JPH05230017A - マレイミドの製造方法 - Google Patents
マレイミドの製造方法Info
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- JPH05230017A JPH05230017A JP4034853A JP3485392A JPH05230017A JP H05230017 A JPH05230017 A JP H05230017A JP 4034853 A JP4034853 A JP 4034853A JP 3485392 A JP3485392 A JP 3485392A JP H05230017 A JPH05230017 A JP H05230017A
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- maleimide
- acid
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Pyrrole Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 重合物の生成を抑え,簡易に高純度のマレイ
ミドを製造する工業的に有利な方法を提供する. 【構成】 アミン類と無水マレイン酸とを有機溶媒中で
反応させてマレアミド酸を得、該マレアミド酸を、酸触
媒の存在下に、減圧下、50〜150℃の温度範囲で生
成水を共沸留去しながら脱水閉環反応させて、マレイミ
ドを得る。
ミドを製造する工業的に有利な方法を提供する. 【構成】 アミン類と無水マレイン酸とを有機溶媒中で
反応させてマレアミド酸を得、該マレアミド酸を、酸触
媒の存在下に、減圧下、50〜150℃の温度範囲で生
成水を共沸留去しながら脱水閉環反応させて、マレイミ
ドを得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マレイミドの製造方法
に関する。本発明の方法で得られるマレイミドは積層材
料、封止材料、電気絶縁材料、導電性ペースト、接着剤
および構造材料として有用なものである。
に関する。本発明の方法で得られるマレイミドは積層材
料、封止材料、電気絶縁材料、導電性ペースト、接着剤
および構造材料として有用なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マレイミドの製造方法としては、
例えば特公昭59−52660号、特開昭63−661
64号公報には、アセトン等のケトン溶媒またはN,N
−ジメチルホルムアミド等の極性溶媒の存在下、無水酢
酸等の脱水剤を用い、トリエチルアミン等の塩基及び金
属化合物を加えて脱水閉環反応する方法が、又、特開昭
60−260623、63−301226号公報には、
ポリアミンと無水マレイン酸とを芳香族炭化水素または
ハロゲン化炭化水素と非プロトン性極性溶媒との混合溶
媒中で反応させてポリアミド酸を得た後、常圧下で脱水
閉環反応させる方法が開示されている。
例えば特公昭59−52660号、特開昭63−661
64号公報には、アセトン等のケトン溶媒またはN,N
−ジメチルホルムアミド等の極性溶媒の存在下、無水酢
酸等の脱水剤を用い、トリエチルアミン等の塩基及び金
属化合物を加えて脱水閉環反応する方法が、又、特開昭
60−260623、63−301226号公報には、
ポリアミンと無水マレイン酸とを芳香族炭化水素または
ハロゲン化炭化水素と非プロトン性極性溶媒との混合溶
媒中で反応させてポリアミド酸を得た後、常圧下で脱水
閉環反応させる方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の脱水剤
を用いる方法では閉環反応が十分進行せず製造されたビ
スマレイミドは未閉環のマレアミド酸がかなり存在す
る。更に、無水酢酸を脱水剤として用いる製造方法で
は、無水酢酸の使用量が多く製造コストが高い、反応に
より副生する酢酸を除去する煩雑な工程が必要である等
の問題を有する。又、触媒に金属を使用した場合、混入
防止や無害化の処置が必要となる等の種々の難点があ
る。
を用いる方法では閉環反応が十分進行せず製造されたビ
スマレイミドは未閉環のマレアミド酸がかなり存在す
る。更に、無水酢酸を脱水剤として用いる製造方法で
は、無水酢酸の使用量が多く製造コストが高い、反応に
より副生する酢酸を除去する煩雑な工程が必要である等
の問題を有する。又、触媒に金属を使用した場合、混入
防止や無害化の処置が必要となる等の種々の難点があ
る。
【0004】更に、芳香族炭化水素またはハロゲン化炭
化水素と非プロトン性極性溶媒との混合溶媒中、常圧で
脱水閉環させる方法では、反応を十分進行させるために
は、高温・長時間を要し、重合物が増加するという欠点
があった。本発明は、かかる従来技術の問題点を解決し
た、工業的に有利な、高純度のマレイミドを製造する方
法を提供せんとするものである。
化水素と非プロトン性極性溶媒との混合溶媒中、常圧で
