JPH05229677A - シート状物品の保管装置 - Google Patents

シート状物品の保管装置

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JPH05229677A
JPH05229677A JP4069034A JP6903492A JPH05229677A JP H05229677 A JPH05229677 A JP H05229677A JP 4069034 A JP4069034 A JP 4069034A JP 6903492 A JP6903492 A JP 6903492A JP H05229677 A JPH05229677 A JP H05229677A
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JP
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tray
sheet
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Application number
JP4069034A
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English (en)
Inventor
Michihiko Nishimura
道彦 西村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意のシート状物品を任意の位置に搬入出す
ることができ、かつ、省スペースで効率良い収納を行う
ことのできるシート状物品の保管装置を提供する。 【構成】 物品収納ユニット10は、多数のトレイ11
を積層して構成される。各トレイ11には支持体14が
固着されており、この支持体14は支柱15に沿って上
下に摺動する。トレイ層T4にシート状物品1を搬入す
るためには、トレイ層T5以上を持ち上げると共に、ト
レイ層T4を持ち上げた状態にし、トレイ層T4の上下
に必要な空間を確保する。物品移載部20は、支持板2
1とアーム22,23によって構成され、アーム22,
23上にシート状物品1が載置されている。支持板21
を図の矢印A,B,Cに示す方向に動かすと、アーム2
2,23がトレイ11の切り欠き部12,13を上から
下に通り抜け、シート状物品1がトレイ層T4上に搬入
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート状物品の保管装
置、特に、オフセット印刷用の刷版や、活版印刷用の樹
脂刷版などのシート状物品を、効率良く保管することの
できる保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シート状物品は、種々の産業分野で利用
されている。特に、印刷の分野では、各印刷物ごとにそ
れぞれシート状の刷版を用意し、印刷作業を行うことに
なる。このような刷版は、将来の増刷に備えて必要に応
じて保管される。ところが、刷版の表面には活字の凹凸
が形成されているため、多数の刷版を積み重ねて保管す
ることは好ましくない。そこで、多数の刷版を直接重ね
ることなく収容することができる刷版保管装置が、従来
からいくつか提案されている。
【0003】たとえば、実開昭63−37669号公報
には、多数のトレイを回転棚に取り付け、各トレイに順
番に刷版を載せて収納することができるようにした刷版
保管装置が開示されており、実開平3−26541号公
報には、刷版の一辺にフックをひっかけて吊り下げて保
管する刷版保管装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た刷版保管装置には、いくつかの問題がある。まず、回
転棚を利用した保管装置では、刷版は順に棚に収納され
てゆくため、先入れ先出しの原則に基づいて搬入出を行
う必要がある。すなわち、任意の刷版を順不同で選択的
に取り出すことはできない。また、フックを用いて吊り
下げて保管する装置では、フックをひっかけるための縁
のない刷版については、適用することができない。ま
た、フックによって刷版を吊り下げるための機構がかな
りのスペースを必要とするため、多数の刷版を省スペー
スで収納することはできない。
【0005】そこで本発明は、任意のシート状物品を任
意の位置に搬入出することができ、かつ、省スペースで
効率良い収納を行うことのできるシート状物品の保管装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 本願第1の発明は、シート状物品の保管装置にお
いて、シート状物品をほぼ水平に載置するための支持面
と、載置されたシート状物品の支持を妨げることのない
ように形成された切り欠き部と、を有するトレイ層を、
互いに所定の間隔をおいて上下に複数枚配置することに
