JPH05231245A - 排ガス還流制御装置 - Google Patents

排ガス還流制御装置

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JPH05231245A
JPH05231245A JP4029488A JP2948892A JPH05231245A JP H05231245 A JPH05231245 A JP H05231245A JP 4029488 A JP4029488 A JP 4029488A JP 2948892 A JP2948892 A JP 2948892A JP H05231245 A JPH05231245 A JP H05231245A
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JP
Japan
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intake air
air amount
exhaust gas
egr
opening
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JP4029488A
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English (en)
Inventor
Noriaki Kurita
典明 栗田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低EGR率の内燃機関においてもEGRの異
常を良好に検出することのできる排ガス還流制御装置を
提供する。 【構成】 スロットル開度が増加すると、吸気管圧力P
m,吸入空気量Qは一旦急峻に増加し、続いて略直線的
に徐々に減少して(定常加速)スロットル開度に対応す
る値に収束する。定常加速時に、EGRをオンとしてP
A ,QA を検出し(時点)、EGRをオフとした後Q
B を検出し(時点)、再びEGRをオンとした後PC
,QC (時点)を検出する。QA とQB とを補間し
て求めた時点での吸入空気量Q'Bと、QB との差△Q
に基づき異常判定。高負荷時には△Qが大となるので異
常検出が容易。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関が所定運転状
態のとき排ガスを吸気管へ還流させる排ガス還流システ
ムに、異常があるか否かを判定する排ガス還流制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、排ガス中の窒素酸化物(NO
x )を低減させる手段として、排ガス還流管を介して排
ガスを吸気管へ還流させる排ガス還流制御装置(以下、
EGRと称する)が、内燃機関で広く利用されている。
【0003】ところで、還流管に異常が発生してEGR
が故障した場合、NOx が著しく増加しやすい。しか
し、EGRの故障は、運転性能自体に影響が少ないため
に、運転者がEGRの故障に気付かないまま運転を継続
してしまうことがある。そこで、EGRのこの種の故障
を検出する手段として、EGRによる排ガスの還流が実
行される定常運転時に、EGRをオンからオフに切り替
えてこのときの吸気管圧力の変化量を求め、その変化量
が所定値以下の場合に還流管の異常を判定し運転者に警
告するものが特開昭62−51746号公報に記載され
ている。
【0004】EGRをオフに切り替えると還流管を介し
て吸気管に供給される排ガスが遮断され、これに伴って
吸気管圧力が低下する。しかし還流管に目詰まり等の異
常があり、充分な量の排ガスが吸気管へ還流されていな
い場合は、EGRがオフに切り替えられた際の吸気管圧
力の変化量は所定値以下となる。このため吸気管圧力の
変化量から還流管の異常を判断できるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の装
置では内燃機関のEGR率が低い場合、EGRをオンか
らオフに切り替えたときの吸気管圧力変化量が小さくな
り、異常の判定が困難になる。
【0006】そこで、特開平3−23354号公報に記
載のように、車両の減速時にEGRをオンに切り替え、
このときの吸気管圧力に基づいて還流管の異常を判定す
る装置が提案されている。即ち、スロットル弁が略全閉
状態となる減速時には吸気管圧力(負圧)も高くなり、
これに伴ってEGR率も高くなる。このためEGRの異
常が比較的高精度に判定できるというものである。
