JPH05238615A - 巻取機の駆動制御装置 - Google Patents
巻取機の駆動制御装置Info
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- JPH05238615A JPH05238615A JP4180592A JP4180592A JPH05238615A JP H05238615 A JPH05238615 A JP H05238615A JP 4180592 A JP4180592 A JP 4180592A JP 4180592 A JP4180592 A JP 4180592A JP H05238615 A JPH05238615 A JP H05238615A
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- tension
- speed
- load
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、巻戻しロール径に対応した直流誘
起電力を発生させる界磁電流演算回路と、直流発電機の
電機子電流を検出し、負荷電流の大きさによって界磁電
流を増減させる界磁電流負荷率補正演算回路と、直流誘
起電圧が予め定めた値以上で界磁電流負荷率補正が働く
ように接続するスイッチング回路とを備えた巻取機の駆
動制御装置である。 【効果】本発明の駆動制御装置により巻取機の速度制御
を安定させることができる。
起電力を発生させる界磁電流演算回路と、直流発電機の
電機子電流を検出し、負荷電流の大きさによって界磁電
流を増減させる界磁電流負荷率補正演算回路と、直流誘
起電圧が予め定めた値以上で界磁電流負荷率補正が働く
ように接続するスイッチング回路とを備えた巻取機の駆
動制御装置である。 【効果】本発明の駆動制御装置により巻取機の速度制御
を安定させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙やプラスチックシー
トなど、シート状の原反ロールを巻戻し、再巻取する巻
取機の駆動制御装置に関する。
トなど、シート状の原反ロールを巻戻し、再巻取する巻
取機の駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】巻戻しロールの駆動に於て、最初は巻戻
しロールの加速を行なうため電動機とし運転し、一定速
度に達したあとはシートに一定の張力を与えるため発電
機とし運転する他励直流発電機が採用されており、速度
及びトルクの制御範囲が広いため電機子及び界磁の双方
を制御している。
しロールの加速を行なうため電動機とし運転し、一定速
度に達したあとはシートに一定の張力を与えるため発電
機とし運転する他励直流発電機が採用されており、速度
及びトルクの制御範囲が広いため電機子及び界磁の双方
を制御している。
【0003】しかしながら、他励直流発電機は抵抗によ
る電圧降下による電圧の垂下があり、定格界磁で界磁設
定をすると無負荷時に端子電圧が上昇して、制御装置の
過電圧保護リレーを動作させたり、回生電圧が電源電圧
を上まわる場合には整流器の転流失敗を起こす原因とな
っていた。従って実際には無負荷界磁特性で界磁電流制
御を行ない、軽負荷の場合でも発電機出力電圧が過電圧
保護リレーの値や電源電圧値を超えないようにしてい
る。このような方法だと界磁磁束を弱めた分だけ発電機
出力トルクが減小し、トルク不足が生じるので発電機の
設備容量を上げて対処していた。
る電圧降下による電圧の垂下があり、定格界磁で界磁設
定をすると無負荷時に端子電圧が上昇して、制御装置の
過電圧保護リレーを動作させたり、回生電圧が電源電圧
を上まわる場合には整流器の転流失敗を起こす原因とな
っていた。従って実際には無負荷界磁特性で界磁電流制
御を行ない、軽負荷の場合でも発電機出力電圧が過電圧
保護リレーの値や電源電圧値を超えないようにしてい
る。このような方法だと界磁磁束を弱めた分だけ発電機
出力トルクが減小し、トルク不足が生じるので発電機の
設備容量を上げて対処していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の界磁を
無負荷界磁特性に設定する方法は無負荷時の発電機出力
電圧上昇による制御装置の過電圧保護や電源電圧降下時
の転流失敗の回避手段として効果的であるが、発電機や
制御装置の設備容量を増大させるという問題があった。
無負荷界磁特性に設定する方法は無負荷時の発電機出力
電圧上昇による制御装置の過電圧保護や電源電圧降下時
