JPH05233295A - 設計型エキスパートシステム構築支援システム - Google Patents
設計型エキスパートシステム構築支援システムInfo
- Publication number
- JPH05233295A JPH05233295A JP4036404A JP3640492A JPH05233295A JP H05233295 A JPH05233295 A JP H05233295A JP 4036404 A JP4036404 A JP 4036404A JP 3640492 A JP3640492 A JP 3640492A JP H05233295 A JPH05233295 A JP H05233295A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- design
- instance
- knowledge
- attribute value
- attribute
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Stored Programmes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】扱うことが可能な問題の範囲を広げると共に、
設計知識の記述を簡潔にすることを可能とする。 【構成】設計型ESを構築する際、インスタンス生成部
20は、入出力装置10の表示画面上での指定に応じ
て、設計対象知識記憶部20に格納された設計対象知識
をクラスとするインスタンスを生成する。属性値設定部
26は、生成されたインスタンスの属性の属性値を指定
に応じて設定する。また、設計過程知識として、インス
タンス生成を指示する実行命令が記述されている場合、
設計の実行中にインスタンス生成部22は、設計過程知
識に応じて動的にインスタンスを生成し、属性値設定部
26は、そのインスタンスの属性値を設定する。
設計知識の記述を簡潔にすることを可能とする。 【構成】設計型ESを構築する際、インスタンス生成部
20は、入出力装置10の表示画面上での指定に応じ
て、設計対象知識記憶部20に格納された設計対象知識
をクラスとするインスタンスを生成する。属性値設定部
26は、生成されたインスタンスの属性の属性値を指定
に応じて設定する。また、設計過程知識として、インス
タンス生成を指示する実行命令が記述されている場合、
設計の実行中にインスタンス生成部22は、設計過程知
識に応じて動的にインスタンスを生成し、属性値設定部
26は、そのインスタンスの属性値を設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設計の専門家の知識を
組み込んだ設計型エキスパートシステムを構築するため
の設計型エキスパートシステム構築支援システムに関す
る。
組み込んだ設計型エキスパートシステムを構築するため
の設計型エキスパートシステム構築支援システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、設計の専門家の知識を組み込んだ
設計型エキスパートシステム(以下、設計型ESと略称
する)の開発により、設計効率を向上させる試みが各種
分野で多く見られるようになっている。
設計型エキスパートシステム(以下、設計型ESと略称
する)の開発により、設計効率を向上させる試みが各種
分野で多く見られるようになっている。
【0003】この種、設計型ESを、設計に関する知識
を計算機システム上へ置き換えて作成する方法として
は、一般の計算機言語を用いて計算機上の記述言語を用
いたプログラムとして作成する方法が考えられる。この
方法では、定義可能な全ての設計問題をプログラムとし
て記述することにより、設計型ESを作成することがで
きる。
を計算機システム上へ置き換えて作成する方法として
は、一般の計算機言語を用いて計算機上の記述言語を用
いたプログラムとして作成する方法が考えられる。この
方法では、定義可能な全ての設計問題をプログラムとし
て記述することにより、設計型ESを作成することがで
きる。
【0004】しかしながら、この方式では、設計型ES
が対象とする分野や仕様等に応じて、それぞれプログラ
ムを作成しなければならないため、開発コストが非常に
高くなる。また、設計に関する知識がプログラムによっ
て記述されているため、保守等を容易に行なうことがで
きない。このため、この方法は、実用的とはいえない。
が対象とする分野や仕様等に応じて、それぞれプログラ
ムを作成しなければならないため、開発コストが非常に
高くなる。また、設計に関する知識がプログラムによっ
て記述されているため、保守等を容易に行なうことがで
きない。このため、この方法は、実用的とはいえない。
【0005】このような方法に対して、ES構築支援シ
ステムを用いる方法がある。ES構築支援システムは、
設計者に近い形式で設計対象及び設計過程の知識を記述
することで、設計ESを構築しようとするものである。
ステムを用いる方法がある。ES構築支援システムは、
設計者に近い形式で設計対象及び設計過程の知識を記述
することで、設計ESを構築しようとするものである。
【0006】設計者は、与えられた仕様から、決定され
た設計過程を経て設計結果を導出する。ES構築支援シ
ステムでは、与えられた仕様、この仕様から求められる
中間結果、この中間結果から求められる設計結果を、設
計者のある一時点の思考を示す設計対象として記述し、
さらに仕様から中間結果を求める過程、中間結果から設
計結果を求める過程を設計過程として記述する。これに
より、設計型ESを構築することができる。
た設計過程を経て設計結果を導出する。ES構築支援シ
ステムでは、与えられた仕様、この仕様から求められる
中間結果、この中間結果から求められる設計結果を、設
計者のある一時点の思考を示す設計対象として記述し、
さらに仕様から中間結果を求める過程、中間結果から設
計結果を求める過程を設計過程として記述する。これに
より、設計型ESを構築することができる。
【0007】ES構築支援システムでの設計対象及び設
計過程の内容は、視覚エディタを通じて表示画面上で表
現される。このため、設計型ESの構築、保守を行なう
際、表示画面中で設計対象及び設計過程の内容を編集す
ることができるので、操作性が非常に良い。また、構築
された設計型ESを用いて設計を行なう際に、表示画面
において、与えられた仕様に対する設計結果を得ること
ができる。
計過程の内容は、視覚エディタを通じて表示画面上で表
現される。このため、設計型ESの構築、保守を行なう
際、表示画面中で設計対象及び設計過程の内容を編集す
ることができるので、操作性が非常に良い。また、構築
された設計型ESを用いて設計を行なう際に、表示画面
