JPH05237668A - 電縫管製造用のインピーダ冷却装置 - Google Patents

電縫管製造用のインピーダ冷却装置

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JPH05237668A
JPH05237668A JP7582492A JP7582492A JPH05237668A JP H05237668 A JPH05237668 A JP H05237668A JP 7582492 A JP7582492 A JP 7582492A JP 7582492 A JP7582492 A JP 7582492A JP H05237668 A JPH05237668 A JP H05237668A
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JP
Japan
Prior art keywords
pipe
cooling water
impeder
water jacket
resistance welded
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7582492A
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English (en)
Inventor
Osamu Shinji
修 新司
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無水状態で造管、溶接するに際し、コア充填
率とコア冷却効率を共に向上させて溶接効率を向上する
ことと、溶接部近傍を無水状態に保つことを両立するこ
と。 【構成】 インピーダ10の冷却水ジャケット13のオ
ープンパイプ側に、オープンパイプ外から延設されてい
る給水路14を接続し、該冷却水ジャケット13の反オ
ープンパイプ側に、管切断位置の直前まで延設されて切
断開口直前の管内面に排水する排水管15を接続し、該
冷却水ジャケット13内における冷却水の流れを一方通
行とした電縫管製造用のインピーダ冷却装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電縫管製造用のインピ
ーダ冷却装置に係り、特に無酸化雰囲気、かつ無水状態
で造管、溶接する必要のある鋼種の電縫管製造に用いて
好適な電縫管製造用のインピーダ冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小径電縫鋼管の溶接に際しては、
管円周方向に流れる無効電流(電縫部の発熱に寄与しな
い電流)を抑制するため、特開平1-134109号公報に記載
の如くのインピーダを用いている。
【0003】インピーダは、図4、図5に示す如く、電
縫管のオープンパイプ側から挿入されるマンドレルの先
端側に支持され、外筒管1の内部に主としてフェライト
製のインピーダコア2を設け、このコア2を電縫溶接部
の直下の管長手方向に配置することとしている。
【0004】インピーダコア2は溶接時に自己発熱し、
温度の上昇と共にその特性を著しく劣化する。従って、
この劣化を防止するため、外筒管1の内部のコア2回り
に冷却水ジャケット3を形成し、コア2を常時水冷する
こととしている。
【0005】他方、電縫管素材がCr等の酸素との親和
力の高い成分を含むものである場合には、素材の酸化防
止のため、Ar、N2 等の無酸化雰囲気、かつ無水状態
(水の分解による酸素の発生を回避するため)で、造
管、溶接する必要がある。このため、冷却水ジャケット
3に供給されてコア2を冷却した冷却水は、インピーダ
回りの管内面に排水されることなく、オープンパイプ外
に排水されなければならない。
【0006】そこで、従来技術では、オープンパイプ外
から延設されている給水管4を冷却水ジャケット3のオ
ープンパイプ側端部から該冷却水ジャケット3の内部に
押し込んで給水し、冷却水ジャケット3のオープンパイ
プ側端部に接続される排水管5をオープンパイプ外に延
設して外部空間に排水することとしている。ここで、給
水管4を冷却水ジャケット3の内部にまで押し込まない
場合には、給水管4から冷却水ジャケット3内に入った
冷却水が、短絡的に排水管5の入口に流入してしまい、
冷却水ジャケット3の内部に冷却水の流れを形成できな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、給水管
4と排水管5の両者を冷却水ジャケット3のオープンパ
イプ側端部に接続しながら、冷却水ジャケット3の内部
に冷却水の流れを形成するため、給水管4を冷却水ジャ
ケット3の内部にまで押し込む必要がある。このため、