の転流失敗の回避手段として効果的であるが、発電機や
制御装置の設備容量を増大させるという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み、直流発電機の
励磁を定格負荷時は負荷界磁特性で制御し、軽負荷にな
れば無負荷界磁特性に近づくよう、負荷率に応じ界磁電
流負荷率補正制御を行なうことにより、無負荷時の発電
機出力電圧上昇を抑制し、かつ発電機出力を設備容量定
値まで使用可能な巻取機の駆動制御装置を提供すること
を目的とする。
励磁を定格負荷時は負荷界磁特性で制御し、軽負荷にな
れば無負荷界磁特性に近づくよう、負荷率に応じ界磁電
流負荷率補正制御を行なうことにより、無負荷時の発電
機出力電圧上昇を抑制し、かつ発電機出力を設備容量定
値まで使用可能な巻取機の駆動制御装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻取機の巻戻
しロールを駆動する他励式の直流発電機と、この直流発
電機の回転速度を計測する速度検出器と、直流発電機の
電機子電流を位相差整流するサイリスタ整流器と、この
サイリスタ整流器の点弧位相を制御する位相制御回路
と、巻取シートの張力を予め定めた値に設定する張力設
定器と、巻取シートの張力を検出する張力検出器と、こ
の張力検出器からの張力検出値および張力設定器からの
張力設定値とから張力補正値を算出する張力制御回路
と、巻取機の運転速度を定める速度基準回路と、この速
度基準回路からの速度基準信号および速度検出器からの
速度検出信号とから巻戻しロールの巻戻しロール径を求
める巻戻しロール径演算回路と、巻戻しロール径に対応
した直流誘起電力を発生させる界磁電流演算回路と、直
流発電機の電機子電流を検出し、負荷電流の大きさによ
って界磁電流を増減させる界磁電流負荷率補正演算回路
と、直流誘起電圧が予め定めた値以上で界磁電流負荷率
補正が働くように接続するスイッチング回路とを具備し
てなる巻取機の駆動制御装置である。
しロールを駆動する他励式の直流発電機と、この直流発
電機の回転速度を計測する速度検出器と、直流発電機の
電機子電流を位相差整流するサイリスタ整流器と、この
サイリスタ整流器の点弧位相を制御する位相制御回路
と、巻取シートの張力を予め定めた値に設定する張力設
定器と、巻取シートの張力を検出する張力検出器と、こ
の張力検出器からの張力検出値および張力設定器からの
張力設定値とから張力補正値を算出する張力制御回路
と、巻取機の運転速度を定める速度基準回路と、この速
度基準回路からの速度基準信号および速度検出器からの
速度検出信号とから巻戻しロールの巻戻しロール径を求
める巻戻しロール径演算回路と、巻戻しロール径に対応
した直流誘起電力を発生させる界磁電流演算回路と、直
流発電機の電機子電流を検出し、負荷電流の大きさによ
って界磁電流を増減させる界磁電流負荷率補正演算回路
と、直流誘起電圧が予め定めた値以上で界磁電流負荷率
補正が働くように接続するスイッチング回路とを具備し
てなる巻取機の駆動制御装置である。
【0007】
【作用】本発明における巻取機の駆動制御装置では、巻
取機の巻戻しロールを駆動し、直流発電機の回転速度を
計測し、直流発電機の電機子電流を位相差整流し、サイ
リスタ整流器の点弧位相を制御し、巻取シートの張力を
予め定めた値に設定し、巻取シートの張力を検出し、張
力検出器からの張力検出値および張力設定器からの張力
設定値とから張力補正値を算出し、巻取機の運転速度を
定め、速度基準回路からの速度基準信号および速度検出
器からの速度検出信号とから巻戻しロールの巻戻しロー
ル径を求め、巻戻しロール径に対応した直流誘起電力を
発生させ、直流発電機の電機子電流を検出し、負荷電流
の大きさによって界磁電流を増減させ、直流誘起電圧が
予め定めた値以上で界磁電流負荷率補正が働くように接
続する。
取機の巻戻しロールを駆動し、直流発電機の回転速度を
計測し、直流発電機の電機子電流を位相差整流し、サイ
リスタ整流器の点弧位相を制御し、巻取シートの張力を
予め定めた値に設定し、巻取シートの張力を検出し、張
力検出器からの張力検出値および張力設定器からの張力
設定値とから張力補正値を算出し、巻取機の運転速度を
定め、速度基準回路からの速度基準信号および速度検出
器からの速度検出信号とから巻戻しロールの巻戻しロー
ル径を求め、巻戻しロール径に対応した直流誘起電力を
発生させ、直流発電機の電機子電流を検出し、負荷電流
の大きさによって界磁電流を増減させ、直流誘起電圧が
予め定めた値以上で界磁電流負荷率補正が働くように接
