JPH0523837A - 耐火物容器およびその耐火物内張り方法 - Google Patents

耐火物容器およびその耐火物内張り方法

Info

Publication number
JPH0523837A
JPH0523837A JP17818791A JP17818791A JPH0523837A JP H0523837 A JPH0523837 A JP H0523837A JP 17818791 A JP17818791 A JP 17818791A JP 17818791 A JP17818791 A JP 17818791A JP H0523837 A JPH0523837 A JP H0523837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractory
block
perm
blocks
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17818791A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Higashiyama
幸二 東山
Noboru Nakamura
登 中村
Kazuaki Matsuo
和昭 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP17818791A priority Critical patent/JPH0523837A/ja
Publication of JPH0523837A publication Critical patent/JPH0523837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用の設備を使用せずに、熟練工でなくても
容易に耐火物の内張り作業ができるようにする。 【構成】 タンディッシュ1の本体2の側壁2aの内側
に、側壁2aの高さにほぼ等しい長さを持つ複数の帯状
の耐火物ブロック3、4を並置する。耐火物ブロック
3、4の下端部は、本体2の底壁の内側に敷設された耐
火物に係止する。耐火物ブロック3、4の上端部は、係
止金具10、11によって側壁2aに係止する。 【効果】 専用の設備を使用せずに、熟練工でなくても
容易に耐火物の内張り作業ができる。また、内張りした
耐火物の一部脱落もなく、メンテナンスも容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐火物容器およびそ
の耐火物内張り方法に関し、さらに詳しく言えば、溶鋼
を収容するタンディッシュなどの容器本体に耐火物を内
張りした耐火物容器、およびその耐火物容器の耐火物内
張り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製鋼用のタンディッシュは、溶鋼に対す
る耐食性を付与するため、上面を開口した金属製本体に
耐火物が内張りされている。この耐火物としては、従来
より、耐火煉瓦またはキャスタブル耐火物が用いられて
いる。
【0003】耐火煉瓦を用いたタンディッシュでは、複
数の耐火煉瓦を本体内面に沿って構築するとともに、目
地に耐火モルタルを埋め込んでいる。
【0004】キャスタブル耐火物を用いたタンディッシ
ュでは、本体内面に沿って、所望の耐火物形状となるよ
うに形成した型枠を溶接および取付金具等により固定
し、その型枠の中に耐火物原料を流し込んで硬化させて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の耐火煉瓦を用い
たタンディッシュでは、本体の側壁および底壁に沿って
多数の耐火煉瓦を適切に構築しなければならないため、
熟練工がなければ内張り作業が困難である問題がある。
また、操業前後の搬送中の衝撃や使用中の熱衝撃などに
より目地のモルタルが緩み、その結果、本体の側壁から
一部の耐火煉瓦が脱落したりモルタル目地が溶損したり
する問題がある。さらに、耐火煉瓦の脱落などの事態が
生じるとその箇所に耐火煉瓦を再構築する必要があるた
め、メンテナンスに熟練工が必要となるばかりでなく、
作業も煩雑である問題がある。
【0006】上記のキャスタブル耐火物を用いたタンデ
ィッシュでは、内張りされた耐火物が一体構造のため、
耐火煉瓦の脱落などの問題は生じない。しかし、使用中
に耐火物に複雑な亀裂や表面剥離などが生じることがあ