より構成される物品収納ユニットと、切り欠き部を通っ
てトレイ層の支持面を上下に通過しうるアームと、この
アームを垂直方向および水平方向に駆動する駆動機構
と、を有する物品移載部と、複数のトレイ層のうち、シ
ート状物品を搬入出する対象となる対象トレイ層の上部
および下部に、所定の空間が確保できるように、必要な
トレイ層を上下に移動させるトレイ昇降部と、を設けた
ものである。
【0007】(2) 本願第2の発明は、上述の第1の発
明に係るシート状物品の保管装置において、各トレイ層
に挿通口を形成し、垂直に立てた支柱に各トレイ層の挿
通口を通し、この支柱に沿って各トレイ層が上下に摺動
するように構成し、トレイ昇降部に、対象トレイ層より
上のトレイ層すべてを持ち上げるための第1のフォーク
と、対象トレイ層を第1のフォークに対して相対的に下
げるための第2のフォークと、を設けたものである。
【0008】(3) 本願第3の発明は、上述の第1の発
明に係るシート状物品の保管装置において、複数の物品
収納ユニットを一列に並べて配置し、物品移載部をこの
列方向にスライドさせるための摺動機構を更に設けたも
のである。
【0009】(4) 本願第4の発明は、上述の第1の発
明に係るシート状物品の保管装置において、シート状物
品を用いた処理を行う作業場から与えられる情報に基づ
いて、物品移載部の動作を制御する保管庫管理装置、を
更に設け、作業に用いるシート状物品の搬入出を自動的
に行えるようにしたものである。
【0010】
【作 用】本発明に係るシート状物品の保管装置では、
多数のトレイ層を積層してなる物品収納ユニットの各ト
レイ層の上にシート状物品が載せられる。保管時には、
各トレイ層を必要最低限の間隔を保って積層させておく
ことができるため、省スペースでの保管が可能になる。
搬入出時には、トレイ昇降部によって、シート状物品を
搬入出する対象となる対象トレイ層の上部および下部
に、所定の空間が確保できるように、必要なトレイ層が
上下に移動させられる。そして、物品移載部のアームに
よってシート状物品が対象トレイ層上に搬入され、ある
いは対象トレイ層上から搬出される。対象トレイ層の上
下には、この搬入出に必要な空間が確保されており、ト
レイ層にはアームが通ることのできる切り欠き部が形成
されているため、スムーズな搬入出動作が可能になる。
【0011】
【実施例】§1. 基本的な実施例 以下、本発明を図示する実施例に基づいて説明する。こ
こでは、シート状物品として刷版を保管する装置につい
て説明する。図1は、本発明に係る刷版保管装置の基本
的実施例を示す図である。この装置は、物品収納ユニッ
ト10と、物品移載部20と、トレイ昇降部30(図1
では図示省略)と、によって構成されている。物品収納
ユニット10の基本構成要素は、複数枚のトレイ11で
ある。このトレイ11は、2か所に切り欠き部12,1
3を有する板状の部材であり、その上面が刷版を水平に
載置するための支持面となる。トレイ11の一辺には、
支持体14が固着されている。支持体14には2か所に
挿通口が設けられており、各挿通口にそれぞれ支柱15
が通っている。支柱15は、この装置の設置床面から垂
直に立つような状態で固定されている。以下、トレイ1
1と支持体14とからなる部材を、トレイ層と呼ぶこと
にする。図1に示す例では、支柱15に5枚のトレイ層
T1〜T5が挿通した状態となっている。この物品収納
ユニット10は、そのままの状態では、各トレイ層が支
柱15に沿って自重で落下した状態となるため、各支持
体14が互いに接した状態で積層される。図1のトレイ
層T1〜T3はこの状態を示す。なお、トレイ11の厚
みに比べて支持体14の厚みの方が大きいため、このよ
うな積層状態にあっても各トレイ11相互間には所定の
間隔が保たれる。したがって、トレイ11上の支持面に
載置された刷版は、他の刷版あるいは他のトレイと接触
することなく収容される。
【0012】一方、物品移載部20の基本構成要素は、
支持板21と、これに支持された2本のアーム22,2
3とである。2本のアーム22,23は、それぞれトレ
イ11に設けられた切り欠き部12,13を通るような
形状となっている。したがって、図1に示す状態におい
て、支持板21を図の上下に動かすと、アーム22,2
3は、それぞれ切り欠き部12,13を通ってトレイ1
1を上下に通過することができる。
【0013】また、図1には示されていないトレイ昇降
部30は、複数のトレイ層のうち、シート状物品を搬入
出する対象となる対象トレイ層の上部および下部に、所
定の空間が確保できるように、必要なトレイ層を上下に
移動させる機能をもった装置であり、その具体的構成に
ついては後に詳述する。たとえば、刷版をトレイ層T4
の上に載置して収納する場合、トレイ層T4が対象トレ
イ層となる。この場合、トレイ昇降部30によって、ト
レイ層T5とトレイ層T4とを図1に示す状態まで上昇
