JPH0522665Y2 - - Google Patents

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JPH0522665Y2
JPH0522665Y2 JP1987109039U JP10903987U JPH0522665Y2 JP H0522665 Y2 JPH0522665 Y2 JP H0522665Y2 JP 1987109039 U JP1987109039 U JP 1987109039U JP 10903987 U JP10903987 U JP 10903987U JP H0522665 Y2 JPH0522665 Y2 JP H0522665Y2
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pin
chain
friction block
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section
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JP1987109039U
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、伝動ベルトに関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来の伝動ベルトとしては、例えば特開昭61−
84436号公報に示されるものがある。これに示さ
れる伝動ベルトは、複数のリンクプレートをピン
によつて順次連結した無端状のチエーンと、チエ
ーンに取り付けられる摩擦ブロツクと、から構成
されている。チエーンは摩擦ブロツクに設けた窓
部を貫通している。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来の伝動ベルト
には、動力伝達の際に摩擦ブロツクの窓部周辺に
大きい応力が発生し耐久性に欠けるという問題点
がある。すなわち、摩擦ブロツクは両側にテーパ
断面を有しており、このテーパ断面にはプーリか
らの押付力が作用する。このテーパ断面に隣接し
て窓部が設けられているので、窓部周辺が摩擦ブ
ロツクの最も弱い部分となる。このため、上述の
ように摩擦ブロツクの耐久性に問題が生じてい
た。
なお、特開昭61−294241号公報には、上記のよ
うなリンクプレート及び摩擦ブロツクに加えて、
リンクプレート間にスペーサ部材を設け、スペー
サ部材からの力を中間部材を介してピンに伝達す
るようにしたものが示されている。しかし、これ
の場合にも摩擦ブロツクに作用する力を緩和する
構成とはなつていない。
本考案は、上記のような問題点を解決すること
を目的としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、リンクプレートを連結するピンによ
つて摩擦ブロツクのテーパ断面に作用する力の一
部を支持するようにすることにより、上記問題点
を解決する。すなわち、本考案による伝動ベルト
は、チエーンを構成するピンの長さ寸法を摩擦ブ
ロツクの窓部の対応する部分間の寸法よりも所定
量大きくしてある。この所定量は、ピン及び摩擦
ブロツクの弾性変形によつてピンを窓部の対応す
る部分間に組み付け可能な大きさとしてある。こ
のため、両者を組み付けたときピンに軸方向の圧
縮力が作用することになる。
(ホ) 作用 動力伝達の際には、摩擦ブロツクのテーパ断面
はプーリのVみぞからの押圧力を受け、これによ
る摩擦力により回転力を伝達する。チエーンのリ
ンクプレートを連結するピンは、摩擦ブロツクの
窓部内で常に圧縮力を受けるようにしてある。す
なわちピンの長さ寸法を窓部のこれに対応する部
分の寸法よりも大きくしてある。従つて、摩擦ブ
ロツクのテーパ断面が力を受け、窓部側に変形し
ようとすると、ピンが更に軸方向に圧縮されるこ
ととなり、ピンはこれに対して反力を作用する。
すなわち、プーリから摩擦ブロツクのテーパ断面
に作用する力の一部がピンによつて支持されるこ
とになる。このピンによつて支持される荷重分だ
け摩擦ブロツクの窓部隣接部分の荷重が軽減さ
れ、摩擦ブロツクの耐久性を向上することができ
る。
(ヘ) 実施例 本考案による伝動ベルト50は、第1及び2図
に示すように、略逆台形状の多数の摩擦ブロツク
10と、2つのチエーン、すなわち第1チエーン
12及び第2チエーン14とから構成されてい
る。第1チエーン12は、複数のリンクプレート
16をピン18によつて連結し無端環状としたも
のである。第2チエーン14も同様の構造により
無端環状としたものである。摩擦ブロツク10は
それぞれ第1チエーン12及び第2チエーン14
が貫通する第1窓部24及び第2窓部26を有し
ている。第1図に示す断面では、第1チエーン1
2側のピン18があるため、第1窓部24の形状
は5枚のリンクプレート16を貫通させる長方形
