JPH0523723A - 平坦度測定装置及びこの平坦度測定装置を用いた連続圧延機の制御装置 - Google Patents

平坦度測定装置及びこの平坦度測定装置を用いた連続圧延機の制御装置

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JPH0523723A
JPH0523723A JP3184705A JP18470591A JPH0523723A JP H0523723 A JPH0523723 A JP H0523723A JP 3184705 A JP3184705 A JP 3184705A JP 18470591 A JP18470591 A JP 18470591A JP H0523723 A JPH0523723 A JP H0523723A
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JP
Japan
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flatness
rolled material
roll
rolling mill
actuator
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JP3184705A
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English (en)
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Kaji Abe
部 可 治 安
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B38/00Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product
    • B21B38/02Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product for measuring flatness or profile of strips
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/28Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B21/00Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant
    • G01B21/30Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring roughness or irregularity of surfaces

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻取開始端部に出現することが不可避とされ
ていた平坦度精度の十分でない製品長を格段に短縮する
平坦度測定装置及び連続圧延機の制御装置を提供する。 【構成】 平坦度測定装置は、連続圧延機のスタンド間
または最終スタンドの出側に設けられた平坦度計3およ
び押えロール4と、通板前に押えロール4をパスライン
の上方に退避させ、通板直後に押えロール4を下降させ
る第1の移動手段10と、押えロール4が下降するまで平
坦度計3をパスラインの下側に保持し、押えロール4が
圧延材40を押えた直後に平坦度測定面がパスラインより
も上方に位置するように移動させる第2の移動手段9と
を備えている。また、連続圧延機の制御装置は、駆動側
および作業側に対称に配置された平坦度アクチュエータ
11と、上記の平坦度測定装置(3,4,9,10)と、こ
の平坦度測定装置の測定値に基づいて、板幅方向の中央
から見て駆動側と作業側とで独立に平坦度アクチュエー
タ11を制御する平坦度制御装置12とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続圧延機のスタンド
間または最終スタンドの出側における板幅方向の平坦度
を測定する平坦度測定装置、及びこの平坦度測定装置を
用いて平坦度を制御する連続圧延機の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】圧延
材の板幅方向の平坦度を制御するには、平坦度測定装置
が不可欠である。この平坦度測定装置として、圧延材の
張力を測定する素子(以下、平坦度測定素子という)を
