JPH05230017A - マレイミドの製造方法 - Google Patents

マレイミドの製造方法

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JPH05230017A
JPH05230017A JP4034853A JP3485392A JPH05230017A JP H05230017 A JPH05230017 A JP H05230017A JP 4034853 A JP4034853 A JP 4034853A JP 3485392 A JP3485392 A JP 3485392A JP H05230017 A JPH05230017 A JP H05230017A
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JP
Japan
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reaction
maleimide
acid
solvent
dehydration ring
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Pending
Application number
JP4034853A
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English (en)
Inventor
Kaoru Kanayama
薫 金山
Yoshinobu Onuma
吉信 大沼
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重合物の生成を抑え,簡易に高純度のマレイ
ミドを製造する工業的に有利な方法を提供する. 【構成】 アミン類と無水マレイン酸とを有機溶媒中で
反応させてマレアミド酸を得、該マレアミド酸を、酸触
媒の存在下に、減圧下、50〜150℃の温度範囲で生
成水を共沸留去しながら脱水閉環反応させて、マレイミ
ドを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マレイミドの製造方法
に関する。本発明の方法で得られるマレイミドは積層材
料、封止材料、電気絶縁材料、導電性ペースト、接着剤
および構造材料として有用なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マレイミドの製造方法としては、
例えば特公昭59−52660号、特開昭63−661
64号公報には、アセトン等のケトン溶媒またはN,N
−ジメチルホルムアミド等の極性溶媒の存在下、無水酢
酸等の脱水剤を用い、トリエチルアミン等の塩基及び金
属化合物を加えて脱水閉環反応する方法が、又、特開昭
60−260623、63−301226号公報には、
ポリアミンと無水マレイン酸とを芳香族炭化水素または
ハロゲン化炭化水素と非プロトン性極性溶媒との混合溶
媒中で反応させてポリアミド酸を得た後、常圧下で脱水
閉環反応させる方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の脱水剤
を用いる方法では閉環反応が十分進行せず製造されたビ
スマレイミドは未閉環のマレアミド酸がかなり存在す
る。更に、無水酢酸を脱水剤として用いる製造方法で
は、無水酢酸の使用量が多く製造コストが高い、反応に
より副生する酢酸を除去する煩雑な工程が必要である等
の問題を有する。又、触媒に金属を使用した場合、混入
防止や無害化の処置が必要となる等の種々の難点があ
る。
【0004】更に、芳香族炭化水素またはハロゲン化炭
化水素と非プロトン性極性溶媒との混合溶媒中、常圧で
脱水閉環させる方法では、反応を十分進行させるために
は、高温・長時間を要し、重合物が増加するという欠点
があった。本発明は、かかる従来技術の問題点を解決し
た、工業的に有利な、高純度のマレイミドを製造する方
法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アミン類と無
水マレイン酸とを有機溶媒中で反応させてマレアミド酸
を得、該マレアミド酸を、酸触媒の存在下に、減圧下、
50〜150℃の温度範囲で生成水を共沸留去しながら
脱水閉環反応させて、マレイミドを得ることを特徴とす
る純度の高いマレイミドを簡易に製造する方法を提供す
るものである。
【0006】(アミン)本発明に用いられるアミンは、
例えば、 (1)アニリン、トルイジン、クロロアニリン、ブロモ
アニリン等の芳香族モノアミン、シクロヘキシルアミン
等の脂環式モノアミン類、トリメチレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、キシリ
レンジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウン
デカン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン等の
脂肪族ジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニ
レンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、
4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェ
ニルスルフイド、3,3′−ジアミノジフェニルスルフ
ォン、2,2−ビス−(4−アミノフェニル)プロパ
