JPH05233819A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05233819A
JPH05233819A JP4032194A JP3219492A JPH05233819A JP H05233819 A JPH05233819 A JP H05233819A JP 4032194 A JP4032194 A JP 4032194A JP 3219492 A JP3219492 A JP 3219492A JP H05233819 A JPH05233819 A JP H05233819A
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dots
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俊雄 胡中
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一彦 佐藤
Seikichi Nakamura
盛吉 中村
Jun Moroo
潤 師尾
Tomohisa Mikami
知久 三上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンタ等の画像形成装置の構成に関し、画
像のギザギザ、すなわちジャギー修正のために1個のド
ットを副走査方向の2個のドットに分割するときの記録
幅を一定として、画質を改善する。 【構成】 ジャギー部分の直線と主走査方向との角度を
検出する手段6、単独記録ドットの径を指定する手段
7、該ドットの標準間隔を指定する手段8、紙送り量を
一定と仮定して2個の分割ドットの記録幅が単独記録ド
ットの直径と等しくなるように分割ドットの径を決定す
る手段9、および紙送り量の検出結果を用いて分割ドッ
トの包絡線の副走査方向の間隔が単独記録ドットの直径
と等しくなるように、分割ドットの一方の主走査方向の
記録位置を変更する手段10とを備えるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンタ、LED
プリンタ、液晶プリンタ、熱転写プリンタ、インクジェ
ットプリンタ等のプリンタ、すなわち画像形成装置の構
成に係り、さらに詳しくは低解像度の記録方法のために
生ずる画像のジャギー、すなわちギザギザを減少させて
入力画像の画質を向上させる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置として使われているプリン
タは、現在、 300dpi の物が主流である。従って、電子
計算機から出力される信号も、 300dpi に対応している
ものが多い。しかし、 300dpi などの低解像度のプリン
タでは、図15に示すジャギーが目立つという欠点があ
る。この決定をなくすためには、画素密度を増加させて
やればよい。ところが、極く単純に画素密度を増加させ
ると、ページバッファの増加と、エンジンの高精度化に
伴うプリンタコストの増加に加えて、(1) 巷間に流布さ
れている 300dpi 用のビットマップフォントが使えな
い。(2) 広く流通している 300dpi の入力機器(スキャ
ナ等)が使えないと言う欠点がある。ところで、レーザ
プリンタでは、副走査方向の画素密度を上げる。即ち、
紙送り/ドラム送りのピッチを上げることは難しく、仮
に出来たとしても高コストになる。一方、主走査方向の
画素密度を上げるには、レーザ光を変調する周波数を高
くするだけで良く、比較的容易、かつ低コストで実現可
能である。そこで、主走査方向の画素の位置決め精度を
3倍にし、また、画素の大きさを12段階に変えることに
より、画質の向上を図る方法が提案されている(USP
4,847,641)。この方法は、入力した画像の画素を、あら
かじめ定められた大きさのマスクで切り取り、予めRO
Mに書き込まれているパターンと比較し、パターンと一
致した場合に、対応する画素の位置と大きさを修正する
方法である。
【0003】図16はこの修正方法の説明図である。同
図においては入力データ1をサンプリングウィンドウ2
で切り出し、右にあるテンプレート3と比較して、デー
タが一致した場合に対応する画素の位置と大きさの変更
が行われる。
【0004】また図15に示したような横方向の直線に
近い角度のジャギーを低下させるために、本来1個の記
録ドットで表現すべきものを副走査方向の2個のドット
に分割して画質改善を行う方法がある。置き換えられる
2個の記録ドットのそれぞれの大きさは、文字や図形を
