JPH05233538A - シリアルデータ転送装置 - Google Patents
シリアルデータ転送装置Info
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- JPH05233538A JPH05233538A JP4070436A JP7043692A JPH05233538A JP H05233538 A JPH05233538 A JP H05233538A JP 4070436 A JP4070436 A JP 4070436A JP 7043692 A JP7043692 A JP 7043692A JP H05233538 A JPH05233538 A JP H05233538A
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- data
- circuit
- transmission
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- Computer And Data Communications (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 データ転送のスループットを向上させる。
【構成】 他のすべてのシリアルデータ転送装置に共通
に接続される単一の通信回線20は、当該通信回線20
に接続された接地抵抗4により、使用中でないときにロ
ウレベルに維持される。また、カウンタ7は、当該通信
回線20が所定時間に亘ってロウレベルに維持されたか
否かを判定する。そして、オア回路18は、通信回線2
0へのデータの送信を、当該カウンタ7による判定結果
を待って行なう。これにより、通信回線20上でのデー
タの衝突が防止される。一方、比較回路33は、通信回
線20上のデータと当該シリアルデータ転送装置から通
信回線20に向けて送信されるデータとを比較する。こ
れにより、データの送信異常が検出される。
に接続される単一の通信回線20は、当該通信回線20
に接続された接地抵抗4により、使用中でないときにロ
ウレベルに維持される。また、カウンタ7は、当該通信
回線20が所定時間に亘ってロウレベルに維持されたか
否かを判定する。そして、オア回路18は、通信回線2
0へのデータの送信を、当該カウンタ7による判定結果
を待って行なう。これにより、通信回線20上でのデー
タの衝突が防止される。一方、比較回路33は、通信回
線20上のデータと当該シリアルデータ転送装置から通
信回線20に向けて送信されるデータとを比較する。こ
れにより、データの送信異常が検出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーティラインで接続
されたCSMAアクセス方式によってシリアルデータを
送受信するシリアルデータ転送装置であって、特に、シ
リアル送信データを回線に非同期に制御する送信制御手
段を備えたものに関するものである。
されたCSMAアクセス方式によってシリアルデータを
送受信するシリアルデータ転送装置であって、特に、シ
リアル送信データを回線に非同期に制御する送信制御手
段を備えたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、パーティラインに接続されたデ
ータ通信システムの説明図である。図示の例では、1本
の通信回線20に複数の転送装置21〜24を分岐して
接続している。これらの転送装置21〜24は、それぞ
れCPUと、当該CPUに接続された送受信コントロー
ラとを備えている。また、これらの転送装置21〜24
は、それぞれ送受信コントローラと通信回線20との間
に、送信ドライバ回路及び受信レシーバ回路を備えてい
る。これにより、各転送装置21〜24は、通信回線2
0を介して他の転送装置21〜24とデータ授受するこ
とができる。
ータ通信システムの説明図である。図示の例では、1本
の通信回線20に複数の転送装置21〜24を分岐して
接続している。これらの転送装置21〜24は、それぞ
れCPUと、当該CPUに接続された送受信コントロー
ラとを備えている。また、これらの転送装置21〜24
は、それぞれ送受信コントローラと通信回線20との間
に、送信ドライバ回路及び受信レシーバ回路を備えてい
る。これにより、各転送装置21〜24は、通信回線2
0を介して他の転送装置21〜24とデータ授受するこ
とができる。
【0003】また、このデータ通信システムでは、1本
の通信回線20の回線の状態を監視してCSMAアクセ
ス方式でデータ通信を行なっている。このCSMA(Car
rierSense Multiple Access) アクセス方式により、1
本の通信回線20に接続されている転送装置21〜24
間でのデータ授受のための送受信が可能となる。
の通信回線20の回線の状態を監視してCSMAアクセ
ス方式でデータ通信を行なっている。このCSMA(Car
rierSense Multiple Access) アクセス方式により、1
本の通信回線20に接続されている転送装置21〜24
間でのデータ授受のための送受信が可能となる。
【0004】図3は、転送装置間のデータ伝送の説明図
である。即ち、この図は、転送装置間のデータ授受にお
けるデータ伝送の流れを示す。例えば、転送装置21か
ら転送装置22へデータパケットであるフレーム(1)送
信を行なう。一方、転送装置22では、フレーム(1) 送
信パケットを誤りなく受信できたので、正常受信受付で
あることを示すACK応答パケットを転送装置21に送
信する。
である。即ち、この図は、転送装置間のデータ授受にお
けるデータ伝送の流れを示す。例えば、転送装置21か
ら転送装置22へデータパケットであるフレーム(1)送
信を行なう。一方、転送装置22では、フレーム(1) 送
信パケットを誤りなく受信できたので、正常受信受付で
あることを示すACK応答パケットを転送装置21に送
信する。
【0005】即ち、データパケットを受信した転送装置
22では、正常受信時はACK応答パケットを送出先転
送装置21に送出する。一方、エラーありの異常受信時
はNACK応答パケットを送出先転送装置21に送出す
る。そして、これらの応答パケットのいずれかを受け取
ることにより、送出先転送装置21は次のデータパケッ
トを送出することができるようになる。転送装置22に
対し、転送装置21と転送装置23とからデータパケッ
ト送出要求が同時に発生したとする。このようなとき
は、2つの転送装置21及び23が共に通信回線20が
使用されていないと認識する場合がある。この場合、転
送装置21からはフレーム(2) のパケット送信を行なう
とともに、転送装置23からはフレーム(a) のパケット
送信を行なう。即ち、通信回線20を介して転送装置2
2へ2か所からパケットを送出する。
22では、正常受信時はACK応答パケットを送出先転
送装置21に送出する。一方、エラーありの異常受信時
はNACK応答パケットを送出先転送装置21に送出す
る。そして、これらの応答パケットのいずれかを受け取
ることにより、送出先転送装置21は次のデータパケッ
トを送出することができるようになる。転送装置22に
対し、転送装置21と転送装置23とからデータパケッ
ト送出要求が同時に発生したとする。このようなとき
は、2つの転送装置21及び23が共に通信回線20が