脱水閉環させる方法では、反応を十分進行させるために
は、高温・長時間を要し、重合物が増加するという欠点
があった。本発明は、かかる従来技術の問題点を解決し
た、工業的に有利な、高純度のマレイミドを製造する方
法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アミン類と無
水マレイン酸とを有機溶媒中で反応させてマレアミド酸
を得、該マレアミド酸を、酸触媒の存在下に、減圧下、
50〜150℃の温度範囲で生成水を共沸留去しながら
脱水閉環反応させて、マレイミドを得ることを特徴とす
る純度の高いマレイミドを簡易に製造する方法を提供す
るものである。
水マレイン酸とを有機溶媒中で反応させてマレアミド酸
を得、該マレアミド酸を、酸触媒の存在下に、減圧下、
50〜150℃の温度範囲で生成水を共沸留去しながら
脱水閉環反応させて、マレイミドを得ることを特徴とす
る純度の高いマレイミドを簡易に製造する方法を提供す
るものである。
【0006】(アミン)本発明に用いられるアミンは、
例えば、 (1)アニリン、トルイジン、クロロアニリン、ブロモ
アニリン等の芳香族モノアミン、シクロヘキシルアミン
等の脂環式モノアミン類、トリメチレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、キシリ
レンジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウン
デカン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン等の
脂肪族ジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニ
レンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、
4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェ
ニルスルフイド、3,3′−ジアミノジフェニルスルフ
ォン、2,2−ビス−(4−アミノフェニル)プロパ
ン、ビス−(4−アミノフェニル)ジフェニルシラン、
ビス−(4−アミノフェニル)メチルホスフィンオキサ
イド、ビス−(3−アミノフェニル)メチルホスフィン
オキサイド、ビス−(4−アミノフェニル)−フェニル
ホスフィンオキサイド、ビス−(4−アミノフェニル)
フェニラミン、1,5−ジアミノナフタレン、2,4−
ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジアミノフェニルメタン、
2,2′−ジメチル−4,4′−ジアミノフェニルメタ
ン、3,3′・5,5′−テトラメチル−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3′−ジエチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′・5,5′
−テトラエチル−4,4′−ジアミノフェニルメタン、
3,3′−ジ−n−ブチル−4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,3′−ジ−tert−ブチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、
ビス(3−クロロ−4−アミノフェニル)メタン等の芳
香族ジアミン。
例えば、 (1)アニリン、トルイジン、クロロアニリン、ブロモ
アニリン等の芳香族モノアミン、シクロヘキシルアミン
等の脂環式モノアミン類、トリメチレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、キシリ
レンジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウン
デカン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン等の
脂肪族ジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニ
レンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、
4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェ
ニルスルフイド、3,3′−ジアミノジフェニルスルフ
ォン、2,2−ビス−(4−アミノフェニル)プロパ
ン、ビス−(4−アミノフェニル)ジフェニルシラン、
ビス−(4−アミノフェニル)メチルホスフィンオキサ
イド、ビス−(3−アミノフェニル)メチルホスフィン
オキサイド、ビス−(4−アミノフェニル)−フェニル
ホスフィンオキサイド、ビス−(4−アミノフェニル)
フェニラミン、1,5−ジアミノナフタレン、2,4−
ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジアミノフェニルメタン、