させれば、対象トレイ層T4の上部および下部に所定の
空間が確保できたことになる。
【0014】続いて、この基本的実施例について、刷版
がどのように搬入出されるかを簡単に説明しておく。い
ま、図1に示すように、対象トレイ層T4の上下に所定
の空間が確保できた状態になったら、刷版1を保持した
アーム22,23を図の矢印Aに示すように、トレイ層
T4とT5の間に挿入する。次に、アーム22,23を
図の矢印Bに示すように下方に移動させ、両アームが対
象トレイ層T4のトレイ11を上から下へ通り抜ける状
態までもってゆく。前述のように、アーム22,23は
それぞれ切り欠き部12,13を通ってトレイ層T4の
下方まで動くことができるが、その上に保持されていた
刷版1は、トレイ層T4の支持面(すなわち、トレイ1
1の上面)の上に載置された状態となる。そのまま、ア
ーム22,23を図の矢印Cに示すように、トレイ層か
ら引き抜くようにすれば、刷版1をトレイ層T4上に収
納することができる。これが刷版1の搬入動作である。
これと全く逆の動作を行えば、トレイ層T4上に収納さ
れていた刷版1を、アーム22,23の上に取ることが
できる。これが刷版1の搬出動作である。本発明の特徴
は、このような搬入出の動作を行うときにのみ、トレイ
昇降部30によって必要なトレイを上下に動かし、必要
な空間を確保する点である。別言すれば、搬入出動作が
終了すると、各トレイ層の間隔はもとどおり最小間隔に
詰められる。
【0015】§2. 具体的な実施例 上述した基本的実施例により、本発明の基本原理は理解
できたであろう。そこで、更に具体的な実施例の構成お
よび動作について詳述する。図2は、この本発明の具体
的実施例に係る刷版保管装置の上面図、図3はその側面
図である。前述のように、この装置は、物品収納ユニッ
ト10、物品移載部20、トレイ昇降部30、によって
構成されている。物品収納ユニット10の基本構成要素
は、多数のトレイ11であり、これには2か所に切り欠
き部12,13が形成されている。トレイ11の一辺に
は支持体14が固着されており、この支持体14に設け
られた挿通口が支柱15に通されている。図3には、多
数のトレイ層が積層された状態が明瞭に示されている。
前述したように、支持体14が互いに接触した状態で積
層されていても、トレイ11の間には所定の間隔が維持
されている。
【0016】次に、物品移載部20の構成を説明する。
支持板21には、2本のアーム22,23が取り付けら
れているが、これらはそれぞれ駆動機構24,25(図
では、各駆動機構を単に二重丸の記号で示し、細部の機
構については図示を省略している)によって水平に移動
する(伸縮運動でもよい)。また、支持板21は、床面
から立つように設けられた支柱26に取り付けられてお
り、駆動機構27によって、支持板21はこの支柱26
に沿って上下に移動する。また、この実施例の装置で
は、アーム22,23の上面に真空パッド28を取り付
け、この上に載せる刷版1を真空吸着によって堅固に保
持することができるようにしている。結局、物品移載部
20では、アーム22,23が水平方向(図3の左右方
向)に移動するとともに、垂直方向(図3の上下方向)
にも移動することになる。この駆動機構としては、たと
えば、自動倉庫などで用いられているスタッカクレーン
の機構を利用することができる。
【0017】続いて、トレイ昇降部30の構成を説明す
る。支持板31には、4本のフォーク32,33,3
4,35が取り付けられている。各フォークの形状は、
図2の上面図に示されている。フォーク32,33は、
トレイ層を持ち上げる働きをするものである。図2に示
す状態において、フォーク32,33を上方(紙面に対
して垂直方向)に動かせば、図2に示されているトレイ
11より上にあるすべてのトレイ層を持ち上げることが
できる。この様子は、図3の側面図に明瞭に示されてい
る。すなわち、図3では、フォーク32,33によって
上部の10層が持ち上げられている。一方、フォーク3
4,35は、トレイ層を一層だけ支持する機能を有す
る。図2あるいは図3に示すように、フォーク34の先
端には爪部34aが、フォーク35の先端には爪部35
aが、それぞれ取り付けられており、両爪部34a,3
5aによって、トレイ11を両側から挟み込むようにし
て保持することができる。フォーク34はフォーク32
の下面に取り付けられており、フォーク35はフォーク
33の下面に取り付けられている。フォーク34は、駆
動機構34bの動作により、フォーク32に対して相対
的に接近したり遠ざかったりすることができる。別言す
れば、図3において、フォーク32を静止させた状態
で、駆動機構34bを動作させれば、フォーク34は図
の上下方向に移動することになる。なお、図が繁雑にな
るのを避けるため、ここでは駆動機構34bの細かな機
構についての説明は省略する。同様に、フォーク35