使用されていないと認識する場合がある。この場合、転
送装置21からはフレーム(2) のパケット送信を行なう
とともに、転送装置23からはフレーム(a) のパケット
送信を行なう。即ち、通信回線20を介して転送装置2
2へ2か所からパケットを送出する。
【0006】すると、通信回線20上で2つの転送装置
21、23からの同時通信が発生したため(図では回線
衝突を示す)、転送装置22では送られたパケットを自
局当てのパケットと認識できない。このため、送出先転
送装置21、23への応答パケット送出不可状態(図で
は無応答を示す)又は転送装置22で自局アドレス電文
であると認識可能となるアドレス部以降での回線衝突で
あったのなら、エラーありのデータパケットとして認知
することとなる。従って、NACK応答パケットを相手
局へ送出することとなる。
21、23からの同時通信が発生したため(図では回線
衝突を示す)、転送装置22では送られたパケットを自
局当てのパケットと認識できない。このため、送出先転
送装置21、23への応答パケット送出不可状態(図で
は無応答を示す)又は転送装置22で自局アドレス電文
であると認識可能となるアドレス部以降での回線衝突で
あったのなら、エラーありのデータパケットとして認知
することとなる。従って、NACK応答パケットを相手
局へ送出することとなる。
【0007】一方、各々の転送装置21、23では、上
述した2局以上の転送装置による同時送出による相手局
からの無応答に対処するため、データパケットを送出し
た後、応答パケット待ちのタイマを起動させる。そし
て、そのタイマのタイムアップをもって再試行となるデ
ータパケットの再送信を行なう。次に、転送装置21〜
24間で授受する伝送フレームの構造について図4を用
いて説明する。
述した2局以上の転送装置による同時送出による相手局
からの無応答に対処するため、データパケットを送出し
た後、応答パケット待ちのタイマを起動させる。そし
て、そのタイマのタイムアップをもって再試行となるデ
ータパケットの再送信を行なう。次に、転送装置21〜
24間で授受する伝送フレームの構造について図4を用
いて説明する。
【0008】図4は、伝送フレームのフォーマットの説
明図である。図示のように、伝送フレームの基本的構造
は、図2及び図3に示す例におけるパーティライン方式
のネットワークにおいても、他のネットワークや伝送シ
ステムと同様である。即ち、伝送フレームのフォーマッ
トは、フラグシーケンスF、宛先アドレスA、コントロ
ールフィールドC、データ本体フィールドI、フレーム
チェックシーケンスFCS及びフラグシーケンスFとか
ら成る。フラグシーケンスFは、フレームの先頭を表わ
す。宛先アドレスAは、送信先を指示する。コントロー
ルフィールドCは、当該フレームの種類を指示する。デ
ータ本体フィールドIは、送信されるデータの本体であ
る。
明図である。図示のように、伝送フレームの基本的構造
は、図2及び図3に示す例におけるパーティライン方式
のネットワークにおいても、他のネットワークや伝送シ
ステムと同様である。即ち、伝送フレームのフォーマッ
トは、フラグシーケンスF、宛先アドレスA、コントロ
ールフィールドC、データ本体フィールドI、フレーム
チェックシーケンスFCS及びフラグシーケンスFとか
ら成る。フラグシーケンスFは、フレームの先頭を表わ
す。宛先アドレスAは、送信先を指示する。コントロー
ルフィールドCは、当該フレームの種類を指示する。デ
ータ本体フィールドIは、送信されるデータの本体であ
る。
【0009】フレームチェックシーケンスFCSは、当
該フレームのチェックに供するデータである。フラグシ
ーケンスFは、フレームの終了を表わす。前述のデータ
パケット(伝送フレーム)は、宛先アドレスA部に示す
データ値を用いて転送装置間での局別判定を行ない、宛
先となる転送装置までデータパケットが到達することに
よりデータの授受を行なっている。尚、先頭及び終了の
フラグシーケンスFは、少なくとも1個あればよく、1
個以上の数であれば、その個数はいくつでもよい。
該フレームのチェックに供するデータである。フラグシ
ーケンスFは、フレームの終了を表わす。前述のデータ
パケット(伝送フレーム)は、宛先アドレスA部に示す
データ値を用いて転送装置間での局別判定を行ない、宛
先となる転送装置までデータパケットが到達することに
よりデータの授受を行なっている。尚、先頭及び終了の
フラグシーケンスFは、少なくとも1個あればよく、1
個以上の数であれば、その個数はいくつでもよい。
【0010】図5及び図6は、従来の送信コントロール
手順を説明するフローチャートである。この図は、前述
した従来のシリアルデータ転送装置における送信コント
ロール手順を示す。
手順を説明するフローチャートである。この図は、前述
した従来のシリアルデータ転送装置における送信コント
ロール手順を示す。
【0011】まず、ステップS21、S22では、通信
回線20がアイドル(空き状態)か否かを判定するため
の処理を行なう。即ち、フレーム送信実行時は必ず、通
信回線20の状態を監視して(ステップS21)、どの
転送装置も通信回線20を使用してのデータ伝送を行な
っていないことを確認する必要がある(ステップS2
2)。つまり、ステップS22は、ステップS21で検
出した結果の状態の判定であり、前述した通信回線20
をどの転送装置も使用していなければ、回線空きと判定
し、ステップS23へ移行する。ステップS23では、
転送装置全体の制御を司るCPU等の上位制御部からの
I/O命令で通信制御用LSIに対し、送信開始コマン
ドの発行(RTSON)を行ない、ステップS24で図
4で説明したフォーマットのデータパケットを送出す
る。そして、ステップS25では、そのデータパケット
の送出完了の判定を行なっている。
回線20がアイドル(空き状態)か否かを判定するため
の処理を行なう。即ち、フレーム送信実行時は必ず、通
信回線20の状態を監視して(ステップS21)、どの
転送装置も通信回線20を使用してのデータ伝送を行な
っていないことを確認する必要がある(ステップS2
2)。つまり、ステップS22は、ステップS21で検
出した結果の状態の判定であり、前述した通信回線20
をどの転送装置も使用していなければ、回線空きと判定
し、ステップS23へ移行する。ステップS23では、
転送装置全体の制御を司るCPU等の上位制御部からの
I/O命令で通信制御用LSIに対し、送信開始コマン
ドの発行(RTSON)を行ない、ステップS24で図
4で説明したフォーマットのデータパケットを送出す
る。そして、ステップS25では、そのデータパケット
の送出完了の判定を行なっている。
【0012】ステップS26では、ステップS25の判
定による送信完了の結果、ステップS23で発行した送
信開始コマンドを終了させる。これにより、RTSON
からRTSOFFへと移行させる処理が行なわれる。ス
テップS27では、前述したように、通信回線20にお
ける回線衝突に対処するため、相手側転送装置からの応
答パケット(フレーム)が受信されない間の時間を監視
するためのタイマをスタートさせている。この後、図6
の受信待ち処理へ移行する。
定による送信完了の結果、ステップS23で発行した送
信開始コマンドを終了させる。これにより、RTSON
からRTSOFFへと移行させる処理が行なわれる。ス
