JPH0522655Y2 - - Google Patents

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JPH0522655Y2
JPH0522655Y2 JP1987166585U JP16658587U JPH0522655Y2 JP H0522655 Y2 JPH0522655 Y2 JP H0522655Y2 JP 1987166585 U JP1987166585 U JP 1987166585U JP 16658587 U JP16658587 U JP 16658587U JP H0522655 Y2 JPH0522655 Y2 JP H0522655Y2
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oil
chamber
valve
piston
piston rod
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、椅子等の高さ調整機構に使用される
フリーロツクダンパの改良に関する。
(従来の技術) 椅子等の高さ調整機構として例えば第3図に示
すようなフリーロツクダンパを座面と脚部との間
に介装したものがある。
このフリーロツクダンパはシリンダ1に挿入し
たピストンロツド2の先端にピストン3を形成
し、ピストン3の両側に作動油を充填した油室A
とBを画成するとともに、油室Aとの間をフリー
ピストン30で画成したガス室Fをシリンダ1の
基端部に備えたものである。ピストン3には油室
AとBを連通するオリフイス31とオリフイス3
1に連続する通路32とが形成され、通路32の
途中にシヤツトバルブ33が介装される。シヤツ
トバルブ33はボール状の弁体33Aとこれを油
室A側から付勢して通路32を遮断するスプリン
グ33Bからなり、常時においては油室AとBの
間の作動油流通を遮断している。
一方、これに対して弁体33Aをスプリング3
3Bに抗して押し開くプツシユロツド34がピス
トンロツド2を貫通して設けられる。
通常時においてはシヤツトバルブ33により油
室AとBの油通が遮断されているため、ピストン
3は伸張、圧縮いずれの方向へも摺動せず、椅子
はピストンロツド2を介して一定の高さに支持さ
れる。
椅子の高さを変えたい時は、プツシユロツド3
4を手動操作でピストンロツド2の中に押し込
み、弁体33Aをスプリング33Bに抗して変位
させてシヤツトバルブ33を開弁する。これによ
り、通路32及びオリフイス31を介した油室A
とBの間の作動油流通が可能になる。この状態で
ピストンロツド2に伸張力を加えるとピストン3
はオリフイス31と通路32を介して縮小する油
室Bの作動油を拡大する油室Aに流入させつつ伸
張側へ変位する。また、ピストンロツド2に圧縮
力を加えると、ピストン3はオリフイス31と通
路32を介して、縮小する油室Aの作動油を拡大
する油室Bに流入させつつ、圧縮側へ変位する。
伸張、圧縮いずれの場合も望む位置でプツシユロ
ツド34から手を離すことによりシヤツトバルブ
33が通路32を遮断し、ピストン3はその位置
で再びロツクされる。
ロツク状態でピストンロツド2に異常な伸張力
が作用した時には増大する油室Bの圧力でスプリ
ング33Bに抗してシヤツトバルブ33が押し開
かれ、油室Bの作動油を油室Aへ流入させつつピ
ストン3が伸張側へ変位して荷重を逃がすように
なつている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、このフリーロツクダンパの場合に
は、油室Aに面してフリーピストン30に画成さ
れたガス室Fを設けたため、油室Aの作動油を介
して加わる圧縮荷重に抗してピストン3をロツク
状態に保つためには圧縮ガスの圧力を極めて高く
設定しなければならず、その場合でも設定圧力を
上回る圧縮力が作用するとガス圧縮によりピスト
ン3が急激に変位する恐れがあり、さらにこの変
位に伴い拡大する油室Bが負圧化するなど、機能
上や構造上の好ましくない問題があつた。
本考案は、フリーロツクダンパにおける以上の
問題点を解決すべく、伸圧いずれの外力に対して
も安定したロツク機能を備えたフリーロツクダン
パを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、シリンダに挿入したピストンロツド
の先端にピストンを形成し、このピストンの侵入
