JPH0522621U - 砂防堤用フトン籠の金網パネル連結具 - Google Patents
砂防堤用フトン籠の金網パネル連結具Info
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- JPH0522621U JPH0522621U JP2806891U JP2806891U JPH0522621U JP H0522621 U JPH0522621 U JP H0522621U JP 2806891 U JP2806891 U JP 2806891U JP 2806891 U JP2806891 U JP 2806891U JP H0522621 U JPH0522621 U JP H0522621U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】砂防堤用フトン籠の三面の金網パネル3〜5を
連結することができる連結具7を提供し、連結具数の削
減、フトン籠の組立作業性の向上を図る。 【構成】曲りUボルト8と第1及び第2のプレート9,
10と一対のナット11,11とにより連結具7を構成
する。曲りUボルト8の第1棒部8b,8b間にフトン
籠の第1枠部材3a,5aに介在させ、第1プレート9
を第1棒部8b,8bに嵌め入れる。曲りUボルト8の
第2棒部8c,8c間にフトン籠の第2枠部材3b,4
a介在させ、第2プレート10を曲りUボルト8の雄ね
じ8d,8dに嵌め入れる。雄ねじ8d,8dにナット
11,11を螺合する。第1枠部材3a,5aを第1プ
レート9と曲りUボルト8の湾曲部8aとに挟持し、第
2枠部材3b,4aを第1プレート9と第2プレート1
0との間に挟持する。
連結することができる連結具7を提供し、連結具数の削
減、フトン籠の組立作業性の向上を図る。 【構成】曲りUボルト8と第1及び第2のプレート9,
10と一対のナット11,11とにより連結具7を構成
する。曲りUボルト8の第1棒部8b,8b間にフトン
籠の第1枠部材3a,5aに介在させ、第1プレート9
を第1棒部8b,8bに嵌め入れる。曲りUボルト8の
第2棒部8c,8c間にフトン籠の第2枠部材3b,4
a介在させ、第2プレート10を曲りUボルト8の雄ね
じ8d,8dに嵌め入れる。雄ねじ8d,8dにナット
11,11を螺合する。第1枠部材3a,5aを第1プ
レート9と曲りUボルト8の湾曲部8aとに挟持し、第
2枠部材3b,4aを第1プレート9と第2プレート1
0との間に挟持する。
Description
【0001】
本考案は砂防堤用フトン籠の金網パネル連結具に関する。
【0002】
多数のフトン籠を上下左右に連結して砂防堤を構築するという技術は一知られ ている(例えば、特開昭61−40914号公報参照)。上記フトン籠は、枠部 材に金網が張設されてなる複数の金網パネルにより組立てられ、内部に玉石が詰 められるものであり、その一例が実開昭62−21126号公報に記載されてい る。このものは、6枚の矩形状の金網パネルを用いて直方体状のフトン籠を構成 するにあたり、底面パネルと側面パネルとで1本の枠部材を共用するようにした ものである。この場合、相隣る側面パネル同士の連結や、側面パネルと上面パネ ルとの連結には、Uボルト(U字クリップ)が用いられる。すなわち、相隣るパ ネルの平行に揃えられた2本の枠部材にUボルトが嵌め込まれ、このUボルトに 一対のねじ孔を有する平ワッシャが嵌め込まれ、ナットによって平ワッシャとU ボルトの湾曲部(底部)との間に上記2本の枠部材が締め付けられる。
【0003】
しかし、上記Uボルトでは2枚の金網パネルの枠部材同士しか連結することが できないため、1つのフトン籠の組立において数十個のUボルトを必要とする。 従って、砂防堤の構築においては、そのフトン籠使用数が増えるにつれて莫大な 数のUボルトが必要になってくるとともに、フトン籠の組立作業も煩雑なものに なる。
【0004】 すなわち、本考案の課題は、1つのフトン籠における三面の金網パネルを連結 することができる連結具を提供し、上記問題を解決することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題の解決のために、異形Uボルトを用いるものである。