り、その際には耐火物が一体構造のため、メンテナンス
が却って煩雑になる問題がある。また、耐火物の内張り
作業では、型枠を溶接する作業が必要であるとともに、
粉末状の耐火物を水と混練するための混合機や加振装
置、さらに型枠に流し込んだキャスタブル耐火物を乾燥
するための専用の加熱乾燥装置が必要である。このた
め、内張り作業に多くの設備費がかかる問題がある。
【0007】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的は、熟練工でなくても容易
に耐火物の内張り作業が行なえるとともに、内張り作業
に専用の設備が不要である耐火物容器およびその耐火物
内張り方法を提供することにある。
【0008】この発明の他の目的は、内張りした耐火物
が容器本体の側壁から脱落したり目地が溶損したりする
恐れが少なく、しかもメンテナンスも容易である耐火物
容器およびその耐火物内張り方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の耐火物容器
は、上面を開口した容器本体の側壁の内側に、内張りす
べき耐火物の高さにほぼ等しい長さを持つ複数の耐火物
ブロックを水平方向に並置し、それら耐火物ブロックの
下端部を前記容器本体の底壁の内側に敷設された耐火物
に係止させる一方、それら耐火物ブロックの上端部を係
止手段によって前記容器本体に係止していることを特徴
とする。
【0010】容器本体の底壁の内側に敷設される耐火物
は、側壁の内側に並置される耐火物ブロックと同じよう
なブロック状でもよいし、不定形耐火物を硬化させたも
のでもよい。
【0011】この発明の耐火物容器の耐火物内張り方法
は、上面を開口した容器本体の側壁の内側に、内張りす
べき耐火物の高さにほぼ等しい長さを持つ複数の耐火物
ブロックを水平方向に並置する工程と、前記耐火物ブロ
ックの下端部を前記容器本体の底壁の内側に敷設された
耐火物に係止する工程と、前記耐火物ブロックの上端部
を係止手段によって前記容器本体に係止する工程とを具
備することを特徴とする。
【0012】耐火物ブロックの下端部を係止する工程で
は、側壁の内側に並置される耐火物ブロックと同じよう
なブロック状耐火物を配置して、そのブロック状耐火物
を前記耐火物ブロックの下端部と係止させてもよいし、
側壁の内側に耐火物ブロックを並置した後、底壁の内側
に不定形耐火物を流し込んで硬化させて前記耐火物ブロ
ックの下端部と係止させてもよい。
【0013】
【作用】この発明の耐火物容器およびその耐火物内張り
方法では、内張りすべき耐火物の高さにほぼ等しい長さ
を持つ耐火物ブロックを複数個準備しておき、それらの
耐火物ブロックを容器本体の側壁の内側に水平方向に並
置する。そして、それら耐火物ブロックの下端部を容器
本体の底壁に敷設された耐火物によって係止し、上端部
を係止手段によって容器本体の側壁に係止すればよい。
このため、熟練工でなくても容易に耐火物の内張り作業
が行なえ、また内張り作業専用の設備も不要である。
【0014】また、内張りすべき耐火物の高さにほぼ等
しい長さを持つ耐火物ブロックを用い、その上端部およ
び下端部を係止しているので、耐火煉瓦を用いたものの
ように、使用中に本体の側壁から一部の耐火煉瓦が脱落
する恐れがない。また、目地は、各耐火物ブロックの間
に生じるだけなので、目地の溶損による影響は少なくな
る。
【0015】耐火物ブロックが損傷した場合は、損傷し
た耐火物ブロックのみを取り外してから新たな耐火物ブ
ロックを取り付ければよいので、耐火煉瓦を用いたもの
やキャスタブル耐火物を用いたものに比べて、メンテナ
ンスが容易になる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0017】(実施例の構成)図1〜図5は、この発明
の耐火物容器を溶鋼を収容するタンディッシュに適用し
た一実施例を示す構成図で、図1はそのタンディッシュ
の部分拡大斜視図、図2はそのタンディッシュに使用し
ている耐火物ブロックの斜視図、図3はそのタンディッ
シュの部分断面図、図4は図3のA−A線に沿った部分
断面図、図5は図1のタンディッシュに使用している耐
火物ブロックの係止金具を示す斜視図である。
【0018】タンディッシュ1は、上面を開口した略直
方体状の金属製本体2の側壁2aおよび底壁2bに、耐
火物を内張りして構成されている。ここで内張りされて
いる耐火物は、いずれも、内張りする前に予め細長い帯
