JPH05230347A - 耐炎性の熱可塑性成形材料 - Google Patents

耐炎性の熱可塑性成形材料

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JPH05230347A
JPH05230347A JP4298475A JP29847592A JPH05230347A JP H05230347 A JPH05230347 A JP H05230347A JP 4298475 A JP4298475 A JP 4298475A JP 29847592 A JP29847592 A JP 29847592A JP H05230347 A JPH05230347 A JP H05230347A
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JP
Japan
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weight
acid
group
thermoplastic molding
acrylate
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Withdrawn
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JP4298475A
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English (en)
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Brigitte Gareiss
ブリギテ、ガライス
Karl Schlichting
カール、シュリヒティング
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BASF SE
Original Assignee
BASF SE
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/24Acids; Salts thereof
    • C08K3/26Carbonates; Bicarbonates

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な電気的性質と同時に良好な機械的性質
を有する使用目的に合致した熱可塑性ポリエステル成形
材料を見出し、更に繊維、フイルムおよび成形体の製造
のための使用方法並びに熱可塑性成形材料よりなる成形
体を与えること。 【構成】 A)30〜80重量%の熱可塑性ポリエステ
ルおよびB)20〜70重量%の周期律表II族、主族
の金属の金属炭酸塩より成る混合物を基本的成分として
含有することを特徴とする熱可塑性成形材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】熱可塑性ポリエステルは多くの異
なった分野、例えば自動車工業の分野、電気機器のケー
シングの製造の目的または建築の分野で使用される。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステル成形材料は耐炎性
を有することが多くの用途に必要である。成形材料の本
来の淡色を損なわない、Al(OH)3 または Mg(OH)2のよう
な通常の防炎剤は熱可塑性ポリエステル成形材料中での
使用には適さない。Al(OH)3 はポリエステルの加工に必
要な温度で熱的に不安定であり、混合の間に殆ど脱水が
起こる。Mg(OH)2 の使用においては、Mg(OH)2 の塩基性
のためにポリエステルが加工の間に分解し、その結果著
しい粘性の低下をきたす。
【0003】欧州特許出願公開第207750号公報に
充填剤および防炎剤としての炭酸マグネシウムの合成樹
脂中での使用が記載されている。けれどもそれにはCO
2 分解の防炎作用については満足に記載されていない。
その塩基性のため、特開昭53−104650号明細書
に記載の塩基性炭酸マグネシウムおよびヒドロダルシッ
トの混合物並びに特開昭63−210165号明細書に
記載の防炎剤としての塩基性炭酸マグネシウムは熱可塑
性ポリエステルには適さず、それはMg(OH)2 のごとくポ
リエステルを分解する。
【0004】
【発明の目的】本願発明の課題は良好な電気的性質と同
時に良好な機械的性質を有する使用目的に合致した熱可
塑性ポリエステル成形材料を見出すことである。
【0005】この目的に従って、特許請求の範囲にて定
義した熱可塑性成形材料を見いだした。更に繊維、フイ
ルムおよび成形体の製造のための使用方法並びに熱可塑
性成形材料よりなる成形体を見出した。
【0006】
