JPH05239299A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH05239299A
JPH05239299A JP7630192A JP7630192A JPH05239299A JP H05239299 A JPH05239299 A JP H05239299A JP 7630192 A JP7630192 A JP 7630192A JP 7630192 A JP7630192 A JP 7630192A JP H05239299 A JPH05239299 A JP H05239299A
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JP
Japan
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resin
fluororesin
acrylic resin
mixture
acrylic
Prior art date
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Application number
JP7630192A
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English (en)
Inventor
Norio Nikaido
紀雄 二階堂
Osamu Hiruta
修 蛭田
Makoto Kato
誠 加藤
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 それぞれの樹脂の持つ機能を最大限に発揮す
ることができる樹脂組成物を提供する。 【構成】 フッ素樹脂とアクリル樹脂とシリコン樹脂と
からなり、各樹脂は、フッ素樹脂とアクリル樹脂との混
合物、およびアクリル樹脂とシリコン樹脂との混合物が
膜厚100μmの乾燥膜のときの直線光成分透過率がい
ずれも60%以上であり、かつそれぞれの樹脂の硬化乾
燥膜の25℃における水接触角がフッ素樹脂>アクリル
樹脂>シリコン樹脂となるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料等に利用できる、
複数の樹脂からなる樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塗料用素材として、フッ素樹脂やシリコ
ン樹脂、アクリル樹脂等の高機能素材が使用されてい
る。フッ素樹脂は、優れた耐候性、耐化学薬品性、撥水
性を有するが、反面、被塗材質への付着性、膜の透明性
等に劣る。一方、シリコン樹脂は、被塗材質への付着
性、耐光性等に優れているが、耐化学薬品性に劣る。ま
た、アクリル樹脂は、成膜性、透明性に優れているが、
他の性能はフッ素樹脂やシリコン樹脂に比べて劣る。
【0003】このような背反機能を改善するために、そ
れぞれの樹脂の共重合組成を工夫したり、異なった機能
を有する樹脂とを混合複合化させたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな改良では、機能を発揮する樹脂の構造成分が希釈さ
れ、その構造分率が低下するため、それぞれの樹脂の持
つ優れた機能が低下することが避けられない。
【0005】この機能低下を抑制するために、本発明者
は、異なった機能を有する樹脂の深さ方向への層分離複
層構造について種々研究した。その結果、相互の樹脂間
で限定された相溶性を有する樹脂を選択することにより
混合樹脂の分離を促進し、しかもそれぞれの樹脂の水接
触角を制御することにより積層順序を調節することがで
きることを見出した。これを基にして、各樹脂の機能を
発揮するための最適な配置をなしえることができたので
ある。
【0006】本発明は、それぞれの樹脂が有する機能を
最大限に発揮することができる樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(第1発明の構成)本第1発明の樹脂組成物は、フッ素
樹脂とアクリル樹脂とシリコン樹脂とからなる樹脂組成
物であって、フッ素樹脂、アクリル樹脂、およびシリコ
ン樹脂は、フッ素樹脂とアクリル樹脂との混合物、およ
びアクリル樹脂とシリコン樹脂との混合物が、いずれも
膜厚100μmの硬化乾燥膜の直線光成分透過率が60
%以上となるものであり、かつそれぞれの樹脂の硬化乾
燥膜の25℃における水接触角の大きさが、フッ素樹脂
>アクリル樹脂>シリコン樹脂となるものであることを
特徴とするものである。
【0008】(第2発明の構成)本第2発明の樹脂組成
物は、フッ素樹脂とアクリル樹脂とシリコン樹脂と架橋
剤とからなる樹脂組成物であって、フッ素樹脂、アクリ
ル樹脂、シリコン樹脂、および架橋剤は、フッ素樹脂と
アクリル樹脂と架橋剤との混合物、およびアクリル樹脂
とシリコン樹脂と架橋剤との混合物が、いずれも膜厚1
00μmの硬化乾燥膜の直線光成分透過率が60%以上
となるものであり、かつフッ素樹脂、アクリル樹脂、シ
リコン樹脂のそれぞれの架橋剤との混合物の硬化乾燥膜
の25℃における水接触角の大きさが、フッ素樹脂と架
橋剤との混合物>アクリル樹脂と架橋剤との混合物>シ
リコン樹脂と架橋剤との混合物となるものであることを
特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の樹脂組成物は、被塗物材に塗布する
と、樹脂の相溶、相分離を支配する樹脂層の直線光透過
性を調整しているため、樹脂の緩やかな相分離が促進す
る。しかも、水接触角の支配因子である樹脂凝集力の差
を利用しているため、各樹脂が均等に拡がり、樹脂膜の
水平方向への流展性が促進する。従って、各樹脂が塗膜
の深さ方向における機能を最大限に発揮する位置に配置
すると共に各機能を発揮する構造成分の濃度が希釈され
ず高度の機能を発揮する。すなわち、太陽光や雨水での
劣化を防止する機能である耐候性と外部からの薬品によ
る劣化を防止する機能である耐化学薬品性に優れたフッ
素樹脂が最上層に、被塗物との付着性に優れたシリコン
樹脂が最下層に、透明性に優れたアクリル樹脂が中間層
に位置するため、耐候性、耐化学薬品性、付着性に対し
て最高度の機能を発揮するとともに透明性の高い塗膜を
形成する。また、架橋剤を添加した場合は、架橋剤がそ
れぞれの樹脂中に溶解し、上記と同様に、フッ素樹脂が
最上層に、シリコン樹脂が最下層に、アクリル樹脂が中
間層に位置するため、各樹脂の機能が発揮する塗膜を形
成する。
【0010】また、本第2発明のように架橋剤が含有す
る場合、該架橋剤が外部からの水や酸の侵入を防止する
ため、強度の向上した塗膜が得られる。
【0011】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、3種類の樹脂の
有する機能を最大限に発揮することができるものであ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明をより具体的にした具体例を説
明する。
【0013】(第1発明の具体例)本第1発明の樹脂組
成物は、フッ素樹脂とアクリル樹脂とシリコン樹脂とか
らなるものであり、各樹脂は以下の条件を満たすもので
ある。
【0014】フッ素樹脂とアクリル樹脂との混合物、お