状に成形されたブロックで、4個の側壁2aと底壁2b
にそれぞれ2層に敷設されている。下層の耐火物ブロッ
クはパーマブロック3、5であり、上層の耐火物ブロッ
クはウェアブロック4、6である。
【0019】パーマブロック3、5の材質としては、例
えば耐火断熱、粘土質、キャスタブル等がある。ウェア
ブロック4、6の材質としては、例えば粘土質、高アル
ミナ質、キャスタブル等がある。
【0020】このような耐火物ブロックは、内張りする
タンディッシュ1の寸法に合わせて作製した型枠に、キ
ャスタブル耐火物を流し込んで硬化させることにより製
造することができる。
【0021】図3に示すように、本体2の4個の側壁2
aの内側には、それぞれ、各側壁2aに沿って複数のパ
ーマブロック3が敷設してある。これらのパーマブロッ
ク3は、各側壁2aの内面のほぼ全体を覆っている。
【0022】パーマブロック3は、図2に示すような上
下方向に長い帯状をしていて、その長さ(高さ)は側壁
2aの全高にほぼ等しくなっている。この長さは、タン
ディッシュ1の耐火物を内張りすべき高さに応じて設定
する。パーマブロック3の上面には、吊り金具31が取
り付けてあり、パーマブロック3の移動や配置を行なう
際に、その吊り金具31に吊り上げ装置の係止部材を係
止して吊り上げできるようにしてある。パーマブロック
3の左右の側面には、それぞれ、その長手方向(上下方
向)に沿って断面円弧状の凹溝32が形成してある。
【0023】パーマブロック3は、図2に示すようなそ
の長手方向を上下に向けた姿勢で、各側壁2aに沿って
並置してある。このとき、パーマブロック3の後面が側
壁2aに接触し、その前面が本体2の中央側に向き、そ
の下面は底壁2bに当接している。その左右の側面は、
側壁2同士の接合部である本体2の角部以外では、隣接
する他のパーマブロック3の対向する側面に接触してい
る。本体2の角部では、一方のパーマブロック3の側面
が他方のパーマブロック3の前面に当接している。
【0024】本体2の角部以外では、並置されたパーマ
ブロック3の目地(接合部)に、対向する2個の凹溝3
2が組み合わさって断面円形の孔が形成されている。そ
の孔には、図4に示すように、目地材13が充填されて
いる。なお、これらの孔の一部には、上端部に後述する
係止金具10が挿入されるので、その孔の上端部には目
地材13が充填されていない。
【0025】各側壁2aのパーマブロック3は、以下の
ようにして、上端部を各側壁2aに係止されている。す
なわち、本体2の側壁2aの内面の上端には、図1に示
すように、パーマブロック3の上面の少し上方に、溶接
により複数の丸パイプ片が一列に固定してあり、それら
丸パイプ片の孔を係止孔8、9としている。一方の係止
孔8は、パーマブロック3用であり、並列されるパーマ
ブロック3の目地部分に対応する位置に配置してある。
他方の係止孔9は、後述のウェアブロック4用であり、
並列されるウェアブロック4の目地部分に対応する位置
に配置してある。
【0026】パーマブロック3係止用の係止金具10
は、図5に明瞭に示すように、金属棒材を略コ字形に屈
曲して形成され、一方の脚部10aを係止孔8に挿入・
係合させ、他方の脚部10bを目地部分で対向している
パーマブロック3の2個の凹溝32に挿入・係合させる
ようになっている。ウェアブロック4係止用の係止金具
11は、二つの脚部を連結する連結部の長さが異なる以
外は、係止金具10と同じ構成をしている。
【0027】各側壁2aに沿ってパーマブロック3が並
置されると、係止金具10の一方の脚部10aを係止孔
8に挿入し、他方の脚部10bをパーマブロック3の目
地の孔に挿入する。すると、パーマブロック3の上端部
は、係止金具10によって側壁2aに係止され、倒れる
恐れがなくなる。
【0028】本体2の底壁2bの内側には、複数のパー
マブロック5が並置され、底壁2bのほぼ全体を覆って
いる。各パーマブロック5は、各側壁2aに並置された
パーマブロック3の間の底壁2bの露出部分に並置さ
れ、その露出部分全体を覆っている。各側壁2aに並置
されたパーマブロック3の下端部は、底壁2bのパーマ
ブロック5の端部に係止されている。
【0029】この実施例では、パーマブロック5は、上
記パーマブロック3と同じような帯状である。しかし、
パーマブロック5には、パーマブロック3のような吊り
金具と凹溝は設けられていない。