板幅方向に一定の間隔で多数個配置したものがある。こ
のように張力を測定する平坦度測定装置では、圧延材に
張力が作用した状態でなければ平坦度測定はできないこ
とになる。
【0003】そこで、最終圧延スタンドの出側に設置さ
れた平坦度測定装置にあっては、圧延材の先端部が巻取
機に巻き取られた状態で始めて測定を開始しなければな
らない。従って、圧延材の先端が最終スタンドを抜けて
から巻取機に巻取られるまでは、この平坦度測定装置の
測定値に基づくフィードバック制御はできなかった。こ
のため、最終圧延スタンドから巻取機までの距離が長い
圧延設備では、巻取開始からかなりの長さに亘って、平
坦度精度の十分でない製品が含まれる恐れがあった。
【0004】一方、近年は製品の平坦度精度を向上させ
るために複数の平坦度アクチュエータを設けるのが一般
的になってきている。しかしながら、これらの平坦度ア
クチュエータに対する操作量をどのように決定するかに
ついては、確かな手法が見当たらず、平坦度アクチュエ
ータの種類を増やした割には制御精度が上がらないとい
う問題もあった。
【0005】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、巻取開始端部に出現することが不可避
とされていた平坦度精度の十分でない製品長を格段に短
縮すると共に、複数の平坦度アクチュエータを合理的に
操作して平坦度精度の一層の向上を図り得る平坦度測定
装置及び連続圧延機の制御装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る平坦度測定
装置は、連続圧延機のスタンド間または最終スタンドの
出側で圧延材の板幅方向の平坦度を測定する平坦度計
と、この平坦度計の上流および下流の少なくとも下流で
圧延材を押えるための押えロールと、通板前に前記押え
ロールをパスラインの上方に退避させ、通版直後に前記
押えロールを下降させて圧延材の押え動作をさせる第1
の移動手段と、前記押えロールが圧延材を押えるまで前
記平坦度計をパスラインの下側に保持し、前記押えロー
ルが圧延材を押えた直後に平坦度測定面がパスラインよ
りも上方に位置するように移動させる第2の移動手段と
を備えたものである。
【0007】好ましくは、押えロールをランアウトテー
ブルローラの上部に設け、これら押えロールとランアウ
トテーブルローラとで圧延材をピンチする。
【0008】また、第2の移動手段は、押えロールが圧
延材を押えるまで平坦度測定面がパスラインに一致する
ように平坦度計を保持すると良い。
【0009】本発明にかかる連続圧延機の制御装置は、
板幅方向の中央から見て駆動側および作業側に対称に配
置され、それぞれ圧延材の平坦度を変える少なくとも1
種類の平坦度アクチュエータと、上記の平坦度測定装置
と、この平坦度測定装置の測定値のうち、板幅方向の中
央から見て駆動側の測定値が指令値に一致するように駆
動側の前記平坦度アクチュエータを制御すると共に、作
業側の測定値が指令値に一致するように作業側の前記平
坦度アクチュエータを制御する平坦度制御装置とを備え
たものである。
【0010】この場合、平坦度アクチュエータとしてワ
ークロールベンダー、中間ロールベンダー、中間ロール
シフターおよびレベリング装置のうちの少なくとも一つ
と、スポットクーラントとを備え、平坦度制御装置は前
記スポットクーラント以外の平坦度アクチュエータに対
する平坦度の測定値と指令値との偏差が最小になる操作
量を演算し、この操作量に従って前記スポットクーラン
ト以外の平坦度アクチュエータを操作すると共に、平坦
度の測定点毎にこの操作量の過不足を判定し、この過不
足を補うように前記スポットクーラントを制御すると良
い。
【0011】
【作用】この発明にかかる平坦度測定装置においては、
通板前に押えロールをパスラインの上方に退避させ、通
版直後に前記押えロールを下降させて圧延材を押えつけ
ると共に、それまでパスラインの下側に保持されていた
平坦度計をその平坦度測定面がパスラインよりも上方に
位置するように移動させて平坦度を測定するので、圧延
材の先端が巻き取りされるまで待たなくとも、通板直後
から平坦度測定が可能となり、平坦度フィードバック制
御により巻取開始部分の平坦度精度の十分でない製品長
を短縮させるのに有効である。
【0012】一般に、ランアウトテーブルローラはそれ
自体が電動機で駆動されており、複数のランアウトテー
ブルローラがそれぞれ圧延材に接触して回転すれば、押
えローラがランアウトテーブルローラ間で圧延材を下方
に押えるだけでも平坦度測定は可能である。そのために