よびアクリル樹脂とシリコン樹脂との混合物は、膜厚1
00μmの乾燥膜としたときその直線光成分透過率が6
0%以上となるものである。
【0015】該直線光成分透過率の測定は以下のように
行う。上記混合物の有機溶媒溶液を顕微鏡観察用スライ
ド上に塗布し、乾燥する。この塗布した試料と未塗装の
スライドガラス両者について透過した直線可視光成分の
強度と入射光強度との比(透過率)を分光光度計を用い
て測定する。可視光成分は波長域360〜800nmと
定義する。この可視光成分全領域の透過率を塗装試料と
未塗装のスライドガラスについて測定し、全波長域につ
いて積分値の比(塗装試料と未塗装物との比)をその塗
布膜の膜厚での透過率とし、この透過率から次式を用い
て膜厚100μmのときの透過率とする。 lnT = 100×(lnT1 )/d (T:膜厚100μmのときの透過率、T1 :測定した
透過率、d:塗布膜厚)
【0016】該直線光成分透過率が60%未満では、本
発明の樹脂組成物において上記混合物がスピノーダル分
解による海島状の相分離を起こし、樹脂組成物の透明性
が低下する。更に望ましくは上記透過率が70%以上が
よい。
【0017】また、該透過率が高すぎると次に示す樹脂
同志の25℃における水接触角の差が小さい場合(5℃
以下)にはフッ素樹脂やシリコン樹脂がアクリル樹脂と
完全相溶して樹脂の濃度が希釈されるためフッ素樹脂や
シリコン樹脂の機能が低下することがある。そのため該
透過率は95%以下が望ましい。
【0018】また、水接触角は、各成分樹脂の界面張力
(樹脂の凝集力)の尺度であって、本発明では水接触角
の順位をフッ素樹脂>アクリル樹脂>シリコン樹脂とす
ることにより、樹脂組成物中における各樹脂の層分離を
駆動することができる。
【0019】該水接触角の測定は以下の方法により行
う。上記透過率の測定と同様にして乾燥塗装膜を形成
し、この塗装膜表面をn−ヘキサンで洗浄した後、室温
(20〜25℃)で減圧下24時間以上乾燥して完全に
揮発成分を除去する。この膜表面に0.02mlの水滴
を滴下し、25℃における接触角を常法で測定する。
【0020】フッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂
は、それぞれ単独成分での樹脂の有機溶媒液を塗布し、
該溶媒を常温あるいは加熱によって除去したとき皮膜を
形成する樹脂であれば、その構成成分に制限はない。特
に好ましくは、アクリル樹脂、シリコン樹脂とも有機溶
媒に可溶であること、フッ素樹脂は有機溶媒に可溶か安
定に分散するものがよい。このような形態のものは、透
明な複合塗膜を形成し、かつ各樹脂の機能を十分に発揮
する。なお、有機溶媒に可溶な樹脂が好ましいのは、樹
脂分離の過程での流動抵抗が小さくなり、例えば、塗装
の膜形成時通常実施される限られた時間内での分離が容
易となるためである。
【0021】上記の条件を満たす樹脂としては、以下の
ものが挙げられる。
【0022】フッ素樹脂としては、目視上有機溶媒に溶
解するものであり、テトラフルオロエチレン、クロロト
リフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロパン、フッ化
ビニル、フッ化ビニリデン等のフルオロオレフィンを必
須成分とし、他の重合可能なビニル化合物とのビニル共
重合樹脂、あるいはパーフルオロアルキルを少なくとも
一部の側鎖とするアクリル樹脂等のビニル重合体等が挙
げられる。なお、上記ビニル重合体は、主鎖にフッ素原
子が少なくとも一部結合しているものでもよい。また、
パーフルオロアルキルは、ペンタフルオロエチル、パー
フルオロオクチル等であり、該アルキルは、ビニル重合
体の主鎖または側鎖を形成している炭素原子と結合して
いてもよく、あるいは珪素原子またはエステル、アミ
ド、ウレタン、エーテル等の基を介して結合していても
よい。また、フッ素樹脂中には、水酸基、カルボン酸等
の塗料用樹脂に導入される官能基を有していてもよい。
【0023】アクリル樹脂は、目視上有機溶媒に溶解す
るものであり、ベンゼン、ビニルトルエン等の芳香環含
有ビニル化合物、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸2エチルヘキシル等の(メタ)アクリル
酸のアルキルエステル化合物、(メタ)アクリル酸2ヒ
ドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2ヒドロキシプロ
ピル等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル、メタ
クリル酸、アクリル酸、クロトン酸等のカルボキシル基
含有不飽和化合物、(メタ)アクリル酸アミド、アクリ
ロニトリル、(メタ)アクリル酸のメチロール化物、ア
ルコキシメチル化物等のビニル系単量体等、(メタ)ア
クリル化合物から選択された重合性化合物(以下、モノ
マーという)の共重合体等が挙げられる。
【0024】シリコン樹脂は、目視上有機溶媒に溶解す
るものであり、アルコキシシリル基を必須構成成分とし
て含有する樹脂である。例えば、(メタ)アクリロキシ
エチルトリメトキシシラン、(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、(メタ)アクリル酸トリメチ
ルシロキシブチル、(メタ)アクリロキシエチルトリエ
チルシラン、(メタ)アクリロキシエチルトリブトキシ
シラン、(メタ)アクリロキシブチルトリフェノキシシ
ラン等の加水分解性アルコキシシリル基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル等を必須成分としたビニル系共
重合体、あるいは(メタ)アクリロキシアルキルモノア
ルコキシジアルキルシラン化合物にジアルキルジアルコ
キシシラン等のアルキルアルコキシシラン化合物を縮合
させた末端に加水分解性アルコキシシランを含有するモ
ノマー(化1で示されるもの)を成分として含有するビ
ニル系共重合体等が挙げられる。
【0025】
【化1】
【0026】上記フッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコン
樹脂の配合割合としては、3種の中の任意の1種の最大
配合割合が80%(好ましくは70%)、最小配合割合
が5%(好ましくは10%)であって残余が他の2成分
となる範囲が望ましい。上記最大配合割合が80%を越
えると、その樹脂の機能が支配的となり、他の2種ある
いは1種の機能の発現が期待できない。また、上記最小
配合割合が5%より小さい場合、その樹脂の機能が期待
できない。例えば、フッ素樹脂に耐候性、シリコン樹脂
に金属への付着性、アクリル樹脂に塗膜強度を期待する
場合、フッ素樹脂の配合割合が80%を越えると塗膜強
度や金属への付着性の両者が不足するか、あるいは塗膜
強度か付着性のいずれかが不足する。
【0027】また、上記3種の樹脂中に含有している官
能基を介しての各種変性樹脂も使用することができる。
例えば、樹脂中の水酸基あるいはカルボキシル基、アミ
ノ基を利用したεカプロラクタム等のラクトン類の付加
重合体、樹脂中のカルボキシル基へのオキシラン含有化
合物あるいは樹脂の付加生成物、樹脂中へ導入したオキ
