JPH052290B2 - - Google Patents

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JPH052290B2
JPH052290B2 JP18620484A JP18620484A JPH052290B2 JP H052290 B2 JPH052290 B2 JP H052290B2 JP 18620484 A JP18620484 A JP 18620484A JP 18620484 A JP18620484 A JP 18620484A JP H052290 B2 JPH052290 B2 JP H052290B2
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JP
Japan
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bread
electrode plate
electrode
plate
baking
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JP18620484A
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Takashi Nishimura
Toshio Matsumoto
Hiroshi Sato
Koji Ikeda
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐食性及び離型性が良好であると共
に、パン粉製造に適した焼上り状態を得ることの
できるパン粉製造用パンの焼成電極板に関するも
のである。 〔従来の技術〕 パン粉を製造する方法としては、普通の焙焼
式製パン法によつてパンを焼上げた後、冷却・粉
砕する方法、及び2枚の電極板を対向させてそ
の間にパン生地を入れて通電し、パン生地を通電
抵抗体として発熱させα化した後粉砕する方法、
が知られている。このうち後者の方法は、○イパン
生地そのものがコンデンサー的な役割を果たすの
で電気力率が高く、しかも○ロパンの焼成が進むに
つれてパン生地の水分含有率が低下し通電量が自
然に減少するので電力を無駄に消費することがな
く、更には○ハ焼成物に焦げ目がつかず高歩留りが
保証される、等の特徴を有する為好ましい方法と
されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前記通電加熱方式ではパン生地を挟む2枚1組
の電極板が使用されるが、その寿命は極めて短
い。即ちパン生地中には小麦粉や水等と共に0.5
〜1.5重量%程度の食塩が含まれている他、焼成
過程で100℃以上の高温に曝される為、電極板は
熱的及び電気化学的に相当の腐食を受ける。その
為従来は防食性を高める為電極鉄板の表面にAl
めつきを施しているが、その様な電極板にしても
毎日使用したときの寿命は20日程度と極めて短
い。しかもこの電極板では焼上がつたパンとの離
型性が悪い為作業性及び歩留りが低くなるという
難点があり、更には電極板に付着したパンの除
去・清掃作業が極めて煩雑であるといつた問題も
ある。 〔問題点を解決する為の手段〕 本発明は上記の様な状況に鑑み、優れた耐食性
及び取扱い性を有するパン粉製造用パンの焼成電
極板を提供しようとするものであり、基本的には
該電極をTi又はTi合金で構成してなるところに
要旨を有するものである。 〔作用〕 Alめつき鉄板は、表面保護膜の形成により塩
水及び熱に対する耐食性は相当改善されている
が、塩水噴霧試験では100〜400時間程度の連続使
用でAlめつき層が剥離して錆が発生する。また
実際の使用に当たつてはAlめつき層が局部的に
傷付くことも多く、一旦傷がつくと露出した鉄素
地の腐食が急速に進行する為寿命は著しく短縮さ
れる。この為パン粉製造装置を自動化するにして
も、パンとの離形性が悪い上に電極板の交換頻度
が短すぎる為自動化の特徴を十分に生かすことが
できない。即ちこの種の装置の自動化を達成する
為には、優れた耐食性(望ましくは半永久的な寿
命)を有すると共に、パン焼上り物との離型性が
良好な電極板を開発しなければならない。また電
極板として使用するものである以上、優れた導電
性が要求され、また食品を取扱うものである以上
無毒性が要求されることは言うまでもない。本発
明者等はこうした要求を満たす電極用素地を見出
すべく種々の金属についてその適性を比較検討し
てきた。 その結果、Ti及びTi合金は上記要求特性を全
て備えた優秀な電極板となり得ることが確認され
た。即ちTiは例えば第1図(海水耐食材の代表
例としてCu−Ni合金の試験結果も併記している)
にも示す如く低温の食塩水はもとより高温の食塩
水に対しても腐食速度は殆んど零であり、半永久
的な耐食性を有している。しかもTiの表面に形
成される酸化物皮膜は元来付着性が低いという特
性を有しており、パンとの離型性も極めて優れて
いる。しかもTi板は鉄板に劣らない強度を有し
ており着脱時の変形も起こらない。更にTiの電
気抵抗、電気伝導度、熱伝導度、比熱は鉄と殆ん
ど同じであり、熱膨張係数は鉄よりも小さい等、
Tiの電気的及び熱的特性において鉄よりも不利
な点は見られない。しかもTiは例えば人体用人
工骨や義歯等にも使用されている様に無毒性であ
り、安全性が問題となることもない。従つてTi
により構成したパン粉製造用パンの焼成電極板は
半永久的に繰返し使用し得ると共に、焼上りパン
の剥離が容易で作業性が良好であり、更にはこげ
付きによる歩留り低下も起こらず高収率が得られ
る等の利点を享受することができる。チタン合金
は一般に純チタンよりも高価であるが、常温およ
び高温において優れた強度とクリープ特性を有し
ており、電極板としての耐久性は純チタンより優
れているため、使用寿命を考え合わせれば必ずし
も高価とはならない。合金添加元素としては、毒
性が非常に少なくかつTiの強度とクリープ特性
および耐食性を向上させる元素、具体的にはAl、
Sn、Zr、Ta、Mo、W、Pdの1種あるいは2種
以上添加することが好ましい。またTi又はTi合
金と鋼材とのクラツド材、或はTiめつき等を施
したものであつても同様の機能を発揮する。 この電極板を使用したパンの焼成は従来例と実
質的に同様にして行なえばよいが、その一例を示
せば第2図(一部破断概略見取り図)に示す通り
である。即ち第2図において1は通電加熱用の容
器(通常は合成樹脂製)を示し、対向する壁面の
