JPH05238415A - 後輪操舵装置 - Google Patents
後輪操舵装置Info
- Publication number
- JPH05238415A JPH05238415A JP3931392A JP3931392A JPH05238415A JP H05238415 A JPH05238415 A JP H05238415A JP 3931392 A JP3931392 A JP 3931392A JP 3931392 A JP3931392 A JP 3931392A JP H05238415 A JPH05238415 A JP H05238415A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stopper
- rod
- area
- stopper engaging
- movement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 支持ロッドにかかわるストッパの位置を車速
ならびに操舵状態に対応して変更可能とし、かつ、フェ
イルセーフを合理的に機能させることのできる後輪操舵
装置を提供する。 【構成】 作動ロッド5の移動を規制する小領域12と
大領域13とを有し、変位可能な部材10と、作動ロッ
ド5に設けたストッパ係合手段8と、部材10を変位さ
せてストッパ係合手段8を前記小領域12または大領域
13のいずれかとかかわる位置に切換える手段14,1
5,16と、作動ロッド5を中立位置に復帰させるため
のスイッチ手段11A,11B,20とを具備し、上記
の切換えおよび中立位置復帰にかかわる動作が制御され
るようにした後輪操舵装置。
ならびに操舵状態に対応して変更可能とし、かつ、フェ
イルセーフを合理的に機能させることのできる後輪操舵
装置を提供する。 【構成】 作動ロッド5の移動を規制する小領域12と
大領域13とを有し、変位可能な部材10と、作動ロッ
ド5に設けたストッパ係合手段8と、部材10を変位さ
せてストッパ係合手段8を前記小領域12または大領域
13のいずれかとかかわる位置に切換える手段14,1
5,16と、作動ロッド5を中立位置に復帰させるため
のスイッチ手段11A,11B,20とを具備し、上記
の切換えおよび中立位置復帰にかかわる動作が制御され
るようにした後輪操舵装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後輪操舵装置に関し、
詳しくは、4輪操向方式操舵装置(4WS)による電動
式の後輪操舵装置に関する。
詳しくは、4輪操向方式操舵装置(4WS)による電動
式の後輪操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の後輪操舵装置としては、
本出願人が先に出願した特願平2−89312号で示し
たものが知られている。このものは、車体に取付けられ
たハウジング内に支持され直流モータと同軸のウォーム
ギヤによって駆動されるウォームホイールとウォームホ
イール軸に偏心して取付けられる作動ピンおよび作動ピ
ンを介してその軸とは直交する方向に移動され車輪の操
向にかかわる作動ロッドと、作動ピンを収容しハウジン
グに取付けられるカバー部材の左右に装着され、作動ロ
ッドを収容するロッドケーシング等によって構成されて
いる。
本出願人が先に出願した特願平2−89312号で示し
たものが知られている。このものは、車体に取付けられ
たハウジング内に支持され直流モータと同軸のウォーム
ギヤによって駆動されるウォームホイールとウォームホ
イール軸に偏心して取付けられる作動ピンおよび作動ピ
ンを介してその軸とは直交する方向に移動され車輪の操
向にかかわる作動ロッドと、作動ピンを収容しハウジン
グに取付けられるカバー部材の左右に装着され、作動ロ
ッドを収容するロッドケーシング等によって構成されて
いる。
【0003】さらにまた、本例ではロッドケーシングの
両端部にソケット状のストッパ部材が取付けられてい
て、これらのストッパ部材により作動ロッドの左右への
最大移動が規制され、後輪の最大操舵角制御が行われ
る。なお、操舵角制御はステアリングホイールの操舵角
センサや車速センサから出力された情報信号に基づい
て、目標操舵角が制御部で演算され、その結果に基づい
て直流モータの正逆回転あるいは停止制御が行われるも
のである。
両端部にソケット状のストッパ部材が取付けられてい
