JPH05236907A - 飲食品用金コロイド溶液及びその配合飲食品 - Google Patents

飲食品用金コロイド溶液及びその配合飲食品

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JPH05236907A
JPH05236907A JP4054409A JP5440992A JPH05236907A JP H05236907 A JPH05236907 A JP H05236907A JP 4054409 A JP4054409 A JP 4054409A JP 5440992 A JP5440992 A JP 5440992A JP H05236907 A JPH05236907 A JP H05236907A
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JP
Japan
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food
gold
colloidal solution
solution
present
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Pending
Application number
JP4054409A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Ota
昌勝 大田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、耐熱性、耐光性に優れた飲食品用
金コロイド溶液及びその配合食品を提供することを目的
とする。 【構成】 金微粒子を界面活性剤で水溶性溶媒中に安定
分散した耐熱性、耐光性に優れた飲食品用金コロイド溶
液及び該金コロイド溶液を配合することを特徴とする耐
熱性、耐光性に優れた飲食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲食品用金コロイド溶
液及び該金コロイド溶液を配合した飲食品に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、飲食品の趣向性を高める目的で、着色剤が用いられ
ている。特に赤色着色剤は汎用されている。従来の着色
剤は、タール系色素及び天然色素に大別される。しか
し、近年、タール系色素の安全性が問題視されており、
また、天然色素は熱履歴、日照により退色する問題点が
あった。
【0003】一方、金微粒子が個体表面に吸着すると
き、その表面を赤色に着色することは古くから知られて
おり、ガラスや陶磁器の着色に利用されてきた。しか
し、金微粒子を溶液又は微粉末の状態で得ることは困難
であり、金微粒子を赤色着色剤として用いることが出来
なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる事情に
鑑み鋭意研究した結果、金微粒子を食品用界面活性剤で
水溶性溶媒中にコロイド状に安定分散させることを、ま
た、光及び熱により退色・変色することが無く安全性の
高い食品用着色剤となることを見いだし本発明を完成す
るに至った。 即ち、本発明は飲食品用金コロイド溶液
及び配合食品に関する。
【0005】本発明に用いられる金コロイド溶液は、金
を超微粒子状態で水溶性溶媒中に分散した液であるが、
塩化金酸などの金塩水溶液を原料とし、これを水素化ホ
ウ素ナトリウム,クエン酸ナトリウム,アスコルビン酸
塩などの水溶性還元剤で処理する公知の方法で得られ
る。
【0006】本発明の金コロイド溶液中の金微粒子の濃
度は0.001〜0.1重量%の範囲が良く、0.00
1重量%より少ない場合や0.1重量%より多い場合
は、色調が美しく安定な金ヒドロゾルを得ることができ
ない。
【0007】本発明に用いられる食品用界面活性剤とし
ては、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル等の非イオン性界面活性剤が望ましい。
【0008】本発明の水溶性溶媒としては、水及び水に
対して相溶性の高いアルコール類、グリセリン,プロピ
レングリコール等の多価アルコール類と水との混合溶媒
が用いられる。
【0009】本発明の金コロイド溶液の食品中への配合
量は、求める色調、使用する食品により適宜変化させれ
ば良く特に制限はない。
【0010】本発明の金コロイド溶液配合食品として
は、特に制限は無いが、清涼飲料水等の透明または光を
透過する食品またはアイスクリーム、蒲鉾等の白色に近
い食品に配合すると美しい赤色の発色をする。
【0011】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明を具体的に説明す
る。尚、本発明において、食品の耐光性試験、耐熱性試
験を次のように行った。 (1)耐光性試験 試料を透明な容器にいれ、30日間太陽光に暴露する。
これを冷暗所に保存した同一の試料と比較し、色の変化
