JPH05234658A - 電動式端子圧着工具 - Google Patents
電動式端子圧着工具Info
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- JPH05234658A JPH05234658A JP7224392A JP7224392A JPH05234658A JP H05234658 A JPH05234658 A JP H05234658A JP 7224392 A JP7224392 A JP 7224392A JP 7224392 A JP7224392 A JP 7224392A JP H05234658 A JPH05234658 A JP H05234658A
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- shaft
- way
- dies
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 モーターの回転伝達手段としての部品点数が
少なく、特に歯車を殆ど使用することなく、簡単な構成
により円滑、確実にモーターの回転を圧着ダイスの開閉
動作として伝達し得る電動式端子圧着工具を提供する。 【構成】 バネ付勢された1対の端子圧着用ダイス2
と、進退自在に配置されたダイス開閉用プッシャー3
と、プッシャーの押進作動機構とから成り、モーターの
回転をプッシャーの押進作動機構に伝達してダイスを開
閉するように構成し、プッシャーの押進作動機構は、少
なくとも一つの扁心カムを有する扁心カム軸10に取着
けられたモーターの回転伝達用歯車と、ワンウエイクラ
ッチを備えたワンウエイ回動軸13と、ワンウエイ回動
軸13に設けられたプッシャーの押動部材14と、ワン
ウエイクラッチ12に前方部を取着けると共に、扁心カ
ム軸10の扁心カム部に後方部を摺動可能に抱持させた
揺動レバーとから構成される。
少なく、特に歯車を殆ど使用することなく、簡単な構成
により円滑、確実にモーターの回転を圧着ダイスの開閉
動作として伝達し得る電動式端子圧着工具を提供する。 【構成】 バネ付勢された1対の端子圧着用ダイス2
と、進退自在に配置されたダイス開閉用プッシャー3
と、プッシャーの押進作動機構とから成り、モーターの
回転をプッシャーの押進作動機構に伝達してダイスを開
閉するように構成し、プッシャーの押進作動機構は、少
なくとも一つの扁心カムを有する扁心カム軸10に取着
けられたモーターの回転伝達用歯車と、ワンウエイクラ
ッチを備えたワンウエイ回動軸13と、ワンウエイ回動
軸13に設けられたプッシャーの押動部材14と、ワン
ウエイクラッチ12に前方部を取着けると共に、扁心カ
ム軸10の扁心カム部に後方部を摺動可能に抱持させた
揺動レバーとから構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は端子を導線に圧着固定す
る際に用いる電動式端子圧着工具の改良に関する。
る際に用いる電動式端子圧着工具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電動式端子圧着工具としては、
従来より多種多様の構造のものが提案され、実用化され
ているが、その殆どのものは、モーターの回転により1
対の圧着ダイスを開閉する伝達手段として、多数の歯車
を使用して構成した伝達手段、或はこの伝達手段にカム
部材等の他の手段を付加併用して構成した伝達手段を採
用している。
従来より多種多様の構造のものが提案され、実用化され
ているが、その殆どのものは、モーターの回転により1
対の圧着ダイスを開閉する伝達手段として、多数の歯車
を使用して構成した伝達手段、或はこの伝達手段にカム
部材等の他の手段を付加併用して構成した伝達手段を採
用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記のように
多数の歯車等を使用して構成されたモーターの回転伝達
手段を採用すると、部品点数が多くなるため構造が複雑
になるばかりでなく、コスト高となって不経済であると
共に、故障を生じ易く、且つ故障時の保守点検を容易に
行ない難いといった問題があり、これに加えて、その伝
達効率は必ずしも良好ではないといった問題がある。
多数の歯車等を使用して構成されたモーターの回転伝達
手段を採用すると、部品点数が多くなるため構造が複雑
になるばかりでなく、コスト高となって不経済であると
共に、故障を生じ易く、且つ故障時の保守点検を容易に
行ない難いといった問題があり、これに加えて、その伝
達効率は必ずしも良好ではないといった問題がある。
【0004】本発明は、上記の問題を解決することを課