2,2′−ジメチル−4,4′−ジアミノフェニルメタ
ン、3,3′・5,5′−テトラメチル−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3′−ジエチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′・5,5′
−テトラエチル−4,4′−ジアミノフェニルメタン、
3,3′−ジ−n−ブチル−4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,3′−ジ−tert−ブチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、
ビス(3−クロロ−4−アミノフェニル)メタン等の芳
香族ジアミン。
【0007】(2)アニリンとホルムアルデヒドとの縮
合反応により得られる芳香族ポリアミン(特開昭50−
21098号公報参照)。 (3)芳香族ジアルデヒドと芳香族アミンとの反応生成
物である4官能の芳香族ポリアミン(特開昭59−12
931号公報参照)。 (4)芳香族ジアルデヒドとホルムアルデヒドの混合物
と芳香族アミンとから得られる芳香族ポリアミン(特開
昭60−26032号公報参照)。 (5)その他、ビニルアニリン類の重合体、トリアミノ
ベンゼン、トリアミノトルエン、トリアミノナフタレ
ン、トリアミノジフェニル、トリアミノピリジン、トリ
アミノフェニルエーテル、トリアミノジフェニルメタ
ン、トリアミノジフェニルスルホン、トリアミノベンゾ
フェノン、トリアミノフェニルオルソホスフェート、ト
リ(アミノフェニル)ホスフィンオキサイド、テトラア
ミノベンゾフェノン、テトラアミノベンゼン、テトラア
ミノナフタレン、ジアミノベンジジン、テトラアミノフ
ェニルエーテル、テトラアミノフェニルメタン、テトラ
アミノフェニルスルホン、ビス(ジアミノフェニル)ピ
リジン、メラミン等が挙げられる。
合反応により得られる芳香族ポリアミン(特開昭50−
21098号公報参照)。 (3)芳香族ジアルデヒドと芳香族アミンとの反応生成
物である4官能の芳香族ポリアミン(特開昭59−12
931号公報参照)。 (4)芳香族ジアルデヒドとホルムアルデヒドの混合物
と芳香族アミンとから得られる芳香族ポリアミン(特開
昭60−26032号公報参照)。 (5)その他、ビニルアニリン類の重合体、トリアミノ
ベンゼン、トリアミノトルエン、トリアミノナフタレ
ン、トリアミノジフェニル、トリアミノピリジン、トリ
アミノフェニルエーテル、トリアミノジフェニルメタ
ン、トリアミノジフェニルスルホン、トリアミノベンゾ
フェノン、トリアミノフェニルオルソホスフェート、ト
リ(アミノフェニル)ホスフィンオキサイド、テトラア
ミノベンゾフェノン、テトラアミノベンゼン、テトラア
ミノナフタレン、ジアミノベンジジン、テトラアミノフ
ェニルエーテル、テトラアミノフェニルメタン、テトラ
アミノフェニルスルホン、ビス(ジアミノフェニル)ピ
リジン、メラミン等が挙げられる。
【0008】(反応溶媒)本発明の方法に於ては反応溶
媒として水と混和しないか、またはほとんど混和せず、
水と共沸する溶媒が望ましい。このような溶媒として、
芳香族炭化水素またはハロゲン化炭化水素溶媒が好まし
く用いられる。このような芳香族炭化水素溶媒として
は、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチル
ベンゼン、ジエチルベンゼン、ブチルベンゼン類、キユ
メン、メシチレン等が挙げられる。また、ハロゲン化炭
化水素溶媒としては、クロロホルム、ジクロルエチン、
トリクロルエチレン、テトラクロルエチレン、1,2−
ジクロルエタン、1,2−ジクロルプロパン、クロルベ
ンゼン、ジクロルベンゼン、クロルトルエン、トリクロ
ルエタン、1,1,2,2−テトラクロルエタン等が挙
げられる。
媒として水と混和しないか、またはほとんど混和せず、
水と共沸する溶媒が望ましい。このような溶媒として、
芳香族炭化水素またはハロゲン化炭化水素溶媒が好まし
く用いられる。このような芳香族炭化水素溶媒として
は、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチル
ベンゼン、ジエチルベンゼン、ブチルベンゼン類、キユ
メン、メシチレン等が挙げられる。また、ハロゲン化炭
化水素溶媒としては、クロロホルム、ジクロルエチン、
トリクロルエチレン、テトラクロルエチレン、1,2−
ジクロルエタン、1,2−ジクロルプロパン、クロルベ
ンゼン、ジクロルベンゼン、クロルトルエン、トリクロ
ルエタン、1,1,2,2−テトラクロルエタン等が挙
げられる。
【0009】また、脱水閉環反応を促進する目的で、上
記溶媒に非プロトン性極性溶媒を添加して脱水閉環反応
を行ってもよい。非プロトン性極性溶媒としては、アミ