【0007】ところが、このような減速時にも内燃機関
の燃焼状態を保持するため、通常EGR率は所定範囲に
制御される。従って、この種の装置を用いても、EGR
率の低い内燃機関においてはEGRの異常を充分な精度
で判定することができなかった。そこで本発明は、低E
GR率の内燃機関においてもEGRの異常を良好に検出
することのできる排ガス還流制御装置を提供することを
目的としてなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた本発明は、図1に例示するように、内燃機関の
排ガスを吸気管へ還流する排ガス還流管と、該排ガス還
流管を開閉する開閉手段と、該開閉手段を制御する開閉
制御手段と、上記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入
空気量検出手段と、上記開閉制御手段により上記開閉手
段が開状態または閉状態の何れか一方の基準状態とされ
たときの、少なくとも二つの時点における上記吸入空気
量検出手段の検出値を個々に記憶する基準状態記憶手段
と、上記開閉手段が上記基準状態以外の状態であるとき
の上記吸入空気量検出手段の検出値を記憶する非基準状
態記憶手段と、上記開閉手段が、上記基準状態以外の時
点においても上記基準状態に保持されたとした場合に得
られるであろう上記吸入空気量検出手段の検出値を、上
記基準状態記憶手段に記憶された各時点における上記吸
入空気量検出手段の検出値を補間して推定する推定手段
と、該推定手段による推定値と、上記非基準状態記憶手
段に記憶された上記吸入空気量検出手段の検出値とを比
較して上記排ガス還流システムが異常か否かを判定する
異常判定手段と、を備えたことを特徴とする排ガス還流
制御装置を要旨としている。
【0009】
【作用】このように構成された本発明の排ガス還流制御
装置では、開閉制御手段は開閉手段を制御して、排ガス
還流管を開状態または閉状態に切り替える。このとき基
準状態記憶手段は、排ガス還流管の開閉手段が開状態ま
たは閉状態の何れか一方の基準状態であるときの、少な
くとも二つ以上の時点における吸入空気量検出手段の検
出値を個々に記憶する。また非基準状態記憶手段は、排
ガス還流管の開閉手段が上記基準状態以外の状態である
ときの吸入空気量検出手段の検出値を記憶する。
【0010】続いて推定手段は、開閉手段が、上記基準
状態以外の時点においても上記基準状態に保持されたと
した場合に得られるであろう上記吸入空気量検出手段の
検出値を、上記基準状態記憶手段に記憶された各時点に
おける上記吸入空気量検出手段の検出値を補間して推定
する。
【0011】ここで、開閉手段によって排ガス還流管を
開閉すると、内燃機関の吸入空気量は排ガスの還流量に
応じて変化する。ところが、スロットル開度などの機関
運転状態が変化したとき、開閉手段が基準状態であると
きの吸入空気量と、開閉手段が非基準状態であるときの
吸入空気量とをそのまま比較しても、排ガス還流管の開
閉による吸入空気量の変化を正確に検出することができ
ず、延いては排ガス還流システムが異常か否かを正確に
判定することはできない。
【0012】即ち、機関運転状態の変化時には、開閉手
段を開状態または閉状態に保持していたとしても吸入空
気量は変化する。従って、このとき排ガス還流管の開閉
を切り替えて検出された吸入空気量の変化は、機関運転
状態の変化に基づく成分と、排ガス還流管の開閉に基づ
く成分とを含んでいる。このため、排ガス還流管の開閉
による吸入空気量の変化だけを抽出することはできない
のである。
【0013】これに対して本発明では、前述したよう
に、推定手段が上記基準状態以外の時点においても上記
基準状態に保持されたとした場合に得られるであろう上
記吸入空気量検出手段の検出値を推定する。従って、推
定手段による推定値と、上記非基準状態記憶手段に記憶
された吸入空気量の検出値とを比較すれば、機関運転状
態の変化時においても排ガス還流管の開閉による吸入空
気量の変化を良好に検出することができる。
【0014】また内燃機関では、負荷が増加するに従っ
て、開閉手段を基準状態から非基準状態に切り替えたと
きの吸入空気量変化が増加する。本発明の異常判定手段
は、例えばスロットル開度が増加した場合などのよう
に、機関運転状態の変化によって負荷が一時的に増加し
たときにも、推定手段による推定値と、非基準状態記憶
手段に記憶された吸入空気量の検出値とを比較して排ガ
ス還流システムが異常か否かを判定する。即ち、排ガス
還流管の開閉による吸入空気量の変化を検出し、それに