において、与えられた仕様に対する設計結果を得ること
ができる。
【0008】ところで、従来のES構築支援システムで
は、設計型ESの構築が、設計の全ての設計対象及び設
計過程を記述することによって行なわれるため、設計対
象及び設計過程が予め確定されていることが必要となっ
ていた。
は、設計型ESの構築が、設計の全ての設計対象及び設
計過程を記述することによって行なわれるため、設計対
象及び設計過程が予め確定されていることが必要となっ
ていた。
【0009】従って、構築された設計型ESは、記述さ
れた設計対象及び設計過程に限って、設計可能となって
いる。このため、記述された設計対象及び設計過程に合
わない設計内容、例えば設計対象の構造が仕様に基づい
て動的に決定されていくような問題や、不定個数の仕様
が与えられそれらの間の相互作用を考慮しながらそれぞ
れを設計するような設計問題に対しては、設計型ES構
築支援システムを利用した設計型ESの作成ができなか
った。
れた設計対象及び設計過程に限って、設計可能となって
いる。このため、記述された設計対象及び設計過程に合
わない設計内容、例えば設計対象の構造が仕様に基づい
て動的に決定されていくような問題や、不定個数の仕様
が与えられそれらの間の相互作用を考慮しながらそれぞ
れを設計するような設計問題に対しては、設計型ES構
築支援システムを利用した設計型ESの作成ができなか
った。
【0010】また、設計の全ての設計対象及び設計過程
を予め記述する必要があるため、例えば複数の設計対象
に対して同じ設計過程知識を適用する場合であっても、
それぞれについて記述する必要があり、記述量が多くな
る場合があり扱いにくいという問題があった。
を予め記述する必要があるため、例えば複数の設計対象
に対して同じ設計過程知識を適用する場合であっても、
それぞれについて記述する必要があり、記述量が多くな
る場合があり扱いにくいという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の設計
型ES構築支援システムでは、動的に設計対象の構造が
決定されるような問題や、不定個数の仕様が与えられる
問題についての記述を行なうことができず、また設計対
象及び設計過程の記述が冗長となり扱いにくい場合があ
った。
型ES構築支援システムでは、動的に設計対象の構造が
決定されるような問題や、不定個数の仕様が与えられる
問題についての記述を行なうことができず、また設計対
象及び設計過程の記述が冗長となり扱いにくい場合があ
った。
【0012】本発明は前記のような点に鑑みてなされた
もので、扱うことが可能な問題の範囲を広げると共に、
設計知識の記述を簡潔にすることが可能な設計型ES構
築支援システムを提供することを目的とする。
もので、扱うことが可能な問題の範囲を広げると共に、
設計知識の記述を簡潔にすることが可能な設計型ES構
築支援システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、設計対象の記
述から生成された設計対象知識に対するインスタンスを
生成するインスタンス生成手段と、前記インスタンス生
成手段によって生成されたインスタンスの属性値を設定
するインスタンス属性値設定手段とを具備し、前記イン
スタンス属性値設定手段によって設定されたインスタン
スの属性値を用いた設計が可能な設計型エキスパートシ
ステムを構築することを特徴とする。
述から生成された設計対象知識に対するインスタンスを
生成するインスタンス生成手段と、前記インスタンス生
成手段によって生成されたインスタンスの属性値を設定
するインスタンス属性値設定手段とを具備し、前記イン
スタンス属性値設定手段によって設定されたインスタン
スの属性値を用いた設計が可能な設計型エキスパートシ
ステムを構築することを特徴とする。
【0014】また、インスタンス生成手段、及びインス
タンス属性値設定手段は、表示画面上で任意に記述され
た内容に基づいて、インスタンス生成、インスタンスの
属性値の設定を行なうことを特徴とする。
タンス属性値設定手段は、表示画面上で任意に記述され
た内容に基づいて、インスタンス生成、インスタンスの
属性値の設定を行なうことを特徴とする。
【0015】また、インスタンス生成手段、及びインス
タンス属性値設定手段は、設計過程に関する記述によっ
て生成された設計過程知識の実行命令に応じて、設計の
実行中にインスタンス生成、インスタンスの属性値の設
定を行なうことを特徴とする。
タンス属性値設定手段は、設計過程に関する記述によっ
て生成された設計過程知識の実行命令に応じて、設計の
実行中にインスタンス生成、インスタンスの属性値の設
定を行なうことを特徴とする。
【0016】
【作用】このような構成によれば、インスタンス生成手
段、及びインスタンス属性値設定手段を設け、設計対象
のインスタンスの生成と属性値の設定を可能にすること
で、予め定められない不定個数の同型の設計対象を扱う
ような範囲の設計問題についても設計型ES構築支援シ
ステムで扱うことができるようになる。
段、及びインスタンス属性値設定手段を設け、設計対象
のインスタンスの生成と属性値の設定を可能にすること
で、予め定められない不定個数の同型の設計対象を扱う
ような範囲の設計問題についても設計型ES構築支援シ
ステムで扱うことができるようになる。
【0017】また、表示画面上でインスタンスに関する
記述(インスタンス生成、属性値の設定)ができるの
で、良好な操作性が得られ、設計型ESの構築を容易に
する。また、設計過程知識の中にインスタンスの生成、
属性値の設定の実行させる命令を記述することで、設計
を実行する過程で動的に設計対象の構成が決定されるよ
うな設計問題に対しても対処することができる。
記述(インスタンス生成、属性値の設定)ができるの
で、良好な操作性が得られ、設計型ESの構築を容易に
する。また、設計過程知識の中にインスタンスの生成、
属性値の設定の実行させる命令を記述することで、設計
を実行する過程で動的に設計対象の構成が決定されるよ
うな設計問題に対しても対処することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は同実施例に係わる設計型エキスパートシ
ステム構築支援システム(以下、設計型ES構築支援シ
ステムと称する)の構成を示すブロック図である。
明する。図1は同実施例に係わる設計型エキスパートシ
ステム構築支援システム(以下、設計型ES構築支援シ
ステムと称する)の構成を示すブロック図である。
【0019】図1において、入出力装置10は、CRT
ディスプレイや液晶ディスプレイ等によって構成される
表示装置、及びキーボードやマウス等の入力装置を備え