ド酸を溶解しやすい溶媒、例えば、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホロアミド、テトラメチル尿素、1、3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン等を使用する。非プロトン
性極性溶媒の使用量は、非プロトン性極性溶媒が少ない
ほうがよく、混合溶媒中0.1〜30重量%、好ましく
は1〜20重量%である。反応溶媒は、ポリアミン1重
量部に対し、1〜50重量部、好ましくは2〜20重量
部の割合で使用する。
記溶媒に非プロトン性極性溶媒を添加して脱水閉環反応
を行ってもよい。非プロトン性極性溶媒としては、アミ
ド酸を溶解しやすい溶媒、例えば、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホロアミド、テトラメチル尿素、1、3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン等を使用する。非プロトン
性極性溶媒の使用量は、非プロトン性極性溶媒が少ない
ほうがよく、混合溶媒中0.1〜30重量%、好ましく
は1〜20重量%である。反応溶媒は、ポリアミン1重
量部に対し、1〜50重量部、好ましくは2〜20重量
部の割合で使用する。
【0010】(酸触媒)脱水閉環反応に使用される酸触
媒としては、硫酸、無水硫酸、p−トルエンスルホン
酸、リン酸、ポリリン酸、メタリン酸、縮合リン酸、ト
リクロル酢酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタン
スルホン酸等が挙げられる。これら酸触媒の使用量は、
芳香族アミンのアミノ基1当量に対し、0.0001〜
1モル、好ましくは0.001〜0.5モルの範囲であ
る。
媒としては、硫酸、無水硫酸、p−トルエンスルホン
酸、リン酸、ポリリン酸、メタリン酸、縮合リン酸、ト
リクロル酢酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタン
スルホン酸等が挙げられる。これら酸触媒の使用量は、
芳香族アミンのアミノ基1当量に対し、0.0001〜
1モル、好ましくは0.001〜0.5モルの範囲であ
る。
【0011】(反応方法)マレイミドの製造は、アミン
類のアミノ基1当量に対し、無水マレイン酸を0.9〜
2モル、好ましくは1.0〜1.3モルの範囲で前記有
機溶媒中で、0〜130℃の温度範囲で付加反応させ
て、マレアミド酸を生成させる(第1段)。第1段反応
後、該マレアミド酸を単離することなしに、反応系に所
定量の酸触媒を添加し、昇温して所定温度まで達した
ら、所定圧力まで減圧にし、生成水を反応溶媒と共沸留
去しながら減圧下で脱水閉環反応させて、マレイミドを
得る。
類のアミノ基1当量に対し、無水マレイン酸を0.9〜
2モル、好ましくは1.0〜1.3モルの範囲で前記有
機溶媒中で、0〜130℃の温度範囲で付加反応させ
て、マレアミド酸を生成させる(第1段)。第1段反応
後、該マレアミド酸を単離することなしに、反応系に所
定量の酸触媒を添加し、昇温して所定温度まで達した
ら、所定圧力まで減圧にし、生成水を反応溶媒と共沸留
去しながら減圧下で脱水閉環反応させて、マレイミドを
得る。
【0012】脱水閉環反応は、50〜150℃の温度範
囲で、圧力範囲100〜730mmHg、好ましくは3
00〜700mmHgで、生成水を共沸留去して脱水閉
環反応させ(第2段)マレイミドとする。減圧度は調圧
弁を用い、溶媒留去量を制御しながら調整する。脱水閉
環反応時、圧力が100mmHg未満だと、反応温度が
50℃以上に上昇せず、脱水反応が進行しにくく、ま
た、溶媒の突沸も起こりやすくなり、好ましくない。ま
た、730mmHgを超えた場合には、反応生成水の除
去が十分でなく、脱水反応が進行しにくく、また、反応
の進行には高温・長時間を要し、重合物の生成量が多く
なる。生成水と共沸した有機溶媒は、直ちに、冷却、相
分離し、再度、反応系内に戻され反応を遂行する。
囲で、圧力範囲100〜730mmHg、好ましくは3
00〜700mmHgで、生成水を共沸留去して脱水閉
環反応させ(第2段)マレイミドとする。減圧度は調圧
弁を用い、溶媒留去量を制御しながら調整する。脱水閉
環反応時、圧力が100mmHg未満だと、反応温度が
50℃以上に上昇せず、脱水反応が進行しにくく、ま
た、溶媒の突沸も起こりやすくなり、好ましくない。ま
た、730mmHgを超えた場合には、反応生成水の除
去が十分でなく、脱水反応が進行しにくく、また、反応
の進行には高温・長時間を要し、重合物の生成量が多く
なる。生成水と共沸した有機溶媒は、直ちに、冷却、相
分離し、再度、反応系内に戻され反応を遂行する。
【0013】(後処理法)反応終了後、有機溶媒反応液
中に含まれる、生成したマレイミド1重量部に対し、
0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部の
水を加えて、攪拌後、静置し、油水分離して洗浄する。