題として研究開発されたもので、モーターの回転伝達手
段としての部品点数が少なく、特に歯車を殆ど使用する
ことなく、簡単な構成により円滑、確実にモーターの回
転を圧着ダイスの開閉動作として伝達し得ると共に、故
障が少なく、保守点検が容易であり、且つ伝達効率が良
好で、電気の消費量を著しく節減できる経済的な電動式
端子圧着工具を安価に提供することを目的とする。
題として研究開発されたもので、モーターの回転伝達手
段としての部品点数が少なく、特に歯車を殆ど使用する
ことなく、簡単な構成により円滑、確実にモーターの回
転を圧着ダイスの開閉動作として伝達し得ると共に、故
障が少なく、保守点検が容易であり、且つ伝達効率が良
好で、電気の消費量を著しく節減できる経済的な電動式
端子圧着工具を安価に提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明では、開閉自在に
枢着され、且つ拡開するようにバネ付勢された1対の圧
着用ダイスと、このダイスの後部に進退自在に配置され
たダイス開閉用プッシャーと、プッシャーの押進作動機
構とから成り、モーターの回転を該プッシャーの押進作
動機構に伝達してダイスを開閉するように構成された電
動式端子圧着工具であって、上記プッシャーの押進作動
機構は、少なくとも一つの扁心カムを有する扁心カム軸
に取着けられたモーターの回転伝達用歯車と、ワンウエ
イクラッチを備えたワンウエイ回動軸と、このワンウエ
イ回動軸に設けられたプッシャーの押動部材と、上記ワ
ンウエイクラッチ部に前方部を取着けると共に、上記扁
心カム軸の扁心カム部に後方部を摺動可能に抱持させた
揺動レバーとから構成されており、該揺動レバーの揺動
によりワンウエイ回動軸を一方向に回動させるように構
成したことを特徴とする電動式端子圧着工具を開発し、
採用した。
の目的を達成する手段として、本発明では、開閉自在に
枢着され、且つ拡開するようにバネ付勢された1対の圧
着用ダイスと、このダイスの後部に進退自在に配置され
たダイス開閉用プッシャーと、プッシャーの押進作動機
構とから成り、モーターの回転を該プッシャーの押進作
動機構に伝達してダイスを開閉するように構成された電
動式端子圧着工具であって、上記プッシャーの押進作動
機構は、少なくとも一つの扁心カムを有する扁心カム軸
に取着けられたモーターの回転伝達用歯車と、ワンウエ
イクラッチを備えたワンウエイ回動軸と、このワンウエ
イ回動軸に設けられたプッシャーの押動部材と、上記ワ
ンウエイクラッチ部に前方部を取着けると共に、上記扁
心カム軸の扁心カム部に後方部を摺動可能に抱持させた
揺動レバーとから構成されており、該揺動レバーの揺動
によりワンウエイ回動軸を一方向に回動させるように構
成したことを特徴とする電動式端子圧着工具を開発し、
採用した。
【0006】また、本発明では、上記のように構成した
電動式端子圧着工具において、ワンウエイ回動軸に手動
回動操作部を設けたことを特徴とする電動式端子圧着工
具、及びワンウエイ回動軸に設けられたプッシャーの押
動部材を扁心カムで構成したことを特徴とする電動式端
子圧着工具、並びにワンウエイ回動軸に設けられたプッ
シャーの押動部材をクランクで構成したことを特徴とす
る電動式端子圧着工具を夫々開発し、採用した。
電動式端子圧着工具において、ワンウエイ回動軸に手動
回動操作部を設けたことを特徴とする電動式端子圧着工
具、及びワンウエイ回動軸に設けられたプッシャーの押
動部材を扁心カムで構成したことを特徴とする電動式端
子圧着工具、並びにワンウエイ回動軸に設けられたプッ
シャーの押動部材をクランクで構成したことを特徴とす
る電動式端子圧着工具を夫々開発し、採用した。
【0007】
【作用】上記のように構成した本発明に係る電動式端子
圧着工具において、バネ付勢されて拡開している1対の
圧着用ダイスの間に、導線の端部を挿通した端子を配置
し、端子仮止め用の手動回動操作部を操作してワンウエ
イ回動軸を少し回動すると、該回動軸に設けたプッシャ
ーの押動部材の押動作用によりプッシャーは少し前進
し、その先端部で1対の圧着用ダイスの接近している基
部間を押圧し、該ダイスの枢着部を支点として両ダイス
を閉じる方向に回動し、端子を適度に加圧挾持して正し
い位置に保持する。
圧着工具において、バネ付勢されて拡開している1対の
圧着用ダイスの間に、導線の端部を挿通した端子を配置
し、端子仮止め用の手動回動操作部を操作してワンウエ
イ回動軸を少し回動すると、該回動軸に設けたプッシャ
ーの押動部材の押動作用によりプッシャーは少し前進
し、その先端部で1対の圧着用ダイスの接近している基
部間を押圧し、該ダイスの枢着部を支点として両ダイス
を閉じる方向に回動し、端子を適度に加圧挾持して正し
い位置に保持する。