シラン基あるいは樹脂中の水酸基を利用したカルボキシ
ル化合物あるいはカルボキシル基含有樹脂の反応生成物
等がある。
【0028】本第1発明の樹脂組成物を被塗物材に塗布
すると、上記各樹脂の特性により3種類の樹脂は積層す
る。積層形態は、フッ素樹脂が最上層(大気側)に、シ
リコン樹脂が最下層(被塗物材側)に、アクリル樹脂が
中間層に位置する。さらに、樹脂層間の界面には2種の
樹脂が相溶した混合物が若干存在するが、該混合物は直
線光成分透過率が60%以上であるため透明性は低下し
ない。しかも、この形態により各樹脂の機能が最大限に
発揮される。
【0029】本第1発明の樹脂組成物を製造する方法と
しては、公知の塗料製造方法を採用することができる。
【0030】すなわち、透明塗料を目的とする場合に
は、各構成樹脂を所望の割合で混合攪拌し、光安定剤、
紫外線吸収剤、表面調整剤、追加溶剤等、通常の塗料製
造において用いられる添加材を必要に応じて添加し、十
分に攪拌する。攪拌時の温度条件も特に限定はなく、添
加剤の用法も塗料設計における公知の用法でよい。
【0031】また、着色塗料を目的とする場合には、通
常公知の顔料を添加する。該顔料としては、耐候性、耐
化学薬品性に影響を与えないものを使用するのがよい。
顔料の分散法において、いずれの樹脂溶液を用いて分散
してもよいが、アクリル樹脂による分散が好ましい。こ
れは、アクリル樹脂が顔料分散時の機械的応力に比較的
安定であること、顔料表面に対する濡れがよいことによ
る。顔料分散は、所望の顔料とアクリル樹脂との混合物
を通常使用される分散機(アトライター、ボールミル、
サンドミル等)を使用して行う。顔料分散粒度は、通常
上塗塗料と同程度の5μm以下がよい。この分散液にフ
ッ素樹脂、シリコン樹脂、さらにアクリル樹脂の増量の
必要があればアクリル樹脂を添加し、所望の組成比とな
るようにするのがよい。以下、上記透明塗料と同様な操
作により塗料を製造する。
【0032】(第2発明の具体例)本第2発明の樹脂組
成物は、フッ素樹脂とアクリル樹脂とシリコン樹脂と架
橋剤とからなるものであり、各樹脂および架橋剤は以下
の条件を満たすものである。
【0033】フッ素樹脂とアクリル樹脂と架橋剤との混
合物、およびアクリル樹脂とシリコン樹脂と架橋剤との
混合物は、いずれも膜厚100μmの硬化乾燥膜の直線
光成分透過率が60%以上となるものである。
【0034】該直線光成分透過率が60%未満では、本
発明の樹脂組成物において上記混合物がスピノーダル分
解による海島状の相分離を起こし、樹脂組成物の透明性
が低下する。
【0035】直線光成分透過率の測定方法は、本第1発
明と同様であるが、硬化乾燥膜の作成時の硬化条件は適
用した架橋剤の適正条件の範囲内で選定し、各樹脂で同
一条件とする。
【0036】また、フッ素樹脂と架橋剤との混合物、ア
クリル樹脂と架橋剤との混合物、およびシリコン樹脂と
架橋剤との混合物が、硬化乾燥膜の25℃における水接
触角の大きさが、フッ素樹脂と架橋剤との混合物>アク
リル樹脂と架橋剤との混合物>シリコン樹脂と架橋剤と
の混合物となるものである。
【0037】水接触角の測定は、本第1発明と同様であ
るが、硬化乾燥膜の作成時の硬化条件は適用した架橋剤
の適正条件の範囲内で選定し、各樹脂で同一条件とす
る。
【0038】上記の条件を満たす樹脂としては、以下の
ものが挙げられる。フッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコ
ン樹脂は、それぞれ単独成分に架橋剤を添加混合した樹
脂の有機溶媒液を塗布し、該溶媒を常温あるいは加熱に
よって除去したとき皮膜を形成する樹脂であれば、その
構成成分に制限はない。好ましくは、アクリル樹脂、シ
リコン樹脂とも目視上架橋剤との混合形態で有機溶媒に
可溶であること、フッ素樹脂は目視上架橋剤との混合形
態で有機溶媒に可溶か安定に分散するものがよい。ま
た、各樹脂中に架橋剤と反応しうる共通の官能基を少な
くとも1種含有するのがよい。このような形態のもの
は、透明な硬化塗膜を形成し、かつ各樹脂の機能を十分
に発揮する。
【0039】フッ素樹脂としては、本第1発明で示した
樹脂の中で、樹脂中に活性水素原子を有する官能基を必
須成分として含有する樹脂を使用する。活性水素原子を
有する官能基としては、水酸基、カルボキシル基、アミ
ド基、アミノ基等がある。これらの活性水素原子は使用
する架橋剤に反応する。例えば、アミノ樹脂を架橋剤と
する場合、水酸基とカルボキシル基が挙げられ、またイ
ソシアネート化合物の架橋剤として使用する場合、水酸
基またはアミノ基、水酸基とカルボキシル基との両者等
である。
【0040】アクリル樹脂としては、本第1発明で示し
た樹脂の中で、フッ素樹脂の場合と同様、樹脂中に活性
水素原子を有する官能基を必須成分として含有する樹脂
を使用する。
【0041】シリコン樹脂としては、本第1発明で示し
た樹脂の中で、フッ素樹脂の場合と同様、樹脂中に活性
水素原子を有する官能基を必須成分として含有する樹脂
を使用する。
【0042】架橋剤としては、フッ素樹脂、アクリル樹
脂、およびシリコン樹脂いずれとも相溶する化合物を使
用する。相溶しないものでは、各樹脂の機能が発揮され
ず、極端な場合透明性が低下する。
【0043】該架橋剤としては、炭素数1〜4のアルコ
ールの少なくとも1種を主成分としてホルムアルデヒド
とアミノ化合物との反応で生成するメチロールの一部ま
たは全部をアルキルエーテル化したアミノーホルムアル
デヒド樹脂、多官能性イソシアネート化合物、多官能性
イソシアネート化合物の1価アルコールによる部分もし
くは完全ブロック化物等が挙げられる。
【0044】上記アミノーホルムアルデヒド樹脂として
は、メラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾアナミン樹脂、ア
セトグアナミン樹脂等がある。また、上記多官能性イソ
シアネート化合物としては、トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソ
シアネート類、あるいはジイソシアネート類と多価アル
コールとをイソシアネート基過剰の状態で反応させた変
性多価イソシアネート化合物、ジイソシアネート類を重
合または縮合させたもの(例えば、ビュウレット変性多
価イソシアネート)等がある。多官能性イソシアネート
化合物の1価アルコールによる部分もしくは完全ブロッ
ク化物における1価アルコールとしては、メタノール、
エタノール、2エチルヘキシルアルコール等の脂肪族ア
ルコール、フェノール、t−ブチルフェノール等の芳香
族アルコール、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチレンエーテル等のエーテルアルコ
ール、シクロヘキシルアルコール等の脂環族アルコール
等がある。
【0045】フッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂
の配合割合は、本第1発明と同様に3種の中の任意の1
種の最大配合割合が80%、最小配合割合が5%となる
範囲が好ましい。
【0046】また、架橋剤の配合割合としては、フッ素
樹脂、アクリル樹脂、およびシリコン樹脂の3種の樹脂
中の官能基量と架橋剤中の反応基とのモル比が1:1.
