JPH05231032A - 建造物用免震装置のダンパー - Google Patents

建造物用免震装置のダンパー

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JPH05231032A
JPH05231032A JP3354992A JP3354992A JPH05231032A JP H05231032 A JPH05231032 A JP H05231032A JP 3354992 A JP3354992 A JP 3354992A JP 3354992 A JP3354992 A JP 3354992A JP H05231032 A JPH05231032 A JP H05231032A
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JP
Japan
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rod
damper
building
coil
side receiving
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JP3354992A
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Takatoshi Kikuta
孝寿 菊田
Susumu Kuroda
進 黒田
Yoshiharu Kiyohara
好晴 清原
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Nitta Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ダンパー主体に作用する力が集中しないよう
にすることにより、長期間使用できる建造物用免震装置
のダンパーを提供すること。 【構成】 棒体部3aとこれの下端に固定されたコイル
状体部3bから構成されていると共に前記棒体部3aが
コイル状体部3bよりも塑性変形しやすい金属製のダン
パー主体3と、前記棒体部3aの上端側部分が上下動可
能に挿入された孔を有する筒状の建造物側受承体1と、
前記棒体部3aの下端側部分が上下動可能に挿入された
孔を有すると共に内部にコイル状体部3bを収容した空
室を有する地盤側受承体2とから構成され、前記建造物
側受承体1と地盤側受承体2が水平方向に相対移動した
ときに、コイル状体部3bが伸長されながら棒体部3a
が各受承体1,2の孔から引抜かれる方向に移動するよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、繰返し変形に対して
耐久性、信頼性を有する地震エネルギー等の振動を吸収
する建造物用免震装置のダンパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建造物用免震装置のダンパーとしては、
例えば、図4に示すようなものがあり、このものは、棒
状のダンパー主体3とこのダンパー主体3を両端で支持
する建造物側受承体1及び地盤側受承体2とから構成さ
れている。ダンパー主体3は、鋼製の棒体39の上端部
にタイコ形状の摺動部38を設けて構成したもので、こ
れの下端部は地盤側に取付けられる地盤側受承体2に固
定され、摺動部38は建造物側に取付けられる建造物側
受承体1の孔部に慴動自在に挿入されている。尚、この
ものでは、地盤側受承体2を漏斗状曲面凹部に形成され
た変形拘束ガイドを具備させたものとしてあり、ダンパ
ー主体3の下端部は漏斗状曲面凹部の中央孔部に挿入さ
れる態様で固定してある。
【0003】したがって、上記地盤側受承体2と建造物
側受承体1とが水平方向に相対移動すべく振動した場
合、摺動部38が建造物側受承体1に対して上下動を繰
り返しながら、ダンパー主体3は地盤側受承体2を漏斗
状曲面に拘束された状態で変形を繰り返すこととなる。
よって、上記したダンパー主体3には曲率半径の小さい
屈曲は生じないものとなり、その結果、極短期間でダン
パー主体3が破壊されるようなことはない。
【0004】ところが、この建造物用免震装置のダンパ
ーでは、ダンパー主体3に極端に小さな曲率半径の曲げ
は生じないものの、ダンパー主体3の固定部近傍に力が
集中することから、この部分でのダンパー主体3の破壊
が比較的短期間で生じてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、ダンパー主体に作用する力が集中しないようにする
ことにより、長期間使用できる建造物用免震装置のダン
パーを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の建造物用免震
装置のダンパーは、棒体部とこれの下端に固定されたコ
イル状体部から構成されていると共に前記棒体部がコイ
ル状体部よりも塑性変形しやすい金属製のダンパー主体
と、前記棒体部の上端側部分が上下動可能に挿入された
孔を有する筒状の建造物側受承体と、前記棒体部の下端
側部分が上下動可能に挿入された孔を有すると共に内部
にコイル状体部を収容した空室を有する地盤側受承体と
から構成され、前記建造物側受承体と地盤側受承体が水
平方向に相対移動したときに、コイル状体部が伸長され
ながら棒体部が各受承体の孔から引抜かれる方向に移動
するようにしている。
【0007】
【作用】この発明は次のように作用する。地盤側受承体
と建造物側受承体とが水平方向に相対移動すべく振動状
態になると、棒体部の上端側部分は建造物側受承体の孔
から引抜かれる方向に移動し、棒体部の下端部分はコイ
ル状体部を伸長するようにして地盤側受承体の孔から引
抜かれる方向に移動する。したがって、上記振動状態に
おいて、ダンパー主体の屈曲位置は上下共に変化するこ
ととなり、従来の技術の欄に記載したもののようにダン
パー主体に作用する力が一部に集中しないものとなる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の構成を実施例として示した
図面に従って説明する。この実施例の建造物用免震装置
のダンパーは、図1に示すように、金属製のダンパー主