ている。入出力装置10は、インターフェイス部12に
よって、表示画面の制御、及びコマンドや設計対象、設
計過程に関する情報の入力制御が行なわれる。
ディスプレイや液晶ディスプレイ等によって構成される
表示装置、及びキーボードやマウス等の入力装置を備え
ている。入出力装置10は、インターフェイス部12に
よって、表示画面の制御、及びコマンドや設計対象、設
計過程に関する情報の入力制御が行なわれる。
【0020】インターフェイス部12は、入出力装置1
0のキーボードやマウスを用いて指示されたコマンド
や、設計対象及び設計過程に関する情報等をコマンド制
御部14に転送する。また、インターフェイス部12
は、知識表示部16及びインスタンス情報表示部18か
らの指示に応じて入出力装置10の表示装置の画面の制
御を行なう。具体的な表示画面例については後述する。
0のキーボードやマウスを用いて指示されたコマンド
や、設計対象及び設計過程に関する情報等をコマンド制
御部14に転送する。また、インターフェイス部12
は、知識表示部16及びインスタンス情報表示部18か
らの指示に応じて入出力装置10の表示装置の画面の制
御を行なう。具体的な表示画面例については後述する。
【0021】コマンド制御部14は、インターフェイス
部12を介して入力された情報を解釈し、その内容に応
じて各部に情報の転送や処理の実行を指示する。コマン
ド制御部14は、設計対象及び設計過程に関する情報を
入力した際には、それぞれ設計対象知識記憶部20、設
計過程知識記憶部22に転送して記憶させる。また、コ
マンド制御部14は、設計対象の属性に対して入力され
る属性値を入力した際には、属性値設定部26に転送す
る。
部12を介して入力された情報を解釈し、その内容に応
じて各部に情報の転送や処理の実行を指示する。コマン
ド制御部14は、設計対象及び設計過程に関する情報を
入力した際には、それぞれ設計対象知識記憶部20、設
計過程知識記憶部22に転送して記憶させる。また、コ
マンド制御部14は、設計対象の属性に対して入力され
る属性値を入力した際には、属性値設定部26に転送す
る。
【0022】知識表示部16は、設計対象知識記憶部2
0に記憶された設計対象知識、及び設計過程知識記憶部
22に記憶された設計過程知識に基づいて、インターフ
ェイス部12を介して表示装置の画面中に、設計対象及
び設計過程を示す表示を指示する。
0に記憶された設計対象知識、及び設計過程知識記憶部
22に記憶された設計過程知識に基づいて、インターフ
ェイス部12を介して表示装置の画面中に、設計対象及
び設計過程を示す表示を指示する。
【0023】インスタンス情報表示部18は、任意に指
定された設計対象に対して生成されたインスタンスを、
インスタンス情報記憶部28及び属性情報記憶部30に
記憶された情報に基づいて、例えば設計対象及び設計過
程に関する表示とは別個のウィンドウ上で表示させる。
定された設計対象に対して生成されたインスタンスを、
インスタンス情報記憶部28及び属性情報記憶部30に
記憶された情報に基づいて、例えば設計対象及び設計過
程に関する表示とは別個のウィンドウ上で表示させる。
【0024】設計対象知識記憶部20及び設計過程知識
記憶部22は、それぞれ設計型ESを構築する際に入力
された設計対象(設計仕様、中間結果、設計結果、及び
それぞれにおける属性を含む)、設計過程(前段の設計
対象における属性とそれらの属性から求められる属性と
の関係等)を記憶するためのものである。
記憶部22は、それぞれ設計型ESを構築する際に入力
された設計対象(設計仕様、中間結果、設計結果、及び
それぞれにおける属性を含む)、設計過程(前段の設計
対象における属性とそれらの属性から求められる属性と
の関係等)を記憶するためのものである。
【0025】インスタンス生成部24は、設計対象知識
記憶部20に記憶された設計対象知識をクラスとし、こ
のクラスに対応するインスタンスを生成し、インスタン
ス情報記憶部28に記憶させるものである。また、イン
スタンス生成部24は、設計過程知識として記述された
インスタンス生成の指令に応じてインスタンスを生成す
ることもできる。本発明では、1つの設計対象につい
て、複数のインスタンスを入力し、それらの相互作用を
考慮した設計を実行させることができる。
記憶部20に記憶された設計対象知識をクラスとし、こ
のクラスに対応するインスタンスを生成し、インスタン
ス情報記憶部28に記憶させるものである。また、イン
スタンス生成部24は、設計過程知識として記述された
インスタンス生成の指令に応じてインスタンスを生成す
ることもできる。本発明では、1つの設計対象につい
て、複数のインスタンスを入力し、それらの相互作用を
考慮した設計を実行させることができる。
【0026】属性値設定部26は、設計対象中の属性に
対する属性値を、属性情報記憶部30に記憶させるもの
である。属性値設定部26は、インスタンスに対する属
性値についても設定を行なう。
対する属性値を、属性情報記憶部30に記憶させるもの
である。属性値設定部26は、インスタンスに対する属
性値についても設定を行なう。
【0027】インスタンス情報記憶部28は、インスタ
ンス生成部24によって生成されたインスタンスに関す
る情報を記憶するためのものである。属性情報記憶部3
0は、属性値設定部26によって設定された属性値を記
憶するためのものである。
ンス生成部24によって生成されたインスタンスに関す
る情報を記憶するためのものである。属性情報記憶部3
0は、属性値設定部26によって設定された属性値を記
憶するためのものである。
【0028】同実施例における設計型ES構築支援シス
テムは、図2に示すように、汎用ES構築システム上で
機能するものとする。汎用ES構築システムは、推論を
実行する設計ES実行モジュール32と、同モジュール
32に参照されるルール型知識34及びフレーム型知識
36が設けられている。また、設計ES実行モジュール
32には、設計型ES構築支援システムとの通信を行な
う通信機能を有している。
テムは、図2に示すように、汎用ES構築システム上で
機能するものとする。汎用ES構築システムは、推論を
実行する設計ES実行モジュール32と、同モジュール
32に参照されるルール型知識34及びフレーム型知識
36が設けられている。また、設計ES実行モジュール
32には、設計型ES構築支援システムとの通信を行な
う通信機能を有している。
【0029】この場合、設計型ES構築支援システムに
は、図1に示す機能の他に、設計対象知識記憶部20、
設計過程知識記憶部22、及びインスタンス情報記憶部
24に記憶された情報を汎用ES構築システムにおける
知識表現に変換する知識変換部38と、設計ES実行モ
ジュール32との通信を行なう通信機能部40が必要と
なる。