1〜1:0.3となる範囲が好ましい。これよりも架橋
剤が多いと未反応の架橋剤が生成し機能が低下する原因
となり、またこれよりも架橋剤が少ないと架橋剤不足に
よる種々の欠陥(耐化学薬品性、耐水性、硬度等の低
下)が生ずる原因となる。架橋剤中の官能基は、例え
ば、アミノ樹脂の場合にはアミノ化合物と結合している
ホルムアルデヒドを基準としたモル当量、イソシアネー
トの場合にはブロック化したイソシアネート基を含むイ
ソシアネート当量を基準とする。
【0047】本第2発明の樹脂組成物を被塗物材に塗布
すると、上記各樹脂の特性により本第1発明と同様に3
種類の樹脂が積層し、さらに各樹脂中に架橋剤が溶解す
る。すなわち、架橋剤が溶解したフッ素樹脂が最上層
に、架橋剤が溶解したシリコン樹脂が最下層に、架橋剤
が溶解したアクリル樹脂が中間層に位置する。さらに、
樹脂層間の界面には2種の樹脂と架橋剤とが相溶した混
合物が若干存在するが、該混合物は直線光成分透過率が
60%以上であるため透明性は低下しない。しかも、こ
の形態により各樹脂の機能が最大限に発揮される。
【0048】本第2発明の樹脂組成物を製造する方法と
しては、架橋剤としてアミノ樹脂あるいはブロック化多
官能イソシアネートを使用する場合、フッ素樹脂、アク
リル樹脂、およびシリコン樹脂と同時に架橋剤を添加す
る以外は本第1発明と同様である。また、架橋剤として
多官能性イソシアネートまたは部分ブロックイソシアネ
ートを使用する場合、フッ素樹脂、アクリル樹脂、およ
びシリコン樹脂よりなる組成物を作製し、塗装時に架橋
剤を添加し、十分に混合する。
【0049】また、使用する架橋剤の反応速度に従って
樹脂組成物の乾燥温度(硬化温度)を設定するのがよ
い。例えば、イソシアネートを架橋剤として使用する場
合、10〜100℃の硬化温度が好適である。また、部
分アルキル化アミノ樹脂や完全アルキル化樹脂一酸触媒
系の架橋剤では80〜170℃の範囲が好適である。さ
らに、硬化触媒を使用する場合は、使用する触媒の種
類、量により好適温度範囲が変動する。
【0050】本第2発明において、本第1発明と同様
に、通常塗料として使用されている顔料(着色顔料、体
質顔料)を混入分散させてもよい。該顔料としては、ア
クリル樹脂により分散するものがよい。他の樹脂により
分散するものでもよいが、アクリル樹脂が最も安定に顔
料分散を行うことができる。また、顔料分散剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、表面調整剤等の通常の塗料において
使用されている添加剤を添加してもよい。
【0051】本発明の樹脂組成物は、塗料等の物体の表
面に被覆する材料として利用することができる。
【0052】本発明の樹脂組成物を塗料として使用する
場合、塗装方法は特に限定されないが、スプレー塗装
(静電、エア等)により行うのが好ましい。また、塗装
膜厚は特に限定されないが、本発明の樹脂組成物の機能
を最大に発揮させるには、5μm以上の範囲が好まし
い。膜厚が5μm未満では、各成分層の厚さが小さすぎ
るため各成分の持つ機能を十分に発揮させることができ
ない。また、上限は特に制限はないが、厚すぎると一般
の塗料と同様「わき」、「たれ」等が生じるため、かか
る不具合が発生しない範囲で設定する。
【0053】以下、本発明の実施例を説明する。
【0054】(樹脂の調製)フッ素樹脂A: 攪拌機、温度計、および圧力計を装着し
た1lのオートクレーブに酢酸ビニル100g、シクロ
ヘキシルビニルエーテル66g、エチレングリコールモ
ノアリルエーテル75.8g、ビニル酢酸3.2g、ア
ゾビスイソブチロニトリル2.0g、酢酸nブチル22
5gを仕込み、液体窒素での冷却下でオートクレーブ内
の空気を完全に窒素に置換した。その後、クロロトリフ
ルオロエチレン224gをオートクレーブ内に導入、攪
拌下で徐々に昇温し、65℃で10時間反応させた。オ
ートクレーブを冷却し、残留ガスを留去した後、オート
クレーブを開放、重合液を水洗し乾燥した。
【0055】得られた共重合ポリマーの収量は415g
であった。また、このポリマーのGPCによるポリスチ
レン換算でのピーク分子量(展開液はTHF(テトラヒ
ドロフラン)、得られた分子量分布曲線の最大ピークの
分子量)は19500、フェノールフタレインを指示薬
にした0.1N水酸化カリウムアルコール液での滴定で
求めた酸価は5.1mgKOH/g樹脂、NMRによる
組成物測定結果から計算で求めた水酸基価は82mgK
OH/g樹脂であった。
【0056】この共重合ポリマーをキシレン/酢酸ブチ
ル=1/1(重量比)の溶媒に溶かし、濃度が55%の
樹脂溶液を調製した。
【0057】フッ素樹脂B:フッ素樹脂と同様なオート
クレーブにエチルビニルエーテル60.6g、シクロヘ
キシルエーテル63.7g、ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル87gおよびsecブチルアルコール493gを
仕込だ後、液体窒素での冷却下で内部の空気を完全に窒
素で置換した。その後、クロロトリフルオロエチレン1
78.9gを導入し、攪拌下で徐々に昇温し、60℃で
12時間反応させた後、フッ素樹脂Aと同様な操作で共
重合ポリマーを得た。
【0058】得られたポリマーのピーク分子量は220
00、水酸基価は63であった。このポリマーをフッ素
樹脂Aと同様な溶媒に溶かし、濃度55%の樹脂溶液を
調製した。
【0059】フッ素樹脂C:フッ素樹脂Aと同様なオー
トクレーブに脱イオン水300g、炭酸カリウム1.5
gを仕込み、室温下でオートクレーブ内の空気を窒素ガ
スで十分に置換した後、トリクロロトリフルオロエタン
200g、次いで2,2,3,3,テトラフルオロプロ
ピルビニルエーテル34.7g、ヒドロキシブチルビニ
ルエーテル7.7g、クロロトリフルオロエチレン3
0.8g、およびジイソプロピルパーオキシカーボネー
ト0.3gを仕込み、攪拌下45℃に昇温、その温度で
12時間反応させた。反応後、室温まで冷却し、オート
クレーブ内のガスを抜いた後、トリクロロトリフルオロ
エタンに溶解している反応生成物を石油エーテル中に投