基づいて排ガス還流システムの異常を判定する。このた
め、低EGR率の内燃機関においても排ガス還流システ
ムの異常が良好に検出される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面を用いて
詳細に説明する。図2は実施例の排ガス還流制御装置が
適用された内燃機関1を表す概略構成図である。尚、内
燃機関1は車両駆動用のガソリンエンジンである。
【0016】図に示すように、内燃機関1の吸気管3に
は、エアクリーナ5を通った吸気が、吸入空気量を検出
するエアフロメータ7を介して流入する。また、吸気管
3下流には、スロットル弁9が設けられており、スロッ
トル弁9の開度制御によって内燃機関1への吸気の量が
制御される。尚、このスロットル弁9には、その開度を
検出すると共にその全閉状態を検知するアイドリングス
イッチ付のスロットルポジションセンサ11が備えられ
ている。更にスロットル弁9の下流には、吸気の脈動を
押さえるためのサージタンク13が形成され、サージタ
ンク13には吸気圧センサ15が接続されている。また
サージタンク13の下流には燃料噴射弁17が設けられ
ており、吸気は燃料噴射弁17が噴射する燃料と混合し
てシリンダ19内に供給される。
【0017】一方排気管21には、サージタンク13へ
排ガスを還流させる還流管23が接続され、更に還流管
23にはバキュームサーボ型の排ガス再循環制御用バル
ブ(以下EGRバルブと記載)25が装着されている。
このEGRバルブ25のダイヤフラム室は制御管路27
を介してサージタンク13の上流に接続され、EGRバ
ルブ25の弁開度を決定するモジュレータ29と還流管
23による排ガスの還流を行なうか否かを切り替える電
磁弁31とがこの制御管路27に配設される。
【0018】電磁弁31は制御回路33に接続され、例
えば、冷間時、アイドル時にはモジュレータ29へ大気
圧が通じるように動作し、一方、排ガス還流時にはサー
ジタンク13の入口のスロットル弁9付近の負圧をモジ
ュレータ29へ印加するように作動信号を受ける。
【0019】またディストリビュータ41は、図示しな
いイグナイタから出力される高電圧を内燃機関1のクラ
ンク角に同期して各気筒の点火プラグ43に分配するた
めのもので、点火プラグ43の点火タイミングはイグナ
イタからの高電圧出力タイミングにより決定される。
【0020】更に内燃機関1には、その運転状態を検出
するために、上述のエアフロメータ7、スロットルポジ
ションセンサ11、吸気圧センサ15の他に、ディスト
リビュータ41のロータの回転から内燃機関1のクラン
ク軸2回転に1回の割合で基準信号を出力する基準角セ
ンサ45、クランク軸が30°回転する毎に回転角信号
を出力する回転角センサ50、および内燃機関1の冷却
水温を検出する水温センサ47が備えられている。
【0021】これらの各センサからの検出信号は制御回
路33に入力される。制御回路33はCPU,ROM,
RAMを中心とする周知のマイクロコンピュータからな
る論理演算回路であって、これら各種センサの検出信号
に基づいてエンジン回転数等を演算すると共に、燃料噴
射弁17,電磁弁31,および運転者にEGRの異常を
知らせる警報ランプ49へ駆動信号を出力している。
尚、以上の構成において、エアフロメータ7が吸入空気
量検出手段に、EGRバルブ25が開閉手段に、それぞ
れ相当する。
【0022】次に制御回路33で実行されるEGRの異
常判定処理を、図3〜7に基づいて説明する。先ず、内
燃機関1において、スロットル開度θを増加して車両を
加速する場合、機関回転数Ne,吸気管圧力Pm,およ
び吸入空気量Qは図3に例示するような変化を示す。
【0023】即ち、車両が定常走行しているとき、スロ
ットル開度θがステップ状に増加すると(時点a)、吸
気管圧力Pmおよび吸入空気量Qは一旦急峻に増加す
る。続いて吸気管圧力Pmおよび吸入空気量Qは、徐々
に減少してスロットル開度θに対応する所定量に収束す
る(時点d)。一方、機関回転数Neは時点aより単調
に増加し、時点dにはスロットル開度θに対応する所定
量に収束する。時点dにて機関回転数Ne,吸気管圧力
Pm,および吸入空気量Qが収束すると、再び車両は定
常走行に戻る。ここで、時点aから時点dに至る加速時
において、吸気管圧力Pmおよび吸入空気量Qが略直線
的に単調減少するところがある(時点b〜c)。この部
分における走行状態を定常加速状態という。本実施例で
は、次に述べるようにこの定常加速時にEGRをオンか