て、これらのストッパ部材により作動ロッドの左右への
最大移動が規制され、後輪の最大操舵角制御が行われ
る。なお、操舵角制御はステアリングホイールの操舵角
センサや車速センサから出力された情報信号に基づい
て、目標操舵角が制御部で演算され、その結果に基づい
て直流モータの正逆回転あるいは停止制御が行われるも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例ではその制御時の最大移動がストッパの位置のみで規
制されるように構成されており、全ての制御が各センサ
からの情報信号に基づいて行われるクローズ・ループで
あるために、制御装置にコストがかかる。
例ではその制御時の最大移動がストッパの位置のみで規
制されるように構成されており、全ての制御が各センサ
からの情報信号に基づいて行われるクローズ・ループで
あるために、制御装置にコストがかかる。
【0005】本発明の目的は、かかる従来の問題に着目
し、その解決を図るべく、ストッパの位置を車速ならび
に操舵状態に応じて変更することにより制御方式を簡素
化し、さらにフェイルセーフ回路を合理的に利用するこ
とができる後輪操舵装置を提供することにある。
し、その解決を図るべく、ストッパの位置を車速ならび
に操舵状態に応じて変更することにより制御方式を簡素
化し、さらにフェイルセーフ回路を合理的に利用するこ
とができる後輪操舵装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、車速検出手段および操舵角検出手段か
らの情報に基づいて正逆転可能なモータの駆動により作
動ロッドを軸方向に移動させると共にその移動が操舵角
度と共に規制可能な後輪操舵装置において、前記作動ロ
ッドの移動領域を2段に規制可能な小領域および大領域
を有し、前記作動ロッドの軸方向に対し直角の方向に変
位可能な移動規制領域変更部材と、前記作動ロッドの前
記小領域および大領域にかかわる対向位置に配設された
ストッパ係合手段と、該ストッパ係合手段に向けて前記
移動規制領域変更部材を変位させ、前記ストッパ係合手
段のかかわる位置を、前記小領域または大領域のいずれ
かに切換え可能な切換手段と、前記大領域に配設され、
前記支持ロッドを中立位置に復帰せしめるためのスイッ
チ手段と、を具備し、低速時には前記ストッパ係合手段
を前記大領域に位置せしめ、高速時には前記ストッパ係
合手段を前記小領域に位置せしめるように前記切換手段
を制御し、高速時の大舵角発生時には前記ストッパ係合
手段により前記スイッチ手段を付勢して前記支持ロッド
を中立位置に復帰せしめるようにしたことを特徴とする
ものである。
めに、本発明は、車速検出手段および操舵角検出手段か
らの情報に基づいて正逆転可能なモータの駆動により作
動ロッドを軸方向に移動させると共にその移動が操舵角
度と共に規制可能な後輪操舵装置において、前記作動ロ
ッドの移動領域を2段に規制可能な小領域および大領域
を有し、前記作動ロッドの軸方向に対し直角の方向に変
位可能な移動規制領域変更部材と、前記作動ロッドの前
記小領域および大領域にかかわる対向位置に配設された
ストッパ係合手段と、該ストッパ係合手段に向けて前記
移動規制領域変更部材を変位させ、前記ストッパ係合手
段のかかわる位置を、前記小領域または大領域のいずれ
かに切換え可能な切換手段と、前記大領域に配設され、
前記支持ロッドを中立位置に復帰せしめるためのスイッ
チ手段と、を具備し、低速時には前記ストッパ係合手段
を前記大領域に位置せしめ、高速時には前記ストッパ係
合手段を前記小領域に位置せしめるように前記切換手段
を制御し、高速時の大舵角発生時には前記ストッパ係合
手段により前記スイッチ手段を付勢して前記支持ロッド
を中立位置に復帰せしめるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、車速が高速であるか低速であ
るかに応じて切換手段により移動規制領域変更部材が変
位され、その小領域あるいは大領域に作動ロッド側のス
トッパ係合手段が位置するように制御されるもので、そ
の結果高速時には小領域内において支持ロッドの移動が
規制され、低速時には大領域内において移動が規制され
る。また、低速から高速に移行し、かつ大きい転舵が行
われると、上記変更部材の変位によってスイッチ手段が
ストッパ係合手段との係合によって付勢され、作動ロッ
ドを中立位置に戻すべくモータが駆動されるもので、以
上のようにして、高速時と低速時とで操舵角の規制を合