テップS27では、前述したように、通信回線20にお
ける回線衝突に対処するため、相手側転送装置からの応
答パケット(フレーム)が受信されない間の時間を監視
するためのタイマをスタートさせている。この後、図6
の受信待ち処理へ移行する。
【0013】図6において、ステップS31、S32で
は、図5のステップS24で発行したフレーム送信にお
ける相手局転送装置からの応答パケット受信及び回線衝
突等における相手局転送装置からの認識不可パケットに
おける無応答に対する時間監視を行なっている。無応答
でのステップS32のタイムアップが肯定なら、ステッ
プS24で発行したフレーム送信においては送信ミスが
生じたと見なし、送出元転送装置では再度同一フレーム
の送信を行なう。このため、ステップS33へ移行する
こととなる。
は、図5のステップS24で発行したフレーム送信にお
ける相手局転送装置からの応答パケット受信及び回線衝
突等における相手局転送装置からの認識不可パケットに
おける無応答に対する時間監視を行なっている。無応答
でのステップS32のタイムアップが肯定なら、ステッ
プS24で発行したフレーム送信においては送信ミスが
生じたと見なし、送出元転送装置では再度同一フレーム
の送信を行なう。このため、ステップS33へ移行する
こととなる。
【0014】一方、フレーム送信した先の相手局から正
常受信した旨のステップS34のACK応答パケットを
受信したことにより、ステップS35へ移行する。そし
て、ステップS27で発行した応答待ちタイマをストッ
プさせ、次のステップS36の電文送出処理へ移行す
る。また、ステップS37は、フレーム送出先の相手局
から送られたパケット中のデータ本体に誤りがあり、N
ACK応答があった場合の処理である。これは、前述の
図4で説明した宛先アドレスまでは正しく認知したが、
回線衝突によるデータ化け等に伴ない、それ以降のデー
タ本体に誤りが生じ、エラーありの旨の異常受信を相手
局から送出されたときのNACK応答に対する処理であ
る。この処理においては、NACK応答の受信により、
無応答時と同様に、ステップS33へ移行することとな
る。そして、ステップS33で、フレーム送出ミスとし
て再度同一のフレームデータを送信する処理を行なう。
常受信した旨のステップS34のACK応答パケットを
受信したことにより、ステップS35へ移行する。そし
て、ステップS27で発行した応答待ちタイマをストッ
プさせ、次のステップS36の電文送出処理へ移行す
る。また、ステップS37は、フレーム送出先の相手局
から送られたパケット中のデータ本体に誤りがあり、N
ACK応答があった場合の処理である。これは、前述の
図4で説明した宛先アドレスまでは正しく認知したが、
回線衝突によるデータ化け等に伴ない、それ以降のデー
タ本体に誤りが生じ、エラーありの旨の異常受信を相手
局から送出されたときのNACK応答に対する処理であ
る。この処理においては、NACK応答の受信により、
無応答時と同様に、ステップS33へ移行することとな
る。そして、ステップS33で、フレーム送出ミスとし
て再度同一のフレームデータを送信する処理を行なう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には、次のような問題があった。即ち、従
来のシリアルデータ転送装置では、共通の伝送路である
通信回線20をどの転送装置も使用していないと認識し
てから、実際にフレーム送出されるまでの遅延時間等に
起因する回線衝突の発生及び回線衝突の判定のためのタ
イマ起動及びその処理に負うCPU負荷、更に再送信で
の通信回線占有時間、及び起動タイマによる再送信試行
の送信衝突回避の防止ができない等の問題点があった。
た従来の技術には、次のような問題があった。即ち、従
来のシリアルデータ転送装置では、共通の伝送路である
通信回線20をどの転送装置も使用していないと認識し
てから、実際にフレーム送出されるまでの遅延時間等に
起因する回線衝突の発生及び回線衝突の判定のためのタ
イマ起動及びその処理に負うCPU負荷、更に再送信で
の通信回線占有時間、及び起動タイマによる再送信試行
の送信衝突回避の防止ができない等の問題点があった。
【0016】本発明は、以上の点に着目してなされたも
ので、スループットの優れたシリアルデータ転送装置を
提供することと、回線占有時間の低減を図った伝送効率
のよい通信システムを実現できるシリアルデータ転送装
置を提供することを目的とするものである。
ので、スループットの優れたシリアルデータ転送装置を
提供することと、回線占有時間の低減を図った伝送効率
のよい通信システムを実現できるシリアルデータ転送装
置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のシリアルデータ
転送装置は、単一の通信回線を介してデータの送受信を
するシリアルデータ転送装置において、前記単一の通信
回線が使用中でないときに、当該通信回線を所定のレベ
ルに維持するインピーダンス回路と、当該通信回線が所
定時間に亘って前記所定のレベルに維持されたか否かを
判定する判定回路と、前記通信回線へのデータの送信
を、当該判定回路による判定結果を待って行なう待ち合
わせ回路とを備えたことを特徴とするものである。ま
た、前記通信回線上のデータと前記通信回線に向けて送
信されるデータとを比較する比較回路を備えたことを付
加的な特徴とするものである。
転送装置は、単一の通信回線を介してデータの送受信を
するシリアルデータ転送装置において、前記単一の通信
回線が使用中でないときに、当該通信回線を所定のレベ
ルに維持するインピーダンス回路と、当該通信回線が所
定時間に亘って前記所定のレベルに維持されたか否かを
判定する判定回路と、前記通信回線へのデータの送信
を、当該判定回路による判定結果を待って行なう待ち合
わせ回路とを備えたことを特徴とするものである。ま
た、前記通信回線上のデータと前記通信回線に向けて送
信されるデータとを比較する比較回路を備えたことを付
加的な特徴とするものである。
【0018】
【作用】本発明のシリアルデータ転送装置においては、
当該シリアルデータ転送装置及び他のすべてのシリアル
データ転送装置が単一の通信回線によって共通に接続さ
れている。この通信回線は、当該通信回線に接続された
インピーダンス回路により、使用中でないときに所定の
レベルに維持される。また、判定回路は、当該通信回線
が所定時間に亘って前記所定のレベルに維持されたか否
かを判定する。そして、待ち合わせ回路は、前記通信回
線へのデータの送信を、当該判定回路による判定結果を
待って行なう。これにより、通信回線上でのデータの衝
突が防止される。一方、比較回路は、前記通信回線上の
データと当該シリアルデータ転送装置から前記通信回線
に向けて送信されるデータとを比較する。これにより、
データの送信異常が検出される。
当該シリアルデータ転送装置及び他のすべてのシリアル
データ転送装置が単一の通信回線によって共通に接続さ
れている。この通信回線は、当該通信回線に接続された
インピーダンス回路により、使用中でないときに所定の
レベルに維持される。また、判定回路は、当該通信回線
が所定時間に亘って前記所定のレベルに維持されたか否
かを判定する。そして、待ち合わせ回路は、前記通信回
線へのデータの送信を、当該判定回路による判定結果を
待って行なう。これにより、通信回線上でのデータの衝
