JPH05225938A - 電子顕微鏡 - Google Patents

電子顕微鏡

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Publication number
JPH05225938A
JPH05225938A JP4056871A JP5687192A JPH05225938A JP H05225938 A JPH05225938 A JP H05225938A JP 4056871 A JP4056871 A JP 4056871A JP 5687192 A JP5687192 A JP 5687192A JP H05225938 A JPH05225938 A JP H05225938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric element
electron beam
shutter plate
shutter
piezo
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4056871A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Muto
正男 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
Priority to JP4056871A priority Critical patent/JPH05225938A/ja
Publication of JPH05225938A publication Critical patent/JPH05225938A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で小形であり、シャッタ板を駆動
しても振動の発生を防ぎ得るシャッタ装置を備えた電子
顕微鏡を提供する。 【構成】 制御回路9よりの制御信号に基づいて圧電素
子駆動回路8より圧電素子6に電圧を印加し、圧電素子
6を曲げると、テコ体3は右向きに微小量移動する。こ
の移動はテコ体3のピン4の回りの回転により拡大して
シャッタ板5に伝達され、シャッタ板5は電子線通過孔
2を閉じる動作を行う。圧電素子6の逆向きの電圧を印
加すると、素子6は逆向きに変形して電子線通過孔2は
開放され、写真撮影が行われるが、小型でシャッタ板5
の開閉動作に振動を伴わないため、良質の撮影像が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子顕微鏡に関し、特に
電子線の通過を機械的なシャッタにより制御するように
した電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】電子顕微鏡により試料を観察して所望の
撮影視野を選択した後、その視野の写真撮影を行うこと
が行われている。この写真撮影において、フィルムを所
望時間露光するためシャッタ装置が備えられている。
【0003】従来のこのようなシャッタ装置として、電
磁石によってシャッタ板の開閉動作を行うようにしたも
のや、ガス圧で駆動されるアクチュエータによってシャ
ッタ板の開閉動作を行うようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来装
置においては、装置が複雑で且つ大形となり、そのた
め、シャッタ板を駆動すると振動が発生し、撮影された
電子顕微鏡像の像質がこの振動の影響を受けて不充分と
なる場合があった。
【0005】本発明はこのような従来の問題を解決し、
構造が簡単で小形であり、シャッタ板を駆動しても振動
の発生を防ぎ得るシャッタ装置を備えた電子顕微鏡を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、電子
線通過孔を有するアパーチャ板と、該電子線通過孔を開
閉するためのシャッタ板と、該シャッタ板を支点の回り
に回転させるためのテコ体と、該テコ体の力点に接続さ
れた圧電素子と、該圧電素子への電圧の印加を制御して
前記シャッタ板による前記開閉動作を行うための制御電
源とを備え、前記圧電素子の変形に基づく前記力点の微
小移動を前記テコ体により拡大して前記シャッタ板に伝
達させるようにした電子顕微鏡を特徴としている。
【0007】
【作用】テコ体に接続された圧電素子を駆動すると、圧
電素子の変形によりテコ体の力点が微小移動する。この
力点の微小移動をテコ体により拡大して前記シャッタ板
に伝達するため、制御電源により圧電素子を駆動すると
電子線通過孔を開閉するための両位置間をシャッタ板が
移動し、シャッタの開閉がなされる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を詳述
する。
【0009】図1において、1はアパーチャ板であり、
アパーチャ板1には電子線通過孔2が設けられている。
アパーチャ板1にはテコ体3が支点となるピン4の回り
に回転可能に取り付けられている。テコ体3の一端には
シャッタ板5が取り付けられている。テコ体3の力点と
なる他端はバイモルフ型圧電素子6の一端に接続されて
いる。圧電素子6の他端は前記アパーチャ板1の一端に
固定部材7によって取り付けられている。圧電素子6を
駆動するため圧電素子駆動回路8が設けられている。圧
電素子駆動回路8による駆動を制御するため制御回路9
が設けられている。バイモルフ型圧電素子6の曲がりに
よる微小なテコ体の力点の移動を拡大して前記シャッタ
板の移動に伝達するため、前記力点と前記ピン4(支
点)間の距離はピン4とシャッタ板5間の距離の1/1
0程度に設定されている。
【0010】このような構成において、最初の状態にお
いては、図2に示すように圧電素子6には電圧が印加さ
れていない。この状態では、圧電素子6は図3(a)に
示すように変形していず、電子線通過孔2は開かれてい
る。次に写真撮影を行うため、制御回路9より圧電素子
駆動回路8に駆動信号を送ると、圧電素子6に正の電圧
が印加され、圧電素子6は図3(b)に示すように図中
右側に曲がる。この曲がりによってテコ体3の力点は右
向きに微小量(例えば、数100 μm)移動するが、この
移動はテコ体3により拡大してシャッタ板5に伝達され