実際に記録して、カットアンドトライでジャギーが目立
たないようにチューニングを行って決定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
で説明したような方法では多くのマスクパターンを持つ
必要があるために速度が遅く、マスクパターン記憶用の
メモリ量が大きくなるという問題点と、限られたマスク
パターンと完全に一致する画素配置についてしか修正が
行われないという問題点があった。
【0006】また1個の記録ドットを副走査方向の2個
のドットに分割して記録する方法を用いる場合には、チ
ューニングのために人手による膨大な手間を必要とし、
記録するプリンタのドット径が変わるとチューニング作
業を再度繰り返したり、不充分なチューニングでは画質
改善効果が少ないという問題点があった。
【0007】更に、このように1個のドットを副走査方
向の2個のドットに分割する場合には、副走査方向の紙
送り量の変動によって2個のドットが近づきすぎたり、
あるいは離れすぎたりして、期待されるような画質改善
効果が上らないという問題点もあった。
【0008】本発明はジャギー部分の横方向の直線の主
走査方向との角度を検出して、その角度に応じて1個の
記録ドットを2個の副走査方向の記録ドットに分割した
場合の分割記録ドットの大きさを決定し、更に紙送り量
を検出して2個の分割記録ドットの記録幅を一定とする
ことにより、画質を改善することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。同図は低解像度の記録方式を用いなが
ら、ジャギーが少ない高品位な直線を記録し、入力画像
の画質改善を行う画像形成装置の原理ブロック図であ
る。
【0010】図1において、傾き検出手段6は、例えば
ビットマップメモリ内の入力画像データからジャギー部
分の直線の主走査方向の傾きを検出する。この傾き検出
は、例えばテンプレートとの比較によって行われる。ま
た単独ドット径指定手段7は、例えばドット径レジスタ
であり、入力画像データにおける単独の記録ドットの大
きさ、例えば直径を指定し、標準ドット間隔指定手段8
は、例えばドット間隔レジスタであり、紙送り量が変化
しないときの単独記録ドットの間隔、すなわちドットピ
ッチを指定する。
【0011】分割記録ドット形状決定手段9は、例えば
ルックアップテーブルであり、傾き検出手段6の出力す
るジャギー部分の直線の主走査方向となす傾き、単独ド
ット径指定手段7が指定する単独記録ドットの直径、お
よび標準ドット間隔指定手段8が指定するドットピッチ
とを用いて、2個の分割記録ドットを副走査方向の直線
上に中心がくるように並べた時の記録幅を示す包絡線の
間隔が単独記録ドットの直径と等しくなるように、2個
の分割記録ドットの形状を決定する。
【0012】更にドット記録位置決定手段10も、例え
ばルックアップテーブルであり、副走査方向の実際のド
ット間隔となる紙送り量を検出し、その検出結果と傾き
検出手段6の出力とを用いて、2個の分割記録ドットの
包絡線の副走査方向の間隔が単独記録ドットの直径と等
しくなるように、それら2個の分割記録ドットの一方の
主走査方向の記録位置を変更することにより、ドットの
記録位置を決定する。
【0013】
【作用】本発明においては、単独の記録ドットを副走査
方向の2個の記録ドットに分割する場合に、その記録幅
を単独記録ドットの直径と等しくすることによって、直
線のあらゆる部分でその幅、つまり包絡線の間隔が等し
くなるように画質改善が行われる。
【0014】包絡線の間隔を等しくするために、まず紙
送り量が変動しない場合を対象として、単独の記録ドッ
トの直径と、分割されて記録される2個の記録ドットの
副走査方向の記録幅とが等しくなるように、分割される
2個の記録ドットの半径が決定される。2個に分割され
る記録ドットは記録ドットのうちの一部であり、他の記
録ドットは分割されず、単独の記録ドットのままで記録
される。
【0015】2個に分割される記録ドットのそれぞれの
中心は当然主走査線上にある必要があり、従って副走査
方向に分割される2個の記録ドットの中心の間隔は副走
査方向のドットピッチと一致する。例えば右上りの直線
のジャギーを低減するためには、ある主走査線とその1
本上の主走査線との上に、分割された2個の記録ドット
の中心があるように分割記録ドットの形状が決定され
る。
【0016】図1において、分割記録ドット形状決定手
段9により、ジャギー部分の直線の主走査方向の傾き
と、単独記録ドットの大きさと、単独記録ドットの間隔