理的な範囲にとどめることができると共に、高速時の大
転舵時等にはフェイルセーフ動作を行わせるように制御
することができる。
るかに応じて切換手段により移動規制領域変更部材が変
位され、その小領域あるいは大領域に作動ロッド側のス
トッパ係合手段が位置するように制御されるもので、そ
の結果高速時には小領域内において支持ロッドの移動が
規制され、低速時には大領域内において移動が規制され
る。また、低速から高速に移行し、かつ大きい転舵が行
われると、上記変更部材の変位によってスイッチ手段が
ストッパ係合手段との係合によって付勢され、作動ロッ
ドを中立位置に戻すべくモータが駆動されるもので、以
上のようにして、高速時と低速時とで操舵角の規制を合
理的な範囲にとどめることができると共に、高速時の大
転舵時等にはフェイルセーフ動作を行わせるように制御
することができる。
【0008】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
細かつ具体的に説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例を示す。なお、こ
の図では高速時の小舵角操舵時における制御状態が示さ
れている。ここで、1は車体側に取付けられる正逆回転
可能な後車輪操舵用の直流メインモータ、2はモータ1
の正逆回転を検知して、その情報を不図示の制御部に出
力するセンサ、3はモータ1と同軸のウォームギヤ、4
はウォームギヤ3に噛合するウォームホイールである。
また、5は軸方向にスライド移動する作動ロッドであ
り、作動ロッド5の両端部には後輪の車軸アームに連結
されるボールジョイント6がそれぞれ設けられている。
7はウォームホイール4の回動動作を作動ロッド5の軸
方向の移動に変換する直動変換機構であり、詳述はしな
いが、ピボットおよび球型軸受部材等で構成されてい
る。
の図では高速時の小舵角操舵時における制御状態が示さ
れている。ここで、1は車体側に取付けられる正逆回転
可能な後車輪操舵用の直流メインモータ、2はモータ1
の正逆回転を検知して、その情報を不図示の制御部に出
力するセンサ、3はモータ1と同軸のウォームギヤ、4
はウォームギヤ3に噛合するウォームホイールである。
また、5は軸方向にスライド移動する作動ロッドであ
り、作動ロッド5の両端部には後輪の車軸アームに連結
されるボールジョイント6がそれぞれ設けられている。
7はウォームホイール4の回動動作を作動ロッド5の軸
方向の移動に変換する直動変換機構であり、詳述はしな
いが、ピボットおよび球型軸受部材等で構成されてい
る。
【0010】しかして、本実施例では上記支持ロッド5
から柱状のストッパ係合棒8を立設し、このストッパ係
合棒8の外周部にはゴム等の絶縁材を周設しておく。ま
た、このストッパ係合棒8の上端部は後述するスイッチ
手段と接触したときにスイッチ手段をオンとするアクチ
ュエータとして機能する。10は後述するフェイルセー
フ回路用のスイッチ手段11Aおよび11Bと段付きと
なった2段の移動規制領域12および13とを有する移
動規制領域変更部材(以下で可変ストッパ部材という)
であり、これを移動自在に保持するための行き止め付き
案内棒14が取付けられている。15は案内棒14に沿
って可変ストッパ部材10を上下移動させるためのソレ
ノイド、16は図1に示すようなソレノイド15の消磁
状態で可変ストッパ部材10を下方に引下げた位置に向
けて偏倚させるばねである。
から柱状のストッパ係合棒8を立設し、このストッパ係
合棒8の外周部にはゴム等の絶縁材を周設しておく。ま
た、このストッパ係合棒8の上端部は後述するスイッチ
手段と接触したときにスイッチ手段をオンとするアクチ
ュエータとして機能する。10は後述するフェイルセー
フ回路用のスイッチ手段11Aおよび11Bと段付きと
なった2段の移動規制領域12および13とを有する移
動規制領域変更部材(以下で可変ストッパ部材という)
であり、これを移動自在に保持するための行き止め付き
案内棒14が取付けられている。15は案内棒14に沿
って可変ストッパ部材10を上下移動させるためのソレ
ノイド、16は図1に示すようなソレノイド15の消磁
状態で可変ストッパ部材10を下方に引下げた位置に向
けて偏倚させるばねである。
【0011】このように構成した可変ストッパ機構で
は、小移動規制領域12の両端部にストッパ壁12A,
12Bが、また大移動規制領域13の両端部にストッパ