【0030】側壁2aのパーマブロック3の内側には、
複数のウェアブロック4が重ねて並置してある。ウェア
ブロック4の形状は、パーマブロック3より少し幅広の
帯状であり、その上面には、パーマブロック3と同様に
吊り金具41が取り付けてあり、その左右の側面には、
断面円弧状の凹溝42がそれぞれ形成してある。ウェア
ブロック4も、パーマブロック3と同様に、その長手方
向を上下に向けた姿勢でパーマブロック3に沿って並置
され、パーマブロック3の前面のほぼ全体を覆ってい
る。ウェアブロック4の後面は、パーマブロック3の前
面に接触し、前面は本体2の中央側に向き、下面はパー
マブロック5に当接している。ウェアブロック4の左右
の側面は、本体2の角部以外では、隣接する他のウェア
ブロック4の対向する側面に接触している。本体2の角
部では、一方のウェアブロック4の側面が他方のウェア
ブロック4の前面に当接している。ウェアブロック4の
上端部は、パーマブロック3の上面と面一になってい
る。
【0031】ウェアブロック4の目地(接合部)に形成
される断面円形の孔には、目地材14が充填されてい
る。なお、これらの孔の一部には、上端部に係止金具1
1が挿入されるので、その孔の上端部には目地材14が
充填されていない。
【0032】目地材13、14としては、パーマブロッ
ク3やウェアブロック4と同じ材質のもの、あるいはそ
れと同等の材質のものを使用することができる。
【0033】ウェアブロック4は、上端部を係止金具1
1によって各側壁2aに係止してある。係止金具11
は、係止金具10とほぼ同じ形状を持っており、一方の
脚部を係止孔9に挿入・係合させ、他方の脚部をウェア
ブロック4の目地の孔に挿入・係合させている。
【0034】底壁2bのパーマブロック5の内側には、
複数のウェアブロック6が重ねて配置してある。この実
施例では、ウェアブロック6は、パーマブロック5と同
じような帯状である。ウェアブロック6の側端部は、ウ
ェアブロック4の前面に当接しており、ウェアブロック
4間に露出したパーマブロック5の全面を覆っている。
ウェアブロック6も、それらの対向する側面を互いに接
触させながらパーマブロック5に沿って配置してある。
ウェアブロック4の下端部は、ウェアブロック6の端部
に係止されている。
【0035】以上のようにして敷設されたウェアブロッ
ク4およびウェアブロック6の表面は、耐火物よりなる
コート材7によって覆われている。コート材は、ウェア
ブロック4、6の保護およびそれらの表面に付着する地
金の除去を容易化する作用をする。
【0036】パーマブロック3およびウェアブロック4
の上端部は、耐火物よりなる保護材12で覆われてい
る。保護材12は、係止金具10、11を保護するとと
もに、係止金具10、11の脱落を防止する作用をす
る。
【0037】タンディッシュ1では、上述したように、
パーマブロック3と側壁2aとの間、およびパーマブロ
ック3とウェアブロック4の間は接着されていない。し
かし、パーマブロック3およびウェアブロック4の上端
部と下端部を係止しているので、使用中にそれらが傾倒
する恐れはない。
【0038】(実施例の内張り方法)次に、以上の構成
を持つタンディッシュ1において、上記パーマブロック
3、5およびウェアブロック4、6を内張りする方法に
ついて説明する。
【0039】まず最初に、吊り金具31を利用してパー
マブロック3を吊り上げ、本体2内の所定位置に下ろ
す。こうして、本体2の側壁2aの内側に、パーマブロ
ック3を立てた状態で載置する。以後、同様の作業を繰
り返して、各側壁2aについて所定数のパーマブロック
3を水平方向に順に並置していく。
【0040】4個の側壁2aについてパーマブロック3
の並置が終了すると、次に、それらパーマブロック3で
囲まれた部分に複数のパーマブロック5を寝かせた状態
で並置し、露出している底壁2bをパーマブロック5で
覆う。このとき、パーマブロック3の下端部はパーマブ
ロック5によって係止され、位置決めされる。
【0041】次に、上記と同じようにして、パーマブロ
ック3の内側に、所定数のウェアブロック4を立てた状
態で水平方向に順に並置する。こうして、ウェアブロッ
ク4によってパーマブロック3を覆う。
【0042】次に、ウェアブロック4の間に露出してい
るパーマブロック5の上に所定数のウェアブロック6を
寝かせた状態で並置し、パーマブロック5を覆う。その
結果、ウェアブロック4の下端部とウェアブロック6の