【0008】次に、トリガスイッチを引いてモーターを
回転すると、その回転軸に噛合っている歯車が回転して
その扁心カム軸が回転し、図5に略示するように、該扁
心カム軸の扁心カム部に摺動可能に抱持させた揺動レバ
ーの後方部が揺動して、その揺動作用によりワンウエイ
回動軸のワンウエイクラッチ部に係着させた揺動レバー
の前方部で、ワンウエイクラッチを介してワンウエイ回
動軸を一定方向に回動するので、該ワンウエイ回動軸に
設けた前記プッシャーの押動部材を介してプッシャーを
更に前進させ、その先端で両ダイスの後端部を更に押し
開いて先端部を強く閉じ、所要の端子圧着を行なうもの
である。
回転すると、その回転軸に噛合っている歯車が回転して
その扁心カム軸が回転し、図5に略示するように、該扁
心カム軸の扁心カム部に摺動可能に抱持させた揺動レバ
ーの後方部が揺動して、その揺動作用によりワンウエイ
回動軸のワンウエイクラッチ部に係着させた揺動レバー
の前方部で、ワンウエイクラッチを介してワンウエイ回
動軸を一定方向に回動するので、該ワンウエイ回動軸に
設けた前記プッシャーの押動部材を介してプッシャーを
更に前進させ、その先端で両ダイスの後端部を更に押し
開いて先端部を強く閉じ、所要の端子圧着を行なうもの
である。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面中の図1
〜図5に基づいて説明すれば、この実施例に示す電動式
端子圧着工具は、大別して、工具本体を成すハウジング
1と、該ハウジング1の先端ヘッド部に開閉自在に対向
枢着した1対の端子圧着用ダイス2、2と、該ダイス
2、2の後部に進退自在に配置されたダイス開閉用プッ
シャー3と、該プッシャー3のリターニングスプリング
4と、該プッシャー3の押進作動機構5とから構成され
ている。
〜図5に基づいて説明すれば、この実施例に示す電動式
端子圧着工具は、大別して、工具本体を成すハウジング
1と、該ハウジング1の先端ヘッド部に開閉自在に対向
枢着した1対の端子圧着用ダイス2、2と、該ダイス
2、2の後部に進退自在に配置されたダイス開閉用プッ
シャー3と、該プッシャー3のリターニングスプリング
4と、該プッシャー3の押進作動機構5とから構成され
ている。
【0010】而して、上記1対の端子圧着用ダイス2、
2は、略中間部でピン軸6、6により開閉自在に枢着さ
れており、且つ夫々の後端部にダイス拡開用のスプリン
グ7の両端を係着して、常態において両ダイス2、2を
拡開するようにバネ付勢されて配設されており、さらに
本体の軸線を中心にして回動変位自在に構成されてい
る。
2は、略中間部でピン軸6、6により開閉自在に枢着さ
れており、且つ夫々の後端部にダイス拡開用のスプリン
グ7の両端を係着して、常態において両ダイス2、2を
拡開するようにバネ付勢されて配設されており、さらに
本体の軸線を中心にして回動変位自在に構成されてい
る。
【0011】また、上記ダイス開閉用プッシャー3は、
その楔状の先端部8を上記両ダイス2、2の後端の中間
位置に臨ませて本体の軸線方向に沿って進退自在に配設
されており、リターニングスプリング4により常態にお
いて後方に復帰移動するように付勢されており、且つこ
の実施例では、その後端にカム従動子9が連結されてい
る。
その楔状の先端部8を上記両ダイス2、2の後端の中間
位置に臨ませて本体の軸線方向に沿って進退自在に配設
されており、リターニングスプリング4により常態にお
いて後方に復帰移動するように付勢されており、且つこ
の実施例では、その後端にカム従動子9が連結されてい
る。
【0012】また、上記プッシャー3の押進作動機構5
は、この実施例では、ハウジング1の後部に内装したモ
ーターMと、夫々のカム作用面を180度扁位させて上
下二段に設けた扁心カム10a、10bを有する扁心カ
ム軸10に軸支されたモーターMの回転伝達用歯車11
と、扁心カム軸10の前方に立設軸装され、少なくとも
上下二段のワンウエイクラッチ12a、12bを介して
一方向にのみ回転するように構成されたワンウエイ回動
軸13と、該ワンウエイ回動軸13の外周に取着けた扁
心カムから成るプッシャー3の押動部材14と、前記扁
心カム軸10の扁心回動をワンウエイ回動軸13に伝達
して該回動軸13及び前記押動部材14を一方向に回動
させる伝達用の2本の揺動レバー15a、15bと、ワ
ンウエイ回動軸13の下部周側に設けたリング部材から
成る手動回動操作部16とから構成されている。なお、
ワンウエイクラッチ12cを補設しておいてもよい。
は、この実施例では、ハウジング1の後部に内装したモ
ーターMと、夫々のカム作用面を180度扁位させて上
下二段に設けた扁心カム10a、10bを有する扁心カ
ム軸10に軸支されたモーターMの回転伝達用歯車11