壁13Aおよび13Bがそれぞれ形成されており、その
移動規制領域12と13との切換えと、さらにスイッチ
手段11A,11Bを介してのフェイルセーフ回路への
切換え動作が後述するようにしてソレノイド15のオン
・オフ制御によって行われる。
は、小移動規制領域12の両端部にストッパ壁12A,
12Bが、また大移動規制領域13の両端部にストッパ
壁13Aおよび13Bがそれぞれ形成されており、その
移動規制領域12と13との切換えと、さらにスイッチ
手段11A,11Bを介してのフェイルセーフ回路への
切換え動作が後述するようにしてソレノイド15のオン
・オフ制御によって行われる。
【0012】そこでまず、図2に従ってフェイルセーフ
回路の構成について説明しておく。なお、このフェイル
セーフ回路20は高速運転の大舵角操舵時に作動ロッド
5を中立位置に復帰させるために利用されるもので、従
い、作動ロッド5が右に行き過ぎたときと左に行き過ぎ
たときとではモータ1の回転方向が切換えられなければ
ならない。図2において、21および22は電磁切換ス
イッチであり21Aおよび22Aはその電磁コイル、2
3はバッテリ電源である。
回路の構成について説明しておく。なお、このフェイル
セーフ回路20は高速運転の大舵角操舵時に作動ロッド
5を中立位置に復帰させるために利用されるもので、従
い、作動ロッド5が右に行き過ぎたときと左に行き過ぎ
たときとではモータ1の回転方向が切換えられなければ
ならない。図2において、21および22は電磁切換ス
イッチであり21Aおよび22Aはその電磁コイル、2
3はバッテリ電源である。
【0013】そこで、このように構成したフェイルセー
フ回路20ではこの図に示すようにスイッチ手段11A
および11Bの双方がオフの状態ではフェイルセーフ回
路20は機能することなく、フェイルセーフ回路20を
介してモータ1が駆動されることはない。そしていまス
イッチ手段11Aが“オン”となると、これによってモ
ータ1が作動ロッド5を中立位置に戻す方向に回転駆動
される。また、スイッチ手段11Bが“オン”となると
モータ1は上記と逆の方向に回転し、同様にして作動ロ
ッド5を中立位置に戻す作用をする。
フ回路20ではこの図に示すようにスイッチ手段11A
および11Bの双方がオフの状態ではフェイルセーフ回
路20は機能することなく、フェイルセーフ回路20を
介してモータ1が駆動されることはない。そしていまス
イッチ手段11Aが“オン”となると、これによってモ
ータ1が作動ロッド5を中立位置に戻す方向に回転駆動
される。また、スイッチ手段11Bが“オン”となると
モータ1は上記と逆の方向に回転し、同様にして作動ロ
ッド5を中立位置に戻す作用をする。
【0014】ついで、本実施例による可変ストッパ機構
の切換え動作について説明する。なお、4WSによる通
常のメインモータ制御とそれによって作動ロッドを介し
て得られる後輪の操向動作については従来と変わらない
のでその説明を省略する。いま、車速が所定の速度以上
の高速状態にあるか、小舵角操舵時の場合は図1に示す
ようにソレノイド15には通電されず、この場合、可変
ストッパ部材10はこの図に示すようにばね16の弾発
力によって下方に限界一杯まで押下げられた状態に保た
れる。従って、ストッパ係合棒8の挙動は小移動規制領
域12内に制限され、これにより作動ロッド5の動作が
ストッパ壁12A,12Bによって規制されることで後
車輪の大きい操向が禁止される。
の切換え動作について説明する。なお、4WSによる通
常のメインモータ制御とそれによって作動ロッドを介し
て得られる後輪の操向動作については従来と変わらない
のでその説明を省略する。いま、車速が所定の速度以上
の高速状態にあるか、小舵角操舵時の場合は図1に示す
ようにソレノイド15には通電されず、この場合、可変
ストッパ部材10はこの図に示すようにばね16の弾発
力によって下方に限界一杯まで押下げられた状態に保た
れる。従って、ストッパ係合棒8の挙動は小移動規制領
域12内に制限され、これにより作動ロッド5の動作が
ストッパ壁12A,12Bによって規制されることで後
車輪の大きい操向が禁止される。
【0015】また、車速が所定の速度以下の低速状態に
あるときは、図3の(A)に示すようにソレノイド15
に通電が行われ、それによって可変ストッパ部材10が
ばね16の弾発力に抗して上方に引き上げられる。そし
て、この引き上げ動作によりストッパ係合棒8は可変ス
トッパ部材10の大移動規制領域13内に位置すること