は、図1に示す機能の他に、設計対象知識記憶部20、
設計過程知識記憶部22、及びインスタンス情報記憶部
24に記憶された情報を汎用ES構築システムにおける
知識表現に変換する知識変換部38と、設計ES実行モ
ジュール32との通信を行なう通信機能部40が必要と
なる。
【0030】同実施例における設計型ESは、設計型E
S構築支援システムの機能として、設計に関する知識
を、知識変換部38によって汎用ES構築システムにお
いて実行可能な汎用の知識表現に変換し、汎用ES構築
システムの推論機構を利用して実現する。具体的には、
知識変換部38は、設計対象及びインスタンスに関する
知識を汎用の知識表現であるフレーム型の知識構造に変
換し、設計過程知識を状態毎に整理されたルール形式に
変換する。
S構築支援システムの機能として、設計に関する知識
を、知識変換部38によって汎用ES構築システムにお
いて実行可能な汎用の知識表現に変換し、汎用ES構築
システムの推論機構を利用して実現する。具体的には、
知識変換部38は、設計対象及びインスタンスに関する
知識を汎用の知識表現であるフレーム型の知識構造に変
換し、設計過程知識を状態毎に整理されたルール形式に
変換する。
【0031】次に、同実施例の動作について説明する。
同実施例の設計型ES構築支援システムには、設計型E
Sを構築するモードと、構築された設計型ESを利用し
て設計を行なうモードの2通りの実行モードを持ってい
る。
同実施例の設計型ES構築支援システムには、設計型E
Sを構築するモードと、構築された設計型ESを利用し
て設計を行なうモードの2通りの実行モードを持ってい
る。
【0032】まず、設計型ESの構築の手順について説
明する。入出力装置10の表示装置には、機能選択(コ
マンド入力)を行なうための複数のボタンが表示され、
マウスカーソル等によって任意に選択することができ
る。
明する。入出力装置10の表示装置には、機能選択(コ
マンド入力)を行なうための複数のボタンが表示され、
マウスカーソル等によって任意に選択することができ
る。
【0033】複数のボタン中には、設計対象(フレー
ム)、設計対象中の属性(スロット)、及び設計過程
(ルール)の記述(編集)を実行するコマンドが用意さ
れている。例えば、これらのコマンドが選択された場
合、記述用ウィンドウを画面に表示させ、そのウィンド
ウ中でそれぞれの内容が記述及び編集することができ
る。
ム)、設計対象中の属性(スロット)、及び設計過程
(ルール)の記述(編集)を実行するコマンドが用意さ
れている。例えば、これらのコマンドが選択された場
合、記述用ウィンドウを画面に表示させ、そのウィンド
ウ中でそれぞれの内容が記述及び編集することができ
る。
【0034】設計対象知識としては、設計対象の名前、
その設計対象に関する0個以上の属性の名前が記述され
る。属性が0個の設計対象については、この設計対象の
下位にさらに設計対象(下位フレーム)を生成し、この
下位の設計対象において属性名を生成することができ
る。設計を行なう際には、各属性に対する属性値が決定
される。コマンド制御部14は、インターフェイス部1
2を介して入力された記述内容に基づいて、設計対象知
識を設計対象知識記憶部20に記憶させる。
その設計対象に関する0個以上の属性の名前が記述され
る。属性が0個の設計対象については、この設計対象の
下位にさらに設計対象(下位フレーム)を生成し、この
下位の設計対象において属性名を生成することができ
る。設計を行なう際には、各属性に対する属性値が決定
される。コマンド制御部14は、インターフェイス部1
2を介して入力された記述内容に基づいて、設計対象知
識を設計対象知識記憶部20に記憶させる。
【0035】設計過程知識は、前の設計対象の状態にお
ける情報(属性値)を利用して後ろの設計対象における
状態の情報を決定することを示す依存関係と、後ろの設
計対象の属性値を決定するための具体的な手続き知識か
ら成り立っている。
ける情報(属性値)を利用して後ろの設計対象における
状態の情報を決定することを示す依存関係と、後ろの設
計対象の属性値を決定するための具体的な手続き知識か
ら成り立っている。
【0036】この依存関係は、例えば設計対象知識記憶
部20に記憶された設計対象知識に基づいて表示されて
いる設計対象から、隣り合った設計対象間で依存関係の
対象となる属性をカーソルによって選択される。コマン
ド制御部14は、選択された属性の関係を設計過程知識
記憶部22に記憶させる。さらに、依存関係が指定され
た属性が、どのような関係にあるか(手続き知識)、手
続き知識記述用ウィンドウを表示し、このウィンドウ中
で記述させる。コマンド制御部14は、インターフェイ
ス部12を介して入力された記述内容に基づいて、設計
過程知識記憶部22に記憶させる。また、設計過程知識
として、設計対象知識に対応するインスタンスの生成を
指示する実行命令を記述することができる(詳細につい
ては後述する)。
部20に記憶された設計対象知識に基づいて表示されて
いる設計対象から、隣り合った設計対象間で依存関係の
対象となる属性をカーソルによって選択される。コマン
ド制御部14は、選択された属性の関係を設計過程知識
記憶部22に記憶させる。さらに、依存関係が指定され
た属性が、どのような関係にあるか(手続き知識)、手
続き知識記述用ウィンドウを表示し、このウィンドウ中
で記述させる。コマンド制御部14は、インターフェイ
ス部12を介して入力された記述内容に基づいて、設計
過程知識記憶部22に記憶させる。また、設計過程知識
として、設計対象知識に対応するインスタンスの生成を
指示する実行命令を記述することができる(詳細につい
ては後述する)。
【0037】同実施例においては、設計対象知識記憶部
20及び設計過程知識記憶部22に記憶された設計過程
知識及び設計対象知識を、例えば図3に示すようにし
て、表示画面上で表現するものとする。
20及び設計過程知識記憶部22に記憶された設計過程
知識及び設計対象知識を、例えば図3に示すようにし
て、表示画面上で表現するものとする。
【0038】図3に示すように、設計対象知識は、それ
ぞれ矩形枠によって表現され、矩形枠内には設計対象の
名称と、その設計対象に関する属性名が表示される。ま
た、設計過程知識は、表示画面上で隣り合った設計対象
を結ぶ線によって表現される。設計過程知識の手続き知
識は、通常、線によって表現されているが、所定のコマ
ンドが入力されることにより手続き知識編集用のウィン
ドウが表示され、このウィンドウ中において具体的な内
容が表示される。
ぞれ矩形枠によって表現され、矩形枠内には設計対象の
名称と、その設計対象に関する属性名が表示される。ま
た、設計過程知識は、表示画面上で隣り合った設計対象
