JPH0523127B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高速回転する筒状の分離篭と、この
分離篭内に設けられたフイルタとを有する粕滞留
型のジユーサに関するものである。

従来の技術 従来のこの種のジユーサは例えば第５図に示さ
れるような構成になつていた。

すなわち、電動機１を内蔵する本体２の上部に
着脱自在な容器３を備え、この容器３内には電動
機１の回転軸４に結合して回転させられる分離篭
５を有しており、この分離篭５の内底部にはカツ
タ６を設けている。そして前記容器３の開口部は
投入口７および押し込み棒８を備えた容器蓋９で
覆われている。また、分離篭５の内側には円筒形
のフイルタ１０を備えており、このフイルタ１０
は第６図の分離篭５とフイルタ１０の横断面図に
示すように多数の隣接する略三角柱状のくし歯１
１からなつており、このくし歯１１同志の間でス
リツト１２を形成している。

上記構成のジユーサは投入口７から材料をカツ
タ６上に供給し、押し込み棒８によりその材料を
カツタ６に押し付けて切削し、周囲に飛び散らせ
る。こうして材料は切削されてフイルタ１０の内
側に付着して層１３を形成し、この層１３の中に
含まれるジユースが遠心力によりフイルタ１０の
スリツト１２を通過してフイルタ１０と分離篭５
の間の隙間を通り、外部に分離される。そしてフ
イルタ１０内には粕が残る。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような構成のジユーサは、
ジユースを絞つた後、粕の付着したフイルタ１０
を洗浄するときに、くし歯１１の間の細いスリツ
ト１２にはさまつた粕がとれにくく、洗いにくい
という問題があつた。また、フイルタ１０の下端
と分離篭５の底面との間に形成される隙間から粕
が侵入し、この粕がジユース中に混入しやすいと
いう問題もあつた。

本発明のジユーサはこのような問題点に鑑み、
フイルタのくし歯の洗いやすさを向上させるとと
もに、粕混入の少ない澄んだジユースを得ること
を目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、電動機
を内蔵する本体と、この本体上に載置される容器
と、この容器の上部開口を覆う容器蓋と、前記電
動機により駆動され、かつ内底部にカツタを備え
た筒状の分離篭と、この分離篭の内側に嵌合する
筒状のフイルタとを備え、前記フイルタは複数個
の有底略半円筒形のくし歯を連結して構成したも
のである。

作 用 上記構成によれば、分離篭にフイルタを嵌合さ
せたとき、有底略半円筒形のくし歯と分離篭の接
触面にできるスリツトによりジユースを分離する
ため、フイルタのくし歯同志の間隔を広くとるこ
とができ、その結果、くし歯の間に詰まつた粕が
とれやすくなるため、洗いやすさを向上させるこ
とができる。また、くし歯に底を設けて塞いだこ
とにより、くし歯の下端から粕が侵入してジユー
ス中に混入するのも防ぐことができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図〜第４図にも
とづいて説明する。なお、この第１図〜第４図に
おいて、従来例で示した第５図および第６図と同
一の部分については同一の番号を付し、その説明
は省略する。

第１図において、１４は分離篭、１５は有底略
半円筒形のくし歯１６を連結して構成したフイル
タで、前記分離篭１４にこのフイルタ１５を嵌合
させたとき、フイルタ１５に設けたリブ１７によ
り、分離篭１４の内周面とくし歯１６の間にスリ
ツト１８が形成される。第４図はくし歯１６の部
分を拡大して示したものである。

次に、この一実施例の構成における作用を説明
する。この構成のジユーサでジユースを絞ると、
切削された材料１９に含まれるジユースは遠心力
により分離篭１４の内周面とくし歯１６の間のス
リツト１８を通過し、有底略半円筒形のくし歯１
６の略半円筒形部内を上がり外部に分離される。
第２図は分離篭１４とフイルタ１５の横断面図を
示し、また第３図はフイルタ１５の斜視図を示し
たもので、この第２図及び第３図に示すように、
くし歯１６同志の間隔を広くとつてあるため、ジ
ユースを絞り終わつた後、粕の滞まつたフイルタ
１５を取り出して洗浄するとき、くし歯１６の間
に挾まつた粕は洗浄ブラシなどを使わなくても水
洗いで容易に洗い流すことができ、その結果、洗
いやすさを向上させることができるものである。
また、くし歯１６には底２０が設けてあるため、
くし歯１６の底から粕が侵入してジユース中に混
ざつて出ることはなく、澄んだジユースが得られ
る。

発明の効果 以上のように本発明のジユーサは、互いの間隔
が広く下端部を塞いだくし歯列からなるフイルタ
を備えているため、このフイルタには粕のとれに
くい狭いスリツト部分がなくなり、その結果、フ
イルタが洗いやすくなるとともに、フイルタの底
から粕が侵入してジユース中に混ざり出るという
こともなく、澄んだジユースが得られるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すジユーサの一
部欠截縦断面図、第２図は同ジユーサのフイルタ
と分離篭を示す横断面図、第３図は同ジユーサの
フイルタの斜視図、第４図は同フイルタのくし歯
の縦断面図、第５図は従来のジユーサの一部欠截
縦断面図、第６図は従来のジユーサのフイルタと
分離篭を示す横断面図である。 １……電動機、２……本体、３……容器、６…
…カツタ、９……容器蓋、１４……分離篭、１５
……フイルタ、１６……くし歯。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機を内蔵する本体と、この本体上に載置
   される容器と、この容器の上部開口を覆う容器蓋
   と、前記電動機により駆動され、かつ内底部にカ
   ツタを備えた筒状の分離篭と、この分離篭の内側
   に嵌合する筒状のフイルタとを備え、前記フイル
   タは複数個の有底略半円筒形のくし歯を連結して
   構成したジユーサ。