下記、の問題点がある。
【0008】冷却水ジャケット3の内部に、インピー
ダコア2と給水管4とを並設するものとなり、インピー
ダ内部のコア充填率が低くなり、溶接効率が著しく悪化
する。
【0009】給水管4から冷却水ジャケット3内に流
入した冷却水は、冷却水ジャケット3の内部をUターン
する如くに流れ、排水管5から排出される。このため、
冷却水ジャケット3内に一部冷却水の滞溜を生じ、コア
冷却効率が低くなり、溶接効率が著しく悪化する。
【0010】本発明は、無水状態で造管、溶接するに際
し、コア充填率とコア冷却効率を共に向上させて溶接効
率を向上することと、溶接部近傍を無水状態に保つこと
を両立することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、電縫管のオー
プンパイプ側から挿入されるマンドレルの先端側にイン
ピーダを設け、このインピーダの内部のインピーダコア
回りに冷却水ジャケットを形成してなる電縫管製造用の
インピーダ冷却装置において、インピーダの冷却水ジャ
ケットのオープンパイプ側に、オープンパイプ外から延
設されている給水路を接続し、該冷却水ジャケットの反
オープンパイプ側に、管切断位置の直前まで延設されて
切断開口直前の管内面に排水する排水路を接続し、該冷
却水ジャケット内における冷却水の流れを一方通行とし
てなるようにしたものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、冷却水ジャケットの一端オー
プンパイプ側には給水路を接続し、他端反オープンパイ
プ側には排水路を接続し、冷却水ジャケット内における
冷却水の流れを一方通行とした。このため、下記〜
の作用がある。
【0013】インピーダコア回りの冷却水ジャケット
からの排水は、該冷却水ジャケットの反オープンパイプ
側に、管切断位置の直前まで延設されて切断開口直前の
管内面に排水される。従って、溶接部近傍を無水状態に
保つことができる。
【0014】冷却水ジャケットの内部に給水路を設け
るものでないから、インピーダ内部のコア充填率を高く
し、溶接効率を向上できる。
【0015】冷却水ジャケット内における冷却水の流
れが一方通行となるから、冷却水ジャケット内に冷却水
の滞溜を生ずることなく、コア冷却効率が高くなり、溶
接効率を向上できる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す断面図、図2
は図1のII-II 線に沿う断面図、図3は電縫管製造ライ
ンの要部を示す模式図、図4は従来例を示す断面図、図
5は図4のV-V 線に沿う断面図である。
【0017】電縫管101は、図3に示す如く、オープ
ンパイプ102の両エッジを高周波誘導コイル103に
より加熱された後、加圧ロール104により加圧溶接さ
れて製造される。そして、電縫管101は溶接部から数
10m離れた管切断位置で、管切断機105により定尺カ
ットされる。
【0018】このとき、電縫管101は、オープンパイ
プ102側から挿入されるマンドレル106の先端側
に、図1、図2に示される如くのインピーダ10を設け
ている。
【0019】インピーダ10は、外筒管11の内部に主
としてフェライト製のインピーダコア12を設け、この
コア12を電縫溶接部の直下の管長手方向に配置してい
る。
【0020】また、インピーダ10は、インピーダコア
12の自己発熱に伴う劣化を防止するため、外筒管11
の内部のコア12回りに冷却水ジャケット13を形成
し、コア12を常時水冷することとしている。
【0021】更に、インピーダ10にあっては、冷却水
ジャケット13のオープンパイプ102側端部に、オー
プンパイプ102の外から延設されている給水路14を
接続している。また、冷却水ジャケット13の反オープ
ンパイプ102側端部に、管切断機105による管切断
位置の直前まで延設されて切断開口直前の管内面に排水
する排水管15(例えば管直径6mm 程度)を接続してい
る。これにより、インピーダ10にあっては、冷却水ジ
ャケット13内における冷却水の流れを、オープンパイ
プ102側端部から反オープンパイプ102側端部へと
向かう一方通行としている。
【0022】然るに、インピーダ10は以下の如くによ
り水冷される。 (1) オープンパイプ102側から給水路14により供給
された冷却水は、冷却水ジャケット13においてインピ
ーダコア12を冷却した後、更に排水管15によりパイ
プ進行方向に向かって流れ、溶接部から数10m離れた管
切断位置の直前まで、電縫管101と接することなく移
動する。
【0023】(2) 排水管15からの排水は、電縫管10
1の切断開口直前の管内面に排出される。このとき、電