るため、シャッタ板5は左向きに数mm移動し、電子線
通過孔2を覆う。その結果、電子線通過孔2は閉じら
れ、この閉じられている期間にフィルムへの露光が行い
得るように準備が行われる。次に、制御回路9よりの制
御信号が圧電素子駆動回路8に送られ、圧電素子駆動回
路8より圧電素子6に図2に示すように負電圧が印加さ
れる。その結果、圧電素子6は図1において左向きに曲
がり、シャッタ板5は電子線通過孔2を開く位置に移動
する。その結果、電子線通過孔2を通過した電子線がフ
ィルムに照射され、電子顕微鏡像の露光が行われる。次
に、制御回路9よりの制御信号に基づいて圧電素子6に
正の電圧が印加され、その結果、シャッタ板5は図3
(b)に示すように再び電子線通過孔2を閉じる。この
閉じた期間に電子顕微鏡像が露光されたフィルムは非露
光位置に移送される。この後、圧電素子6に一旦負電圧
が印加された後、圧電素子6に印加された電圧は解除さ
れる。その結果、図3(a)の状態に戻り、電子線通過
孔2が開かれる。
【0011】このようにすれば、シャッタ装置部分の構
造を簡単で小形なものとすることができ、その結果、シ
ャッタ板を駆動に伴う振動の発生を防ぐことができる。
従って、撮影された電子顕微鏡像への振動の影響を抑え
ることができ、撮影像の像質を向上させることができ
る。
【0012】上述した実施例は本発明の一実施例に過ぎ
ず、変形して実施することができる。 例えば、上述し
た実施例においては、撮影の終了後、電子線通過孔2を
開放するため、正電圧を印加した状態から一旦負電圧を
圧電素子に印加する状態を経由した後、圧電素子への電
圧の印加を解除するようにしたが、正電圧を印加した状
態から直ちに電圧解除状態に移行するようにしても良
い。
【0013】また、上述した実施例においては、圧電素
子としてバイモルフ型の圧電素子を使用したが、剪断変
形型の圧電素子を使用するようにしても良い。
【0014】
【発明の効果】本発明に基づく電子顕微鏡によれば、シ
ャッタ装置部分の構造を簡単で小形なものとすることが
でき、その結果、シャッタ板の駆動に伴う振動の発生を
防ぐことができる。従って、本発明により撮影時に振動
の影響を受けない良質な撮影像を得ることができる電子
顕微鏡が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すためのものである。
【図2】圧電素子への印加電圧と電子線通過孔の開閉を
示すタイミング図である。
【図3】本発明の一実施例の動作を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 アパーチャ板 2 電子線通過孔 3 テコ体 4 ピン 5 シャッタ板 6 圧電素子 7 固定部材 8 圧電素子駆動回路 9 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線通過孔を有するアパーチャ板と、
    該電子線通過孔を開閉するためのシャッタ板と、該シャ
    ッタ板を支点の回りに回転させるためのテコ体と、該テ
    コ体の力点に接続された圧電素子と、該圧電素子への電
    圧の印加を制御して前記シャッタ板による前記開閉動作
    を行うための制御電源とを備え、前記圧電素子の変形に
    基づく前記力点の微小移動を前記テコ体により拡大して
    前記シャッタ板に伝達させるようにした電子顕微鏡。
JP4056871A 1992-02-07 1992-02-07 電子顕微鏡 Withdrawn JPH05225938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4056871A JPH05225938A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 電子顕微鏡

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JP4056871A JPH05225938A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 電子顕微鏡

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Publication Number Publication Date
JPH05225938A true JPH05225938A (ja) 1993-09-03

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ID=13039492

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4056871A Withdrawn JPH05225938A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 電子顕微鏡

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JP (1) JPH05225938A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008311136A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Jeol Ltd 電子顕微鏡のシャッタ装置
WO2018092946A1 (ko) * 2016-11-18 2018-05-24 한국표준과학연구원 벤딩 피에조 액추에이터를 이용한 원자빔 셔터

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008311136A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Jeol Ltd 電子顕微鏡のシャッタ装置
WO2018092946A1 (ko) * 2016-11-18 2018-05-24 한국표준과학연구원 벤딩 피에조 액추에이터를 이용한 원자빔 셔터

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Effective date: 19990518