らオフに切り替え、そのときの吸入空気量Qの変化に基
づいてEGRの異常を判定している。
【0024】図4,図5は制御回路33が実行するEG
Rの異常判定処理を表すフローチャートであり、図6は
その異常判定処理による吸入空気量Q,吸気管圧力Pm
の変化を表すタイムチャートである。尚、図4,図5示
す処理は車両走行中、常時反復される処理である。
【0025】先ず、処理を開始すると、ステップ101
にて異常判定処理の実行条件が成立しているか否かを判
断する。この実行条件は、スロットル開度θが増加して
から所定時間以上一定開度に保持されており、かつスロ
ットル開度θが増加してからまだ一度もEGRの異常の
有無が判定されていない場合に成立するものである。上
記所定時間は、スロットル開度θがステップ状に増加し
てから車両が定常加速状態となるまでの時間に予め設定
されている。
【0026】定常走行時や加速直後にはステップ101
で否定判断し、ステップ103へ移行する。ステップ1
03では、後述する所定時間t1 をカウントするための
第1フラグX1、および所定時間t2 をカウントするた
めの第2フラグX2をリセットする。続くステップ10
5では、EGRをオンして一旦処理を終了する。即ち、
EGRバルブ25を内燃機関1の運転状態に基づく所定
開度に制御する。
【0027】車両が定常加速状態となるとステップ10
1よりステップ111へ移行する。ステップ111では
第2フラグX2がリセット状態であるか否かを判断す
る。第2フラグX2はリセットされているので、続くス
テップ113へ移行する。ステップ113では、同様に
第1フラグX1がリセット状態であるか否かを判断し、
ここでも肯定判断されて続くステップ115へ移行す
る。
【0028】ステップ115では第1フラグX1をセッ
トする。続くステップ117では、エアフロメータ7お
よび吸気圧センサ15にて検出されたそのときの吸入空
気量Qおよび吸気管圧力Pmを、吸入空気量QA ,吸気
管圧力PA として読み込む(図6の時点)。更に、続
くステップ119ではEGRをオフして、即ちEGRバ
ルブ25を全閉にしてステップ121へ移行する(時点
)。
【0029】ステップ121では、第1フラグX1をセ
ットしてから所定時間t1 (例えば0.5秒)が経過し
たか否かを判断する。所定時間t1 が経過していない場
合はそのまま一旦処理を終了する。そして、再び処理を
実行したとき、今度は第1フラグX1がセットされてい
るので、ステップ113より直接ステップ121へ移行
する。即ち、ステップ101,111,113,および
121よりなる一連の処理によって、第1フラグX1を
セットしてから所定時間t1 が経過するまで待機する。
【0030】所定時間t1 が経過してステップ125へ
移行すると、第2フラグX2をセットする。続くステッ
プ127では、エアフロメータ7にて検出されたそのと
きの吸入空気量Qを吸入空気量QB として読み込む(時
点)。更に、続くステップ129では、EGRをオン
してステップ131へ移行する(時点)。
【0031】ステップ131では、第2フラグX2をセ
ットしてから所定時間t2 (例えば0.5秒)が経過し
たか否かを判断する。所定時間t2 が経過していない場
合はそのまま一旦処理を終了する。そして、その後処理
を実行したとき、ステップ101,111,および13
1よりなる一連の処理によって、所定時間t2 が経過す
るまで待機する。
【0032】所定時間t2 が経過してステップ133へ
移行すると、エアフロメータ7および吸気圧センサ15
にて検出されたそのときの吸入空気量Qおよび吸気管圧
力Pmを、吸入空気量QC ,吸気管圧力PC として読み
込む(時点)。続いてステップ135では、EGRが
時点から時点に至る間もオンに保持されたとした場
合に、時点で得られるであろう吸入空気量(以下推定
吸入空気量)Q'B,吸気管圧力(以下推定吸気管圧力)
P'Bを、次式によって算出する。
【0033】 Q'B=t2 ・(QA −QC )/(t1 +t2 )+QC P'B=t2 ・(PA −PC )/(t1 +t2 )+PC 即ち、吸入空気量Q,吸気管圧力Pmの変化を直線で近
似する、所謂二点補間法によって推定吸入空気量Q'Bお
よび推定吸気管圧力P'Bを求めるのである。
【0034】続いてステップ137へ移行すると、時点
にて実測した吸入空気量QB より推定吸入空気量Q'B
を差し引いて変化量△Qを算出する。この変化量△Q
が、EGRをオフしたことによる吸入空気量Qの変化量
である。次にステップ139では、推定吸気管圧力P'B