【0006】 その具体的な手段は、枠部材に金網が張設されてなる複数の金網パネルにより 組立てられ内部に玉石が詰められる砂防堤用フトン籠において、このフトン籠の 互いに交わる2本の稜線うちの一方を構成する2枚の金網パネルの互いに平行に 揃えられた2本の第1枠部材の連結と、上記2本の稜線のうちの他方を構成する 2枚の金網パネルの互いに平行に揃えられた2枚の第2枠部材の連結とに使用さ れる金網パネル連結具であって、 互いの一端で湾曲部によりU字状に連なった一対の平行な第1棒部と、この各 第1棒部に対して略L字状に連なって各々同じ方向へ平行に延び先端部に雄ねじ が形成された一対の第2棒部とを備えてなる曲りUボルトと、 上記両第2棒部を通す一対の通し孔を有し、上記2本の第1枠部材を上記両第 1棒部間に介在せしめた状態で、上記第2棒部の先端より嵌め込まれる第1プレ ートと、 上記両第2棒部の雄ねじを通す一対のねじ孔を有し、上記2本の第2枠部材を 上記両第2棒部間に介在せしめた状態で、上記両第2棒部の雄ねじに通される第 2プレートと、 上記第2プレートのねじ孔より突出した上記両第2棒部の雄ねじに各々螺合さ れ、上記第2プレートの離脱を阻止する一対のナットとを備えていることを特徴 とするものである。
【0007】
上記連結具においては、1つのフトン籠における互いに交わる2本の稜線のう ちの一方を構成する2枚の金網パネルの互いに平行に揃えられた2本の第1枠部 材が曲りUボルトの湾曲部と第1プレートとにより挟持され、上記2本の稜線の うちの他方を構成する2枚の金網パネルの互いに平行に揃えられた2本の第2枠 部材が第1プレートと第2プレートとにより挟持される。
【0008】 すなわち、上記第1枠部材同士に互いに離れようとする外力が作用するとき、 上記第1プレートは上記曲りUボルトの第2棒部との係合により上記第1枠部材 同士の離れを阻止する。また、上記第2枠部材同士に互いに離れようとする外力 が作用するとき、上記第1プレートは上記曲りUボルトの第1棒部との係合によ り上記第2枠部材同士の離れを阻止する。
【0009】 そうして、上述の如く、1つのフトン籠における互いに交わる2本の稜線の各 々において揃えられた2組の枠部材同士の連結を1つの連結具によって行なうこ とができるということは、上記2本の稜線は1つのフトン籠の三面によって構成 されるから、結局、1つのフトン籠の三面のパネルを1つの連結具によって連結 できることになる。また、上記連結具は、1つのフトン籠の枠部材同士の連結だ けでなく、相隣るフトン籠同士の連結も行なうことができる。
【0010】
従って、本考案によれば、略L字状に連なった第1棒部と第2棒部とを有する 曲りUボルトを採用し、これに第1プレート、第2プレート及び一対のナットを 組み合わせたから、1つのフトン籠の互いに交わる2本の稜線の各々において揃 えられた2組の枠部材同士を1つの連結具によって連結することができ、フトン 籠の組立ないしは砂防堤の構築において、金網パネルの連結に必要な連結具の数 及び連結工数を減らすことができ、作業性の向上が図れる。
【0011】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】 図1に示すフトン籠1は、底面パネル2、前後の側面パネル3,3、左右の側 面パネル4,4及び上面パネル5の計6面のパネルによって構成された直方体状 フトン籠であり、内部に玉石が詰められるものである。各パネルは、矩形状に組 まれた枠部材に金網が張設されて構成されている。なお、図1において、6は各 パネルの相対する枠部材間に張られた補強部材である。
【0013】 図2には、上記フトン籠1の前側面パネル3と右側面パネル4と上面パネル5 とのなす角部(図1の鎖線円Aの部位)におけるこれら三面のパネルの連結具7 による連結構造が示されている。すなわち、この連結具7は、曲りUボルト8、 第1プレート9、第2プレート10及び一対のナット11,11によって構成さ れている。なお、図2において、12は金網である。
【0014】 上記曲りUボルト8は、図3乃至図5にその具体的形状を示すように、互いの 一端で湾曲部8aによりU字状に連なった一対の平行な第1棒部8b,8bと、 この第1棒部8b,8bに対して略L字状に連なって各々同じ方向へ平行に延び 先端部に雄ねじ8d,8dが形成された一対の第2棒部8c,8cとを備えてな る。上記第1棒部8bと第2棒部8cとのなす角度は90〜100度である。
【0015】 上記第1プレート9は、図6及び図7に示すように、上記曲りUボルト8の両 第2棒部8c,8cを通す一対の通し孔9a,9aを備えているとともに、この 両通し孔9a,9a間の中央に側方へ切り欠かれた円弧状の切欠き部9bが形成 されている。