と、扁心カム軸10の前方に立設軸装され、少なくとも
上下二段のワンウエイクラッチ12a、12bを介して
一方向にのみ回転するように構成されたワンウエイ回動
軸13と、該ワンウエイ回動軸13の外周に取着けた扁
心カムから成るプッシャー3の押動部材14と、前記扁
心カム軸10の扁心回動をワンウエイ回動軸13に伝達
して該回動軸13及び前記押動部材14を一方向に回動
させる伝達用の2本の揺動レバー15a、15bと、ワ
ンウエイ回動軸13の下部周側に設けたリング部材から
成る手動回動操作部16とから構成されている。なお、
ワンウエイクラッチ12cを補設しておいてもよい。
【0013】而して、上記両揺動レバー15a、15b
の前方部の円孔部17、17をワンウエイクラッチ12
a、12bのカラー部に夫々嵌着すると共に、その後端
部の二又状の切欠孔部18、18により上記扁心カム軸
10の扁心カム10a、10bを摺動可能に抱持し、且
つ前記プッシャー3の後端に連結したカム従動子9の外
周面を、リターニングスプリング4の弾撥力によりプッ
シャー3の押動部材の外周面に圧接して電動式端子圧着
工具を構成したものであって、図において、19はプッ
シャー3の楔状先端部8の取着杆、20は皿バネ、21
はトリガスイッチ、22はピニオン歯車、23はハンド
ル24に内装した電池、25は導線を夫々示すものであ
る。
の前方部の円孔部17、17をワンウエイクラッチ12
a、12bのカラー部に夫々嵌着すると共に、その後端
部の二又状の切欠孔部18、18により上記扁心カム軸
10の扁心カム10a、10bを摺動可能に抱持し、且
つ前記プッシャー3の後端に連結したカム従動子9の外
周面を、リターニングスプリング4の弾撥力によりプッ
シャー3の押動部材の外周面に圧接して電動式端子圧着
工具を構成したものであって、図において、19はプッ
シャー3の楔状先端部8の取着杆、20は皿バネ、21
はトリガスイッチ、22はピニオン歯車、23はハンド
ル24に内装した電池、25は導線を夫々示すものであ
る。
【0014】次に、上記のように構成した実施例による
端子圧着操作の一例を作用と共に説明する。まづ、スプ
リング7により付勢されて拡開している1対の圧着用ダ
イス2、2の間に、導線の端部を挿通した端子を配置
し、該端子を正しい位置に保持(仮止め)するための手
動回動操作部16を回動操作してワンウエイ回動軸13
を所要量だけ回動すると、該回動軸13に設けた扁心カ
ムから成るプッシャー5の押動部材14が回動し、その
カム作用面でプッシャー5を少し前進させて、楔状の先
端部8によりスプリング7の付勢力に抗して1対のダイ
ス2、2の接近している基部間を押圧し、該両ダイス
2、2を枢着ピン軸6を支点として閉じる方向に回動
し、端子を適度に加圧挾持して正しい位置に保持する。
端子圧着操作の一例を作用と共に説明する。まづ、スプ
リング7により付勢されて拡開している1対の圧着用ダ
イス2、2の間に、導線の端部を挿通した端子を配置
し、該端子を正しい位置に保持(仮止め)するための手
動回動操作部16を回動操作してワンウエイ回動軸13
を所要量だけ回動すると、該回動軸13に設けた扁心カ
ムから成るプッシャー5の押動部材14が回動し、その
カム作用面でプッシャー5を少し前進させて、楔状の先
端部8によりスプリング7の付勢力に抗して1対のダイ
ス2、2の接近している基部間を押圧し、該両ダイス
2、2を枢着ピン軸6を支点として閉じる方向に回動
し、端子を適度に加圧挾持して正しい位置に保持する。
【0015】次に、トリガスイッチ22を引いてモータ
ーMを回転すると、ピニオン歯車22を介し、歯車11
が回転して上下二段に設けた扁心カム10a、10bを
回動する。扁心カム10a、10bが回動すると、図5
に略示するように、該両カム部に摺動可能に抱持させた
揺動レバー15a、15bの後方部が揺動し、例えば、
先づ上段の揺動レバー15aが上段の扁心カム10aの
扁位突出したカム作用面に押されて上段のワンウエイク
ラッチ12aを作動する方向に揺動し、該クラッチ12
aを介してワンウエイ回動軸13を回動する。次に、下
段の揺動レバー15bが下段の扁心カム10bの扁位突
出したカム作用面に押されて下段のワンウエイクラッチ
12bを作動する方向に揺動し、該クラッチ12bを介
してワンウエイ回動軸13を回動する。
ーMを回転すると、ピニオン歯車22を介し、歯車11
が回転して上下二段に設けた扁心カム10a、10bを
回動する。扁心カム10a、10bが回動すると、図5
に略示するように、該両カム部に摺動可能に抱持させた
揺動レバー15a、15bの後方部が揺動し、例えば、
先づ上段の揺動レバー15aが上段の扁心カム10aの
扁位突出したカム作用面に押されて上段のワンウエイク