は、圧延材が複数のランアウトテーブルローラに接触す
るまで待たなければならない。この点、押えロールをラ
ンアウトテーブルローラの上部に設け、押えロールとラ
ンアウトテーブルローラとで圧延材をピンチすればその
瞬間から圧延材の平坦度測定が可能になる。
【0013】また、押えロールが圧延材を押えるまで平
坦度測定面がパスラインに一致するように平坦度計を保
持すれば、通板を助けると共に、最少の移動時間での平
坦度測定が可能となる。
【0014】本発明にかかる連続圧延機の制御装置にお
いては、平坦度アクチュエータが板幅方向の中央で見て
駆動側および作業側に対称に配置されるという構造と、
通板の直後から測定が可能になるという上記平坦度測定
装置の特質に注目し、この平坦度測定装置で得られた測
定値のうち、板幅方向の中央から見て駆動側の測定値が
指令値に一致するように、また、作業側の測定値が指令
値に一致するようにそれぞれ駆動側と作業側とを独立し
て操作するため、平坦度精度の十分でない製品長を格段
に短縮でき、また、平坦度精度の一層の向上が図られ
る。
【0015】ここで、スポットクーラントを含めて複数
種類の平坦度アクチュエータを用いたとき、スポットク
ーラント以外の平坦度アクチュエータに対する平坦度の
測定値と指令値との偏差が最小になる操作量を演算し、
この操作量に従ってスポットクーラント以外の平坦度ア
クチュエータを操作すると共に、平坦度の測定点毎にこ
の操作量の過不足を判定し、この過不足を補うように前
記スポットクーラントを制御することにより、さらに精
度の高い平坦度制御ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例について詳
述する。
【0017】図1はこの発明の一実施例の構成を、圧延
系統と併せて示したブロック図である。同図において、
連続圧延機としてのホットストリップミル仕上圧延機の
最終の2スタンド1,2(以下、F6圧延機,F7圧延機と
いう)の間には通常ルーパが設けられる。そして圧延材
40は図示矢印方向に進行して圧延され、F7圧延機を抜け
た後、その出側に配置されたランアウトテーブル5,
6,7で搬送されて巻取機8に巻き取られる。なお、ラ
ンアウトテーブル5,6,7はそれぞれ図示省略の電動
機で駆動される。
【0018】ここで、F7圧延機を抜けた圧延材40の平坦
度を制御するために、F7圧延機とランアウトテーブル5
との間に平坦度計3が設けられている。また、圧延材40
の先端がランアウトテーブル5を通過した直後に平坦度
測定を可能にするべく、ランアウトテーブル5の上方に
押えロール4が設けられている。このうち、平坦度計3
は油圧シリンダ9によって駆動され、押えロール4は油
圧シリンダ10によって駆動される。この場合、ランアウ
トテーブル5と6との間に、圧延材40の先端を検出する
材料検出器15が設けられ、その検出信号に基づいて油圧
制御装置16が油圧シリンダ9,10を制御する。また、油
圧制御装置16は、材料検出器15が圧延材40の先端を検出
するまで押えロール4をランアウトテーブル5の上方に
退避させると共に、平坦度測定面がパスラインに一致す
るように平坦度計3を保持し、圧延材40の先端検出時に
押えロール4を下降させて圧延材40の押え動作をさせ、
その直後に平坦度測定面がパスラインよりも上方に位置
するように平坦度計3を移動させる。
【0019】このようにして測定された平坦度計3の測
定値は、加算器13にて平坦度指令装置14の平坦度指令値
と比較される。そして、加算器13で比較された偏差分が
平坦度制御装置12に加えられる。平坦度制御装置12はこ
の偏差を零にするようにワークロールベンダー、中間ロ
ールベンダー、中間ロールシフター、レベリング装置お
よびスポットクーラント等の平坦度アクチュエータ11を
操作するようになっている。
【0020】図2はF7圧延機のロール配置と併せて、平
坦度アクチュエータ11の詳細を示す概念図である。この
F7圧延機は6段ミルと称されるもので、圧延材40を圧延
する一対のワークロール41の外側に中間ロール42が配置
され、さらに、その外側にバックアップロール43が配置
されている。また、平坦度を制御するための平坦度アク
チュエータは駆動側と作業側とで対称に設けられ、駆動
側にあっては駆動側ハウジング44を基準にしてワークロ
ール41に対するワークロールヘンダー20,21,22と、中
間ロール42に対する中間ロールベンダー23,24,25,26
と、バックアップロール43に対するレベリング装置46と
が設けられ、作業側にあっては作業側ハウジング45を基