前方に形成される油室Aと後方に形成される油室
Bとの間に、油室Aから油室Bへの作動油流出を
許容するチエツク弁を設け、油室Aに油溜室の作
動油を還流する別のチエツク弁を設け、ピストン
の伸張側及び圧縮側への変位に伴い油室Bから流
出する作動油を油溜室へと導く油通路の途中であ
つてかつピストンロツドを摺動自由に支持するベ
アリングの近傍にシヤツトバルブを設け、このシ
ヤツトバルブを閉弁付勢するスプリングを前記ベ
アリングの一端に支持させるとともにベアリング
を前記スプリングの張力を低減する方向に変位さ
せる開弁手段を設け、かつ前記シリンダとこれを
包囲する弾性材からなるチユーブとの間に前記油
溜室を画成した。
(作用) ピストンが伸張側と圧縮側のいずれへ摺動して
も、作動油が一方の油室Bからシヤツトバルブを
介装した油通路を通つて油溜室に流れる。したが
つて、シヤツトバルブがこの油通路を遮断するこ
とで、伸張及び圧縮荷重に対してピストンを同様
の支持力でロツクできる。
一方、ピストンの伸縮に伴うピストンロツドの
侵入体積分に相当する油量の変化は油溜室を画成
する弾性材からなるチユーブの変形により吸収さ
れるので、この油量変化を補償するために作動油
室内にガスを封入する必要がなく、したがつてロ
ツク動作を確実に行わせることができる。
ロツクの解除及び復帰操作は、ベアリングを軸
方向に操作することで簡単に行うことができ、ま
たこのようにベアリングがロツクを解除する手段
を兼ねているため部品点数が減少する。
(実施例) 第1図及び第2図に本考案の実施例を示す。
この図において、1はシリンダ、2はシリンダ
1に摺動自由に挿入されたピストンロツド、3は
ピストンロツド2の挿入端に形成したピストンで
ある。ピストン3はシリンダ1の内側に摺接し、
シリンダ1の内側をピストン3の侵入前方の油室
Aと後方の油室Bとに画成する。ピストン3には
これらの油室AとBを連通する通路5が形成さ
れ、ボール状の弁体6Aとこれを付勢するスプリ
ング6Bからなるチエツク弁6がこの通路5に、
油室Bから油室Aへの作動油流通を阻止するよう
に介装される。
シリンダ1の先端にはバルブケース4が固設さ
れる。バルブケース4はシリンダ1より大径の筒
状に形成され、シリンダ1の先端開口部に臨んで
ピストンロツド2を摺動自由に貫通させるととも
に、内部に形成したバルブ室Cにはシリンダ1内
の油室Bからピストンロツド2の外周に沿つて導
かれた油通路9を遮断するシヤツトバルブ16を
備える。
シヤツトバルブ16は油通路9をバルブ室C側
から遮断する弁体16Aと、バルブ室C内に配設
されて弁体16Aを閉弁方向へ付勢するスプリン
グ16Bからなり、スプリング16Bはバルブ室
Cを画成しつつピストンロツド2を摺動自由に支
承するベアリング11に支持される。ベアリング
11はバルブケース4の内側に摺動可能に嵌合
し、内側にピストンロツド2に摺接するシール1
2を備え、外側にバルブケース4の内周に摺接す
るシール18を備える。また、バルブケース4の
先端部との間に介装したリターンスプリング19
によりバルブ室C方向へ付勢される。
一方、バルブケース4の外周にはシヤツトバル
ブ16の開弁手段としてダイヤル14が回転自由
に取り付けられ、ダイヤル14から内側に突設し
たピン14Aが第2図に示すようにバルブケース
4に形成した斜めの長孔4Aを貫通して、ベアリ
ング11の外周に形成した略水平の環状溝11A
に係合する。このため、ベアリング11はこのピ
ン14Aによつて軸方向に支持され、ピン14A
を突設したダイヤル14の回転操作により軸方向
へ摺動する。すなわち、ピン14Aが第2図の
CL位置にセツトされている時は第1図の上半分
に示す位置にあつてシヤツトバルブ16の弁体1
6Aにスプリング16Bを介して所定の閉弁圧力
を及ぼす一方、ピン14Aが第2図のOP位置に
セツトされている時は第1図の下半分に示す位置
に後退して、シヤツトバルブ16を開いた状態に
保持する。
シリンダ1の外側は弾性材のチユーブ20に覆
われる。このチユーブ20の一端はバルブケース
4の外周部に固着し、もう一端はシリンダ1の底
部を構成するブロツク1Aに固設したキヤツプ2
1に固着することで、チユーブ20とシリンダ1
との間に油溜室Dを形成する。そして、この油溜
室Dとバルブ室Cを連通するポート15がバルブ
ケース4の油通路9の外側に形成され、油溜室D
とシリンダ1のピストン3の前方に形成した油室