入、樹脂を分離した。分離樹脂をさらに石油エーテルで
洗浄し、共重合ポリマーを得た。収量は60gであっ
た。
【0060】得られたポリマーのピーク分子量は350
0、水酸基価は47mgKOH/g樹脂であった。
【0061】このポリマーをメチルイソブチルケトン/
酢酸ブチル=1/4(重量比)に溶解、濃度50%の樹
脂溶液を得た。
【0062】アクリル樹脂A:還流冷却管、温度計、窒
素ガス吹き込み管、攪拌機およびモノマー滴下ロートを
装填した四っ口フラスコのフラスコ内にキシレン/酢酸
ブチル=1/1(重量比)600gを仕込み、滴下ロー
ト中にスチレン60g、メタクリル酸メチル201g、
アクリル酸nブチル240g、メタクリル酸2ヒドロキ
シエチル90g、アクリル酸9gおよびアゾビスイソブ
チロニトリル12gを仕込んだ。攪拌下、窒素ガスを吹
き込みながら昇温を開始し、フラスコ内の温度が100
℃に達したとき滴下ロートからのモノマー滴下を開始し
た。その温度を保持しながら3時間を要して滴下を終了
した。滴下終了2時間後、アゾビスイソブチロニトリル
1.5gを添加し、さらに3時間反応を続けた。その
間、温度は100℃に保持した。その後、室温まで冷却
し、樹脂溶液を排出した。
【0063】得られた樹脂溶液の濃度は50.5%(1
05℃、3時間加熱乾燥によって測定)、ピーク分子量
は30500、酸価は10.9mgKOH/g樹脂、水
酸基価は67mgKOH/g樹脂であった。
【0064】アクリル樹脂B〜E:表1に示す組成を使
用し、その他はアクリル樹脂Aと同様にして共重合ポリ
マーを調製した。
【0065】
【表1】
【0066】シリコン樹脂A:アクリル樹脂Aと同様な
装置を用い、四っ口フラスコにキシレン300gとメチ
ルイソブチルケトン300gとを仕込み、滴下ロート中
にアクリル酸メチル240g、メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン300g、メタクリル酸2ヒドロキ
シエチル60gおよびアゾビスイソバレロニトリル9g
を滴下ロートに仕込み、アクリル樹脂Aと同様の方法で
シリコン含有アクリル樹脂を合成した。なお、追加触媒
にはアゾビスイソバレロニトリル1.7gを用いた。
【0067】得られた樹脂溶液の濃度は49.1%、ピ
ーク分子量は33500、水酸基価は38であった。
【0068】シリコン樹脂B:溶媒にキシレン300g
とメチルイソブチルケトン300g、モノマーにメタク
リル酸メチル240g、メタクリル酸nブチル60g、
メタクリロキシエチルトリエトキシシラン240g、ア
クリル酸2ヒドロキシエチル45g、アリビスイソバレ
ロニトリル1.9gを用い、その他はシリコン樹脂Aと
同様にして共重合ポリマーを調製した。
【0069】得られた樹脂溶液の濃度は49.2%、ピ
ーク分子量は29500、酸価は16.3、水酸基価は
38であった。
【0070】シリコン樹脂C:溶媒にキシレン300
g、メチルイソブチルケトン300g、モノマーにメタ
クリル酸メチル180g、アクリル酸nブチル240
g、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン120
g、追加触媒にアゾビスイソバレロニトリル1.9gを
用い、その他はシリコン樹脂Aと同様にして共重合ポリ
マーを調製した。
【0071】得られた樹脂溶液の濃度は50.0%、ピ
ーク分子量は30000、水酸基価は35であった。
【0072】(直線光成分透過率の測定)上記調製した
樹脂について前記に示した測定方法で直線光成分透過率
を測定した。
【0073】架橋剤を添加していないフッ素樹脂とアク
リル樹脂との混合物についての100μm直線光成分透
過率の測定結果を表2に示す。
【0074】
【表2】
【0075】表2において1)フッ素樹脂/アクリル樹
脂の樹脂固形分比。バーコータを用いて塗装。2)室温
で72時間乾燥した後、更に減圧下24時間乾燥した膜
について測定。
【0076】混合時に架橋剤を添加したフッ素樹脂とア
クリル樹脂との混合物についての100μm直線光成分
透過率の測定結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】表3において1)フッ素樹脂/アクリル樹
脂の樹脂固形分比。バーコータを用いて塗装。3)メラ
ミンは、(フッ素樹脂+アクリル樹脂)/メラミン樹脂
=7/3(固形分重量比)になるように配合し、バーコ
ータ塗装。TDは、NCO/フッ素樹脂とアクリル樹脂
中のOH=1/1(モル比)になるように配合し、バー
コータ塗装。4)メラミン:三和ケミカル(株)製ニカ
ラックMS−001。5)TD:武田薬品工業(株)製
タケネートD−165N(ビュウレットタイプ無黄変型
ポリイソシアネート)をキシレン/プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート=1/1で70%に希
釈した溶液。6)メラミン樹脂配合では140℃、30
分硬化乾燥。イソシアネートの場合は80℃、30分硬
化乾燥。いずれもその後一昼夜室温放置した膜について
測定。
【0079】架橋剤を添加していないシリコン樹脂とア
クリル樹脂との混合物についての100μm直線光成分
透過率の測定結果を表4に示す。
【0080】
【表4】
【0081】表4において7)アクリル樹脂/シリコン
樹脂の樹脂固形分重量比。8)室温で72時間乾燥後、
更に24時間減圧乾燥した膜について測定。
【0082】混合時に架橋剤を添加したシリコン樹脂と
アクリル樹脂との混合物についての100μm直線光成
分透過率の測定結果を表5に示す。
【0083】
【表5】
【0084】表5において4)メラミン:三和ケミカル
(株)製ニカラックMS−001。5)TD:武田薬品
工業(株)製タケネートD−165N(ビュウレットタ
イプ無黄変型ポリイソシアネート)をキシレン/プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート=1/1
で70%に希釈した溶液。7)アクリル樹脂/シリコン
樹脂の樹脂固形分重量比。9)メラミンは(アクリル+