続する。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例を説明する。図1に
おいて、3は巻取機の巻戻しロールを駆動する他励式の
直流発電機、5は直流発電機3の回転速度を計測する速
度検出器、16は直流発電機3の電機子電流を位相差整
流するサイリスタ整流器、15はサイリスタ整流器16
の点弧位相を制御する位相制御回路、8は巻取シートの
張力を予め定めた値に設定する張力設定器、9は巻取シ
ートの張力を検出する張力検出器、10は張力検出器9
からの張力検出値および張力設定器8からの張力設定値
とから張力補正値を算出する張力制御回路と、11は巻
取機の運転速度を定める速度基準回路、12は速度基準
回路11からの速度基準信号および速度検出器5からの
速度検出信号とから巻戻しロールの巻戻しロール径を求
める巻戻しロール径演算回路、17は巻戻しロール径に
対応した直流誘起電力を発生させる界磁電流演算回路、
18は直流発電機3の電機子電流を検出し、負荷電流の
大きさによって界磁電流を増減させる界磁電流負荷率補
正演算回路、30は直流誘起電圧が予め定めた値以上で
界磁電流負荷率補正が働くように接続するスイッチング
回路であり、巻戻しロールを駆動する他励直流発電機3
及び速度検出器5と、直流発電機3の電機子電流を位相
差整流するサイリスタ素子及び位相制御回路15と、巻
取シートの張力を所定の値に設定するための張力設定器
8と張力検出器9及び張力補正制御回路と、巻取機の運
転速度を定める速度基準回路11と、速度基準信号と速
度検出信号から巻戻しロールの径を求めるロール径演算
回路12と、巻戻しロール径に対応した直流誘起電力を
発生させるための界磁電流演算回路17と、直流発電機
の電機子電流を検出し負荷電流の大小に応じ界磁電流を
増減させる界磁電流負荷率補正演算回路18と、直流誘
起電圧が一定値以上で界磁電流負荷率補正が働くように
したスイッチング回路30とを具備し、シートの巻取運
転速度と巻戻しロール1に取付けた速度検出器5から巻
戻しロール径を演算し、それと予め定めた負流発電機3
の負荷界磁速度特性からそのロール径に於る負荷界磁電
流を演算で求め、直流発電機3の界磁回路の電流信号と
する。
おいて、3は巻取機の巻戻しロールを駆動する他励式の
直流発電機、5は直流発電機3の回転速度を計測する速
度検出器、16は直流発電機3の電機子電流を位相差整
流するサイリスタ整流器、15はサイリスタ整流器16
の点弧位相を制御する位相制御回路、8は巻取シートの
張力を予め定めた値に設定する張力設定器、9は巻取シ
ートの張力を検出する張力検出器、10は張力検出器9
からの張力検出値および張力設定器8からの張力設定値
とから張力補正値を算出する張力制御回路と、11は巻
取機の運転速度を定める速度基準回路、12は速度基準
回路11からの速度基準信号および速度検出器5からの
速度検出信号とから巻戻しロールの巻戻しロール径を求
める巻戻しロール径演算回路、17は巻戻しロール径に
対応した直流誘起電力を発生させる界磁電流演算回路、
18は直流発電機3の電機子電流を検出し、負荷電流の
大きさによって界磁電流を増減させる界磁電流負荷率補
正演算回路、30は直流誘起電圧が予め定めた値以上で
界磁電流負荷率補正が働くように接続するスイッチング
回路であり、巻戻しロールを駆動する他励直流発電機3
及び速度検出器5と、直流発電機3の電機子電流を位相
差整流するサイリスタ素子及び位相制御回路15と、巻
取シートの張力を所定の値に設定するための張力設定器
8と張力検出器9及び張力補正制御回路と、巻取機の運
転速度を定める速度基準回路11と、速度基準信号と速
度検出信号から巻戻しロールの径を求めるロール径演算
回路12と、巻戻しロール径に対応した直流誘起電力を
発生させるための界磁電流演算回路17と、直流発電機
の電機子電流を検出し負荷電流の大小に応じ界磁電流を
増減させる界磁電流負荷率補正演算回路18と、直流誘
起電圧が一定値以上で界磁電流負荷率補正が働くように
したスイッチング回路30とを具備し、シートの巻取運
転速度と巻戻しロール1に取付けた速度検出器5から巻
戻しロール径を演算し、それと予め定めた負流発電機3
の負荷界磁速度特性からそのロール径に於る負荷界磁電
流を演算で求め、直流発電機3の界磁回路の電流信号と
する。
【0009】これとは別に直流電機3の電機子電流を検
出し、負荷電流の軽減量に応じ、負荷界磁電流を無負荷
界磁特性時の電流値まで低減させる界磁電流負荷率補正
演算回路18を設け、電機子電圧が一定値以上であれば