より図7のマップに基づいて判定レベルαを演算する。
EGRをオフしたことによる吸入空気量Qの変化量△Q
は、負荷に比例してに比例して増加する傾向があり、E
GRが正常であれば、図7に例示する対応を示す。そこ
でステップ139では、推定吸気管圧力P'Bに対応する
変化量△Qを求め、これを判定レベルαとするのであ
る。
【0035】続くステップ141では、変化量△Qが判
定レベルα以上であるか否かを判断する。変化量△Qが
判定レベルα以上であれば、EGRは正常と判断して一
旦処理を終了する。また、変化量△Qが判定レベルαよ
り小さい場合は、EGRに異常があると判断してステッ
プ143へ移行する。ステップ143ではEGRの異常
を警報する警報ランプ49を点灯して一旦処理を終了す
る。
【0036】また、ステップ141にてEGRの異常の
有無を判定すると、ステップ101で否定判断されるよ
うになる。即ち、判定が既に実行されたので実行条件が
不成立となるのである。そして、車両が再加速されて実
行条件が成立するまで、ステップ101〜105よりな
る一連の処理が繰り返される。従ってEGRは常時オン
となる。尚、本実施例では、EGRバルブ25を所定開
度に制御してEGRをオンとした状態が基準状態に、E
GRバルブ25を全閉にしてEGRをオフとした状態が
非基準状態に相当する。また、ステップ105,11
9,および129が開閉制御手段に相当する処理であ
り、ステップ117,ステップ133が基準状態記憶手
段に、ステップ127が非基準状態記憶手段に、ステッ
プ135が推定手段に、更にステップ137〜ステップ
141が異常判定手段に、それぞれ相当する処理であ
る。
【0037】このように、本実施例の排ガス還流制御装
置では、EGRが時点以降もオンに保持されたとした
場合に、時点で得られるであろう推定吸入空気量Q'B
を補間法によって算出し、時点で実測された吸入空気
量QB と比較して変化量△Qを算出している。そして、
この変化量△Qは、スロットル開度θの増加に基づく成
分を除き、EGRをオフに切り替えたことに基づく成分
のみによる吸入空気量Qの変化である。このため本実施
例では、EGRのオン状態またはオフ状態に保持してい
ても吸入空気量Qが変化する車両の加速時においても、
EGRの異常の有無を判定することができる。
【0038】また、図7の説明でも述べたように、EG
Rをオフしたことに基づく吸入空気量Qの変化量△Q
は、負荷に比例して増加する。本実施例では、定常走行
時に比べて車両の負荷が増加する定常加速時にEGRの
異常を判定しているので、EGR率の低い内燃機関1に
おいても良好にEGRの異常検出ができる。
【0039】尚、上記実施例では時点における吸気管
圧力Pmを補間法によって推定し、これに基づいて判定
レベルαを演算しているが、判定レベルαはこの他にも
種々の方法で設定することができる。例えば、ステップ
127にて時点における吸気管圧力Pmを実測し、こ
れに基づいて演算してもよい。この場合図7のマップは
若干下方へ(判定レベルαが小さくなる方向へ)補正す
る必要があるが、ステップ117,133にて吸気管圧
力Pmを読み込む必要がなくなる。また上記実施例で
は、負荷の大きさを表す物理量として吸気管圧力Pmを
使用しているが、代わりにQ/Neを使用してもよい。
或いは、吸気管圧力などの機関運転状態が所定範囲内に
あるときにのみ異常判定処理を実行し、判定レベルαは
予め設定しておいてもよい。
【0040】また、上記実施例では、時点と時点の
二点で実測した吸入空気量QA ,QC を用いて、二点補
間法によって推定吸入空気量Q'Bを算出しているが、E
GRをオンとしたときの更に多くの時点で吸入空気量を
実測し、三点補間法、四点補間法などによって推定吸入
空気量Q'Bを算出してもよい。
【0041】この場合、EGRをオン状態に保持した場
合の吸入空気量Qの変化を一層正確に推定することがで
き、加速初期のような複雑な変化も推定することができ
る。このため異常判定処理は定常加速時以外の加速時に
も実行可能となる。また、この場合異常判定処理を所定
時間毎(例えば1時間毎)に実行するように構成するこ
とができる。この場合、定常走行時に異常判定処理を実
行することがあるが、その場合QA =Q'B=QC とな
る。これは、定常走行時にEGRを切り替えたときの吸
気管圧力変化に基づいてEGRの異常を判定する従来と
同様の処理となる。
【0042】更に、上記実施例ではEGRをオンとした
状態を基本状態としているが、EGRをオフとした状態