シリコン)/メラミンの樹脂固形分比が7/3になるよ
うに配合。TDは、NCOとアクリル樹脂とシリコン樹
脂中のOHとがモル比で1/1になるように配合。10)
表3の6)と同条件で硬化乾燥した膜について測定。
【0085】(水接触角の測定)上記調製した樹脂につ
いて前記に示した測定方法で水接触角を測定した。な
お、水は比抵抗1メガΩ−cm以上の脱イオン水を用い
た。その結果を表6に示す。
【0086】
【表6】
【0087】表6において11)膜作成条件は2)と同
じ。12)アミノ樹脂は4)の樹脂を用い、供試樹脂/ア
ミノ樹脂=7/3(樹脂固形分比)に配合し、バーコー
タ塗装。硬化乾燥条件は6)と同じ。13)イソシアネー
トは5)と同じ化合物を用い、NCO/OH=1/1
(モル比)に配合し、バーコータ塗装。硬化乾燥条件は
6)と同じ。
【0088】(樹脂組成物の調製) 実施例1 フッ素樹脂A溶液(以下、フッ素ワニスAという)10
0gとアクリル樹脂B溶液(以下、アクリルワニスBと
いう)111gとシリコン樹脂A(以下、シリコンワニ
スAという)110gとを容器に採り、これにnブタノ
ール9gを加えて攪拌機で混合、均一な樹脂溶液を調製
した。この混合液中の各樹脂の比率は1:1:1であ
る。この液をバーコータで乾燥膜厚40μmになるよう
にガラス板に塗装し80℃で30分乾燥させたところ透
明で平滑な膜が得られた。この膜の断面のフッ素原子と
シリコン原子の深さ方向の分布をEPMA(X線マイク
ロアナリシス)により測定した。その結果を図1に示
す。図1より、この膜は、上層(ガラス板と接していな
い面)よりフッ素樹脂−アクリル樹脂−シリコン樹脂の
順に積層されていることが分かる。
【0089】なお、この樹脂組成物において、フッ素樹
脂A/アクリル樹脂Bの混合物およびアクリル樹脂B/
シリコン樹脂Aの混合物の膜厚100μmの硬化乾燥膜
の直線光成分透過率は60%以上であり(表2および表
4)、かつ硬化乾燥膜の25℃における水接触角の大き
さは、フッ素樹脂A>アクリル樹脂B>シリコン樹脂A
である(表6)。
【0090】実施例2 フッ素ワニスB109gにアクリルワニスC20g、シ
リコンワニスB10g、およびキシレン11gを加えて
攪拌機で均一になるまで攪拌して混合液を調製した。こ
の液の樹脂組成は、フッ素樹脂:アクリル樹脂:シリコ
ン樹脂=12:2:1であった。この液を、さらにキシ
レン/酢酸ブチル/エチレングリコールモノブチルエー
テル=5/3/2(重量比)の混合溶媒で濃度37%に
希釈し、エアスプレー塗装機でガラス板上に乾燥膜厚約
35μmになるように塗装した。その後、15分室温放
置後70℃で1時間乾燥した。得られた塗膜は平滑で透
明であった。EPMAによる測定の結果、上層にフッ素
樹脂、ガラス板との界面にシリコン樹脂、中間層にアク
リル樹脂が存在する積層膜であることが分かった。
【0091】なお、この樹脂組成物において、フッ素樹
脂B/アクリル樹脂Cの混合物およびアクリル樹脂C/
シリコン樹脂Bの混合物の膜厚100μmの硬化乾燥膜
の直線光成分透過率は60%以上であり、かつ硬化乾燥
膜の25℃における水接触角の大きさは、フッ素樹脂B
>アクリル樹脂C>シリコン樹脂Bである。
【0092】実施例3 フッ素ワニスC18g、アクリルワニスE163g、お
よびシリコンワニスC20gを容器に採り、攪拌機で混
合して濃度50%の混合液を調製した。この液の樹脂組
成は、フッ素樹脂:アクリル樹脂:シリコン樹脂=1:
8:1であった。この液をバーコータで乾燥膜厚が40
μmとなるようにガラス板上に塗装し、実施例1と同様
な条件で乾燥した。得られた塗膜は平滑で透明であっ
た。EPMAによる測定の結果、上層にフッ素樹脂、ガ
ラス板との界面にシリコン樹脂、中間層にアクリル樹脂
が存在する積層膜であることが分かった。
【0093】なお、この樹脂組成物において、フッ素樹
脂C/アクリル樹脂Eの混合物およびアクリル樹脂E/
シリコン樹脂Cの混合物の膜厚100μmの硬化乾燥膜
の直線光成分透過率は60%以上であり、かつ硬化乾燥
膜の25℃における水接触角の大きさは、フッ素樹脂C
>アクリル樹脂E>シリコン樹脂Cである。
【0094】実施例4 フッ素ワニスA100g、アクリルワニスB111g、
およびシリコンワニスA110gを容器に採り、これに
架橋剤としてニカラックMS−001(樹脂濃度60
%)を118g加え、さらに希釈溶剤としてnブタノー
ル100gとエチレングリコールモノブチルエーテル5
0gを加え、攪拌機を用いて30分間攪拌して濃度40
%の透明塗料(以下、クリア塗料という)を調製した。
この塗料を冷延鋼板上にスプレー塗装し、室温に15分
間放置した後130℃で30分間加熱し、試験用塗装板
を調製した。 得られた塗膜は、上層にフッ素樹脂、下
層にシリコン樹脂、中間層にアクリル樹脂が存在する積
層膜であり、それぞれの樹脂層に架橋剤が溶解してい
た。
【0095】なお、この樹脂組成物において、フッ素樹
脂A/アクリル樹脂B/架橋剤の混合物およびアクリル
樹脂B/シリコン樹脂A/架橋剤の混合物の膜厚100
μmの硬化乾燥膜の直線光成分透過率は60%以上であ
り、かつ硬化乾燥膜の25℃における水接触角の大きさ
は、フッ素樹脂A/架橋剤の混合物>アクリル樹脂B/
架橋剤の混合物>シリコン樹脂A/架橋剤の混合物であ
る。
【0096】実施例5 フッ素ワニスA91g、アクリルワニスD50g、およ
びシリコンワニスB102gを容器に採り、これに酢酸
nブチル7gを加えて攪拌機を用いて混合、濃度50%
のクリアベース塗料を調製した。このベース塗料に架橋
剤としてイソシアネート架橋剤(武田薬品工業(株)製
タケネートD−165N(ビュウレットタイプ無黄変型
ポリイソシアネート)をキシレン/プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート=1/1で70%に希
釈した溶液)39gを加え均一に攪拌混合した後、AB
S樹脂板上にクロムめっきを施しためっき板上にバーコ
ータで乾燥塗膜が40μmになるように塗装した。塗装
後、室温に15分間放置し、ついで80℃で25分間加