負荷界磁電流に対し、補正入力とし働らくようにするこ
とにより、負荷が軽減した場合の界磁電流値を負荷界磁
電流から無負荷界磁電流の方向に補正入力分だけ移行す
ることができるので軽負荷時の発電機出力電圧上昇を抑
制できる。
出し、負荷電流の軽減量に応じ、負荷界磁電流を無負荷
界磁特性時の電流値まで低減させる界磁電流負荷率補正
演算回路18を設け、電機子電圧が一定値以上であれば
負荷界磁電流に対し、補正入力とし働らくようにするこ
とにより、負荷が軽減した場合の界磁電流値を負荷界磁
電流から無負荷界磁電流の方向に補正入力分だけ移行す
ることができるので軽負荷時の発電機出力電圧上昇を抑
制できる。
【0010】図2はある回転速度Nsに於る発電機の端
子電圧と負荷率の関係を示す図で、Aは負荷界磁電流時
の出力電圧特性であり、Bは無負荷界磁電流時の出力電
圧特性である。また図3は回転速度界磁電流特性を示
し、回転数Nsの負荷界磁電流をIfs1、無負荷界磁電
流をIfs2とすると負荷率Ksの界磁電流負荷率補正量
△Ifは△If=Ks(Ifs1−Ifs2)となる。
子電圧と負荷率の関係を示す図で、Aは負荷界磁電流時
の出力電圧特性であり、Bは無負荷界磁電流時の出力電
圧特性である。また図3は回転速度界磁電流特性を示
し、回転数Nsの負荷界磁電流をIfs1、無負荷界磁電
流をIfs2とすると負荷率Ksの界磁電流負荷率補正量
△Ifは△If=Ks(Ifs1−Ifs2)となる。
【0011】図2の負荷界磁電流時電圧特性に於て負荷
率が0となった場合、界磁電流補正を行なわなければ発
電機の端子電圧上昇はE1−E2=IRドロップ分とな
る。これに対し界磁電流負荷率補正を行なうことにより
負荷率Ksに於る発電機端子電圧EsはEs=E+(1−
Ks)(E2−E)となる。ここで無負荷界磁電流特性の
負荷率0の端子電圧E2と負荷界磁電流特性の負荷率1
(p、u)の端子電圧EはE2≒Eであるため負荷率K
sの端子電圧Esは定格電圧Eにほぼ等しくなり、軽負
荷時の端子電圧上昇を抑制できることになる。但しEは
定格出力電圧、E2は無負荷界磁電流負荷率0の出力電
圧である。
率が0となった場合、界磁電流補正を行なわなければ発
電機の端子電圧上昇はE1−E2=IRドロップ分とな
る。これに対し界磁電流負荷率補正を行なうことにより
負荷率Ksに於る発電機端子電圧EsはEs=E+(1−
Ks)(E2−E)となる。ここで無負荷界磁電流特性の
負荷率0の端子電圧E2と負荷界磁電流特性の負荷率1
(p、u)の端子電圧EはE2≒Eであるため負荷率K
sの端子電圧Esは定格電圧Eにほぼ等しくなり、軽負
荷時の端子電圧上昇を抑制できることになる。但しEは
定格出力電圧、E2は無負荷界磁電流負荷率0の出力電
圧である。
【0012】即ち、図1は巻取機の巻取制御装置構成図
で、巻戻しロール1を駆動する他励直流発電機電機子
3、及び界磁巻線4、リアドラム駆動電動機6及びフロ
ントドラム駆動電動機7は巻取ロール2を駆動する電動
機、運転中巻戻しロールに一定の張力を与えるための張
力設定器8、シート張力を検出する張力検出器9、設定
張力と張力フィードバックの偏差量を求め張力補正制御
を行なう張力補正制御回路10、巻取機の巻取速度を設
定するための速度基準回路11、速度基準信号と巻戻し
ロールの速度検出器5の速度検出信号から巻戻しロール
のロール径を演算で求めるロール径演算回路に、巻戻ロ
ール径とロール長、紙密度及び運転速度から加減速補償
を行なう慣性補償回路13、張力基準信号、張力補正信
号及び慣性補償回路の出力信号を巻戻しロールの張力制
御信号とし直流発電機の出力トルクを制御する電流制御
回路14、位相制御回路15、サイリスタ整流器16か
らなるサイリスタ制御装置、巻戻しロールのロール径に
応じ直流発電機の界磁電流を制御する界磁電流演算回路
17、直流発電機の電機子電流を検出し、負荷電流の減
小量に応じ、界磁電流を無負荷界磁電流特性の電流値ま
で低減させるための界磁電流負荷率補正演算回路18、
電機子電圧検出器19は発電機の出力電圧が一定値以上
で界磁電流負荷率補正が働くようにする為の検出器であ
る。負荷率補正された界磁電流制御信号は界磁の位相制
御回路15cにて界磁回路サイリスタ整流器20を位相
制御し、直流発電機の界磁電流制御を行なう。直流発電
機3の界磁電流は巻戻しロール径に対し負荷界磁特性で
設定しておく。負荷界磁電流設定では、発電機出力電圧
は定格負荷時に定格出力電圧となるが軽負荷時になるに
つれIRドロップによる電圧垂下がなくなるため図2の
