部1
2cで屈曲可能であり、鋼管11に接続された締め金具
15を回転させることにより、ネジ嵌合部材13、羽根
12、固定部材14と周囲との抵抗により鋼管と羽根部
分とが相対回転してネジ嵌合部材13が下降する。この
とき、アーム12bは固定部材14に取付られた支点を
中心として羽根のアーム長rを半径として回転し、図2
(b)に示すように羽根12は四方に傘状に開き、大き
な引き抜き抵抗が得られる。なお、締め金具15は逆方
向に回転することにより鋼管11より取り外せるように
なっている。
【0009】次に、このようなアンカー体を使用するア
ンカー工法について、図1により説明する。図1に示す
ものは土留工の転倒防止用にアースアンカーを用いる例
である。まず、H鋼シートパイル等を打ち込んで土留工
2を設け、地山1を1次掘削する。この土留工を支持す
るために、紙面に垂直方向に設けられたH鋼3(腹起
し)を設ける。このH鋼は、上下方向に1m程度の間隔
で紙面垂直方向に連続して設けられる。次いで、図示し
ないボーリングマシーンによりアンカー体を挿入するた
めの掘削穴4を掘削する。このときの掘削は硬い地盤に
届くまで行わず、比較的浅い掘削とする。
【0010】次いで図1(b)に示すように、掘削穴4
にアンカー体10を挿入する。なお、アンカー体の設置
は紙面垂直方向に、例えば2〜3mピッチで行う。次い
で、前述したように締め金具15を回転させることによ
り、図1(c)に示すように羽根12を開き、その後締
め金具を逆方向に回転させて取り外し、掘削穴の空隙部
にグラウトを注入した後、取り付け金具17にPC鋼線
を固定する。アンカー体は先端部が四方に傘状に開くた
め、土との剪断抵抗力が増し、硬い地盤に到達しない比
較的短いアンカー長であっても大きな緊張力が得られ
る。こうして土留工の転倒防止を図った後、最終掘削底
6までの掘削が行われることになる。
【0011】このように、本発明は比較的弱い地盤内で
の仮土留工、地下連続壁浮き上がり防止工等のアンカー
による定着時に使用可能であり、また、隣地境界までが
狭く切梁が設置できない箇所や支障物がありアンカー長
が所定の緊張力を得るのに十分な長さを確保できない場
合等に使用可能である。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アンカー
体は従来の棒状に比べて先端部が傘状になるため土との
剪断抵抗力が増し、従来のアンカーに対して同等の緊張
力を得るのに掘削長、ケーブル長の短縮化を図ることが
できる。またアンカー長が短くなることにより隣地や支
障物への影響も少なくすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアースアンカー工法を説明するため
の図である。
【図2】 本発明に使用されるアンカー体を説明する図
である。
【符号の説明】
1…地山、2…土留工、3…H鋼、4…掘削穴、5…1
次掘削底、6…最終掘削底、10…アンカー体、11…
鋼管、12…羽根、12a,12b…羽根のアーム、1
2c…屈曲部、13…ネジ嵌合部材、14…固定部材、
15…締め金具、16…PC鋼線、17…取り付け金
具。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼線が挿通された鋼管先端部に屈曲可能
    な羽根を設け、掘削穴に前記鋼管を挿入後、鋼管に連結
    された締め金具を通して鋼管を回転させることにより羽
    根を傘状に開かせて定着体とし、定着後空隙にグラウト
    を注入するようにしたことを特徴とする機械式アースア
    ンカー工法。
  2. 【請求項2】 締め金具により回転可能であり一部にネ
    ジ切り部が設けられた鋼管と、鋼管先端部に一端が固定
    され前記ネジ切り部に他端がネジ嵌合したトグル機構を
    有する羽根とからなり、鋼管の回転によりトグル機構の
    屈曲部が開いて傘状になるようにしたことを特徴とする
    アースアンカー体。
JP4109192A 1992-02-27 1992-02-27 機械式アースアンカー工法およびアンカー体 Pending JPH05239830A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100919277B1 (ko) * 2008-11-11 2009-09-30 박시우 정착수단을 이용한 네일 앵커 및 그 시공방법
KR101040038B1 (ko) * 2008-08-20 2011-06-09 이인귀 암반층 정착용 쐐기식 확장형 앵커
CN107034882A (zh) * 2017-06-13 2017-08-11 上海市隧道工程轨道交通设计研究院 一种基于张拉伞状锚固端的锚固体系及其应用方法
KR102159906B1 (ko) * 2020-06-11 2020-09-24 한국건설시험연구소 주식회사 선단팽창형 네일 정착구

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CN107034882B (zh) * 2017-06-13 2019-04-26 上海市隧道工程轨道交通设计研究院 一种基于张拉伞状锚固端的锚固体系及其应用方法
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