【0016】 上記第2プレート10は、上記曲りUボルト8の両第2棒部8c,8cの雄ね じ8d,8dを通す一対のねじ孔を備えてなるものであり、その具体的な図示は 省略するが、上記第1プレート9とは切欠き部9bの有無が相違するだけで他の 形状はこの第1プレート9と同じである。
【0017】 上記一対のナット11,11は、上記曲りUボルト8の両第2棒部8c,8c の雄ねじ8d,8dに各々螺合されるものである。
【0018】 次に、図2を参照しながら、上記連結具7の使用方法を作業順に説明する。 フトン籠1の前面上側の横稜線を構成する互いに平行にして上下に揃えられ た2本の第1枠部材(前側面パネル3の上枠部材と上面パネル5の前枠部材)3 a,5aに、上記曲りUボルト8を上方より跨げ、第1棒部8b,8b間に上記 第1枠部材3a,5aを介在せしめる。 上記第1枠部材3a,5aの下方において、第1プレート9の通し孔9a, 9aに曲りUボルト8の第2棒部8c,8cを通し入れることにより、この第1 プレート9を曲りUボルト8の第1棒部8b,8bに嵌め入れる。 曲りUボルト8の第2棒部8c,8c間でフトン籠1の前面右側の縦稜線を 構成する互いに平行にして左右に揃えられた第2枠部材(前側面パネル3の右枠 部材と右側面パネル4の前枠部材)3b,4aに、上記曲りUボルト8の第2棒 部8c,8cを跨げ、第2棒部8c,8c間に上記第2枠部材3b,4aを介在 せしめる。 第2プレート10をそのねじ孔により曲りUボルト8の雄ねじ8d,8dに 嵌め入れる。 第2プレート10のねじ孔より突出した雄ねじ8d,8dにナット11,1 1を螺合していく。
【0019】 上記おいて、ナット11,11を螺合していくと、第2プレート10は第1 棒部8b,8b側へ移動していくが、上記第1プレート9は第1棒部8b,8b との係合により第2棒部8cの軸方向への移動が規制される。よって、上記第2 枠部材3b,4aは、上記第1プレート9と第2プレート10との間に挟持され ることになる。この場合、上記第2枠部材3bは第1プレート9の切欠き部9b に係合し、上記挟持が強固なものになる。また、上記第1プレート9は第1枠部 材に当接して上記雄ねじ8d側への戻りを生じないとともに、第2棒部8c,8 cとの係合により第1棒部8b軸方向への移動が規制される。よって、上記第1 枠部材3a,5a同士は、上記第1プレート9と曲りUボルト8の湾曲部8aと に挾まれ離れることがない。
【0020】 以上により、フトン籠1の前面パネル3と右側面パネル4と上面パネル5とが この三面のなす角部において上記連結具7によって連結された状態になる。フト ン籠1の残り7つの角部においても上記連結具7によって三面のパネルを連結す ることができる。フトン籠1の上記角部以外の稜線部においては、従来のUボル トを用いて連結すればよい。
【0021】 また、本考案の連結具は砂防堤の構築において相隣るフトン籠の連結も兼ねる ことができるものである。 すなわち、相隣るフトン籠の境界パネルを1枚にする場合、例えば上記実施例 における前面パネル3を境界パネルとする場合、第1枠部材は、上述の枠部材3 a,5aと隣のフトン籠の上面パネルの後枠部材との3本になり、また、第2枠 部材は、上述の枠部材3b,4aと隣のフトン籠の右側面パネルの後枠部材との 3本になる。また、相隣るフトン籠の境界パネルを2枚にする場合、例えば、相 隣るフトン籠の前面パネル同士を重ねる場合、第1枠部材及び第2枠部材は各々 4本の枠部材で構成されることになる。
【0022】 従って、このようにフトン籠同士の連結も行なう場合には、曲りUボルトの第 1棒部間隔及び第2棒部間隔は、各々3本ないしは4本の枠部材を介在せしめる ことができるように拡げることになる。
【0023】 なお、上記実施例では第1プレート9を第1棒部8b,8bに嵌め込んだが、 第2棒部8c,8cの部位に嵌め込んでもよい。
【0024】 また、上記実施例のフトン籠は直方体形状であるが、本考案の連結具は、上面 パネルが底面パネルよりも小さい台形状フトン籠、三角柱状フトン籠など異形フ トン籠にも適用することができる。
図面は本考案の実施例を示す。
【図1】フトン籠の斜視図
【図2】図1の鎖線円A部分の拡大斜視図
【図3】曲りUボルトの側面図
【図4】曲りUボルトの平面図
【図5】曲りUボルトの背面図
【図6】第1プレートの平面図
【図7】第1プレートの背面図