側端部は互いに係止される。こうして、ウェアブロック
4、6は位置決めされる。
【0043】なお、以上の工程で、パーマブロック3お
よびウェアブロック4を並置する際には、それらの凹溝
32、42内に適宜、目地材13、14を充填する。ま
た、目地材13、14の充填が完了すると、順次、係止
金具10、11によってそれらの上端部を側壁2aに係
止していく。さらに、パーマブロック5間およびウェア
ブロック6間の目地、およびパーマブロック3、5およ
びウェアブロック4、6の間の目地にも、適宜、目地材
を充填する。
【0044】続いて、ウェアブロック4、6の表面にコ
ート材7の原料を流し込み、硬化させてコート材7の層
を形成する。また、同様にして、係止金具10、11を
保護材12で覆う。こうして、耐火物の内張り作業が完
了する。
【0045】タンディッシュ1は、側壁2a用のパーマ
ブロック3とウェアブロック4を吊り上げ装置によって
吊り上げて並置し、それらの間に底壁2b用のパーマブ
ロック5とウェアブロック6を並置すればよいので、熟
練工でなくても、また特殊な設備がなくても内張り作業
が行なえる。
【0046】また、ウェアブロック4の一部に損傷が生
じた場合は、並置したときと同様にしてそのウェアブロ
ック4を取り外し、新たなウェアブロック4を取り付け
ればよいので、メンテナンスを容易に行なうことができ
る。
【0047】さらに、側壁2aのほぼ全体を、側壁2a
の全高にほぼ等しい長さを持つ帯状のウェアブロック4
によって覆っているので、耐火煉瓦のように一部が使用
中に脱落して来る恐れがなく、しかも、垂直方向の目地
が生じるだけなので、目地の溶損による影響も少なくな
る。
【0048】(確認試験)上記実施例と同じ構成で容量
25トンのタンディッシュを作製し、実際の鋳造に使用
したところ、寿命が1.5ないし2倍に延びることが判
明した。
【0049】なお、底壁2bに内張りする耐火物は、上
記実施例のようなブロック状でなくてもよく、パーマブ
ロック3およびウェアブロック4を側壁2aに沿って配
置した後、底壁2b上にキャスタブル耐火物、プラスチ
ック耐火物などを流し込んで硬化させてもよい。この場
合は、流し込まれた耐火物の硬化によってパーマブロッ
ク3およびウェアブロック4の下端が係止される。
【0050】上記実施例では、耐火物ブロックを2層に
敷設しているが、1層でもよいし3層以上でもよい。ま
た、パーマブロック3とウェアブロック4に凹溝32、
42を形成し、そこに目地材13、14を流し込んでそ
れらを接合しているが、ドライスタンプによって接合し
てもよい。
【0051】また、上記実施例では、製鋼用のタンディ
ッシュについて説明したが、この発明は、容器本体に耐
火物を内張りした容器であれば、タンディッシュ以外の
耐火物容器にも適用可能である。
【0052】
【発明の効果】この発明の耐火物容器およびその耐火物
内張り方法によれば、熟練工でなくても容易に耐火物の
内張り作業が行なえ、しかもその作業に専用の設備が不
要である。また、内張りした耐火物が容器本体の側壁か
ら脱落したり目地が破損したりする恐れが少なく、しか
もメンテナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の耐火物容器を溶鋼を収容するタンデ
ィッシュに適用した一実施例を示す部分拡大斜視図であ
る。
【図2】図1のタンディッシュに使用している耐火物パ
ーマブロックの斜視図である。
【図3】図1のタンディッシュの水平部分断面図であ
る。
【図4】図3のA−A線に沿った部分断面図である。
【図5】図1のタンディッシュに使用している耐火物ブ
ロックの係止金具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 タンディッシュ 2 本体 2a 本体の側壁 2b 本体の底壁 3 側壁用パーマブロック 31 吊り金具 32 凹溝 4 側壁用ウェアブロック 41 吊り金具 42 凹溝 5 底壁用パーマブロック 6 底壁用ウェアブロック 7 コート材 8 側壁用パーマブロックの係止孔 9 側壁用ウェアブロックの係止孔 10 側壁用パーマブロックの係止金具 11 側壁用ウェアブロックの係止金具 12 保護材 13、14 目地材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を開口した容器本体の側壁の内側