を結ぶ線によって表現される。設計過程知識の手続き知
識は、通常、線によって表現されているが、所定のコマ
ンドが入力されることにより手続き知識編集用のウィン
ドウが表示され、このウィンドウ中において具体的な内
容が表示される。
【0039】図3においては、3つの矩形枠の表示が設
計対象知識を示す表示である。例えば、左側の矩形枠に
おいて、「変速機仕様」が設計対象の名称、「変速比仕
様」が属性の名前、「変速比仕様」の右側に表示された
「12」が属性値である。
計対象知識を示す表示である。例えば、左側の矩形枠に
おいて、「変速機仕様」が設計対象の名称、「変速比仕
様」が属性の名前、「変速比仕様」の右側に表示された
「12」が属性値である。
【0040】また、設計対象「変速機仕様」の「変速比
仕様」から、設計対象「歯車機構(1)」の「変速比」
を結ぶ線は、「変速比仕様」から「変速比」の値を求め
る設計過程知識の存在を示し、設計対象「変速機仕様」
の「変速比仕様」から、設計対象「歯車機構(1)」を
結ぶ線は、「変速比仕様」から「歯車機構(1)」のイ
ンスタンスを生成する設計過程知識の存在を示してい
る。
仕様」から、設計対象「歯車機構(1)」の「変速比」
を結ぶ線は、「変速比仕様」から「変速比」の値を求め
る設計過程知識の存在を示し、設計対象「変速機仕様」
の「変速比仕様」から、設計対象「歯車機構(1)」を
結ぶ線は、「変速比仕様」から「歯車機構(1)」のイ
ンスタンスを生成する設計過程知識の存在を示してい
る。
【0041】次に、設計型ES構築支援システム上から
のインスタンスの生成、属性の設定の手順について説明
する。同実施例においては、設計対象のインスタンスの
知識は、設計対象及び設計過程に関する表示の他に、図
4に示すように、別個のウィンドウ上で表形式によって
表現し、このウィンドウ上で編集(インスタンスの新規
生成や削除、属性値の設定、変更、削除)することがで
きる。図4には、右側の設計対象「歯車機構(2)」に
ついてのインスタンスの知識が表示された例を示してい
る。
のインスタンスの生成、属性の設定の手順について説明
する。同実施例においては、設計対象のインスタンスの
知識は、設計対象及び設計過程に関する表示の他に、図
4に示すように、別個のウィンドウ上で表形式によって
表現し、このウィンドウ上で編集(インスタンスの新規
生成や削除、属性値の設定、変更、削除)することがで
きる。図4には、右側の設計対象「歯車機構(2)」に
ついてのインスタンスの知識が表示された例を示してい
る。
【0042】図4に示すインスタンス用のウィンドウで
は、横方向に属性名を配置し、縦方向にインスタンスに
関する情報を配置している。この例では、2つのインス
タンス(整理記号1,2)の知識を表示している。な
お、インスタンスの表形式による表示形態として、下位
の設計対象(下位フレーム)に関するインスタンスの知
識を表示させる際に、親の設計対象(上位フレーム)の
知識を合わせて表示する方式もある。
は、横方向に属性名を配置し、縦方向にインスタンスに
関する情報を配置している。この例では、2つのインス
タンス(整理記号1,2)の知識を表示している。な
お、インスタンスの表形式による表示形態として、下位
の設計対象(下位フレーム)に関するインスタンスの知
識を表示させる際に、親の設計対象(上位フレーム)の
知識を合わせて表示する方式もある。
【0043】このインスタンス編集用のウィンドウは、
設計対象知識を示す矩形枠が指定されることにより表示
する。すなわち、カーソルが矩形枠内に移動され所定の
キーが押下されると、コマンド制御部14は、インスタ
ンス編集用のウィンドウの表示が指示されたものと判別
する。インスタンス情報表示部18は、カーソルによっ
て指定された設計対象に関する知識(設計対象の名前、
属性名、属性値)を、インスタンス情報記憶部28及び
属性情報記憶部30等から求め、これに基づいてインス
タンス編集用のウィンドウを作成し、インターフェイス
部12を介して表示させる。
設計対象知識を示す矩形枠が指定されることにより表示
する。すなわち、カーソルが矩形枠内に移動され所定の
キーが押下されると、コマンド制御部14は、インスタ
ンス編集用のウィンドウの表示が指示されたものと判別
する。インスタンス情報表示部18は、カーソルによっ
て指定された設計対象に関する知識(設計対象の名前、
属性名、属性値)を、インスタンス情報記憶部28及び
属性情報記憶部30等から求め、これに基づいてインス
タンス編集用のウィンドウを作成し、インターフェイス
部12を介して表示させる。
【0044】インスタンス編集用ウィンドウが画面上に
表示されているとき、ウィンドウ中の枠がマウス等の操
作によってカーソルで指定されると、コマンド制御部1
4は、属性値の入力対象が指定されたものと判別する。
そして、指定された枠に対して属性値を入力する。
表示されているとき、ウィンドウ中の枠がマウス等の操
作によってカーソルで指定されると、コマンド制御部1
4は、属性値の入力対象が指定されたものと判別する。
そして、指定された枠に対して属性値を入力する。
【0045】指定された枠に対応する属性値が既に属性
情報記憶部30に記憶されている場合、属性値設定部2
6は、属性情報記憶部30に記憶された該当する属性値
を新たに入力された属性値に設定しなおす(変更す
る)。
情報記憶部30に記憶されている場合、属性値設定部2
6は、属性情報記憶部30に記憶された該当する属性値
を新たに入力された属性値に設定しなおす(変更す
る)。
【0046】また、指定された枠に対応するインスタン
スが存在しない場合、インスタンス生成部24は、イン
スタンス情報記憶部28に新たに記憶領域を確保する。
さらに、属性値設定部26は、確保された記憶領域に入
力された属性値を記憶させる。こうして設定されたイン
スタンスに関する情報は、インスタンス情報表示部18
によって、インターフェイス部12を介して表示装置に
表示される。
スが存在しない場合、インスタンス生成部24は、イン
スタンス情報記憶部28に新たに記憶領域を確保する。
さらに、属性値設定部26は、確保された記憶領域に入
力された属性値を記憶させる。こうして設定されたイン
スタンスに関する情報は、インスタンス情報表示部18
によって、インターフェイス部12を介して表示装置に
表示される。
【0047】設計型ES構築支援システムにおいて設定
された知識は、知識変換部38によって汎用ES構築シ
ステムにおける知識表現に変換し、コンパイル等により
推論(設計)が可能な状態となる。
された知識は、知識変換部38によって汎用ES構築シ
ステムにおける知識表現に変換し、コンパイル等により
推論(設計)が可能な状態となる。
【0048】ここで、インスタンスの生成による不定個
数表現の機能について説明する。まず、インスタンス生