熱硬化させた。硬化後さらに24時間室内に放置して塗
膜を調製した。得られた塗膜は、上層にフッ素樹脂、下
層にシリコン樹脂、中間層にアクリル樹脂が存在する積
層膜であり、それぞれの樹脂層に架橋剤が溶解してい
た。
【0097】なお、この樹脂組成物において、フッ素樹
脂A/アクリル樹脂D/架橋剤の混合物およびアクリル
樹脂D/シリコン樹脂B/架橋剤の混合物の膜厚100
μmの硬化乾燥膜の直線光成分透過率は60%以上であ
り、かつ硬化乾燥膜の25℃における水接触角の大きさ
は、フッ素樹脂A/架橋剤の混合物>アクリル樹脂D/
架橋剤の混合物>シリコン樹脂B/架橋剤の混合物であ
る。
【0098】実施例6〜12 樹脂の組成を表7に示すようなものとし、架橋剤をメラ
ミン樹脂とした場合は実施例4と、イソシアネートとし
た場合は実施例5と同様な方法で塗膜を調製した。いず
れの塗膜も、上層にフッ素樹脂、下層にシリコン樹脂、
中間層にアクリル樹脂が存在する積層膜であり、それぞ
れの樹脂層に架橋剤が溶解していた。
【0099】なお、いずれの樹脂組成物においても、フ
ッ素樹脂/アクリル樹脂/架橋剤の混合物およびアクリ
ル樹脂/シリコン樹脂/架橋剤の混合物の膜厚100μ
mの硬化乾燥膜の直線光成分透過率は60%以上であ
り、かつ硬化乾燥膜の25℃における水接触角の大きさ
は、フッ素樹脂/架橋剤の混合物>アクリル樹脂/架橋
剤の混合物>シリコン樹脂/架橋剤の混合物である。
【0100】比較例1 アクリル樹脂Aの調製に使用した四っ口フラスコを用
い、溶媒にキシレン300gとメチルイソブチルケトン
300g、モノマーにスチレン60g、メタクリル酸メ
チル120g、アクリル酸メチル120g、アクリル酸
nブチル120g、メタクリル酸2ヒドロキシエチル9
0g、およびアクリル酸9.6g、初期触媒にアゾビス
イソブチロニトリル12g、追加触媒にアソビスイソバ
レロニトリル1.8gを用いてアクリル樹脂Aの調製と
同様な条件でアクリル樹脂を調製した(アクリル樹脂
F)。
【0101】得られた樹脂溶液の濃度は49.8%、ピ
ーク分子量は31500、酸価は14.7、水酸基価は
70であった。また、乾燥膜の水接触角は74°、この
樹脂を架橋剤としてタケネートD−165NをNCO/
OHモル比1/1で混合した場合の水接触角は75°で
あった。
【0102】アクリル樹脂Fとフッ素樹脂Cとの固形分
重量比1/1で混合したものの乾燥膜の100μm直進
光成分透過率は40.5%であり、この混合物に架橋剤
としてタケネートD−165NをNCO/OHモル比1
/1で混合した乾燥膜の100μm直進光成分透過率は
50.3%であった。さらに、アクリル樹脂Fとシリコ
ン樹脂Cとの固形分重量比1/1で混合したものの乾燥
膜の100μm直線光成分透過率は99.5%であっ
た。
【0103】アクリル樹脂F、フッ素樹脂C、およびシ
リコン樹脂Cを1/1/1で混合した混合物に架橋剤を
添加したものをクロムめっき板に塗装した(スプレー塗
装)乾燥膜は、白濁しているうえに膜表面が波状の凹凸
を示した。
【0104】なお、この樹脂組成物において、硬化乾燥
膜の25℃における水接触角の大きさは、フッ素樹脂C
/架橋剤の混合物>シリコン樹脂C/架橋剤の混合物>
アクリル樹脂F/架橋剤の混合物である。
【0105】比較例2 反応溶媒に酢酸nブチル225g、エチレングリコール
モノビニルエーテル75.8g、ビニル酢酸3.2g、
クロロトリフルオロエチレン225g、触媒にアゾビス
イソブチロニトリル2.0gを用い、その他はフッ素樹
脂Aと同様な条件でフッ素樹脂を調製した。得られた樹
脂の溶媒としてキシレン/酢酸nブチル=1/1の溶剤
を用い、濃度55%の樹脂溶液を調製した(フッ素樹脂
D)。
【0106】得られた樹脂溶液のピーク分子量は190
00、酸価は5.8、水酸基価は79であった。
【0107】フッ素樹脂Dの乾燥膜の水接触角は82
°、フッ素樹脂Dと架橋剤としてタケネートD−165
NとのNCO/OHモル比1/1での硬化乾燥膜の水接
触角は81°であった。また、フッ素樹脂Dとアクリル
樹脂Aとの混合物乾燥膜の100μm直線光成分透過率
は87.3%、この混合物にタケネートD−165Nを
NCO/OHモル比1/1で添加したものの硬化乾燥膜
の100μm直線光成分透過率は90.0%であった。
【0108】フッ素樹脂D、アクリル樹脂A、およびシ
リコン樹脂Cの混合物にタケネートD−165NをNC
O/OHモル比1/1で添加して樹脂組成物を調製し
た。
【0109】なお、この樹脂組成物において、硬化乾燥
膜の25℃における水接触角の大きさは、アクリル樹脂
A/架橋剤の混合物>フッ素樹脂D/架橋剤の混合物>
シリコン樹脂C/架橋剤の混合物である。
【0110】比較例3 アクリル樹脂Aに調製に使用した四っ口フラスコに、キ
シレン480g、メチルイソブチルケトン120gをと
り、スチレン240g、メタクリル酸メチル60g、メ
タクリル酸2エチルヘキシル120g、メタクリロキシ
プロピルトリエトキシシラン120g、アクリル酸2ヒ
ドロキシエチル60g、初期触媒にアゾビスイソブチロ
ニトリル12g、追加触媒にアゾビスイソバレロニトリ
ル1.8gを用いてアクリル樹脂Aの調製と同様の操作
でシリコン樹脂Dを作製した。得られた樹脂のピーク分
子量は23500、水酸基価は48であった。
【0111】シリコン樹脂Dの乾燥膜の水接触角は89
°、シリコン樹脂Dと架橋剤としてのタケネートD−1
65NとのNCO/OHモル比1/1での乾燥膜の水接
触角は87°であった。シリコン樹脂Dとアクリル樹脂
Bとの混合物乾燥膜の100μmにおける直線光成分透
過率は68.0%、この混合物にタケネートD−165
NをNCO/OH=1/1(モル比)で添加したものの
硬化乾燥膜の100μmにおける直線光成分透過率は6
5.0%であった。
【0112】シリコン樹脂Dを用い、これにフッ素樹脂
Cとアクリル樹脂Bとを1/1/1で混合し、ガラス板
上にスプレー塗装したところ、表面に細かい凹凸があ
り、白濁した膜が得られた。さらに、この混合物にタケ
ネートD−165NをNCO/OH=1/1で添加した
樹脂組成物を調製した。