とを用いて、2個の記録ドットの半径の演算式に従って
その形状が決定される。実際に演算を行う代わりに、そ
れらの間の関係を格納したルックアップテーブルを備え
ることにより、2個の分割記録ドットの形状を決定する
ことができる。
【0017】しかしながら紙送り量、すなわち実際の副
走査方向のドット間隔が変動し、標準ドット間隔からず
れた場合には、上述のようにして決定された2個の記録
ドットの記録幅は当然単独記録ドットの直径とは等しく
ならない。そこで本発明においては、ドット記録位置決
定手段10によって副走査方向の実際のドット間隔、す
なわち紙送り量が検出され、2個の分割記録ドットの記
録幅、すなわち包絡線の副走査方向の間隔が単独記録ド
ットの直径と等しくなるように、2個の分割記録ドット
のうちの一方の主走査方向の記録位置の変更がおこなわ
れる。例えば紙送り量が標準ドット間隔より大きくなっ
た場合には、2個の分割ドットのうち下のドットを左側
に移動させ、また基準間隔より短くなった時には右側に
移動させることにより、2つの記録ドットの記録幅、す
なわち包絡線の間隔が一定となるように記録ドット位置
の決定が行われる。
【0018】以上のように、本発明によれば、ジャギー
部分の直線を間隔が等しい包絡線を持つジャギーのない
直線に修正することができる。
【0019】
【実施例】図2は本発明におけるジャギー修正方式の説
明図(その1)である。同図(a)は右上りの直線のジャ
ギーの例である。同図(b) は紙送り量の変動がない場合
のジャギーの修正結果を示し、同図(a) における単独記
録ドットの一部を副走査方向の2個のドットに分けるこ
とにより、ジャギーが低減されている。この2個の記録
ドットへの分割に際しては、修正結果としての直線の包
絡線の間隔が一定となるように行われる。また2個の分
割記録ドットは、ある主走査線とその1本上の主走査線
上に中心があるように記録される。
【0020】図2(c) は2個の分割記録ドットの決定法
の説明図である。同図において、横軸の目盛りは主走査
方向のドット間隔を示し、単位間隔が主走査方向のドッ
トピッチに対応する。縦軸の目盛りは副走査ドット間隔
を示し、単位間隔が副走査方向の紙送りピッチに対応す
る。本実施例ではこれらのピッチは等しいものとする。
【0021】図2(c) において、rn m は主走査方向
のn番目のライン上で副走査方向(上下方向)のm番目
の記録ドットのドット半径を示す。原点における記録ド
ットの半径r0 0 は画像の補正前と補正後とで変化し
ない単独記録ドットの半径である。例えば半径r0 2
およびr1 2 の記録ドットは補正前の単独記録ドット
を2個に分割したものであり、それぞれの中心は主走査
線上にある。
【0022】図2(c) において、単独記録ドットの半径
0 0 と2個の分割記録ドットの半径r1 2 および
0 2 との関係は次式で与えられる。
【0023】
【数1】
【0024】ここで“pitch ”は副走査方向の紙送りピ
ッチである。(1) 式において、ジャギーのある直線と主
走査方向との角度θを用いることにより、半径r0 2
およびr1 2 は次式で与えられる。
【0025】
【数2】
【0026】ここで“pitch ”は前述のように主走査、
副走査の両方向について等しいものとする。図3は分割
される記録ドットの大きさ決定の説明図であり、(2) 、
(3) 式を説明するものである。同図(a) において、AB
=2pitch × tanθが成立し、
【0027】
【数3】
【0028】から(2) 式が導かれる。さらに図3(b) に
おいて、CD=2pitch × tanθが成立し
【0029】
【数4】
【0030】から(3) 式が導かれる。同様にして、分割
記録ドットの半径は一般的に次式で与えられる。
【0031】
【数5】
【0032】ここでrは単独記録ドットの半径(=
0 0 )であり、mが4以上に対しては(4) ,(5) 式
の演算が反復して行われる。図4は本発明におけるジャ
ギー修正方式の説明図(その2)である。同図は紙送り
量が標準ドットピッチからずれた場合のジャギー修正方
式の説明図である。同図(a) は紙送り量が変動のない時
の修正方式であり、これは図2、および3を用いて説明
した修正方式である。
【0033】一般にプリンタにおいて主走査方向の解像
度はLEDヘッドや光学的走査系によって決定され、安
定したものであるが、副走査方向の紙送りピッチは紙送
りの精度によって変動し、必ずしも安定ではない。副走
査方向のピッチが変わると、分割される2個の記録ドッ
トの記録幅、すなわち包絡線の幅が変わり、前述の(1)