ラッチ12aを作動する方向に揺動し、該クラッチ12
aを介してワンウエイ回動軸13を回動する。次に、下
段の揺動レバー15bが下段の扁心カム10bの扁位突
出したカム作用面に押されて下段のワンウエイクラッチ
12bを作動する方向に揺動し、該クラッチ12bを介
してワンウエイ回動軸13を回動する。
【0016】ワンウエイ回動軸13の回動により、該回
動軸13に設けた扁心カムから成るプッシャー3の押動
部材14を回動し、その扁心突出している押動作用面に
より該押動部材14に当接しているカム従動子9を介し
てプッシャー3を更に前進させ、プッシャー3の楔状の
先端部8で両ダイス2、2の後端中間部を更に押し開い
て先端圧着部を強く閉じ、所要の端子圧着を行なうもの
であり、圧着作業が終了すると、押動部材14の押動作
用面がプッシャー3のカム従動子9から外れて後退する
ことにより、カム摺動子9と共にプッシャー3がリター
ニングスプリング4に押されて後退し、次の端子圧着体
勢を整えるものである。
動軸13に設けた扁心カムから成るプッシャー3の押動
部材14を回動し、その扁心突出している押動作用面に
より該押動部材14に当接しているカム従動子9を介し
てプッシャー3を更に前進させ、プッシャー3の楔状の
先端部8で両ダイス2、2の後端中間部を更に押し開い
て先端圧着部を強く閉じ、所要の端子圧着を行なうもの
であり、圧着作業が終了すると、押動部材14の押動作
用面がプッシャー3のカム従動子9から外れて後退する
ことにより、カム摺動子9と共にプッシャー3がリター
ニングスプリング4に押されて後退し、次の端子圧着体
勢を整えるものである。
【0017】次に、図6は本発明の他の実施例を示すも
ので、ワンウエイ回動軸13に取着けるプッシャー3の
押動部材14を扁心カムで構成することなく、クランク
で構成し、該クランクの先端をプッシャー3の後端部に
直接に連結してリターニングスプリング4を用いていな
い点においてのみ上記実施例と相違しており、その押動
作用及びその他の構成は上記実施例と変るところがな
い。したがって、上記実施例と同一部分には同一符号が
付してある。
ので、ワンウエイ回動軸13に取着けるプッシャー3の
押動部材14を扁心カムで構成することなく、クランク
で構成し、該クランクの先端をプッシャー3の後端部に
直接に連結してリターニングスプリング4を用いていな
い点においてのみ上記実施例と相違しており、その押動
作用及びその他の構成は上記実施例と変るところがな
い。したがって、上記実施例と同一部分には同一符号が
付してある。
【0018】上記の説明より明らかなように、上記実施
例にしたがえば、モーターの回転作用の伝達機構とし
て、従来のように多数の歯車群等を使用していないの
で、構成簡単にして安価であり、故障が少なく、保守点
検も容易であるばかりでなく、プッシャー3の押進作動
機構5の独自の構成と作用、就中、ワンウエイ回動軸1
3の回動推進部材としての揺動レバー等の独自の配置構
成と作用により、両ダイス2、2の開閉動作を円滑、ス
ピーディーに効率よく達成できるので、手動回動操作部
を操作して予め端子を仮止めできることと相俟って、電
気の消費量を著しく節減できる等の従来にない効果を達
成できるものである。
例にしたがえば、モーターの回転作用の伝達機構とし
て、従来のように多数の歯車群等を使用していないの
で、構成簡単にして安価であり、故障が少なく、保守点
検も容易であるばかりでなく、プッシャー3の押進作動
機構5の独自の構成と作用、就中、ワンウエイ回動軸1
3の回動推進部材としての揺動レバー等の独自の配置構
成と作用により、両ダイス2、2の開閉動作を円滑、ス
ピーディーに効率よく達成できるので、手動回動操作部
を操作して予め端子を仮止めできることと相俟って、電
気の消費量を著しく節減できる等の従来にない効果を達
成できるものである。
【0019】以上、本発明の主要な実施例について詳述
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、発明の目的を達成でき、且つ発明の要旨を逸脱しな
い範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然で
ある。
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、発明の目的を達成でき、且つ発明の要旨を逸脱しな
い範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然で
ある。
【0020】
【発明の効果】本発明は、前記のように構成され、特
に、電動式端子圧着工具におけるダイス開閉用プッシャ