を基本状態としても同様の作用・効果が得られる。例え
ば時点と時点との間の二つ以上の時点において吸入
空気量Qを検出し、それらを補間して求めた時点にお
ける推定吸入空気量と吸入空気量QA とを比較してもよ
い。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の排ガス還
流制御装置では、機関運転状態の変化時においても排ガ
ス還流管の開閉による吸入空気量の変化を良好に検出す
ることができる。
【0044】また内燃機関では、負荷が増加するに従っ
て、排ガス還流管の開閉による吸入空気量の変化が増加
する。本発明では、スロットル開度が増加した場合など
のように、機関運転状態の変化によって負荷が一時的に
増加したときにも排ガス還流システムの異常を正確に判
定することができる。このため、低EGR率の内燃機関
においても排ガス還流システムの異常を良好に検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例示図である。
【図2】実施例の排ガス還流制御装置が適用された内燃
機関を表す概略構成図である。
【図3】車両加速時における運転状態の変化を例示する
タイムチャートである。
【図4】実施例のEGRの異常判定処理を表すフローチ
ャートである。
【図5】実施例のEGRの異常判定処理を表すフローチ
ャートである。
【図6】実施例の異常判定処理による運転状態の変化を
表すタイムチャートである。
【図7】負荷と判定レベルとの対応関係を表すマップで
ある。
【符号の説明】
1…内燃機関 3…吸気管 7
…エアフロメータ 9…スロットル弁 15…吸気圧センサ 2
3…還流管 25…EGRバルブ 33…制御回路 4
9…警報ランプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排ガスを吸気管へ還流する排
    ガス還流管と、 該排ガス還流管を開閉する開閉手段と、 該開閉手段を制御する開閉制御手段と、 上記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手
    段と、 上記開閉制御手段により上記開閉手段が開状態または閉
    状態の何れか一方の基準状態とされたときの、少なくと
    も二つの時点における上記吸入空気量検出手段の検出値
    を個々に記憶する基準状態記憶手段と、 上記開閉手段が上記基準状態以外の状態であるときの上
    記吸入空気量検出手段の検出値を記憶する非基準状態記
    憶手段と、 上記開閉手段が、上記基準状態以外の時点においても上
    記基準状態に保持されたとした場合に得られるであろう
    上記吸入空気量検出手段の検出値を、上記基準状態記憶
    手段に記憶された各時点における上記吸入空気量検出手
    段の検出値を補間して推定する推定手段と、 該推定手段による推定値と、上記非基準状態記憶手段に
    記憶された上記吸入空気量検出手段の検出値とを比較し
    て上記排ガス還流システムが異常か否かを判定する異常
    判定手段と、 を備えたことを特徴とする排ガス還流制御装置。
  2. 【請求項2】上記基準状態記憶手段および上記非基準状
    態記憶手段が、夫々スロットル開度が所定時間一定に保
    持されているときに上記吸入空気量検出手段の検出値を
    記憶することを特徴とする請求項1記載の排ガス還流制
    御装置。
  3. 【請求項3】上記異常判定手段が、上記推定手段による
    推定値と、上記非基準状態記憶手段に記憶された上記吸
    入空気量検出手段の検出値との差が所定範囲内であると
    き、上記排ガス還流システムが異常であると判定するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の排ガス還流制御
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5653212A (en) * 1994-11-24 1997-08-05 Nippondenso Co., Ltd. Exhaust gas recirculation system
JP2010209828A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Toyota Motor Corp ディーゼル機関の制御装置

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