式が成立しないことになる。紙送り量の変動はサーボコ
ントロールを行うことなどによって低減させることがで
きるが、変動を検出してから機械的に補正するまでの時
間として最低数 100ms程度を必要し、高速記録を行うプ
リンタではその低減が困難である。
【0034】図4(b) は紙送り量が標準ドット間隔(基
準紙送りピッチ)より長くなった時のジャギー修正方式
の説明図である。同図において、分割記録ドット(分割
しないドットも含む)のうち、下のラインのドットは図
(a) の位置よりも左側に寄せられている。その移動量Δ
Sは紙送り変動量Δ 外 と記録すべき直線の主走査
【0035】
【外1】
【0036】方向の傾きθとを用いて次式によって与え
られる。
【0037】
【数6】
【0038】図4(c) は紙送り量が基準紙送りピッチよ
り短くなった時の修正方式の説明図である。同図におい
ては、下のラインの全てのドットが同図(a) に比べて右
側に寄せられている。その移動量は、(6) 式において紙
送り変動量Δ 外 を負とす
【0039】
【外2】
【0040】ることにより、移動量ΔSも負、すなわち
右側への移動を示すものとなる。このように、本実施例
によれば紙送り量の変動によって副走査方向の実際のド
ット間隔が変化しても、分割記録ドットの包絡線の幅を
一定に保つことができる。
【0041】図5は画像形成装置の第1の実施例のシス
テム構成ブロック図である。同図において、画像形成装
置は入力ビットマップ画像データを記憶するビットマッ
プメモリ21、ビットマップメモリ21からシリアルに
読み出されるデータを一時的に保持するためのレジスタ
群としてのラインバッファメモリ221 〜22m 、これ
らのラインバッファメモリから切り出されたデータを保
持するレジスタ23、レジスタ23に切り出されたビッ
トマップ画像データからジャギーのある直線の傾きを検
出する角度検出器24、単独記録ドットの半径を保持す
るドット径レジスタ25、レジスタ23に保持されてい
る切り出し画像とビットマップメモリ21内の画像デー
タから決定される座標位置を指示するドット座標レジス
タ26、副走査方向のドット間隔、すなわち標準紙送り
量を保持するドット間隔レジスタ27、実際の記録紙の
紙送り量を保持するライン間隔レジスタ28、ドット間
隔レジスタ27の出力する標準ドット間隔とライン間隔
レジスタ28の出力する実際のドット間隔との差をとる
差分器29、単独記録ドットの半径、標準ドット間隔、
ドット座標、および直線の傾きから2個の分割記録ドッ
トを副走査方向に並べた時の記録幅と単独記録ドットの
直径とが等しくなるように2個の記録ドットの半径を
(4) および(5) 式から演算した結果をテーブル化したド
ット形状演算ルックアップテーブル(LUT)30、差
分器29の出力としての標準ドット間隔と実際の紙送り
量との差分量、および直線の傾きとを用いて(6) 式から
演算した結果をテーブル化したドット記録位置演算LU
T31、2つのルックアップテーブル30,31の出力
を用いて実際のドットの記録を制御するレーザ駆動ドラ
イバ32、電子写真プロセス上に潜像を作成する露光光
学系33、ドラム34、および紙送りローラ35、紙送
りローラ35の回転量を検出するためのエンコーダ3
6、エンコーダ36の出力から実際の紙送り量、すなわ
ちライン間隔を演算するライン間隔演算器37から構成
されている。
【0042】図5において、図示しないプリンタ外部イ
ンタフェースからビットマップメモリ21に画像データ
が転送され、印字命令が外部インタフェースから出力さ
れると、ラインバッファメモリ221 〜22m にビット
マップデータがページ先頭から送出される。ラインバッ
ファメモリ221 〜22m はシリアル入力レジスタであ
り、これらのレジスタ(M個)にビットマップデータが
取り込まれると、それぞれのシリアル入力レジスタから
N個のビットマップデータがパラレルに取り出され、N
×Mの画素のビットマップの画像領域のデータがレジス
タ23に格納される。
【0043】レジスタ23に切り出されたN×M画素分
のビットマップ画像データは角度検出器24に入力さ
れ、直線の傾きが検出される。検出された角度はドット
形状演算LUT30によるドット形状決定、およびドッ
ト記録位置演算LUT31によるドット記録位置の決定
に用いられる。
【0044】実際のドットの形状の決定時には、検出さ
れた直線の角度の他に単独記録ドットの半径、標準ドッ
ト間隔、およびドット座標を用いてドット形状演算LU
T30によってドットの径が求められる。副走査方向の