【発明の要約】本発明は実質的に、A)30〜80重量
%の熱可塑性ポリエステルおよびB)20〜70重量%
の周期律表II族、主族の金属の金属炭酸塩より成る混
合物を基本的成分として含有する熱可塑性成形材料に関
するものである。
【0007】更に本願発明は繊維、フイルムおよび成形
体の製造のための使用方法並びに熱可塑性成形材料より
なる成形体に関するものである。
【0008】
【発明の構成】本願発明の目的に従って、熱可塑性成形
材料は成分A)として熱可塑性ポリエステルを30〜8
0重量%、好ましくは40〜70重量%、特に45〜6
5重量%含む。このようなポリエステルは公知である。
主鎖中に芳香族環を含むポリエステルが使用されるのが
好ましい。芳香族環は例えば、塩素および臭素のような
ハロゲン原子および/または例えばメチル−、エチル
−、i−もしくはn−プロピル−およびi−もしくは、
n−もしくはt−ブチル基のようなC1 〜C4 アルキル
基によって置換されることことができる。
【0009】これらのポリエステルはジカルボン酸のエ
ステルまたはエステル形成誘導体とジヒドロキシ化合物
との反応によって公知の方法で生成させることができ
る。
【0010】ジカルボン酸としては、例えば脂肪族およ
び芳香族またはそれらの混合物として使用されることが
考えられる。例えばナフタリンジカルボン酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、トデカンジ酸およびシクロヘキサンジカルボン
酸、これらのジカルボン酸の混合物およびエステル形成
誘導体が挙げられる。
【0011】ジヒドロキシ化合物としては、好ましくは
2〜10の炭素数のジオール、特に好ましくはエチレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、1,4−ブテンジオールおよび1,6−ヘ
キサンジオールが使用される;けれどもまた1,4−ヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、
1,4−ジ−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビ
スフェノールA、ネオペンチルグリコール、これらジオ
ールの混合物並びにこれらのエステル形成誘導体も使用
できる。
【0012】テレフタル酸またはナフタリンジカルボン
酸とC2 〜C6 ジオール成分とから成るポリエステル、
例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリプロピレンテレフタレート、またはポリ
ブチレンテレフタレートまたはそれらの混合物が特に好
ましい。
【0013】コポリエーテルエステルのようなポリエス
テルブロック共重合体が使用できることもまた自明であ
る。このような生成物は公知であり、例えば米国特許第
3651014号明細書のような文献に記載されてい
る。また対応する生成物は例えばハイトレル(Hytr
el−登録商標、Du pont社製)という名称で市
販され入手できる。
【0014】成分B)として本願発明の熱可塑性成形材
料は、20〜70重量%、好ましくは30〜60重量
%、特に35〜55重量%の周期律表II族、主族の金
属の金属炭酸塩の混合物を含む。
【0015】特にb1 )一般式、Mgx Cay(CO3)
x+y ・mH2 O、(xおよびyは1〜5の数を示し、x
/y≧1であり、m≧0である)のマグネシウム−カル
シウム炭酸塩およびb2 )一般式、Mgn ( CO3)v(O
H)2n-2v・wH2 O、(nは1〜6の数を示し、vは0
より大きく6より小さい数、n/v>1およびw≧0を
示す)の塩基性炭酸マグネシウムとの混合物で、b1
とb2 )の量の比が1:1〜3:1の範囲にある混合物
が適している。
【0016】マグネシウム−カルシウム炭酸塩b1 )は
含水かまたは水を含まないことができる。好ましくはド
ロマイトおよびハンタイトのような天然に存在する鉱物
が好ましい。特にx=3、y=1のMg3 Ca(CO3)
4 (ハンタイト)の水を含まない形態が好ましい。
【0017】塩基性炭酸マグネシウムb2 )もまた同様
に含水かまたは水を含まない形態であることができる。
この場合またn=5、v=4およびw=4のMg5 Ca
(CO3)4(OH)2・4H2 Oの含水化合物であるヒドロ
マグネサイトのような天然に存在する鉱物が好ましい。
【0018】特にb1 )とb2 )の比率が1:1〜2:
1の範囲にあることが好ましい。
【0019】成分A)およびB)の他に、本願発明の成
形材料は0〜2重量%の弗素含有エチレン重合体を含む
ことができる。この場合、弗素含有量55〜70重量
%、好ましくは70〜76重量%のエチレンの重合体に
関係している。