ーの押進作動機構を、少なくとも一つの扁心カムを有す
る扁心カム軸に取着けられたモーターの回転伝達用歯車
と、ワンウエイクラッチを備えたワンウエイ回動軸と、
このワンウエイ回動軸に設けられたプッシャーの押動部
材と、上記ワンウエイクラッチ部に前方部を取着けると
共に、上記扁心カム軸の扁心カム部に後方部を摺動可能
に抱持させた揺動レバーとにより構成し、該揺動レバー
の揺動によりワンウエイ回動軸を一方向に回動させるよ
うに構成したので、従来の電動式端子圧着工具によって
は達成できない次の諸効果を奏するものである。
に、電動式端子圧着工具におけるダイス開閉用プッシャ
ーの押進作動機構を、少なくとも一つの扁心カムを有す
る扁心カム軸に取着けられたモーターの回転伝達用歯車
と、ワンウエイクラッチを備えたワンウエイ回動軸と、
このワンウエイ回動軸に設けられたプッシャーの押動部
材と、上記ワンウエイクラッチ部に前方部を取着けると
共に、上記扁心カム軸の扁心カム部に後方部を摺動可能
に抱持させた揺動レバーとにより構成し、該揺動レバー
の揺動によりワンウエイ回動軸を一方向に回動させるよ
うに構成したので、従来の電動式端子圧着工具によって
は達成できない次の諸効果を奏するものである。
【0021】(1) ワンウエイクラッチを備えたワン
ウエイ回動軸の一定方向の回動によりプッシャーを押進
してダイスの開閉を行なうので、誤動作なく確実、円滑
にダイスを開閉できる。
ウエイ回動軸の一定方向の回動によりプッシャーを押進
してダイスの開閉を行なうので、誤動作なく確実、円滑
にダイスを開閉できる。
【0022】(2) 独自の配置構成と作用を備えた揺
動レバーを、特定の配置状態で、例えば2本使用するこ
とにより、端子圧着速度を倍増できるので、圧着作業能
率を向上し得ると共に、電気の消費量を著しく節減でき
る。
動レバーを、特定の配置状態で、例えば2本使用するこ
とにより、端子圧着速度を倍増できるので、圧着作業能
率を向上し得ると共に、電気の消費量を著しく節減でき
る。
【0023】(3) モーターの回転作用の伝達機構と
して、従来のように多数の歯車群等を使用していないの
で、構成簡単にして安価であり、故障が少なく保守点検
も容易である。
して、従来のように多数の歯車群等を使用していないの
で、構成簡単にして安価であり、故障が少なく保守点検
も容易である。
【図1】本発明の実施例を示す内部機構の側面図であ
る。
る。
【図2】要部の縦断側面図である。
【図3】ダイス部分を90度回動した状態における内部
機構の平面図である。
機構の平面図である。
【図4】ダイスを噛合わせた状態における内部機構の側
面図である。
面図である。
【図5】ダイス部分を90度回動してダイスを噛合わせ
た状態における内部機構の平面図である。
た状態における内部機構の平面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すもので、ダイス部分
を90度回動してダイスを噛合わせた状態における内部
機構の平面図である。
を90度回動してダイスを噛合わせた状態における内部
機構の平面図である。
1 ハウジング 2 端子圧着用ダイス 3 ダイス開閉用プッシャー 4 リターニングスプリング 5 押進作動機構 6 ピン軸 7 ダイス拡開用スプリング 8 プッシャー先端部 9 カム従動子 10 扁心カム軸 10a 上段の扁心カム 10b 下段の扁心カム 11 モーターの回転伝達用歯車 12a 上段のワンウエイクラッチ 12b 下段のワンウエイクラッチ 13 ワンウエイ回動軸 14 プッシャーの押動部材 15a 上段の揺動レバー 15b 下段の揺動レバー 16 手動回動操作部 17 円孔部 18 切欠孔部 19 取着杆 20 皿バネ 21 トリガスイッチ 22 ピニオン歯車 23 電池 24 ハンドル 25 導線 M モーター
Claims (4)
- 【請求項1】 開閉自在に枢着され、且つ拡開するよう
にバネ付勢された1対の圧着用ダイスと、このダイスの
後部に進退自在に配置されたダイス開閉用プッシャー
と、プッシャーの押進作動機構とから成り、モーターの
回転を該プッシャーの押進作動機構に伝達してダイスを
開閉するように構成された電動式端子圧着工具であっ
て、上記プッシャーの押進作動機構は、少なくとも一つ
の扁心カムを有する扁心カム軸に取着けられたモーター
の回転伝達用歯車と、ワンウエイクラッチを備えたワン
ウエイ回動軸と、このワンウエイ回動軸に設けられたプ
ッシャーの押動部材と、上記ワンウエイクラッチ部に前
方部を取着けると共に、上記扁心カム軸の扁心カム部に
後方部を摺動可能に抱持させた揺動レバーとから構成さ
れており、該揺動レバーの揺動によりワンウエイ回動軸
を一方向に回動させるように構成したことを特徴とする