曲線Aの負荷界磁電流出力電圧特性の線に沿って端子電
圧が上昇し、負荷率0付近ではサイリスタ制御装置の過
電圧保護リレー設定値あるいは電源電圧降下時の電源転
流限界値を超えることがある。
で、巻戻しロール1を駆動する他励直流発電機電機子
3、及び界磁巻線4、リアドラム駆動電動機6及びフロ
ントドラム駆動電動機7は巻取ロール2を駆動する電動
機、運転中巻戻しロールに一定の張力を与えるための張
力設定器8、シート張力を検出する張力検出器9、設定
張力と張力フィードバックの偏差量を求め張力補正制御
を行なう張力補正制御回路10、巻取機の巻取速度を設
定するための速度基準回路11、速度基準信号と巻戻し
ロールの速度検出器5の速度検出信号から巻戻しロール
のロール径を演算で求めるロール径演算回路に、巻戻ロ
ール径とロール長、紙密度及び運転速度から加減速補償
を行なう慣性補償回路13、張力基準信号、張力補正信
号及び慣性補償回路の出力信号を巻戻しロールの張力制
御信号とし直流発電機の出力トルクを制御する電流制御
回路14、位相制御回路15、サイリスタ整流器16か
らなるサイリスタ制御装置、巻戻しロールのロール径に
応じ直流発電機の界磁電流を制御する界磁電流演算回路
17、直流発電機の電機子電流を検出し、負荷電流の減
小量に応じ、界磁電流を無負荷界磁電流特性の電流値ま
で低減させるための界磁電流負荷率補正演算回路18、
電機子電圧検出器19は発電機の出力電圧が一定値以上
で界磁電流負荷率補正が働くようにする為の検出器であ
る。負荷率補正された界磁電流制御信号は界磁の位相制
御回路15cにて界磁回路サイリスタ整流器20を位相
制御し、直流発電機の界磁電流制御を行なう。直流発電
機3の界磁電流は巻戻しロール径に対し負荷界磁特性で
設定しておく。負荷界磁電流設定では、発電機出力電圧
は定格負荷時に定格出力電圧となるが軽負荷時になるに
つれIRドロップによる電圧垂下がなくなるため図2の
曲線Aの負荷界磁電流出力電圧特性の線に沿って端子電
圧が上昇し、負荷率0付近ではサイリスタ制御装置の過
電圧保護リレー設定値あるいは電源電圧降下時の電源転
流限界値を超えることがある。
【0013】そして、巻戻しロール駆動直流発電機の無
負荷時出力電圧は界磁負荷率補正制御を行なわない場
合、定格電圧の1.1〜1.2倍になることがある。
負荷時出力電圧は界磁負荷率補正制御を行なわない場
合、定格電圧の1.1〜1.2倍になることがある。
【0014】また、交流側電源電圧Eacで電源転流を行
なうためには直流発電機の出力電圧は次の関係になけれ
ばならない Edc<Eac×r×m×cosβ ここにEdcは直流発電機出力電圧、Eacは交流電源定格
電圧、rは電源電圧変動、mは交流/直流変換電圧比、
βは電源回生時の制御進み角である。
なうためには直流発電機の出力電圧は次の関係になけれ
ばならない Edc<Eac×r×m×cosβ ここにEdcは直流発電機出力電圧、Eacは交流電源定格
電圧、rは電源電圧変動、mは交流/直流変換電圧比、
βは電源回生時の制御進み角である。
【0015】そして、直流発電機の起電力をe、界磁磁
束をΦ、回転速度をnとするとe=kΦnの関係にある
ので磁束Φを認めることにより発電機の起電力を低減す
ることができる。今、負荷が軽減し、IRドロップによ
る電圧垂下量が減小し発電機出力電圧が上昇しようとす
る時、電機子の負荷電流を検出し、負荷率に応じて界磁
電流負荷率補正を界磁を減ずる方向に制御することによ
り発電機の起電力を下げ、発電機の出力電圧を定格電圧
に近い値に維持できる。
束をΦ、回転速度をnとするとe=kΦnの関係にある
ので磁束Φを認めることにより発電機の起電力を低減す
ることができる。今、負荷が軽減し、IRドロップによ
る電圧垂下量が減小し発電機出力電圧が上昇しようとす
る時、電機子の負荷電流を検出し、負荷率に応じて界磁
電流負荷率補正を界磁を減ずる方向に制御することによ
り発電機の起電力を下げ、発電機の出力電圧を定格電圧
に近い値に維持できる。
【0016】尚、磁速Φを弱めることにより、出力トル
クも低下するがアウターループの電機子制御回路で張力
制御を行なっているので巻取機の運転には支障ない。
クも低下するがアウターループの電機子制御回路で張力
制御を行なっているので巻取機の運転には支障ない。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば負荷率に応じて発電機の
界磁電流負荷率補正制御を行なうことにより、発電機の
出力電圧を軽負荷時でも定格電圧に近い値に維持するこ
とができるため、過電圧トリップや電源回生時の転流失