成の設計過程知識について説明する。例えば、図5
(a)に示すような設計対象、及び設計過程が記述され
るものとする。図5(a)では、設計対象仕様の項目1
〜3の値をもとに、部品テンプレートA(図5において
中間の設計対象)のインスタンスを生成する設計過程知
識の存在を示している。図5(b)には、図5(a)に
対応するインスタンス生成知識の記述例を示している。
数表現の機能について説明する。まず、インスタンス生
成の設計過程知識について説明する。例えば、図5
(a)に示すような設計対象、及び設計過程が記述され
るものとする。図5(a)では、設計対象仕様の項目1
〜3の値をもとに、部品テンプレートA(図5において
中間の設計対象)のインスタンスを生成する設計過程知
識の存在を示している。図5(b)には、図5(a)に
対応するインスタンス生成知識の記述例を示している。
【0049】このインスタンス生成知識の記述は、設計
過程知識記述用のウィンドウ中において記述される。こ
こでは、C言語による形態で記述されている例を示して
いる。記述内容は、仕様の項目1に設定された値となる
まで(初期値i=1、iの値を+1しながらi<項目1
の間)、部品テンプレートAの属性A,属性Bに所定の
値をセットし、インスタンスを生成(create(attr); )
する処理を繰り返すというものである。すなわち、部品
テンプレートAに対応する複数のインスタンスの生成の
実行を指示するものである。
過程知識記述用のウィンドウ中において記述される。こ
こでは、C言語による形態で記述されている例を示して
いる。記述内容は、仕様の項目1に設定された値となる
まで(初期値i=1、iの値を+1しながらi<項目1
の間)、部品テンプレートAの属性A,属性Bに所定の
値をセットし、インスタンスを生成(create(attr); )
する処理を繰り返すというものである。すなわち、部品
テンプレートAに対応する複数のインスタンスの生成の
実行を指示するものである。
【0050】なお、設計過程の記述は、C言語による形
態に限るものではなく、特定の言語に関する知識を有し
ないものであっても記述可能となるように、一般の文書
の形態で記述できるようにしても良い。
態に限るものではなく、特定の言語に関する知識を有し
ないものであっても記述可能となるように、一般の文書
の形態で記述できるようにしても良い。
【0051】こうして記述されたインスタンス生成を行
なう設計過程知識は、汎用ES構築システムの設計ルー
ル型知識34として設計型ESに組み込まれている。こ
の設計過程知識の手続き知識は、設計型ES構築支援シ
ステムを通信によって呼び出し、特定の関数に基づいて
インスタンス生成部24によってインスタンスの生成を
実行させると共に、設計型ES側(フレーム型知識36
内)にも対応するフレームを生成させる。
なう設計過程知識は、汎用ES構築システムの設計ルー
ル型知識34として設計型ESに組み込まれている。こ
の設計過程知識の手続き知識は、設計型ES構築支援シ
ステムを通信によって呼び出し、特定の関数に基づいて
インスタンス生成部24によってインスタンスの生成を
実行させると共に、設計型ES側(フレーム型知識36
内)にも対応するフレームを生成させる。
【0052】まず、同じ構成要素内での詳細設計の例に
ついて説明する。同じ構成要素内での詳細設計は、図6
に示すように、隣り合った状態間で同じ設計対象を結ぶ
線として設計過程が表現される。設計対象がインスタン
スを有する場合、属性値設定部26は、設計過程知識に
基づいて、設計対象の各インスタンスに対する詳細化の
設計を行ない、属性情報記憶部30に格納する。図6で
は、属性値設定部26は、Aフレームの各インスタンス
に設定された属性Aと属性Bの属性値をもとに、設計過
程の手続き知識(操作の記述)によって呼び出される関
数fによって、Aフレームの属性Cの属性値を決定す
る。
ついて説明する。同じ構成要素内での詳細設計は、図6
に示すように、隣り合った状態間で同じ設計対象を結ぶ
線として設計過程が表現される。設計対象がインスタン
スを有する場合、属性値設定部26は、設計過程知識に
基づいて、設計対象の各インスタンスに対する詳細化の
設計を行ない、属性情報記憶部30に格納する。図6で
は、属性値設定部26は、Aフレームの各インスタンス
に設定された属性Aと属性Bの属性値をもとに、設計過
程の手続き知識(操作の記述)によって呼び出される関
数fによって、Aフレームの属性Cの属性値を決定す
る。
【0053】次に、複数のインスタンスを利用した設計
過程について説明する。例えば、図7に示すように、あ
る設計対象のインスタンスの値を決定するために、他の
設計対象のインスタンスの情報を利用するような場合で
ある。動作可能な設計過程のパターンは、インスタンス
の数に応じた組合わせの数だけあるが、設計段階で実際
に実行対象となるのは、ある特定の組合わせである場合
が多い。組み合わせを制限し必要な情報のみを取り出す
ためには、設計過程の手続き知識の適用条件を、必要な
情報のみを対象として記述することによって実現され
る。図7では、属性値設定部26は、Aフレームの属性
AとBフレームの属性アの属性値が所定の条件を満たす
場合に、Bフレームの属性イの属性値に基づいてAフレ
ームの属性Cの属性値を決定する。
過程について説明する。例えば、図7に示すように、あ
る設計対象のインスタンスの値を決定するために、他の
設計対象のインスタンスの情報を利用するような場合で
ある。動作可能な設計過程のパターンは、インスタンス
の数に応じた組合わせの数だけあるが、設計段階で実際
に実行対象となるのは、ある特定の組合わせである場合
が多い。組み合わせを制限し必要な情報のみを取り出す
ためには、設計過程の手続き知識の適用条件を、必要な
情報のみを対象として記述することによって実現され
る。図7では、属性値設定部26は、Aフレームの属性
AとBフレームの属性アの属性値が所定の条件を満たす
場合に、Bフレームの属性イの属性値に基づいてAフレ
ームの属性Cの属性値を決定する。
【0054】次に、設計型ES構築支援システムによっ
て構築される設計型ESの動作の具体例について説明す
る。こうして構築された設計型ESでは、設計を行なう
モードにおいて、前述したインスタンスの生成による不
定個数表現の機能を用いて、広い範囲の問題を解決する
ことができる。
て構築される設計型ESの動作の具体例について説明す
る。こうして構築された設計型ESでは、設計を行なう
モードにおいて、前述したインスタンスの生成による不
定個数表現の機能を用いて、広い範囲の問題を解決する
ことができる。
【0055】ここでは、変速機を例にして説明する。図
4に示すように、設計対象、設計過程が記述された場