ドットピッチ、すなわち標準ドット間隔は通常工場出荷
時にドット径レジスタ25に設定される。
【0045】ドット記録位置、すなわちドット移動量の
決定においては、前述の角度検出器24による検出結果
に加えて紙送り量の検出が必要となる。紙送り量は記録
紙を搬送する紙送りローラ35の回転軸に取付けられた
エンコーダを用いて計測される。エンコーダ36はロー
ラ35の回転に伴ってパルスを発生するものであり、回
転が遅くなるとパルス間隔が長くなり、逆に速くなると
パルス間隔が狭くなる。例えば、このパルス間隔をライ
ン間隔演算器37によって紙送り量に変換し、その結果
がライン間隔レジスタ28に格納される。その格納結果
はドット間隔レジスタ27に保持されている標準ドット
間隔と差分器29によって差がとられ、その差分結果は
ドット記録位置演算LUT31に入力され、ドット記録
位置、すなわちドット移動量がレーザ駆動ドライバ32
に与えられる。レーザ駆動ドライバ32は、ドット形状
演算LUT30から入力されるドットの大きさ、ドット
記録位置演算LUT31から入力されるドットの位置に
応じて、露光光学系33のレーザ光源を制御する。
【0046】図5の構成要素のうち主要な要素としての
角度検出器24、およびレーザ駆動ドライバ32の作用
について更に詳しく述べる。図6は角度検出器の実施例
の構成ブロック図である。同図において、パターン比較
部40にはN×M個の画素データ、すなわち切り出し画
像データと、角度検出リードオンリメモリ(ROM)4
1の出力する検出パターンとが入力され、これらの2つ
の入力がそれぞれのドットに対応して比較され、全ての
ドットに対して一致した場合に検出信号がパターン比較
部40から出力される。角度検出ROM41のアドレス
はカウンタ42の出力より与えられ、カウンタ42の出
力はクロック制御回路43の出力するクロックに応じて
歩進される。またカウンタ42の出力するカウント値は
角度変換LUT44にも出力され、角度変換LUTはパ
ターン比較部40が検出信号を出力した時、角度検出R
OM41が出力している検出パターンに対応する角度信
号を出力する。
【0047】図7は図6の角度検出ROM41に格納さ
れている角度検出パターンの例である。同図は7ライン
上の各9個の画素、すなわち9×7画素の画像データに
対する検出パターンの例を示している。
【0048】図8は図6の角度検出器の動作実施例のタ
イムチャートである。図6においてクロック制御回路4
3はスタート信号の入力によってカウンタ42へのクロ
ックの供給を開始し、同時にカウンタのカウント値はリ
セットされ、カウンタ42はクロック制御回路43から
のクロック入力毎にそのカウント値を歩進させて、その
値を角度検出ROM41に出力する。パターン比較部4
0の検出信号はクロック制御回路43にも与えられ、角
度が検出されると、クロック制御回路43からカウンタ
42へのクロックの供給は停止される。
【0049】図8においては、スタート信号の入力と共
にクロック制御回路の出力がカウンタに与えられ、カウ
ンタはそのカウント値を次々と歩進させる。この間にお
いて切り出し画像パターンと検出パターンとが比較さ
れ、一致が検出されて検出信号が‘H’になるとクロッ
ク制御回路の出力は停止され、カウンタの動作も停止さ
れる。
【0050】次にレーザ駆動ドライバ32によるドット
径の変化について説明する。図9は発光時間とドット直
径の関係の例である。同図は実測結果をプロットしたも
のであり、発光時間が 0.6μsより短くなると大幅にド
ットの直径が変化することが分かる。
【0051】図10は発光時間変化と露光量、およびド
ット形状の関係の例である。同図において、発光時間に
よって露光量が変化し、現像に必要な露光量によって決
まるドット直径が変化することが分かる。
【0052】図11はレーザ駆動ドライバの実施例の構
成ブロック図である。同図において、レーザ駆動ドライ
バは図5のドット形状演算LUT30から画素単位に出
力されるドット径データを格納するドット径データメモ
リ47、ドット記録位置演算LUT31から出力される
ドット位置データを格納するドット位置データメモリ4
6、ドット径データをレーザの発光時間データに変換す
るドット径データ/発光データ変換器48、ドット径デ
ータ/発光データ変換器48の出力によりレーザの発光
時間を制御するためのシフトレジスタ群49とラッチ5
0、ドットの印字タイミングを指示する印字クロック5
1、シフトレジスタ群49の格納内容のシフトタイミン
グを指示するサブクロック52、レーザ53、レーザ5