【0113】なお、この樹脂組成物において、硬化乾燥
膜の25℃における水接触角は、フッ素樹脂C/架橋剤
の混合物>シリコン樹脂D/架橋剤の混合物>アクリル
樹脂B/架橋剤の混合物である。
【0114】上記実施例4〜12、および比較例1〜3
の樹脂組成物について、以下のように性能を評価した。
【0115】塗膜の透明性:膜の透明性を肉眼で判定す
る。表中、○が透明性高い、△が透明性普通、×が透明
性低い(にごり)である。
【0116】平滑性:塗膜表面の平滑性を肉眼で判定す
る。表中、○が平滑性良、△が平滑性普通、×が平滑性
不良である。
【0117】光沢:(株)村上色彩研究所製GM−3D
型により60°鏡面反射率を測定する。
【0118】付着強度低下率:塗装板を40℃の温水に
240時間浸漬した後、塗膜表面の水滴をよく拭き取
り、その面上に底面が1cm角で平滑な鋼製の角棒をエ
ポキシ/ポリアミド系接着剤(チバガイギー社製アラル
ダイト標準型)で接着した。24時間乾燥後、テンシロ
ン引張り試験機(島津製作所製オートグラフ)にセット
し、塗膜に垂直方向に引っ張り、塗膜が剥離するときの
荷重を測定する。同様の測定を温水浸漬試験を行わない
塗板について測定し、その比から付着強度低下率(下記
の式)を計算する。
【0119】 付着強度低下率(%)=FW /FS ×100 (FW :温水試験後の塗膜の剥離時の荷重、FS :未試
験塗膜の剥離時の荷重)
【0120】耐酸試験:25℃、5%の硫酸中に240
時間浸漬した後、塗膜にふくれ、しわ、はがれ等の塗膜
異常の有無を肉眼で確認する。表中、○が塗膜に異常な
し、×が塗膜に異常ありである。
【0121】耐候性:塗装板をサンシャインウエザオメ
ータにセットし、5000時間の試験後の光沢を測定
し、光沢保持率(下記の式)を計算する。
【0122】 光沢保持率(%)=試験後の光沢値/試験前の光沢値×100 上記の評価結果をまとめて表7と表8に示す。
【0123】
【表7】
【0124】
【表8】
【0125】表7および表8において14) 4)および
5)参照。15)メラミンは、(フッ素樹脂+アクリル樹
脂+シリコン樹脂)/メラミン樹脂の固形分重量比。T
Dは、(フッ素樹脂+アクリル樹脂+シリコン樹脂)中
のOH/TD中のNCOのモル比。16)Crめっき板は
クロムめっきABS板。冷延鋼板、アルミ板、ステンレ
ス板共磨き鏡面板。17)スプレー塗装時にはメラミン架
橋の場合はnブタノール/エチレングリコールモノブチ
ルエーテル=2/1、TD架橋の場合はキシレン/プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート=1/
1(いずれも重量比)の混合溶剤でフォードカップ#4
で22〜23秒になるように希釈し塗装した。塗装後の
室温放置時間は15分、硬化条件はメラミンの場合13
0℃、30分間、TDの場合80℃、30分間である。
18)温水浸漬試験を行う前の付着強度。単位はkg/cm2
【0126】表7および表8より明らかなように、本実
施例の樹脂組成物の方が、比較例のものよりも塗膜の透
明性等の性能が優れていることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における樹脂組成物の原子分布
を示す線図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/06 PGG 7921−4J 183/04 PMU 8319−4J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素樹脂とアクリル樹脂とシリコン樹
    脂とからなる樹脂組成物であって、 フッ素樹脂、アクリル樹脂、およびシリコン樹脂は、フ
    ッ素樹脂とアクリル樹脂との混合物、およびアクリル樹
    脂とシリコン樹脂との混合物が、いずれも膜厚100μ
    mの硬化乾燥膜の直線光成分透過率が60%以上となる
    ものであり、かつそれぞれの樹脂の硬化乾燥膜の25℃
    における水接触角の大きさが、フッ素樹脂>アクリル樹
    脂>シリコン樹脂となるものであることを特徴とする樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 フッ素樹脂とアクリル樹脂とシリコン樹
    脂と架橋剤とからなる樹脂組成物であって、 フッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂、および架橋
    剤は、フッ素樹脂とアクリル樹脂と架橋剤との混合物、
    およびアクリル樹脂とシリコン樹脂と架橋剤との混合物
    が、いずれも膜厚100μmの硬化乾燥膜の直線光成分
    透過率が60%以上となるものであり、かつフッ素樹
    脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂のそれぞれの架橋剤と
    の混合物の硬化乾燥膜の25℃における水接触角の大き
    さが、フッ素樹脂と架橋剤との混合物>アクリル樹脂と
    架橋剤との混合物>シリコン樹脂と架橋剤との混合物と
    なるものであることを特徴とする樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009084356A1 (ja) * 2007-12-27 2009-07-09 Sakai Silk Screen Co., Ltd. 防汚用塗料組成物及び防汚積層体
JP2016060818A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 菊水化学工業株式会社 塗料組成物

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WO2009084356A1 (ja) * 2007-12-27 2009-07-09 Sakai Silk Screen Co., Ltd. 防汚用塗料組成物及び防汚積層体
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