ン、ビス−(4−アミノフェニル)ジフェニルシラン、
ビス−(4−アミノフェニル)メチルホスフィンオキサ
イド、ビス−(3−アミノフェニル)メチルホスフィン
オキサイド、ビス−(4−アミノフェニル)−フェニル
ホスフィンオキサイド、ビス−(4−アミノフェニル)
フェニラミン、1,5−ジアミノナフタレン、2,4−
ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジアミノフェニルメタン、
2,2′−ジメチル−4,4′−ジアミノフェニルメタ
ン、3,3′・5,5′−テトラメチル−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3′−ジエチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′・5,5′
−テトラエチル−4,4′−ジアミノフェニルメタン、
3,3′−ジ−n−ブチル−4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,3′−ジ−tert−ブチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、
ビス(3−クロロ−4−アミノフェニル)メタン等の芳
香族ジアミン。
【0007】(2)アニリンとホルムアルデヒドとの縮
合反応により得られる芳香族ポリアミン(特開昭50−
21098号公報参照)。 (3)芳香族ジアルデヒドと芳香族アミンとの反応生成
物である4官能の芳香族ポリアミン(特開昭59−12
931号公報参照)。 (4)芳香族ジアルデヒドとホルムアルデヒドの混合物
と芳香族アミンとから得られる芳香族ポリアミン(特開
昭60−26032号公報参照)。 (5)その他、ビニルアニリン類の重合体、トリアミノ
ベンゼン、トリアミノトルエン、トリアミノナフタレ
ン、トリアミノジフェニル、トリアミノピリジン、トリ
アミノフェニルエーテル、トリアミノジフェニルメタ
ン、トリアミノジフェニルスルホン、トリアミノベンゾ
フェノン、トリアミノフェニルオルソホスフェート、ト
リ(アミノフェニル)ホスフィンオキサイド、テトラア
ミノベンゾフェノン、テトラアミノベンゼン、テトラア
ミノナフタレン、ジアミノベンジジン、テトラアミノフ
ェニルエーテル、テトラアミノフェニルメタン、テトラ
アミノフェニルスルホン、ビス(ジアミノフェニル)ピ
リジン、メラミン等が挙げられる。
【0008】(反応溶媒)本発明の方法に於ては反応溶
媒として水と混和しないか、またはほとんど混和せず、
水と共沸する溶媒が望ましい。このような溶媒として、
芳香族炭化水素またはハロゲン化炭化水素溶媒が好まし
く用いられる。このような芳香族炭化水素溶媒として
は、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチル
ベンゼン、ジエチルベンゼン、ブチルベンゼン類、キユ
メン、メシチレン等が挙げられる。また、ハロゲン化炭
化水素溶媒としては、クロロホルム、ジクロルエチン、
トリクロルエチレン、テトラクロルエチレン、1,2−
ジクロルエタン、1,2−ジクロルプロパン、クロルベ
ンゼン、ジクロルベンゼン、クロルトルエン、トリクロ
ルエタン、1,1,2,2−テトラクロルエタン等が挙
げられる。
【0009】また、脱水閉環反応を促進する目的で、上
記溶媒に非プロトン性極性溶媒を添加して脱水閉環反応
を行ってもよい。非プロトン性極性溶媒としては、アミ
ド酸を溶解しやすい溶媒、例えば、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホロアミド、テトラメチル尿素、1、3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン等を使用する。非プロトン
性極性溶媒の使用量は、非プロトン性極性溶媒が少ない
ほうがよく、混合溶媒中0.1〜30重量%、好ましく
は1〜20重量%である。反応溶媒は、ポリアミン1重
量部に対し、1〜50重量部、好ましくは2〜20重量
部の割合で使用する。
【0010】(酸触媒)脱水閉環反応に使用される酸触
媒としては、硫酸、無水硫酸、p−トルエンスルホン
酸、リン酸、ポリリン酸、メタリン酸、縮合リン酸、ト
リクロル酢酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタン
スルホン酸等が挙げられる。これら酸触媒の使用量は、
芳香族アミンのアミノ基1当量に対し、0.0001〜
1モル、好ましくは0.001〜0.5モルの範囲であ
る。
【0011】(反応方法)マレイミドの製造は、アミン
類のアミノ基1当量に対し、無水マレイン酸を0.9〜
2モル、好ましくは1.0〜1.3モルの範囲で前記有
機溶媒中で、0〜130℃の温度範囲で付加反応させ
て、マレアミド酸を生成させる(第1段)。第1段反応
後、該マレアミド酸を単離することなしに、反応系に所
定量の酸触媒を添加し、昇温して所定温度まで達した
ら、所定圧力まで減圧にし、生成水を反応溶媒と共沸留
去しながら減圧下で脱水閉環反応させて、マレイミドを
得る。
【0012】脱水閉環反応は、50〜150℃の温度範
囲で、圧力範囲100〜730mmHg、好ましくは3
00〜700mmHgで、生成水を共沸留去して脱水閉
環反応させ(第2段)マレイミドとする。減圧度は調圧
弁を用い、溶媒留去量を制御しながら調整する。脱水閉
環反応時、圧力が100mmHg未満だと、反応温度が
50℃以上に上昇せず、脱水反応が進行しにくく、ま
