JPH05236088A - 留守番電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＤＴＭＦ信号により遠隔制御可能な留守番電
話装置において、音声合成装置の記憶容量を少なくす
る。 【構成】 入力したＤＴＭＦ信号のコントロール内容が
メッセージの録音件数の報知であれば、伝言メッセージ
と用件メッセージを加えた件数を音声にて報知するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＤＴＭＦ信号により遠
隔制御可能な留守番電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、遠隔地から電話回線を使って送ら
れたＤＴＭＦ（Ｄｕａｌ ＴｏｎｅＭｕｌｔｉ Ｆｒｅ
ｑｕｅｎｃｙ）信号を受けて録音再生装置を制御する留
守番電話装置が開発されており、これは例えば特公昭６
０−５１８２４号公報に開示されている。

【０００３】ところで、近年の留守番電話装置にあって
は、留守中の用件を録音するモードと、例えば家庭の中
の伝言板としての伝言を録音するモードを有し、ＤＴＭ
Ｆ信号により用件メッセージ及び伝言メッセージの再生
が行なえ、更には夫々のメッセージの録音件数を音声に
て例えば「用件は３件です」、「伝言は５件です」とい
うように報知できるようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】而して、上記音声によ
る報知は音声合成装置により行なうが、用件、伝言を別
々に報知すると、「用件」、「伝言」という言葉を記憶
しておかなければならず、音声合成回路の記憶容量の増
大化を招くことになった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の留守番電話装置
は、電話回線を介して送られるＤＴＭＦ信号により録音
再生装置を制御し、且つ音声合成回路により前記録音再
生装置の状態を音声応答することができるようにした留
守番電話装置において、用件録音モード或いは伝言録音
モードのいずれかを設定する手段と、夫々のモードのと
き入力したメッセージを区別して前記録音再生装置に録
音する手段と、電話回線を介して送られるＤＴＭＦ信号
がメッセージ数の報知であるとき、前記夫々のモードに
おけるメッセージの件数を加えた件数を前記音声合成回
路を介して音声応答する手段とを設けたものである。

【０００６】

【作用】本発明は、上記のように構成したものであり、
ＤＴＭＦ信号による遠隔制御時、用件メッセージ及び伝
言メッセージの夫々の件数を加えた件数を音声にて報知
することになる。

【０００７】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図１は本発明の留守番電話装置のブロック図を示し、
（１）は留守番電話機全体の制御をなす制御回路で、マ
イクロプロセッサから構成されている。（２）は前記制
御回路（１）の制御により、電話回線（Ｌ）とハイブリ
ッドトランス回路（３）を接続する回線接続回路であ
る。（４）は受話回路（５）及び送話回路（６）を内蔵
した周知のハンドセット、（７）は該ハンドセットのオ
ンフック、オフフックを検出するフック検出回路で、オ
ンフック、オフフックに対応してＨ又はＬ信号を前記制
御回路（１）に送出する。（８）は保留切換スイッチ
で、送話回路（６）又は音声合成回路（９）のいずれか
を選択する。尚、この音声合成回路（９）は、所定のメ
ッセージと保留メロディーを記憶し、そして夫々につい
て個別にアクセス可能なように構成されている。（１
０）は所謂留守番電話として使用するため、応答メッセ
ージを再生すると共に発呼者からの用件メッセージ、特
定者からの伝言メッセージを録音再生するテープ装置
で、テープ駆動用の駆動機構及び録音再生ヘッドを含
み、前記制御回路（１）の制御により応答メッセージを
アンプ（１１）及びスピーカ（１２）を介して再生す
る。（１３）は切換回路で、前記制御回路（１）の制御
により、ａ１、ａ２端子、ｂ１、ｂ２端子又はｃ１、ｃ
２端子を所定の組み合わせで接続するものである。（１
４）は電話回線（Ｌ）からのトーン信号を検出するトー
ン信号検出回路、（１５）はキー回路で、テンキー、在
宅モードキー、留守番モードキー、伝言モードキー、保
留キー及び再生キーを含む。