突が防止される。一方、比較回路は、前記通信回線上の
データと当該シリアルデータ転送装置から前記通信回線
に向けて送信されるデータとを比較する。これにより、
データの送信異常が検出される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明のシリアルデータ転送装置
の一実施例のブロック図である。この図は、シリアルデ
ータ転送装置の送信系を示すものである。図示の装置
は、インピーダンス回路を構成する抵抗4と、判定回路
を構成するカウンタ7と、待ち合わせ回路を構成するオ
ア回路18とを備えている。即ち、抵抗4は、システム
バス1を使用中でない状態においてロウレベルに維持す
る。そして、カウンタ7は、システムバス1がロウレベ
ルに維持される時間をカウントする。このカウンタ7
は、所定時間のカウントを終了すると、オア回路18か
ら成るオアゲートを開いて転送要求信号を通す。これに
より、システムバス1が使用中でないことを確認した
後、データ転送が行なわれる。これらの構成のみによっ
ても、システムバス1上でのデータの衝突の防止は可能
であるが、図示の装置では、更に確実なデータ転送を実
現するため、次の回路を付加している。即ち、図示の装
置は、比較回路33を備えている。この比較回路33
は、システムバス1上のデータと、転送のために送出さ
れるデータとを比較する。これにより、データの送信異
常が検出される。以下、各部の詳細について説明する。
に説明する。図1は、本発明のシリアルデータ転送装置
の一実施例のブロック図である。この図は、シリアルデ
ータ転送装置の送信系を示すものである。図示の装置
は、インピーダンス回路を構成する抵抗4と、判定回路
を構成するカウンタ7と、待ち合わせ回路を構成するオ
ア回路18とを備えている。即ち、抵抗4は、システム
バス1を使用中でない状態においてロウレベルに維持す
る。そして、カウンタ7は、システムバス1がロウレベ
ルに維持される時間をカウントする。このカウンタ7
は、所定時間のカウントを終了すると、オア回路18か
ら成るオアゲートを開いて転送要求信号を通す。これに
より、システムバス1が使用中でないことを確認した
後、データ転送が行なわれる。これらの構成のみによっ
ても、システムバス1上でのデータの衝突の防止は可能
であるが、図示の装置では、更に確実なデータ転送を実
現するため、次の回路を付加している。即ち、図示の装
置は、比較回路33を備えている。この比較回路33
は、システムバス1上のデータと、転送のために送出さ
れるデータとを比較する。これにより、データの送信異
常が検出される。以下、各部の詳細について説明する。
【0020】システムバス1は、上位制御部であるCP
U31に接続されている。このシステムバス1には通信
用LSI2が接続されている。通信用LSI2は、シス
テムバス1からのパラレルデータを内蔵の送信ホールド
レジスタ30に保持した後、シリアルデータに変換す
る。そして、図4の伝送フレームのデータパケットを送
信データとして出力端子TXDから出力する。送信ドラ
イバ3は、その制御端子3aがロウレベルのときオン状
態となり、通信用LSI2のTXD端子からの送信デー
タを極性反転して通信回線20に送出する。一方、その
制御端子3aがハイレベルのとき、送信ドライバ3はオ
フ状態となり、その出力をハイインピーダンス状態とす
る。抵抗4は、送信ドライバ3の出力がハイインピーダ
ンス状態のとき、通信回線20をロウレベルに保持する
インピーダンス回路である。この抵抗4は、更に前述の
パーティライン方式での通信形態における最遠端の2つ
の転送装置に接続されている終端抵抗でもある。本実施
例では、ロウレベルのとき、通信回線20上をマーク極
性“1”とする。水晶発振器5は、一定周期のクロック
信号を出力する。
U31に接続されている。このシステムバス1には通信
用LSI2が接続されている。通信用LSI2は、シス
テムバス1からのパラレルデータを内蔵の送信ホールド
レジスタ30に保持した後、シリアルデータに変換す
る。そして、図4の伝送フレームのデータパケットを送
信データとして出力端子TXDから出力する。送信ドラ
イバ3は、その制御端子3aがロウレベルのときオン状
態となり、通信用LSI2のTXD端子からの送信デー
タを極性反転して通信回線20に送出する。一方、その
制御端子3aがハイレベルのとき、送信ドライバ3はオ
フ状態となり、その出力をハイインピーダンス状態とす
る。抵抗4は、送信ドライバ3の出力がハイインピーダ
ンス状態のとき、通信回線20をロウレベルに保持する
インピーダンス回路である。この抵抗4は、更に前述の
パーティライン方式での通信形態における最遠端の2つ
の転送装置に接続されている終端抵抗でもある。本実施
例では、ロウレベルのとき、通信回線20上をマーク極
性“1”とする。水晶発振器5は、一定周期のクロック
信号を出力する。
【0021】分周回路6は、水晶発振器5の出力を分周
して通信速度を設定する。この分周クロックは、通信用
LSI2に送信クロックTXCとして供給されるととも
に、カウンタ7及びフリップフロップ8、9のクロック
として供給される。この場合、フリップフロップ8、9
へは、インバータ回路16を介して供給される。デコー
ダ10は、システムバス1からの送信開始終了コマンド
の指示等の命令をデコードする回路であり、そのデコー
ド結果は通信用LSI2に通知される。
して通信速度を設定する。この分周クロックは、通信用
LSI2に送信クロックTXCとして供給されるととも
に、カウンタ7及びフリップフロップ8、9のクロック
として供給される。この場合、フリップフロップ8、9
へは、インバータ回路16を介して供給される。デコー
ダ10は、システムバス1からの送信開始終了コマンド
の指示等の命令をデコードする回路であり、そのデコー
ド結果は通信用LSI2に通知される。
【0022】カウンタ7は、そのイネーブル端子EN
1、EN2がハイレベルのとき、カウントアップされ
る。イネーブル端子EN2は、カウンタ7の設定値(1
6)をロードする信号を入力する端子である。このイネ
ーブル端子EN2には、アンド回路11の出力が接続さ
れる。アンド回路11の一方の入力には、CPU31か
ら指示された送信開始コマンドオン(ハイレベル)又は
送信終了コマンドオフ(ロウレベル)となる通信用LS
I2の出力RTSが接続されている。アンド回路11の
他方の入力には、受信レシーバ12の出力が接続されて
いる。これにより、通信回線20からのデータが受信レ
シーバ12で受けられ、極性反転されて、アンド回路1
1に入力される。
1、EN2がハイレベルのとき、カウントアップされ
る。イネーブル端子EN2は、カウンタ7の設定値(1
6)をロードする信号を入力する端子である。このイネ
ーブル端子EN2には、アンド回路11の出力が接続さ
れる。アンド回路11の一方の入力には、CPU31か
ら指示された送信開始コマンドオン(ハイレベル)又は
送信終了コマンドオフ(ロウレベル)となる通信用LS
I2の出力RTSが接続されている。アンド回路11の
他方の入力には、受信レシーバ12の出力が接続されて
いる。これにより、通信回線20からのデータが受信レ
シーバ12で受けられ、極性反転されて、アンド回路1
1に入力される。
【0023】また、受信レシーバ12の出力は、通信用
LSI2の受信データ端子RXDにも接続されている。
