JPH0523498U - 荷電粒子加速装置の真空ダクト - Google Patents

荷電粒子加速装置の真空ダクト

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JPH0523498U
JPH0523498U JP7751691U JP7751691U JPH0523498U JP H0523498 U JPH0523498 U JP H0523498U JP 7751691 U JP7751691 U JP 7751691U JP 7751691 U JP7751691 U JP 7751691U JP H0523498 U JPH0523498 U JP H0523498U
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JP
Japan
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duct
vacuum duct
bellows
vacuum
charged particle
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Pending
Application number
JP7751691U
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English (en)
Inventor
文彦 仲野
茂 山木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Priority to JP7751691U priority Critical patent/JPH0523498U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空ダクト1の構成部品を少なくし、かつ漏
れ発生の要因となる溶接個所を減少させる。 【構成】 ダクト単管10を、近似円の多角形状に多数
継ぎ合わせて、荷電粒子加速用円軌道を形成してなる真
空ダクト1において、各ダクト単管10の周壁11のう
ちの一箇所または複数箇所に、ベローズ部13を一体形
成し、これによって隣り合うダクト単管10間へのベロ
ーズ継手の介装を不要にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、原子核の変換等において、荷電粒子加速装置の円軌道を形成する真 空ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばサイクロトロン、シンクロトロン等の荷電粒子加速装置において、ター ゲットとなる原子核に打ち当てる荷電粒子を人工的に加速させるための真空の円 軌道は、従来、図3に示すように、直線状に延びる所定長さの多数の筒状ダクト 単管101を、ベローズ継手102を介して互いに一定の微小な角度θを持たせ た状態で近似円の正多角形状に継ぎ合わせてなる真空ダクト100で形成されて いる。ダクト単管101とベローズ継手102は、その対向フランジ101a, 102a同士が互いに溶接され、これによって、内部を真空にした時の気密性を 確保している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような真空ダクト100は、直径が少なくとも100m以上に 及ぶ長大な建造物であり、軌道を真円に近似させる必要から、継ぎ合わされるダ クト単管101は数百個あるいは一千個を超える膨大な数に上るもので、しかも 上記従来構造によると、ダクト単管101と同数のベローズ継手102を用いて プラント全体のカーブを作り出しているため、構成部品が多く、施工の工期が長 くかかったり費用がかさむ問題があった。
【0004】 また、フランジ101a,102aの僅かな溶接不良でも気密性が損なわれる 原因になるため、ダクト単管101間にベローズ継手102を介在させることに よって溶接箇所が多い従来構造では、ダクト100内を真空にする際に漏れが発 生し易く、高真空が得られないおそれがあり、しかもベローズ継手の山谷による 円軌道上の凹凸が多いほど、荷電粒子の加速に対して阻害になるおそれが大きい ものであった。
【0005】 本考案は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ は、真空ダクトの構成部品を少なくし、かつ漏れ発生の可能性のある箇所を減少 させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案に係る荷電粒子加速装置の真空ダクトは、直 線状に延びる所定長さの筒状のダクト単管を、近似円の多角形状に多数継ぎ合わ せて、荷電粒子加速用円軌道を形成してなる真空ダクトにおいて、各ダクト単管 の周壁のうちの一箇所または複数箇所に、ベローズ部を一体形成してなる構成と したものである。
【0007】
【作用】
上記構成によると、各ダクト単管間に角度を持たせて真空ダクト全体のカーブ を得るためのベローズ部が、個々のダクト単管に一体形成されていて、ダクト単 管自体に曲げ角度を付与することができることから、ダクト単管同士の接続にベ ローズ継手を用いる必要がなく、溶接箇所も半減する。
【0008】
【実施例】