準にしてワークロール41に対するワークロールヘンダー
30,31,32と、中間ロール42に対する中間ロールベンダ
ー33,34,35,36と、バックアップロール43に対するレ
ベリング装置47とが設けられている。なお、中間ロール
42に対して、駆動側と作業側との区別なしで、上中間ロ
ールに対して上中間ロールシフター48が、下中間ロール
42に対して下中間ロールシフター49がそれぞれ設けられ
ている。また、平坦度計3の各平坦度測定素子の位置に
対応してそれぞれノズルを有するスポットクーラント50
が設けられている。
【0021】上記のように構成された本実施例の動作を
以下に説明する。
【0022】先ず、ここに例示した6段ホットストリッ
プミルは高速で通板させる必要がある。そこで、通板前
には油圧シリンダ9によって平坦度計3の上部測定面を
パスラインに一致させ、測定部全体をパスラインの下側
に位置するように保持し、油圧シリンダ10によって押え
ロール4をパスラインから十分に離れたランアウトテー
ブル5の上方に退避させておく。
【0023】次に、圧延材40の先端がF6圧延機、F7圧延
機、平坦度計3、ランアウトテーブル5を通過すると、
材料検出器15がこれを検出して材料検出信号を油圧制御
装置16に与える。これにより、油圧制御装置16は油圧シ
リンダ10により押えロール4を下降させて圧延材40をピ
ンチする(軽く押える)。さらに、圧延材40をピンチし
た時点で油圧制御装置16は油圧シリンダ9により平坦度
計3を上昇させて平坦度測定を開始させる。この場合、
油圧シリンダ9,10の応答は迅いため、材料検出器15に
よって圧延材40の先端が検出された直後に平坦度測定が
開始される。
【0024】一方、平坦度計3で検出された平坦度測定
値は加算器13によって平坦度指令装置14の平坦度指令値
と比較され、その偏差分が平坦度制御装置12に加えられ
る。平坦度制御装置12はこの偏差が最小になるように平
坦度アクチュエータ11を操作する。
【0025】これにより、圧延材40の先端部が、例え
ば、ランアウトテーブル6を通過した直後にて平坦度に
対するフィードバック制御が開始される。
【0026】次に、平坦度制御装置12の詳しい動作を説
明する。
【0027】平坦度計3は2n個の平坦度測定素子でな
り、これらが一定の間隔で、しかも、板幅方向に対象に
配置されている。この場合、板幅方向の中央から見て駆
動側には1番目からn番目の平坦度測定素子が存在し、
作業側にはn+1番目から2n番目の平坦度測定素子が
存在していたとする。
【0028】いま、i番目の平坦度測定素子による平坦
度測定値をβiMEAS 、各測定位置に対応するi番目の基
準値、すなわち、平坦度指令装置14から出力される平坦
度指令値をβiREFとすると、加算器13は次式の演算を実
行して偏差Δβi を平坦度制御装置12に与える。
【0029】 Δβi =βiREF−βiMEAS …(1) (i=1,2.3.…,2n ) そこで、平坦度制御装置12は圧延材の中央から見て駆動
側の偏差Δβi について次式の演算を実行し、2乗和J
1 が最小になる各平坦度アクチュエータの操作量を演算
し、この操作量に従って上側中間ロールのシフトを含め
て駆動側の平坦度アクチュエータを操作する。
【0030】
【数1】 また、平坦度制御装置12は圧延材の中央から見て作業側
の偏差Δβiについて次式の演算を実行し、2乗和J2
が最小になる各平坦度アクチュエータの操作量を演算
し、この操作量に従って下側中間ロールのシフトを含め
て作業側の平坦度アクチュエータを操作する。
【0031】
【数2】 ただし
【0032】
【数3】
【0033】
【数4】 ΔFWBDS:駆動側ワークロールベンダーの操作量 ΔFWBWS:作業側ワークロールベンダーの操作量 ΔFIBDS:駆動側中間ロールベンダーの操作量 ΔFIBWS:作業側中間ロールベンダーの操作量 ΔLDS :駆動側レベリング装置の操作量 ΔLWS :作業側レベリング装置の操作量 ΔSfU :上中間ロールシフト操作量 ΔSfL :下中間ロールシフト操作量 である。
【0034】上記(2),(3) 式の影響係数は圧延機と、圧
延材の鋼種、温度、入側厚み、出側厚み、板幅等の圧延
材条件と、ロール周速、潤滑油等の操業条件とによって
前もって計算することができる。また、実測することも
できる。
【0035】ここで、(2) 式の解を求めるには次式の関
係を与えればよい。
【0036】
【数5】 これによって求められた駆動側ワークロールベンダーの
操作量ΔFWBDS,c、駆動側中間ロールベンダーの操作量