た、溶媒の突沸も起こりやすくなり、好ましくない。ま
た、730mmHgを超えた場合には、反応生成水の除
去が十分でなく、脱水反応が進行しにくく、また、反応
の進行には高温・長時間を要し、重合物の生成量が多く
なる。生成水と共沸した有機溶媒は、直ちに、冷却、相
分離し、再度、反応系内に戻され反応を遂行する。
【0013】(後処理法)反応終了後、有機溶媒反応液
中に含まれる、生成したマレイミド1重量部に対し、
0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部の
水を加えて、攪拌後、静置し、油水分離して洗浄する。
攪拌は、一般に、回転数30〜300rpmで、3〜3
0分間攪拌することにより行われる。洗浄は、20〜9
5℃の温度範囲で、1〜5回、好ましくは2回以上行
う。水洗後、溶媒を留去し、実質的に溶媒が無くなるま
で留去して、マレイミドを溶融状態で抜き出すか、また
は、水、メタノール、エタノール等のマレイミドに対し
て、貧溶媒を添加して、結晶状態で取り出すことによ
り、高純度マレイミドを得る。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 冷却器、温度計、攪拌機および水分離器を備えた2lの
四口フラスコ内に、アニリン8モルおよびイソフタルア
ルデヒド1モルから得られたポリアミン118g、クロ
ルベンゼン700gおよびN−メチル−2−ピロリドン
60gを仕込み内温を60℃に調整しながら溶解させ
た。次に無水マレイン酸110gを少量ずつ30分間か
けて添加し、終了後、更に30分間攪拌した。続いて、
パラトルエンスルホン酸6gを添加後昇温し、温度11
0℃、圧力450mmHgに2時間保ち反応を遂行し
た。この間に生成した水はクロルベンゼンとともに系外
へ留去せしめた。
【0015】反応終了後、純水400gで3回洗浄し、
次いで、温度80℃に保持した油浴中、減圧下(100
〜20mmHg)でクロルベンゼンを480g留去し
た。反応液を50℃まで冷却後、メタノール1400g
中に添加しスラリー液を得た。これを濾別し、更にメタ
ノール600gで洗浄後、乾燥して、淡黄色のポリマレ
イミド粉末190gを得た。(収率96.0%)このポ
リマレイミドのキャピラリー法による融点は185〜1
90℃、GPC(示差屈折率検出器)の面積百分率で求
めた重合物2.2%、N/10KOHエタノール溶液で
滴定した酸価7.5(mg・KOH/g)であった。
【0016】比較例1 実施例1と同様にして無水マレイン酸を付加反応させて
得られた反応溶液に、パラトルエンスルホン酸6gを添
加後、昇温し、温度135℃、常圧下で脱水閉環反応せ
しめ、この間に生成した水はクロルベンゼンとともに系
外へ留去せしめたが、反応終了までに4時間を要した。
反応終了後、実施例1と同様にして、後処理を行い、淡
黄色のポリマレイミド188gを得た。(収率94.9
%) このポリマレイミドの融点は178〜185℃重合物
4.8%、酸価16.3(mg・KOH/g)であっ
た。
【0017】実施例2〜7 アミン、溶媒および反応条件を表1のようにしてマレイ
ミドを得た。結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】*1.アニリン4モル、O−トルイジン4
モル、テレフタルアルデヒド1モルから得られるポリア
ミン *2.アニリンとホルムアルデヒドから得られるポリア
ミン、三井東圧(株)製品名 *3.O−エチルアニリンとホルムアルデヒドから得ら
れるポリアミン、日本化薬(株)製品名 *4.4,4′−メチレンジアニリン *5.2,2′−ビス{4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル}プロパン *6.3,3′−ジエチル−5,5′−ジメチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン *7.N,N−ジメチルホルムアミド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミン類と無水マレイン酸とを有機溶媒
    中で反応させてマレアミド酸を得、該マレアミド酸を、
    酸触媒の存在下に、減圧下、50〜150℃の温度範囲
    で生成水を共沸留去しながら脱水閉環反応させて、マレ
    イミドを得ることを特徴とするマレイミドの製造方法。
  2. 【請求項2】 減圧度が100〜730mmHgの圧力
    で脱水閉環反応を行う請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 有機溶媒が芳香族炭化水素またはハロゲ
    ン化炭化水素溶媒を含むものである請求項1記載の方
    法。
JP4034853A 1992-02-21 1992-02-21 マレイミドの製造方法 Pending JPH05230017A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003055342A (ja) * 2001-08-21 2003-02-26 Mitsui Chemicals Inc マレイミド類の製造方法
CN112279798A (zh) * 2020-09-16 2021-01-29 常州永和精细化学有限公司 双(3-乙基-5-甲基-4-马来酰亚胺基苯基)甲烷的制备方法

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