【0020】これに関して例えばポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロエチレン−共重合体または少量の(通常50重
量%以下)共重合可能なエチレン不飽和のモノマーとの
共重合体である。これらは例えば、シルドネヒトによる
論稿“ビニールおよびその重合体”、ウイリー出版、1
952、484〜494頁およびウオールによる論稿
“弗素重合体”(ウイリーインターサイエンス、197
2)に記載されている。
【0021】これらの弗素含有エチレン重合体は成形体
中に均一に分布して存在し、0.05〜10μm、特に
0.1〜5μmの範囲の粒子の大きさd50(数平均値)
を示すのが好ましい。これらの小さい粒子サイズは特に
弗素含有エチレン重合体の水性分散液に使用するのが好
ましい。この粒子サイズは特に弗素含有エチレン重合体
の水性分散液に適し、更にポリエステル溶融体が加工さ
れるのに好ましい。
【0022】更に本願発明の熱可塑性成形材料は、0〜
40重量%の繊維−または粒子サイズの充填剤または成
分B)と当然、異なるそれらの混合物を含むことができ
る。通常、安定剤、酸化遅延剤、抗熱分解剤のような通
常の添加剤および加工助剤、色素や顔料のような染料、
繊維および粉末の充填剤および補強剤、核生成剤、可塑
剤などがある。
【0023】例えば酸化遅延剤および熱安定剤の例とし
て、例えばナトリウム、カリウムおよび/またはリチウ
ムのハロゲン化物のような周期律表I族の金属のハロゲ
ン化物、場合により銅−(I)の例えば塩化物、臭化
物、沃化物のようなハロゲン化物、立体障害フェノー
ル、ハイドロキノン、ジフェニルアミンのような芳香族
第二級アミン、これらの異なった基で置換されたフエア
トレーターおよび熱可塑性成形材料の重量に対して1重
量%までの濃度のこれらの混合物が挙げられる。
【0024】成形材料に対して、一般に2重量%の量で
使用されるUV−安定剤として、各種置換基を有するレ
ゾルシン、サリシレート、ベンゾトリアゾールおよびベ
ンゾフェノンが挙げられる。
【0025】一般にニグロシンのような有機染料、酸化
チタン、硫化カドミウム、カドミウムセレナイドのよう
な顔料、フタロシアニン、ウルトラマリンブルーおよび
染料としてのカーボンブラック並びに繊維および粉末形
状の充填剤および補強剤が添加される。最後に挙げたも
のでは例えば炭素繊維、ガラス繊維、非晶質珪酸、アス
ベスト、珪酸カルシウム(珪灰石)、珪酸アルミニウ
ム、炭酸マグネシウム、カオリン、白堊、石英粉、雲母
および長石がある。この充填剤および染料の割合は一般
に40重量%以下、好ましくは30重量%以下、特に2
5重量%以下である。
【0026】核生成剤としては例えばタルク、カルシウ
ムフロライド、ナトリウムフェニルフォスフィネート、
酸化アルミニウムおよび粉末ポリテトラフルオロエチレ
ンが添加されることができる。
【0027】可塑剤の例として、フタル酸ジオクチルエ
ステル、フタル酸ジベンジルエステル、フタル酸ブチル
ベンジルエステル、鉱油、N−(n−ブチル)ベンゾー
ルスルフォンアミドおよびo−およびp−トリルエチル
スルフォンアミドが挙げられる。
【0028】熱可塑性ポリエステルと良好に適合させる
ために、鉱物質および充填剤が場合により結合剤と共に
含まれる。グリシジル−、ビニル−およびアミノアルキ
ルトリアルコキシシランが好ましい。
【0029】一般に本願発明の熱可塑性成形材料は0〜
60重量%、好ましくは0〜40重量%の衝撃靭性の変
性重合体(次にまたゴム弾性の重合体またはエラストマ
ーとして表されている)を含むことができる。
【0030】これらのエラストマーによる方法はいわゆ
るエチレン−プロピレン(EPM)並びにエチレン−プ
ロピレン−ジエン−(EPDM)ゴムが好ましい。
【0031】EPM−ゴムは、EPDM−ゴムが100
個の炭素原子当たり1〜20の二重結合を有するのに対
して、一般に実質的な二重結合がない。
【0032】EPDM−ゴムのジエンモノマーとして、
例えばイソプレンおよびブタジエンのような共軛ジエ
ン、ペンタ−1,4−ジエン、ヘキサ−1,4−ジエ
ン、ヘキサ−1,5−ジエン、2,5−ジメチルヘキサ
−1,5−ジエンおよびオクタ−1,4−ジエンのよう
な炭素数5〜25の非共軛ジエン、シクロペンタジエ
ン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエンおよびジ
シクロペンタジエンのような環状ジエン並びに5−エチ
リデン−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノル
ボルネン、2−メタアリル−5−ノルボルネン、2−イ
ソプロペニル−5−ノルボルネンのようなアルケニルノ
ルボルネンおよび3−メチル−トリシクロ(5.2.