ΔFIBDS,c、駆動側レベリング装置の操作量ΔLDS,c
上中間ロールシフト操作量ΔSfU,cに従って平坦度制御
装置12はワークロールヘンダー20,21,22、中間ロール
ベンダー23,24,25,26、上中間ロールシフター48およ
びレベリング装置46を操作する。
【0037】一方、平坦度制御装置12はこれらの操作量
で実際に操作した場合の残りの平坦度偏差をΔβiRES
次式によって演算する。
【0038】
【数6】 このようにして求められた平坦度偏差ΔβiRES(i=1,
2,3,…,n)が正であり、かつ、i番目の平坦度測定素子
に対応する位置のスポットクーラント50が休止中であれ
ばこれを動作状態とし、動作させたままで平坦度偏差Δ
βiRESが負になればこれを停止させる。
【0039】これと全く同様にして、(3) 式を解いて作
業側ワークロールベンダーの操作量ΔFWBWS,c、駆動側
中間ロールベンダーの操作量ΔFIBWS,c、駆動側レベリ
ング装置の操作量ΔLWS,c、下中間ロールシフト操作量
ΔSfL,cを求めてワークロールベンダー30,31,32、中
間ロールベンダー33,34,35,36、下中間ロールシフタ
ー49およびレベリング装置47を操作する。また、これら
の操作量で実際に操作した場合の残りの平坦度偏差をΔ
βiRES(i=n+1,n+2,…,2n )を演算し、その値が正
か、負かによってスポットクーラント50を動作若しくは
停止させる。
【0040】かくして、この実施例によれば、板幅方向
の中央から見て駆動側の測定値が指令値に一致するよう
に駆動側の平坦度アクチュエータを制御すると共に、作
業側の測定値が指令値に一致するように作業側の前記平
坦度アクチュエータを制御することができる。
【0041】また、平坦度の測定点毎にこの操作量の過
不足を判定し、この過不足を補うようにスポットクーラ
ントを制御することができる。
【0042】なお、上記実施例では、油圧シリンダ9で
駆動される平坦度計3、油圧シリンダ10で駆動される押
えロール4、圧延材40の先端を検出する材料検出器15、
この材料検出器15の出力に基づいて油圧シリンダ9,10
を制御する油圧制御装置16を含んでなる平坦度計測装置
を用いているため、巻取開始端部における平坦度精度の
十分でない製品長を格段に短縮することができた。しか
し、平坦度測定装置は必ずしもこの構成に限定されるも
のではなく、次のように変形した平坦度測定装置を用い
ることもできる。
【0043】すなわち、図3に示すように、F7圧延機の
出側に設けられたランアウトテーブルローラ60に対応し
て、押えロール61および油圧シリンダ62を設け、平坦度
計3よりも下流に設けられた押えロール4と同期して圧
延材40をピンチし、その直後に平坦度計3を上昇とせる
ようにすれば、圧延材40の逃げを考慮する必要もなく、
薄い板でも確実に平坦度を測定することができる。
【0044】一方、ランアウトテーブル5、6,7はそ
れぞれ電動機によって同期回転されるため、圧延材40が
例えばランアウトテーブル5、6に接触した状態でも平
坦度測定ができる。図4はこの考えに従ったもので、F7
圧延機とランアウトテーブル5との中間に平坦度計3を
設け、さらに、平坦度計3とランアウトテーブル5との
中間に押えロール4を設けている。そして、ランアウト
テーブル6および7間に設けた材料検出器15が圧延材40
の先端を検出した瞬間に平坦度計3を上昇させると共
に、押えロール4を下降させる。この実施例によって
も、巻取開始端部における平坦度精度の十分でない製品
長を短縮することができる。
【0045】なおまた、上記実施例ではF7圧延機出側に
平坦度測定装置を設け、その測定値に基づいてF7圧延機
の平坦度アクチュエータを操作したが、本発明の平坦度
測定装置はF7圧延機出側にその適用を限定されるもので
はなく、連続圧延機のどのスタンド間に設けても平坦度
測定ができることは明らかである。
【0046】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、こ
の発明にかかる平坦度測定装置によれば、圧延材の先端
が巻取機に巻取られるまで待たなくとも、通板直後から
平坦度測定が可能となり、平坦度フィードバック制御に
よる巻取開始部分の平坦度精度の十分でない製品長の短
縮に有効である。
【0047】この場合、押えロールをランアウトテーブ
ルローラの上部に設け、押えロールとランアウトテーブ
ルローラとで圧延材をピンチすればその瞬間から圧延材
の平坦度測定が可能となる。
【0048】また、押えロールが圧延材を押えるまで平