【０００８】上記構成における基本動作について説明す
る。まず、在宅モードキーの操作による在宅モード時
は、制御回路（１）はａ１、ａ２端子をｃ１、ｃ２端子
に接続するように切換回路（１３）を制御し、そして送
話回路（６）側を選択するように保留切換スイッチ
（８）を制御する。而してこの場合は、ハンドセット
（４）をオフフックすると制御回路（１）が回線を接続
するので、このハンドセット（４）による通話が可能に
なる。この状態で、保留キーが操作されると、保留切換
スイッチ（８）は音声合成回路（９）が選択されて保留
メロディーが出力される。

【０００９】つぎに、留守番モードキーの操作による留
守番モード時は、制御回路（１）はａ１、ａ２端子をｂ
１、ｂ２端子に接続するように切換回路（１３）を制御
し、そして外線から着信があると、回線を閉結すると共
にテープ装置（１０）を制御して応答メッセージを回線
に送出し、その後回線からの用件メッセージを録音す
る。この場合、制御回路（１）は、留守番モードにおけ
る着信回数、即ち用件メッセージの録音回数をカウント
し記憶している。

【００１０】つぎに、伝言モードキーの操作による伝言
モード時は、制御回路（１）はｂ１、ｂ２端子をｃ１、
ｃ２端子に接続するように切換回路（１３）を制御し、
そしてテープ装置（１０）を制御して送話回路（６）か
らの伝言メッセージを録音する。この場合、制御回路
（１）は伝言モードの設定回数、即ち伝言メッセージの
録音回数をカウントし記憶している。

【００１１】而して、上述した留守番モードにおいて、
着信検出による回線の閉結後に、ＤＴＭＦ信号をトーン
信号検出回路（１４）が検出すると、制御回路（１）
は、ＤＴＭＦ信号のコントロール内容を解析する。この
ＤＴＭＦ信号のコントロール内容がメッセージの録音件
数の問い合せであれば、制御回路（１）は記憶している
用件メッセージの件数と伝言メッセージの件数を加えた
件数を算出し、そして切換回路（１３）を制御してａ
１、ａ２端子をｃ１、ｃ２端子に接続した後、保留切換
スイッチ（８）に音声合成回路（９）を選択させる。こ
の後、音声合成回路（９）を制御して前述の算出した件
数を例えば「５件」というように音声で電話回線に送出
させる。

【００１２】尚、ＤＴＭＦ信号を送出したユーザーは、
件数を聞いた後に、再度ＤＴＭＦ信号を送出して用件メ
ッセージ或いは伝言メッセージの再生を行なうのが一般
的であり、ユーザーは例えば用件メッセージの再生件数
と装置から報知された件数を比較することにより伝言メ
ッセージの録音件数を知ることができる（遠隔制御によ
る再生時は、当然ながら切換回路（１３）のａ１、ａ２
端子とｂ１、ｂ２端子が接続される）。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、上記のように入力したＤＴＭ
Ｆ信号のコントロール内容がメッセージの録音件数の報
知であれば、伝言メッセージと用件メッセージを加えた
件数を音声にて報知するものであり、従来のように「伝
言」、「用件」という言葉を記憶する必要がなく、音声
合成回路の記憶容量を少なくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の留守番電話装置のブロック図である。

【符号の説明】

１ 制御回路 ９ 音声合成回路 １０ テープ装置 １４ トーン信号検出回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 孝明 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話回線を介して送られるＤＴＭＦ信号
   により録音再生装置を制御し、且つ音声合成回路により
   前記録音再生装置の状態を音声応答することができるよ
   うにした留守番電話装置において、用件録音モード或い
   は伝言録音モードのいずれかを設定する手段と、夫々の
   モードのとき入力したメッセージを区別して前記録音再
   生装置に録音する手段と、電話回線を介して送られるＤ
   ＴＭＦ信号がメッセージ数の報知であるとき、前記夫々
   のモードにおけるメッセージの件数を加えた件数を前記
   音声合成回路を介して音声応答する手段とを設けたこと
   を特徴とする留守番電話装置。