JPH0523318B2 - - Google Patents

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JPH0523318B2
JPH0523318B2 JP62067553A JP6755387A JPH0523318B2 JP H0523318 B2 JPH0523318 B2 JP H0523318B2 JP 62067553 A JP62067553 A JP 62067553A JP 6755387 A JP6755387 A JP 6755387A JP H0523318 B2 JPH0523318 B2 JP H0523318B2
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JP
Japan
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boric acid
weight
liquid
water
lubricant
Prior art date
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Application number
JP62067553A
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English (en)
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JPS63230797A (ja
Inventor
Hiroki Kawabata
Koji Yoshioka
Hideki Hora
Kazuo Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP6755387A priority Critical patent/JPS63230797A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は熱間加工時の工具、とりわけ継目無鋼
管製造用のマンドレルバーに用いられる速硬化型
潤滑剤に関する。 〔従来の技術〕 継目無鋼管製造時のマンドレル圧延工程等、各
種金属、合金の熱間加工にはマンドレル等の工具
と素材間の焼付きを防止して工具の寿命を長く
し、工具・素材間の摩擦係数を低下させて、仕上
り寸法精度を良好に維持し、表面粗度を小さくす
る目的で潤滑剤が使用される。従来よりかかる潤
滑剤として、黒鉛と鉱油の混合物が古くから使用
されている。鉱油系の潤滑剤は比較的粘着性がよ
く安定した潤滑効果が得られるが、火炎・黒煙の
発生があり、安全面・公害面で好ましいものでは
ない。火炎・黒煙の発生の少ないものとして黒
鉛・雲母粒子等と、酢酸ビニル水溶液等の乳化高
分子化合物の混合した非鉱油系潤滑剤も使用され
ているが、非鉱油系の潤滑剤は乾燥に時間がかか
り、乾燥が不十分なまま使用すると、冷却水に洗
い流されたり、使用時に残留水分が一時に蒸発す
る突沸現象をおこし、潤滑剤がマンドレルバー表
面から脱落、剥離し、潤滑剤として機能しなくな
る欠点を有している。この乾燥性を改善した潤滑
剤として、特開昭58−47095号、特開昭58−49800
号等の熱硬化樹脂、高温で反応する熱重合あるい
は熱縮合型樹脂を用いる方法も知らているが、低
温のマンドレルバー等に使用すると硬化せず予熱
を行つて固化させる必要がある。しかし20〜30m
の長さのマンドレルバーを短時間に、均一に加熱
することは容易でない。これらの欠点を改良した
ものとして特願昭60−94225号には2液から成る
潤滑剤が開示されている。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 特願昭60−94225号に開示されている潤滑剤は
低温でも極く短時間で硬化するため、予熱が不要
であり、使用中に剥離しないため、剥離部分が焼
付けをおこす現象等は防止できる。しかし生成さ
れる樹脂被膜は本質的に潤滑性が悪く、圧延トル
クが大きくなり、製品表面荒さも荒くなる欠点を
有している。本願発明は樹脂被膜の潤滑性を改善
し、低トルクで表面荒さの良好な、特に合金鋼等
の高硬度材料の製管に適した潤滑剤を提供せんと
するものである。 〔構成〕 本発明の要旨とするところは以下の通りであ
る。 黒鉛粉末を5重量%以上、硼酸、硼酸アミン塩
又は硼酸金属塩と反応して速やかに反応硬化する
反応硬化型基材である水溶性樹脂を5重量%以上