1.0.2.6)−3,8−デカジエンのようなトリシ
クロジエンまたはこれらの混合物が挙げられる。ヘキサ
−1,5−ジエン−5−エチリデン−ノルボルネンおよ
びジシクロペンタジエンが好ましい。EPDM−ゴムの
ジエン含有量はゴムの全重量に対して望ましくは0.5
〜50、特に1〜8重量%である。EPM−並びにEP
DM−ゴムはまた反応性カルボン酸またはその誘導体と
接合されるのが望ましい。ここで例えばアクリル酸、メ
タアクリル酸およびその誘導体、例えばグリシジル(メ
タ)アクリレート並びに無水マレイン酸が挙げられる。
【0033】更に好ましいゴムの群はエチレンとアクリ
ル酸および/またはメタアクリル酸および/またはこれ
らの酸のエステルとの共重合体である。更になおゴムは
マレイン酸およびフマール酸、またはこれらの酸の誘導
体、例えばエステルおよび無水物および/またはエポキ
シ基含有モノマーのようなジカルボン酸を含むことがで
きる。これらのジカルボン酸またはエポキシ基含有モノ
マーは一般式IまたはIIまたはIIIまたはIVのジ
カルボン酸またはエポキシ基含有モノマーをゴム中のモ
ノマー混合物に付加されるのが好ましい。
【0034】
【化1】 ここでR1 からR9 は水素原子または1〜6個の炭素原
子を有するアルキル基を表し、mは0〜20の整数を、
gは0〜10の整数を、pは0〜5の整数をそれぞれ表
す。
【0035】R1 からR9 の基は水素原子を表し、mが
0または1を、gが1を表すのが好ましい。対応する化
合物はマレイン酸、フマール酸、無水マレイン酸、アリ
ルグリシジルエーテルおよびビニルグリシジルエーテル
である。
【0036】式I、IIおよびIVの化合物はマレイン
酸、無水マレイン酸およびグリシジルアクリレート、グ
リシジルメタアクリレートのようなアクリル酸および/
またはメタアクリル酸のエポキシ基含有エステルおよび
t−ブチルアクリレートのような第三級アルコールとの
エステルが好ましい。しかし後者は遊離のカルボキシル
基を示さず、その挙動は遊離酸に近く、それ自身潜在的
なカルボキシル基を伴うモノマーとして表わされる。
【0037】50〜98重量%のエチレン、0.1〜2
0重量%のエポキシ基含有モノマーおよび/またはメタ
アクリル酸および/または無水酸基含有モノマー並びに
残余の量の(メタ)アクリル酸エステルから成る共重合
体が有利である。
【0038】50〜98重量%、特に55〜95重量%
のエチレン、0.1〜40重量%、特に0.3〜20重
量%のグリシジルアクリレートおよび/またはグリシジ
ルメタアクリレート、(メタ)アクリル酸および/また
は無水マレイン酸、および1〜45重量%、特に10〜
40重量%のn−ブチルアクリレートおよび/または2
−エチルヘキシルアクリレートから成る共重合体が特に
好ましい。
【0039】更にアクリル酸および/またはメタアクリ
ル酸のエステルはメチル−、エチル−、プロピル−およ
びi−またはt−ブチルエステルが好ましい。
【0040】その他にビニルエステルおよびビニルエー
テルがコモノマーとして組み込まれることができる。
【0041】前述のエチレン共重合体は既知の方法、好
ましくは高温、高圧下でのランダム共重合によって製造
されることができる。この方法は一般に知られている。
【0042】好ましいエラストマーはまたエマルジョン
重合体で、例えばモノグラフでブラックリーが“エマル
ジョン重合体”について記述している。使用可能な乳化
剤および触媒は公知である。
【0043】原則的に、均一に構成されているかまたは
シエル状に構成されているエラストマーが組み込まれ
る。シエル状の構成は個々のモノマーの付加順序によっ
て決定され、また重合体の形態はこれらの付加順序に影
響を与える。
【0044】エラストマーのゴム部分の製造に用ちいる
モノマーとして、アクリレート、例えばn−ブチルアク
リレートおよび2−エチルヘキシルアクリレート、対応
するメタアクリレート、ブタジエンおよびイソプレン並
びにそれらの混合物を、代用としてここに挙げることが
できる。これらのモノマーは更に例えばスチロール、ア
クリロニトリル、ビニルエーテルの如きモノマーおよび
更にメチルメタアクリレート、メチルアクリレート、エ
チルアクリレートおよびプロピルアクリレートのような
アクリレートおよびメタアクリレートと共重合されるこ
とができる。
【0045】このエラストマーの軟相またはゴム相(0
℃以下のガラス転移温度で)は核、外部の被覆または内
部のシェル(二シェル構造以上のエラストマーにおい
て)を作ることができ、多シェルのエラストマーではま
たゴム相から多くのシェルを生成することができる。
【0046】ゴム相の他になお1または多数の硬質成分