これにより、通信用LSI2が受信イネーブルとなった
時、通信回線20上に流れるデータの受信を行なってい
る。そして、カウンタ7の設定値としては、通信回線2
0に接続されている転送装置のすべてが通信回線20を
占有していない状態、即ちアイドル状態を認識すること
が可能な、例えば、16ビット長時間が設定されてい
る。カウンタ7のイネーブル端子EN1には、前述した
タイマ値16ビット長時間がカウントアップされたと
き、アクティブロウとなるCa信号が接続されている。
即ち、カウントアップするまでは、カウンタ7のコント
ロール端子であるEN1端子はイネーブルでEN2端子
がハイレベルとなるのを待っている。
LSI2の受信データ端子RXDにも接続されている。
これにより、通信用LSI2が受信イネーブルとなった
時、通信回線20上に流れるデータの受信を行なってい
る。そして、カウンタ7の設定値としては、通信回線2
0に接続されている転送装置のすべてが通信回線20を
占有していない状態、即ちアイドル状態を認識すること
が可能な、例えば、16ビット長時間が設定されてい
る。カウンタ7のイネーブル端子EN1には、前述した
タイマ値16ビット長時間がカウントアップされたと
き、アクティブロウとなるCa信号が接続されている。
即ち、カウントアップするまでは、カウンタ7のコント
ロール端子であるEN1端子はイネーブルでEN2端子
がハイレベルとなるのを待っている。
【0024】また、イネーブル端子EN1がロウレベル
となると、カウンタ7は出力端子Caをロウレベルに保
持し、送信ドライバ3aをオンとし、更にカウント状態
も停止とさせる。
となると、カウンタ7は出力端子Caをロウレベルに保
持し、送信ドライバ3aをオンとし、更にカウント状態
も停止とさせる。
【0025】本発明の転送装置により、送信開始コマン
ドオン(RTSオン)とし、他の転送装置にデータパケ
ットの送出を行なった際は、すべての転送装置が通信回
線20を介してのデータ送信を行なっていない状態な
ら、終端抵抗4からのロウレベルが受信レシーバ12に
入力される。従って、アンド回路11の出力はハイレベ
ルとなり、カウンタ7は通信回線20をアイドル状態と
見なし、カウントアップを行なう。そして、当該アイド
ル状態が16ビット長時間保持されたなら、カウンタ7
の出力Caがロウレベルとなる。この結果、通信用LS
I2からの送信データTXDが通信回線20に送出され
ることになる。
ドオン(RTSオン)とし、他の転送装置にデータパケ
ットの送出を行なった際は、すべての転送装置が通信回
線20を介してのデータ送信を行なっていない状態な
ら、終端抵抗4からのロウレベルが受信レシーバ12に
入力される。従って、アンド回路11の出力はハイレベ
ルとなり、カウンタ7は通信回線20をアイドル状態と
見なし、カウントアップを行なう。そして、当該アイド
ル状態が16ビット長時間保持されたなら、カウンタ7
の出力Caがロウレベルとなる。この結果、通信用LS
I2からの送信データTXDが通信回線20に送出され
ることになる。
【0026】また、逆に、いずれかの転送装置が送信中
なら、通信回線20には、終端抵抗4で保持されるロウ
レベル以外のハイレベル変化のデータが送出される。従
って、アンド回路11の出力はロウレベルとなり、カウ
ンタ7はカウントアップ動作を停止する。この結果、他
の転送装置のデータ伝送が終了するまで、送信ドライバ
3aはアクティブとされない。
なら、通信回線20には、終端抵抗4で保持されるロウ
レベル以外のハイレベル変化のデータが送出される。従
って、アンド回路11の出力はロウレベルとなり、カウ
ンタ7はカウントアップ動作を停止する。この結果、他
の転送装置のデータ伝送が終了するまで、送信ドライバ
3aはアクティブとされない。
【0027】尚、カウンタ7の設定値をロードする信号
としてはアンド回路11の出力が接続されている。この
ため、カウント途中となっても、再び設定値がカウンタ
7にロードされることになるので、転送装置の持つ通信
回線20のアイドル状態の判断誤りは発生しない。比較
回路33は、フリップフロップ8、9と、エクスクルー
シブオア回路13と、J−Kフリップフロップ14とか
ら成る。即ち、フリップフロップ8の入力には、受信レ
シーバ12の出力が接続されている。一方、フリップフ
ロップ9の入力には、通信用LSI2の出力端子TXD
が接続されている。そして、これらのフリップフロップ
8、9の出力がエクスクルーシブオア(EXOR)回路
13に接続されている。EXOR回路13の出力は、J
−Kフリップフロップ14に接続され、その出力は、C
PU31によって読込み可能であるCPUリード回路1
5に接続されている。これにより、CPU31は、シス
テムバス1を介して読み込むことができる。
としてはアンド回路11の出力が接続されている。この
ため、カウント途中となっても、再び設定値がカウンタ
7にロードされることになるので、転送装置の持つ通信
回線20のアイドル状態の判断誤りは発生しない。比較
回路33は、フリップフロップ8、9と、エクスクルー
シブオア回路13と、J−Kフリップフロップ14とか
ら成る。即ち、フリップフロップ8の入力には、受信レ
シーバ12の出力が接続されている。一方、フリップフ
ロップ9の入力には、通信用LSI2の出力端子TXD
が接続されている。そして、これらのフリップフロップ
8、9の出力がエクスクルーシブオア(EXOR)回路
13に接続されている。EXOR回路13の出力は、J
−Kフリップフロップ14に接続され、その出力は、C
PU31によって読込み可能であるCPUリード回路1
5に接続されている。これにより、CPU31は、シス
テムバス1を介して読み込むことができる。
【0028】このように、フリップフロップ8、9及び
EXOR回路13は、通信用LSI2から送出される送
信データTXDと、自装置又は他装置から通信回線20
上に送出されるデータを自装置により受信した結果とを
比較する回路である。つまり、この回路により、通信用
LSI2のTXD端子から“1”のデータが送出され、
他装置のすべてが通信回線20を使用していない時は受
信レシーバ12の出力も“1”となる。従って、EXO
R回路13の入力は共に“1”となり、この結果、EX
OR回路13の出力は“0”となる。また、通信用LS
I2のTXD端子から“0”のデータが送出された際は
EXOR回路13の入力は共に“0”となる。この結
果、EXOR回路13の出力は、やはり“0”となる。
EXOR回路13は、通信用LSI2から送出される送
信データTXDと、自装置又は他装置から通信回線20
上に送出されるデータを自装置により受信した結果とを
比較する回路である。つまり、この回路により、通信用
LSI2のTXD端子から“1”のデータが送出され、
他装置のすべてが通信回線20を使用していない時は受
信レシーバ12の出力も“1”となる。従って、EXO
R回路13の入力は共に“1”となり、この結果、EX
OR回路13の出力は“0”となる。また、通信用LS
I2のTXD端子から“0”のデータが送出された際は
EXOR回路13の入力は共に“0”となる。この結
果、EXOR回路13の出力は、やはり“0”となる。
【0029】もし、通信用LSI2からのデータ送出
時、他装置から通信回線20へのデータ送信が発生した
のなら、EXOR回路13の入力は“0”と“1”又は