内側に電極板(Ti又はTi合金製)2a,2bが
配置され、この電極板2a,2bにはクリツプ3
a,3b等を介してリード線4a,4bが接続さ
れている。そしてこの容器1内へ、小麦粉、水、
食塩等を均一に混練して得られるパン生地5を投
入し、電極板2a,2bに通電してパン生地5内
で生ずるジユール熱により100℃前後で適当時間
加熱して焼成する。焼成時間や印加電流の強さ
は、容器1の容量や形状或は電極板の形状等に応
じて適宜最適の値に設定される。焼成完了後は電
極板2a,2bと共に焼上り物を容器1から取り
出し、乾燥、破砕工程へ送られる。この場合、第
2図に示した如く容器1の電極板配設壁に上開き
の傾斜角度θ(好ましくは1〜15度程度)の抜き
勾配を形成しておけば、焼上り物の取出しが一層
容易になるので好ましい。また第3図に要部を破
断して示す如く、容器1の下部側壁に凹部6を形
成すると共に電極板2の下部を折り曲げて該凹部
6を係合する様にしておけば、パンを抜出すとき
に電極板2が同時に抜出するのを防止することが
できるので好ましい。また本発明に係るTi又は
Ti合金製電極板は前述の如く焼上り物との剥離
性が良好である為付着や焦げ付きの問題は殆んど
生じないが、容器1の他の壁面(側壁及び底面)
をシリコン樹脂やテフロン樹脂の様な離型性の良
い樹脂で形成し或は内張りしておけば、付着や焦
げ付きを皆無にすることもできる。なお焼成パン
粉の化学分析を行なつたが、Tiおよび合金元素
のパン粉中への溶出量は検出限界0.001ppm以下
であつた。 〔実施例〕 パン焼成電極板としてAlめつき鋼板又は純Ti
板(JIS H 4600、第2種材)を用いて下記の条
件でパンの通電加熱焼成を繰り返し、電極板への
パン付着量、離型性等を調べた。 (通電加熱焼成条件) 焼成容器:テフロン内張り樹脂製 加熱温度:約100℃ 使用電圧:200V 加熱時間:20分 焼成回数を増やしながら適当な時点で評価を行
なつた。その結果を第1表に示す。
【表】 い。
第1表の結果からも明らかな様に、従来のAl
めつき鋼板では繰返し焼成回数が100回程度を超
えると変形が著しくなると共にパンの離型性も劣
悪となり、それ以上継続使用することはできない
が、純Ti板製の電極であれば4000回の繰返し焼
成後も格別の障害は発生せず、5000回を超えた時
点でわずかな変形と離型性低下が認められるにす
ぎないことがここで初めて定量的に実証された。 次に下記第2表は、Ti合金を用いて作製した
電極板を使用し、上記と同様の方法で焼成実験を
行なつた結果を示したものであり、何れの場合も
純Ti板製電極の3倍程度の耐久性が得られてい
た。
【表】 またパン焼成電極板の離型性改善法として先に
提案されている“有孔樹脂板挿入法”(特開昭56
−61951号)の効果を比較する為、電極板として
Alめつき鋼板を使用しその通電面側に網状ポリ
エチレン板(線径3mm、網目30mm×30mm)を配置
して前記と同様の繰返し焼成実験を行なつた。 結果は第3表に示す通りであり、パンの離型性
及び付着量については若干の改善効果を認めたも
のの、電極板自体の延命化は殆んど期待すること
ができない。
〔発明の効果〕
本発明は以上の様に構成されるが、要は耐熱性
及び耐塩水性の卓越したTi又はTi合金によつて
電極板を構成しており、耐塩水性が良好である
と共に繰返し使つても変形を殆んど生じることが
なく寿命が極めて長い、パンの離型性が良好で
あるので作業性に優れると共に、付着ロスが少な
いので歩留りが極めて高い、無毒性で人体に悪
影響を及ぼすことがない、等の利点を享受するこ
とができる。また上記の様に電極板の変形抵抗及
び耐塩水性が向上し寿命が延長されるので、パン
焼成工程の自動化にも容易に対応していくことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は海水の温度とTi板の腐食速度の関係
を示すグラフ、第2図は通電加熱法によるパン焼
成例を示す一部破断概略見取り図、第3図はパン
焼成装置の好ましい例を示す一部断面図である。 1……容器、2,2a,2b……電極板、4
a,4b……リード線、5……パン生地。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Ti又はTi合金より構成されたものであるこ
    とを特徴とするパン粉製造用パンの焼成電極板。
JP18620484A 1984-09-05 1984-09-05 パン粉製造用パンの焼成電極板 Granted JPS6163230A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18620484A JPS6163230A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 パン粉製造用パンの焼成電極板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18620484A JPS6163230A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 パン粉製造用パンの焼成電極板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6163230A JPS6163230A (ja) 1986-04-01
JPH052290B2 true JPH052290B2 (ja) 1993-01-12

Family

ID=16184192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18620484A Granted JPS6163230A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 パン粉製造用パンの焼成電極板

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01149969U (ja) * 1988-04-07 1989-10-17
JPH03103161A (ja) * 1989-09-13 1991-04-30 Furonteia Eng:Kk 食品用加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6163230A (ja) 1986-04-01

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