電動式端子圧着工具。 - 【請求項2】 ワンウエイ回動軸に手動回動操作部を設
けたことを特徴とする請求項1に記載の電動式端子圧着
工具。 - 【請求項3】 ワンウエイ回動軸に設けられたプッシャ
ーの押動部材を扁心カムで構成したことを特徴とする請
求項1に記載の電動式端子圧着工具。 - 【請求項4】 ワンウエイ回動軸に設けられたプッシャ
ーの押動部材をクランクで構成したことを特徴とする請
求項1に記載の電動式端子圧着工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7224392A JPH0650660B2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 電動式端子圧着工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7224392A JPH0650660B2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 電動式端子圧着工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05234658A true JPH05234658A (ja) | 1993-09-10 |
JPH0650660B2 JPH0650660B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=13483661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7224392A Expired - Lifetime JPH0650660B2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 電動式端子圧着工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650660B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5546653A (en) * | 1993-10-01 | 1996-08-20 | Societe Nationale Aerospatiale Industrielle | Crimping tool for the connection of an electric cable in an end element |
US6138346A (en) * | 1998-12-21 | 2000-10-31 | Connectool Inc. | Portable hand-held battery-powered crimping tool |
US7028393B2 (en) * | 2003-05-29 | 2006-04-18 | Shu Chen Wei | Contraction tool |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202008013411U1 (de) | 2008-10-10 | 2010-03-18 | Weidmüller Interface GmbH & Co. KG | Crimpwerkzeug |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP7224392A patent/JPH0650660B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5546653A (en) * | 1993-10-01 | 1996-08-20 | Societe Nationale Aerospatiale Industrielle | Crimping tool for the connection of an electric cable in an end element |
US6138346A (en) * | 1998-12-21 | 2000-10-31 | Connectool Inc. | Portable hand-held battery-powered crimping tool |
US7028393B2 (en) * | 2003-05-29 | 2006-04-18 | Shu Chen Wei | Contraction tool |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0650660B2 (ja) | 1994-06-29 |
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