で、かつ両者の合計を85重量%以上含有する第1
液と、硼酸、硼酸アミン又は硼酸金属塩の1種以
上を含有する架橋反応剤を5重量%以上含有する
第2液より成る速硬化型潤滑剤である。第1液、
第2液共残部は水であるが、必要に応じて水に代
えて防腐剤、防錆剤、極圧剤、消泡剤を含有させ
ることが出来る。 〔作用〕 以下に本発明を詳細に説明する。まず第1液に
ついて説明する。第1液は潤滑剤としての黒鉛粉
末と、第2液である架橋剤と混合されると極く短
時間に硬化する速硬化型水溶性樹脂成分を必須成
分として含有する懸濁水溶液である。黒鉛粉末は
当該技術に一般に用いられる天然または人造黒鉛
の微粉末を用いればよい。微粉末の量は第1液の
重量比で5%以上必要である。5%未満では十分
な潤滑効果が得られない。水溶性樹脂は第2液で
ある架橋剤と混和された場合、0℃前後の常温か
ら、100℃前後迄の広い温度範囲において、硼酸、
硼酸アミン塩又は硼酸金属塩と極く短時間に反応
硬化する性質を有すること、および形成された固
化膜は1200℃の高温においてもバインダーとして
十分な効果を有する必要がある。この要求を満た
すものとしてはポリエチレングリコールの末端に
エポキシ基を付加したエポキシ系水溶性樹脂、メ
チロールメラニンや尿素樹脂の末端にアミノ基を
付加したエポキシ系水溶性樹脂、ポリブタジエン
に無水マレイン酸を付加し、さらにエポキシまた
はイソシアミネートを変形付加したブタジエン系
水溶性樹脂、ポリビニルアルコールとジケトンの
反応物で変性ビニル系水溶性樹脂(アセトアルデ
ヒド化ポリビニールアルコール)などがある。こ
れらの樹脂は単独又は2種以上を混合して5%以
上含有されている必要がある。5%未満では粘度
が低く、マンドレルバーへの付着量が少なく十分
な潤滑効果が得られず、バインダーとしての効果
も十分でなく剥離が発生し易くなる。又黒鉛と樹
脂の含有量の合計が85重量%を越えると粘度が高
くなりすぎ作業性が悪化するので、85重量%以下
にする必要がある。尚作業性および液の安定性な
どから黒鉛粉末は15〜50重量%、水溶性樹脂は15
〜50重量%が望ましい。また塗布場所に火気があ
る場合は引火性の点から水分を20%以上とするこ
とが望ましい。また水溶性樹脂には通常純樹脂分
として20〜40%の樹脂が含まれている。したがつ
て5〜85%の水溶性樹脂を純樹脂分で示すとほぼ
1〜34%に相当する。第1液の残部は実質的に水
であるが、必要に応じ水の一部に代えて増粘剤、
防腐剤、防錆剤、極圧剤および消泡剤の1種また
は2種以上を含有させ、貯蔵の安定性、作業性の
改善を計ることができる。これらのものは従来よ
り水溶性樹脂系潤滑剤に用いられているものであ
り、含有量は各おおむね1%以内で十分である。
増粘剤は黒鉛の沈降防止、バーへ塗布時の造膜性
を高めるもので、カルボキシルメチルセルローズ
等が用いられる。防錆剤は貯蔵タンク、配管およ
び潤滑剤圧送ポンプ等の装置の防錆のために含有
させるものでアルカノールアミン等が用いられ
る。極圧剤は造管時の極圧性を高め管内面疵の防
止等のために含有させるものでポリサルフアイド
等が用いられる。消泡剤はマンドレルバーに塗布
時皮膜の泡立ちを防止するために含有されるもの
でメチルフエニルシロキサンやその他シリコン系
消泡剤等が用いられる。第2液はいわゆる架橋反
応剤を主体としたものであるが、これは架橋反応
剤として硼酸、硼酸アミン塩および硼酸金属塩の
1種または2種以上を必須的に含有するものであ
る。発明者らは十分な潤滑被膜が形成された状態
での潤滑性能の改善について種々検討した結果、
架橋剤として硼酸、硼酸アミン塩および硼酸金属
塩の1種または2種以上を使用することにより潤
滑性能が向上することを知見した。すなわち圧延
トルクが小さくなり、高硬度材の大圧下圧延に有
利であり、また製品の表面荒さも小さくなり表面
状況の良好な製品を製造出来る。架橋剤は上記以
外必要に応じてアミン類、イミダゾール化合物
類、有機酸類、トリアジン化合物類、オキサザー
ル化合物類、無機金属塩類、ポリオール類、ポリ
エステル類等と混合して使用してもよい。架橋剤
は全体で第2液に対し5重量%以上要である。5
重量%未満の場合架橋硬化を期待し得ず所望の潤
滑効果は得られない。架橋剤の残部は実質的に水
であるが必要に応じて前述の防錆剤等を含有させ
ることが出来る。架橋剤の上限については主に作
業性などで定まるものであるが、一部の架橋剤は
液体であり100%架橋剤でも使用出来るので上限
は定めない。また硼酸、硼酸アミン塩、硼酸金属