    に、内張りすべき耐火物の高さにほぼ等しい長さを持つ
    複数の耐火物ブロックを水平方向に並置し、それら耐火
    物ブロックの下端部を前記容器本体の底壁の内側に敷設
    された耐火物に係止させる一方、それら耐火物ブロック
    の上端部を係止手段によって前記容器本体に係止してい
    ることを特徴とする耐火物容器。
  2. 【請求項2】 上面を開口した容器本体の側壁の内側
    に、内張りすべき耐火物の高さにほぼ等しい長さを持つ
    複数の耐火物ブロックを水平方向に並置する工程と、前
    記耐火物ブロックの下端部を前記容器本体の底壁の内側
    に敷設された耐火物に係止する工程と、前記耐火物ブロ
    ックの上端部を係止手段によって前記容器本体に係止す
    る工程とを具備することを特徴とする耐火物容器の耐火
    物内張り方法。
JP17818791A 1991-07-18 1991-07-18 耐火物容器およびその耐火物内張り方法 Pending JPH0523837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17818791A JPH0523837A (ja) 1991-07-18 1991-07-18 耐火物容器およびその耐火物内張り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17818791A JPH0523837A (ja) 1991-07-18 1991-07-18 耐火物容器およびその耐火物内張り方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0523837A true JPH0523837A (ja) 1993-02-02

Family

ID=16044123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17818791A Pending JPH0523837A (ja) 1991-07-18 1991-07-18 耐火物容器およびその耐火物内張り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0523837A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI60360B (fi) Fodringsplatta foer en tapplaoda
US4245761A (en) Continuous casting
US4194730A (en) Molten metal handling vessels
JPH0523837A (ja) 耐火物容器およびその耐火物内張り方法
CN209272454U (zh) 一种新式钢包
JP3670061B2 (ja) 出銑樋およびその形成方法
US5511762A (en) Consumable form with degradable lining
JPH10156517A (ja) 溶融金属容器の不定形パーマライニングの施工方法
JPS6154510B2 (ja)
JPH08219659A (ja) 誘導炉内張り耐火物の施工方法
JP3701056B2 (ja) 高温用容器内壁の耐火物の築造方法
JPH09159373A (ja) 炉の耐火ライニング施工方法
JP4648552B2 (ja) 耐火物内張およびその築造方法並びにその耐火物内張を備えるrhの槽底
US4158939A (en) Lining slabs
JPH0631435A (ja) 取 鍋
CN114480763B (zh) 高炉放残铁临时铁沟及高炉放残铁方法
JPS6138760Y2 (ja)
JPS5941483B2 (ja) 高炉用熱風炉のライニング方法
JP3566447B2 (ja) 溶融金属容器
JPH11335711A (ja) 竪型冶金炉用のステーブの製造方法
KR800000991B1 (ko) 용융금속용 용기의 내장(內張)
JP2004107742A (ja) Rh脱ガス槽底の耐火物築造構造、rh脱ガス槽及び耐火物ブロックの製造方法
JPH09174230A (ja) 取鍋敷部の内張り施工方法
JP3420499B2 (ja) 焼却炉内壁建造方法及び成型耐火物ユニット
CA1091423A (en) Lining slabs for molten metal containers