3を駆動するドライバ54から構成されている。
【0053】図11においてドット径データはレベル0
からレベル7までの8段階の大きさとし、レベル0の場
合には発光時間を‘0’とし、レベル1の場合の発光時
間はサブクロックの1クロック分の長さとし、レベル7
の場合にはサブクロックの7クロック分の長さとする。
そこでシフトレジスタ491 〜497 のうちでいくつの
シフトレジスタに‘1’を格納するかによって発光時間
は8段階となり、形成されるドットの大きさもドットを
打たない場合を含めて8種類となる。
【0054】図12は図1のレーザ駆動ドライバにおけ
る露光制御実施例のタイミングチャートである。同図に
おいて、図2(c) に示したように主走査方向に半径
0 1、r0 2 、・・・のようにドット径を変化さ
せ、かつ右方向に移動させたドットを打つ場合を説明す
る。図11においてドット径データメモリ47にはドッ
ト形状演算LUT30から画素単位のドット径データ、
またドット位置データメモリ46にはドット記録位置演
算LUT31からドット記録位置が格納される。
【0055】図12において、印字クロックのタイミン
グC1 においてドット径データr01 のドットを打つ
ために、まずこのドット径データがドット径データメモ
リ47から、ドット位置データs0 1 がドット位置デ
ータメモリ46から読み出され、ドットデータ/発光デ
ータ変換器48によって発光データに変換される。ドッ
ト径データr0 1 をレベル5とすれば、その記録位置
を右に移動させるために、シフトレジスタ497 から4
3 までの5つのシフトレジスタへのデータが‘1’と
なるように発光データが出力される。このような発光デ
ータとドット径データ、ドット位置データの対応関係に
対しては、通常ドットデータ/発光データ変換器48内
のPROM、またはROMを用いることにより、任意な
変換が可能となる。
【0056】シフトレジスタ491 から497 へのデー
タ入力はパラレルロード信号P1 に同期して行われ、デ
ータ格納後各シフトレジスタの内容はサブクロックに同
期してシフトレジスタ497 から491 の方向に次々と
順次転送され、シフトレジスタ491 の出力はラッチ5
0にセットされる。このラッチ50の出力によりレーザ
53を発光させることにより、レーザの露光時間をサブ
クロックの周期の整数倍で制御することができる。
【0057】印字クロックのタイミングC2 においては
半径r0 2 のドットが打たれる。このドットはその大
きさが例えばレベル4であり、7つのシフトレジスタ4
1〜497 のうちで494 〜497 の4個に対して発
光データとして‘1’が出力される。発光データ出力後
のレーザ53の発光は前述と同様にして行われる。
【0058】図13は画像形成装置の第2の実施例のシ
ステム構成ブロック図である。同図を図5に示した第1
の実施例と比較すると、エンコーダ36がローラ35で
なく、静電潜像を形成するドラム34の回転軸に取り付
けられている点のみが異なっている。
【0059】図14は画像形成装置の第3の実施例のシ
ステム構成ブロック図である。同図を第1の実施例を示
す図5と比較すると、標準ドット間隔と実際の紙送り量
との差分をとる差分器29の出力側に間隔アラーム発生
器55が設けられている点のみが異なっている。この間
隔アラーム発生器55は、紙送り量の変動がドット記録
位置演算LUT31によるドット記録位置の修正範囲を
逸脱した場合にアラーム信号を発生するものである。
【0060】なお以上の説明ではレーザの発光時間を制
御することによりドットの大きさを変えるものとした
が、発光時間を一定としてレーザの駆動電圧、あるいは
駆動電流を制御しても同じ効果が得られることは当然で
ある。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば低解像度のプリンタを用いてもあらゆる部分で間隔
が等しい包絡線を持つジャギーのない直線を描くことが
でき、かつ副走査方向にジッタなどによる変動が生じた
場合にも包絡線の間隔に影響を与えずに記録することが
でき、高解像度のプリンタで直線を描いたものに匹敵す
る高品位な記録画像を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明におけるジャギー修正方式を説明する図
(その1)である。
【図3】分割される記録ドットの大きさ決定を説明する
図である。
【図4】本発明におけるジャギー修正方式を説明する図
(その2)である。
【図5】画像形成装置の第1の実施例のシステム構成を