になる。従って、ストッパ係合棒8の挙動がストッパ壁
13Aと13Bとの範囲内で許容されることでそれだけ
後輪の大きい操向が許容される。
あるときは、図3の(A)に示すようにソレノイド15
に通電が行われ、それによって可変ストッパ部材10が
ばね16の弾発力に抗して上方に引き上げられる。そし
て、この引き上げ動作によりストッパ係合棒8は可変ス
トッパ部材10の大移動規制領域13内に位置すること
になる。従って、ストッパ係合棒8の挙動がストッパ壁
13Aと13Bとの範囲内で許容されることでそれだけ
後輪の大きい操向が許容される。
【0016】そしていま、このような低速状態での大舵
角操舵時にあって、これから高速に移行したとすると、
ソレノイド15の励磁により再び可変ストッパ部材10
が下方に向けて偏倚される。しかして、この動作により
図3の(B)に示すように可変ストッパ部材10に設け
られているこの場合はスイッチ手段11Aの方にストッ
パ係合棒8の頂部8Aが当接する。これによって図2に
示したフェイルセーフ回路20で電磁弁21が働き、こ
れによって回路が働き、作動ロッド5を中立位置に復帰
せしめる方向にモータ1を回転駆動させる。そして、こ
の復帰動作によりストッパ係合棒8の頂部8Aがスイッ
チ手段11Aから外れて小移動規制領域12にまで移動
したところでモータ1が停止される。なお、このような
動作はストッパ係合棒8が図3の(A)において、大移
動規制領域13でスイッチ手段13B側の領域にあった
ときでも同様で、このような状態で高速に移行すると、
スイッチ手段11Bが付勢されることによりモータ1を
上記とは反対方向に回転駆動させて、支持ロッド5を中
立位置に復帰せしめることができる。
角操舵時にあって、これから高速に移行したとすると、
ソレノイド15の励磁により再び可変ストッパ部材10
が下方に向けて偏倚される。しかして、この動作により
図3の(B)に示すように可変ストッパ部材10に設け
られているこの場合はスイッチ手段11Aの方にストッ
パ係合棒8の頂部8Aが当接する。これによって図2に
示したフェイルセーフ回路20で電磁弁21が働き、こ
れによって回路が働き、作動ロッド5を中立位置に復帰
せしめる方向にモータ1を回転駆動させる。そして、こ
の復帰動作によりストッパ係合棒8の頂部8Aがスイッ
チ手段11Aから外れて小移動規制領域12にまで移動
したところでモータ1が停止される。なお、このような
動作はストッパ係合棒8が図3の(A)において、大移
動規制領域13でスイッチ手段13B側の領域にあった
ときでも同様で、このような状態で高速に移行すると、
スイッチ手段11Bが付勢されることによりモータ1を
上記とは反対方向に回転駆動させて、支持ロッド5を中
立位置に復帰せしめることができる。
【0017】図4は車速に応じて可変ストッパ機構のソ
レノイド15がオン・オフされる関係と操舵角が高速時
の大舵角操舵時にオフされる関係とを合わせて示したも
のである。
レノイド15がオン・オフされる関係と操舵角が高速時
の大舵角操舵時にオフされる関係とを合わせて示したも
のである。
【0018】なお、以上に述べた実施例ではソレノイド
15のオフによって可変ストッパ部材10が小移動領域
を保つように動作され、ソレノイド15のオンによって
大移動領域に変更されるようにしたが、ソレノイド15
のオン・オフと可変ストッパ部材10の駆動される位置
との関係を上記とは逆に構成してもよいことはいうまで
もない。
15のオフによって可変ストッパ部材10が小移動領域
を保つように動作され、ソレノイド15のオンによって
大移動領域に変更されるようにしたが、ソレノイド15
のオン・オフと可変ストッパ部材10の駆動される位置
との関係を上記とは逆に構成してもよいことはいうまで
もない。
【0019】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、作動ロッドの移動領域を2段に規制可能な小領域お
よび大領域を有し、前記作動ロッドの軸方向に対し直角
の方向に変位可能な移動規制領域変更部材と、前記作動
ロッドの前記小領域および大領域にかかわる対向位置に
配設されたストッパ係合手段と、該ストッパ係合手段に
向けて前記移動規制領域変更部材を変位させ、前記スト
ッパ係合手段のかかわる位置を、前記小領域または大領
域のいずれかに切換え可能な切換手段と、前記大領域に
配設され、前記支持ロッドを中立位置に復帰せしめるた
めのスイッチ手段と、を具備し、低速時には前記ストッ