合、変速比が仕様であり、仕様から歯車機構の段数を決
め、各段毎に詳細化の設計を行ない、最終的に歯車レベ
ルでの属性の情報を得る。段数の決定という設計過程
は、設計対象の構造を決定する操作であり、各変速の段
における情報を格納するための設計対象に対するインス
タンスの生成操作として記述される。
4に示すように、設計対象、設計過程が記述された場
合、変速比が仕様であり、仕様から歯車機構の段数を決
め、各段毎に詳細化の設計を行ない、最終的に歯車レベ
ルでの属性の情報を得る。段数の決定という設計過程
は、設計対象の構造を決定する操作であり、各変速の段
における情報を格納するための設計対象に対するインス
タンスの生成操作として記述される。
【0056】変速機は、各段の歯車機構が2つの歯車か
ら構成されるものとする。この歯車についての具体的な
設計結果は、インスタンス生成部24によって生成され
たインスタンス情報記憶部28中の歯車機構のインスタ
ンスに格納されることになる。歯車の詳細設計の設計過
程はクラスレベルで記述され、汎用ES構築システム内
でルール型知識34として格納されている。
ら構成されるものとする。この歯車についての具体的な
設計結果は、インスタンス生成部24によって生成され
たインスタンス情報記憶部28中の歯車機構のインスタ
ンスに格納されることになる。歯車の詳細設計の設計過
程はクラスレベルで記述され、汎用ES構築システム内
でルール型知識34として格納されている。
【0057】インスタンス生成部24は、変速機仕様の
属性である変速比仕様の属性値をもとに次段の歯車機構
(1)のインスタンスを生成する。属性値設定部26
は、生成されたインスタンスに、変速比仕様の属性値を
もとにして得られた属性変速比の属性値を設定する。さ
らに、属性値設定部26は、歯車機構(1)のインスタ
ンスから必要な情報、すなわち変速比の属性値を検索し
て取り出し、次段の歯車機構(2)のインスタンスの属
性(歯車A、B)の値を求める。
属性である変速比仕様の属性値をもとに次段の歯車機構
(1)のインスタンスを生成する。属性値設定部26
は、生成されたインスタンスに、変速比仕様の属性値を
もとにして得られた属性変速比の属性値を設定する。さ
らに、属性値設定部26は、歯車機構(1)のインスタ
ンスから必要な情報、すなわち変速比の属性値を検索し
て取り出し、次段の歯車機構(2)のインスタンスの属
性(歯車A、B)の値を求める。
【0058】このような設計過程は、他のインスタンス
から必要な情報を検索して利用する過程であり、インス
タンスの組合わせを知識の適用条件として記述すること
で実現される。
から必要な情報を検索して利用する過程であり、インス
タンスの組合わせを知識の適用条件として記述すること
で実現される。
【0059】このようにして、インスタンスを生成する
機能を設けることにより、設計対象の構造が動的に決定
されていくような問題や、不定個数の仕様が与えられそ
れらの間の相互作用を考慮しながらそれぞれを設計する
ような設計問題についても対応可能な設計ESを構築す
ることができる。
機能を設けることにより、設計対象の構造が動的に決定
されていくような問題や、不定個数の仕様が与えられそ
れらの間の相互作用を考慮しながらそれぞれを設計する
ような設計問題についても対応可能な設計ESを構築す
ることができる。
【0060】また、クラスレベルで記述された設計過程
を、設計対象に対応する複数のインスタンスに適用する
ことができ、従来のようにそれぞれに対して設計過程を
記述する必要がなく、全体の記述量を減少させることが
できる。
を、設計対象に対応する複数のインスタンスに適用する
ことができ、従来のようにそれぞれに対して設計過程を
記述する必要がなく、全体の記述量を減少させることが
できる。
【0061】さらに、インスタンスに対する内容を含む
設計対象及び設計過程は、表示装置の画面上で図的に作
成し、その内容も専用のウィンドウ中で記述することに
より、汎用ES構築システムでの知識表現に変換されて
設計型ESが構築されるので作業が非常に容易となり、
設計型ESの構築や保守等を効率良く行なうことができ
る。
設計対象及び設計過程は、表示装置の画面上で図的に作
成し、その内容も専用のウィンドウ中で記述することに
より、汎用ES構築システムでの知識表現に変換されて
設計型ESが構築されるので作業が非常に容易となり、
設計型ESの構築や保守等を効率良く行なうことができ
る。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、表示画面
上で記述された内容や、設計過程知識中の命令に基づい
て、設計対象知識に対するインスタンスと、その属性値
を設定し、設計型ESにおける設計に用いることができ
るので、設計型ES構築支援システムで扱うことが可能
な問題の範囲を広げると共に、設計の記述を簡潔にする
ことが可能となるものである。
上で記述された内容や、設計過程知識中の命令に基づい
て、設計対象知識に対するインスタンスと、その属性値
を設定し、設計型ESにおける設計に用いることができ
るので、設計型ES構築支援システムで扱うことが可能
な問題の範囲を広げると共に、設計の記述を簡潔にする
ことが可能となるものである。
【図1】本発明の一実施例に係わる設計型ES構築支援
システムの構成を示すブロック図。
システムの構成を示すブロック図。
【図2】汎用ES構築システム及び設計型ES構築支援
システムによって構成される設計型ESの構成を示すブ
ロック図。
システムによって構成される設計型ESの構成を示すブ
ロック図。
【図3】設計過程知識及び設計対象知識の表示画面にお
ける表現例を示す図。
ける表現例を示す図。
【図4】インスタンス編集用のウィンドウの表示画面例
を示す図。
を示す図。
【図5】インスタンス生成の設計過程知識について説明
するための図。
するための図。
【図6】同じ設計対象内での詳細設計の例について説明
するための図。
するための図。
【図7】複数のインスタンスを利用した設計過程の例に
ついて説明するための図。
ついて説明するための図。
10…入出力装置、12…インターフェイス部、14…
コマンド制御部、16…知識表示部、18…インターフ
ェイス情報表示部、20…設計対象知識記憶部、22…
設計過程知識記憶部、24…インスタンス生成部、26
…属性値設定部、28…インスタンス情報記憶部、30
…属性情報記憶部、32…設計ESモジュール、34…
ルール型知識、36…フレーム型知識、38…知識変換
部、40…通信機能部。
コマンド制御部、16…知識表示部、18…インターフ
ェイス情報表示部、20…設計対象知識記憶部、22…
設計過程知識記憶部、24…インスタンス生成部、26
…属性値設定部、28…インスタンス情報記憶部、30