“1”と“0”となる。従って、EXOR回路13の出
力は“1”となり、この結果、フリップフロップ14は
セットされることになる。従って、CPU31は、送信
完了時、CPUリード回路15を介してフリップフロッ
プ14の状態を読み込むことにより、回線衝突が発生し
たかの判定ができる。また、カウンタ7の出力Caは、
前述した回路以外にインバータ17の入力と、オア回路
18の入力とにも接続されている。インバータ回路17
の出力は、フリップフロップ8、9のクリア端子に接続
されている。従って、カウンタ7の出力Caがオフ(ハ
イレベル)の時はフリップフロップ8、9はリセットさ
れ、送信データの比較は行なわれない。
時、他装置から通信回線20へのデータ送信が発生した
のなら、EXOR回路13の入力は“0”と“1”又は
“1”と“0”となる。従って、EXOR回路13の出
力は“1”となり、この結果、フリップフロップ14は
セットされることになる。従って、CPU31は、送信
完了時、CPUリード回路15を介してフリップフロッ
プ14の状態を読み込むことにより、回線衝突が発生し
たかの判定ができる。また、カウンタ7の出力Caは、
前述した回路以外にインバータ17の入力と、オア回路
18の入力とにも接続されている。インバータ回路17
の出力は、フリップフロップ8、9のクリア端子に接続
されている。従って、カウンタ7の出力Caがオフ(ハ
イレベル)の時はフリップフロップ8、9はリセットさ
れ、送信データの比較は行なわれない。
【0030】一方、オア回路18の他方の入力には、通
信用LSI2の出力DRQ0端子が接続されており、オ
ア回路18の出力は、DREQ信号としてシステムバス
1に接続されている。DRQ0信号及びDREQ信号
は、メモリ32上に格納されている送信データを通信用
LSI2に転送要求するための信号である。カウンタ7
の出力Caがオンとなることによりオア回路18のDR
EQ信号がアクティブとなる。これにより、送信データ
の転送要求を行なう。
信用LSI2の出力DRQ0端子が接続されており、オ
ア回路18の出力は、DREQ信号としてシステムバス
1に接続されている。DRQ0信号及びDREQ信号
は、メモリ32上に格納されている送信データを通信用
LSI2に転送要求するための信号である。カウンタ7
の出力Caがオンとなることによりオア回路18のDR
EQ信号がアクティブとなる。これにより、送信データ
の転送要求を行なう。
【0031】送信データの転送の詳細については、本発
明の説明と直接関係ないので、ここでは省略する。送信
データの転送の際は、図4に示すフレームフォーマット
のアドレスAからデータ本体Iの最終データまでが転送
対象となる。一方、フラグシーケンスF及びフラグチェ
ックシーケンスFCSについてはメモリ転送は行なわな
い。これらは、通信用LSI2により、生成され、送出
される。
明の説明と直接関係ないので、ここでは省略する。送信
データの転送の際は、図4に示すフレームフォーマット
のアドレスAからデータ本体Iの最終データまでが転送
対象となる。一方、フラグシーケンスF及びフラグチェ
ックシーケンスFCSについてはメモリ転送は行なわな
い。これらは、通信用LSI2により、生成され、送出
される。
【0032】図7は、本発明における送信コントロール
手順を説明するフローチャートである。このフローチャ
ートは、メモリ32に格納され、CPU31で実行され
るプログラムにおける処理手順を示す。まず、ステップ
S41では、通信用LSI2へ送信開始コマンドを発行
する。これにより、通信用LSI2の出力であるRTS
端子がロウレベルからハイレベルとなる。次に、ステッ
プS42、S43でフレームの送信及び送信完了を待
つ。そして、ステップS44で前述したJ−Kフリップ
フロップ14に記憶された、通信回線20の状態をCP
Uリード回路15を介して読み込む。その結果が“0”
なら、回線衝突もなく、相手転送装置に対してもデータ
が正常に送信できたと判断することができる。逆に、そ
の結果が“1”なら、相手転送装置も受信エラーを起こ
したと判断し、ステップS46において同一フレーム番
号の再送信処理を行なう。
手順を説明するフローチャートである。このフローチャ
ートは、メモリ32に格納され、CPU31で実行され
るプログラムにおける処理手順を示す。まず、ステップ
S41では、通信用LSI2へ送信開始コマンドを発行
する。これにより、通信用LSI2の出力であるRTS
端子がロウレベルからハイレベルとなる。次に、ステッ
プS42、S43でフレームの送信及び送信完了を待
つ。そして、ステップS44で前述したJ−Kフリップ
フロップ14に記憶された、通信回線20の状態をCP
Uリード回路15を介して読み込む。その結果が“0”
なら、回線衝突もなく、相手転送装置に対してもデータ
が正常に送信できたと判断することができる。逆に、そ
の結果が“1”なら、相手転送装置も受信エラーを起こ
したと判断し、ステップS46において同一フレーム番
号の再送信処理を行なう。
【0033】即ち、本発明を用いることにより、図3、
図5、図6で説明した回線衝突における時間監視手順の
削除及び時間監視タイムアップ判定での再送信の二重衝
突防止、更に回線アイドルかの判断処理、フレーム送出
における応答待ちタイマ処理等を省くことが可能とな
る。従って、CPU31の負荷低減に加えて通信回線2
0が空いたら、即、非同期送信可能となる。この結果、
通信回線20の占有率も小さくなり、伝送効率の良いネ
ットワークの構築が可能となる。図8、図9、図10、
図11、図12及び図13は、それぞれ本実施例の動作
を説明するタイムチャートである。
図5、図6で説明した回線衝突における時間監視手順の
削除及び時間監視タイムアップ判定での再送信の二重衝
突防止、更に回線アイドルかの判断処理、フレーム送出
における応答待ちタイマ処理等を省くことが可能とな
る。従って、CPU31の負荷低減に加えて通信回線2
0が空いたら、即、非同期送信可能となる。この結果、
通信回線20の占有率も小さくなり、伝送効率の良いネ
ットワークの構築が可能となる。図8、図9、図10、
図11、図12及び図13は、それぞれ本実施例の動作
を説明するタイムチャートである。
【0034】図8及び図9は、それぞれ、回線衝突もな
く、フレーム送信を正常に実行した時のタイムチャート
を示す。ここに、図9は、図8の続きである。分周回路
6から通信用LSI2に送信クロックTXCが供給され
る(図8(a)、図9(a))。通信回線20上には、他の装置
からの送信データはない(図8(b)、図図9(b))。従っ
て、RTSオン後(図8(c))、カウンタ7により16ビ
ット長時間カウントした後(図8(d))、送信ドライバ3
aをオンにする(図8(e))。通信用LSI2は、送信要
求DRQOをロウレベルにし続けるが(図8(f))、カウ
ンタ7の出力Caがロウレベルとなるまでは、オア回路
18によりDREQはハイレベルに維持される(図8
(g))。そして、カウンタ7の出力Caがロウレベルとな
ったとき、CPU31によりIOW信号が出力され、送
信ドライバ3を介して通信回線20にデータが送られる
(図8(h)、図9(h))。送信が正常に行なわれている間
は、フリップフロップ8、9に入力されるデータが等し
くなり(図8(i)、(j)、図9(i)、(j))、フリップフロップ
14の出力はロウレベルに維持される(図8(k)、図9