パ係合手段を前記大領域に位置せしめ、高速時には前記
ストッパ係合手段を前記小領域に位置せしめるように前
記切換手段を制御し、高速時の大舵角発生時には前記ス
トッパ係合手段により前記スイッチ手段を付勢して前記
支持ロッドを中立位置に復帰せしめるようにしたので、
低速時には後車輪に対する大きい操向が許容されるが、
高速時には操向領域が制御回路による格別の制御によら
ず規制されると共に、さらに大きい転舵時にはフェイル
セーフ回路を作動させて、中立位置に復帰させるように
することができ、複雑な制御回路によらず、運転状態に
応じて操舵時の後輪の操向規制を自動的に行わせること
ができる。
ば、作動ロッドの移動領域を2段に規制可能な小領域お
よび大領域を有し、前記作動ロッドの軸方向に対し直角
の方向に変位可能な移動規制領域変更部材と、前記作動
ロッドの前記小領域および大領域にかかわる対向位置に
配設されたストッパ係合手段と、該ストッパ係合手段に
向けて前記移動規制領域変更部材を変位させ、前記スト
ッパ係合手段のかかわる位置を、前記小領域または大領
域のいずれかに切換え可能な切換手段と、前記大領域に
配設され、前記支持ロッドを中立位置に復帰せしめるた
めのスイッチ手段と、を具備し、低速時には前記ストッ
パ係合手段を前記大領域に位置せしめ、高速時には前記
ストッパ係合手段を前記小領域に位置せしめるように前
記切換手段を制御し、高速時の大舵角発生時には前記ス
トッパ係合手段により前記スイッチ手段を付勢して前記
支持ロッドを中立位置に復帰せしめるようにしたので、
低速時には後車輪に対する大きい操向が許容されるが、
高速時には操向領域が制御回路による格別の制御によら
ず規制されると共に、さらに大きい転舵時にはフェイル
セーフ回路を作動させて、中立位置に復帰させるように
することができ、複雑な制御回路によらず、運転状態に
応じて操舵時の後輪の操向規制を自動的に行わせること
ができる。
【図1】本発明の一実施例を模式的に示す構成図であ
る。
る。
【図2】本発明にかかわるフェイルセーフ回路の構成図
である。
である。
【図3】本発明による可変ストッパ部材の姿勢を低速、
大舵角操舵時の状態(A)および高速、大舵角時のフェ
イルセーフ動作時の状態(B)でそれぞれ示す説明図で
ある。
大舵角操舵時の状態(A)および高速、大舵角時のフェ
イルセーフ動作時の状態(B)でそれぞれ示す説明図で
ある。
【図4】本発明にかかる可変ストッパ部材駆動用ソレノ
イドの駆動状態の説明図である。
イドの駆動状態の説明図である。
1 モータ 5 作動ロッド 8 ストッパ係合棒 10 可変ストッパ部材 11A,11B スイッチ手段 12,13 移動規制領域 12A,12B,13A,13B ストッパ壁 15 ソレノイド 16 ばね 20 フェイルセーフ回路 21,22 電磁切換スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 車速検出手段および操舵角検出手段から
の情報に基づいて正逆転可能なモータの駆動により作動
ロッドを軸方向に移動させると共にその移動が操舵角度
と共に規制可能な後輪操舵装置において、 前記作動ロッドの移動領域を2段に規制可能な小領域お
よび大領域を有し、前記作動ロッドの軸方向に対し直角
の方向に変位可能な移動規制領域変更部材と、 前記作動ロッドの前記小領域および大領域にかかわる対
向位置に配設されたストッパ係合手段と、 該ストッパ係合手段に向けて前記移動規制領域変更部材
を変位させ、前記ストッパ係合手段のかかわる位置を、
前記小領域または大領域のいずれかに切換え可能な切換
手段と、 前記大領域に配設され、前記支持ロッドを中立位置に復
帰せしめるためのスイッチ手段と、 を具備し、 低速時には前記ストッパ係合手段を前記大領域に位置せ
しめ、高速時には前記ストッパ係合手段を前記小領域に
位置せしめるように前記切換手段を制御し、高速時の大
舵角発生時には前記ストッパ係合手段により前記スイッ
チ手段を付勢して前記支持ロッドを中立位置に復帰せし