塩の合計は第2液に対し5重量%以上が好まし
い。5重量%未満では被膜の潤滑性能が劣化す
る。次に塗布方法であるが、第1液と第2液は混
合直後に硬化が始まるので、事前に混合して使用
することが出来ず、第1液を塗布後第2液を塗布
することになる。第1液塗布方法の制約は少な
く、ハケ塗、スプレー塗布、ローラー塗布などが
適用される。膜厚は所望の潤滑効果を得るために
は10μm以上必要である。厚くなると硬化時間、
費用の点で不利になるため200μm以下程度が望
ましい。第2液は塗布時に物理的な力が加わると
膜厚の均一性が損われるためスプレーによるふり
かけ方法が最適である。 〔実施例〕 次に実施例でもつて詳細に説明する。 表1に示す成分鋼を用いて潤滑性能調査を行つ
た。外径168mmの素管を121.5mmφのマンドレルバ
ーを用いて140mmφに圧延し、さらにレデユーサ
ーで114.3mmφ×7.0mmtの鋼管を製造した。表面
荒さ、内面疵発生状況は鋼管の状態で調査した。
〔本発明の効果〕
以上詳細に説明したように本願発明に係る潤滑
剤は常温から100℃程度のマンドレルバーに塗布
しても極く短時間に固化し安定な潤滑膜を形成
し、従来のものに比べ潤滑性能が良好で圧延時小
トルクで済み、高硬度材の製管に有利でてり、パ
イプ内面の表面性状も良好になり高品質な継目無
鋼管が製造出来る。尚詳細な説明中ではマンドレ
ルバーの例で説明をしたが棒鋼の温間引抜等、他
の用途にも利用出来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は実施例1に対する、第6図〜
第8図は実施例5に対する製管結果に関するもの
であり、第1図は圧延直前のマンドレルバーへの
付着面積、第2図および第7図は摩擦係数、第3
図および第6図は圧延中の最大圧延荷重、第4
図、第5図および第8図はコールドレデユーサー
後の鋼管内面荒さ(平均値)とそのチヤートグラ
フである。尚No.A(A1,A2を含む)は本発明
に係る潤滑材を用いた場合、Bは本発明外の潤滑
剤を用いた場合である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 黒鉛粉末を5重量%以上、硼酸、硼酸アミン
    塩又は硼酸金属塩と反応して速やかに反応硬化す
    る反応硬化型基材である水溶性樹脂を5重量%以
    上で、かつ両者の合計を85重量%以上含有する第
    1液と、硼酸、硼酸アミン塩又は硼酸金属塩の1
    種以上を含有する架橋反応剤を5重量%以上含有
    する第2液より成る速硬化型耐熱潤滑剤。
JP6755387A 1987-03-19 1987-03-19 速硬化型耐熱潤滑剤 Granted JPS63230797A (ja)

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JP6755387A JPS63230797A (ja) 1987-03-19 1987-03-19 速硬化型耐熱潤滑剤

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JPH02206693A (ja) * 1989-02-06 1990-08-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱間加工用潤滑剤
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WO2005056740A1 (ja) 2003-12-10 2005-06-23 Sumitomo Metal Industries, Ltd. 熱間塑性加工用潤滑剤組成物
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5813696A (ja) * 1981-07-16 1983-01-26 Nippon Kokuen Kogyo Kk 熱間圧延用水性潤滑剤とこれを使用する熱間圧延方法
JPS59105095A (ja) * 1982-12-09 1984-06-18 Nippon Parkerizing Co Ltd 耐熱性熱間塑性加工用潤滑剤

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JPS63230797A (ja) 1988-09-27

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