JPH05228943A - 表皮一体成形品の製造方法 - Google Patents

表皮一体成形品の製造方法

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JPH05228943A
JPH05228943A JP4035898A JP3589892A JPH05228943A JP H05228943 A JPH05228943 A JP H05228943A JP 4035898 A JP4035898 A JP 4035898A JP 3589892 A JP3589892 A JP 3589892A JP H05228943 A JPH05228943 A JP H05228943A
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JP
Japan
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skin
mold
skin material
molded product
integrated molded
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Withdrawn
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JP4035898A
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English (en)
Inventor
Hozumi Noda
穂積 野田
Toshikiyo Miho
豪心 三保
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Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端末の形状がシャープなエッジに形成された
モールド成形による表皮一体成形品の製造方法。 【構成】 表側表皮材12がセットされた下型9と裏側
表皮材13がセットされた上型8との間に中型10が挟
持されることにより形成されるキャビティ内に硬質樹脂
材が充填されて表皮一体成形品用素材15が成形され
る。脱型した表皮一体成形品用素材における表側表皮材
12の端末部12aと裏側表皮材13の端末部13aと
は互いに隔離されているので、一方の端末部は容易に取
除くことができ他方の端末部を折返して基材14の端面
14aを覆って接着することにより端末部のエッジはシ
ャープとなり、外観の優れた表皮一体成形品を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表側表皮材と裏側表皮
材とを、両者の間に介在する硬質樹脂材からなる基材に
よって一体にモールド成形する表皮一体成形品の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭61−44340号公報に開示さ
れているように、硬質材よりなる基材の表面に、例えば
表皮層とクッション層とからなる表側表皮材が設けられ
たパネル製品は広く用いられており、このようなパネル
製品においては基材の裏面に裏側表皮材が設けられるこ
ともある。
【0003】上述したようなパネル製品においては、特
開平2−160516号公報に開示されているように基
材の表面に表側表皮材を接着し、表側表皮材が接着され
た基材の端末部を該基材の裏面側に屈曲させて折返し、
基材の裏面同士を固着することによりパネル製品の端末
処理をする方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−160516号公報に記載されているようなパ
ネル製品の製造方法においては、表側表皮材を接着した
基材の端末部を該基材の裏面側に屈曲して折返し、上記
基材の裏面に固着するので、基材の周縁部は厚さが大き
くなって表側表皮材の折返し部は丸味を帯び、パネル製
品の外観を悪くするという問題点があった。
【0005】そこで、基材の表面及び裏面にそれぞれ表
側表皮材及び裏側表皮材が設けられる場合には、表側表
皮材と裏側表皮材とを、これら両者間に介在する硬質樹
脂材からなる基材によって一体にモールド成形する方法
を考慮した。
【0006】ところが、上記のようにして得られる表皮
一体成形品においては、一体モールド成形の工程上、表
側表皮材の端末部と裏側表皮材の端末部とが互いに密着
した状態になることが避けられない。
【0007】このような密着状態の表側表皮材の端末部
及び裏側表皮材の端末部のうちの一方を他方から剥離し
て切除することは困難であり、さりとて密着し重合した
ままの表側表皮材と裏側表皮材とを裏側表皮材側へ折曲
げ該裏側表皮材に接着することは、表皮一体成形品の端
末部においてシャープなエッジが形成されないという問
題が発生する。
【0008】上記に鑑みて、本発明は、端末部にシャー
プなエッジを有する表皮一体成形品を得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するため、本発明は、表側表皮材と裏側表皮材とを、
両者間に介在する基材によって一体にモールド成形する
際、表側表皮材と裏側表皮材との各端末部が互いに隔離