示すブロック図である。
【図6】角度検出器の構成を示すブロック図である。
【図7】角度検出パターンの例を示す図である。
【図8】角度検出器の動作実施例のタイムチャートであ
る。
【図9】発光時間によるドット径の変化を示す図であ
る。
【図10】発光時間変化に伴う露光量およびドット形状
の変化を示す図である。
【図11】レーザ駆動ドライバの構成を示すブロック図
である。
【図12】図11における露光制御実施例のタイムチャ
ートである。
【図13】画像形成装置の第2の実施例のシステム構成
を示すブロック図である。
【図14】画像形成装置の第3の実施例のシステム構成
を示すブロック図である。
【図15】入力画像のジャギーの例を示す図である。
【図16】画質改善方法の従来例を説明する図である。
【符号の説明】
6 傾き検出手段 7 単独ドット径指定手段 8 標準ドット間隔指定手段 9 分割記録ドット形状決定手段 10 ドット記録位置決定手段 24 角度検出器 25 ドット径レジスタ 26 ドット座標レジスタ 27 ドット間隔レジスタ 28 ライン間隔レジスタ 29 差分器 30 ドット形状演算LUT 31 ドット記録位置演算LUT 32 レーザ駆動ドライバ 36 エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 師尾 潤 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 三上 知久 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データからジャギー部分の直線
    が主走査方向となす傾きを検出する傾き検出手段(6)
    と、 入力画像データにおける単独の記録ドットの大きさを指
    定する単独ドット径指定手段(7)と、 該単独記録ドットの標準間隔を指定する標準ドット間隔
    指定手段(8)と、 ジャギー低減のために該単独記録ドットの一部をそれぞ
    れ2個の記録ドットに分割するに際して、該傾き検出手
    段(6)、単独ドット径指定手段(7)、および標準ド
    ット間隔指定手段(8)の出力を用いて、該2個の分割
    記録ドットを副走査方向の直線上に中心がくるように並
    べた時の記録幅を示す包絡線の副走査方向の間隔が該単
    独記録ドットの直径と等しくなるように2個の分割記録
    ドットの形状を決定する分割記録ドット形状決定手段
    (9)と、 副走査方向の紙送り量を検出し、該検出結果と前記傾き
    検出手段(6)の出力とを用いて、前記2個の分割記録
    ドットの包絡線の副走査方向の間隔が該単独記録ドット
    の直径と等しくなるように、該2個の分割記録ドットの
    一方の主走査方向の記録位置を変更するドット記録位置
    決定手段(10)とを備え、低解像度でありながらジャ
    ギーの少ない高品位の直線を記録し、画質改善を行うこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ドット記録位置決定手段(10)
    が、前記副走査方向の紙送り量の検出のために、記録紙
    を搬送するローラの回転軸に取付けられたエンコーダの
    出力を用いることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ドット記録位置決定手段(10)
    が、前記副走査方向の紙送り量を検出するために、画像
    形成用の静電潜像記録媒体の回転軸に取付けられたエン
    コーダの出力を用いることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ドット記録位置決定手段(10)
    が、検出された前記紙送り量の変化量が前記分割記録ド
    ットの一方の主走査方向の記録位置の変更のみで修正し
    きれない場合に、アラーム信号を出力するアラーム発生
    器を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100602270B1 (ko) * 2004-07-20 2006-07-19 삼성전자주식회사 컬러 화상형성기기에서 스큐 보정 장치 및 방법
KR100644661B1 (ko) * 2004-12-11 2006-11-10 삼성전자주식회사 스큐보정방법 및 스큐보정장치

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