は、駆動機構35bの動作により、フォーク33に対し
て相対的に接近したり遠ざかったりすることができる。
【0018】更に、図2に示すように、フォーク32は
支持板31上に設けられたレール36aに沿って移動す
ることができ、フォーク33は支持板31上に設けられ
たレール37aに沿って移動することができる。この移
動動作は、エアシリンダなどの駆動機構36,37によ
って行われる。また、支持板31全体は、床面から立ち
上がるように設けられた支柱38に取り付けられてお
り、駆動機構39によって上下に駆動される。
【0019】続いて、この装置における搬入出動作につ
いて説明する。いま、図2において、駆動機構36,3
7によってフォーク32,33(およびこれらの下面に
取り付けられたフォーク34,35)を駆動し、支持板
31の両端部まで動かした状態を考える。すなわち、両
フォーク32,33の間隔は最も広がった状態になって
いる。この場合、各トレイ層はいずれも自重により互い
に最小間隔で積層された状態になっている。これは、刷
版を保管している通常の状態である。この状態では、駆
動機構39により支持板31を上下に移動させても、各
フォーク32,33,34,35がトレイ層に接触する
ことはない。
【0020】ここで、下からi番目のトレイ層Tiに、
刷版1を収納する搬入動作を行ってみる。まず、図4に
示すように、支持板31を上下移動させ、フォーク3
2,33が、トレイ層Ti(刷版を収納する対象トレイ
層)と、その上のトレイ層Ti+1 との間の高さにくるよ
うにする。その状態で、駆動機構36,37を駆動し、
両フォーク32,33(およびこれらの下面に取り付け
られたフォーク34,35)を内側へ移動させる。すな
わち、各フォーク32,33,34,35は、平面的に
は図2に示す位置に到達する。このとき、両フォーク3
4,35は、爪部34a,35aによって、対象トレイ
層Tiのトレイ11を両側から保持した状態となる。
【0021】この状態で、駆動機構39を駆動し、支持
板31全体を上方へ移動させる。すると、図5に示すよ
うに、フォーク32,33によって、トレイ層Ti+1 が
持ち上げられる。当然、その上のトレイ層すべてが持ち
上げられることになる。また、フォーク34,35によ
って保持された対象トレイ層Tiも同じように持ち上げ
られる。このようにして、トレイ層Ti-1 と対象トレイ
層Tiとの間に、後述する搬入動作のために十分な空間
が確保できる位置まで、支持板31を上方へ移動させ
る。支持板31を静止させたら、続いて、駆動機構34
b,35bを駆動し、フォーク34,35を下方に移動
させる。すると、図6に示すように、フォーク34,3
5によって保持された対象トレイ層Tiだけが下方に移
動することになる。こうして、対象トレイ層Tiの上部
と下部とに、搬入動作のために十分な空間を確保する。
【0022】続いて、物品移載部20による搬入動作を
行う。すなわち、搬入すべき刷版1を、アーム22,2
3上に載置し、真空パッド28によって吸着保持する。
アーム22,23上への載置作業は、人手によって行っ
てもよいが、ベルトコンベヤなどを使って自動化するこ
ともできる。ここで、駆動機構27によって支持板21
を、対象トレイ層Tiとその上のトレイ層Ti+1 との間
の高さまで動かす。そして、駆動機構24,25を駆動
して、図7に示すように、アーム22,23上に載置さ
れた刷版1を物品収納ユニット10内に搬入する。次
に、駆動機構27を駆動し、支持板21を下方に動か
す。これにより、図8に示すように、アーム22,23
が切り欠き部12,13を通って対象トレイ層Tiの下
方へと移動する。このとき、刷版1は対象トレイ層Ti
の上面に載置される。このあと、駆動機構24,25を
駆動して、図9に示すように、アーム22,23を物品
収納ユニット10から引き抜く。
【0023】あとは、各トレイ層をもとの状態に戻せば
よい。すなわち、フォーク34,35を上方へ動かして
フォーク32,33の下面に重ね、支持板31を下方へ
動かして、持ち上げていたトレイ層をもとの積層状態に
戻し、最後に、フォーク32,33を外側へと動かし
て、各フォークをトレイ層から離す。これで、物品収納
ユニット10はもとの積層状態となる。以上は、搬入動
作であるが、搬出動作はこれと逆の動作を行えばよい。
【0024】§3. 他の実施例 続いて、本発明の別な実施例を示しておく。図10に示
す実施例は、複数台の物品収納ユニット10−1,10
−2,10−3,10−4,…を、一列に並べて配置
し、物品移載部20を摺動車29上にのせ、この摺動車
29をレール40に沿ってスライド移動させるようにし
たものである。レール40は、複数の物品収納ユニット
の配列方向に伸びており、摺動車29をスライド移動さ
せることにより、所望の物品収納ユニットに対して搬入
出動作を行うことが可能になる。このように複数台の物