の穴の両側にピンを受け入れるためのピン収納部
28が設けられている。なお、第1チエーン12
と第2チエーン14とはピツチを1/2ずらしてあ
るため、第2窓部26側にはピン収納部は設けら
れていない。ただし、別の断面を取れば第2窓部
26側にピン収納部が設けられ、第1窓部24側
にはピン収納部が設けられないことになる。第1
窓部24のピン収納部28間の寸法Aはピン18
の全長Bよりもわずかに小さくしてある。従つ
て、組み付けた状態ではピン18は圧縮力を受け
る状態となつている。すなわち、全長Bと寸法A
との差(所定量)は、ピン18及び摩擦ブロツク
10の弾性変形によつてピン18をピン収納部2
8間に組み付け可能な大きさとしてある。なお、
この伝動ベルト50は、第3図に示すように、2
つのプーリ52及び54に巻き掛けられて使用さ
れる。プーリ52及び54はそれぞれ固定円すい
部材52a及び54aと可動円すい部材52b及
び54bとを有しており、これにより互いに対面
する円すい面32及び34と、円すい面32′及
び34′とを形成している。摩擦ブロツク10は
左右両端部にプーリの円すい面32及び34(又
は円すい面32′及び34′)とそれぞれ接触する
テーパ断面36及び38を有している。
次に、この実施例の作用について説明する。回
転力を伝達する際には、摩擦ブロツク10は円す
い面32及び34(又は32′及び34′)から圧
縮方向の力を受ける。この圧縮力によつて発生す
るテーパ断面36及び38と円すい面32及び3
4との間の摩擦力によつてプーリ52(又は5
4)と伝動ベルト50との間の力の伝達が行われ
る。このように円すい面32及び34からテーパ
断面36及び38に大きい圧縮力が作用する。こ
のため、テーパ断面36が第1窓部24側へ変形
しようとする。しかし、第1窓部24にはピン1
8がすきまのない状態で組み付けられているた
め、テーパ断面36に作用する力の一部はピン1
8によつて支持される。すなわち、テーパ断面3
6の剛性がピン18の分だけ増大しているのと同
様な状態となつている。これによりテーパ断面3
6と第1窓部24のピン収納部28との間の最も
弱い部分に発生する応力が軽減され、摩擦ブロツ
ク10の耐久性が向上する。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、リ
ンクプレートを連結するピンによつて、摩擦ブロ
ツクのテーパ断面に作用する力の一部を支持する
ようにしたので、摩擦ブロツクの剛性の小さい部
分を補強して耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す図、第2図は第
1図の−線に沿う断面図、第3図は伝動ベル
トの使用状態を示す図である。 10……摩擦ブロツク、12……第1チエー
ン、14……第2チエーン、16……リンクプレ
ート、18……ピン、24……第1窓部、26…
…第2窓部、36……テーパ断面、38……テー
パ断面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数のリンクプレートをピンによつて順次連結
    することにより無端状としたチエーンと、チエー
    ンに取り付けられる複数の摩擦ブロツクと、から
    構成され、摩擦ブロツクはチエーンを貫通させる
    ための窓部を有しており、この窓部にチエーンの
    ピンが位置する伝動ベルトにおいて、 ピンの長さ寸法を摩擦ブロツクの窓部の対応す
    る部分間の寸法よりも所定量大きくしてあり、こ
    の所定量はピン及び摩擦ブロツクの弾性変形によ
    つてピンを窓部の対応する部分間に組み付け可能
    な大きさとしてあることを特徴とする伝動ベル
    ト。
JP1987109039U 1987-07-17 1987-07-17 Expired - Lifetime JPH0522665Y2 (ja)

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JPS6414944U JPS6414944U (ja) 1989-01-25
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61294241A (ja) * 1985-06-21 1986-12-25 Aisin Warner Ltd 伝動用無端ベルト

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61294241A (ja) * 1985-06-21 1986-12-25 Aisin Warner Ltd 伝動用無端ベルト

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JPS6414944U (ja) 1989-01-25

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