(k))。RTSオフ後(図8(c))、このフリップフロップ
14の状態データ“0”がCPUリード回路15を介し
てCPU31により読み込まれ、送信ステータスリード
が行なわれる。
く、フレーム送信を正常に実行した時のタイムチャート
を示す。ここに、図9は、図8の続きである。分周回路
6から通信用LSI2に送信クロックTXCが供給され
る(図8(a)、図9(a))。通信回線20上には、他の装置
からの送信データはない(図8(b)、図図9(b))。従っ
て、RTSオン後(図8(c))、カウンタ7により16ビ
ット長時間カウントした後(図8(d))、送信ドライバ3
aをオンにする(図8(e))。通信用LSI2は、送信要
求DRQOをロウレベルにし続けるが(図8(f))、カウ
ンタ7の出力Caがロウレベルとなるまでは、オア回路
18によりDREQはハイレベルに維持される(図8
(g))。そして、カウンタ7の出力Caがロウレベルとな
ったとき、CPU31によりIOW信号が出力され、送
信ドライバ3を介して通信回線20にデータが送られる
(図8(h)、図9(h))。送信が正常に行なわれている間
は、フリップフロップ8、9に入力されるデータが等し
くなり(図8(i)、(j)、図9(i)、(j))、フリップフロップ
14の出力はロウレベルに維持される(図8(k)、図9
(k))。RTSオフ後(図8(c))、このフリップフロップ
14の状態データ“0”がCPUリード回路15を介し
てCPU31により読み込まれ、送信ステータスリード
が行なわれる。
【0035】図10及び図11は、それぞれ、送信開始
時回線衝突を検知した時の動作タイムチャートを示す。
ここに、図11は、図10の続きである。分周回路6か
ら通信用LSI2に送信クロックTXCが供給される
(図10(a)、図11(a))。通信回線20上では、他の装
置がデータ“0”を送信したにもかかわらず、回線衝突
のため、極性反転が起こらず、通信回線20上での
“0”のデータビットが現われる(図10(b)、時点T
1)。一方、当該転送装置は、送信データTXD(図1
0(c)、図11(c))の送信開始を、RTSオン(図10
(d))により試みるが、他の転送装置がデータ伝送を行な
っているので、ドライバイネーブルオンとならず、待た
される(図10(e)、図11(e))。その後、他の転送装置
は、送信を完了したとする(図11(b)、時点T2)。こ
れにより、当該転送装置は、ドライバイネーブルオンと
なり、データ送信を開始する(図11(e)、時点T3)。
時回線衝突を検知した時の動作タイムチャートを示す。
ここに、図11は、図10の続きである。分周回路6か
ら通信用LSI2に送信クロックTXCが供給される
(図10(a)、図11(a))。通信回線20上では、他の装
置がデータ“0”を送信したにもかかわらず、回線衝突
のため、極性反転が起こらず、通信回線20上での
“0”のデータビットが現われる(図10(b)、時点T
1)。一方、当該転送装置は、送信データTXD(図1
0(c)、図11(c))の送信開始を、RTSオン(図10
(d))により試みるが、他の転送装置がデータ伝送を行な
っているので、ドライバイネーブルオンとならず、待た
される(図10(e)、図11(e))。その後、他の転送装置
は、送信を完了したとする(図11(b)、時点T2)。こ
れにより、当該転送装置は、ドライバイネーブルオンと
なり、データ送信を開始する(図11(e)、時点T3)。
【0036】図12は、送信実行中に回線衝突が発生
し、転送装置でフリップフロップ14を用いて読むこと
により異常と判断した時の動作タイミングを示す。分周
回路6から通信用LSI2に送信クロックTXCが供給
される(図12(a))。通信回線20上では、当該転送装
置がデータ“0”を送信したにもかかわらず(図12
(c)、時点T1)、他の装置との回線衝突のため、通信回
線20上では極性反転が起こらず、“0”のデータビッ
トが現われる(図12(b)、時点T1)。このとき、フリ
ップフロップ8、9に入力されるデータが等しくなくな
り(図12、(d)、(e)) 、EXOR回路13の出力がハイ
レベルにされ(図12(f))、フリップフロップ14の出
力はハイレベルにされる(図12(g))。これがCPUリ
ード回路15を介してCPU31により検出される。
し、転送装置でフリップフロップ14を用いて読むこと
により異常と判断した時の動作タイミングを示す。分周
回路6から通信用LSI2に送信クロックTXCが供給
される(図12(a))。通信回線20上では、当該転送装
置がデータ“0”を送信したにもかかわらず(図12
(c)、時点T1)、他の装置との回線衝突のため、通信回
線20上では極性反転が起こらず、“0”のデータビッ
トが現われる(図12(b)、時点T1)。このとき、フリ
ップフロップ8、9に入力されるデータが等しくなくな
り(図12、(d)、(e)) 、EXOR回路13の出力がハイ
レベルにされ(図12(f))、フリップフロップ14の出
力はハイレベルにされる(図12(g))。これがCPUリ
ード回路15を介してCPU31により検出される。
【0037】図13は、回線衝突のみでなく、通信回線
の状態を送信時も監視している結果、通信回線の断線を
検知した時の動作タイミングを示す。分周回路6から通
信用LSI2に送信クロックTXCが供給される(図1
3(a))。通信回線20上では、当該転送装置がデータ
“1”を送信したにもかかわらず(図13(c)、時点T
1)、通信回線20の切断のため、通信回線20上では
極性反転が起こらず、“1”のデータビットが現われる
(図13(b)、時点T1)。このとき、フリップフロップ
8、9に入力されるデータが等しくなくなり(図13、
(d)、(e)) 、EXOR回路13の出力がハイレベルにさ
れ(図13(f))、フリップフロップ14の出力はハイレ
ベルにされる(図13(g))。これがCPUリード回路1
5を介してCPU31により検出される。
の状態を送信時も監視している結果、通信回線の断線を
検知した時の動作タイミングを示す。分周回路6から通
信用LSI2に送信クロックTXCが供給される(図1
3(a))。通信回線20上では、当該転送装置がデータ
“1”を送信したにもかかわらず(図13(c)、時点T
1)、通信回線20の切断のため、通信回線20上では
極性反転が起こらず、“1”のデータビットが現われる
(図13(b)、時点T1)。このとき、フリップフロップ
8、9に入力されるデータが等しくなくなり(図13、
(d)、(e)) 、EXOR回路13の出力がハイレベルにさ
れ(図13(f))、フリップフロップ14の出力はハイレ
ベルにされる(図13(g))。これがCPUリード回路1
5を介してCPU31により検出される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシリアル
データ転送装置によれば、通信回線が使用中か否かを判
定してからデータ送信を行なうとともに、通信回線上の
データと送信データとを比較するようにしたので、送信
開始時の回線使用の有無に拘らず、送信開始処理をする
ことができ、また、データ送出による応答確認等のパケ
ット送信及び判断手順も不要となり、スループットの優
れたシリアルデータ転送装置、及び伝送効率の良いネッ
トワークの構築をすることができる。
データ転送装置によれば、通信回線が使用中か否かを判