(20℃以上のガラス転移温度で)がエラストマーの構
成に関与し、これらが一般に主モノマーとしてのスチロ
ール、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、α−
メチルスチロール、p−メチルスチロール並びにメチル
アクレート、エチルアクレートおよびメチルメタアクレ
ートのようなアクリル酸エステルおよびメタアクリル酸
エステルとの重合により製造される。この他また少量の
コモノマーが添加されることができる。
【0047】ある場合には界面活性基を有するエマルジ
ョン重合体を添加するのが有利である。このような基は
例えばエポキシ基、カルボキシル基、潜在カルボキシル
基、アミノ基またはアミド基並びに一般式;
【0048】
【化2】 で示されるモノマーを用いて導入される官能基があり、
ここで置換基は次の意味を有することができる:R10
水素原子またはC1 〜C4 アルキル基、R11は水素原
子、C1 〜C8 アルキル基またはアリール基、特にフェ
ニル基、R12は水素原子、C1 〜C10アルキル基、C6
〜C12アリール基またはOR13、13はC1 〜C8 アル
キル基または、場合によりO−またはN−含有基で置換
されてもよいC6 〜C12アリール基、Xは化学結合、C
1 〜C10アルキレン基またはC6 〜C12アリール基また
【0049】
【化3】 YはO−ZまたはNH−ZおよびZはC1 〜C10アルキ
レン基またはC6 〜C12アリール基である。
【0050】またヨーロッパ特許出願公開第20818
7号公報に記載の添加モノマーは界面活性基の挿入に適
している。
【0051】更に別の例としてなおアクリルアミド、メ
タアクリルアミド、または(N−t−ブチルアミノ)−
エチルメタアクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)
エチルアクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)メチ
ルアクリレートおよび(N,N−ジエチルアミノ)エチ
ルアクリレートのようなアクリル酸またはメタアクリル
酸で置換されたエステルが挙げられる。
【0052】更にゴム相の部分がまた架橋結合されう
る。架橋剤として作用するモノマーとして例えばブタジ
エン−1,3、ジビニルベンゾール、ジアリルフタレー
トおよびジヒドロジシクロペンタジエニルアクリレート
並びにヨーロッパ特許出願公開第50265号公報に記
載の化合物がある。
【0053】更にまた前記添加架橋モノマー(グラフト
結合モノマー)、すなわち重合において異なった速度で
反応するモノマーが使用されうる。化合物中の1種の活
性基が、他の活性基(または2種以上の活性基)が明ら
かに遅く重合する間に、残りのモノマーとほぼ同様の速
度で、少なくとも1種の活性基が重合するような化合物
が使用されるのが好ましい。異なった重合速度はゴム中
の不飽和二重結合の部分によってもたらされる。引き続
いてゴム中に存在する二重結合に、化学結合の生成にお
いて、挿入モノマーと少なくとも部分的に反応し、すな
わち挿入された相が挿入される基礎と少なくとも部分的
に化学結合で結合されるように、ゴム相に他の相が組み
込まれる。
【0054】このような挿入架橋モノマーの例はアリル
基含有モノマー、特にアリルアクリレート、アリルメタ
アクリレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマレー
ト、ジアリルイタコネートまたはこれらのジカルボン酸
の対応するモノアリル化合物のようなエチレン性不飽和
のカルボン酸のアリルエステルがある。この他にも多数
の他の適当な挿入架橋モノマーがある;例えばこの近傍
の詳細については米国特許第4148846号明細書に
示されている。
【0055】一般に架橋モノマーの部分は衝撃靭性のあ
る変性重合体に対して5重量%まで、好ましくは3重量
%より多くない分量である。
【0056】次に若干の好ましいエマルジョン重合体を
挙げる。まずここに1つの核および少なくとも1つの外
部シェルを有する挿入重合体を挙げ、それは次表に構造
を示す:
【0057】
【表1】
【0058】多シェル構造の挿入重合体の代わりに、ま
たブタジエン−1,3、イソプレンおよびn−ブチルア
クリレートから成る均一な、すなわちモノシェル構造の
エラストマーまたはそれらの共重合体を組み込むことが
できる。またこれらの生成物は架橋モノマーまたは活性
基を伴うモノマーの使用により製造することができる。
【0059】好ましいエマルジョン重合体の例は、n−
ブチルアクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、n