…属性情報記憶部、32…設計ESモジュール、34…
ルール型知識、36…フレーム型知識、38…知識変換
部、40…通信機能部。
Claims (3)
- 【請求項1】 表示画面上で記述された設計対象及び設
計過程をもとに、属性を含む設計対象知識及び設計過程
知識を生成することにより、設計型エキスパートシステ
ムの構築を支援する設計型エキスパートシステム構築支
援システムにおいて、 前記設計対象知識に対するインスタンスを生成するイン
スタンス生成手段と、 前記インスタンス生成手段によって生成されたインスタ
ンスの属性値を設定するインスタンス属性値設定手段
と、 を具備し、 前記インスタンス属性値設定手段によって設定されたイ
ンスタンスの属性値を用いた設計が可能な設計型エキス
パートシステムを構築することを特徴とする設計型エキ
スパートシステム構築支援システム。 - 【請求項2】 前記インスタンス生成手段、及び前記イ
ンスタンス属性値設定手段は、表示画面上で任意に記述
された内容に基づいて、インスタンス生成、インスタン
スの属性値の設定を行なうことを特徴とする請求項1記
載の設計型エキスパートシステム構築支援システム。 - 【請求項3】 前記インスタンス生成手段、及び前記イ
ンスタンス属性値設定手段は、設計過程に関する記述に
よって生成された設計過程知識の実行命令に応じて、設
計の実行中にインスタンス生成、インスタンスの属性値
の設定を行なうことを特徴とする請求項1記載の設計型
エキスパートシステム構築支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4036404A JPH05233295A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 設計型エキスパートシステム構築支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4036404A JPH05233295A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 設計型エキスパートシステム構築支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05233295A true JPH05233295A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=12468907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4036404A Pending JPH05233295A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 設計型エキスパートシステム構築支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05233295A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0877012A (ja) * | 1994-08-31 | 1996-03-22 | Toshiba Corp | 知識ベースシステムおよび共通データ管理装置 |
CN111209406A (zh) * | 2018-11-21 | 2020-05-29 | 中国电信股份有限公司 | 本体知识库实例数据维护方法和装置 |
-
1992
- 1992-02-24 JP JP4036404A patent/JPH05233295A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0877012A (ja) * | 1994-08-31 | 1996-03-22 | Toshiba Corp | 知識ベースシステムおよび共通データ管理装置 |
CN111209406A (zh) * | 2018-11-21 | 2020-05-29 | 中国电信股份有限公司 | 本体知识库实例数据维护方法和装置 |
CN111209406B (zh) * | 2018-11-21 | 2023-06-20 | 中国电信股份有限公司 | 本体知识库实例数据维护方法和装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07261969A (ja) | 階層構造メニューの定義ファイル構成方法 | |
JPH07200278A (ja) | 図形を用いたプログラミングシステム | |
JPH1139145A (ja) | プログラム構築支援装置及び記憶媒体 | |
JP2671793B2 (ja) | プログラムジェネレータ利用仕様シミュレーション方法およびその装置 | |
JPH06131168A (ja) | ユーザインタフェース作成支援装置 | |
JPH05233295A (ja) | 設計型エキスパートシステム構築支援システム | |
JPH0785099A (ja) | 階層表示方式 | |
JPH08329004A (ja) | アプリケーション・プログラム使用の端末操作性向上方法 | |
JP3294691B2 (ja) | オブジェクト指向システム構築方法 | |
JPH01199756A (ja) | 生産計画シミュレーション装置 | |
JPH0652278A (ja) | データ処理システム及び値選択方法 | |
JP2859511B2 (ja) | プログラム作成支援装置およびプログラム作成支援方法 | |
JP3000281B2 (ja) | データ入力システム | |
JPH04294424A (ja) | コンピュータシステムの対話的画面制御装置 | |
JPH09114572A (ja) | レコードデータ入力装置 | |
JP2001134423A (ja) | 対話型既存システムを利用する新システムの画面情報出力方法 | |
JPH06202863A (ja) | Guiアプリケーションプログラムの設計支援システム | |
JPH05342071A (ja) | 動的表結合方式 | |
JPH03182923A (ja) | 入出力情報の編集処理方法 | |
JPH02263236A (ja) | エキスパートシステム | |
JPH01237817A (ja) | 入力ガイダンスとメニュー提示によるテキスト作成装置 | |
JPH03167631A (ja) | エキスパートシステムのデータ生成編集方式 | |
JP2000132697A (ja) | グラフ表示装置及び記憶媒体 | |
JPH06266545A (ja) | Gui部品ライブラリ開発支援装置 | |
JPH05204622A (ja) | プログラム作成装置 |