Aとを連通する通路7がブロツク1Aを貫通して
設けられる。通路7には油室A側からの作動油流
出を阻止するチエツク弁8が介装される。
次に作用を説明する。
このフリーロツクダンパにおいて、ピストン3
の圧縮側への摺動に対しては、油室Aの作動油が
チエツク弁6を介して拡大する油室Bに流入する
と同時に、シリンダ1に侵入するピストンロツド
2の侵入体積分の作動油が油通路9を通つてバル
ブ室Cへ流出すべく、シヤツトバルブ16に開弁
圧力を及ぼす。
また、ピストン3の伸張側への摺動に対して
は、油室Aに油溜室Dの作動油が通路7を通つて
チエツク弁8を開いて流入する一方、油室Bの作
動油がやはり油通路9を通つてバルブ室Cに流出
すべくシヤツトバルブ16に開弁圧力を及ぼす。
すなわち、ピストン3がいずれの方向へ摺動する
場合も作動油は常に油通路9からシヤツトバルブ
16に開弁圧力を及ぼす。
一方、スプリング16Bを介してベアリング1
1に支持されたシヤツトバルブ16は、ダイアル
14のピン14Aが第2図のCL位置にある時は、
ベアリング11に支持されたスプリング16Bの
反発力で弁体16Aが油通路9を閉ざしている。
このため、ピストンロツド2に加わる伸張、圧縮
いずれの荷重に対しても、弁体16Aに作用する
油通路9の作動油圧力がスプリング16Bの反発
力を上回らない限り、シヤツトバルブ16は油通
路9を遮断状態に保つて油室Bからバルブ室Cへ
の作動油の流出を阻止する。つまり、伸張、圧縮
どちらの荷重に対してもピストン3はこのシヤツ
トバルブ16の閉弁力に基づく同様な支持力で摺
動をロツクされ、ピストンロツド2の伸縮位置は
一定に維持される。
この支持力はスプリング16Bのばね荷重の設
定により任意に設定することができる。なお、設
定荷重を越えた異常な伸張力ないし圧縮力がピス
トンロツド2に作用すると、増大する油室Bの圧
力がスプリング17に抗してシヤツトバルブ16
を押し開き、作動油をバルブ室Cへと流出させて
荷重を逃がす方向へピストン3を摺動させるが、
荷重が設定値まで減少すると再びシヤツトバルブ
16が閉じ、ピストン3の摺動はロツクされる。
したがつて、異常荷重の作用に対してもピストン
3が一気に変位する恐れはない。
ピストンロツドの伸縮位置を変えたい場合、す
なわちフリーロツクダンパを介装した椅子等の高
を変えたい場合には、ダイヤル14を回転操作
し、ピン14Aを長孔4Aの反対側のOP位置に
係合させる。この操作に伴い、略水平の環状溝1
1Aにピン14Aを係合したベアリング11はリ
ターンスプリング19を押し縮めながら後退し、
第1図の下半分に示すようにシヤツトバルブ16
を開く。
この状態で、例えばピストンロツド2に圧縮力
を加えると、ピストン3は油室Aから油室Bへと
作動油を流入させつつシリンダ1内を底部方向へ
摺動し、ピストンロツド2の侵入体積分の作動油
が油室Bから油通路9、バルブ室C及びポート1
5を通つて油溜室Dに流入する。この時、油溜室
Dの油量増加は弾性材のチユーブ20の膨張によ
つて吸収される。また、ピストンロツド2に伸張
力を加えると、油室Aに油溜室Dの作動油が通路
7及びチエツク弁8を通つて抵抗なく流入する一
方、油室Bの作動油が圧縮時と同様に油通路9、
バルブ室C及びポート15を通つて油溜室Dに流
出する。このように、シヤツトバルブ16を開い
た状態ではピストン3は油通路9を介して作動油
を流通させつつ、いずれの方向へもスムーズに摺
動する。
ピストンロツド2が望む位置まで伸張ないし収
縮したら、ダイヤル14を回転操作してピン14
Aを長孔4AのCL位置に戻せば、ベアリング1
1は再び元の位置に戻り、シヤツトバルブ16が
閉じる。これにより油通路9は遮断され、ピスト
ン3の摺動がロツクされるため、ピストンロツド
2は新たな伸縮位置において再び伸張、圧縮両方
向に支持される。
なお、ピストンロツド2の伸縮に伴うシリンダ
1内の油量変化は、油溜室Dの外側のチユーブ2
0の弾性変形によつて吸収されるため、シリンダ
1や油溜室D等に油量変化の吸収のための圧縮ガ
スを封入する必要はない。したがつて、作動油に
混入した封入ガスがピストン3のロツクを困難に
するといつた不都合を生じる恐れは全くなく、伸
縮を繰り返し行つた後でもロツク動作は極めて確
実に行なわれる。
(考案の効果) 以上のように、本考案においては伸張及び圧縮
時のいずれにおいても作動油が油通路を同方向へ