攪拌は、一般に、回転数30〜300rpmで、3〜3
0分間攪拌することにより行われる。洗浄は、20〜9
5℃の温度範囲で、1〜5回、好ましくは2回以上行
う。水洗後、溶媒を留去し、実質的に溶媒が無くなるま
で留去して、マレイミドを溶融状態で抜き出すか、また
は、水、メタノール、エタノール等のマレイミドに対し
て、貧溶媒を添加して、結晶状態で取り出すことによ
り、高純度マレイミドを得る。
中に含まれる、生成したマレイミド1重量部に対し、
0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部の
水を加えて、攪拌後、静置し、油水分離して洗浄する。
攪拌は、一般に、回転数30〜300rpmで、3〜3
0分間攪拌することにより行われる。洗浄は、20〜9
5℃の温度範囲で、1〜5回、好ましくは2回以上行
う。水洗後、溶媒を留去し、実質的に溶媒が無くなるま
で留去して、マレイミドを溶融状態で抜き出すか、また
は、水、メタノール、エタノール等のマレイミドに対し
て、貧溶媒を添加して、結晶状態で取り出すことによ
り、高純度マレイミドを得る。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 冷却器、温度計、攪拌機および水分離器を備えた2lの
四口フラスコ内に、アニリン8モルおよびイソフタルア
ルデヒド1モルから得られたポリアミン118g、クロ
ルベンゼン700gおよびN−メチル−2−ピロリドン
60gを仕込み内温を60℃に調整しながら溶解させ
た。次に無水マレイン酸110gを少量ずつ30分間か
けて添加し、終了後、更に30分間攪拌した。続いて、
パラトルエンスルホン酸6gを添加後昇温し、温度11
0℃、圧力450mmHgに2時間保ち反応を遂行し
た。この間に生成した水はクロルベンゼンとともに系外
へ留去せしめた。
る。 実施例1 冷却器、温度計、攪拌機および水分離器を備えた2lの
四口フラスコ内に、アニリン8モルおよびイソフタルア
ルデヒド1モルから得られたポリアミン118g、クロ
ルベンゼン700gおよびN−メチル−2−ピロリドン
60gを仕込み内温を60℃に調整しながら溶解させ
た。次に無水マレイン酸110gを少量ずつ30分間か
けて添加し、終了後、更に30分間攪拌した。続いて、
パラトルエンスルホン酸6gを添加後昇温し、温度11
0℃、圧力450mmHgに2時間保ち反応を遂行し
た。この間に生成した水はクロルベンゼンとともに系外
へ留去せしめた。
【0015】反応終了後、純水400gで3回洗浄し、
次いで、温度80℃に保持した油浴中、減圧下(100
〜20mmHg)でクロルベンゼンを480g留去し
た。反応液を50℃まで冷却後、メタノール1400g
中に添加しスラリー液を得た。これを濾別し、更にメタ
ノール600gで洗浄後、乾燥して、淡黄色のポリマレ
イミド粉末190gを得た。(収率96.0%)このポ
リマレイミドのキャピラリー法による融点は185〜1
90℃、GPC(示差屈折率検出器)の面積百分率で求
めた重合物2.2%、N/10KOHエタノール溶液で
滴定した酸価7.5(mg・KOH/g)であった。
次いで、温度80℃に保持した油浴中、減圧下(100
〜20mmHg)でクロルベンゼンを480g留去し
た。反応液を50℃まで冷却後、メタノール1400g
中に添加しスラリー液を得た。これを濾別し、更にメタ
ノール600gで洗浄後、乾燥して、淡黄色のポリマレ
イミド粉末190gを得た。(収率96.0%)このポ
リマレイミドのキャピラリー法による融点は185〜1
90℃、GPC(示差屈折率検出器)の面積百分率で求
めた重合物2.2%、N/10KOHエタノール溶液で
滴定した酸価7.5(mg・KOH/g)であった。
【0016】比較例1 実施例1と同様にして無水マレイン酸を付加反応させて
得られた反応溶液に、パラトルエンスルホン酸6gを添
加後、昇温し、温度135℃、常圧下で脱水閉環反応せ
しめ、この間に生成した水はクロルベンゼンとともに系
外へ留去せしめたが、反応終了までに4時間を要した。
反応終了後、実施例1と同様にして、後処理を行い、淡
黄色のポリマレイミド188gを得た。(収率94.9
%) このポリマレイミドの融点は178〜185℃重合物
4.8%、酸価16.3(mg・KOH/g)であっ
た。
得られた反応溶液に、パラトルエンスルホン酸6gを添
加後、昇温し、温度135℃、常圧下で脱水閉環反応せ
しめ、この間に生成した水はクロルベンゼンとともに系
外へ留去せしめたが、反応終了までに4時間を要した。
反応終了後、実施例1と同様にして、後処理を行い、淡
黄色のポリマレイミド188gを得た。(収率94.9
%) このポリマレイミドの融点は178〜185℃重合物
4.8%、酸価16.3(mg・KOH/g)であっ
た。
【0017】実施例2〜7 アミン、溶媒および反応条件を表1のようにしてマレイ
ミドを得た。結果を表1に示す。