坦度測定面がパスラインに一致するように平坦度計を保
持すれば、通板を助けると共に、最少の移動時間での平
坦度測定が可能となる。
【0049】さらに、本発明にかかる連続圧延機の制御
装置においては、通板の直後から測定が可能になるとい
う上記平坦度測定装置の測定値に基づき、板幅方向の中
央から見て駆動側と作業側とで独立して平坦度アクチュ
エータを操作するため、平坦度精度の十分でない製品長
を格段に短縮でき、また、平坦度精度の一層の向上が図
られる。
【0050】さらにまた、平坦度の測定点毎に操作量の
過不足を判定し、この過不足を補うようにスポットクー
ラントを制御することにより、さらに精度の高い平坦度
制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を、圧延系統と併せて
示したブロック図。
【図2】本発明の一実施例に係る平坦度アクチュエータ
の詳細を示す概念図。
【図3】本発明の他の実施例の主要素の配置図。
【図4】本発明のもう一つ他の実施例の主要素の配置
図。
【符号の説明】 1,2 スタンド 3 平坦度計 4 押えロール 5,6,7 ランアウトテーブル 8 巻取機 9,10 油圧シリンダ 11 アクチュエータ 12 平坦度制御装置 13 加算器 14 平坦度指令 15 材料検出器 16 油圧制御装置 20〜22,30〜32 ワークロールベンダー 23〜26,33〜36 中間ロールベンダー 41 ワークロール 42 中間ロール 43 バックアップロール 44 駆動側ハウジング 45 作業側ハウジング 46,47 レベリング装置 48,49 中間ロールシフター 50 スポットクーラント

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続圧延機のスタンド間または最終スタン
    ドの出側で圧延材の板幅方向の平坦度を測定する平坦度
    計と、この平坦度計の上流および下流の少なくとも下流
    で圧延材を押えるための押えロールと、通板前に前記押
    えロールをパスラインの上方に退避させ、通板直後に前
    記押えロールを下降させて圧延材の押え動作をさせる第
    1の移動手段と、前記押えロールが圧延材を押えるまで
    前記平坦度計をパスラインの下側に保持し、前記押えロ
    ールが圧延材を押えた直後に平坦度測定面がパスライン
    よりも上方に位置するように移動させる第2の移動手段
    とを備えたことを特徴とする平坦度測定装置。
  2. 【請求項2】前記押えロールはランアウトテーブルロー
    ラと共に圧延材をピンチすることを特徴とする請求項1
    記載の平坦度測定装置。
  3. 【請求項3】前記第2の移動手段は前記押えロールが圧
    延材を押えるまで平坦度測定面がパスラインに一致する
    ように前記平坦度計を保持することを特徴とする請求項
    1または2記載の平坦度測定装置。
  4. 【請求項4】連続圧延機の板幅方向の中央から見て駆動
    側および作業側に対称に配置され、それぞれ圧延材の平
    坦度を変える少なくとも1種類の平坦度アクチュエータ
    と、 請求項1乃至3のいずれかに記載の平坦度測定装置と、
    この平坦度測定装置の測定値のうち、板幅方向の中央か
    ら見て駆動側の測定値が指令値に一致するように駆動側
    の前記平坦度アクチュエータを制御すると共に、作業側
    の測定値が指令値に一致するように作業側の前記平坦度
    アクチュエータを制御する平坦度制御装置とを備えたこ
    とを特徴とする連続圧延機の制御装置。
  5. 【請求項5】連続圧延機が前記平坦度アクチュエータと
    してワークロールベンダー、中間ロールベンダー、中間
    ロールシフターおよびレベリング装置のうちの少なくと
    も一つと、スポットクーラントとを備え、前記制御装置
    は前記スポットクーラント以外の平坦度アクチュエータ
    に対する平坦度の測定値と指令値との偏差が最小になる
    操作量を演算しこの操作量に従って前記スポットクーラ
    ント以外の平坦度アクチュエータを操作すると共に、平
    坦度の測定点毎にこの操作量の過不足を判定し、この過
    不足を補うように前記スポットクーラントを制御するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の連続圧延機の制御装
    置。
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