図1は、本考案に係る荷電粒子加速装置の真空ダクトの一実施例として、その 構成部品であるダクト単管10を単一で示すものである。ダクト単管10はその 本体部分が所要の長さで直線的に延びる円筒状の周壁11からなり、両端にはそ れぞれ溶接用のフランジ12が形成されており、また、前記周壁11における両 端部側に偏在した位置には、各一条(一山)のベローズ部13がそれぞれ一体に 屈曲形成されている。
【0009】 図2に部分的に示すように、真空ダクト1は、多数のダクト単管10を用い、 これを両端のフランジ12,12同士で溶接し、曲げ可能である各一対のベロー ズ部13おいて、ダクト単管10同士に微小な角度θを持たせて近似円の多角形 状に継ぎ合わせ、これによって、内部に荷電粒子加速用円軌道を形成するもので ある。なお、真空ダクト1は、先にも述べたとおり、数百個あるいは一千個を超 える多数のダクト単管10を継ぎ合わせたもので、直径が少なくとも100m以上に 及ぶ円形構築物である。
【0010】 本実施例の真空ダクト1によると、隣り合うダクト単管10同士に角度θを持 たせるためのベローズ部13が、各ダクト単管10に一対ずつ一体形成されてい るため、従来のようにダクト単管10と同数のベローズ継手を用いて接続する必 要がなく、したがって部品数を半減させることができる。しかも、この結果溶接 箇所も半減するので、内部を真空にする際の外気のリーク防止に対する信頼性も 向上する。
【0011】 また、各ベローズ部13に付与される角度はθ/2であるため、各ダクト単管 10における両ベローズ部13間の部分の長さLaに対して、ベローズ部13と フランジ12の間の部分の長さLbをLa/2とすることによって、図2に示す 組立状態におけるベローズ部13,13,・・・ の間を全て同一長さ(La)とす れば、真空ダクト1は、ダクト単管10の数の二倍の角数を有する正多角形とな り、すなわち、例えばダクト単管10を一千個継ぎ合わせた場合は正二千角形と なるので、より真円に近似させることができる。
【0012】 ベローズ部13は、それぞれ複数条の山部及び谷部からなるものであっても良 いが、各ベローズ部13はθ/2の微小角度を設定可能であれば十分であって、 しかも真空ダクト1内での荷電粒子の加速に対して阻害になる要因を減少させる 観点から、図示のように、ベローズ部13を各一山ずつ屈曲形成したものである ことが最も好ましい。
【0013】 なお、本考案は図示の一実施例に限定されるものではない。例えばベローズ部 13の形成位置や数は任意であり、また、ダクト単管10が異形断面の非円筒形 のものについても本考案の適用が可能である。
【0014】
【考案の効果】
以上、本考案によると、各ダクト単管にベローズ部を一体に形成したことによ って、ダクト単管同士の接続にベローズ継手を用いる必要がなく、このため真空 ダクトの構成部品数が半減して施工工期を短縮できるばかりでなく、溶接箇所が 半減するので、内部を真空にする際のリーク防止に対する信頼性も向上し、しか も、ベローズ部の数はダクト単管の数の整数倍であるため、少ないダクト単管数 でも、真空ダクト全体の形状を真円に近似させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すダクト単管の断面図で
ある。
【図2】同じくダクト単管を継ぎ合わせた真空ダクトの
部分的な平面図である。
【図3】従来構造を示す真空ダクトの部分的な平面図で
ある。
【符号の説明】
1 真空ダクト 10 ダクト単管 11 周壁 12 フランジ 13 ベローズ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状に延びる所定長さの筒状のダクト
    単管を、近似円の多角形状に多数継ぎ合わせて、荷電粒
    子加速用円軌道を形成してなる真空ダクトにおいて、各
    ダクト単管の周壁のうちの一箇所または複数箇所に、ベ
    ローズ部を一体形成してなることを特徴とする荷電粒子
    加速装置の真空ダクト。
JP7751691U 1991-09-02 1991-09-02 荷電粒子加速装置の真空ダクト Pending JPH0523498U (ja)

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JP7751691U JPH0523498U (ja) 1991-09-02 1991-09-02 荷電粒子加速装置の真空ダクト

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080062A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Mitsubishi Electric Corp 真空ダクト

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6482500A (en) * 1987-09-25 1989-03-28 Toshiba Corp Vacuum duct for particle accelerator

Patent Citations (1)

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 19980303