品収納ユニットを配置することにより、膨大な量の刷版
を保管することができる。しかも、レール40の伸びる
方向をX、床から天井に向かう方向をYとすれば、各刷
版の収納場所を二次元座標(X,Y)で表わすことがで
き、任意の座標位置に対して搬入出動作が可能になる。
別言すれば、二次元XY座標系でアドレスされる保管庫
に対して、ランダムアクセスすることが可能になる。
【0025】図11に示す実施例は、本発明に係る刷版
保管装置を用いて、刷版の自動供給システムを実現した
例である。刷版保管庫Aには、本発明に係る刷版保管装
置100を設置する。一方、実際の印刷を行う印刷作業
場Bには、印刷ユニット200を設置し、この印刷ユニ
ット200の脇には、刷版準備台210を設けておく。
また、刷版保管庫Aと印刷作業場Bとの間には、刷版洗
浄装置220を用意しておく。更に、印刷作業場Bに
は、作業管理端末310を設置し、刷版保管庫Aには保
管庫管理端末320を設置しておく。作業管理端末31
0と保管庫管理端末320とは、ネットワークなどで接
続しておく。また、刷版保管装置100は、保管庫管理
端末320からの制御信号に基づいて動作するようにし
ておく。
【0026】この刷版自動供給システムの動作は次のと
おりである。まず、印刷作業場Bの作業者は、これから
行う作業内容を示す情報を、作業管理端末310に対し
て入力する。あるいは、図示しないホストコンピュータ
から、予定となっている作業内容を示す情報を与えるよ
うにしてもよい。作業管理端末310は、この情報に基
づいて、これから行う印刷作業に必要な刷版の品目を認
識し、その品目が必要であることを示す品目指示を保管
庫管理端末320に対して与える。一方、保管庫管理端
末320内には、刷版保管装置100に保管されている
刷版の保管場所に関するデータを保存しておく。たとえ
ば、図10に示す実施例を用いた場合、各刷版の保管場
所は座標値(X,Y)の形式のデータとして保存され
る。保管庫管理端末320は、品目指示を受けた刷版の
保管場所を認識し、その保管場所に存在する刷版を搬出
するよう、刷版保管装置100に対して制御信号を与え
る。こうして、刷版保管装置100内では、物品移載部
20によって所望の刷版が搬出される。搬出された刷版
は、図11に太線で示す搬送系(たとえば、ベルトコン
ベヤ)によって、自動的に刷版保管庫Aから印刷作業場
Bの刷版準備台210上に搬送されてくる。保管庫管理
端末320から作業管理端末310に対しては、種々の
搬送状況が通知される。作業者は、自動搬送されてきた
刷版を、刷版準備台210から取り上げ、これを印刷ユ
ニット200にセットして印刷作業を行う。
【0027】印刷作業が完了すると、作業者は、印刷ユ
ニット200から刷版を取りはずし、これを刷版準備台
210の上に載せておく。そして、作業管理端末310
に対して、作業完了の入力を行う。刷版準備台210に
載せられた刷版は、搬送系によって刷版洗浄装置220
へ自動搬送され、ここで洗浄され、更に刷版保管装置1
00へと自動搬送される。刷版保管装置100は、保管
庫管理端末320からの制御信号に基づいて、この刷版
をもとの場所(あるいは所定の指定場所)へ搬入する。
【0028】従来は、人手により刷版を刷版保管庫Aに
搬入出していたが、本発明に係る刷版保管装置を用いれ
ば、上述したような刷版自動供給システムを構築するこ
とが可能であり、効率良い印刷作業が可能になる。
【0029】以上、本発明をいくつかの実施例に基づい
て説明したが、本発明はこれらの実施例のみに限定され
るものではなく、この他にも種々の態様で実施しうるも
のである。特に、各駆動機構については、所定の部材を
必要な方向に動かすことができる機構であればどのよう
な機構を用いてもかまわない。また、上述の実施例は、
本発明を刷版保管装置に適用した例であるが、本発明
は、刷版の保管装置のみに限られるものではなく、シー
ト状物品の保管装置に広く適用しうるものである。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るシート状物品
の保管装置では、多数のトレイを積層してなる物品収納
ユニットを用意し、保管時には、各トレイを必要最低限
の間隔を保って積層させておき、搬入出時には、トレイ
昇降部によってトレイ間隔を広げて搬入出動作を行うよ
うにしたため、任意のシート状物品を任意の位置に搬入
出することができ、かつ、省スペースで効率良い収納を
行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的実施例に係る刷版保管装置の構
成を示す図である。
【図2】本発明の具体的実施例に係る刷版保管装置の上
面図である。
【図3】図2に示す刷版保管装置の側面図である。
【図4】図2および図3に示す刷版保管装置に刷版を搬
入する動作の、第1段階を示す側面図である。