定してからデータ送信を行なうとともに、通信回線上の
データと送信データとを比較するようにしたので、送信
開始時の回線使用の有無に拘らず、送信開始処理をする
ことができ、また、データ送出による応答確認等のパケ
ット送信及び判断手順も不要となり、スループットの優
れたシリアルデータ転送装置、及び伝送効率の良いネッ
トワークの構築をすることができる。
【図1】本発明のシリアルデータ転送装置の一実施例の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】パーティラインに接続されたデータ通信システ
ムの説明図である。
ムの説明図である。
【図3】転送装置間のデータ伝送の説明図である。
【図4】伝送フレームのフォーマットの説明図である。
【図5】従来の送信コントロール手順を説明するフロー
チャートである。
チャートである。
【図6】従来の送信コントロール手順を説明するフロー
チャートである。
チャートである。
【図7】本発明における送信コントロール手順を説明す
るフローチャートである。
るフローチャートである。
【図8】本実施例の動作を説明するタイムチャートであ
る。
る。
【図9】本実施例の動作を説明するタイムチャートであ
る。
る。
【図10】本実施例の動作を説明するタイムチャートで
ある。
ある。
【図11】本実施例の動作を説明するタイムチャートで
ある。
ある。
【図12】本実施例の動作を説明するタイムチャートで
ある。
ある。
【図13】本実施例の動作を説明するタイムチャートで
ある。
ある。
1 システムバス 2 通信用LSI 3 送信ドライバ 4 抵抗(インピーダンス回路) 5 水晶発振器 6 分周回路 7 カウンタ(判定回路) 8、9、14 フリップフロップ 10 デコーダ 11 アンド回路 12 受信レシーバ 15 CPUリード回路 16、17 ナット回路 18 オア回路(待ち合わせ回路) 30 送信ホールドレジスタ 31 CPU 32 メモリ 33 比較回路
Claims (2)
- 【請求項1】 単一の通信回線を介してデータの送受信
をするシリアルデータ転送装置において、 前記単一の通信回線が使用中でないときに、当該通信回
線を所定のレベルに維持するインピーダンス回路と、 当該通信回線が所定時間に亘って前記所定のレベルに維
持されたか否かを判定する判定回路と、 前記通信回線へのデータの送信を、当該判定回路による
判定結果を待って行なう待ち合わせ回路とを備えたこと
を特徴とするシリアルデータ転送装置。 - 【請求項2】 前記通信回線上のデータと前記通信回線
に向けて送信されるデータとを比較する比較回路を備え
たことを特徴とする請求項1記載のシリアルデータ転送
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4070436A JPH05233538A (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | シリアルデータ転送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4070436A JPH05233538A (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | シリアルデータ転送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05233538A true JPH05233538A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=13431437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4070436A Pending JPH05233538A (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | シリアルデータ転送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05233538A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5636343A (en) * | 1995-01-31 | 1997-06-03 | Mitsubishi Electric Semiconductor Software Co., Ltd. | Microcomputer with built-in serial input-output circuit and collision detection circuit responsive to common input-output line being occupied |
JP2006350783A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Seiko Epson Corp | データ転送制御装置、電子機器及びデータ転送制御方法 |
JP2013522707A (ja) * | 2010-03-12 | 2013-06-13 | ベイジン アイルタッチ システムズ カンパニー,リミティド | カメラ方式タッチスクリーンのためのコントロールパネルおよびシリアルポート通信アービタ |
-
1992
- 1992-02-20 JP JP4070436A patent/JPH05233538A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5636343A (en) * | 1995-01-31 | 1997-06-03 | Mitsubishi Electric Semiconductor Software Co., Ltd. | Microcomputer with built-in serial input-output circuit and collision detection circuit responsive to common input-output line being occupied |
US5765019A (en) * | 1995-01-31 | 1998-06-09 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Microcomputer with built-in serial input-output circuit and collision detection circuit responsive to common input-output line being occupied |
JP2006350783A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Seiko Epson Corp | データ転送制御装置、電子機器及びデータ転送制御方法 |
JP2013522707A (ja) * | 2010-03-12 | 2013-06-13 | ベイジン アイルタッチ システムズ カンパニー,リミティド | カメラ方式タッチスクリーンのためのコントロールパネルおよびシリアルポート通信アービタ |
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