される状態でモールド成形を行い、互いに隔離された表
側表皮材及び裏側表皮材の各端末部のうちの一方を取除
き、他方を折返して基材の端面を覆うようにするのであ
る。
【0010】具体的に、本発明の講じた解決手段は、表
側表皮材と裏側表皮材とが、両者の間に介在する硬質樹
脂材からなる基材によって一体にモールド成形される表
皮一体成形品の製造方法を対象とし、上型と下型とこれ
ら上型及び下型の間に挟持され上記基材の端面を形成す
るための中型とからなる成形型を用い、上記上型及び下
型のうちの一方と上記中型とにより上記表側表皮材の端
末部を挟持し且つ上記上型及び下型のうちの他方と上記
中型とにより上記裏側表皮材の端末部を挟持すると共
に、上記上型、下型及び中型によって形成されるキャビ
ティ内に上記硬質樹脂材を充填して表皮一体成形品用素
材を成形し、その後、該表皮一体成形品用素材を上記成
形型から脱型し、該表皮一体成形品用素材から上記表側
表皮材及び裏側表皮材のうちの一方の端末部を取除いた
後、他方の端末部を上記基材の端面を覆うように折返し
て該他方の端末部を上記基材の端面に接着する構成とす
るものである。
【0011】
【作用】上記の構成により、上型と下型とこれら両者の
間に挿入され基材の端面を形成するための中型とからな
る成形型を用い、上記表側表皮材及び上記裏側表皮材の
各端末部の間に上記中型が挿入された状態で上記成形型
のキャビティ内に、硬質樹脂材を充填して表皮一体成形
品用素材を成形すると、表側表皮材の端末部と裏側表皮
材の端末部とは互いに隔離している。
【0012】次に、表側表皮材及び裏側表皮材のうちの
一方の端末部を取除く場合には表側表皮材の端末部と裏
側表皮材の端末部とは互いに隔離しているので上記一方
の端末部の除去が容易である。また、他方の端末部のみ
を上記基材の端面を覆うように折返すので得られる表皮
一体成形品の端末部のエッジはシャープになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0014】本発明の一実施例に係る表皮一体成形品の
製造方法として、車両用のサンシェードパネルの製造方
法を説明する。
【0015】図1及び図2は、本発明の一実施例により
製造されるサンシェードパネルAを示し、図1はサンシ
ェードパネルAの表面側の斜視図、図2はサンシェード
パネルAの裏面側の斜視図を各々示している。
【0016】サンシェードパネルAは、車両のルーフ部
に設けられる透明材よりなるサンルーフパネルの車内側
に設けられるものであって、上記サンルーフパネルと共
に又は単独でスライドするものである。サンシェードパ
ネルAには図1及び図2に示すように、その表面1から
裏面2に連通する開口部3,3が設けられており、車両
の内外方向に空気が流通する。尚、図1において、4は
サンシェードパネルAをスライドさせるための引き手で
あり、図2において、5は車体のレールに嵌合するブラ
ケットの取付座、6はサンシェードパネルAをサンルー
フパネルに連動させるためのフックである。
【0017】以下、上述のサンシェードパネルAの製造
方法について説明する。
【0018】先ず、モールド成形用の成形型を準備す
る。本実施例において用いる成形型7は、図4に示すよ
うに、上型8と下型9と、これら上型8及び下型9の間
に回動式に挟持される中型10とからなり、中型10は
成形される表皮一体成形品の基材の端面を形成する端面
10aを有している。図4において11は、中型10を
下型9に対して回動させるヒンジ部11aを有する中型
支持部材である。
【0019】次に、図3に示すように、下型9の成形面
9aに、サンシェードパネルAの表面側に設けられる表
側表皮材12をセットした後、中型10を回動させて下
型9と中型10とにより表側表皮材12の端末部12a
を挟持する。下型9の成形面9aにセットされた表側表
皮材12上にガラス繊維からなるガラスマットMを載置
し、その上から原料供給ガンGにより例えば硬質ウレタ
ン樹脂よりなる硬質樹脂原料Rを供給する。
【0020】尚、表側表皮材12は、下型9にセットす
る前に予め下型9の成形面の形状に成形されている。
【0021】次いで、再び図4に示すように、上型8の
成形面8aに予め成形された裏側表皮材13をセットし
た後、上型8と中型10とにより裏側表皮材13の端末
部13aが挟持されるように型閉めする。そして、上型
8、下型9及び中型10により形成されるキャビティ内
において先に供給されていた硬質樹脂原料Rをキュアし
て硬質樹脂材からなる基材14を形成せしめることによ
り表皮一体成形品素材15を成形する。
【0022】その後、表皮一体成形品用素材15を成形
型7から脱型し、図5に示すように、カッター16によ
り裏側表皮材13の端末部13aを表皮一体成形品用素
材15から切断して取除く。
【0023】しかる後、図6に示すように、表皮一体成
形品用素材15における裏側表皮材13の接着部13b
を露出せしめて裏側表皮材13の残部をマスキング治具
17によりマスキングし、表側表皮材12の端末部12
aの裏面、基材14の端面14a及び裏側表皮材13の
接着部13bに接着剤塗布ガン18により接着剤を塗布
する。そして、表側表皮材12の端末部12aを基材1
4の端面14aを覆うように折返し、折返された端末部
12aを基材14の端面14a及び裏側表皮材13の接