縫管101は数十m/分で進行しているので、排水はこ
の電縫管101の進みに乗って切断開口に運ばれ、数十
m手前の溶接部まで逆流することなく、該切断開口から
外部へと排出される。
【0024】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例によれば、冷却水ジャケット13の一端オープ
ンパイプ側には給水路14を接続し、他端反オープンパ
イプ側には排水管15を接続し、冷却水ジャケット13
内における冷却水の流れを一方通行とした。このため、
下記〜の作用がある。
【0025】インピーダコア12回りの冷却水ジャケ
ット13からの排水は、該冷却水ジャケット13の反オ
ープンパイプ側に、管切断位置の直前まで延設されて切
断開口直前の管内面に排水される。従って、溶接部近傍
を無水状態に保つことができる。
【0026】従って、Cr等の酸素との親和力の高い成
分を含む素材を、無酸化雰囲気、無水状態で造管、溶接
できる。
【0027】冷却水ジャケット13の内部に給水路1
4を設けるものでないから、インピーダ10内部のコア
充填率を高くし、溶接効率を向上できる。
【0028】冷却水ジャケット13内における冷却水
の流れが一方通行となるから、冷却水ジャケット13内
に冷却水の滞溜を生ずることなく、コア冷却効率が高く
なり、溶接効率を向上できる。
【0029】従って、本実施例によれば、溶接効率を向
上し、ひいては電力原単位の削減、生産性の向上を達成
できる。
【0030】[実験結果]直径38.1mm、肉厚2.0mm 、R
409(フェライト系SUS)の電縫鋼管に本発明を適
用した結果、コア充填率が1.9 倍となり、
【数1】 が従来の「3.06」から「2.01」に改善できた。即ち、電
力消費量が2/3 となった。また、同一電力消費量におい
ては、造管速度のアップを図ることができることを認め
た。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、無水状態
で造管、溶接するに際し、コア充填率とコア冷却効率を
共に向上させて溶接効率を向上することと、溶接部近傍
を無水状態に保つことを両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図2は図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】図3は電縫管製造ラインの要部を示す模式図で
ある。
【図4】図4は従来例を示す断面図である。
【図5】図5は図4のV-V 線に沿う断面図である。
【符号の説明】 10 インピーダ 12 インピーダコア 13 冷却水ジャケット 14 給水路 15 排水管(排水路) 101 電縫管 102 オープンパイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電縫管のオープンパイプ側から挿入され
    るマンドレルの先端側にインピーダを設け、このインピ
    ーダの内部のインピーダコア回りに冷却水ジャケットを
    形成してなる電縫管製造用のインピーダ冷却装置におい
    て、 インピーダの冷却水ジャケットのオープンパイプ側に、
    オープンパイプ外から延設されている給水路を接続し、 該冷却水ジャケットの反オープンパイプ側に、管切断位
    置の直前まで延設されて切断開口直前の管内面に排水す
    る排水路を接続し、 該冷却水ジャケット内における冷却水の流れを一方通行
    としてなることを特徴とする電縫管製造用のインピーダ
    冷却装置。
JP7582492A 1992-02-28 1992-02-28 電縫管製造用のインピーダ冷却装置 Withdrawn JPH05237668A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289432A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Nisshin Steel Co Ltd 鋼管の高周波誘導加熱造管方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289432A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Nisshin Steel Co Ltd 鋼管の高周波誘導加熱造管方法
JP4632428B2 (ja) * 2005-04-11 2011-02-16 日新製鋼株式会社 鋼管の高周波誘導加熱造管方法

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Effective date: 19990518