流通するため、この油通路に介装したシヤツトバ
ルブが伸張側及び圧縮側のいずれの作動油圧力に
対しても同じ閉弁力で対抗してピストンの変位を
ロツクする。このため、伸張及び圧縮荷重に対す
るピストンロツドの保持(ロツク)を同一の支持
力で、かつ任意の位置で行うことができる。特に
本考案は、ピストンの伸縮に伴うピストンロツド
の侵入体積分に相当する油量の変化は油溜室を画
成する弾性材からなるチユーブの変形により吸収
するようにしたので、作動油室内にガスを封入す
る必要がなく、したがつてロツク動作の信頼性を
より向上できるという特徴がある。
さらに、本考案ではシヤツトバルブを開閉する
開閉手段をベアリングで構成し、これを軸方向に
移動することによりロツクの解除及び復帰操作を
行うようにしたので、その操作が容易になると同
時に部品点数を減らしてコストダウンを図れると
いう効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すフリーロツクダ
ンパの断面図、第2図はバルブケースに形成する
長孔の平面図、第3図は従来例を示すフリーロツ
クダンパの断面図部である。 1……シリンダ、2……ピストンロツド、3…
…ピストン、6……チエツク弁、8……チエツク
弁、9……油通路、11……ベアリング、14…
…ダイヤル、16……シヤツトバルブ、16B…
…スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダに挿入したピストンロツドの先端にピ
    ストンを形成し、このピストンの侵入前方に形成
    される油室Aと後方に形成される油室Bとの間
    に、油室Aから油室Bへの作動油流出を許容する
    チエツク弁を設け、油室Aに油溜室の作動油を還
    流する別のチエツク弁を設け、ピストンの伸張側
    及び圧縮側への変位に伴い油室Bから流出する作
    動油を油溜室へと導く油通路の途中であつてかつ
    ピストンロツドを摺動自由に支持するベアリング
    の近傍にシヤツトバルブを設け、このシヤツトバ
    ルブを閉弁付勢するスプリングを前記ベアリング
    の一端に支持させるとともにベアリングを前記ス
    プリングの張力を低減する方向に変位させる開弁
    手段を設け、かつ前記シリンダとこれを包囲する
    弾性材からなるチユーブとの間に前記油溜室を画
    成したことを特徴とするフリーロツクダンパ。
JP1987166585U 1987-10-30 1987-10-30 Expired - Lifetime JPH0522655Y2 (ja)

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JP1987166585U JPH0522655Y2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30

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Publication Number Publication Date
JPH0171239U JPH0171239U (ja) 1989-05-12
JPH0522655Y2 true JPH0522655Y2 (ja) 1993-06-10

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JP1987166585U Expired - Lifetime JPH0522655Y2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4818941U (ja) * 1971-07-13 1973-03-03
JPS50111482A (ja) * 1973-08-20 1975-09-02
JPS56116937A (en) * 1980-02-20 1981-09-14 Tokico Ltd Gas spring equipped with locking mechanism

Patent Citations (3)

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JPH0171239U (ja) 1989-05-12

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