ミドを得た。結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】*1.アニリン4モル、O−トルイジン4
モル、テレフタルアルデヒド1モルから得られるポリア
ミン *2.アニリンとホルムアルデヒドから得られるポリア
ミン、三井東圧(株)製品名 *3.O−エチルアニリンとホルムアルデヒドから得ら
れるポリアミン、日本化薬(株)製品名 *4.4,4′−メチレンジアニリン *5.2,2′−ビス{4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル}プロパン *6.3,3′−ジエチル−5,5′−ジメチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン *7.N,N−ジメチルホルムアミド
モル、テレフタルアルデヒド1モルから得られるポリア
ミン *2.アニリンとホルムアルデヒドから得られるポリア
ミン、三井東圧(株)製品名 *3.O−エチルアニリンとホルムアルデヒドから得ら
れるポリアミン、日本化薬(株)製品名 *4.4,4′−メチレンジアニリン *5.2,2′−ビス{4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル}プロパン *6.3,3′−ジエチル−5,5′−ジメチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン *7.N,N−ジメチルホルムアミド
Claims (3)
- 【請求項1】 アミン類と無水マレイン酸とを有機溶媒
中で反応させてマレアミド酸を得、該マレアミド酸を、
酸触媒の存在下に、減圧下、50〜150℃の温度範囲
で生成水を共沸留去しながら脱水閉環反応させて、マレ
イミドを得ることを特徴とするマレイミドの製造方法。 - 【請求項2】 減圧度が100〜730mmHgの圧力
で脱水閉環反応を行う請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 有機溶媒が芳香族炭化水素またはハロゲ
ン化炭化水素溶媒を含むものである請求項1記載の方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4034853A JPH05230017A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | マレイミドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4034853A JPH05230017A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | マレイミドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05230017A true JPH05230017A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12425741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4034853A Pending JPH05230017A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | マレイミドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05230017A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003055342A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-26 | Mitsui Chemicals Inc | マレイミド類の製造方法 |
CN112279798A (zh) * | 2020-09-16 | 2021-01-29 | 常州永和精细化学有限公司 | 双(3-乙基-5-甲基-4-马来酰亚胺基苯基)甲烷的制备方法 |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP4034853A patent/JPH05230017A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003055342A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-26 | Mitsui Chemicals Inc | マレイミド類の製造方法 |
CN112279798A (zh) * | 2020-09-16 | 2021-01-29 | 常州永和精细化学有限公司 | 双(3-乙基-5-甲基-4-马来酰亚胺基苯基)甲烷的制备方法 |
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