めるようにしたことを特徴とする後輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3931392A JPH05238415A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 後輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3931392A JPH05238415A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 後輪操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05238415A true JPH05238415A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12549625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3931392A Pending JPH05238415A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 後輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05238415A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016088317A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | アイシン精機株式会社 | 後輪操舵装置 |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP3931392A patent/JPH05238415A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016088317A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | アイシン精機株式会社 | 後輪操舵装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3687252B2 (ja) | 自動車の操舵装置 | |
US5265021A (en) | Motor vehicle steering system having reversible direction control | |
JPH1178947A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JPH05238415A (ja) | 後輪操舵装置 | |
JPH02189283A (ja) | 自動車の後輪用操舵装置 | |
JP2004338501A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP3575517B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JPH09315333A (ja) | 後輪舵角規制装置 | |
KR101405630B1 (ko) | 전동파워스티어링 시스템의 가변 감속장치 | |
JP2004210200A (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP3856636B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
CN113276985B (zh) | 一种舵轮使用增量编码器电机自动寻零的驱动器控制方法 | |
JP3289578B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPS6053465A (ja) | ラックピニオン型ステアリング装置の予圧調整機構 | |
JP3594349B2 (ja) | 後輪操舵装置 | |
KR19980049008A (ko) | 마찰력 가변식 조향랙기어 지지구조 | |
KR100217673B1 (ko) | 무인자율주행 차량용 차속제어장치 | |
JP2851461B2 (ja) | 油圧駆動式クローラ車両 | |
JP3092489B2 (ja) | 車両用舵角比可変操舵装置 | |
JP2024035550A (ja) | 回転伝達装置及び操舵装置 | |
KR100378303B1 (ko) | 전자제어식동력조향장치 | |
JPS649034B2 (ja) | ||
JPS61295176A (ja) | 四輪操舵装置 | |
JP2003146230A (ja) | 舵取装置 | |
JP2001219850A (ja) | 電動台車 |