敗の心配がなく、また負荷界磁特性で界磁電流設定をす
るため発電機の設備容量を定格一杯まで利用可能な巻取
機の駆動制御装置を提供することができる。
界磁電流負荷率補正制御を行なうことにより、発電機の
出力電圧を軽負荷時でも定格電圧に近い値に維持するこ
とができるため、過電圧トリップや電源回生時の転流失
敗の心配がなく、また負荷界磁特性で界磁電流設定をす
るため発電機の設備容量を定格一杯まで利用可能な巻取
機の駆動制御装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す巻取機の駆動装置の構
成図である。
成図である。
【図2】他励発電機の負荷率と端子電圧の関係を示す説
明図である。
明図である。
【図3】界磁電流と回転速度の関係を示す説明図であ
る。
る。
5…速度検出器 8…張力設定器 11…速度基準回路 12…巻戻しロール径演算回路 17…界磁電流演算回路 18…界磁電流負荷率補正演算回路 19…電機子電圧検出回路
Claims (1)
- 【請求項1】 巻取機の巻戻しロールを駆動する他励式
の直流発電機と、この直流発電機の回転速度を計測する
速度検出器と、前記直流発電機の電機子電流を位相差整
流するサイリスタ整流器と、このサイリスタ整流器の点
弧位相を制御する位相制御回路と、巻取シートの張力を
予め定めた値に設定する張力設定器と、前記巻取シート
の張力を検出する張力検出器と、この張力検出器からの
張力検出値および前記張力設定器からの張力設定値とか
ら張力補正値を算出する張力制御回路と、前記巻取機の
運転速度を定める速度基準回路と、この速度基準回路か
らの速度基準信号および前記速度検出器からの速度検出
信号とから前記巻戻しロールの巻戻しロール径を求める
巻戻しロール径演算回路と、前記巻戻しロール径に対応
した直流誘起電力を発生させる界磁電流演算回路と、直
流発電機の電機子電流を検出し、負荷電流の大きさによ
って界磁電流を増減させる界磁電流負荷率補正演算回路
と、直流誘起電圧が予め定めた値以上で界磁電流負荷率
補正が働くように接続するスイッチング回路とを具備し
てなる巻取機の駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180592A JPH05238615A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 巻取機の駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180592A JPH05238615A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 巻取機の駆動制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05238615A true JPH05238615A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12618549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4180592A Pending JPH05238615A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 巻取機の駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05238615A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103241575A (zh) * | 2013-05-29 | 2013-08-14 | 四川大学 | 自动纠偏恒速恒张力复卷机 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4180592A patent/JPH05238615A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103241575A (zh) * | 2013-05-29 | 2013-08-14 | 四川大学 | 自动纠偏恒速恒张力复卷机 |
CN103241575B (zh) * | 2013-05-29 | 2015-12-02 | 四川大学 | 自动纠偏恒速恒张力复卷机 |
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