が無い場合を○、変化がある場合を×とした。 (2)耐熱性試験 試料を45℃で3カ月間保存し、これを冷暗所に保存し
た同一の試料と比較し、色の変化が無い場合を○、変化
がある場合を×とした。
【0012】実施例1 金コロイド溶液の製造 塩化金酸824mgを純水100mlに溶解する。この
塩化金酸水溶液25mlに純水925mlを加え、撹拌
下、水素化ホウ素ナトリウム75.7mg/50ml水
溶液50mlを注入して10分間撹拌後放置することに
よって金コロイド水溶液を得る。これにデカグリセリン
モノラウリン酸エステル0.1gを加え均一に混合溶解
し本発明の金コロイド溶液を得る。
【0013】実施例2 金コロイド溶液の製造 塩化金酸824mgを純水100mlに溶解する。この
塩化金酸水溶液25mlにショ糖モノステアリン酸エス
テル0.2gの10%グリセリン水溶液925mlを加
え、撹拌下、クエン酸ナトリウム588mg/50ml
水溶液50mlを注入して90℃、10分間撹拌後、室
温まで冷却し本発明の金コロイド溶液を得る。
【0014】実施例1,2で得られた金コロイド溶液に
付いて、既存の合成及び天然色素水溶液を対照に、前
記、耐光性試験及び耐熱性試験を実施した。その結果を
表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】実施例3 炭酸飲料水
【表2】
【0017】比較例1 清涼飲料水
【表3】
【0018】比較例2 清涼飲料水
【表4】
【0019】上記処方の如く実施例3の炭酸飲料水及び
比較例1,2の清涼飲料水を常法に従って調製し、耐光
性試験及び耐熱性試験を実施した。その結果を表5に示
【0020】
【表5】 表5に示す如く、本発明の実施例3が耐光性試験及び耐
熱性試験で退色・変色が無く優れているのに対し、天然
色素を用いた比較例1は何れの試験に於いても著しく退
色した。また、タール色素を用いた比較例2は、耐熱性
試験では安定であったものの、耐光性試験に於いて退色
した。
【0021】実施例4 アイスクリーム
【表6】 本発明のアイスクリームを常法に従って調製し、前記耐
光性試験及び耐熱性試験を実施した。その結果、両試験
に於いて退色及び変色が無く優れていた。
【0022】実施例5 蒲鉾
【表7】
【0023】本発明の蒲鉾を常法に従って調製し、前記
耐光性試験及び耐熱性試験を実施した。その結果、両試
験に於いて退色及び変色が無く優れていた。
【0024】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明の食品用金コ
ロイド溶液は従来のタール色素及び天然色素に比較し水
溶液系での安定性に優れており、金コロイド溶液を配合
した飲食品もまた耐熱性、耐光性に優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金微粒子を界面活性剤で水溶性溶媒中に
    安定分散した飲食品用金コロイド溶液。
  2. 【請求項2】 請求項1の金コロイド溶液を配合するこ
    とを特徴とする飲食品。
JP4054409A 1992-02-04 1992-02-04 飲食品用金コロイド溶液及びその配合飲食品 Pending JPH05236907A (ja)

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JP4054409A JPH05236907A (ja) 1992-02-04 1992-02-04 飲食品用金コロイド溶液及びその配合飲食品

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JP4054409A JPH05236907A (ja) 1992-02-04 1992-02-04 飲食品用金コロイド溶液及びその配合飲食品

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JP4054409A Pending JPH05236907A (ja) 1992-02-04 1992-02-04 飲食品用金コロイド溶液及びその配合飲食品

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030024356A (ko) * 2001-09-18 2003-03-26 최순옥 다시마와 콜로이드 실버를 주성분으로 하는 건강보조식품
KR20030035702A (ko) * 2001-11-02 2003-05-09 최순옥 콜로이드 실버가 첨가되는 김부각의 제조 방법
JP2007326796A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Geol Kagaku Kk 金コロイドを含有する美白剤およびチロシナーゼ阻害剤
CN102972751A (zh) * 2011-09-07 2013-03-20 张永沛 纳米黄金食品的制造方法及其成品

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