−ブチルアクリレート/グリシジルアクリレート共重合
体、n−ブチルアクリレート/グリシジルメタアクリレ
ート共重合体、n−ブチルアクリレートの内部核を有す
るかまたはブタジエンベースに前記共重合体および活性
基を有するコモノマーとエチレンの共重合体よりなる被
覆を伴う挿入重合体が好ましい。
【0060】記述したエラストマーはまた他の通常の方
法、例えばサスペンジョン重合により製造することがで
きる。
【0061】更に好ましいゴムはヨーロッパ特許出願公
開第115846号公報、ヨーロッパ特許出願公開第1
15847号公報、ヨーロッパ特許出願公開第1164
56号公報、ヨーロッパ特許出願公開第117664号
公報およびヨーロッパ特許出願公開第327384号公
報に記載されたポリウレタンである。例えばデスモパン
(登録商標、ベイヤーAG製)またはエラストラン(登
録商標、エラストランポリウレタンGmbH製)のよう
な製品が市販されている。
【0062】またドイツ特許出願公開第3725576
号公報、ヨーロッパ特許出願公開第235690号公
報、ドイツ特許出願公開第3800603号公報および
ヨーロッパ特許出願公開第319290号公報に記載さ
れたようなシリコンゴムが同様に好ましい。
【0063】前に挙げたゴムの混合物もまた挿入される
ことができるのは自明である。
【0064】本発明の熱可塑性成形材料は公知の方法で
製造されことができ、その場合出発成分はスクリュー押
出機、ブラベンダーミル、バンバリーミルのような通常
の撹拌装置で混合され、引き続いて成形される。また若
干の成分は前以て混合され、そして残りの成分は個々に
および/または同様に付加して混合することができる。
混合温度は通常230〜290℃である。
【0065】本発明の熱可塑性成形材料は、良好な機械
的性質と電気的性質を同時に有し、耐炎性が優れてい
る。それは繊維、シートおよび成形体の製造に適してい
る。
【0066】
【実施例】
熱可塑性成形材料の製造実施例1および2 平均分子量Mn(数平均値)25000および粘度数1
25ml/g[フェノール/o−ジクロルベンゾール
(重量比1:1)(ウルトラジュールB4500−登録
商標、バスフAG製)(成分A))中の0.5重量%溶
液で測定]はMg3 Ca(CO34 (ハンタイト)お
よびMg5 Ca(CO34 (OH)2 ・4H2 O(ヒ
ドロマグネサイト)(重量比、ハンタイト:ヒドロマグ
ネサイト=2:1)(成分B))から成る混合物と二軸
押出機(フィムラ、ヴェルナー&プライデレル製、ZS
K53)を用い、260℃で混合され(容量30kg/
h、120U/min)、押出され、冷却され、造粒さ
れ、乾燥され(80℃、減圧で、8時間)、更に引き続
いて260℃で試験片に射出成型された。実施例3 実施例1および2と同様の方法であるが、直径10μm
の連続ガラス繊維を付加して成型される。比較例V1〜V3 実施例1および2と同様の方法であるが、成分B)の代
わりにヒドロマグネサイト(V1)のみ、かハンタイト
(V2)かまたはMg(OH)2 (V3)が添加され
る。
【0067】その組成および性質は表に総括した。
【0068】粘度数VZはフェノール/o−ジクロルベ
ンゾール(重量比1:1)中の0.5重量%溶液で測定
された。弾性率(E−モジュール)はDIN53457
により、衝撃靭性an はDIN53453により更に引
張強度はDIN53455により測定された。耐トラッ
キング性(CTI)はDIN112、ASTM−D36
38に従った。
【0069】耐炎性試験は保険業の試験室の装置によ
り、竪型の燃焼試験で行った。試験体としては1/8″
および1/16″厚さの試験片が使用された。
【0070】127mmx12.7mmx1.7mmの
寸法の5個の試験片を用いて炉の炎(炎の高さ19m
m)で10秒間2回、炎を当てた。すべての試験片に各
々炎をあててアフターバーニング時間を測定し、それに
より各種の保険のクラスに分類された。
【0071】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)30〜80重量%の熱可塑性ポリエス
    テルおよびB)20〜70重量%の周期律表II族、主
    族の金属の金属炭酸塩より成る混合物を基本的成分とし
    て含有することを特徴とする熱可塑性成形材料。
JP4298475A 1991-11-22 1992-11-09 耐炎性の熱可塑性成形材料 Withdrawn JPH05230347A (ja)

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