体3と、前記ダンパー主体3の上端部を上下動のみ可能
に支持する建造物側受承体1と、前記ダンパー主体3の
下端部を上下動のみ可能に支持する地盤側受承体2とか
ら構成されている。
【0009】建造物側受承体1は全体として鋼材により
構成されており、同図に示すように、建造物側に取付け
るための固定部11を具備した円筒状の主体10と、前
記主体10の内周面に固定配設されたリング状の支持具
12により構成されている。地盤側受承体2は全体とし
て鋼材により構成されており、同図に示すように、地盤
側に取付けるための固定部21を具備した円筒状の主体
20と、前記主体20の内周面に固定配設されたリング
状の支持具22により構成されており、下側の支持具2
2と地盤部分との間をコイル状体部を収容するための空
室Kとしている。
【0010】尚、上記した支持具12,22はその内周
部をR状に形成してあり、これにより、ダンパー主体3
の曲げ半径が小さなものとならないようにしてある。ダ
ンパー主体3は、図1に示すように、棒体部3aとこれ
の下端に固定されたコイル状体部3bから構成された鋼
製のもので、前記棒体部3aの上端側部分は上下動可能
に建造物側受承体1の支持具12の孔に挿入され、棒体
部3aの下端側部分は上下動可能に地盤側受承体2の支
持具22の孔に挿入されると共にコイル状体部3bは空
室K内に収容されている。そして、コイル状体部3bの
下端部は地盤側に取付け(取付け手段については溶接に
よるものや固定具によるもの等がある)てある。
【0011】尚、上記した棒体部3aの直径はコイル状
体部3bのそれよりも小さく設定してあり、これによ
り、棒体部3aがコイル状体部3bよりも塑性変形しや
すいようにしてある。この建造物用免震装置のダンパー
は上記のように構成してあるから、地盤側受承体2と建
造物側受承体1とが水平方向に相対移動すべく振動状態
になると、図2に示す如く棒体部3aの上端側部分は建
造物側受承体1の孔から引抜かれる方向に移動し、棒体
部3aの下端部分はコイル状体部3bを伸長するように
して地盤側受承体2の孔から引抜かれる方向に移動する
(ダンパー主体3はそれぞれ図2の二点鎖線で示した状
態から実線で示した状態に塑性変形する)。したがっ
て、上記振動状態において、ダンパー主体3の屈曲位置
は上下共にCの範囲で変化することとなり、従来の技術
の欄に記載したもののようにダンパー主体に作用する力
が一部に集中しないものとなる。したがって、このもの
は長期間使用できる。
【0012】尚、上記実施例では、ダンパー主体4を鋼
材により構成したが、これに限定されることなく、黄銅
材により構成してもよいし、また、一定の応力を有する
金属材料であれば全て採用することができる。又、上記
実施例のダンパー主体3は棒体部3aとコイル状体部3
bとが一体的に構成されたものであるが、図3に示す如
く、棒体部3aとコイル状体部3bとを別体で形成し、
これら相互を接続具4で固定接続させてダンパー主体3
を構成するようにしてもよい。このような構成を採用し
た場合、棒体部3aとコイル状体部3bとの材質をかえ
ることも容易となり、その結果、これらのそれぞれの径
にかかわりなく棒体部3aがコイル状体部3bよりも塑
性変形しやすいようにすることが可能となる。
【0013】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるか
ら、次の効果を有する。従来の技術の欄に記載したもの
のようにダンパー主体に作用する力が一部に集中しない
ものとなるから、長期間使用できる建造物用免震装置の
ダンパーを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の建造物用免震装置のダ
ンパーの断面図。
【図2】図1に示したダンパーを構成する地盤側受承体
と建造物側受承体とが水平方向に相対移動した状態を示
した図。
【図3】この発明の第2実施例の建造物用免震装置のダ
ンパーの断面図。
【図4】従来の建造物用免震装置のダンパーの断面図。
【符号の説明】
1 建造物側受承体 2 地盤側受承体 3 ダンパー主体 3a 棒体部 3b コイル状体部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒体部とこれの下端に固定されたコイル
    状体部から構成されていると共に前記棒体部がコイル状
    体部よりも塑性変形しやすい金属製のダンパー主体と、
    前記棒体部の上端側部分が上下動可能に挿入された孔を
    有する筒状の建造物側受承体と、前記棒体部の下端側部
    分が上下動可能に挿入された孔を有すると共に内部にコ
    イル状体部を収容した空室を有する地盤側受承体とから
    構成され、前記建造物側受承体と地盤側受承体が水平方
    向に相対移動したときに、コイル状体部が伸長されなが
    ら棒体部が各受承体の孔から引抜かれる方向に移動する
    ようにしたことを特徴とする建造物用免震装置のダンパ
    ー。
  2. 【請求項2】 棒体部とコイル状体部とが別部材で構成
    されていることを特徴とする建造物用免震装置のダンパ
    ー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288925A (ja) * 2000-02-09 2001-10-19 Campenon Bernard Sge 土木構造物の変形エネルギを吸収する装置
WO2010127812A1 (de) * 2009-05-05 2010-11-11 Geobrugg Ag Vorrichtung zur absorption kinetischer energie eines bewegten körpers

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US8608142B2 (en) 2009-05-05 2013-12-17 Geobrugg Ag Device for absorbing kinetic energy of a moving body

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