1 フトン籠 2〜5 金網パネル 3a,5a 第1枠部材 3b,4a 第2枠部材 7 連結具 8 曲りUボルト 8a 湾曲部 8b 第1棒部 8c 第2棒部 8d 雄ねじ部 9 第1プレート 10 第2プレート 11 ナット
Claims (1)
- 【請求項1】枠部材に金網が張設されてなる複数の金網
パネルにより組立てられ内部に玉石が詰められる砂防堤
用フトン籠において、このフトン籠の互いに交わる2本
の稜線うちの一方を構成する2枚の金網パネルの互いに
平行に揃えられた2本の第1枠部材の連結と、上記2本
の稜線のうちの他方を構成する2枚の金網パネルの互い
に平行に揃えられた2枚の第2枠部材の連結とに使用さ
れる金網パネル連結具であって、 互いの一端で湾曲部によりU字状に連なった一対の平行
な第1棒部と、この各第1棒部に対して略L字状に連な
って各々同じ方向へ平行に延び先端部に雄ねじが形成さ
れた一対の第2棒部とを備えてなる曲りUボルトと、 上記両第2棒部を通す一対の通し孔を有し、上記2本の
第1枠部材を上記両第1棒部間に介在せしめた状態で、
上記第2棒部の先端より嵌め込まれる第1プレートと、 上記両第2棒部の雄ねじを通す一対のねじ孔を有し、上
記2本の第2枠部材を上記両第2棒部間に介在せしめた
状態で、上記両第2棒部の雄ねじに通される第2プレー
トと、 上記第2プレートのねじ孔より突出した上記両第2棒部
の雄ねじに各々螺合され、上記第2プレートの離脱を阻
止する一対のナットとを備えていることを特徴とするフ
トン籠による砂防堤の金網パネル連結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2806891U JP2526700Y2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 砂防堤用フトン籠の金網パネル連結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2806891U JP2526700Y2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 砂防堤用フトン籠の金網パネル連結具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0522621U true JPH0522621U (ja) | 1993-03-23 |
JP2526700Y2 JP2526700Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=12238452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2806891U Expired - Lifetime JP2526700Y2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 砂防堤用フトン籠の金網パネル連結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526700Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002235313A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Kyowa Harmotech Kk | 鉄線籠におけるパネル連結方法 |
KR101973661B1 (ko) * | 2018-05-09 | 2019-04-29 | 동양건설(주) | 현장 조립형 게비온 구조물 |
-
1991
- 1991-04-23 JP JP2806891U patent/JP2526700Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002235313A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Kyowa Harmotech Kk | 鉄線籠におけるパネル連結方法 |
KR101973661B1 (ko) * | 2018-05-09 | 2019-04-29 | 동양건설(주) | 현장 조립형 게비온 구조물 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2526700Y2 (ja) | 1997-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960910 |