【図5】図2および図3に示す刷版保管装置に刷版を搬
入する動作の、第2段階を示す側面図である。
【図6】図2および図3に示す刷版保管装置に刷版を搬
入する動作の、第3段階を示す側面図である。
【図7】図2および図3に示す刷版保管装置に刷版を搬
入する動作の、第4段階を示す側面図である。
【図8】図2および図3に示す刷版保管装置に刷版を搬
入する動作の、第5段階を示す側面図である。
【図9】図2および図3に示す刷版保管装置に刷版を搬
入する動作の、第6段階を示す側面図である。
【図10】本発明の別な実施例に係る刷版保管装置を示
す図である。
【図11】本発明に係る刷版保管装置を利用した刷版自
動供給システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
1…刷版 10…物品収納ユニット 11…トレイ 12,13…切り欠き部 14…支持体 15…支柱 20…物品移載部 21…支持板 22,23…アーム 24,25…駆動機構 26…支柱 27…駆動機構 28…真空パッド 29…摺動車 30…トレイ昇降部 31…支持板 32,33,34,35…フォーク 34a,35a…爪部 34b,35b…駆動機構 36,37…駆動機構 36a,37a…レール 38…支柱 39…駆動機構 40…レール 100…刷版保管装置 200…印刷ユニット 210…刷版準備台 220…刷版洗浄装置 310…作業管理端末 320…保管庫管理端末 A…刷版保管庫 B…印刷作業場 T1,T2,T3,T4,T5,Ti-1 ,Ti,Ti+1
…トレイ層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状物品をほぼ水平に載置するため
    の支持面と、載置されたシート状物品の支持を妨げるこ
    とのないように形成された切り欠き部と、を有するトレ
    イ層を、互いに所定の間隔をおいて上下に複数枚配置す
    ることにより構成される物品収納ユニットと、 前記切り欠き部を通って前記トレイ層の前記支持面を上
    下に通過しうるアームと、このアームを垂直方向および
    水平方向に駆動する駆動機構と、を有する物品移載部
    と、 前記複数のトレイ層のうち、シート状物品を搬入出する
    対象となる対象トレイ層の上部および下部に、所定の空
    間が確保できるように、必要なトレイ層を上下に移動さ
    せるトレイ昇降部と、 を備えることを特徴とするシート状物品の保管装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の保管装置において、 各トレイ層に挿通口を形成し、垂直に立てた支柱に各ト
    レイ層の前記挿通口を通し、この支柱に沿って各トレイ
    層が上下に摺動するように構成し、 トレイ昇降部に、対象トレイ層より上のトレイ層すべて
    を持ち上げるための第1のフォークと、対象トレイ層を
    前記第1のフォークに対して相対的に下げるための第2
    のフォークと、を設けたことを特徴とするシート状物品
    の保管装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の保管装置において、 複数の物品収納ユニットを一列に並べて配置し、物品移
    載部をこの列方向にスライドさせるための摺動機構を更
    に設けたことを特徴とするシート状物品の保管装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の保管装置において、 シート状物品を用いた処理を行う作業場から与えられる
    情報に基づいて、物品移載部の動作を制御する保管庫管
    理装置、 を更に設け、作業に用いるシート状物品の搬入出を自動
    的に行えるようにしたことを特徴とするシート状物品の
    保管装置。
JP4069034A 1992-02-18 1992-02-18 シート状物品の保管装置 Pending JPH05229677A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100731042B1 (ko) * 2002-11-18 2007-06-22 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시소자 제조 공정용 기판 합착 장치 및 액정표시소자 제조 공정용 장치 및 이를 이용한 기판 로딩 방법
CN104443995A (zh) * 2014-11-21 2015-03-25 苏州艾隆科技股份有限公司 插板式药仓及其控制方法
CN111297121A (zh) * 2020-03-03 2020-06-19 滨州医学院烟台附属医院 一种自动发药装置

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