着部13bに接着することにより、図7に示すようなサ
ンシェードパネルAを得る。
【0024】尚、上述の表皮一体成形品用素材15の成
形工程における硬質樹脂原料Rの供給時期に代えて、下
型9の成形面9aに表側表皮材12をセットし該表側表
皮材12上に硬質樹脂原料Rを供給した後、表側表皮材
12の端末部12aを下型9と中型10とにより挟持し
てもよいし、下型9と中型10とにより表側表皮材12
の端末部12aを挟持すると共に上型8と中型10とに
より裏側表皮材13の端末部13aを挟持した後、キャ
ビティ内に硬質樹脂原料Rを加圧により供給してもよ
い。
【0025】上記実施例によれば、表側表皮材12の端
末部12aが基材14の端面14aを覆うように折返さ
れ且つ基材14の端面14aに接着されるに際して、表
側表皮材12の端末部12aにおける裏側表皮材13と
重ね合される部分はサンシェードパネルAの端末部より
も内方に位置しているので、サンシェードパネルAの端
末部のエッジはシャープな形状となる。
【0026】また、上記実施例では、表側表皮材12の
端末部12aを裏側表皮材13の接着部13b上にも接
着したが、上記端末部12aは基材14の端面14aの
みに接着し、必ずしも上記接着部13bに接着させなく
てもよい。
【0027】さらに、上記実施例では、裏側表皮材13
の端末部13aを取除いたが、表側表皮材12の端末部
12aを基部もしくは中間部から取除き、該表側表皮材
12の端末部12aによって覆われない基材14の端面
14aを裏側表皮材13の端末部13aにより覆った
後、接着するようにしてもよい。
【0028】また、表側表皮材12が、図7に例示され
るように表面側から順次積層された表皮層12bとクッ
ション層12cとシール層12dとから構成されるよう
な積層表皮材である際にも、表側表皮材12の端末部1
2aのみを折返すので表皮一体成形品の端末部はシャー
プなエッジに形成される。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る表皮
一体成形品の製造方法によると、表側表皮材及び裏側表
皮材のうちの一方がセットされた下型と表側表皮材及び
裏側表皮材のうちの他方がセットされた上型との間に中
型を挟持した状態で表皮一体成形品用素材が成形され
る。したがって、表側表皮材と裏側表皮材とは各々の端
末部において互いに隔離しているため、表側表皮材及び
裏側表皮材のうちの一方の端末部を取除くことが容易で
あり、また、他方の端末部のみを基材の端面を覆うよう
に折返すことも容易となるので、表側表皮材及び裏側表
皮材を有する表皮一体成形品の端末部のエッジをシャー
プな形状に形成することが可能となり、見映えの良い外
観が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る表皮一体成形品の製造
方法により得られるサンシェードパネルの表面側を示す
斜視図である。
【図2】上記サンシェードパネルの裏面側を示す斜視図
である。
【図3】上記表皮一体成形品の製造方法における硬質樹
脂原料の供給工程を示す断面図である。
【図4】上記表皮一体成形品の製造方法に用いられる成
形型及び表皮一体成形品用素材の断面図である。
【図5】上記表皮一体成形品の製造方法における裏側表
皮材の端末部の取除き工程を示す斜視図である。
【図6】上記表皮一体成形品の製造方法における表側表
皮材の端末部に対する接着剤塗布工程を示す斜視図であ
る。
【図7】図2におけるVII −VII 線の断面図である。
【符号の説明】
A サンシェードパネル R 硬質樹脂原料 1 表面 2 裏面 7 成形型 8 上型 9 下型 10 中型 11 中型支持部材 12 表側表皮材 12a 端末部 13 裏側表皮材 13a 端末部 14 基材 14a 端面 15 表皮一体成形品用素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表側表皮材と裏側表皮材とが、両者の間
    に介在する硬質樹脂材からなる基材によって一体にモー
    ルド成形される表皮一体成形品の製造方法であって、上
    型と下型とこれら上型及び下型の間に挟持され上記基材
    の端面を形成するための中型とからなる成形型を用い、
    上記上型及び下型のうちの一方と上記中型とにより上記
    表側表皮材の端末部を挟持し且つ上型及び下型のうちの
    他方と上記中型とにより上記裏側表皮材の端末部を挟持
    すると共に、上記上型、下型及び中型によって形成され
    るキャビティ内に上記硬質樹脂材を充填して表皮一体成
    形品用素材を成形し、その後、該表皮一体成形品用素材
    を上記成形型から脱型し、該表皮一体成形品用素材から
    上記表側表皮材及び裏側表皮材のうちの一方の端末部を
    取除いた後、他方の端末部を上記基材の端面を覆うよう
    に折返して該他方の端末部を上記基材の端面に接着する
    ことを特徴とする表皮一体成形品の製造方法。
JP4035898A 1992-02-24 1992-02-24 表皮一体成形品の製造方法 Withdrawn JPH05228943A (ja)

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